JPH0674753U - 粘着剤付き養生シ−ト - Google Patents

粘着剤付き養生シ−ト

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JPH0674753U
JPH0674753U JP1637693U JP1637693U JPH0674753U JP H0674753 U JPH0674753 U JP H0674753U JP 1637693 U JP1637693 U JP 1637693U JP 1637693 U JP1637693 U JP 1637693U JP H0674753 U JPH0674753 U JP H0674753U
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龍男 吉川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 粘着剤付きの養生シ−トにおいて、表面処理
を施すことなく基布の構成によりシ−ト基材と感圧接着
剤との接着性の向上を図ることで、取り外し時に感圧接
着剤の痕跡が残らないものを安価に提供する。 【構成】 ポリオレフィン系合成樹脂のスプリットヤ−
ン3又はマルチフィラメントを経緯糸の少なくとも一方
に打ち込んだ基布の一面に、表打ちラミネ−ト層4の樹
脂を基布内に浸透して被覆することで略平滑とした他面
に、感圧接着剤をスプリットヤ−ン3の毛羽又はマルチ
フィラメントの起伏に絡ませて塗布した養生シ−トであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、塗装時の飛散防止に使用するマスキングシ−トや万能板に貼設する デザインシ−ト等の如く、一方面に粘着加工を施した養生シ−トに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁面等を養生の目的で合成樹脂製の養生シ−トを貼設する場合に、別部 材として粘着テ−プを用いたり、接着剤を塗布する方法が用いられていた。また 近年、作業を簡素化する目的で感圧接着剤を予め塗布した養生シ−トも見られる ようになった。これらの粘着機能付き養生シ−トは、合成樹脂製のフラットヤ− ン等を経緯糸に織成した基布にラミネ−ト層を形成して防水機能を付与し、ラミ ネ−ト層により平滑となった表面に感圧接着剤を塗布し、必要により離型紙を積 層するものである。
【0003】 ここで、養生シ−トの基布やラミネ−ト層は、ポリオレフィン系合成樹脂が用 いられるが、ポリオレフィン系合成樹脂フィルムは、極性が非常に低く化学安定 性が優れるためにそのままでは感圧接着剤が良好に塗布されず、表面処理として コロナ放電処理、クロム酸処理、オゾン照射処理、サンドブラスト処理等により 、表面を極性化したり凹凸を形成することで感圧接着剤との接着性を向上させて いる。感圧接着剤と養生シ−トの接着性が劣ったものであると、壁面等に貼設し た後取り外すことが必要な場合には、壁面等に感圧接着剤が部分的に残ることが あり、残った感圧接着剤の取り除き洗浄において手間がかかるものとなり、加工 工程が増したり設備付与によるコスト増は否めないが表面処理を施しているのが 現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案では、前述のごとく基布と感圧接着剤との接着性の向上に特別な工程や 処理を施すことなく、基布の構造により強固な接着性を発現させることにより、 貼設面への残留感圧接着剤をなくする目的で鋭意検討した結果至ったものである 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ポリオレフィン系合成樹脂のスプリットヤ−ン又はマルチフィラメ ントを経緯糸の双方又は一方に用いて編織成された基布上に、表打ちラミネ−ト 層の樹脂が該基布内に浸透して被覆され、他面に感圧接着剤層を形成して粘着剤 付き養生シ−トとしたものである。
【0006】 ここで、養生シ−トの基布やラミネ−ト層は、ポリオレフィン系合成樹脂が用 いられるが、これは樹脂自体が押出成形が容易で樹脂価格が安価であることや、 成形後のシ−ト状物が高強力軽量で耐寒性、耐薬品性に優れ、廃棄が容易である ことによるものである。
