JPH0672884A - α‐アミラーゼ阻害剤及びそれを用いた医薬 - Google Patents

α‐アミラーゼ阻害剤及びそれを用いた医薬

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JPH0672884A
JPH0672884A JP12577693A JP12577693A JPH0672884A JP H0672884 A JPH0672884 A JP H0672884A JP 12577693 A JP12577693 A JP 12577693A JP 12577693 A JP12577693 A JP 12577693A JP H0672884 A JPH0672884 A JP H0672884A
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JP
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deoxy
amylase
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maltotriose
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JP12577693A
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English (en)
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Shoichi Tokutake
昌一 徳武
Riichiro Uchida
理一郎 内田
Nobuyuki Yamatsugu
信幸 山次
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Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 (n=1〜5の整数である)で表わされる6‐デオキシ
マルトオリゴ糖を有効成分とするα‐アミラーゼ阻害
剤、及びこれを用いた過血糖症、特に肥満症や糖尿病の
予防又は治療剤である。 【効果】 前記6‐デオキシマルトオリゴ糖はα‐アミ
ラーゼ、特に膵液α‐アミラーゼに対して強い阻害作用
を有し、α‐アミラーゼ阻害剤として、特に過血糖症、
例えば肥満症や糖尿病の患者に投与したとき、副作用も
なく著効を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、6‐デオキシマルトオ
リゴ糖を有効成分とするα‐アミラーゼ阻害剤及びこれ
を用いた、過血糖症例えば肥満症、糖尿病などの疾患を
予防又は治療するための医薬に関するものである。
【0002】
【従来の技術】哺乳動物が摂取した炭水化物は口腔及び
胃内で唾液α‐アミラーゼによりある程度消化(水解)
され、次いで、十二指腸及び空腸内で膵液α‐アミラー
ゼにより本格的に消化されてオリゴ糖や二糖類となり、
これらが更にグルコアミラーゼ、マルターゼなどのグル
コシド加水分解酵素により加水分解されて、最終的には
グルコースなどの単糖類となり、腸間膜上の繊毛から吸
収される。
【0003】そして炭水化物の摂取後には、この吸収さ
れたグルコースにより、一時的に血糖値が上昇する、い
わゆる過血糖症状が起こるが、この症状は、通常生体に
おける糖の恒常性維持システムによって血糖値が一定の
範囲に調整されることによって回復する。
【0004】ところが、食餌性過血糖症状が長時間持続
したり、血糖値が異常に高値となると、過血糖症と称さ
れる疾患となり、肥満症や糖尿病などの症例をもたら
す。
【0005】この肥満症は、過食による過血糖症状が、
インシュリンの多量の分泌を促進し、このために脂肪合
成の増大及び脂肪分解の減少をもたらし、体内に脂肪が
蓄積される結果発症する。
【0006】また、 肥満症は糖尿病、高血圧、動脈硬
化症、心血管疾患、脂肪肝などの成人病を合併しやす
く、死亡率も高く、更に短命であるとされている。
【0007】さらに、糖尿病は神経障害、不妊、視力障
害、失明、動脈硬化症、自立神経障害など多くの重い合
併症を引き起こすこと、そして、特に成人型の糖尿病は
肥満した人に圧倒的に多く、カロリーの摂取を少なくし
て、体重を減少することによって軽快することが知られ
ている。
【0008】このような過血糖症の有力な予防又は治療
剤として、これまで食欲抑制剤、腸管からの吸収抑制
剤、消化酵素阻害剤などが提案されている(「医学のあ
ゆみ」、第141巻、第249〜251ページ)。
【0009】他方、消化酵素阻害剤の一つとして挙げら
れているα‐アミラーゼ阻害剤が肥満症、糖尿病などの
過血糖症の予防又は治療剤として有用であるとされてお
り、その例としてアカーボース(Acarbose)
[チャップマン及びホール編「ディクショナリー・オブ
・オーガニック・コンパウンズ(Dictionary
of Organic Compounds)」第1
巻、第5版、第7ページ(1982)]及びこれと類似
のアミノ糖誘導体(特開昭52−122342号公報)
