JPH0678538A - 交流スイッチ回路装置 - Google Patents

交流スイッチ回路装置

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JPH0678538A
JPH0678538A JP22765392A JP22765392A JPH0678538A JP H0678538 A JPH0678538 A JP H0678538A JP 22765392 A JP22765392 A JP 22765392A JP 22765392 A JP22765392 A JP 22765392A JP H0678538 A JPH0678538 A JP H0678538A
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voltage
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resistor
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Naoki Kumagai
直樹 熊谷
Yasukazu Seki
康和 関
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型な交流スイッチ回路装置を提供する。 【構成】保護回路12を、MOSFET4、抵抗器5、
MOSFET4のゲート4cにアノードがドレイン4a
にカソードが接続されサイリスタ1,2の耐電圧値より
も低いツェナー電圧値を持つ定電圧ダイオード6、抵抗
器5に並列接続されゲート4cへの過電圧を防止する保
護用定電圧ダイオード8、MOSFET4のドレイン4
aとサイリスタ2のアノード2aに接続されMOSFE
T4にソース4bからドレイン4aに向かう電流を阻止
する保護用ダイオード9で構成し、dV/dtが印加さ
れると接合容量4dに生じる変位電流(Ic)を抵抗器
5に通流させ、dV/dt耐量よりも低いdV/dt値
において、また、定電圧ダイオード6の動作で耐電圧値
よりも低い電圧において、抵抗器5での電圧降下をMO
SFET4の点弧電圧(Vth)を越える値としてMO
SFET4を導通させ、サイリスタ1,2を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流回路のスイッチン
グに使用されるスイッチ回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来技術による交流回路のスイ
ッチングに使用される交流スイッチ回路装置の回路構成
図である。図4において、1および2は、それぞれカソ
ード1a,2a、アノード1b,2b、ゲート1c,2
cを有し、それぞれ相互に逆並列に接続されたうえで、
交流電源15ならびに交流負荷3に対して直列に接続さ
れ、それぞれのゲート1c,2cに接続された図示しな
いゲート回路からの指令信号に応じて交互にスイッチン
グ動作を行うことにより、交流負荷3に交流電源15に
応じた交流電力が印加されるようにするサイリスタであ
る。3aは、交流負荷3の抵抗分(R)、また、3b
は、交流負荷3のインダクタンス分(漂遊インダクタン
スを含む.)(L)である。サイリスタは、いったん点
弧されると電流がその保持電流以下にならない限り電流
の通流を持続する性質を備えた半導体素子であり、いわ
ゆる自己消弧型の半導体素子ではない。こうした性質を
備える前記したサイリスタ1,2を、交流負荷3、交流
電源15からなる交流回路に適用した場合、サイリスタ
1あるいはサイリスタ2は、交流電源15のある半波か
ら、これに対して逆方向である次の半波に切り替わる際
に、あるサイリスタ、例えばサイリスタ1に通流する電
流が低減して保持電流以下になることによりオフ状態に
される。
【0003】ところが、オフ状態になった直後には、サ
イリスタ1にはその導通中に伝導度変調により発生した
過剰キャリアがまだ多数残存している。この状態にある
サイリスタ1に、次の半波の逆方向の電圧が印加される
と、過剰キャリアによる逆回復電流(Irr)が流れ
る。この逆回復電流(Irr)は、サイリスタ1が逆回
復されるに従い急激に減少するが、その変化率〔d(I
rr)/dt)〕は、通常の導通時に通流する交流電流
による変化率と比較して桁違いに大きいものである。こ
の大きな逆回復電流(Irr)の変化率〔d(Irr)
/dt)〕により交流負荷3のインダクタンス(L)に
大きな跳上がり電圧〔V=L×d(Irr)/dt〕が
発生する。
【0004】この跳上がり電圧(V)は、他方のサイリ
スタ2に対しては順方向に印加され、サイリスタ2には
そのアノード2bとゲート2c間の接合容量を通じて跳
上がり電圧(V)の時間変化率(dV/dt)に応じた
変位電流が流れ、これがゲートトリガ電流となること
で、サイリスタ2に誤点弧を生じさせる。いったん点弧
