JPH0678292A - 階層的動画像信号符号化方式 - Google Patents

階層的動画像信号符号化方式

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JPH0678292A
JPH0678292A JP22971692A JP22971692A JPH0678292A JP H0678292 A JPH0678292 A JP H0678292A JP 22971692 A JP22971692 A JP 22971692A JP 22971692 A JP22971692 A JP 22971692A JP H0678292 A JPH0678292 A JP H0678292A
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淳一 木村
Kiichi Matsuda
喜一 松田
Makiko Konoshima
真喜子 此島
Takashi Hamano
崇 浜野
Eiji Morimatsu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】階層的動画像信号符号化方式において、各層に
おける動きベクトルの誤検出を低減し、検出演算量を削
減することが可能な符号化方式を提供することにある。 【構成】入力動画像信号の低解像度の画像に対して符号
化する下位層と、下位層の局所復号画像と高解像度の画
像との差分画像を符号化する上位層により構成され、上
位層の動きベクトルを検出する際に、下位層で検出され
た動きベクトルをオフセットとして、その近傍画素から
検出するように構成する。 【効果】上位層における動きベクトル検出範囲が大幅に
減り、動きベクトルの誤検出が低減され、かつ検出の演
算処理時間を削減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像信号の高能率符号
化方式において、特に解像度の異なる複数個の符号化デ
ータを生成するのに適した階層的動画像信号符号化方式
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画像信号の符号化方式としては、CC
ITTを中心にテレビ電話、テレビ会議用の符号化方式
の規格化が進められ、また、ISOが中心となりCD−
ROM等のディジタル蓄積媒体用の符号化方式の規格化
が進められている。図2に、このような動画像信号符号
化方式のブロック図を示し、以下簡単に動作を説明す
る。端子1から入力された動画像信号は、フレームメモ
リ3に書き込まれ、動きベクトル検出回路4により、符
号化する画像(以下、符号化画像と称す。)と動き補償
するために参照する画像(以下、参照画像と称す。)と
の間の動きベクトルが検出され、動きベクトルメモリ5
に書き込まれる。そして、符号化画像と参照画像および
動きベクトルが符号化回路18に入力され、高能率符号
化処理が行われる。符号化処理は、例えばISOのMP
EGや、他の方式等で符号化処理を行うが、その詳細な
説明は本発明の主旨には必ずしも必要としないので省略
する。符号化回路18の処理結果である符号化データは
一旦バッファ19に蓄積された後、出力端子16から蓄
積媒体に記録されたり、通信路に伝送されたりする。符
号化部18は、符号化データのデータレートを一定に保
つためにバッファ19の蓄積量に応じて発生情報量を制
御する。このような動画像信号符号化方式では、定めら
れた解像度の符号化データが一つ生成される。しかし、
対象とするディジタル蓄積媒体や通信路等のデータレー
トが複数の場合、すなわち解像度の異なる複数個の符号
化データを必要とした場合に、上記動画像信号符号化方
式で実現することは困難である。そこで、一つの動画像
信号符号化方式により、解像度の異なる複数個の符号化
データが生成可能な符号化方式が必要とされている。
【0003】図3に、解像度の異なる符号化データを生
成する動画像信号符号化方式のブロック図を示し、以下
簡単に動作を説明する。まず低解像度の画像に対して符
号化(第1層目の符号化)を行い、その後、高解像度の
画像に対して符号化(第2層目の符号化)を行う階層的
な動画像信号符号化方式である。
【0004】まず、端子1から入力された動画像信号は
縮小変換回路2に入力され、横方向および縦方向の画素
数がそれぞれ2分の1に削減された後、フレームメモリ
3に書き込まれる。そして、動きベクトル検出回路4に
より符号化画像と参照画像の動きベクトルが検出され、
動きベクトルメモリ5に書き込まれる。符号化画像と参
照画像および動きベクトルが第1の符号化回路6に入力
