JPH0674202A - 流体圧アクチュエータ及びその位置決め制御システム - Google Patents

流体圧アクチュエータ及びその位置決め制御システム

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JPH0674202A
JPH0674202A JP13406093A JP13406093A JPH0674202A JP H0674202 A JPH0674202 A JP H0674202A JP 13406093 A JP13406093 A JP 13406093A JP 13406093 A JP13406093 A JP 13406093A JP H0674202 A JPH0674202 A JP H0674202A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体圧アクチュエータの位置決め制御を高速
かつ高精度に行えるようにする。 【構成】 ロッドはケーシングとの間で第1及び第2の
流体室を形成するためのピストンを有する。流体圧制御
手段は、ケーシングの他端に設けられたモータと、ケー
シング内に設けられ、モータの回転に応じて第1及び第
2の流体室と吸込口及び吐出口との間を選択的に接続
し、第1又は第2の流体室に作動流体を作用させてロッ
ドを移動させる。状態復帰手段はロッドの移動に応じて
第1及び第2の流体室と吸込口及び吐出口との間の接続
関係を解除するように流体圧制御手段を制御する。回転
位置検出手段はモータの回転位置を検出するので、その
回転位置を制御することによって軸方向におけるロッド
の移動位置を制御する。直線位置検出手段はロッド上に
設けられた磁気目盛りパターンを含み、この磁気目盛り
パターンに応じてロッドの軸方向における移動位置を検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動力源として流体圧
を用いた流体圧アクチュエータ及びその位置決め制御シ
ステムに係り、特に位置決め制御及び速度制御に適した
流体圧アクチュエータ及びその位置決め制御システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】油圧エネルギーを機械的エネルギーに変
換する流体圧アクチュエータは、大別してピストンやプ
ランジャーの往復運動によって動作する往復形と、同じ
く回転子やロータの回転運動によって動作する回転形と
に分けられる。往復形の流体圧アクチュエータの中で最
も単純なものとして油圧シリンダがある。この油圧シリ
ンダは、所定圧力の作動流体を内部に作用させるための
吸入口と吐出口とを有する円筒形状のシリンダブロック
と、このシリンダブロック内を往復運動するピストン
と、このピストンと一体に構成され、シリンダブロック
外に突出したロッドとから構成される。
【0003】このような油圧シリンダは、高圧動作(1
cm平方当たり70kg以上の圧力)に適しているた
め、各種工作機械の主動力の伝達機構や自動化のための
制御機構などに利用されている。図14は、この油圧シ
リンダを用いたパンチプレス装置の概略構成を示す図で
ある。このパンチプレス装置は、プレス本体81、ダイ
82、油圧シリンダ83、ポンチ84、サーボバルブ8
5及び油圧ユニット86から構成される。油圧シリンダ
83の位置制御はサーボバルブ85によって行われる。
ダイ82上にセットされた被打ち抜き材87は油圧シリ
ンダ83によって往復運動するポンチ84によって打ち
抜かれる。
【0004】図15は図14のパンチプレス装置をサー
ボ制御システムで制御する場合のシステム構成を示す図
である。上位コントローラ91はパンチプレス装置全体
の動作を制御するものであり、被打ち抜き材87をダイ
82上にセットするためのセット指令信号や打ち抜き指
令信号ST等の各種指令を出力する。波形指令手段92
は、上位コントローラ91からの打ち抜き指令信号ST
を入力することによって、図16に示すようなポンチ8
4の目標位置を示すプレス位置指令データPAを位置制
御部93に出力する。このプレス位置指令データPAに
応じてポンチ84は最大値Hmaxと最小値Hminと
の間を往復運動し、被打ち抜き材87に所定の打ち抜き
加工を行う。
【0005】位置制御部93は、プレス位置指令データ
PAと、流体圧アクチュエータ(油圧シリンダ)83の
現在位置すなわちポンチ84の位置データPBとの間の
偏差を求め、その偏差に応じたトルク信号(電流指令信
号)T1を電流制御部94に出力する。電流制御部94
は、トルク信号T1を入力し、それに応じた駆動電流T
2をサーボバルブ95のトルクモータ(図示せず)に供
給する。
【0006】油圧ユニット86は、図14に示すように
油圧源を含んで構成されるものであり、サーボバルブ8
5に所定圧力の作動流体を供給する。サーボバルブ85
は、駆動電流T2に応じてスプールを移動させ、駆動電
流T2に比例した量の作動流体を流体圧アクチュエータ
(油圧シリンダ)83に供給する。流体圧アクチュエー
タ83は、サーボバルブ85を介して吸い込まれる作動
流体の量に応じて負荷(ポンチ)84を移動させる。位
置検出器88は負荷(ポンチ)84の現在位置を検出
し、それを位置データPBとして位置制御部93にフィ
ードバックする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図15のような従来の
サーボ制御システムの制御ループにおいては、位置制御
部93から電流制御部94に対して伝達されるトルク信
号T1、電流制御部94からサーボバルブ85に対して
伝達される駆動電流T2、及び位置検出器88から位置
制御部93にフィードバックされる位置データPBは共
に電気信号なので、時間遅れ等の影響は小さく、ほとん
ど無視することができる。
【0008】ところが、図15のようなサーボ制御シス
テムでは、サーボバルブ85から流体圧アクチュエータ
83に対して伝達されるのは作動流体であるため、作動
流体自身の圧縮性によって大幅な時間遅れを生じると共
に比較的低周波領域でも共振点が発生するために高速制
御ができないという欠点を有する。即ち、圧縮性を有す
る作動流体を伝達要素とし、かつ、この作動流体によっ
て制御される機械要素(流体圧アクチュエータ)を制御
ループ内に含んでいるため、全体的に制御ループのゲイ
ンを小さくしてやらなければならない。従って、このよ
うな制御ループは位置決めに時間を要し、高速制御がで
きないという欠点を有する。
【0009】また、図15のようなサーボ制御システム
では、図16のようなプレス位置指令データPAを出力
して軌跡制御しようとしても、同様の理由から目標値に
沿った正確な追従制御を行うことが非常に困難であると
いう欠点を有する。さらに、従来のサーボバルブ85
は、流体圧の絞り効果を利用して作動流体の流量を制御
しているため、その部分で大きな圧力損失が生じ、制御
系全体に対する多大のエネルギー損失となっていた。
【0010】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、位置決め制御を高速かつ高精度に行うことのでき
る流体圧アクチュエータ及びその位置決め制御システム
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の流体圧アクチュ
エータは、所定圧力の作動流体を内部に作用させるため
の吸込口と吐出口とを有するケーシングと、前記ケーシ
ングの一端から外部に突出して前記ケーシング内を移動
可能に設けられ、前記ケーシングとの間で第1及び第2
の流体室を形成するためのピストンを有するロッドと、
前記ケーシングの他端に設けられたモータと、前記ケー
シング内に設けられ、前記モータの回転に応じて前記第
1及び第2の流体室と前記吸込口及び前記吐出口との間
を選択的に接続し、前記第1又は第2の流体室に前記作
動流体を作用させて前記ロッドを移動させる流体圧制御
手段と、前記ロッドの移動に応じて前記第1及び第2の
流体室と前記吸込口及び前記吐出口との間の前記接続関
係を解除するように前記流体圧制御手段を制御する状態
復帰手段と、前記モータの回転位置を検出する回転位置
検出手段と、前記ロッド上に設けられた磁気目盛りパタ
ーンを含み、この磁気目盛りパターンに応じて前記ロッ
ドの前記軸方向における移動位置を検出する直線位置検
出手段とから構成されるものである。
【0012】本発明の流体圧アクチュエータの位置決め
制御システムは、前記流体圧アクチュエータと、前記モ
ータを位置決めすべき所定位置を示すモータ位置指令信
号と前記回転位置検出手段の検出信号とを入力し、これ
ら両信号に応じて前記モータの回転位置を制御するモー
タ制御手段と、前記直線位置検出手段からの検出信号と
前記ロッドを位置決めすべき所定位置を示すロッド位置
指令信号との間の差分値を検出し、その差分値が減少す
るように前記モータ位置指令信号に変形を加える位置信
号変形手段とを備えたものである。
【0013】
【作用】吸込口は作動流体をケーシング内に流入するも
のであり、吐出口はケーシング内の作動流体を外部に流
出するものである。ロッドは、ケーシングの他端から外
