JPH067277U - 電子器機筐体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コントロールパネル上の表示文字を常に見や
すい状態にし、良好な操作性を確保することができる。 【構成】 電子機器を制御すると共に、動作状態を表示
するコントロールパネルが筐体のパネル面に設けられた
穴に嵌まり込むように取り付けられた電子器機筐体にお
いて、コントロールパネルの背面に垂直に設けられてい
て、先端部にバネ受けを有したシャフトと、シャフトの
挿入される穴を有し、筐体に取り付けられていて、コン
トロールパネルを保持する保持部と、バネ受けと保持部
との間に圧縮して取り付けられたコイルバネとを備え、
コントロールパネルをバネ弾性に抗して引出した後、回
転し、コントロールパネルを筐体と独立して任意の姿勢
に設定することができることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、ワークステーションや電源バックアップ装置等のように、 縦置き、横置きのどちらの状態も設置可能な電子器機筐体に関し、更に詳しくは 、設置状態に応じてコントロールパネルの向きを変更できる電子器機筐体に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

ワークステーションや電源バックアップ装置等の電子機器筐体は、使用状態に 応じて縦置きにして用いたり、横置きにして用いたりする。 図２は、従来の電子機器筐体の外観図で、（Ａ）は縦置き状態の図を示し、（ Ｂ）は横置きの状態の図を示している。また、図３は、コントロールパネルの表 示文字が斜めに設けられた他の電子機器筐体の従来例で、（Ａ）は縦置き状態の 図を示し、（Ｂ）は横置き状態の図を示している。図中、１０は筐体、１１はコ ントロールパネル、１１ａは電子機器の動作を制御するスイッチ、１１ｂは動作 状態を表示する表示ランプである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の電子機器筐体は、設置状態によってはコントロールパネルの 表示文字が図２（Ｂ）に示すように読みにくい状態になり、良好な操作性を確保 することの障害になる。このため、図３（Ａ）、（Ｂ）のように表示文字を初め からコントロールパネルに斜めに表示する方法もあるが本質的な改善には至って いない。

【０００４】 本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、筐体の設置状態に応じてコ ントロールパネルを回転して位置合わせできるようにしたもので、コントロール パネル上の表示文字を常に見やすい状態にし、良好な操作性を確保することがで きる電子器機筐体を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このような目的を達成するために、本考案は、 電子機器を制御すると共に、動作状態を表示するコントロールパネルが筐体の パネル面に設けられた穴に嵌まり込むように取り付けられた電子器機筐体におい て、 前記コントロールパネルの背面に垂直に設けられていて、先端部にバネ受けを 有したシャフトと、 このシャフトの挿入される穴を有し、前記筐体に取り付けられていて、前記コ ントロールパネルを保持する保持部と、 前記バネ受けと前記保持部との間に圧縮して取り付けられたコイルバネと、 を備え、前記コントロールパネルをバネ弾性に抗して引出した後、回転し、コ ントロールパネルを前記筐体と独立して任意の姿勢に設定することができること を特徴としている。

【０００６】

【作用】

バネ弾性に抗してコントロールパネルを引出し、９０°回転する。コントロー ルパネルは、９０°回転されるとストッパが保持部に突き当たり回転できなくな る。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を用いて本考案の一実施例を詳細に説明する。図１は、本考案の電 子機器筐体の要部の側断面図である。図中、図２、３と同一作用をするものは同 一符号を付けて説明する。２０はコントロールパネルで、筐体１０のパネルの凹 部１２に取り付けられていて、スタッド２１を介してプリント基板２２が設けら れている。 プリント基板２２は、スイッチ１１ａや表示ランプ１１ｂが実装されていて、 ケーブル２３を介して筐体内の電子機器と信号が授受される。

【０００８】 ２４はブラケットで、スタッド２１を介しプリント基板２２と接続されていて 、プリント基板２２と共にコントロールパネル２０を保持する。 ２５はシャフトで、ブラケット２４の背面に垂直に設けられていて、正面パネ ル１３に設けられた保持部２６の係合穴２６ａに挿入されて取り付けられる。 シャフト２５は、先端にバネ受け２５ａが設けられていて、このバネ受け２５ ａと保持部２６の間には、コイルバネ２７が設けられている。

【０００９】 ２８はストッパで、ブラケット２４に取り付けられていて、コントロールパネ ル２０の回転によってブラケット２４と共に回転し、９０°回転すると保持部２ ６に突き当りコントロールパネル２０の回転を規制する。 尚、図中の破線で示したストッパ２８の位置は、回転が規制された状態を示し たものである。

【００１０】 次に、本考案の電子機器筐体のコントロールパネルの変更動作について説明す る。 コントロールパネル２０は、コイルバネ２７の力によって正面パネル１２に押 しつけられている。 筐体１０の設置状態が変更されると、コントロールパネル２０は、バネ弾性に 抗して矢印Ｆ方向に破線部迄で引き出され、９０°回転される。

【００１１】 コントロールパネル２０は、９０°回転されるとストッパ２８が保持部２６に 突き当たり回転が規制される。 この状態の時に、コントロールパネル２０は、外部からの力が除かれ、元の状 態に戻される。

【００１２】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案の電子機器筐体は、筐体の設置状態に応じ てコントロールパネルを回転して位置合わせできるようにしたもので、コントロ ールパネル上の表示文字を常に見やすい状態にし、良好な操作性を確保すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電子機器筐体の要部の側断面図であ
る。

【図２】（Ａ）、（Ｂ）は従来の電子機器筐体の縦置き
と横置きの様子を示した図である。

【図３】（Ａ）、（Ｂ）は他の電子機器筐体の従来例を
示した図である。

【符号の説明】

２０ コントロールパネル ２４ ブラケット ２５ シャフト ２６ 保持部 ２７ コイルバネ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子機器を制御すると共に、動作状態を
   表示するコントロールパネルが筐体のパネル面に設けら
   れた穴に嵌まり込むように取り付けられた電子器機筐体
   において、 前記コントロールパネルの背面に垂直に設けられてい
   て、先端部にバネ受けを有したシャフトと、 このシャフトの挿入される穴を有し、前記筐体に取り付
   けられていて、前記コントロールパネルを保持する保持
   部と、 前記バネ受けと前記保持部との間に圧縮して取り付けら
   れたコイルバネと、 を備え、前記コントロールパネルをバネ弾性に抗して引
   出した後、回転し、コントロールパネルを前記筐体と独
   立して任意の姿勢に設定するできることを特徴とした電
   子器機筐体。