【0007】 ポリオレフィン系合成樹脂製のスプリットヤ−ンは、フラットヤ−ンを割繊起 毛して製造される。これは、ポリオレフィン系合成樹脂を溶融状態で製膜して、 冷却後細断したフィルムを2〜8倍程度に加熱延伸を施し得られるフラットヤ− ンを針布ロ−ルで割繊したものがスプリットヤ−ンとなる。ここで、スプリット ヤ−ンを経緯糸の双方又は一方に用いて編織成されたものを基布として使用する ものである。
【0008】 次いで、基布上に表打ちラミネ−ト層の樹脂が基布内に浸透して被覆する。つ まり比較的厚みのあるラミネ−ト層を形成することで、編織した目合いに樹脂が 浸透して交差部を固着すると共に、浸透した樹脂で基布裏面を略平滑とするので ある。
【0009】 こうして略平滑となった基布裏面へ感圧接着剤を塗布するものであるが、塗布 の方法は従来技術を用いることが可能である。本考案では、塗布面を平滑にする ことで感圧接着剤の塗布量が少量であっても均一化が容易となる。この際、基布 の一部に用いるスプリットヤ−ンの毛羽が、感圧接着剤と絡み合うことにより、 平滑表面のフラットヤ−ンを経緯糸に用いた編織物よりも強固に接着する。
【0010】 スプリットヤ−ンの毛羽と同様の効果を発現するものとして、低繊度のモノフ ィラメント束であるマルチフィラメントが存在する。これは、例えば繊度30〜 200dr程度のモノフィラメントを数本集束させて加撚したもので、マルチフィ ラメントの表面には細かい起伏が形成されたものとなる。ここで、経緯糸の双方 又は一方にマルチフィラメントを用いての編織成された基布上に、表打ちラミネ −トを施すと共に裏面に感圧接着剤を塗布することにより、マルチフィラメント の起伏に感圧接着剤が入り込む状態となる。
【0011】 したがって、前述のスプリットヤ−ンを用いた基布と同様にマルチフィラメン トを用いた基布においても、感圧接着剤の基布への接着力は、基布表面を極性化 する表面処理と同様な強力を有するものとなるのである。
【0012】 本考案の粘着剤付き養生シ−トは基本的構造に基づき、例えば表打ちラミネ− ト層を介して基布に印刷フィルムを積層した万能板貼設用のデザインシ−トや、 シ−トの一辺又は周辺に粘着加工を施した塗料飛散防止のマスキングシ−ト等用 途に応じて設計することができるものとなる。
【0013】
【作用】
本考案では、基布を構成する経緯糸の少なくとも一方に、フラットヤ−ンを割 繊起毛したスプリットヤ−ン又は低繊度モノフィラメントを集束したマルチフィ ラメントを用いたので、塗布する感圧接着剤がスプリットヤ−ン又はマルチフィ ラメントの毛羽又は表面の起伏と絡み合うことにより、特別な表面処理を施すこ となく基布に対して強固に接着した粘着層を形成することができる。
【0014】
【実施例】 以下、実施例にて説明を加える。
【0015】 実施例1 熱可塑性合成樹脂に高密度ポリエチレン(MI=1.0、融点129℃)を用い、イン フレ−ション法により溶融温度220℃でダイスから押し出し、冷却してフィル ムを成形した後、細断してテ−プ状とし、接触熱板延伸方式で延伸温度115℃ 、アニ−リング温度120℃、延伸倍率4.8倍で延伸して、繊度1,000dr のフラットヤ−ン2とした。また、このフラットヤ−ンを針布ロ−ルで割繊して スプリットヤ−ン3とし、経糸にフラットヤ−ン2、緯糸にスプリットヤ−ン3 を用いて、織成密度10×10本/インチの平織織布を織成して基布1とした。
【0016】 基布1上に表打ちラミネ−ト層4を介してデザインを印刷した30μ厚みの高 密度ポリエチレン製印刷フィルム6を積層するにあたり、ラミネ−ト樹脂として 低密度ポリエチレン(MI=8.0、融点118℃)を用い、溶融押出法により溶融温度 260℃で目付け重量40g/m2の被覆として積層した。
【0017】 次いで、基布1に形成した表打ちラミネ−ト層4の他面に、アクリル酸ブチル を主成分とする感圧接着剤を全面塗布し感圧接着剤層5を形成して、シリコンコ −ティングを施した離型紙7を重ね合わせ、万能板貼設用デザインシ−トを製造 して実施例1とした。
【0018】 比較例 実施例1に用いた高密度ポリエチレン製フラットヤ−ンを経緯糸とした平織織 布を基布として、表打ちラミネ−ト層を介して印刷フィルムを積層し、更に基布 の他面に同様のラミネ−ト樹脂を用いて25μ厚みの裏打ちラミネ−ト層を被覆 して、裏打ちラミネ−ト層面に実施例と同様に感圧接着剤層、離型紙を積層した ものを比較例とした。