が知られている。
【0010】上記のアカーボースは、還元的なC‐N結
合の切断反応により、サイクリトール部及びアミノ糖と
2個のグルコースからなる4‐アミノ‐6、4
ジデオキシマルトトリオース(トリサッカライド)を生
成する構造を有する化合物であるが、この際に生成する
トリッカライドは、ブタ膵臓α‐アミラーゼの阻害作用
を有しない[ブラッドベック編、「エンザイム・インヒ
ビターズ・プロシーディングズ・オブ・ア・ミーティン
グ・ヘルド・イン・バーゼル(EnzymeInhib
itors Proceedings of a me
etingheld in Basel)」、1980
年、3月20日、21日、第125ページ]。
【0011】また、上記のアカーボースを医薬として服
用した場合には、腹鳴、放屁などの副作用があるという
欠点を有している(「医学のあゆみ」第156巻、第1
3号、第1039〜1042ページ)。
【0012】他方、6‐デオキシ‐D‐マルトトリオ
ースに関しては、これがタカアミラーゼAに対して基質
阻害作用を示すものでないことのみが報告されており
[「ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(J.Bi
ochem.)」、第84巻、第835〜841ペー
ジ]、α‐アミラーゼ阻害作用を有することは知られて
いない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の予防又は治療剤が有する欠点を克服し、α‐アミ
ラーゼに対し強い阻害作用を有するα‐アミラーゼ阻害
剤、及び副作用のない、過血糖症、例えば肥満症、糖尿
病などの予防又は治療剤を提供することを目的としてな
されたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、非還元末端グ
ルコースの6位の水酸基が水素原子で置換された6‐デ
オキシマルトオリゴ糖が、α‐アミラーゼ、特に膵液α
‐アミラーゼに対する強力な阻害剤として有用であるこ
と、そしてこれが過血糖症の予防又は治療剤として、副
作用もなく有効に用いることができて、その目的を達成
し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0015】すなわち、本発明は、一般式
【化3】 (式中のnは1〜5の整数である)で表わされる6‐デ
オキシマルトオリゴ糖を有効成分とするα‐アミラーゼ
阻害剤、及びこれを用いた過血糖症の予防又は治療剤を
提供するものである。
【0016】前記一般式(I)の6‐デオキシマルトオ
リゴ糖は、例えば特開平3−86701号公報などに記
載された既知物質である。
【0017】前記一般式(I)の6‐デオキシマルトオ
リゴ糖はα‐アノマー又はβ‐アノマーのいずれであっ
てもよい。
【0018】このような化合物としては、6‐デオキ
シ‐D‐マルトトリオース、6‐デオキシ‐D‐マル
トテトラオース、6‐デオキシ‐D‐マルトペンタオ
ース、6‐デオキシ‐D‐マルトヘキサオース、6
‐デオキシ‐D‐マルトヘプタオースが挙げられる。そ
して、これらの化合物は1種又は2種以上組合わせて用
いられる。
【0019】なお、上記において、記号6‐、6
‐、6‐などは、マルトオリゴ糖を構成するグルコ
ース単位の還元末端から、3番目、4番目、5番目のグ
ルコース残基(すなわち、非還元末端のグルコース残
基)の6位の水酸基が置換されていることを示す。
【0020】次に、本発明に用いられる前記一般式
(I)の6‐デオキシマルトオリゴ糖は、例えば前記特
開平3−86701号公報に記載の方法で製造すること
ができるが、その外の方法によって製造してもよい。
【0021】上記の方法によれば、モノ‐6‐デオキシ
シクロデキストリンに、既知シクロデキストリナーゼ
[すなわち、(イ)シクロデキストリンを開裂し、シク
ロデキストリンのグルコース重合度に由来するマルトオ
リゴ糖を生成させる作用及び(ロ)シクロデキストリン
に対する加水分解速度又は親和性が多糖類あるいはシク
ロデキストリンと同じ重合度の直鎖オリゴ糖よりも大き
い基質特異性を有するシクロデキストリナーゼ](特開
平3−15384号公報及び前記特開平3−86701
号公報参照)を作用させると同時に、又は作用させたの
ちに、エキソ型糖化酵素類、例えばグルコアミラーゼ、
α‐グルコシダーゼなどを作用させ、必要により、例え
ば活性炭カラムクロマトグラフィー、オクタデシル化シ
リカゲル(ODS)カラムクロマトグラフィーなどを用
いて精製することにより製造できる。
【0022】本発明で用いられる前記一般式(I)の化
合物は、α‐アミラーゼ、特に膵液α‐アミラーゼに対
し強い阻害作用を有するので、α‐アミラーゼ阻害剤と
して使用することができる。中でも6‐デオキシ‐D
‐マルトトリオース、6‐デオキシ‐D‐マルトテト
ラオース、6‐デオキシ‐D‐マルトペンタオースが
殊に強い阻害作用を有している。
【0023】本発明のα‐アミラーゼ阻害剤の投与量
は、投与方法と症状の程度、患者の年齢、体重などによ
り異なるが、通常、成人1日当たり有効成分として0.
