JPH0674002U - 防水型配線ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボックス本体に取着する防水枠体の外形内に
蓋体を収めて蓋体とボックス本体の外面を一致させ、壁
面に密着して取付け可能とし、かつ防水枠体で雨水の侵
入を防ぐようにするにある。 【構成】 ボックス本体１の開口部２に防水手段として
ひさし型の防水突条５を設けた防水枠体３を取着し、こ
の防水枠体３に蓋体４をボックス本体１の外周面と一致
させて被嵌させるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は屋内外において電気配線をする場合に内部で接続する防水型配線ボ ックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の合成樹脂製の配線ボックスでは図６に示すようにボックス本体１ ００にそれより大きい蓋体１０１をかぶせて取付けるか、或いはボックス本体と 同じ大きさの蓋板をゴム製パッキングを介在して取着し、そのボックス本体１０ ０を壁面Ａ等にねじ１０２で取着し、そのボックス本体１００の周壁或いは底壁 に適宜配線管を挿設し、内部において配線の接続を行っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の配線ボックスのうち前者ではボックス本体にかぶせる蓋体が大きいため 、配線ボックスを壁面に取付ける際に図６に示すように傾くのでねじを締付けに くく、かつ体裁も悪い。又配線ボックスを壁面に取付けた後で、内部配線の接続 工事を行う際、蓋体が壁面につかえて脱着しにくいので不都合であり、かつ後者 の蓋板をボックス本体に取着する際にゴム製パッキングの四隅が締付けられるこ とによりその中央部には上方へふくらむような力が作用しパッキングの中央部が 湾曲状に変形を生じて雨水が侵入し、漏電の恐れがあり問題となっている。

【０００４】 この考案はボックス本体に取着する防水枠体の外形内に蓋体を被嵌するように して、蓋体とボックス本体の外周面を一致させて壁面に密着して取着しやすくす るとともに防水枠体を介在して防水性の向上を図った防水型配線ボックスを提供 することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案の防水型配線ボックスはボックス本体１ の開口部２に防水手段を設けた防水枠体３を取着し、該防水枠体３に蓋体４を被 嵌しボックス本体１の周面と一致させて取着可能としたものである。

【０００６】 その防水枠体３の防水手段として上部にひさし型の防水突条５を一体形成する とともにその下部周縁に防水突条の外周にかぶせる蓋体４を受止める受部６を設 け、蓋体４を防水枠体３の外形内に収めるようになす。

【０００７】 又、ボックス本体１に防水枠体２を取着する手段としてボックス本体１の開口 部２と防水枠体３の対向面に相互に嵌合しうる凹溝７と凸条８を形成し、ボック ス本体に防水枠体を確実に嵌合固着する。

【０００８】

【作用】

この考案の構造によれば、ボックス本体１の開口部２の凹溝７に防水枠体３の 下面の凸条８を嵌合してねじ等で固定し、次いでその防水枠体３に蓋体４をかぶ せてねじ等で固定し、この配線ボックスを壁面Ａにぴったりと接合させてねじ等 で取着することができる。ボックス本体に配線する方法は従来の配線ボックスと 同様、周壁又は底壁に配線管を挿設し、内部において配線の接続を行うものであ る。

【０００９】

【実施例】

図１乃至図５において、１は上部に開口部２を設けた四角形のボックス本体で 、その上部周壁に凹溝７を設け、かつ内部の四隅に螺孔９を有する取付筒１０を 設けてある。

【００１０】 ３は前記ボックス本体１と合致する四辺形の防水枠体で、その上面にひさし型 の防水突条５を一体形成するとともにその下部周縁に防水突条５の外周にかぶせ る蓋体４の受部６を設け、かつその下面に前記ボックス本体１の凹溝７に嵌合す る凸条８を形成する。この受部６の巾Ｌは蓋体４の肉厚に相当する巾とし、蓋体 ４を防水枠体３にかぶせた時蓋体と防水枠体の外面を一致させる。

【００１１】 又防水枠体３の四隅に取付孔１１を設け、その二辺の中程に螺孔１２を設け、 防水枠体３をボックス本体１に嵌合し、取付孔１１を通じてねじ１３で取付筒１ ０の螺孔９に固定するようになし、又防水枠体３の螺孔１２に蓋体４をねじ１４ で固定する。実施例では防水枠体とボックス本体を嵌合してねじ止めしてあるが 、接着材で固着してもよい。

【００１２】 ４はボックス本体１、防水枠体３と合致する四角形状の蓋体で、その深さＨを 防水枠体３の防水突条５の高さより若干深くする。１５は取付孔である。上記し たボックス本体１、防水枠体３、蓋体４の材質は合成樹脂製である。

【００１３】 上記した構造としたので、配線ボックスの組立て方法について説明すると、図 １に示すようにボックス本体１の開口部２の凹溝７に防水枠体３の下面の凸条８ を嵌合して四隅において取付孔１１、取付筒１０の螺孔９にねじ１３を締付け固 着し、この防水枠体３に蓋体４をかぶせて取付孔１５、枠体３の螺孔１２にねじ １４を締付け固定する。

【００１４】 このように組立てた配線ボックスを図５に示すように壁面Ａに密接してねじ１ ６で固定する。配線ボックスの周壁および底壁に配線管１７を挿設して配線コー ド１８を挿入し、内部で配線の接続を行う。

【００１５】

【考案の効果】

この考案によればボックス本体に被着する防水枠体の外形内に蓋体の外形を収 め、蓋体、防水枠体、ボックス本体の外面を一致させることができるので、配線 ボックスを壁面に密接させて確実にねじ止めでき、かつ取着後に内部配線の接続 を行う場合蓋体を脱着しやすいので接続工事に便利である。

【００１６】 防水枠体のひさし型突条を設けたので、雨水が蓋体との間より侵入してもひさ し型突条で内部への侵入を完全に防止でき、漏電の恐れが全くない。さらにボッ クス本体と防水枠体との間も凹溝と凸条を相互に嵌合するとともにねじ止めして あるので雨水の侵入を完全に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の防水型配線ボックスの分解斜視図で
ある。

【図２】防水枠体の平面図である。

【図３】防水枠体の底面図である。

【図４】組立てた配線ボックスの一部破断正面図であ
る。

【図５】配線ボックスを壁面に取付けた状態を示す側面
図である。

【図６】従来の配線ボックスを壁面に取付けた状態を示
す側面図である。

【符号の説明】

１ ボックス本体 ２ 開口部 ３ 防水枠体 ４ 蓋体 ５ 防水突条 ６ 受部 ７ 凹溝 ８ 凸条

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボックス本体（１）の開口部（２）に防
   水手段を設けた防水枠体（３）を取着し、該防水枠体
   （３）に蓋体（４）を被嵌しボックス本体（１）の外周
   面と一致させて取着可能とした防水型配線ボックス。
2. 【請求項２】 防水枠体（３）の防水手段として上部に
   ひさし型の防水突条（５）を一体形成するとともにその
   下部周縁に防水突条（５）の外周にかぶせる蓋体（４）
   の受部（６）を設けた請求項１記載の防水型配線ボック
   ス。
3. 【請求項３】 ボックス本体（１）に防水枠体（２）を
   取着する手段として、ボックス本体（１）の開口部
   （２）と防水枠体（３）との対向面に相互に嵌合しうる
   凹溝（７）と凸条（８）を形成した請求項１記載の防水
   型配線ボックス。