JPH068208A - 木製パネルの製造方法 - Google Patents

木製パネルの製造方法

Info

Publication number
JPH068208A
JPH068208A JP16910192A JP16910192A JPH068208A JP H068208 A JPH068208 A JP H068208A JP 16910192 A JP16910192 A JP 16910192A JP 16910192 A JP16910192 A JP 16910192A JP H068208 A JPH068208 A JP H068208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive film
core sheets
wood
laminate
curved surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16910192A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Harada
省三 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AIKOMU KK
Icom Inc
Original Assignee
AIKOMU KK
Icom Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AIKOMU KK, Icom Inc filed Critical AIKOMU KK
Priority to JP16910192A priority Critical patent/JPH068208A/ja
Publication of JPH068208A publication Critical patent/JPH068208A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Finished Plywoods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車,建築物等の内装材、楽器,家具,家
庭電気製品等の外装材として使用する木製パネルの製造
原価を安くすると共に、内装材或いは外装材としての設
計の自由度を高くする。 【構成】 20枚程度の芯板3の間に接着フィルム2を
挟み込んで積層した上、その積層したものの両面にツキ
板1を接着フィルム2を介して積層して、成形プレス機
の金型の間に挿入する。そして、ツキ板1,接着フィル
ム2及び芯板3を積層したものに120〜170℃の熱
を加えながら、50t程度の圧力を0.4mm/sec
程度の速度で徐々に加えていった後、更に数分間プレス
し続けると、ツキ板1及び芯板3は、熱と圧力とで、所
望の形状に曲げられると同時に、二次元曲面成いは三次
元曲面に成形されたツキ板1及び芯板3が溶融した接着
フィルム2によって接着されて、ツキ板1及び芯板3の
形状が接着フィルムで保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の内装材として
使用する自動車用木製パネルの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の内装に高級感を与えるた
めに、自動車の内装材として木質パネルが多用されるよ
うになってきた。
【0003】従来の木質パネルは、その表面を美装する
ために、銘木を使ったツキ板と呼ばれる薄板と汎用の木
材やアルミニウム等の芯材とを貼り合わせたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の木質
パネルは、一般に、ある程度の厚みを持った板状の天然
木を使用しているため、柔軟性に乏しく、複雑な曲面形
状や、球表面のような形状に成形しようとすると、ツキ
板や芯材に割れや皺が発生してしまう。又、どうしても
三次曲面で形成したいときには、高価な銘木材を無垢の
状態から削り出さなければならないので、製造原価が大
幅に上昇する上、内装材としての設計の自由度が低くな
るという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、製造原価が安く、内装材としての設計の自由
度が高い自動車用木製パネルの製造方法を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、天然木を薄く
切った複数のシート状の芯材の間に加熱すると溶融する
接着フィルムを挾み込んで積層した上、その積層したも
のの一方の面或いは両方の面に、天然銘木を薄く切って
なるシート状のツキ板を、接着フィルムを挾み込んで更
に積層したものに、熱を加えながら、圧力を徐々に加え
ていった後、所定の時間だけ加熱、加圧状態を保持し
て、ツキ板及び芯板を二次元曲面或いは三次元曲面の所
望の形状に曲げると同時に、二次元曲面或いは三次元曲
面に成形されたツキ板及び芯板を溶融した接着フィルム
によって接着して、ツキ板及び芯板の形状を接着フィル
ムで保持させるものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、従来割れ或いは皺の発生によ
って困難とされていた木製パネルの三次元曲面の成形を
容易に行うことができるようになって、製造原価を無垢
材を削り出す方法よりも大幅に低減できると共に、設計
の自由度も飛躍的に向上させることができるようにな
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を詳細に説明する。
【0009】図1及び図2は本発明の一実施例の構成を
示すもので、1は天然銘木を0.2mm程度の厚さに切って
なるシート状のツキ板、2は加熱すると溶融する接着フ
ィルム、3は天然木を0.2mm程度の厚さに切ってなるシ
ート状の芯板である。
【0010】このように構成された本実施例では、20枚
程度の芯板3の間に接着フィルム2を挾み込んで積層し
た上、その積層した芯板3の両面にツキ板1を接着フィ
ルム2を介して図1の如く積層して、成形プレス機の金
型の間に挿入する。そして、ツキ板1,接着フィルム2
及び芯板3の積層体に120〜170℃の熱を加えながら、50
t程度の圧力を0.4mm/sec程度の速度で徐々に加えてい
った上、金型が合わさった状態で更に数分間プレスし続
けると、ツキ板1及び芯板3は、熱と圧力とによって、
所望の形状に曲げられると同時に、溶融した接着フィル
ム2によって接着されて、二次元曲面或いは三次元曲面
からなるパネル4の形状が接着フィルム2によって保持
される(図2参照)。
【0011】ところで、ツキ板1及び芯板3の積層体
は、板厚の薄い木材が重なりあった積層材として構成さ