01〜20g、好ましくは0.5〜10gの範囲で選ば
れる。
【0024】これは、経口的又は非経口的のいずれの方
法で投与することもできるが、経口的に投与するのが有
利である。
【0025】本発明のα‐アミラーゼ阻害剤は、単独で
投与することもできるが、通常は、賦形剤、滑沢剤、希
釈剤、安定剤、pH調整剤、防腐剤、甘味剤、芳香剤、
矯味剤、着色剤、保存剤、乳化剤、粘稠剤、基剤などを
用いて錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、
座剤、注射剤、点滴剤その他の製剤の形で用いられる。
これらの製剤は常法により行われる。
【0026】賦形剤としては、例えば、ばれいしょデン
プン、乳糖、結晶セルロース、マンニットなど、滑沢剤
としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、
硬化油など、甘味剤、芳香剤、矯味剤としては、例えば
食塩、サッカリン、オレンジ油、クエン酸、メントー
ル、リンゴ酸などが用いられる。
【0027】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)の6‐デオキ
シマルトオリゴ糖は、α‐アミラーゼ、特に膵液α‐ア
ミラーゼに対し強い阻害作用を有しているので、過血糖
症、例えば肥満症、糖尿病の予防又は治療剤としての薬
効を示し、副作用もない。
【0028】したがって、この過血糖症に起因する高脂
血症、脂肪肝、動脈硬化症などの予防又は治療剤として
も有効であり、また、該阻害剤は免疫賦活作用も予想さ
れ、今後期待される重要な生理活性物質である。
【0029】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。
【0030】参考例1 6‐デオキシ‐D‐マルトト
リオースの製造 (1)6‐デオキシ‐β‐シクロデキストリンの製造 市販のβ‐シクロデキストリン[和光純薬工業(株)
製]5.00g(4.41mmol)をピリジン50m
lに溶解し、トシルクロリド10.0g(52.4mm
ol)を加え、室温下で5時間、かきまぜながら反応さ
せた。次いで、この反応液のピリジンを減圧下に留去さ
せたのち、残留分に水100ml及びベンゼン150m
lを攪拌下に加え、固形物を析出させた。次に、この固
形物をグラスフィルターでろ別し、アセトン50mlで
2回洗浄したのち、ろ取物をODSカラムクロマトグラ
フィーにより精製し、エタノール‐水混液(容量比1:
9)で溶出した目的区分を濃縮し、水から再結晶する
と、6‐O‐トシル‐β‐シクロデキストリンが1.6
3g(1.26mmol、収率28.6%)得られた。
【0031】このものの物性は次のとおりである。 融点(℃):172.0〜174.0(分解) 赤外吸収スペクトル(cm−1):3400,293
0,1642,1632,1600,1424,136
0,1300,1178,1156,1078,102
【0032】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)p
pm(DMSO‐d):2.44,(3H,s),
3.15〜4.45(m),4.76(2H,br.
s),4.85(5H,br.s),7.44(1H,
d,J=8.8Hz),7.75(1H,d,J=8.
8Hz)
【0033】次に、このようにして得られた前記6‐O
‐トシル‐β‐シクロデキストリン1.27g(0.9
85mmol)をジメチルスルホキシド(DMSO)2
0mlに溶解したのち、これに水素化ホウ素ナトリウム
(NaBH)384mg(10.2mmol)を加
え、50℃で12時間反応させた。次いで、この反応液
に水1000mlを加え、ODSカラムクロマトグラフ
ィー処理してDMSOを除去した後、エタノール水混合
液(容量比1:9)で溶出した目的画分を濃縮して、メ
タノール再結晶することにより、6‐デオキシ‐β‐シ
クロデキストリン839.6mg(0.750mmo
l、収率76.1%)が得られた。
【0034】このものの物性は次のとおりである。 融点(℃):280.0〜281.0(分解) 赤外吸収スペクトル(cm−1):3370,292
0,1152,1080,1020
【0035】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)p
pm(DMSO‐d):1.20(3H,d,J=
6.1Hz),2.80〜4.05(m),4.84
(7H,br.s)
【0036】 (2)6‐デオキシ‐D‐マルトトリオースの製造 前記(1)で得た6‐デオキシ‐β‐シクロデキストリ
ン15gを100mMリン酸緩衝液(pH=7.0)
1.0l中にかきまぜながら投入し、完全に溶解した。
これに、シクロデキストリナーゼ24単位を加え、40
℃で48時間かきまぜながら反応を行った。反応終了
後、反応液に塩酸を加えpHを約2.0にすることによ
り反応を停止させたのち、水酸化ナトリウム溶液を加え
て中和し、次いで、これをODSカラムに通液して、未
反応の6‐デオキシ‐β‐シクロデキストリンを吸着さ
せ、通液画分を得た。この操作を繰り返して、合計63
gの6‐デオキシ‐β‐シクロデキストリンを処理し
た。この通液画分を1/10の液量の100mM酢酸緩
衝液(pH4.5)と混合したのち、さらに100mM