するとサイリスタは電流を通流し続ける性質を備えるた
めに、交流回路を遮断状態にしようとしていても、遮断
ができないという事態になる。
【0005】また、跳上がり電圧(V)の値が大きくな
り、サイリスタ2の耐電圧値を越えると、この場合には
サイリスタ2を破壊してしまうこととなる。前記したこ
とは、当然サイリスタ1でも発生する。これらの問題に
対処するために設置されたものが、図4における保護回
路20である。保護回路20には、スナバコンデンサ2
1と、スナバ抵抗器22との直列回路によるスナバ回路
と、このスナバ回路に並列に接続されたサージアブソー
バ23とで構成されており、前記スナバ回路により、跳
上がり電圧(V)の時間変化率(dV/dt)を低減
し、また前記サージアブソーバ23により、過大な跳上
がり電圧(V)を吸収して低減している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る交流スイッチ回路装置においては、跳上がり電圧
(V)および跳上がり電圧(V)の時間変化率(dV/
dt)による問題を解消することはできるのであるが、
交流負荷3のインダクタンス分(L)の値が抵抗分
(R)に比較して不確かであるとか、あるいは、交流負
荷3が変更されることで交流負荷3のインダクタンス分
(L)の値が大きな値になること等に備えて、保護回路
としては、大きな容量のスナバ回路用素子やサージアブ
ソーバ23を備える必要があること、また、スナバコン
デンサ21やサージアブソーバ23は高い耐電圧値を必
要とすること等により、交流スイッチ回路装置の小型化
が妨げられていた。
【0007】本発明は、前述の従来技術の問題点に鑑み
なされたものであり、その目的は、小型化された交流ス
イッチ回路装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では前述の目的
は、1)サイリスタと、このサイリスタに並列に接続さ
れた前記サイリスタを保護する保護回路を備えた交流ス
イッチ回路装置において、保護回路は、前記サイリスタ
に並列に接続された自己消弧型の半導体素子を備え、こ
の自己消弧型の半導体素子は、前記サイリスタが有する
dV/dt耐量よりも低いdV/dt値において導通す
る構成とすること、また2)前記1項記載の手段におい
て、保護回路が備える自己消弧型の半導体素子は、電圧
駆動型半導体素子である構成とすること、また3)前記
2項記載の手段において、保護回路は、2個の主電極と
ゲートを有する自己消弧型の電圧駆動型半導体素子と、
この電圧駆動型半導体素子の一方の前記主電極と前記ゲ
ートとの間に接続された抵抗器を備え、前記電圧駆動型
半導体素子の前記抵抗器が接続された前記主電極は前記
サイリスタのカソードに接続され、前記電圧駆動型半導
体素子の前記抵抗器が接続されない他方の前記主電極は
前記サイリスタのアノードに接続された回路構成とし、
しかも前記抵抗器の電気抵抗値は、前記電圧駆動型半導
体素子を前記サイリスタが有する許容dV/dt値より
も低いdV/dt値において導通させる値に選定された
構成とすること、また4)サイリスタと、このサイリス
タに並列に接続された前記サイリスタを保護する保護回
路を備えた交流スイッチ回路装置において、保護回路
は、前記サイリスタに並列に接続された自己消弧型の半
導体素子を備え、この自己消弧型の半導体素子は、前記
サイリスタが有する耐電圧値よりも低い電圧値において
導通する構成とすること、また5)前記4項記載の手段
において、保護回路が備える自己消弧型の半導体素子
は、電圧駆動型半導体素子である構成とすること、また
6)前記5項記載の手段において、保護回路は、2個の
主電極とゲートを有する自己消弧型の電圧駆動型半導体
素子と、この電圧駆動型半導体素子の一方の前記主電極
と前記ゲートとの間に接続された抵抗器と、前記電圧駆
動型半導体素子の他方の前記主電極にそのカソードが接
続され前記ゲートにそのアノードが接続された定電圧ダ
イオードを備え、前記電圧駆動型半導体素子の前記抵抗
器が接続された前記主電極は前記サイリスタのカソード
に接続され、前記電圧駆動型半導体素子の前記定電圧ダ
イオードのカソードが接続された他方の前記主電極は前
記サイリスタのアノードに接続された回路構成とし、し
かも前記定電圧ダイオードの有するツェナー電圧値は、
前記サイリスタが有する耐電圧値よりも低い値に選定す
る構成とすること、また7)サイリスタと、このサイリ
スタに並列に接続された前記サイリスタを保護する保護
回路を備えた交流スイッチ回路装置において、保護回路
は、前記サイリスタに並列に接続された自己消弧型の半
導体素子を備え、この自己消弧型の半導体素子は、前記
サイリスタが有するdV/dt耐量よりも低いdV/d
t値ならびに前記サイリスタが有する耐電圧値よりも低
い電圧値において導通する構成とすること、また8)前
記7項記載の手段において、保護回路が備える自己消弧