部に突出してケーシング内を軸方向に移動可能なように
設けられており、ケーシングとの間で第1及び第2の流
体室を形成するためのピストンを有する。従って、この
ピストンによって形成される第1及び第2の流体室に作
動流体を作用させることによってロッドは移動する。
【0014】流体圧制御手段は、ケーシング内に設けら
れ、モータの回転に応じて第1及び第2の流体室と吸込
口及び吐出口との間を選択的に接続する。すると、作動
流体が第1又は第2の流体室に流入するので、ロッドは
その接続関係に応じた方向に移動するようになる。ロッ
ドが移動すると、状態復帰手段はその移動に応じて第1
及び第2の流体室と吸込口及び吐出口との間の接続関係
を解除するように流体圧制御手段を制御する。
【0015】この流体圧制御手段を制御しているのは、
ケーシングに設けられたモータなので、このモータの回
転位置を回転位置検出手段で検出し、その回転位置を制
御することによって、第1又は第2流体室に作用する作
動流体の流量を制御できるので、ロッドをその回転位置
に対応しただけ移動させることができる。ロッドが移動
すると、それに応じて状態復帰手段が第1又は第2流体
室に作用する作動流体の流量を制限するように動作する
ので、ロッドは回転位置に対応した所定の位置に停止す
るようになる。
【0016】すなわち、モータの回転位置を制御するこ
とによってロッドの移動位置を制御することができる。
このとき、ロッドの軸方向における移動位置をロッド上
の磁気目盛りパターンに応じて直接検出する直線位置検
出手段が設けられているので、実際に移動したロッドの
位置はこの直線位置検出手段で検出手段で検出すること
ができるので、高精度の位置決め制御を行う場合にはこ
の直線位置検出手段を用いて行えばよい。また、モータ
は正常に回転動作しているのに、ロッドが実際に移動し
ないような場合、すなわち何らかの障害によってモータ
の回転駆動力が流体圧制御手段に伝達されない場合で
も、ロッドの移動位置を直線位置検出手段で検出してい
るので、モータの回転に応じてロッドが移動しないとい
う障害を迅速に把握することが可能となる。
【0017】本発明の流体圧アクチュエータの位置決め
制御システムでは、この直線位置検出手段からの位置信
号に基づいて最終的な位置決め信号を生成している。す
なわち、流体圧制御手段の制御状態はモータに設けられ
た回転位置検出手段の回転位置を検出することによって
容易に認識することができる。従って、モータ制御手段
は、モータ位置指令信号と回転位置検出手段の検出信号
とに基づいてモータの回転位置を制御し、流体圧制御手
段を高速に制御し、ロッドを所定位置に位置決めしてい
る。一方、流体圧制御手段の制御状態と実際のロッドの
移動位置とは一致しないので、モータの回転位置だけを
正確に制御したとしてもロッドを所定位置に高精度に位
置決めすることはできない。だからといって、回転位置
検出手段に代えてロッドの実際の移動位置を検出する直
線位置検出手段からの検出信号に応じてロッドの移動位
置を制御したとしても、制御ループ系の中に作動流体等
の剛性の弱い伝達要素を含むため、制御ループのゲイン
を小さくしなければならず、また、位置決めにも多大の
時間を要するようになる。
【0018】そこで、本発明の流体圧アクチュエータの
位置決め制御システムでは、ロッドを位置決めすべき所
定の位置を示す位置指令信号とロッドの実際の位置を示
す直線位置検出手段からの検出信号との間の差分値を検
出し、その差分値が減少するようにモータ位置指令信号
に変形を加えるようにした。従って、通常の位置決め制
御時は回転位置検出手段の検出信号に基づいてモータの
回転位置を制御するオープンループ制御を行うだけなの
で、ループゲインを十分大きくでき、位置決めを高速で
行うことができる。
【0019】また、ロッドの位置決めすべき所定の位置
を示す位置指令信号とロッドの実際の位置を示す直線位
置検出手段からの検出信号との間の差分値が減少するよ
うに変形されたモータ位置指令信号によって実際のロッ
ドの移動位置は制御されるようになるので、ロッドを高
精度に位置決め制御することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の流体圧アクチュエータの概
略構成を示す一部断面図である。図2は図1の流体圧ア
クチュエータを側面から見た一部断面図である。シリン
ダブロック1は円筒形状をしており、側面に所定圧力の
作動流体を内部に作動させるための吸込口1a及び吐出
口1bを有する。シリンダブロック1はその両端にボー
ルネジ3を貫通させるための開口部と、ロッド4を滑り
移動させるための開口部を有する。
【0021】ロッド4は、一端の閉じた円筒体で構成さ
れ、シリンダブロック1の内壁面を滑り移動するように
なっている。ロッド4は、外周上にピストン4aを備
え、シリンダブロック1の一端に設けられた開口部から
突出し、負荷に作用するようになっている。ピストン4
aはシリンダブロック1の内壁面との間で第1及び第2
の流体室8d,8eを形成する。このピストン4aはロ
ッド4と一体に構成されている。
【0022】第1の流体室8dに所定圧力の作動流体が
流入すると、ロッド4はシリンダブロック1から押し出
されるように移動する。逆に、第2の流体室8eに作動
流体が流入すると、ロッド4はシリンダブロック1内に
押し戻されるように移動する。シリンダブロック1は吐
出口1bを含む内壁面に環状の溝を有する。この環状溝
とロッド4の外周面との間に形成される環状の空間が作
動流体を吐出口1bへ導くための流路1cとなる。ロッ
ド4の側面には作動流体を流路1cに導くための流路4
fとなるスリット状の開口部を有する。
【0023】ピストン4aは作動流体を第1及び第2の
流体室8d,8eに導くための管状の流路4c,4d,
4eを有すると共に、その外周上に環状の溝を有する。
この環状溝とシリンダブロック1との間に形成される環
状の空間は吸込口1aから流入する作動流体をピストン
4a内の流路4cに導くための流路4bとなる。ピスト
ン4aとシリンダブロック1との間はラビリンスパッキ
ンのような非接触式のシール構造となっている。
【0024】ロッド4の円筒体内部には作動流体の流路
を形成するための円筒状のスリーブ9が設けられてい
る。スリーブ9は、ロッド4と共に移動するようにロッ
ド4の内壁面に密着固定されている。スリーブ9は、側
面に流路9a,9b,9c,9d,9eとなる開口部を
有する。流路9c,9d,9eは流路4c,4d,4e
の断面積と同じ形状の開口で構成されている。流路9d
は流路4dを介して第1の流体室8dに接続されてい
る。流路9cは流路4c,4b,1aを介して油圧ユニ
ット86の油圧源に接続されている。流路9eは流路4
eを介して第2の流体室8eに接続されている。
【0025】スプール7はスリーブ9の内部に設けら
れ、全体的に円筒状をしており、作動流体の流体方向を
切り換えるための方向切換弁となる。スプール7は、ス
リーブ9の内壁面を軸方向に自由に滑り移動可能なよう
に構成されている。スプール7の外周面には環状の溝が
設けられている。この環状溝と環状溝との間の凸状の環
状帯が切換弁となる。この環状溝とスリーブ9との間に
形成される環状の空間はそれぞれ作動流体の流路7a,
7d,7eとなり、スプール7の中空部分は流路7bと
なり、スプール7の一端側とロッド4の円筒体内壁面と
の間に形成される空間が流路7cとなる。スプール7は
その側面に流路7aと流路7bを接続するための流路7
fとなる開口部を有する。
【0026】流路7dは流路9d及び4dを介して第1
の流体室8dに接続され、流路7eは流路9e及び4e
を介して第2の流体室8eに接続されている。図1のよ
うな位置決め完了後の定常状態では、流路9cはスプー
ル7の流路7dと流路7eとの間の凸部の環状帯によっ
て閉ざされて、吸込口1aから供給されている所定圧力
の作動流体は流路4b,4c,9c内に閉じ込められて
いる。そして、スプール7が軸方向を移動すると、それ
に応じて流路9cは流路7d及び7eのいずれか一方と
接続される。このときの接続部の断面積が作動流体の流
量を決定し、ロッド4の移動速度を決定する。
【0027】すなわち、図3のようにスプール7が軸方
向を右側に移動して流路9cと流路7dとが接続される
と、油圧ユニット86からの作動流体は、流路1a,4
b,4c,9c,7d,9d,4dの順番で第1の流体
室8dに流れ込む。一方、第2の流体室8eの作動流体
は、流路4e,9e,7e,9b,7c,7b,7f,
7a,9a,4f,1c,1bの順番で油圧ユニット8
6に流れ込む。これによって、ピストン4aは第1の流
体室8dの作動流体の圧力を受け、ロッド4及びスリー
ブ9を右方向に移動させるようになる。そして、ロッド
4及びスリーブ9が右方向に移動していき、スプール7
の流路7dと流路7eとの間の凸部の環状帯によって流
路9cが閉められると、その時点でロッド4及びスリー
ブ9は移動しなくなる。
【0028】逆に、スプール7が軸方向を左側に移動し
て流路9cと流路7eとが接続されると、油圧ユニット
86からの作動流体は、流路1a,4b,4c,9c,
7e,9e,4eの順番で第2の流体室8eに流れ込