酢酸によりpHを4.5に調整した。次いで、これにグ
ルコアミラーゼ2500単位を添加して40℃で8時間
酵素反応を行わせたのち、この反応液に塩酸を添加して
pHを約2.0にすることにより反応を停止させ、次い
で水酸化ナトリウム溶液を加えて中和した。次に、この
液を活性炭カラムに通液したのち、0〜35%のエタノ
ールグラジエントにより6‐デオキシマルトオリゴ糖を
溶出させ、この内約21%のエタノール溶出画分を凍結
乾燥して、純度約98%の6‐デオキシ‐D‐マルト
トリオース約1.1gを得た。
【0037】このものの物性は次のとおりである。 赤外吸収スペクトル(cm−1):3400,295
0,1690,1146,1042
【0038】高速液体クロマトグラフィ[東ソー(株)
製TSKgel Amide‐80カラム(4.6mm
ID×250mm),RI検出,溶離液:アセトニトリ
ル/水=3/2(v/v),流速:1.0ml/mi
n]:t=5.9min
【0039】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)p
pm(DO):1.28(3H,d,J=6.1H
z),3.17(1H,t,J=8.9Hz),3.2
9(1H,t,J=8.9Hz),3.50〜4.05
(m),4.65(ca.0.5H,d,J=7.8H
z),5.35(ca.0.5H,d,J=3.7H
z),5.27(1H,d,J=3.0Hz),5.3
6(1H,d,J=3.9Hz)
【0040】参考例2 6‐デオキシ‐D‐マルトテ
トラオースの製造 参考例1の(2)において、エタノールグラジエントに
よる約23%エタノール溶出画分を採取した以外は、参
考例1と同様に操作を行い、純度99.5%の6‐デ
オキシ‐D‐マルトテトラオース約2.4gを得た。
【0041】このものの物性は次のとおりである。 赤外吸収スペクトル(cm−1):3420,293
0,1636,1410,1366,1148,107
8,1038
【0042】高速液体クロマトグラフィ[東ソー(株)
製TSKgel Amide‐80カラム(4.6mm
ID×250mm),RI検出,溶離液:アセトニトリ
ル/水=3/2(v/v),流速:1.0ml/mi
n]:t=7.2min
【0043】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)p
pm(DO):1.27(3H,d,J=6.3H
z),3.14(1H,t,J=9.0Hz),3.2
6(1H,t,J=9.0Hz),3.50〜4.10
(m),4.63(0.5H,d,J=8.1Hz),
5.22(0.5H,d,J=3.4Hz),5.25
(1H,d,J=2.9Hz),5.33(2H,d,
J=1.5Hz)
【0044】参考例3 6‐デオキシ‐D‐マルトペ
ンタオースの製造 参考例1の(2)において、エタノールグラジエントに
よる約25%エタノール溶出画分を採取した以外は、参
考例1と同様に操作を行い、純度98%の6‐デオキ
シ‐D‐マルトペンタオース約2.5gを得た。
【0045】このものの物性は次のとおりである。 赤外吸収スペクトル(cm−1):3420,292
5,1628,1412,1368,1150,108
0,1040
【0046】高速液体クロマトグラフィ[東ソー(株)
製TSKgel Amide‐80カラム(4.6mm
ID×250mm),RI検出,溶離液:アセトニトリ
ル/水=3/2(v/v),流速:1.0ml/mi
n]:t=8.7min
【0047】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)p
pm(DO):1.27(3H,d,J=6.3H
z),3.16(1H,t,J=9.0Hz),3.2
9(1H,t,J=9.0Hz),3.50〜4.10
(m),4.65(0.5H,d,J=8.1Hz,α
‐H),5.23(0.5H,d,J=3.4Hz,β
‐H),5.27(1H,d,J=3.2Hz),5.
35(3H,d,J=3.9Hz)
【0048】参考例4 6‐デオキシ‐D‐マルトヘ
キサオースの製造 参考例1の(2)において、エタノールグラジエントに
よる約27%エタノール溶出画分を採取した以外は、参
考例1と同様に操作を行い、純度97%の6‐デオキ
シ‐D‐マルトヘキサオース約2.2gを得た。
【0049】このものの物性は次のとおりである。 赤外吸収スペクトル(cm−1):3400,293
0,1640,1412,1360,1150,107
8,1036
【0050】高速液体クロマトグラフィ[東ソー(株)
製TSKgel Amide‐80カラム(4.6mm
ID×250mm),RI検出,溶離液:アセトニトリ
ル/水=3/2(v/v),流速:1.0ml/mi
n]:t=10.1min
【0051】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)p
pm(DO):1.27(3H,d,J=6.1H
z),3.16(1H,t,J=8.7Hz),3.2
8(1H,t,J=8.7Hz),3.45〜4.15
(m),4.65(0.5H,d,J=8.3Hz,α
‐H),5.22(0.5H,d,J=3.9Hz,β
‐H),5.27(1H,d,J=2.9Hz),5.