されて、低解像度の画像に対して高能率符号化処理が行
われる。第1の符号化回路6で局所的に復号化された画
像信号21(以下、ローカルデコード画像信号と称
す。)は、拡大変換回路8により横方向および縦方向の
画素数がそれぞれ2倍され、元の動画像信号と同じ画素
数に戻され、第2層目の符号化部へ出力される。この部
分が第1層目の符号化部である。
【0005】次に、第2層目の符号化部について説明す
る。入力端子1から入力された動画像信号は、遅延回路
20により第1層目の符号化処理時間分遅延された後、
加算回路9により、拡大された第1層目の符号化部のロ
ーカルデコード画像信号22との差分が算出される。そ
して、算出された差分画像信号は、フレームメモリ10
に書き込まれた後、動きベクトル検出回路11により符
号化画像と参照画像の間の動きベクトルが検出され、動
きベクトルメモリ12に書き込まれる。符号化画像と参
照画像および動きベクトルが第2の符号化回路13に入
力されて、高解像度の差分画像に対して高能率符号化処
理が行われる。
【0006】第1の符号化回路6、第2の符号化回路1
3の処理結果である符号化データは、一旦バッファ7、
14にそれぞれ蓄積された後、多重回路15により、第
1層目の符号化データと第2層目の符号化データとが多
重されて、出力端子16から蓄積媒体に記録されたり、
通信路に伝送されたりする。第1、第2の符号化回路
6、13は、各層のデータレートを一定に保つためにバ
ッファ7、14の蓄積量に応じて発生情報量を制御す
る。
【0007】このような動画像信号符号化方式により出
力された符号化データから、低解像度の画像を復元する
には、第1層目の符号化部から出力された符号化データ
のみを用いて復号化することにより実現でき、また高解
像度の画像を復元するには、第1、第2の符号化部から
出力された符号化データ、すなわち多重化された符号化
データを復号化することにより実現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術は、
一つの動画像信号符号化方式により、解像度の異なる符
号化データを得ることができる優れた方式である。第2
層目の符号化部では、入力された動画像信号と第1層目
のローカルデコード画像信号22との差分画像信号を符
号化するため、この差分画像信号から動きベクトルを検
出することになる。一般に動きベクトルは、符号化画像
と参照画像との絶対値誤差和の大小などから検出され
る。そのため、差分画像信号のように信号レベルの振
幅、レベル値が元の動画像信号に比べて非常に小さい場
合には、絶対値誤差和の変化が小さくなり動きベクトル
を誤検出してしまう。それにより、動き補償の性能が低
下し画質の劣化を引き起こしてしまう。また、各層毎に
動きベクトルを検出しているため、演算量が多く処理時
間が長くなってしまう。
【0009】本発明の目的は、階層的な動画像信号符号
化方式において、上位層における動きベクトルの誤検出
を無くし、かつ、動きベクトルを検出するための演算量
を大幅に減らすことが可能な階層的動画像信号符号化方
式を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、各層におけ
る動きベクトルの誤検出の低減と検出演算時間を削減す
るために、上位層の動きベクトルを検出する際に、下位
層で検出された動きベクトルをオフセットとして、その
近傍から検出するようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明では、原画像に対し、低解像度の画像に
動き補償を用いた符号化(下位層)を行い、そのローカ
ルデコード画像を利用して、より高解像度の画像に動き
補償を用いた符号化(上位層)を行っていくため、各層
ごとに符号化データが出力され、解像度の異なる複数個
の符号化データを生成することができる。また、下位層
すなわち低解像度の画像から検出した動きベクトルをオ
フセットとして、その近傍の画素から上位層すなわち高
解像度の画像における動きベクトルを検出することで、
直接高解像度の符号化画像から動きベクトルを検出する
よりも、動きベクトルの誤検出を減らすことができ、か
つ動きベクトルの探索範囲を小さくできるので検出演算
量を削減することができる。
【0012】
【実施例】図1に本発明による第1の実施例を示し、以
下図面に従って説明する。図中、図3と同一部分には同
じ番号を付し重複説明を省く。本発明では特に、第2層
目の符号化部における動きベクトルを検出する際に、第
1層目の符号化部の動きベクトルメモリ5に書き込まれ
ている動きベクトルをオフセットとするために、オフセ