む。一方、第1の流体室8dの作動流体は、流路4d,
9d,7d,9a,4f,1c,1bの順番で油圧ユニ
ット86に流れ込む。これによって、ピストン4aは第
2の流体室8eの作動流体の圧力を受け、ロッド4及び
スリーブ9を左方向に移動させるようになる。そして、
ロッド4及びスリーブ9が左方向に移動していき、スプ
ール7の流路7dと流路7eとの間の凸部の環状帯によ
って流路9cが閉められると、その時点でロッド4及び
スリーブ9は移動しなくなる。
【0029】すなわち、ロッド4及びスリーブ9は、ス
プール7が移動すればそれに応じて移動し、スプール7
が停止すればその停止位置で停止するように動作する。
従って、このスプール7の移動位置を位置決め制御する
ことによって、ロッド4の移動を制御することができ
る。スプール7を位置決め制御は、サーボモータ2と、
その回転位置をアブソリュートに検出する回転位置検出
手段5と、サーボモータ2の回転駆動力を直線駆動力に
変換するボールネジ3及びボールネジナット6で行う。
【0030】サーボモータ2はシリンダブロック1の他
端側に設けられ、ボールネジ3を回転駆動する。ボール
ネジ3はシリンダブロック1の開口部を介して内部に延
びている。回転位置検出手段5はサーボモータ2の回転
軸(ボールネジ3と同じ軸)に結合されており、サーボ
モータ2の回転位置をアブソリュートに検出する。この
回転位置検出手段5としては、例えば特開昭57−70
406号公報又は特開昭58−106691号公報に示
されたような誘導型の位相シフト型位置センサを使用す
る。この回転位置検出器5の詳細構成については後述す
る。
【0031】ボールネジナット6はボールネジ3の回転
に応じて直線移動する。ボールネジナット6はスプール
7の端部に固定されている。従って、ボールネジ3の回
転によってボールネジナット6が直線移動すると、それ
に伴ってスプール7も直線移動する。なお、スプール7
がボールネジ3の回転に伴って同時に回転するのを防止
するために、スプール7にはピン7gが設けられ、この
ピン7gを軸方向に案内するためのガイド溝9fがスリ
ーブ9の内壁面に設けられている。
【0032】回転位置検出手段5からの位置データに基
づいてロッド4の移動位置の概略を判定することは可能
であるが、ロッド4の実際の移動位置を認識することは
困難である。なぜなら、スプール7やピストン4aの形
状誤差等によって、スプール7の停止位置にロッド4及
びスリーブ9が正確に停止するとは限らないからであ
る。そこで、本発明では、ロッド4の移動位置を直接検
出するための直線位置検出手段10をシリンダブロック
1内に設けてある。
【0033】直線位置検出手段10はロッド4を特殊加
工することによって作成した磁気目盛り部と、その磁気
目盛り部に基づいて移動位置を検出するためのコイルア
ッセンブリとからなる位相シフト方式の位置検出器であ
る。コイルアッセンブリにはコネクタ11を介して位置
検出用の各種の信号が入出力される。この直線位置検出
手段10の詳細については、実開昭57−135917
号公報、実開昭58−136718号公報又は実開昭5
9−175105号公報等に開示されている。この直線
位置検出手段10の詳細構成については後述する。
【0034】なお、図1、図2及び図3においては、各
構成要素間でオーリング等の流体シールが施されている
が、説明の便宜上その説明は省略してある。従って、実
際に図1のような流体圧アクチュエータを構成しようと
する場合には、その設計の段階で各構成要素間の流体の
漏れを防止するためのシールを適宜施す必要がある。
【0035】図4は図1の油圧シリンダを用いたパンチ
プレス装置の概略構成を示す図である。図4において図
14と同じ構成のものには同一の符号が付してあるの
で、その説明は省略する。図4のパンチプレス装置が従
来のものと異なる点は、油圧シリンダ43に図1の油圧
シリンダを使用し、ポンチ44(ロッド4)の位置決め
制御をプレス制御手段60で行うようにした点である。
【0036】図5は図4のプレス制御手段60による油
圧シリンダ43の位置決め制御システムの詳細を示すブ
ロック図である。プレス制御手段60は、上位コントロ
ーラ61、波形指令手段62、波形変形手段63、位置
制御部64、速度制御部65、電流制御部66、位置変
換部67、速度演算部68、位置変換部69及び減算手
段6Aから構成される。
【0037】上位コントローラ61はパンチプレス装置
全体の動作を制御するものであり、被打ち抜き材87の
セット指令信号や打ち抜き指令信号等の指令を出力す
る。波形指令手段62は、上位コントローラ61からの
打ち抜き指令信号STを入力することによって、ポンチ
44(ロッド4)の目標位置を示すプレス位置指令デー
タPrを減算手段6Aに出力すると共に、サーボモータ
2(実際にはスプール7)の目標位置を示す位置指令デ
ータP1を波形変形手段63及び位置制御部64に出力
する。
【0038】位置制御部64は波形指令手段62、速度
制御部65及び位置変換部67に接続されており、サー
ボモータ2の目標位置を示す位置指令データP1と、サ
ーボモータ2の現在位置を示す位置データP3を入力
し、位置指令データP1と位置データP3との間の位置
偏差を求め、その位置偏差に応じた速度指令信号F1を
速度制御部65に出力する。
【0039】速度制御部65は位置制御部64及び速度
演算部68に接続されおり、位置制御部64からの速度
指令信号F1とサーボモータ2の現在速度を示す速度信
号F2とを入力する。速度信号F2は位置変換部67の
位置データP3を速度演算部68によって変換したもの
である。速度演算部68は位置変換部67の位置データ
P3を入力し、所定の単位時間当たりの位置データP3
の変化量に基づき、デジタル演算によりサーボモータ2
の回転速度を算出する。さらに、速度制御部65は速度
指令信号F1と速度信号F2との間の速度偏差を求め、
この速度偏差に応じたサーボモータ2のトルク信号(電
流指令信号)T1を電流制御部66に出力する。
【0040】電流制御部66は速度制御部65、位置変
換部67及びサーボモータ2に接続されており、トルク
信号T1及び位相信号P7を入力し、それに基づいて3
相のPWM信号を生成してパワートランジスタを駆動
し、サーボモータ2の各相(U相、V相、W相)に駆動
電流を供給する。なお、図示していないが、電流制御部
66とサーボモータ2との間では、電流検出アイソレー
タによってU相及びV相の電流値の電流フィードバック
信号が電流制御部66にフィードバックされる。電流制
御部66は、各相のトルク信号(電流指令信号)T1と
各相の電流フィードバック信号との偏差を増幅して駆動
電流をサーボモータ2に供給している。
【0041】位置変換部67は回転位置検出手段5から
の出力P0をサーボモータ2の現在位置を示す位置デー
タP3に変換し、位置制御部64及び速度演算部68に
出力すると共に、界磁の切換位置を制御するための位相
信号P7を生成し、電流制御部66に出力する。位置変
換部69は油圧シリンダ43の直線位置検出手段10の
出力P4をロッド4(ポンチ44)の移動位置を示す位
置データP5に変換して減算手段6Aに出力する。この
位置変換部67及び69の詳細については後述する。
【0042】減算手段6Aは波形指令手段62、位置変
換部69及び波形変形手段63に接続されており、波形
指令手段62のプレス位置指令データPrから位置変換
部69の位置データP5を減算し、その減算値を誤差デ
ータP6として波形変形手段63に出力する。すなわ
ち、この減算手段6Aから出力される誤差データP6
は、ロッド4の目標位置を示すプレス位置指令データP
rと、波形指令手段62から出力される位置指令データ
P1によって位置決めされたロッド4の実際の移動位置
との間の誤差を示すデータである。
【0043】波形変形手段63は、波形指令手段62及
び減算手段6Aに接続されており、減算手段6Aからの
誤差データP6を入力し、それに応じて波形指令手段6
2のプレス位置指令データPrと位置変換部69の位置
データP5との間の差分値が減少するように位置指令デ
ータP1に変形を加え、変形の加えられたものを新たな
位置指令データP2として波形指令手段62に出力す
る。すなわち、位置指令データP2は、誤差データP6
に所定の係数(1以下の値)を乗じ、その乗算値を位置
指令データP1から減算したものである。そして、波形
指令手段62はこの位置指令データP2を新たな位置指
令データP1として位置制御部64及び波形変形手段6
3に出力する。位置制御部64は、この新たな位置指令
データP1(位置指令データP2)に基づいて位置制御
を行うようになり、前回の誤差データP6は徐々に減少
していくようになる。
【0044】油圧シリンダ43の具体的な構成は、図1
に示された通りであるが、これを機能ブロックで示すと
図5のようになる。図において、サーボモータ2は、電
流制御部66からの駆動電流によってボールネジ3を回
転させる。回転位置検出手段5はサーボモータ2に結合
されており、その回転位置を示す位置データP0を位置
変換部67にフィードバックする。
【0045】駆動力変換部36は、ボールネジ3とボー
ルネジナット6から構成され、サーボモータ2の回転駆