型の半導体素子は、電圧駆動型半導体素子である構成と
すること、さらにまた9)前記8項記載の手段におい
て、保護回路は、2個の主電極とゲートを有する自己消
弧型の電圧駆動型半導体素子と、この電圧駆動型半導体
素子の一方の前記主電極と前記ゲートとの間に接続され
た抵抗器と、前記電圧駆動型半導体素子の他方の前記主
電極にそのカソードが接続され前記ゲートにそのアノー
ドが接続された定電圧ダイオードを備え、前記電圧駆動
型半導体素子の前記抵抗器が接続された前記主電極は前
記サイリスタのカソードに接続され、前記電圧駆動型半
導体素子の前記定電圧ダイオードのカソードが接続され
た他方の前記主電極は前記サイリスタのアノードに接続
された回路構成とし、前記抵抗器の電気抵抗値は、前記
電圧駆動型半導体素子を前記サイリスタが有する許容d
V/dt値よりも低いdV/dt値において導通させる
値に選定し、また前記定電圧ダイオードの有するツェナ
ー電圧値は、前記サイリスタが有する耐電圧値よりも低
い値に選定される構成とすること、で達成される。
【0009】
【作用】本発明においては、保護回路は、サイリスタに
並列に接続された電圧駆動型半導体素子のごとき自己消
弧型の半導体素子を備え、例えば、この自己消弧型の半
導体素子が2個の主電極とゲートとを有する電圧駆動型
半導体素子の場合には、その一方の主電極とゲートとの
間に抵抗器を接続し、この抵抗器が接続された前記主電
極をサイリスタのカソードに接続し、前記抵抗器が接続
されない他方の主電極をサイリスタのアノードに接続す
る回路構成とし、しかも前記抵抗器の電気抵抗値は、電
圧駆動型半導体素子をサイリスタが有する許容dV/d
t値よりも低いdV/dt値において導通させる値に選
定して、サイリスタが有するdV/dt耐量よりも低い
dV/dt値において自己消弧型の半導体素子を導通す
る構成とすることにより、サイリスタに印加されるdV
/dt値と同等のdV/dt値を、自己消弧型の半導体
素子である電圧駆動型半導体素子にも印加させる。電圧
駆動型半導体素子にdV/dtが印加されると、電圧駆
動型半導体素子の主電極とゲート間の接合容量に変位電
流が発生し、この変位電流が前記抵抗器に通流してこの
抵抗器に電圧降下を発生する。この抵抗器の値は前記の
関係に選定されているために、抵抗器に発生した電圧降
下により、電圧駆動型半導体素子はサイリスタが有する
許容dV/dt値よりも低いdV/dt値において点弧
される。電圧駆動型半導体素子がオンすると、電圧駆動
型半導体素子によるサイリスタのアノードとカソード間
をバイパスするバイパス路が閉路されることで、dV/
dt値のそれ以上の増大は抑制されることとなり、サイ
リスタの誤点弧は防止される。
【0010】また、保護回路は、サイリスタに並列に接
続された電圧駆動型半導体素子のごとき自己消弧型の半
導体素子を備え、例えば、この自己消弧型の半導体素子
が2個の主電極とゲートとを有する電圧駆動型半導体素
子の場合には、この電圧駆動型半導体素子の一方の主電
極とゲートとの間に抵抗器を、また、電圧駆動型半導体
素子の他方の主電極とゲートとの間にゲート側がアノー
ドとなるように定電圧ダイオードをそれぞれ接続し、電
圧駆動型半導体素子の抵抗器が接続された前記主電極を
サイリスタのカソードに接続し、電圧駆動型半導体素子
の定電圧ダイオードのカソードが接続された前記主電極
をサイリスタのアノードに接続する回路構成とし、しか
も前記定電圧ダイオードのツェナー電圧値を、サイリス
タが有する耐電圧値よりも低い値に選定して、サイリス
タの耐電圧値よりも低い電圧値において自己消弧型の半
導体素子を導通する回路構成とすることにより、サイリ
スタに印加される電圧値と同等の電圧値を、定電圧ダイ
オードにも印加させる。この定電圧ダイオードにそのツ
ェナー電圧を越える値の電圧が印加されると、抵抗器に
電流が通流しツェナー電圧を越える分の電圧がこの抵抗
器に印加されて、これにより電圧駆動型半導体素子が点
弧される。定電圧ダイオードのツェナー電圧は前記の関
係に選定されているために、電圧駆動型半導体素子はサ
イリスタの耐電圧値よりも低い電圧値においてオンす
る。電圧駆動型半導体素子がオンすると、電圧駆動型半
導体素子によるサイリスタのアノードとカソード間をバ
イパスするバイパス路が閉路されることで、電圧値は抑
制されることとなり、サイリスタの過電圧による破壊は
防止される。
【0011】さらにまた、保護回路は、サイリスタに並
列に接続された電圧駆動型半導体素子のごとき自己消弧
型の半導体素子を備え、例えば、この自己消弧型の半導
体素子が2個の主電極とゲートとを有する電圧駆動型半
導体素子の場合には、この電圧駆動型半導体素子の一方
の主電極とゲートとの間に抵抗器を、また、電圧駆動型
半導体素子の他方の主電極とゲートとの間にゲート側が
アノードとなるように定電圧ダイオードをそれぞれ接続
し、電圧駆動型半導体素子の抵抗器が接続された前記主