ットベクトル生成回路17を設けたことが、従来の階層
的動画像信号符号化方式と異なる点である。
【0013】第1層目の符号化部は、図3の従来例と同
じ動作をするので説明は省略する。入力端子1から入力
された動画像信号は、遅延回路20により第1層目の符
号化処理時間分遅延された後、加算回路9により、第1
層目の符号化部のローカルデコード画像信号22との差
分が算出され、差分画像信号としてフレームメモリ10
に書き込まれる。そして、オフセットベクトル生成回路
17により、第1層目の符号化部で検出された低解像度
の画像における動きベクトルを動きベクトルメモリ5か
ら読み出し、第2層目の符号化部で動きベクトルを検出
する際のオフセットとするオフセットベクトルが生成さ
れ、第2層目の符号化部の動きベクトル検出回路23へ
出力される。動きベクトル検出回路23では、符号化画
像と参照画像との間の動きベクトルを、オフセットベク
トルの近傍数画素、例えば±2画素の範囲から検出し、
動きベクトルメモリ12に書き込む。符号化画像と参照
画像および動きベクトルが第2の符号化回路13に入力
されて、高解像度の差分画像に対して高能率符号化処理
が行われる。オフセットベクトル生成回路17は、第1
層目と、第2層目の符号化部における画像サイズの比率
や、符号化位置に応じて、オフセットベクトルを生成す
る。
【0014】本発明に係るオフセットベクトル生成回路
17の動作について説明する。第1層目の画像サイズが
(xm/xN)画素×(ym/yN)ライン、第2層目
の画像サイズがxm画素×ymラインに対して、第1層
目の符号化処理ブロックで検出された動きベクトルの各
成分が水平方向mvx、垂直方向mvyの時、第1層目
の符号化処理ブロックと同一空間位置にある第2層目の
符号化処理ブロックのオフセットベクトルの各成分は、
水平方向がmvx×xN、水平方向がmvy×yNとな
る。図4に本第1の実施例におけるオフセットベクトル
生成する際の符号化処理ブロックの位置関係を示す。本
第1の実施例では第1層目の画像サイズが第2層目に対
して、水平、垂直方向共それぞれ2分の1であるので、
xN=2,yN=2となり、ブロックMB0で検出され
た動きベクトルの各成分が水平方向mvx0、垂直方向
mvy0の時、第1層目のブロックMB0と同一空間位
置にある第2層目のブロックMB1、MB2、MB3、
MB4のオフセットベクトルの各成分は、水平方向がm
vx0×2、水平方向がmvy0×2となる。
【0015】ここで、本発明における符号化処理手順の
例を図5に示す。上側に示すのが第1層目の符号化処理
であり、下側に示すのが第2層目の符号化処理である。
第1、2層目共、1番目のフレームはIフレームと呼ば
れ、そのフレーム内のデータだけを用いて符号化され
る。その他のフレームはPフレームと呼ばれ、直前のフ
レームからの動き補償予測を用いて符号化される。この
ような符号化処理において本発明では、第1層目で検出
された動きベクトルを第2層目の動きベクトルを検出す
る際のオフセットベクトルとして用いる。例えば、第1
層目のフレームI1、P2間の動きベクトルMV1を、
前記した各層の画像サイズの比率から第2層目のフレー
ムI1’、P2’間の動きベクトルを検出する際のオフ
セットベクトルとして用いる。
【0016】図6に本第1の実施例で圧縮された符号化
データを伸長する階層的動画像信号復号化方式のブロッ
ク図を示し、以下図面に従って説明する。圧縮された符
号化データは、入力端子50から入力され、逆多重回路
51により第1層目の低解像度の符号化データと、第2
層目の符号化データとに分離され、それぞれバッファメ
モリ52、54へ入力される。まず、第1層目の符号化
データは、第1の復号化回路53により、低解像度の画
像信号が復元され、拡大変換回路54により、元の画像
信号の解像度に戻される。第2層目の符号化データは、
第2の復号化回路55により、元の差分画像信号に復元
され、加算回路56で伸長拡大された第1層目の復号化
画像信号と加算され、全体の復号画像信号となり出力端
子58から出力される。また、出力端子58から出力さ
れる復号画像信号のほかに、第1の復号化回路53の復
号画像信号を出力することで、高解像度の画像と、水平
垂直2分の1の画像の2種類が得られる。
【0017】以上述べたように、本実施例によれば、第
1層目において検出された動きベクトルを第2層目の動
きベクトルを検出する際のオフセットベクトルとし、そ
の近傍画素に対して動きベクトルを検出することで、第
2層目における動きベクトルの誤検出が低減でき、また
検出範囲が大幅に小さくできるので、動きベクトル検出
の演算処理時間を大幅に削減することができる。
