JPH0672469A - 吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための封体 - Google Patents
吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための封体Info
- Publication number
- JPH0672469A JPH0672469A JP21888992A JP21888992A JPH0672469A JP H0672469 A JPH0672469 A JP H0672469A JP 21888992 A JP21888992 A JP 21888992A JP 21888992 A JP21888992 A JP 21888992A JP H0672469 A JPH0672469 A JP H0672469A
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- Japan
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- hygroscopic substance
- water
- water soluble
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸湿物質が封体のなかで、水溶性フィルムの
水分を吸着して、水溶性フィルムが乾燥状態になるのを
防止できる吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための
封体を提供することを目的とする。 【構成】硫酸マグネシウム等の吸湿薬材を水溶性フィル
ムで包含せしめたものを、ガスは通過するが、吸湿物質
等の粒子が通過しない微細な孔を多数設けた延伸フィル
ムの封体の中にいれたことを特徴とする吸湿物質を包含
する水溶性フィルムのための封体である。
水分を吸着して、水溶性フィルムが乾燥状態になるのを
防止できる吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための
封体を提供することを目的とする。 【構成】硫酸マグネシウム等の吸湿薬材を水溶性フィル
ムで包含せしめたものを、ガスは通過するが、吸湿物質
等の粒子が通過しない微細な孔を多数設けた延伸フィル
ムの封体の中にいれたことを特徴とする吸湿物質を包含
する水溶性フィルムのための封体である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、吸湿物質等を水溶性フ
ィルムで包含した際に生じる水溶性フィルムの乾燥を防
止できる吸湿物質のための封体に関する。
ィルムで包含した際に生じる水溶性フィルムの乾燥を防
止できる吸湿物質のための封体に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、硫酸マグネシウム等の吸湿物質を
含む薬材を水溶性フィルムで作成した袋に入れておき、
使用時に、その水溶性フィルムの袋ごと、必要個所に投
入するものであり、そのように吸湿物質を含む薬材を水
溶性フィルムの袋（以後、内袋と称する）に封入し、更
に、密閉された袋（以後、外袋と称する）に封入してお
くと、水溶性フィルム中の水分が、吸湿物質に取り込ま
れて、その結果、水溶性フィルムが乾燥し、柔軟性がな
くなる。その結果、内袋に応力が加わることとなり、内
袋は破れ、薬材はこぼれてしまう。例えば、袋が落下し
たときの衝撃、或いは、外袋開封時の切り口が内袋と接
触した際に、内袋の破れが生じる。
含む薬材を水溶性フィルムで作成した袋に入れておき、
使用時に、その水溶性フィルムの袋ごと、必要個所に投
入するものであり、そのように吸湿物質を含む薬材を水
溶性フィルムの袋（以後、内袋と称する）に封入し、更
に、密閉された袋（以後、外袋と称する）に封入してお
くと、水溶性フィルム中の水分が、吸湿物質に取り込ま
れて、その結果、水溶性フィルムが乾燥し、柔軟性がな
くなる。その結果、内袋に応力が加わることとなり、内
袋は破れ、薬材はこぼれてしまう。例えば、袋が落下し
たときの衝撃、或いは、外袋開封時の切り口が内袋と接
触した際に、内袋の破れが生じる。
【０００３】また、前記のような吸湿物質の水分吸着性
は、変えることができなく、その解決法が困難であっ