電極をサイリスタのカソードに接続し、電圧駆動型半導
体素子の定電圧ダイオードのカソードが接続された前記
主電極をサイリスタのアノードに接続する回路構成と
し、しかも前記抵抗器の電気抵抗値を、電圧駆動型半導
体素子をサイリスタが有する許容dV/dt値よりも低
いdV/dt値において導通させる値に選定し、また前
記定電圧ダイオードのツェナー電圧値を、サイリスタが
有する耐電圧値よりも低い値に選定して、サイリスタが
有するdV/dt耐量よりも低いdV/dt値、ならび
にサイリスタの耐電圧値よりも低い電圧値において自己
消弧型の半導体素子を導通する回路構成とすることによ
り、サイリスタに印加されるdV/dt値と同等のdV
/dt値を、自己消弧型の半導体素子である電圧駆動型
半導体素子にも印加させ、また、サイリスタに印加され
る電圧値と同等の電圧値を、定電圧ダイオードにも印加
させる。
【0012】電圧駆動型半導体素子にdV/dtが印加
されると、電圧駆動型半導体素子の主電極とゲート間の
接合容量に変位電流が発生し、この変位電流が前記抵抗
器に通流してこの抵抗器に電圧降下を発生する。この抵
抗器の値は前記の関係に選定されているために、抵抗器
に発生した電圧降下により、電圧駆動型半導体素子はサ
イリスタが有する許容dV/dt値よりも低いdV/d
t値において点弧される。電圧駆動型半導体素子がオン
すると、電圧駆動型半導体素子によるサイリスタのアノ
ードとカソード間をバイパスするバイパス路が形成され
ることで、dV/dt値のそれ以上の増大は抑制される
こととなり、サイリスタの誤点弧は防止される。
【0013】また同時に、定電圧ダイオードにそのツェ
ナー電圧を越える値の電圧が印加されると、抵抗器に電
流が通流し電圧降下を発生して、電圧駆動型半導体素子
が点弧される。定電圧ダイオードのツェナー電圧は前記
の関係に選定されているために、電圧駆動型半導体素子
はサイリスタの耐電圧値よりも低い電圧値においてオン
する。電圧駆動型半導体素子がオンすると、電圧駆動型
半導体素子によるサイリスタのアノードとカソード間を
バイパスするバイパス路が形成されることで、電圧値は
抑制されることとなり、サイリスタの過電圧による破壊
も阻止される。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。 実施例1;図2は、本発明の請求項1ないし3に対応す
る一実施例による交流スイッチ回路装置の回路構成図で
ある。図2において、図4の従来技術による交流スイッ
チ回路装置と同一部分には同じ符号を付し、その説明を
省略する。図2において、4は、自己消弧型の半導体素
子であり、電圧駆動型半導体素子でもあるMOSFET
であり、他方の主電極であるドレイン4aと、一方の主
電極であるソース4bと、ゲート4cを有し、また、素
子の構成上ドレイン4aとゲート4cとの間には接合容
量4d(Cg)が形成されている。MOSFET4は、
ゲート4cに、ドレイン4aとソース4bとの間に、そ
のMOSFET4に固有の特性値であるしきい値(サイ
リスタ1,2に印加することが許容される電圧である耐
電圧値と比較して十分小さい値である。)である点弧電
圧(Vth)が与えられると、ドレイン4aとソース4
bとの間が導通状態となり、また、ゲート4cの電位が
消失すると、ドレイン4aとソース4bとの間は自己消
弧して不導通状態となる性質を備える半導体素子であ
る。
【0015】5は、MOSFET4のゲート4cとソー
ス4bとの間に接続されたゲート抵抗としての抵抗器で
あり、サイリスタ2のdV/dt耐量よりも低いdV/
dt値において、MOSFET4の点弧電圧(Vth)
を越える電圧をその両端に発生させることのできる抵抗
値(Rg)に選定されている。8は、抵抗器5と並列
に、そのカソードがMOSFET4のゲート4cに接続
された定電圧ダイオードであり、ゲート4cに過電圧が
印加されるのを防止する保護用の素子であり、9は、M
OSFET4のドレイン4aとサイリスタ2のアノード
2b間に、そのカソードがMOSFET4のドレイン4
aに接続されたダイオードであり、MOSFET4に、
ソース4bからドレイン4aに向かう電圧が印加された
場合に、逆方向の電流が通流するのを阻止する保護用の
素子である。10は、前記のMOSFET4、抵抗器
5、定電圧ダイオード8、ダイオード9からなり、サイ
リスタ2に関する、過大dV/dt値に対する保護回路
であり、MOSFET4のソース4bと、ダイオード9
のアノードは、サイリスタ2のカソード2aおよびアノ
ード2bにそれぞれ接続される。
【0016】本発明では前述の構成としたので、MOS
FET4に、ドレイン4aからソース4bに向かう或る
dV/dt値を有する電圧が印加されると、接合容量4
dを通して抵抗器5に変位電流〔Ic=Cg×(dV/
dt)〕が通流し、抵抗器5に電圧降下(Vr=Rg×
Ic)を発生する。抵抗器5の持つ抵抗値(Rg)は前