【0018】図7に本発明による第2の実施例を示し、
以下図面に従って説明する。この実施例は、インタレー
スされた画像信号に本発明を適用させた場合の例であ
る。端子1から入力された動画像信号は、分配回路49
によりインタレースされた画像信号の奇数フィールド信
号と偶数フィールド信号にわけられる。奇数フィールド
信号に対しては、基本的には第1の実施例で説明した2
層構造の階層的な符号化を行う。異なるのは、縮小変換
回路2において水平方向の画素数のみが2分の1に削減
されることと、拡大変換回路8において水平方向の画素
数のみが2倍されることである。加算回路36では、第
1層目の符号化部のローカルデコード画像信号22と、
第2の符号化回路13のローカルデコード画像信号24
とが加算され、奇数フィールド信号のローカルデコード
画像信号としてフレームメモリ37に書き込まれる。
【0019】分配回路49から出力された偶数フィール
ド信号は、遅延回路38により所定の符号化処理時間分
遅延された後、フレームメモリ39に書き込まれる。そ
して、オフセットベクトル生成回路40により、第1層
目の符号化部で検出された低解像度の画像における動き
ベクトルを動きベクトルメモリ5から読み出し、第3層
目の符号化部で動きベクトルを検出する際のオフセット
ベクトルが生成され、第3層目の符号化部の動きベクト
ル検出回路41へ出力される。動きベクトル検出回路4
1では、符号化画像と参照画像(奇数、偶数フィールド
両方)との動きベクトルを、オフセットベクトルの近傍
数画素、例えば±2画素の範囲から検出し、動きベクト
ルメモリ42に書き込む。符号化画像(偶数フィール
ド)、偶数、奇数フィールドの参照画像、および動きベ
クトルが第3の符号化回路43に入力されて、偶数フィ
ールド信号に対して高能率符号化処理が行われる。オフ
セットベクトル生成回路40は、第1層目と、第3層目
の符号化部における画像サイズの比率、符号化画像と参
照画像のフレーム距離と符号化位置に応じて、オフセッ
トベクトルを生成する。
【0020】第1の符号化回路6、第2の符号化回路1
3、第3の符号化回路43のそれぞれの処理結果である
符号化データは、一旦バッファ7、14、46にそれぞ
れ蓄積された後、多重回路47により、第1層目の符号
化データと第2層目の符号化データと第3層目の符号化
データが多重されて、出力端子16から蓄積媒体に記録
されたり、通信路に伝送されたりする。第1、第2、第
3の符号化回路6、13、43は、それぞれの符号化デ
ータのデータレートを一定に保つためにバッファ7、1
4、46の蓄積量に応じて発生情報量を制御する。
【0021】本実施例のオフセットベクトル生成回路1
7、40の動作を図8を用いて説明する。図8は本第2
の実施例における符号化処理順序の一例を示す。同図で
上側に示すのが奇数フィールドであり、下側に示すのが
偶数フィールドである。1番目の奇数フィールドはIフ
ィールド(Iピクチャとも称する)と呼ばれ、そのフィ
ールド内のデータだけを用いて符号化される。それ以降
の奇数フィールドはPフィールド(Pピクチャとも称す
る)と呼ばれ、直前の奇数フィールドからの動き補償予
測を用いて符号化される。偶数フィールドは、全てBフ
ィールド(Bピクチャとも称する)と呼ばれ、既に符号
化された直前直後の奇数フィールド、および直前の偶数
フィールドからの動き補償予測を用いて符号化される。
このような符号化処理順序において、オフセットベクト
ル生成回路17は、第1、第2層目の符号化処理順序が
同一であるので、基本的に第1の実施例と同じ動作をす
る。しかし、符号化画像サイズが異なるので、水平方向
のみ2倍、すなわちxN=2,yN=1とし、同一空間
位置にある符号化ブロックは水平方向に2個あるという
ことに注意する。
【0022】次に、第3層目のオフセットベクトル生成
回路40の動作について説明する。第3層目の動きベク
トルを検出する際のオフセットベクトルは、同一空間位
置にある第1層目で検出された動きベクトルMVに対
し、画像サイズの比率、およびフィールド距離の比率を
乗じることにより求める。
【0023】例えば、図8に示すような符号化順序の
時、本実施例におけるオフセットベクトルは以下のよう
に求められる。I1とB2フィールド間の動きベクトル
MV1’を検出する際のオフセットベクトルは、I1と
P3のフィールドで同一空間位置にある動きベクトルM
V1を、まず符号化画像サイズの比率から水平方向成分
を2倍し、その後フィールド距離の比率、すなわちI1
とB2のフィールド距離は1、I1とP3のフィールド
距離は2であるから、水平、垂直両方向成分とも2分の
1した値とする。P3とB2フィールド間の動きベクト