35(4H,d,J=2.9Hz)
【0052】参考例5 6‐デオキシ‐D‐マルトヘ
プタオースの製造 参考例1の(2)において、エタノールグラジエントに
よる約29%エタノール溶出画分を採取した以外は、参
考例1と同様に操作を行い、純度99.5%の6‐デ
オキシ‐D‐マルトヘプタオース約2.7gを得た。
【0053】このものの物性は次のとおりである。 赤外吸収スペクトル(cm−1):3420,293
0,1628,1412,1364,1150,107
8,1022
【0054】高速液体クロマトグラフィ[東ソー(株)
製TSKgel Amide‐80カラム(4.6mm
ID×250mm),RI検出,溶離液:アセトニトリ
ル/水=3/2(v/v),流速:1.0ml/mi
n]:t=12.1min
【0055】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)p
pm(DO):1.25(3H,d,J=6.4H
z),3.16(1H,t,J=8.7Hz),3.2
7(1H,t,J=8.7Hz),3.45〜4.10
(m),4.64(0.5H,d,J=8.0Hz,α
‐H),5.20(0.5H,d,J=3.5Hz,β
‐H),5.26(1H,d,J=3.1Hz),5.
35(5H,d,J=3.9Hz)
【0056】 参考例6 6‐デオキシ‐D‐マルトースの製造 参考例1の(2)において、エタノールグラジエントに
よる約19%エタノール溶出画分を採取した以外は、参
考例1と同様に操作を行い、純度98.5%の6‐デ
オキシ‐D‐マルトース約1.5gを得た。
【0057】このものの物性は次のとおりである。 赤外吸収スペクトル(cm−1):3422,293
0,1630,1150,1050
【0058】高速液体クロマトグラフィ[東ソー(株)
製TSKgel Amide‐80カラム(4.6mm
ID×250mm),RI検出,溶離液:アセトニトリ
ル/水=3/2(v/v),流速:1.0ml/mi
n]:t=4.7min
【0059】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)p
pm(DO):1.28(3H,d,J=6.4H
z),3.16(1H,t,J=8.5Hz),3.2
8(1H,t,J=8.4Hz),3.50〜4.00
(m),4.65(ca.0.5H,d,J=7.8H
z),5.22(ca.0.5H,d,J=3.4H
z),5.27(1H,d,J=3.1Hz)
【0060】参考例7 シクロデキストリナーゼの調製 1%(w/v)β‐シクロデキストリン、1%(w/
v)ペプトン、0.5%(w/v)NaCl及び0.1
%(w/v)イーストエキスから成る液体培地(水道水
使用、pH7.0)100mlを500ml容坂口フラ
スコに入れ、120℃で20分間、殺菌処理を行った。
これに、バチルス・スフェリカスE‐244(FERM
BP‐2458)の保存スラントより1白金耳接種
し、30℃で1日間振とう培養した。この培養液50m
lを、前記と同様の培地組成と殺菌条件により調製した
2000mlの培地を含有する3000ml容ミニジャ
ーに接種して30℃、1vvm、350rpmの条件で
2日間通気かくはん培養を行い、培養終了後、この培養
液から8000rpm、20分間の遠心分離処理により
菌体を分離し、2%(w/v)トリトンX‐100を含
有する10mMリン酸緩衝液(pH7.0)500ml
に菌体を懸濁して25℃で1日間かきまぜた。該懸濁液
から12000rpmで20分間の遠心分離処理により
菌体残留分を除去したのち、上清液を10mMリン酸緩
衝液(pH7.0)に対して16時間透析した。得られ
た透析物を12000rpmで20分間遠心分離処理し
て不溶物を除去し、上清を粗酵素液(1)とした。
【0061】次いで、この粗酵素液(1)約500ml
(総活性200単位、タンパク量2083mg、比活性
0.1、pH7.0)を10mMリン酸緩衝液(pH
7.0)で平衡化したDEAEセファロース充填カラム