動力を直線駆動力に変換し、スプール7を直線移動させ
る。スプール7は油圧ユニット86の作動流体を第1又
は第2の流体室8d,8eへ切り換えて供給する切換弁
として作用する。すなわち、前述のようにスプール7
は、ロッド4内を直線移動することによって、作動流体
の流路を切換えて接続する。また、スプール7はその移
動速度に応じて作動流体の流量を制御している。
【0046】機械比較部79は、スプール7の移動によ
って流路9cの開口部と、流路7d,7e間の凸部の環
状帯との間のズレ量に応じて第1又は第2の流体室8
d,8eに作動流体を流し込む。そして、流路9cが流
路7d,7e間の凸部の環状帯によって閉ざされ、作動
流体が流路4b,4c,9c内に閉じ込められるまで、
ピストン4aに所定圧力を作用させる。このような機械
的にフィードバックの様子を図ではロッド4から機械比
較79に対するフィードバックループとして示してい
る。従って、ピストン4aは流路9cの開口部と、流路
7d,7e間の凸部の環状帯との間のズレ量に応じて移
動する。ロッド4はピストン4a及び負荷(ポンチ4
4)と一体に構成されており、ピストン4aの移動に応
じて同時に移動する。直線位置検出手段10はロッド4
の移動位置を検出し、その位置データP4を位置変換部
69にフィードバックする。
【0047】次に、本実施例の動作を図6の波形図に基
づいて説明する。まず、上位コントローラ61は打ち抜
き指令信号STを波形指令手段62に出力する。波形指
令手段62は、図6の(a)のようなポンチ44(ロッ
ド4)の目標位置を示すプレス位置指令データPrを減
算手段6Aに出力すると共に、このプレス位置指令デー
タPrと同じものをサーボモータ2の目標位置を示す位
置指令データP1として波形変形手段63及び位置制御
部64に出力する。
【0048】位置制御部64、速度制御部65、電流制
御部66、サーボモータ2、回転位置検出手段5、位置
変換部67及び速度演算部68からなる位置決め制御ル
ープは、波形指令手段62からの位置指令データP1に
応じて図1の油圧シリンダ43のスプール7の移動を制
御する。すなわち、位置制御部64は位置指令データP
1及び位置データP3に基づいた速度指令信号F1を速
度制御部65に出力する。速度制御部65は速度指令信
号F1及び速度信号F2に応じたトルク信号(電流指令
信号)T1を電流制御部66に出力する。このとき、電
流制御部66には位置変換部67からの位相信号P7も
入力する。
【0049】電流制御部66はトルク信号T1、位相信
号P7に基づいてサーボモータ2の駆動電流を制御す
る。サーボモータ2に結合された回転位置検出手段5の
出力P0は位置変換部67にフィードバックされる。回
転位置検出手段5の出力P0は位置変換部67によっ
て、位置データP3に変換される。位置データP3は波
形指令手段62の位置指令データP1によって制御され
たサーボモータ2(スプール7)の現在位置を示す。
【0050】このようにして、スプール7は図6の
(a)の位置指令データP1にほとんど追従した往復運
動を行う。また、このスプール7の往復運動に従ってポ
ンチ44(ロッド4)も最大値Hmaxと最小値Hmi
nとの間を往復運動するようになる。ただし、本実施例
の往復運動は図16のような単純な往復運動ではなく、
最大値Hmaxから中間位置Hmidまでは高速で移動
し、中間位置Hmidに到達した後はゆっくりとプレス
動作を行うような可変速度運動である。なお、この中間
位置Hmidとして、被打ち抜き材87の板厚を設定す
るのが望ましい。
【0051】図6の(a)のような位置指令データP1
によって位置決め制御されるポンチ44(ロッド4)の
実際の移動位置は、図6の(b)に示す位置データP5
のように、位置指令データP1に対して大幅な誤差を有
するものである。減算手段6Aは、この位置データP5
と、ポンチ44(ロッド4)の目標位置を示すプレス位
置指令データPrとの間の差分値を求め、それを誤差デ
ータP6として波形変形手段63に出力する。
【0052】波形変形手段63は、誤差データP6に所
定の係数(1以下の値)を乗算し、それを位置指令デー
タP1から減算することによって図6の(c)のような
位置指令データP2を求める、それを波形指令手段62
に出力する。波形指令手段62はこの位置指令データP
2を新たな位置指令データP1として位置制御部64に
出力する。位置制御部64は、この新たな位置指令デー
タP1(図6の(c)の位置指令データP2)に基づい
て再び位置制御を行う。これによって、誤差データP6
は徐々に減少していき、最終的には、ポンチ44(ロッ
ド4)の実際の移動位置を示す位置データP5とポンチ
44(ロッド4)の目標位置を示すプレス位置指令デー
タPrとは一致するようになる。
【0053】次に、本実施例で使用される回転位置検出
手段5の構成について説明する。図7は本実施例で使用
する回転位置検出手段5の一例である誘導型の位相シフ
ト型位置センサからなるアブソリュート型の位置センサ
を示す図である。尚、この位置センサの詳細については
特開昭57−70406号公報又は特開昭58−106
691号公報にて公知なので、ここでは簡単に説明す
る。
【0054】回転位置検出手段5は、複数の極A〜Dが
円周方向に所定間隔(一例として90度)で設けられた
ステータ5aと、各極A〜Dによって囲まれたステータ
5aの空間内に挿入されたロータ5bとを備えている。
ロータ5bは、サーボモータ2の回転軸に結合してお
り、回転軸の角度に応じて各極A〜Dのリラクタンスを
変化させる形状及び材質からなり、一例として偏心円筒
形である。ステータ5aの各極A〜Dには、1次コイル
1A〜1D及び2次コイル2A〜2Dがそれぞれ巻回さ
れている。そして、半径方向で対向する2つの極Aと極
Cの第1の対及び極Bと極Dの第2の対は差動的に動作
するようにコイルが巻かれて、かつ差動的なリラクタン
ス変化が生じるように構成されている。
【0055】第1の極の対A及びCに巻かれている1次
コイル1A及び1Cは、正弦信号sinωtで励磁さ
れ、第2の極の対B及びDに巻かれている1次コイル1
B及び1Cは余弦信号cosωtで励磁されている。そ
の結果、2次コイル2A〜2Dからは、それらの合成出
力信号Yが得られる。この合成出力信号Yは、基準信号
となる1次交流信号(1次コイルの励磁信号)sinω
t又はcosωtに対して、ロータ5bの回転角度θに
応じた電気的位相角度だけ位相シフトした信号Y=si
n(ωt−θ)である。
【0056】図8は本実施例で使用する直線位置検出手
段10の詳細構成を示す図である。直線位置検出手段1
0は誘導型の位相シフト型直線位置センサからなるアブ
ソリュート型の位置検出手段である。尚、この位置検出
手段の詳細については実開昭57−134622号公
報、実開昭57−151503号公報、実開昭57−1
35917号公報、実開昭58−136718号公報又
は実開昭59−175105号公報等にて公知なので、
ここでは簡単に説明する。
【0057】直線位置検出手段10は位相シフト方式に
よってロッド4の直線位置を検出するものであり、コイ
ルアッセンブリ12と、ロッド4の一部分に特殊加工の
施された磁気目盛り部4Sとから構成される。コイルア
ッセンブリ12は、ロッド4の軸方向に所定間隔をもっ
て配置された4個の1次コイル1A,1C,1B,1D
と、これに対応して設けられた2次コイル2A,2C,
2B,2Dとからなる。コイルアッセンブリ12は、そ
の内部に形成される円筒空間がロッド4と同心となるよ
うにシリンダブロック1内に固定されている。
【0058】ロッド4は鉄等の磁性体で構成され、軸受
け13L,13Rによって保持されている。このロッド
4は、軸方向に交互に設けられた所定幅のリング状の非
磁性体部4Rを外周上に有する。この磁性体部4Qと非
磁性体部4Rとの繰り返しパターンによってロッド4の
外周表面には磁気目盛り部4Sが形成される。この磁性
体部4Qと非磁性体部4Rとはコイルアッセンブリ12
によって形成された磁気回路に対して磁気抵抗の変化を
与えるような構成になっていればどのような材質のもの
で構成してもよい。例えば、非磁性体部4Rを非磁性体
又は空気等で構成してもよい。また、鉄製のロッド4に
レーザ焼き付けを行うことにより、磁気的性質を変化さ
せることにより、互いに透磁率の異なる磁性体部4Qと
非磁性体部4Rとを交互に形成するようにしてもよい。
【0059】一例として一つのコイル長を「P/2」
(Pは任意の数)とすると、磁性体部4Qと非磁性体部
4Rの交互配列における1ピッチ分の間隔は「P」であ
る。その場合、例えば、磁性体部4Qと非磁性体部4R
の長さは等しく「P/2」であってもよいし、また、必
ずしも等しくなくてもよい。本実施例において、コイル
アッセンブリ12は4つの相で動作するように構成され
いる。図面上では、これらの相に便宜上A,C,B,D
の符号が付されている。
【0060】ロッド4とコイルアッセンブリ12との位
置関係は、ロッド4の磁性体部4Qの位置に応じてコイ
ルアッセンブリ12の各相A〜Dに生じるリラクタンス
が90度ずつずれるようになっている。例えば、A相を