れているため、成形時における変形に際して、各層間に
擦れを生じさせて、変形に対する追従性が著しく向上
し、三次元曲面等の成形時に発生する割れ或いは皺を減
少させることができるという、単層の木材には見られな
い優れた特性を有する。
【0012】又、前述の特性をもってしても追従しきれ
ない程にツキ板1及び芯板3が変形させられて、ツキ板
1に割れが発生した際には、接着フィルム2の溶融体が
その割れ目に含浸されて、割れ目を埋めた状態で硬化す
るので、ツキ板1と一体になる。このため、少なくとも
ツキ板1と芯板3との間に挾む接着フィルム2の色をツ
キ板1の表面の色に近い色にすれば、ツキ板1とツキ板
1の割れ目に含浸した接着フィルム2とが一体化して、
ツキ板1を目視しても、割れが検知されなくなる。
【0013】更に、ツキ板1に皺が発生した際には、皺
の凸部が成形プレス機の金型によって押え込まれると同
時に、接着フィルム2の溶融体が皺の凹部に流れ込ん
で、その段差を埋め込んだ状態で硬化するので、皺の部
分が平滑になって、ツキ板1を目視しても、皺が検知さ
れなくなる。
【0014】尚、本実施例では、積層した芯板3の両面
にツキ板1を接着する例で説明したが、積層した芯板3
の表面側のみにツキ板1を接着してもよい。
【0015】又、ツキ板1,接着フィルム2及び芯板3
を積み重ねたものをプレスするときに、表面側のツキ板
1の上に更に合成樹脂性の被膜を被せてプレスすれば、
パネル4の表面に保護膜層が形成されて、光沢のあるパ
ネル4が形成されると同時に、物を打付けても、パネル
4が傷付き難くなる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来割れ或いは皺の発生によって困難とされていた木製
パネルの三次元曲面の成形を容易に行うことができるよ
うになって、製造原価を無垢材を削り出す方法よりも大
幅に低減できると共に、設計の自由度も飛躍的に向上さ
せることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるツキ板,接着フィルム及び芯板
の積層状態を示す図である。
【図2】本発明の製造方法によって製造した三次元曲面
の木製パネルの斜視図である。
【符号の説明】
1…ツキ板、 2…接着フィルム、 3…芯板、 4…
パネル。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 木製パネルの製造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車,建築物等の内
装材、楽器,家具,家庭電気製品等の外装材として使用
る木製パネルの製造方法に関するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】近年、自動車,建築物等の内装、楽器,
家具,家庭電気製品等の外装に高級感を与えるための内
装材或いは外装材として木質パネルが多用されるように
なってきた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の木質
パネルは、一般に、ある程度の厚みを持った板状の天然
木を使用しているため、柔軟性に乏しく、複雑な曲面形
状や、球表面のような形状に成形しようとすると、ツキ
板や芯材に割れや皺が発生してしまうという問題があっ
た。又、どうしても三次曲面で形成したいときには、高
価な銘木材を無垢の状態から削り出さなければならない
ので、製造原価が大幅に上昇する上、内装材或いは外装
としての設計の自由度が低くなるという問題があっ
た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、成形時にツキ板や芯材に割れや皺が発生せ
ず、製造原価が安く、内装材或いは外装材としての設計
の自由度が高い木製パネルの製造方法を提供することを
目的としている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】本発明によれば、ツキ板や芯材に割れや皺を発
生することなく、木製パネルの三次元曲面の成形を容易
に行うことができるようになって、製造原価を無垢材を
削り出す方法よりも大幅に低減できると共に、設計の自
由度も飛躍的に向上させることができるようになる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ツキ板や芯材に割れや皺を発生することなく、木製パネ
ルの三次元曲面の成形を容易に行うことができるように
なって、製造原価を無垢材を削り出す方法よりも大幅に
低減できると共に、設計の自由度も飛躍的に向上させる
ことができるという効果を奏する。又、接着フィルムの
溶融体がツキ板及び芯板に含浸されるために、成形され
た木製パネルは、非常に硬質で、透明感を有するという
天然木にはない性質を有するようになって、天然木の生
地をそのまま生かした化粧合板とは異なる高級感を与え
るという効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然木を薄く切った複数のシート状の芯
    材の間に加熱すると溶融する接着フィルムを挾み込んで
    積層した上、その積層したものの一方の面或いは両方の
    面に、天然銘木を薄く切ってなるシート状のツキ板を、
    前記接着フィルムを挾み込んで更に積層したものに、熱
    を加えながら、圧力を徐々に加えていった後、所定の時
    間だけ加熱、加圧状態を保持して、前記ツキ板及び前記
    芯板を二次元曲面或いは三次元曲面の所望の形状に曲げ
    ると同時に、二次元曲面或いは三次元曲面に成形された
    前記ツキ板及び前記芯板を溶融した前記接着フィルムに
    よって接着して、前記ツキ板及び前記芯板の形状を前記
    保持させる自動車用木製パネルの製造方法。
JP16910192A 1992-06-26 1992-06-26 木製パネルの製造方法 Pending JPH068208A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16910192A JPH068208A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 木製パネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16910192A JPH068208A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 木製パネルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH068208A true JPH068208A (ja) 1994-01-18