【0019】 実施例2 熱可塑性合成樹脂に高密度ポリエチレン(MI=1.0、融点129℃)を用い、溶融 温度220℃でノズルから押し出し冷却成形した後、ウォ−タ−バス延伸方式で 延伸倍率6.5倍延伸して、繊度50drのモノフィラメントを製造した。このモ ノフィラメントを20本引き揃え2回/インチの加撚を施し、総繊度1,000drの マルチフィラメントとした。経糸に実施例1で用いたフラットヤ−ン2、緯糸に マルチフィラメントを用いて、織成密度10×10本/インチの平織織布を織成した 。次いで、実施例1と同様に、表打ちラミネ−ト層、感圧接着剤層、離型紙を積 層して実施例2とした。
【0020】 本実施例及び比較例のデザインシ−トを亜鉛引きの仮囲い用万能板に貼設し、 約60日後に取り外した際の感圧接着剤の痕跡をみたところ、両実施例のデザイ ンシ−トにおいてはほとんど確認できなかったが、比較例のデザインシ−トは明 らかに部分的に残留接着剤が存在するものであった。
【0021】
【考案の効果】
以上本考案によれば、一方面に粘着加工を施した養生シ−トにおいて、ポリオ レフィン系合成樹脂のスプリットヤ−ン又はマルチフィラメントを双方又は一方 に用いて編織成した基布上に感圧接着剤を塗布したものであるから、スプリット ヤ−ンの毛羽又はマルチフィラメントの表面起伏に感圧接着剤が絡み付く状態と なり基布に対して強固な接着力を発現し、基布への強固な接着力により養生シ− トを取り外す際に感圧接着剤の痕跡が被貼設物である壁面等に残留物として存在 することがなく、後処理としての取り除き洗浄の作業低減となる。また、特別な 表面処理を施す必要がなく、更には表打ちラミネ−ト層が基布内に浸透して被覆 することで感圧接着剤塗布面を略平滑な状態として、少量塗布で均一な感圧接着 剤層とすることができるものであるから、容易に且つ安価に製造できる粘着剤付 き養生シ−トとなり、マスキングシ−トやデザインシ−トとして有効的なものと なるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で用いた基布の部分平面図である。
【図2】本発明の粘着剤付き養生シ−トの部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基布 2 フラットヤ−ン 3 スプリットヤ−ン 4 表打ちラミネ−ト層 5 感圧接着剤層 6 印刷フィルム 7 離型紙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系合成樹脂のスプリット
    ヤ−ン又はマルチフィラメントを経緯糸の双方又は一方
    に用いて編織成された基布上に、表打ちラミネ−ト層の
    樹脂が該基布内に浸透して被覆され、他面に感圧接着剤
    層を形成したことを特徴とする粘着剤付き養生シ−ト。
JP1993016376U 1993-04-02 1993-04-02 粘着剤付き養生シ−ト Expired - Lifetime JP2560081Y2 (ja)

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JPH0674753U true JPH0674753U (ja) 1994-10-21
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59154558U (ja) * 1983-04-01 1984-10-17 丸伴化学工業株式会社 長尺物用の保護シ−ト
JPH06240883A (ja) * 1993-02-17 1994-08-30 Unitika Ltd メッシュシート

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59154558U (ja) * 1983-04-01 1984-10-17 丸伴化学工業株式会社 長尺物用の保護シ−ト
JPH06240883A (ja) * 1993-02-17 1994-08-30 Unitika Ltd メッシュシート

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