コサイン(cos)相とすると、C相はマイナスコサイ
ン(−cos)相、B相はサイン(sin)相、D相は
マイナスサイン(−sin)相となるように構成されて
いる。
【0061】図8の実施例では、各相A〜D毎に個別に
1次コイル1A,1C,1B,1D及び2次コイル2
A,2C,2B,2Dがそれぞれ設けられている。各相
A〜Dの2次コイル2A,2C,2B,2Dはそれぞれ
に対応する1次コイル1A,1C,1B,1Dの外側に
巻かれている。
【0062】各1次コイル1A,1C,1B,1D及び
2次コイル2A,2C,2B,2Dの長さは、前述のよ
うに「P/2」である。図8の例では、A相のコイル1
A,2AとC相のコイル1C,2Cとが隣合って設けら
れており、B相のコイル1B,2BとD相のコイル1
D,2Dも隣合って設けられている。また、A相とB相
又はC相とD相のコイル間隔は「P(n±1/4)」
(nは任意の自然数)である。
【0063】この構成によって、ロッド4が軸受け13
L,13Rを滑ることによって、ロッド4とコイルアッ
センブリ12との間の相対的な位置関係に直線変位が生
じて、各相A〜Dにおける磁気回路のリラクタンスが距
離「P」を一周期として周期的に変化し、しかもそのリ
ラクタンス変化の位相が各相A〜D毎に90度ずつずれ
るようにすることができる。従って、A相とC相とでは
180度ずれ、B相とD相とでも180度ずれる。
【0064】1次コイル1A,1C,1B,1D及び2
次コイル2A,2C,2B,2Dの結線形式は図9に示
すようにする。図9において、A相とC相の1次コイル
1A及び1Cは正弦信号sinωtで互いに同相に励磁
され、2次コイル2A及び2Cの出力は逆相で加算され
るように結線されている。同様に、B相とD相の1次コ
イル1B及び1Dは余弦信号cosωtで互いに同相に
励磁され、2次コイル2B及び2Dの出力は逆相で加算
されるように結線されている。2次コイル2A,2C,
2B,2Dの出力は最終的に加算され、出力信号Yとし
て位置変換部39に取り込まれる。
【0065】この出力信号Yは、ロッド4の磁性体部4
Qとコイルアッセンブリ12との間の相対的な直線位置
に応じた位相角φだけ基準交流信号(sinωt,co
sωt)を位相シフトしたものとなる。その理由は、各
相A〜Dのリラクタンスが90度ずつずれており、かつ
一方の対(A,C)と他方の対(B,D)の励磁信号の
電気的位相が90度ずれているためである。従って、出
力信号YはY=Ksin(ωt+φ)となる。ここで、
Kは定数である。
【0066】リラクタンス変化の位相φは磁性体部4Q
の直線位置に所定の比例係数(又は関数)に従って比例
しているので、出力信号Yにおける基準信号sinωt
(又はcosωt)からの位相ずれφを測定することに
より直線位置を検出することができる。但し、位相ずれ
量φが全角2πのとき、直線位置は前述の距離Pに相当
する。すなわち、出力信号Yにおける電気的位相ずれ量
φによれば、距離Pの範囲内でのアブソリュートな直線
位置が検出できるのである。この電気的位相ずれ量φを
測定することによって、距離Pの範囲内の直線位置を高
い分解能で精度よく割り出すことが可能となる。
【0067】なお、ロッド4における磁気目盛り部4S
は磁性体部4Qと非磁性体部4Rに限らず、磁気抵抗変
化を生ぜしめることのできるその他の材質を用いてもよ
い。例えば、銅等のように導電率の高い材質と鉄等のよ
うに導電率の低い材質(非導電体でもよい)との組合せ
(導電率の異なる材質)により磁気目盛り部4Sを形成
し、渦電流損に応じた磁気抵抗変化を生ぜしめるように
してもよい。その場合、鉄等のロッド4の表面に銅メッ
キ等により良導電体のパターンを形成するようにしても
よい。パターンの形状等は磁気抵抗の変化を効率よく生
ぜしめるものであれば、いかなる形状のものでもよい。
【0068】従って、上述のような誘導型の位相シフト
型位置検出手段を用いる場合には、1次交流信号sin
ωt又はcosωtを発生する基準信号発生部と、合成
出力信号Yの電気的位相ずれθを測定しロータの位置デ
ータを算出する位相差検出部とを備える必要がある。こ
の基準信号発生部及び位相差検出部は位置変換部39の
中に設けられる。
【0069】図9は位置変換部37及び39の一例を示
す図である。図9において、位置変換部は基準交流信号
sinωt及びcosωtを発生する基準信号発生部
と、2次コイル2A〜2Dの相互誘導電圧と基準交流信
号sinωtとの間の位相差(位相ずれ量)Dθを検出
する位相差検出部とからなる。
【0070】基準信号発生部はクロック発振器52、同
期カウンタ53、ROM54a,54b、D/A変換器
55a,55b及びアンプ56a,56bからなり、位
相差検出部はアンプ57、ゼロクロス回路58及びラッ
チ回路59からなる。クロック発振器52は高速の正確
なクロック信号を発生するものであり、このクロック信
号に基づいて他の回路は動作する。同期カウンタ53は
クロック発振器52のクロック信号をカウントし、その
カウント値をアドレス信号としてROM54a及び位相
差検出部のラッチ回路59に出力する。
【0071】ROM54a及び54bは基準交流信号に
対応した振幅データを記憶しており、同期カウンタ53
からのアドレス信号(カウント値)に応じて基準交流信
号の振幅データを発生する。ROM54aはsinωt
の振幅データを、ROM54bはcosωtの振幅デー
タを記憶している。従って、ROM54a及び54bは
同期カウンタ53から同じアドレス信号を入力すること
によって、2種類の基準交流信号sinωt及びcos
ωtを出力する。なお、同じ振幅データのROMを位相
のそれぞれ異なるアドレス信号で読み出しても同様に2
種類の基準交流信号を得ることができる。
【0072】D/A変換器55a及び55bはROM5
4a及び54bからのデジタルの振幅データをアナログ
信号に変換してアンプ56a及び56bに出力する。ア
ンプ56a及び56bはD/A変換器からのアナログ信
号を増幅し、それを基準交流信号sinωt及びcos
ωtとして1次コイル1A,1C及び1B〜1Dのそれ
ぞれに印加される。同期カウンタ53の分周数をMとす
ると、そのMカウント分が基準交流信号の最大位相角2
πラジアン(360度)に相当する。すなわち、同期カ
ウンタ53の1カウント値は2π/Mラジアンの位相角
を示している。
【0073】アンプ57は2次コイル2A〜2Dに誘起
された2次電圧の合成値を増幅して、ゼロクロス回路5
8に出力する。ゼロクロス回路58は回転位置検出手段
5a〜5eの2次コイル2A〜2Dに誘起された相互誘
導電圧(2次電圧)に基づいて負電圧から正電圧へのゼ
ロクロス点を検出し、検出信号をラッチ回路59に出力
する。
【0074】ラッチ回路59は基準交流信号の立上りの
クロック信号にてスタートした同期カウンタのカウント
値をゼロクロス回路58の検出信号の出力時点(ゼロク
ロス点)でラッチする。従って、ラッチ回路59にラッ
チされた値はちょうど基準交流信号と相互誘導電圧(合
成2次出力)との間の位相差(位相ずれ量)Dθとな
る。
【0075】すなわち、2次コイル2A〜2Dの合成出
力信号Y=sin(ωt−θ)は、ゼロクロス検出手段
58に与えられる。ゼロクロス検出手段58は合成出力
信号Yの電気位相角がゼロのタイミングに同期してパル
スLを出力する。パルスLはラッチ回路59のラッチパ
ルスとして使用される。従って、ラッチ回路59がパル
スLの立ち上がり応じて同期カウンタ53のカウント値
をラッチする。同期カウンタ53のカウント値が一巡す
る期間と正弦波信号sinωtの1周期とを同期させ
る。すると、ラッチ回路59には基準交流信号sinω
tと合成出力信号Y=sin(ωt−θ)との位相差θ
に対応するカウント値がラッチされることとなる。従っ
て、ラッチされた値がデジタルの位置データDθとして
出力される。尚、ラッチパルスLはタイミングパルスと
して適宜利用することもできる。また、ラッチ回路59
にラッチされた値のうちサーボモータの一回転内の絶対
位置を示す値がデジタルの位相データP7として出力さ
れ、界磁の切換位置制御に利用される。
【0076】尚、図7及び図8のような位相シフト型位
置検出手段の合成出力信号Yは絶対的な回転位置を位相
差信号として出力しているので、ノイズの影響を受けに
くいという特徴を有する。なお、図7の回転位置検出手
段は、一回転の範囲をアブソリュートに検出するもので
あるが、このようなアブソリュートセンサを複数個組み
合わせることによって多回転にわたってアブソリュート
位置を検出することができる。
【0077】サーボモータは同期型サーボモータに限ら
ず誘導型ACサーボモータであってもよい。その場合
は、位相信号を生成する必要はない。また、ACサーボ
モータに限らず、DCサーボモータ等のその他のタイプ
のものでもよいは言うまでもない。また、位置検出手段
も誘導式位相シフト型検出手段に限らず、光学式アブソ
リュートエンコーダやインクリメンタルエンコーダ又は
その他のタイプのセンサを使用してアブソリュートの位
置データを出力するものでもよい。
【0078】なお、図1〜図3に示した流体圧アクチュ
エータは、スプール7とスリーブ9とからなる方向切換
