JPH0681196U - カバー付き耳栓形イヤホン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耳栓形イヤホンにおいて、耳孔に不快感なく
安定して良好に装着できると共に、耳孔との間からの音
漏れを少なくし、かつ、外部からの音の混入を遮断す
る。 【構成】 耳栓形イヤホン１の耳栓部３にスポンジ質材
よりなるイヤホンカバー５を着脱自在に被嵌する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は耳孔に挿入して使用するカバー付き耳栓形イヤホンに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来の耳栓形イヤホンは、一般に図５に示すように、音響変換部を内蔵した円 盤形状のハウジング１に耳栓部２を突設してなっている。そして、上記耳栓部２ は同図のように、ほぼ紡鐘形状に形成したものをハウジング１の中心に直立させ て設けたタイプと、ハウジング１の中心から偏位した位置に、くの字状に曲成し て突設したタイプとがあり、いずれの場合も耳栓部を耳孔に挿入して使用するも のである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の耳栓形イヤホンは耳栓部の孔が開放されているので、使用しているうち に、耳栓部内に耳垢が溜り、孔が塞がれて音が聞こえなくなる欠点を有している 。また、耳栓部は硬質樹脂製であるため、耳孔に装着した際に違和感があり、特 に、冬季においては耳栓部が冷たいので、装着の際に不快感がある。更に、耳栓 部の外周面が平滑に形成されているので、耳孔から抜け易い。また、耳孔との間 の音漏れが大きく周囲に迷惑をかけると共に、外部からの音が混入する欠点があ った。

【０００４】 本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、耳孔に安定して違和感なく良好に 装着できると共に、音漏れを少なくし、かつ、外部からの音の混入を遮断し得る カバー付き耳栓形イヤホンを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は耳栓形イヤホンの耳栓部にスポンジ質材よ りなるイヤホンカバーを着脱自在に被嵌してなることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、耳栓部にスポンジ質材のカバーが被嵌されているので、通常 のように耳栓部を耳孔に挿入すれば不快感なくソフトタッチで装着されると共に 、カバーが弾性変形して耳孔にフィットして密着するので、安定して装着され、 耳孔からの離脱が防止される。また、耳孔との間からの音漏れを少なくすると共 に外部からの音の混入を遮断し、かつ、音響がソフトになる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例につき説明する。図１は本考案に係るカ バー付き耳栓形イヤホンの１実施例を示す分解斜視図、図２はイヤホンカバーの 縦断面図、図３はイヤホンに上記カバーを被嵌した状態の縦断面図である。

【０００８】 上記図１〜図３において、この実施例の耳栓形イヤホン１は、音響変換部を内 蔵した硬質樹脂製の円盤形状のハウジング２の上面に、中心から偏位した位置に 、くの字形に曲成した硬質樹脂製の耳栓部３を取付けてなり、このイヤホン１は 市販のものと同一構造である。３ａは音響変換部からの音響を外部に導く耳栓部 ３の音響孔、４は音響変換部に接続してハウジングから導出したコードである。

【０００９】 ５はイヤホン１に被覆するイヤホンカバーで、この実施例のカバー５は、耳栓 部３に被嵌する耳栓用カバー部６と、音響変換部のハウジング２に被嵌するハウ ジング用カバー部７とから構成されている。上記イヤホンカバー５はウレタンフ ォーム等のスポンジ質材で構成され、耳栓用カバー部６は下面を開口６ａした概 略釣り鐘形状に形成されていると共にハウジング用カバー部７は概略ゴムタイヤ 形状で、その上面及び下面に円形の開口部７ａ，７ｂを設けてなっている。そし て、耳栓用カバー部６の開口部６ａとハウジング用カバー部７の一方の開口部７ ａを合致させて接着剤で接着してある。この場合、両者を当初から一体成形する ことも可能である。

【００１０】 実施例のイヤホンカバー５は上記のとおり耳栓用カバー部６とハウジング用カ バー部７とで構成してあるが、このカバー５は耳栓用カバー部６だけで構成する ことも可能であり、この場合には開口部６ａを狭く搾って耳栓部３の付け根部に 強く弾着させるように構成すると良い。また、実施例のハウジング用カバー部７ の開口部７ａ，７ｂは、それぞれカバー部７の上下面の中心に形成されているが 、上面側の開口部７ａは、くの字状の耳栓部３と対応させるように中心から偏位 させて形成しても良いものであり、このように構成しても後述の図４の実施例の イヤホンに共用して使用し得る。

【００１１】 イヤホンカバー５は上記のように構成され、カバー部７の下面の開口部７ｂを 拡大してイヤホン１の耳栓部３側からカバー５をイヤホン１に被嵌して、拡大力 を解除すれば、耳栓部３は耳栓用カバー部６で全体的に被覆され、また、ハウジ ング２は、コード４の取出部及び下面の中央部を残してハウジング用カバー部７ で被覆され、カバー部７の開口部７ｂの周縁部がハウジング２の下面周縁と弾力 的に係着して、カバー５がイヤホン１に着脱自在に被嵌される。

【００１２】 図４は本考案の別実施例を示すもので、この実施例は、耳栓形イヤホン１の耳 栓部３を概略紡鐘形状に形成し、この耳栓部３をハウジング２の中心に直立させ て設けたことが、上記実施例と異なるだけで、他の構成については上記実施例と 全く同様である。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば次のような効果を奏する。

【００１４】 イヤホン１の耳栓部３にスポンジ質材のカバーが被嵌されているので、耳孔に 挿入するとき不快感なくソフトタッチで装着できる。

【００１５】 耳栓部３の孔３ａに耳垢が入って孔を塞ぐのを確実に防止することができる。

【００１６】 耳栓部３のイヤホンカバーの摩擦抵抗によって装着が安定し、不用意に耳孔か ら離脱するのを防止する。

【００１７】 耳孔との間からの音漏れを少なくすると共に、外部からの音の混入を遮断する ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るカバー付き耳栓形イヤホンの１実
施例を示す分解斜視図である。

【図２】イヤホンカバーの縦断面図である。

【図３】イヤホンにイヤホンカバーを被嵌した状態の縦
断面図である。

【図４】本考案に係るカバー付き耳栓形イヤホンの別実
施例を示す縦断面図である。

【図５】従来の耳栓形イヤホンの斜視図である。

【符号の説明】

１ 耳栓形イヤホン ２ 音響変換部のハウジング ３ 耳栓部 ５ イヤホンカバー ６ 耳栓用カバー部 ７ ハウジング用カバー部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 耳栓形イヤホンの耳栓部にスポンジ質材
   よりなるイヤホンカバーを着脱自在に被嵌してなること
   を特徴とするカバー付き耳栓形イヤホン。