ルMV2’を検出する際のオフセットベクトルは、I1
とP3のフィールドで同一空間位置にある動きベクトル
MV1を、まず符号化画像サイズの比率から水平方向成
分を2倍し、その後フィールド距離の比率、すなわちP
3とB2のフィールド距離は−1、I1とP3のフィー
ルド距離は2であるから、水平、垂直両方向成分とも−
2分の1した値とする。B2とB4フィールド間の動き
ベクトルMV3’を検出する際のオフセットベクトル
は、I1とP3のフィールドで同一空間位置にある動き
ベクトルMV1を、まず符号化画像サイズの比率から水
平方向成分を2倍した値をオフセットベクトルとする
(B2とB4のフィールド距離と、I1とP3のフィー
ルド距離が等しいため、フィールド距離の比率は1)。
その他の動きベクトルも上述したような手順により、オ
フセットベクトルが生成される。
【0024】図9に第2の実施例で圧縮された符号化デ
ータを伸長する階層的動画像信号復号化方式のブロック
図を示し、以下図面に従って説明する。圧縮された符号
化データは、入力端子50から入力され、逆多重回路5
9により第1層目の符号化データ、第2層目の符号化デ
ータ、および第3層目の符号化データに分離され、それ
ぞれバッファメモリ52、54、67へ入力される。第
1層目の符号化データは、第1の復号化回路53によ
り、低解像度の奇数フィールド信号が復元され、拡大変
換回路54で、元の奇数フィールド信号の解像度に戻さ
れる。第2層目の符号化データは、第2の復号化回路5
5により、元の差分画像信号に復元され、加算回路56
で伸長拡大された第1層目の復号化画像信号と加算さ
れ、奇数フィールドの復号画像信号となりフィールドメ
モリ66へ書き込まれる。第3層目の符号化データと、
既に復号化された奇数フィールドが第3の復号化回路6
8に入力され、偶数フィールドが復元される。それぞれ
復元された奇数フィールド信号と偶数フィールドは、合
成回路69によりインタレースされ復号画像信号として
出力端子58から出力される。また、出力端子58から
出力される復号画像信号のほかに、第1の復号化回路5
3の復号画像信号と、フィールドメモリ66に書き込ま
れている奇数フィールドの復号画像信号を出力すること
で、高解像度の画像と、水平垂直2分の1の画像と、垂
直2分の1の画像の3種類が得られる。
【0025】また、図10に示すような符号化処理順序
においても本実施例を適用することができる。同図で上
側に示すのが奇数フィールドであり、下側に示すのが偶
数フィールドである。奇数フィールドの処理のみが図8
と異なる。1番目の奇数フィールドはIフィールド(I
ピクチャとも称する)と呼ばれ、そのフィールド内のデ
ータだけを用いて符号化される。7番目と13番目のフ
ィールドはPフィールド(Pピクチャとも称する)と呼
ばれ、前向きの動き補償予測を用いて符号化される。I
またはPに挟まれたフィールドは、Bフィールド(Bピ
クチャとも称する)と呼ばれ、前向きの動き補償予測と
後向きの動き補償予測とその両方の補間を用いて符号化
される。
【0026】以上述べたように、本実施例によれば、第
1層目において検出された動きベクトルを第2層目、第
3層目の動きベクトルを検出する際のオフセットベクト
ルとし、その近傍画素、例えば±2画素の範囲に対して
動きベクトルを検出することで、検出範囲が大幅に削減
され第2層目における動きベクトルの誤検出が低減で
き、また第2層目、第3層目における動きベクトル検出
の演算処理時間を大幅に削減することができる。
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明に係る階層的動画像
信号符号化方式によれば、解像度の異なる複数個の符号
化データを作成できる。また、下位層で検出された動き
ベクトルを、上位層の動きベクトル検出時のオフセット
とし、その近傍数画素から動きベクトルを検出すること
で、検出範囲が大幅に低減され、動きベクトルの誤検出
を低減でき、かつ動きベクトル検出の演算処理時間を削
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における階層的動画像信
号符号化方式のブロック図である。
【図2】従来例による動画像信号符号化方式のブロック
図である。
【図3】従来例による階層的動画像信号符号化方式のブ
ロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例における階層的動画像信
号符号化方式に係るオフセットベクトル生成回路の動作
を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施例における階層的動画像信