記した通りの値であるので、MOSFET4に印加され
た電圧のdV/dt値が、MOSFET4の有するdV
/dt耐量よりも低いdV/dt値において、抵抗器5
に変位電流(Ic)により発生する電圧降下(Vr)
は、MOSFET4の点弧電圧(Vth)を越える電圧
値となり、MOSFET4のドレイン4aとソース4b
との間が導通状態となる。これにより、MOSFET4
によりサイリスタ2のアノード2bとカソード2a間を
バイパスするバイパス路が形成されることで、サイリス
タ2のアノード2bとカソード2a間の電位差は、極め
て小さい値に激減されて、サイリスタ1中の逆回復電流
(Irr)の変化率〔d(Irr)/dt)〕が減少
し、サイリスタ2のアノード2bとカソード2a間に加
わるdV/dt値が低減されるために、サイリスタ2に
誤点弧が発生するのを防止する。
【0017】サイリスタ1中の残存過剰キャリアが消失
するなどして、MOSFET4およびサイリスタ2への
過大dV/dtの印加状態が消失すると、抵抗器5に変
位電流(Ic)により発生する電圧降下(Vr)は、M
OSFET4の点弧電圧(Vth)を下回ることとなる
ために、自己消弧性の半導体素子であるMOSFET4
のドレイン4aとソース4bとの間は直ちに不導通状態
となり、交流スイッチ回路装置は、サイリスタ2の過大
dV/dt値に対する保護状態から正常動作状態に戻る
こととなる。なお、保護回路10は、サイリスタ1およ
びサイリスタ2毎にそれぞれ接続され、サイリスタ1に
対しても、サイリスタ2に対する動作と全く同様に動作
を行うものである。また、サイリスタ1,2への過電圧
に対する保護については、図示していないが、例えば、
前述した図4の従来例において示したサージアブソーバ
23を、それぞれの保護回路10と並列に接続して対応
するものとする。
【0018】実施例2;図3は、本発明の請求項4ない
し6に対応する一実施例による交流スイッチ回路装置の
回路構成図である。図3において、図2の本発明の請求
項1ないし3記載の交流スイッチ回路装置、図4の従来
技術による交流スイッチ回路装置と同一部分には同じ符
号を付し、その説明を省略する。図3において、6は、
MOSFET4のドレイン4aにそのカソードが接続さ
れ、MOSFET4のゲート4cにそのアノードが接続
された定電圧ダイオードであり、しかも定電圧ダイオー
ド6の有するツェナー電圧値は、サイリスタ2が有する
耐電圧値よりも低い値に選定されたものである。
【0019】7は、MOSFET4のゲート4cとソー
ス4bとの間に接続されたゲート抵抗としての抵抗器で
あり、定電圧ダイオード6の有するツェナー電圧値を越
える値の電圧が、MOSFET4のドレイン4aとソー
ス4bとの間に印加されると、定電圧ダイオード6の有
するツェナー電圧値を越える分がこの抵抗器7に印加さ
れる。11は、前記のMOSFET4、定電圧ダイオー
ド6、抵抗器7、定電圧ダイオード8、ダイオード9か
らなり、サイリスタ2に関する、過大電圧に対する保護
回路であり、MOSFET4のソース4bと、ダイオー
ド9のアノードは、サイリスタ2のカソード2aおよび
アノード2bにそれぞれ接続される。
【0020】本発明では前述の構成としたので、定電圧
ダイオード6に、カソードからアノード向かう電圧が印
加され、その電圧値が定電圧ダイオード6の有するツェ
ナー電圧値を越えると、定電圧ダイオード6にはカソー
ドからアノードに向かう電流(Id)が通流し、抵抗値
(Rg’)持つ抵抗器7に電圧降下(Vr’=Rg’×
Id)を発生する。抵抗器7に発生する電圧降下(V
r’)がMOSFET4の点弧電圧(Vth)を越える
電圧値となると、MOSFET4のドレイン4aとソー
ス4bとの間が導通状態となる。これにより、MOSF
ET4によりサイリスタ2のアノード2bとカソード2
a間をバイパスするバイパス路が形成されることで、サ
イリスタ2のアノード2bとカソード2a間の電位差
は、極めて小さい値に激減されて、サイリスタ1中の逆
回復電流(Irr)の変化率〔d(Irr)/dt)〕
が減少し、サイリスタ2が過電圧により破壊されるのを
防止する。なお本実施例の場合においては、定電圧ダイ
オード6の有するツェナー電圧値と抵抗器7に発生する
電圧降下(Vr’)の和が、サイリスタ2の耐電圧値を
下回る値に設定されるものとする。
【0021】サイリスタ1中の残存過剰キャリアが消失
するなどして、MOSFET4およびサイリスタ2への
過大電圧の印加状態が消失すると、定電圧ダイオード6
に印加される電圧は、定電圧ダイオード6の有するツェ
ナー電圧を下回ることとなり、抵抗器7に発生する電圧
降下(Vr’)が消失することとなるために、自己消弧
性の半導体素子であるMOSFET4のドレイン4aと
ソース4bとの間は不導通状態となり、交流スイッチ回
路装置は、サイリスタ2の過大電圧値に対する保護状態
から正常動作状態に戻ることとなる。なお、保護回路1