た。
は、変えることができなく、その解決法が困難であっ
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたもので、吸湿物質が封体の
なかで、水溶性フィルムの水分を吸着して、水溶性フィ
ルムが乾燥し、柔軟性が低下するのを防止できる吸湿物
質を包含する水溶性フィルムのための封体の構造を提供
することを目的とする。
点を解決するためになされたもので、吸湿物質が封体の
なかで、水溶性フィルムの水分を吸着して、水溶性フィ
ルムが乾燥し、柔軟性が低下するのを防止できる吸湿物
質を包含する水溶性フィルムのための封体の構造を提供
することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
な課題の解決のためになされたもので、硫酸マグネシウ
ム等の吸湿薬材を、水溶性で包含せしめたものを、ガス
は通過するが、吸湿物質等の粒子が通過しない微細な孔
を多数設けた延伸フィルムの封体の中にいれたことを特
徴とする吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための封
体を提供する。また、その微細な孔の断面は、内から外
に開いたテ−パ−になっているものが好適である。
な課題の解決のためになされたもので、硫酸マグネシウ
ム等の吸湿薬材を、水溶性で包含せしめたものを、ガス
は通過するが、吸湿物質等の粒子が通過しない微細な孔
を多数設けた延伸フィルムの封体の中にいれたことを特
徴とする吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための封
体を提供する。また、その微細な孔の断面は、内から外
に開いたテ−パ−になっているものが好適である。
【０００６】
【作用】本発明者等は、このような水溶性フィラーの乾
燥現象は、封入体を通して、空気中の水分（湿気）の出
し入れでき、吸湿物質が、水溶性フィルムの水分を吸着
しても、空気中の水分を水溶性フィルムが吸収できるよ
うにすれば、防止できることを見出し、その見地に基づ
いて、本発明が成されたものである。即ち、本発明の吸
湿物質を包含する水溶性フィルムのための封体による
と、ガスは通過するが、吸湿物質の粒子が通過しない微
細な孔を多数設けた延伸フィルムのフィルムの包体を利
用することにより、ガス（湿気）の出入りができるよう
な封体が得られたものである。
燥現象は、封入体を通して、空気中の水分（湿気）の出
し入れでき、吸湿物質が、水溶性フィルムの水分を吸着
しても、空気中の水分を水溶性フィルムが吸収できるよ
うにすれば、防止できることを見出し、その見地に基づ
いて、本発明が成されたものである。即ち、本発明の吸
湿物質を包含する水溶性フィルムのための封体による
と、ガスは通過するが、吸湿物質の粒子が通過しない微
細な孔を多数設けた延伸フィルムのフィルムの包体を利
用することにより、ガス（湿気）の出入りができるよう
な封体が得られたものである。
【０００７】即ち、本発明の吸湿材のための封体に封入
される吸湿物質とは、硫酸マグネシウムのように空気中
の水分までも吸収して、その周囲を乾燥状態に保つこと
ができる物質である。
される吸湿物質とは、硫酸マグネシウムのように空気中
の水分までも吸収して、その周囲を乾燥状態に保つこと
ができる物質である。
【０００８】本発明の吸湿物質のための封体に利用され
る水溶性フィルムの袋とは、水に短時間に溶けてしまう
フィルムであり、一般的に、吸湿物質を包んで、吸湿物
質と一体化されており、必要個所に投げ込まれ、水、汚
水等の溶け込まれてしまうものである。然し乍ら、吸湿
物質と一体化されて保存されていると、吸湿物質の強い
吸湿力により、その中の水分が取られて、カサカサに乾
いてしまい、吸湿物質を包む機能を失い、同時に、吸湿
物質を包む機能を失い、更に、溶解性も低下する。
る水溶性フィルムの袋とは、水に短時間に溶けてしまう
フィルムであり、一般的に、吸湿物質を包んで、吸湿物
質と一体化されており、必要個所に投げ込まれ、水、汚
水等の溶け込まれてしまうものである。然し乍ら、吸湿
物質と一体化されて保存されていると、吸湿物質の強い
吸湿力により、その中の水分が取られて、カサカサに乾
いてしまい、吸湿物質を包む機能を失い、同時に、吸湿
物質を包む機能を失い、更に、溶解性も低下する。