号符号化方式の符号化処理順序の一例を説明するための
図である。
【図6】本発明の第1の実施例における階層的動画像信
号復号化方式のブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施例における階層的動画像信
号符号化方式のブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施例における階層的動画像信
号符号化方式の符号化処理順序の一例と、第2の実施例
に係るオフセットベクトル生成回路の動作を説明するた
めの図である。
【図9】本発明の第2の実施例における階層的動画像信
号復号化方式のブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施例における階層的動画像
信号符号化方式の符号化処理順序のその他の例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
2…縮小変換回路、 3、10、37、39…フレームメモリ、 4、23、41…動きベクトル検出回路、 5、12、42…動きベクトルメモリ、 6、13、43…符号化回路、 7、14、46…バッファ、 8…拡大変換回路、 15、47…多重化回路、 17、40…オフセットベクトル生成回路、 20、38…遅延回路、 49…分配回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝沢 正明 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 木村 淳一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 松田 喜一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地富 士通株式会社内 (72)発明者 此島 真喜子 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地富 士通株式会社内 (72)発明者 浜野 崇 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地富 士通株式会社内 (72)発明者 森松 映史 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地富 士通株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像信号を、低解像度の画像に変換して
    符号化を行う第1層目の符号化部と、該第1層目の符号
    化部の局所的復号画像を変換して元の解像度に戻した画
    像と高解像度の原画像との差分画像に対して符号化を行
    う第2層目の符号化部から構成され、各層ごとに生成さ
    れた符号化データを多重して出力する階層的動画像信号
    符号化方式において、該第1層目の符号化部で検出され
    た動きベクトルを、該第2層目の符号化部における動き
    ベクトルを検出する際のオフセットとするオフセットベ
    クトル生成部を設け、該オフセットの近傍から該第2層
    目の動きベクトルを検出することを特徴とする階層的動
    画像信号符号化方式。
  2. 【請求項2】インタレースされた動画像信号の奇数(あ
    るいは偶数)フィールド信号を、低解像度の画像に変換
    して符号化を行う第1層目の符号化部と、該第1層目の
    符号化部の局所的復号画像を変換して元の解像度に戻し
    た画像と高解像度の奇数フィールド原画像との差分画像
    に対して符号化を行う第2層目の符号化部と、偶数(あ
    るいは奇数)フィールド信号を高解像度で符号化を行う
    第3層目の符号化部から構成され、各層ごとに生成され
    た符号化データを多重して出力する階層的動画像信号符
    号化方式において、該第1層目の符号化部で検出された
    動きベクトルを、該第2層目の符号化部における動きベ
    クトルを検出する際のオフセットとする第1のオフセッ
    トベクトル生成部と、該第3層目の符号化部における動
    きベクトルを検出する際のオフセットとする第2のオフ
    セットベクトル生成部を設け、該各オフセットの近傍か
    ら該第2層目、および該第3層目の各動きベクトルを検
    出することを特徴とする階層的動画像信号符号化方式。
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