JPH0675782B2 - トング用ポンチの肉盛り補修方法 - Google Patents

トング用ポンチの肉盛り補修方法

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JPH0675782B2
JPH0675782B2 JP1508586A JP1508586A JPH0675782B2 JP H0675782 B2 JPH0675782 B2 JP H0675782B2 JP 1508586 A JP1508586 A JP 1508586A JP 1508586 A JP1508586 A JP 1508586A JP H0675782 B2 JPH0675782 B2 JP H0675782B2
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JP
Japan
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welding
punch
tongue
weld metal
core material
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JP1508586A
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弘 牧井
満 岡本
周作 藤原
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川崎製鉄株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトング用ポンチの肉盛り補修方法に係り、特に
加熱鋼塊用トングの内側に着脱自在に取付けられた炭素
鋼もしくは低合金鋼を母材とするトング用ポンチの耐割
れ性にすぐれた肉盛り溶接による補修方法に関し、鋼の
圧延もしくは鍛造分野で広く利用される。
〔従来の技術〕
従来、加熱鋼塊を挟むトング用ポンチの尖端部は、高温
鋼塊の移動時に繰返し使用されるので摩耗が激しく、摩
耗後は耐熱耐摩耗溶接材料で肉盛り溶接して使用してい
る。
従来のポンチ尖端部の肉盛り溶接による補修は、第2図
に示す如く、ポンチ2の先端部2Aを平滑に成形した後、
先ずトング2の母材と同等もしくは若干高強度の溶接材
料で下盛り溶接を施し、その上に硬化耐熱耐摩耗材を上
盛り溶接する方法をとつているが、下盛り溶接部と上盛
り溶接部の境界部に割れが発生し、ポンチとしての信頼
性の低下と寿命が短いという欠点があつた。
このトング用ポンチの尖端部の硬化肉盛する技術として
特開昭49−22368に「冷間スラグ用クレーントング」と
して開示されているが、この技術はポンチの母材と異な
る硬化肉盛用被覆アーク溶接棒で直接該母材に肉盛り溶
接する方法であつて、従来法と大差なく、母材と肉盛り
溶接部に割れが発生するという欠陥は依然として未解決
のまま残されている現状である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、トング用ポンチの肉盛り溶接による上
記従来の修正方法の問題点を解消し、割れ発生の起らな
い信頼性が高く、寿命を延長できる補修方法を提供する
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、加熱鋼塊用トングの内側に着脱自在に取付け
られた炭素鋼もしくは低合金鋼を母材とするトング用ポ
ンチの肉盛り補修方法において、前記トングポンチの尖
端に形成した平面部に前記母材と同等もしくはより強度
大なる溶接金属にて下盛り溶接する工程と、前記形成さ
れた下盛り溶接金属上に高硬度溶接金属より成る芯材を
肉盛り溶接する工程と、前記形成された芯材溶接金属上
に更に前記下盛り溶接金属を被覆溶接する工程と、を有
して成ることを特徴とするトング用ポンチの肉盛り補修
方法である。
本発明の詳細を実施例によつて添付図面を参照して説明
する。第1図(A)、(B)、(C)、(D)は本発明
による肉盛り溶接の手順を示す模式断面図である。先ず
第1図(A)に示す如く、要補修ポンチ2の尖端部2Aを
グラインダー等によつて平面状に形成し、この平面部に
母材と同等もしくは若干強度の大なる下盛り溶接金属に
て肉盛りし下盛り部4を形成する。次に形成された下盛
り部4の上に高硬度の溶接金属を用いて第2図(B)に
示す如く芯材6を肉盛り溶接する。肉盛り溶接した芯材
6は第1図(C)に示す如く、グラインダー等にて山形
に整形する。
次に整形された芯材6の上に包み込むように母材と同一
もしくは類似組成の溶接金属を用いて、あたかも薄皮饅
頭状に芯材6を被覆する被覆部8を形成する。被覆部8
の肉盛り厚さは3〜5mmが好適である。肉盛り完了後は
表面をグラインダー仕上し、第2図に示した形状とな
る。
本発明物が使用したポンチ2の母材、下盛り部材4、芯
材6の化学組成と機械的性質の一例は第1表に示すとお
りである。
〔発明の作用および効果〕 本発明による補修方法は、上記の如くポンチ2の尖端部
2Aを肉盛り溶接するに当り、先ず尖端部2Aを平面にグラ
インダー成形した後、母材と同等もしくは若干高強度の
溶接を使用して下盛り部4を形成し、次に、この上に芯
材6を肉盛り溶接し、更に、この上に下盛り部4と同一
もしくは類似の材質で被覆部8を肉盛り溶接する構成と
したので、ポンチ2と下盛り部4と同一もしくは近似材
質であるので完全に溶接され、更に最上部の被覆部8の
肉盛り被覆によつて、芯材6を強固に保護すると共に、
芯材6以外の芯材6の周辺部は下盛り部4と同一もしく
は近似材質であり、しかも最尖端部は3〜5mmと薄い
が、芯材6の下方に至るに従い厚くなるので、被覆部8
と下盛り部4とは芯材6を包囲して強固に一体物となる
作用効果によつて、各部材間の境界部での金属相互間で
溶接時の加熱冷却によつても膨張、収縮率を共にするた
めの応力の残留がほとんどないものと考えられ、その結
果高硬度芯材6の性能を十分活かし得るは勿論、割れの
発生もなく寿命を延長し得る効果を収ることができた。
本発明による補修方法によつて補修を完了したポンチ
は、使用不能に至るまで加熱鋼塊の吊上総重量は、従来
の1個当り280tから1252tと飛躍的に増加したことによ
つても本発明の効果が裏付けられる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)、(B)、(C)、(D)は本発明による
補修方法の工程順を示し、(A)は下盛り溶接形成時、
(B)芯材形成時、(C)は形成した芯材のグラインダ
ー仕上完了時、(D)は芯材上に被覆部形成時を示す、
それぞれ模式断面図、第2図は本発明により補修完了し
たトング用ポンチを示す部分断面図である。 2……トング用ポンチ、2A……尖端部 4…下盛り部、6…芯材 8…被覆部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱鋼塊用トングの内側に着脱自在に取付
    けられた炭素鋼もしくは低合金鋼を母材とするトング用
    ポンチの肉盛り補修方法において、前記トングポンチの
    尖端に形成した平面部に前記母材と同等もしくはより強
    度大なる溶接金属にて下盛り溶接する工程と、前記形成
    された下盛り溶接金属上に高硬度溶接金属より成る芯材
    を肉盛り溶接する工程と、前記形成された芯材溶接金属
    上に更に前記下盛り溶接金属を被覆溶接する工程と、を
    有して成ることを特徴とするトング用ポンチの肉盛り補
    修方法。
JP1508586A 1986-01-27 1986-01-27 トング用ポンチの肉盛り補修方法 Expired - Lifetime JPH0675782B2 (ja)

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