弁に対して油圧ユニット86の油圧源からの作動流体を
シリンダブロック1の側面に設けられた吸込口1a及び
ピストン4a内に設けられた流路4b,4cを介して供
給しているので、ロッド4の可動ストローク範囲が流路
4bの軸方向長さによって限定される。従って、可動ス
トローク範囲を大きくするためには、流路4bの軸方向
長さを大きくすればよいのであるが、流路4bの軸方向
長さを大きくするためには、ピストン4b自体の軸方向
長さも大きくしなければならなず、流体圧アクチュエー
タの大型化を招くため、望ましくない。そこで、ピスト
ンなどの流体圧アクチュエータ自身の大きさを大きくす
ることなく、ロッド4の可動ストローク範囲を十分大き
くすることのできる流体圧アクチュエータの構成につい
て説明する。
【0079】図10は本発明の流体圧アクチュエータの
別の実施例の概略構成を示す図である。シリンダブロッ
ク1は全体的に円筒形状をしており、側面に所定圧力の
作動流体を内部に作用させるための吸込口1a及び吐出
口1bを有する。シリンダブロック1は、その一端側に
ロッド4を滑り移動させるための開口部を有する。
【0080】ロッド4は、一端の閉じた円筒体で構成さ
れ、シリンダブロック1の内壁面を滑り移動するように
なっている。ロッド4は、外周上にピストン4aを備
え、シリンダブロック1の一端に設けられた開口部から
突出し、負荷に作用するようになっている。ピストン4
aはシリンダブロック1の内壁面との間で第1及び第2
の流体室8d,8eを形成する。ピストン4aとロッド
4とは一体構成されている。第1の流体室8dに所定圧
力の作動流体が流入すると、ロッド4はシリンダブロッ
ク1から押し出されるように移動し、逆に第2の流体室
8eに作動流体が流入すると、ロッド4はシリンダブロ
ック1内に押し戻されるように移動する。
【0081】ロッド4の他端側にはボールネジ14に噛
み合うようなボールネジナット部が設けられている。こ
のボールネジ14の一端側にはさらにスプール7Xのボ
ールネジ部7Yに噛み合うようなボールネジナット部1
4aが設けられている。ボールネジ14は右ネジ構造を
しているので、ロッド4の移動方向に応じて軸受け14
bを支点として回転する。すなわち、ロッド4が図面上
を右方向に移動するとボールネジ14はロッド側から見
て右方向に回転し、逆にロッド4が図面上を左方向に移
動するとボールネジ14はロッド側から見て左方向に回
転する。ボールネジ部7Yはボールネジ14とは逆の左
ネジ構造をしているので、ボールネジナット部14aが
ロッド側から見て右方向に回転するとボールネジ7Yは
図面上を左方向に移動し、逆にボールネジナット部14
aがロッド側から見て左方向に回転するとボールネジ7
Yは図面上を右方向に移動する。
【0082】スプール7Xはシリンダブロック1の内部
に設けられ、外周上に複数の環状溝及び環状帯を有す
る。シリンダブロック1の内壁面にはスプール7Xの環
状溝及び環状帯に対応した環状溝及び環状帯を有する。
シリンダブロック1及びスプール7Xの環状溝と環状帯
とによって作動流体の流体方向を切り換える方向切換弁
が構成される。スプール7Xは、シリンダブロック1の
内壁面を軸方向に自由に滑り移動可能なように構成され
ている。このスプール7Xとシリンダブロック1との間
に形成される環状の空間が作動流体の流路71〜75を
形成する。スプール7Xは、その一端側にボールネジ部
7Yを、他端側に減速用歯車7Zを有する。
【0083】流路71,75は吐出口1bに接続され、
流路73は吸込口1aに接続されている。流路72は流
路1Xを介して第1の流体室8dに接続され、流路74
は流路1Yを介して第2の流体室8eに接続されてい
る。図示のような位置決め完了後の定常状態では、流路
71、73及び75はスプール7Xの環状帯によって閉
ざされている。そして、スプール7Xが軸方向を移動す
ると、それに応じて流路73は流路72及び74のいず
れか一方と接続される。このとき、流路74が流路73
と接続された場合には流路72は流路71に接続され、
流路72が流路73と接続された場合には流路74は流
路75に接続される。このときの各流路間同士の接続部
断面積が作動流体の流量を決定し、ロッド4の移動速度
を決定する。
【0084】スプール7Xの減速用歯車7Zはサーボモ
ータ2の回転軸に設けられた減速用歯車2Zに噛み合わ
されているので、サーボモータ2が回転するとその減速
比(歯車比)に応じてスプール7Xは回転する。スプー
ル7Xが回転すると、ボールネジ部7Yとボールネジナ
ット部14aによってスプール7Xはその回転方向に対
応した軸方向へ移動する。すなわち、スプール7Xはロ
ッド側から見て右方向に回転すると、それに応じて図面
上を右方向に移動し、逆にロッド側から見て左方向に回
転すると、それに応じて図面上を左方向に移動する。
【0085】従って、サーボモータの回転に応じてスプ
ール7Xがロッド側から見て右方向に回転すると、スプ
ール7Xは図面上を右方向に移動し、流路72と流路7
3とを接続すると共に流路74と流路75とを接続す
る。すると、油圧ユニット86からの作動流体は、流路
1a,73,72,1Xの順番で第1の流体室8dに流
れ込む。一方、第2の流体室8eの作動流体は、流路1
Y,74,75,1bの順番で油圧ユニット86に流れ
込む。これによって、ピストン4aは第1の流体室8d
の作動流体から押圧力を受け、ロッド4を図面上で右方
向に移動させるようになる。
【0086】そして、ロッド4が図面上を右方向に移動
すると、ボールネジ14及びボールネジナット部14a
は共にロッド側から見て右方向に回転する。ボールネジ
ナット部14aがロッド側から見て右方向に回転する
と、スプール7Xはサーボモータの回転によって移動し
た量を打ち消すように図面上を左方向に移動し、流路7
2と流路73と、流路74と流路75との間の接続関係
は解除され、その時点でロッド4は移動しなくなる。
【0087】逆に、サーボモータの回転に応じてスプー
ル7Xがロッド側から見て左方向に回転すると、スプー
ル7Xは図面上を左方向に移動し、流路72と流路71
とを接続すると共に流路74と流路73とを接続する。
すると、油圧ユニット86からの作動流体は、流路1
a,73,74,1Yの順番で第2の流体室8eに流れ
込む。一方、第1の流体室8dの作動流体は、流路1
x,72,71,1bの順番で油圧ユニット86に流れ
込む。これによって、ピストン4aは第1の流体室8e
の作動流体から押圧力を受け、ロッド4を図面上で左方
向に移動させるようになる。
【0088】そして、ロッド4が図面上で左方向に移動
すると、ボールネジ14及びボールネジナット部14a
は共にロッド側から見て左方向に回転する。ボールネジ
ナット部14aがロッド側から見て左方向に回転する
と、スプール7Xはサーボモータの回転によって移動し
た量を打ち消すように図面上を右方向に移動し、流路7
2と流路71との接続関係及び流路74と流路73との
接続関係は解除され、その時点でロッド4は移動しなく
なる。
【0089】すなわち、ロッド4は、スプール7Xが回
転することによって軸方向を移動すれば、それに応じて
移動し、スプール7Xが停止すればその停止位置で停止
するように動作する。従って、このスプール7Xを駆動
しているサーボモータ2の回転位置を位置決め制御する
ことによって、間接的にロッド4の移動位置を制御する
ことができる。スプール7Xの位置決め制御は、サーボ
モータ2と、その回転位置をアブソリュートに検出する
回転位置検出手段5とで行う。
【0090】サーボモータ2はシリンダブロック1の他
端側に設けられ、減速用歯車2Zを回転駆動する。減速
用歯車2Zは減速用歯車7Zに噛み合っている。回転位
置検出手段5はサーボモータ2の回転軸(減速用歯車2
Zと同じ軸)に結合されており、サーボモータ2の回転
位置をアブソリュートに検出する図7の誘導型の位相シ
フト型位置センサで構成されている。
【0091】この実施例でも、ロッド4の移動位置を直
接検出するための直線位置検出手段10が設けられてい
る。直線位置検出手段10はロッド4を特殊加工するこ
とによって作成した磁気目盛り部と、その磁気目盛り部
に基づいて移動位置を検出するためのコイルアッセンブ
リとからなる図8の位相シフト方式の位置検出器であ
る。
【0092】図11は本発明の流体圧アクチュエータの
さらに別の実施例の概略構成を示す図である。図12は
図11のA1−A2線の断面図であり、図13は図11
のA3−A4線の断面図である。図11において図10
と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、そ
の説明は省略する。図11の流体圧アクチャエータが図
10のものと異なる点は、流体圧制御手段を構成するス
プールが回転によって流体圧方向を切り換えるように構
成されている点である。
【0093】ロッド4は、図10のものと同じ構成であ
るが、そのボールネジナット部と噛み合っているのがス
リーブ7Rに機械的に結合されているボールネジ14c
である点が図10のものと異なる。このボールネジ14
cは右ネジ構造をしているので、ロッド4の移動方向に
応じて軸受け14bを支点として回転する。すなわち、