1は、サイリスタ1およびサイリスタ2毎にそれぞれ接
続され、サイリスタ1に対しても、サイリスタ2に対す
る動作と全く同様に動作を行うものである。また、サイ
リスタ1,2への過大dV/dt値に対する保護につい
ては、図示していないが、例えば、前述した図4の従来
例において示したスナバコンデンサ21と、スナバ抵抗
器22との直列回路によるスナバ回路を、それぞれの保
護回路11と並列に接続して対応するものとする。
【0022】実施例3;図1は、本発明の請求項7ない
し9に対応する一実施例による交流スイッチ回路装置の
回路構成図である。図1において、図2の本発明の請求
項1ないし3記載の交流スイッチ回路装置、図3の本発
明の請求項4ないし6記載の交流スイッチ回路装置、図
4の従来技術による交流スイッチ回路装置と同一部分に
は同じ符号を付し、その説明を省略する。図1におい
て、12は、前記のMOSFET4、抵抗器5、定電圧
ダイオード6、定電圧ダイオード8、ダイオード9から
なり、サイリスタ2に関する、過大dV/dt値ならび
に過大電圧の両方に対する保護回路であり、MOSFE
T4のソース4bと、ダイオード9のアノードは、サイ
リスタ2のカソード2aおよびアノード2bにそれぞれ
接続される。
【0023】本発明では前述の構成としたので、保護回
路12は、前述した実施例1の保護回路10と、前述し
た実施例2の保護回路11のそれぞれの動作を合わせた
動作を行い、過大dV/dt値によるサイリスタ2の誤
点弧、および、過電圧によるサイリスタ2の破壊を、単
一の保護回路により防止する。なお、保護回路12は、
サイリスタ1およびサイリスタ2毎にそれぞれ接続さ
れ、サイリスタ1に対しても、サイリスタ2に対する動
作と全く同様に動作を行うものである。
【0024】今までの説明では、電圧駆動型半導体素子
はMOSFETであるとしてきたが、これに限定される
ものでは無く、例えば、IGBTであってもよいもので
ある。また、今までの説明では、サイリスタには逆並列
接続されたものを用いるとしてきたが、双方向性サイリ
スタであってもよいものである。
【0025】
【発明の効果】本発明においては、保護回路を、サイリ
スタに並列に接続された電圧駆動型半導体素子のごとき
自己消弧型の半導体素子を備え、例えば、この自己消弧
型の半導体素子が2個の主電極とゲートとを有する電圧
駆動型半導体素子の場合には、その一方の主電極とゲー
トとの間に抵抗器を接続し、この抵抗器が接続された前
記主電極をサイリスタのカソードに接続し、前記抵抗器
が接続されない他方の主電極をサイリスタのアノードに
接続する回路構成とし、しかも前記抵抗器の電気抵抗値
は、電圧駆動型半導体素子をサイリスタが有する許容d
V/dt値よりも低いdV/dt値において導通させる
値に選定して、サイリスタが有するdV/dt耐量より
も低いdV/dt値において自己消弧型の半導体素子を
導通する構成とすることにより、サイリスタに印加され
るdV/dt値と同等のdV/dt値を、自己消弧型の
半導体素子である電圧駆動型半導体素子にも印加させ
て、電圧駆動型半導体素子に印加されるdV/dt値に
応じた変位電流を電圧駆動型半導体素子の主電極とゲー
ト間の接合容量に発生させ、この変位電流が前記抵抗器
に通流して発生する電圧降下の値が、電圧駆動型半導体
素子はサイリスタが有する許容dV/dt値よりも低い
dV/dt値において、電圧駆動型半導体素子の点弧電
圧(Vth)を越える値になるようにしている。電圧駆
動型半導体素子がオンすると、電圧駆動型半導体素子に
よるサイリスタのアノードとカソード間をバイパスする
バイパス路が形成されることで、dV/dt値のそれ以
上の増大は抑制されることとなり、サイリスタの誤点弧
は防止される。
【0026】保護回路を構成する素子は、保護対象であ
るサイリスタに規定されている許容dV/dt値に対応
して選定すればよく、交流負荷のインダクタンス分の値
に依存させる必要がないので、インダクタンス分が大き
い値の交流負荷に適用されるサイリスタ用であっても、
dV/dtに対する保護回路を小型にでき、これにより
小型な交流スイッチ回路装置とすることができる。
【0027】また、保護回路を、サイリスタに並列に接
続された電圧駆動型半導体素子のごとき自己消弧型の半
導体素子を備え、例えば、この自己消弧型の半導体素子
が2個の主電極とゲートとを有する電圧駆動型半導体素
子の場合には、この電圧駆動型半導体素子の一方の主電
極とゲートとの間に抵抗器を、また、電圧駆動型半導体
素子の他方の主電極とゲートとの間にゲート側がアノー
ドとなるように定電圧ダイオードをそれぞれ接続し、電
圧駆動型半導体素子の抵抗器が接続された前記主電極を
サイリスタのカソードに接続し、電圧駆動型半導体素子
の定電圧ダイオードのカソードが接続された前記主電極
をサイリスタのアノードに接続する回路構成とし、しか
も前記定電圧ダイオードのツェナー電圧を、サイリスタ