(φ34×170mm)に供し、酵素を吸着させたの
ち、0〜1.5MNaClのグラジエント勾配により溶
出を行った。このようにして得られた活性フラクション
を集めて粗酵素液(2)105ml(総活性145単
位、比活性0.58、収率72.5%)を得た。
【0062】続いて、この粗酵素液(2)20ml(総
活性31単位、タンパク量29mg)を1M硫酸ナトリ
ウム含有100mMリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡
化したエーテル5PW充填カラム(φ21.5×150
mm)に供し、酵素を吸着させたのち、1M〜0M硫酸
ナトリウムのグラジエント勾配により溶出を行った。こ
のようにして得られた活性フラクションを集めて粗酵素
液(3)50ml(総活性72単位、比活性2.93、
収率36%)を得た。
【0063】 試験例1 試験管内α‐アミラーゼ阻害作用 (1) 基質液の調製 市販の2‐クロロ‐4‐ニトロフェニル=β‐D‐マル
トペンタオシド(M983)を酵素反応液中の濃度が
2.0mMになるように40mM‐NaCl及び2mM
‐MgClを含有する50mMリン酸緩衝液(pH
7.0)に溶解した。この濃度は後記α‐アミラーゼ反
応時において、ヒト膵液α‐アミラーゼ(以下、ヒトP
型α‐アミラーゼという)及びヒト唾液α‐アミラーゼ
(以下、ヒトS型α‐アミラーゼという)に対して、そ
れぞれKm値の5倍に相当するため、最大反応速度に達
するには十分な基質量である。
【0064】(2) 共役酵素液の調製 酵母由来の市販α‐グルコシダーゼ及びアーモンド由来
のβ‐グルコシダーゼを反応中の濃度が、それぞれ11
7U/ml、13U/mlの濃度になるように40mM
‐NaCl及び2mM‐MgClを含有する50mM
リン酸緩衝液(pH7.0)に混合して溶解した。な
お、これら市販のα‐及びβ‐グルコシダーゼは東洋紡
績(株)製を使用した。
【0065】 (3) ヒトα‐アミラーゼ液の調製 市販のヒトP型α‐アミラーゼ及びヒトS型α‐アミラ
ーゼ(表において、各々HPA、HSAと示す)に50
mMリン酸緩衝液(pH7.0)を加え、150U/l
の濃度になるように溶解してヒトα‐アミラーゼ液とし
た。
【0066】なお、この市販のヒトα‐アミラーゼは国
際試薬(株)製キャリブザイム・AMYを使用した。ま
た、α‐アミラーゼの活性は、37℃、1分間に1μm
olの2‐クロロ‐4‐ニトロフェニル=β‐D‐マル
トペンタオシド(市販品)を分解する酵素量を1単位
(U)として定義した。
【0067】(4) マウス膵液の調製 市販の体重13.2〜15.8gのICR−CRJ:C
D−1マウス[雄、3週令、日本チャールス・リバー
(株)販売]7匹分の膵臓を摘出し、50mMリン酸緩
衝液(pH7.0)を加えてホモジナイズ後、100,
000×g、1時間の遠心分離を行い、上澄液を得た。
該上澄液の活性を2‐クロロ‐4‐ニトロフェニル=β
‐D‐マルトペンタオシド(市販品)を基質として測定
し、この活性が150U/lの濃度になるように50m
Mリン酸緩衝液(pH7.0)を加えて希釈し、マウス
膵液とした。
【0068】なお、このマウス膵液の酵素活性は、α‐
アミラーゼ(表において、MPAと示す)活性を意味す
る。
【0069】(5) 阻害液の調製 前記の参考例により得られた各種6‐デオキシマルトオ
リゴ糖[表において、前記一般式(I)のn=1〜5の
化合物をDOG3〜DOG7と示す]及び6‐デオキ
シ‐D‐マルトース(表において、DOG2と示す)が
それぞれ7、14mMの濃度になるように50mMリン
酸緩衝液(pH7.0)を用いて阻害液を調製した。な
お、各種阻害剤の阻害作用測定時の濃度(最終濃度)は
表1記載のものとなる。
【0070】(6) 阻害液中のヒトα‐アミラーゼ阻
害作用及びマウス膵液阻害作用の測定 250μlのヒトP型α‐アミラーゼ、ヒトS型α‐ア
ミラーゼ又はマウス膵液に共役酵素液1.0mlを加え
てかきまぜ、37℃で1分間加温したのち、基質液2.