ロッド4が図面上を右方向に移動するとボールネジ14
cはロッド側から見て右方向に回転し、逆にロッド4が
図面上を左方向に移動するとボールネジ14cはロッド
側から見て左方向に回転する。従って、ボールネジ14
cの回転と同時にスリーブ7Rも回転する。
【0094】スリーブ7Rはシリンダブロック1の内部
に設けられ、一端側にボールネジ14cが結合された円
筒体で構成され、シリンダブロック1の内壁面を自由に
回転可能なように構成されている。そして、スリーブ7
Rはその外周上に複数の環状溝を有する。このスリーブ
7Rとシリンダブロック1との間に形成される環状の空
間が作動流体の流路76〜79を形成する。スリーブ7
Rには流路76〜79と円筒体の中空部分とを接続する
ための流路7a〜7fを有する。流路7a〜7dは、図
12及び図13に示すように軸方向上における位置が互
いに異なる流路78と流路79とを同じ軸方向上位置に
おける円筒体の中空部分に接続するものであり、その接
続位置が図12のように所定角度だけずれたものとなっ
ている。
【0095】スプール7Sは、スリーブ7R内の中空部
分に、回転可能なように設けられた円柱体をしている。
スプール7S内には、その回転方向に応じてスリーブ7
Rの流路7aと流路7bのいずれか一方を選択的に流路
7fに接続する流路7gと、流路7cと流路7dのいず
れか一方を選択的に流路7eに接続する流路7hとを有
する。すなわち、スプール7Sがロッド側から見て右方
向に回転すると流路7aは流路7gを介して流路7fに
接続し、流路7dは流路7hを介して流路7eに接続す
る。逆に、スプール7Sがロッド側から見て左方向に回
転すると流路7bは流路7gを介して流路7fに接続さ
れ、流路7cは流路7hを介して流路7eに接続され
る。
【0096】従って、スリーブ7Rの流路7a〜7dと
スプール7Sの流路7g,7hとで作動流体の流体方向
を切り換える方向切換弁が構成される。なお、スプール
7Sは、その一端側に減速用歯車7Zを有する。スリー
ブ7Rの流路76,7f及びスプール7Sの流路7gは
常に吐出口1bに接続されるようになっており、スリー
ブ7Rの流路77,7e及びスプール7Sの流路7hは
吸込口1aに接続されるようになっている。スリーブ7
Rの流路7a,7c,78は流路1Rを介して第1の流
体室8dに接続され、スリーブ7Rの流路7b,7d,
79は流路1Sを介して第2の流体室8eに接続されて
いる。図示のような位置決め完了後の定常状態では、ス
プール7Sの流路7g,7hとスリーブ7Rの流路7a
〜7dはスプール7Sによって閉ざされている。そし
て、スプール7Sが所定方向に回転すると、それに応じ
て流路7gは流路7a及び7bのいずれか一方と接続さ
れる。流路7gが流路7aと接続されると流路7hは流
路7dと接続され、逆に流路7gが流路7bと接続され
ると流路7hは流路7cと接続される。このときの各流
路間同士の接続部断面積が作動流体の流量を決定し、ロ
ッド4の移動速度を決定する。
【0097】スプール7Sの減速用歯車7Zはサーボモ
ータ2の回転軸に設けられた減速用歯車2Zに噛み合わ
されているので、サーボモータ2が回転するとその減速
比(歯車比)に応じてスプール7Sは回転する。従っ
て、サーボモータ2の回転に応じてスプール7Sがロッ
ド側から見て右方向に回転すると、スプール7Sの流路
7gとスリーブ7Rの流路7bとが接続すると共にスプ
ール7Sの流路7hとスリーブ7Rの流路7cとが接続
する。すると、油圧ユニット86からの作動流体は、流
路1a,77,7e,7h,7c,78,1Rの順番で
第1の流体室8dに流れ込む。一方、第2の流体室8e
の作動流体は、流路1S,79,7b,7g,7f,7
6,1bの順番で油圧ユニット86に流れ込む。これに
よって、ピストン4aは第1の流体室8dの作動流体か
ら押圧力を受け、ロッド4を図面上で右方向に移動させ
るようになる。そして、ロッド4が図面上を右方向に移
動すると、スリーブ7Rはサーボモータの回転によって
回転したスプール7Sの回転量と同じだけ回転するの
で、流路7gと流路7bと、流路7hと流路7cとの間
の接続関係は解除され、その時点でロッド4は移動しな
くなる。
【0098】逆に、サーボモータの回転に応じてスプー
ル7Sがロッド側から見て左方向に回転すると、スプー
ル7Sの流路7gとスリーブ7Rの流路7aとが接続す
ると共にスプール7Sの流路7hとスリーブ7Rの流路
7dとが接続する。すると、油圧ユニット86からの作
動流体は、流路1a,77,7e,7h,7d,79,
1Sの順番で第2の流体室8eに流れ込む。一方、第1
の流体室8dの作動流体は、流路1R,78,7a,7
g,7f,76,1bの順番で油圧ユニット86に流れ
込む。これによって、ピストン4aは第1の流体室8e
の作動流体から押圧力を受け、ロッド4を図面上で左方
向に移動させるようになる。そして、ロッド4が図面上
を左方向に移動すると、スリーブ7Rはサーボモータの
回転によって回転したスプール7Sの回転量と同じだけ
回転するので、流路7gと流路7aと、流路7hと流路
7dとの間の接続関係は解除され、その時点でロッド4
は移動しなくなる。
【0099】すなわち、ロッド4は、スプール7Sの回
転に応じて移動し、スプール7Sが停止すればその停止
位置に対応した位置で停止するように動作する。従っ
て、このスプール7Sを駆動しているサーボモータ2の
回転位置を位置決め制御することによって、間接的にロ
ッド4の移動位置を制御することができる。スプール7
Sの位置決め制御は、サーボモータ2と、その回転位置
をアブソリュートに検出する回転位置検出手段5とで行
う。
【0100】なお、上述の実施例では、サーボモータ2
の回転位置を回転位置検出手段5で検出することによっ
てロッドのだいたいの位置を認識し、、直線位置検出手
段10で実際のロッド4の位置を高精度に検出する場合
について説明したが、特公平3−73808号公報や特
公平3−74326号公報に記載された位置検出装置の
ように、2つの検出装置の検出周期をそれぞれ異なる機
械的変位量に対応するようにして、2つの検出装置でロ
ッドの位置をアブソリュートに検出するようにしてもよ
い。
【0101】なお、図1、図2及び図3においては、各
構成要素間でオーリング等の流体シールが施されている
が、説明の便宜上その説明は省略してある。従って、実
際に図1のような流体圧アクチュエータを構成しようと
する場合には、その設計の段階で各構成要素間の流体の
漏れを防止するためのシールを適宜施す必要がある。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、流体圧アクチュエータ
の位置決め制御を高速かつ高精度に行うことができると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流体圧アクチュエータの概略構成を
示す一部断面図である。
【図2】 図1の流体圧アクチュエータを側面から見た
一部断面図である。
【図3】 図1の流体圧アクチュエータがどのようにし
て移動するかを示すための図である。
【図4】 図1の油圧シリンダを用いたパンチプレス装
置の概略構成を示す図である。
【図5】 図4のプレス制御手段による油圧シリンダの
位置決め制御システムの詳細を示すブロック図である。
【図6】 図5の位置決め制御システムの動作を説明す
るための図である。
【図7】 図1の回転位置検出手段の一例である誘導型
の位相シフト型回転位置センサの概略構成を示す図であ
る。
【図8】 図1の直線位置検出手段の一例である誘導型
の位相シフト型直線位置センサの概略構成を示す図であ
る。
【図9】 図6の位置変換部の一例を示す図である。
【図10】 本発明の流体圧アクチュエータの別の実施
例の概略構成を示す図である。
【図11】 本発明の流体圧アクチュエータのさらに別
の実施例の概略構成を示す図である。
【図12】 図11のA1−A2線の断面構成を示す図
である。
【図13】 図11のA3−A4線の断面構成を示す図
である。
【図14】 従来の油圧シリンダを用いたパンチプレス
装置の概略構成を示す図である。
【図15】 図14のパンチプレス装置をサーボ制御シ
ステムで制御する場合のシステム構成を示すブロック図
である。
【図16】 図15の波形指令手段から出力されるプレ
ス位置指令データの内容を示す図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック、1a…吸込口、1b…吐出口、
1c…流路、2…サーボモータ、3…ボールネジ、4…
ロッド、4a…ピストン、4b,4c,4d,4e…流
路、5…回転位置検出手段、6…ボールネジナット、
7,7S…スプール、7a,7b,7c,7d,7e,
7f…流路、8d,8e…流体室、9,7R…スリー
ブ、9a,9b,9c,9d,9e…流路、10…直線
位置検出手段、11…コネクタ、86…油圧ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 15/28 J 9026−3H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定圧力の作動流体を内部に作用させる