が有する耐電圧値よりも低い値に選定して、サイリスタ
の耐電圧値よりも低い電圧値において自己消弧型の半導
体素子を導通する回路構成とすることにより、サイリス
タに印加される電圧値と同等の電圧値を、定電圧ダイオ
ードにも印加させて、定電圧ダイオードにそのツェナー
電圧を越える値の電圧が印加されると、抵抗器に電流が
通流してツェナー電圧を越える分の電圧がこの抵抗器に
印加され、この電圧が電圧駆動型半導体素子の点弧電圧
(Vth)を越える値になると、電圧駆動型半導体素子
がオンするようにしている。電圧駆動型半導体素子がオ
ンすると、電圧駆動型半導体素子によるサイリスタのア
ノードとカソード間をバイパスするバイパス路が形成さ
れることで、サイリスタのアノードとカソード間に印加
される電圧値は抑制されることとなり、サイリスタの過
電圧による破壊は防止される。
【0028】保護回路を構成する素子は、保護対象であ
るサイリスタに規定されている耐電圧値に対応して選定
すればよく、交流負荷のインダクタンス分の値に依存さ
せる必要がないので、インダクタンス分が大きい値の交
流負荷に適用されるサイリスタ用であっても、耐電圧値
に対する保護回路を小型にでき、これにより小型な交流
スイッチ回路装置とすることができる。
【0029】さらにまた、保護回路を、サイリスタに並
列に接続された電圧駆動型半導体素子のごとき自己消弧
型の半導体素子を備え、例えば、この自己消弧型の半導
体素子が2個の主電極とゲートとを有する電圧駆動型半
導体素子の場合には、この電圧駆動型半導体素子の一方
の主電極とゲートとの間に抵抗器を、また、電圧駆動型
半導体素子の他方の主電極とゲートとの間にゲート側が
アノードとなるように定電圧ダイオードをそれぞれ接続
し、電圧駆動型半導体素子の抵抗器が接続された前記主
電極をサイリスタのカソードに接続し、電圧駆動型半導
体素子の定電圧ダイオードのカソードが接続された前記
主電極をサイリスタのアノードに接続する回路構成と
し、しかも前記抵抗器の電気抵抗値を、電圧駆動型半導
体素子をサイリスタが有する許容dV/dt値よりも低
いdV/dt値において導通させる値に選定し、また前
記定電圧ダイオードのツェナー電圧を、サイリスタが有
する耐電圧値よりも低い値に選定して、サイリスタが有
するdV/dt耐量よりも低いdV/dt値、ならびに
サイリスタの耐電圧値よりも低い電圧値において自己消
弧型の半導体素子を導通する回路構成とすることによ
り、この保護回路は、前述した2種の実施例の保護回路
それぞれの動作を合わせたサイリスタに対する保護動作
を、単一の保護回路により行えるようになることで、一
層小型な交流スイッチ回路装置とすることができるとの
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項7ないし9に対応する一実施例
による交流スイッチ回路装置の回路構成図
【図2】本発明の請求項1ないし3に対応する一実施例
による交流スイッチ回路装置の回路構成図
【図3】本発明の請求項4ないし6に対応する一実施例
による交流スイッチ回路装置の回路構成図
【図4】従来例による交流スイッチ回路装置の回路構成
【符号の説明】
1 サイリスタ 1a カソード 1b アノード 2 サイリスタ 2a カソード 2b アノード 4 自己消弧型(電圧駆動型)半導体素子(MOSF
ET) 4a 他方の主電極(ドレイン) 4b 一方の主電極(ソース) 4c ゲート 4d 接合容量 5 抵抗器 6 定電圧ダイオード 7 抵抗器 10 保護回路 11 保護回路 12 保護回路 Ic 変位電流

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイリスタと、このサイリスタに並列に接
    続された前記サイリスタを保護する保護回路を備えた交
    流スイッチ回路装置において、保護回路は、前記サイリ
    スタに並列に接続された自己消弧型の半導体素子を備
    え、この自己消弧型の半導体素子は、前記サイリスタが
    有するdV/dt耐量よりも低いdV/dt値において
    導通することを特徴とする交流スイッチ回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の交流スイッチ回路装置にお
    いて、保護回路が備える自己消弧型の半導体素子は、電
    圧駆動型半導体素子であることを特徴とする交流スイッ
    チ回路装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の交流スイッチ回路装置にお
    いて、保護回路は、2個の主電極とゲートを有する自己
    消弧型の電圧駆動型半導体素子と、この電圧駆動型半導
    体素子の一方の前記主電極と前記ゲートとの間に接続さ
    れた抵抗器を備え、前記電圧駆動型半導体素子の前記抵