0ml及び阻害液250μlを加えてかきまぜ、37℃
で2分間加温したのち、2分間の400nmにおける吸
光度の変化量を測定した。
【0071】ブランクとして、阻害液の代わりに50m
Mリン酸緩衝液(pH7.0)を用いた。
【0072】そして、α‐アミラーゼ阻害率(%)は、
ブランクの吸光度変化量をAo、阻害剤添加時の吸光度
変化量をAiとして、[1−(Ai/Ao)]×100
で算出した。その結果を表1及び表2に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】表1及び表2より、本発明の6‐デオキシ
マルトオリゴ糖がヒトα‐アミラーゼ、特にヒトP型α
‐アミラーゼ及びマウス膵液酵素活性に対する強い阻害
作用を有すること、また、ヒトP型α‐アミラーゼに対
しては、6‐デオキシ‐D‐マルトトリオース(DO
G3)〜6‐デオキシ‐D‐マルトペンタオース(D
OG5)が殊に強い阻害作用を示すのに対し、6‐デ
オキシ‐D‐マルトース(DOG2)は阻害作用を全く
示さないことがわかる。
【0076】 試験例2 α‐アミラーゼ阻害剤の体重増加抑制作用 (1) 使用動物 市販の体重11.6〜16.6gのICR‐CRJ:C
D‐1マウス雄及び雌[3週令、日本チャールス・リバ
ー(株)販売]
【0077】(2) 実験方法 投与群は、3週令マウス雄、雌各10匹ずつを、一般固
形飼料(MF)(炭水化物含量42〜45%)[オリエ
ンタル酵母工業(株)製]で5日間飼育し、α‐アミラ
ーゼ阻害剤を蒸留水に溶かして、1日当たり2mg(α
‐アミラーゼ阻害剤量)/マウス投与した。投与法は自
由経口摂取とした。対照群は、α‐アミラーゼ阻害剤を
投与しない以外は、前記と同様に飼育した。投与群及び
対照群の体重、飼料の摂取量、糞量及び乾燥糞量を測定
し、α‐アミラーゼ阻害剤として6‐デオキシ‐D‐
マルトトリオース(DOG3)を投与したときの結果を
表3に、6‐デオキシ‐D‐マルトペンタオース(D
OG5)を投与したときの結果を表4に示す。なお、体
重増加抑制効果は、投与日数5日における「体重増加量
(g)」のt‐検定により判定した。
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】
【0080】表3及び表4から、本発明(投与群)に用
いられた6‐デオキシ‐D‐マルトトリオース及び6
‐デオキシ‐D‐マルトペンタオースは、飼料摂取量
の減少及び下痢(糞量、乾燥糞量及び観察から判断)が
認められないにもかかわらず、対照群に比し、体重増加
を顕著に抑制していること、すなわち、肥満症の予防又
は治療剤として有効であることがわかる。
【0081】なお、投与群は、乾燥糞量が対照群に比し
増加していることから、α‐アミラーゼ阻害作用によっ
て消化が抑制されていることもわかる。
【0082】 試験例3 α‐アミラーゼ阻害剤の抗糖尿作用 (1)使用動物 市販の体重32.0〜35.2gの遺伝性肥満糖尿病マ
ウス[YellowKK マウス、雄、10週令、日本
クレア(株)販売]
【0083】(2)実験方法 投与群は、あらかじめ20時間絶食させたマウス5匹
に、α‐アミラーゼ阻害剤及び糖質としてのコーンスタ
ーチを蒸留水で液状にして、それぞれ0.1g(α‐ア
ミラーゼ阻害剤量)/体重1kg及び1g(コーンスタ
ーチ量)/体重1kgとなるように経口投与して強制摂
取させた。対照群は、α‐アミラーゼ阻害剤を投与しな
い以外は、前記と同様にした。
【0084】そして、摂取前及び摂取後30分のマウス
の眼窩静脈叢より採血を行い、血中グルコース量を測定
し、コーンスターチ摂取後の血糖値上昇に対する抑制効
果すなわち抗糖尿作用を検討した。α‐アミラーゼ阻害
剤として6‐デオキシ‐D‐マルトトリオース(DO
G3)を投与したときの結果を表5に、6‐デオキシ
‐D‐マルトペンタオース(DOG5)を投与したとき
の結果を表6に示す。
【0085】なお、各表中の抑制率(%)は、対照群の
血糖上昇値をA、投与群のそれをBとして、[1−(B
/A)]×100により算出したものである。また、血
中グルコース量(mg/dl)はグルコースオキシダー
ゼ法により定量し、平均値±標準偏差で示した。
【0086】
【表5】
【0087】
【表6】
【0088】表5及び表6から、本発明(投与群)に用
いられた6‐デオキシ‐D‐マルトトリオース及び6
‐デオキシ‐D‐マルトペンタオースは、対照群に比
し、顕著に抑制していること、すなわち、糖尿病の予防
又は治療剤として有効であることが分る。
【0089】次に、本発明に用いられる前記一般式
(I)の化合物の急性毒性につき試験した結果を試験例
4として示す。
【0090】試験例4 急性毒性試験 (1) 使用動物 市販の体重29〜32gのICR‐CRJ:CD‐1マ
ウス雄及び雌[5週令、日本チャールス・リバー(株)
販売]
【0091】(2) 実験方法 「改正 医薬品毒性試験法ガイドライン GLP基準」
厚生省(平成元年9月)により、単回投与毒性試験を行
った。
【0092】すなわち、6‐デオキシ‐D‐マルトト
リオース及び6‐デオキシ‐D‐マルトペンタオース