    ための吸込口と吐出口とを有するケーシングと、 前記ケーシングの一端から外部に突出して前記ケーシン
    グ内を移動可能に設けられ、前記ケーシングとの間で第
    1及び第2の流体室を形成するためのピストンを有する
    ロッドと、 前記ケーシングの他端に設けられたモータと、 前記ケーシング内に設けられ、前記モータの回転に応じ
    て前記第1及び第2の流体室と前記吸込口及び前記吐出
    口との間を選択的に接続し、前記第1又は第2の流体室
    に前記作動流体を作用させて前記ロッドを移動させる流
    体圧制御手段と、 前記ロッドの移動に応じて前記第1及び第2の流体室と
    前記吸込口及び前記吐出口との間の前記接続関係を解除
    するように前記流体圧制御手段を制御する状態復帰手段
    と、 前記モータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、 前記ロッド上に設けられた磁気目盛りパターンを含み、
    この磁気目盛りパターンに応じて前記ロッドの前記軸方
    向における移動位置を検出する直線位置検出手段とから
    構成されることを特徴とする流体圧アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記流体圧制御手段は、 前記ロッド内に形成された円柱状の中空部分と、 この中空部分と、前記第1及び第2の流体室、前記吸込
    口並びに前記吐出口との間をそれぞれ接続するために前
    記ロッド内に形成された第1の流路群と、 前記中空部分内に設けられ、中空構造の円筒体から構成
    され、前記モータの回転に応じて前記ロッドの移動方向
    に沿って移動し、その移動に応じて前記第1の流路群を
    介して前記第1及び第2の流体室と前記吸込口及び前記
    吐出口との間を選択的に接続する第2の流路群を有する
    スプールとから構成され、 前記状態復帰手段は、前記スプールの移動に応じて前記
    ロッドが移動すると、それに応じて前記第1及び第2の
    流体室と前記吸込口及び前記吐出口との間の前記接続関
    係を解除するように構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の流体圧アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記流体圧制御手段は、 前記ケーシング内に形成された円柱状の中空部分と、 この中空部分と、前記第1及び第2の流体室、前記吸込
    口並びに前記吐出口との間をそれぞれ接続するために前
    記ケーシング内に形成された第1の流路群と、 前記中空部分内に設けられ、外周上に少なくとも2つの
    環状溝を有する円柱体から構成され、前記モータの回転
    に応じて前記ロッドの移動方向に沿って移動し、その移
    動方向に応じて前記第1の流路群を介して前記第1及び
    第2の流体室と前記吸込口及び前記吐出口との間を選択
    的に接続するスプールとから構成され、 前記状態復帰手段は、前記スプールの移動に応じて移動
    した前記ロッドの駆動力をフィードバックして前記スプ
    ールを逆方向に移動させることによって前記第1及び第
    2の流体室と前記吸込口及び前記吐出口との間の前記接
    続関係を解除するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の流体圧アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記流体圧制御手段は、 前記ケーシング内に形成された円柱状の中空部分と、 この円柱状の中空部分と、前記第1及び第2の流体室、
    前記吸込口並びに前記吐出口との間をそれぞれ接続する
    ために前記ケーシング内に形成された第1の流路群と、 前記円柱状の中空部分内に設けられ、中空部分を有する
    円筒体から構成され、前記第1の流路群を介して前記円
    筒体の中空部分と、前記第1及び第2の流体室、前記吸
    込口並びに前記吐出口との間をそれぞれ接続するための
    第2の流路群を有するスリーブと、 前記円筒体の中空部分内に設けられ、前記モータの回転
    に応じて回転し、その回転方向に応じて前記第1及び第
    2の流路群を介して前記第1及び第2の流体室と前記吸
    込口及び前記吐出口との間を選択的に接続するための第
    3の流路群を有するスプールとから構成され、 前記状態復帰手段は、前記スプールの回転に応じて移動
    した前記ロッドの駆動力をフィードバックして前記スリ
    ーブを同方向に回転させることによって前記第1及び第
    2の流体室と前記吸込口及び前記吐出口との間の前記接
    続関係を解除するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の流体圧アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記回転位置検出手段は、前記モータの
    回転位置を絶対位置にて検出するアブソリュート型の位
    置センサであり、巻線部と、この巻線部に対して相対的
    に変位し、前記巻線部における磁気抵抗をその相対位置
    に応じて変化させる部材とを有し、前記巻線部を位相の
    ずれた複数の1次交流信号によって励磁し、前記モータ
    の絶対位置に対応する電気的位相ずれを持つ出力交流信
    号を発生する位相シフト型位置センサで構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の流体圧アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記直線位置検出手段は、所定の交流信
    号により励磁される1次コイルを少なくとも有するコイ
    ル部と、前記ロッドの移動に伴って前記コイル部の磁気
    回路における磁気抵抗が変化するように、このロッドの
    軸方向に沿って設けられた磁気目盛り部と、この磁気目
    盛り部と前記コイル部との間の相対的位置関係によって
    生じる前記コイル部の磁気回路の磁気抵抗変化に基づ
    き、前記ロッドの位置を示すデータを前記コイル部から
    取り出す位置検出回路とを具えるものであることを特徴
    とする請求項1に記載の流体圧アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記コイル部が、複数の1次コイル及び
    2次コイルを有するものであり、前記位置検出回路が、
    位相のずれた複数の基準交流信号によって前記各1次コ
    イルを個別に励磁する回路と、前記各1次コイルに対応
    する2次コイルの出力を合計して、前記ロッドの相対的
    直線位置に従って前記基準交流信号を位相シフトした出
    力信号を発生する出力回路と、前記基準交流信号の所定
    の1つと前記出力回路からの出力信号との位相差を検出
    し、検出した位相差データを前記ロッド位置データとし
    て出力する回路とを有するものであることを特徴とする
    請求項6に記載の流体圧アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記磁気目盛り部は透磁率又は導電率の
    異なる2種類の材質の繰り返しからなることを特徴とす
    る請求項6に記載の流体圧アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の流体圧アクチュエータ
    と、 前記モータを位置決めすべき所定位置を示すモータ位置
    指令信号と前記回転位置検出手段の検出信号とを入力
    し、これら両信号に応じて前記モータの回転位置を制御
    するモータ制御手段と、 前記直線位置検出手段からの検出信号と前記ロッドを位
    置決めすべき所定位置を示すロッド位置指令信号との間
    の差分値を検出し、その差分値が減少するように前記モ
    ータ位置指令信号に変形を加える位置信号変形手段とを
    備えたことを特徴とする流体圧アクチュエータの位置決
    め制御システム。
  10. 【請求項10】 前記モータ制御手段は、 前記ロッドを位置決めすべき所定位置を示す位置指令信
    号に対してモータの現在位置を示す前記回転位置検出手
    段の検出信号を負帰還させ、その位置偏差に応じた速度
    指令信号を出力する位置制御手段と、 前記速度指令信号に対して前記モータの現在速度を示す
    帰還速度信号を負帰還させ、その速度偏差に応じた電流
    指令信号を出力する速度制御手段と、 前記電流指令信号に応じて駆動電流を前記モータに供給
    する電流制御手段とから構成されることを特徴とする請
    求項9に記載の流体圧アクチュエータの位置決め制御シ
    ステム。
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