    抗器が接続された前記主電極は前記サイリスタのカソー
    ドに接続され、前記電圧駆動型半導体素子の前記抵抗器
    が接続されない他方の前記主電極は前記サイリスタのア
    ノードに接続される回路構成とし、しかも前記抵抗器の
    電気抵抗値は、前記電圧駆動型半導体素子を前記サイリ
    スタが有する許容dV/dt値よりも低いdV/dt値
    において導通させる値に選定されたものであることを特
    徴とする交流スイッチ回路装置。
  4. 【請求項4】サイリスタと、このサイリスタに並列に接
    続された前記サイリスタを保護する保護回路を備えた交
    流スイッチ回路装置において、保護回路は、前記サイリ
    スタに並列に接続された自己消弧型の半導体素子を備
    え、この自己消弧型の半導体素子は、前記サイリスタが
    有する耐電圧値よりも低い電圧値において導通すること
    を特徴とする交流スイッチ回路装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の交流スイッチ回路装置にお
    いて、保護回路が備える自己消弧型の半導体素子は、電
    圧駆動型半導体素子であることを特徴とする交流スイッ
    チ回路装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の交流スイッチ回路装置にお
    いて、保護回路は、2個の主電極とゲートを有する自己
    消弧型の電圧駆動型半導体素子と、この電圧駆動型半導
    体素子の一方の前記主電極と前記ゲートとの間に接続さ
    れた抵抗器と、前記電圧駆動型半導体素子の他方の前記
    主電極にそのカソードが接続され前記ゲートにそのアノ
    ードが接続された定電圧ダイオードを備え、前記電圧駆
    動型半導体素子の前記抵抗器が接続された前記主電極は
    前記サイリスタのカソードに接続され、前記電圧駆動型
    半導体素子の前記定電圧ダイオードのカソードが接続さ
    れた他方の前記主電極は前記サイリスタのアノードに接
    続される回路構成とし、しかも前記定電圧ダイオードの
    有するツェナー電圧値は、前記サイリスタが有する耐電
    圧値よりも低い値に選定されたものであることを特徴と
    する交流スイッチ回路装置。
  7. 【請求項7】サイリスタと、このサイリスタに並列に接
    続された前記サイリスタを保護する保護回路を備えた交
    流スイッチ回路装置において、保護回路は、前記サイリ
    スタに並列に接続された自己消弧型の半導体素子を備
    え、この自己消弧型の半導体素子は、前記サイリスタが
    有するdV/dt耐量よりも低いdV/dt値ならびに
    前記サイリスタが有する耐電圧値よりも低い電圧値にお
    いて導通することを特徴とする交流スイッチ回路装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の交流スイッチ回路装置にお
    いて、保護回路が備える自己消弧型の半導体素子は、電
    圧駆動型半導体素子であることを特徴とする交流スイッ
    チ回路装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の交流スイッチ回路装置にお
    いて、保護回路は、2個の主電極とゲートを有する自己
    消弧型の電圧駆動型半導体素子と、この電圧駆動型半導
    体素子の一方の前記主電極と前記ゲートとの間に接続さ
    れた抵抗器と、前記電圧駆動型半導体素子の他方の前記
    主電極にそのカソードが接続され前記ゲートにそのアノ
    ードが接続された定電圧ダイオードを備え、前記電圧駆
    動型半導体素子の前記抵抗器が接続された前記主電極は
    前記サイリスタのカソードに接続され、前記電圧駆動型
    半導体素子の前記定電圧ダイオードのカソードが接続さ
    れた他方の前記主電極は前記サイリスタのアノードに接
    続された回路構成とし、前記抵抗器の電気抵抗値は、前
    記電圧駆動型半導体素子を前記サイリスタが有する許容
    dV/dt値よりも低いdV/dt値において導通させ
    る値に選定され、また前記定電圧ダイオードの有するツ
    ェナー電圧値は、前記サイリスタが有する耐電圧値より
    も低い値に選定されたものであることを特徴とする交流
    スイッチ回路装置。
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JP2006050697A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Kyoto Denkiki Kk 交流電力調整装置
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