Family

ID=15880332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16910192A Pending JPH068208A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 木製パネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068208A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5496648A (en) Formable composite laminates with cellulose-containing polymer resin sheets
JPH0558890B2 (ja)
US4089721A (en) Method of making a laminate
US4323615A (en) Laminated article
WO1996003262A1 (en) Shaping wood substitutes
JPH068208A (ja) 木製パネルの製造方法
JP2016087816A (ja) 成形合板の製造方法
JPH09267459A (ja) ポリカーボネート/単板 積層体
US3480501A (en) Method of manufacturing patterned panel
JP7046711B2 (ja) 木目柄成形建材、木目柄炭素繊維複合材薄体及びその製造方法
US20040231265A1 (en) Method of forming a molded plywood door skin, molded plywood door skin, and door manufactured therewith
JPS5855884B2 (ja) 人工木質単板の製法
EP0035168B1 (en) Process for forming a laminated plastic covering on a wooden panel
JP3046677B2 (ja) 床 材
JP2003033902A (ja) 折り曲げ成形パネルの製造方法
JP3243920U (ja) 前面がフラットに仕上げられた家具用樹脂扉
JP2526444B2 (ja) 木質化粧板の成形方法
JP3763324B2 (ja) 樹脂エッジ複合材の製法
JPH0639974Y2 (ja) 木質成型品
JPH02289341A (ja) 立体形状を有する化粧合板
JP2743447B2 (ja) 突板張り金属部材の製造方法
JPH0542242A (ja) スキーの製造方法
KR920008636B1 (ko) 건축용 다층 인공목재의 제조 방법
JPS6144669B2 (ja)
JPH0491901A (ja) 成形合板の製造方法