を生理食塩水1ml当たり100mgずつ溶解し、5匹
の5週令のICR‐CRJ:CD‐1マウス(雌性29
〜32g)に、体重25g当り0.5ml(2.0g/
kg)の割合で経口投与し、7日間観察した。
【0093】この極端に大量の投与でも死亡動物はな
く、下痢、便秘などの異常も観察されなかった。また7
日目の剖検においても、組織、臓器の顕微鏡的異常は何
ら観察されず、これらのことから毒性は極めて低いと判
断された。
【0094】また6‐デオキシ‐D‐マルトトリオー
ス及び6‐デオキシ‐D‐マルトペンタオースを生理
食塩水1ml当たり100mgずつ溶解し、これを体重
25g当り0.25ml(1.0g/kg)の割合で腹
腔内に注射し、7日間経過を観察したが、異常は何ら認
められなかった。
【0095】以上の試験結果から、前記一般式(I)の
6‐デオキシマルトオリゴ糖はα‐アミラーゼ阻害作用
が強く、強力なα‐アミラーゼ阻害剤として、そして過
血糖症、例えば肥満症、糖尿病などの予防又は治療剤と
して有用であることが認められる。
【0096】実施例1 凍結乾燥粉末製剤 6‐デオキシ‐D‐マルトトリオース250gを10
00mlの生理食塩水に溶解したのち、メンブランフィ
ルターを用い無菌的にろ過を行い、得たろ液を滅菌した
ガラス容器に10mlずつ充填し、これを密栓して常法
により凍結乾燥して、凍結乾燥粉末製剤とした。
【0097】実施例2 経口用錠剤 (1)6‐デオキシ‐D‐マルトトリオース 250g (2)マンニット 200g (3)ばれいしょデンプン 47g (4)ステアリン酸マグネシウム 3g (1)と(2)を混合し、これに(3)を10%デンプ
ン糊として加えて粒状化し、これをNo.60メッシュ
(B.S.)のふるいを通し、さらにNo.16メッシ
ュ(B.S.)のふるいで選別し、この粒子を(4)と
混合したのち、打錠機で直径10mm、1錠当りの重量
が500mgの錠剤とした。
【0098】実施例3 経口用錠剤 (1)6‐デオキシ‐D‐マルトペンタオース 250g (2)マンニット 200g (3)ばれいしょデンプン 47g (4)ステアリン酸マグネシウム 3g (1)と(2)を混合し、これに(3)を10%デンプ
ン糊として加えて粒状化し、これをNo.60メッシュ
(B.S.)のふるいを通し、さらにNo.16メッシ
ュ(B.S.)のふるいで選別し、この粒子を(4)と
混合したのち、打錠機で直径10mm、1錠当りの重量
が500mgの錠剤とした。
【0099】実施例4 カプセル剤 6‐デオキシ‐D‐マルトトリオース100g又は6
‐デオキシ‐D‐マルトペンタオース100g、ばれ
いしょデンプン50g、乳糖50g及び結晶セルロース
10gをよく混和して、カプセルに充填し、1カプセル
中に有効成分200mgを含有するカプセル剤とした。
【0100】実施例5 内用液剤 6‐デオキシ‐D‐マルトトリオース20g又は6
‐デオキシ‐D‐マルトペンタオース20gに5%安息
香酸(45v/vエタノール)1ml及び精製水を加え
て全量を100mlとし、内用液剤とした。
【0101】実施例6 注射剤 滅菌した6‐デオキシ‐D‐マルトトリオース5g又
は6‐デオキシ‐D‐マルトペンタオース5gを注射
用蒸留水に溶解して全量を300mlとし、1アンプル
に3.0mlの割合で無菌的に封入し、注射剤とした。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中のnは1〜5の整数である)で表わされる6‐デ
    オキシマルトオリゴ糖を有効成分とするα‐アミラーゼ
    阻害剤。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 (式中のnは1〜5の整数である)で表わされる6‐デ
    オキシマルトオリゴ糖を有効成分とする過血糖症の予防
    又は治療剤。
  3. 【請求項3】 過血糖症が肥満症又は糖尿病である請求
    項2記載の予防又は治療剤。
JP12577693A 1992-06-25 1993-05-27 α‐アミラーゼ阻害剤及びそれを用いた医薬 Pending JPH0672884A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2711375A1 (fr) * 1993-10-20 1995-04-28 Kikkoman Corp Procédé de détermination différentielle des activités des isoenzymes de l'alpha-amylase.
JP2002010753A (ja) * 2000-04-24 2002-01-15 Marukin Chuyu Co Ltd オリーブ葉またはその抽出成分を含有するアミラーゼ阻害剤および高血糖者用食品
JP2016222562A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 株式会社東洋新薬 血糖値上昇抑制組成物

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