【０００９】本発明の吸湿物質を包含する水溶性フィル
ムのための封体に利用される延伸フィルムは、引っ張っ
た方向に対して引っ張り強度が強くなり、引き裂いた時
に直線的に切れるものである。本発明では、このような
フィルムに特殊な構造の多数の細孔を設けて、ガスの通
過は可能であるが、微粉の通過が不可能な構造にしたも
のである。
ムのための封体に利用される延伸フィルムは、引っ張っ
た方向に対して引っ張り強度が強くなり、引き裂いた時
に直線的に切れるものである。本発明では、このような
フィルムに特殊な構造の多数の細孔を設けて、ガスの通
過は可能であるが、微粉の通過が不可能な構造にしたも
のである。
【００１０】即ち、本発明の吸湿物質を包含する水溶性
フィルムのための封体に利用される延伸フィルムに設け
られる多数の細孔は、好適には、外側に開いており、内
側が小さい直径のものであり、微細な多数針或いはレー
ザにより、開けることができるものである。孔径は、３
０〜９０ミクロン程度であり、３０ミクロン未満ではガ
ス（湿分）の流通が悪く、水溶性フィルムは乾燥状態に
なる。また、９０ミクロンを超えると、微粉末が通過す
る恐れがある。一方、孔の間隔は、７ｍｍ〜１５ｍｍが
好適であり、７ｍｍ未満では延伸フィルムの強度が弱く
なり破れ易くなる。また、１５ｍｍを超えると、ガス
（湿分）の流通量が少なく、水溶性フィルムは乾燥状態
になる。
フィルムのための封体に利用される延伸フィルムに設け
られる多数の細孔は、好適には、外側に開いており、内
側が小さい直径のものであり、微細な多数針或いはレー
ザにより、開けることができるものである。孔径は、３
０〜９０ミクロン程度であり、３０ミクロン未満ではガ
ス（湿分）の流通が悪く、水溶性フィルムは乾燥状態に
なる。また、９０ミクロンを超えると、微粉末が通過す
る恐れがある。一方、孔の間隔は、７ｍｍ〜１５ｍｍが
好適であり、７ｍｍ未満では延伸フィルムの強度が弱く
なり破れ易くなる。また、１５ｍｍを超えると、ガス
（湿分）の流通量が少なく、水溶性フィルムは乾燥状態
になる。
【００１１】次に、本発明の吸湿物質を包含する水溶性
フィルムのための封体を具体的に実施例により説明する
が、本発明はそれによって限定されるものではない。
フィルムのための封体を具体的に実施例により説明する
が、本発明はそれによって限定されるものではない。
【００１２】
【実施例】図１は、本発明の吸湿物質を包含する水溶性
フィルムのための封体を模式的に示した断面図である。
既に、中心に、硫酸マグネシウムを含む薬材の粉末１を
包含しており、それを、水溶性フィルム２で図示のよう
に直接的に包んだものである。そして、本発明により、
更に、微細な孔４を多数設けた延伸フィルムを含むフィ
ルム多層構造の包体３にいれたものである。
フィルムのための封体を模式的に示した断面図である。
既に、中心に、硫酸マグネシウムを含む薬材の粉末１を
包含しており、それを、水溶性フィルム２で図示のよう
に直接的に包んだものである。そして、本発明により、
更に、微細な孔４を多数設けた延伸フィルムを含むフィ
ルム多層構造の包体３にいれたものである。
【００１３】本発明の封体３は、ガス（湿分）は通過す
るが、吸湿物質等の粒子が通過しない構造、即ち、図示
のように外側に開いてある微細な孔４を多数有するもの
である。以上のような構造で、硫酸マグネシウム粉末を
包含する本発明の封体の放置試験では、次のような結果
であった。表１において、封体を手もみし破れたサンプ
ル数を記入した。全サンプル数は、１０個であった。
るが、吸湿物質等の粒子が通過しない構造、即ち、図示
のように外側に開いてある微細な孔４を多数有するもの
である。以上のような構造で、硫酸マグネシウム粉末を
包含する本発明の封体の放置試験では、次のような結果
であった。表１において、封体を手もみし破れたサンプ
ル数を記入した。全サンプル数は、１０個であった。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸湿物質
を包含する水溶性フィルムのための封体により、前記の
ような効果が得られた。それらをまとめると、次のよう
な顕著な技術的効果となる。本発明の吸湿物質を包含す
る水溶性フィルムのための封体により、長期間にわた
り、水溶性フィルムの乾燥を防止することができ、封体
中で水溶性フィルムが破れることがなくなった。
を包含する水溶性フィルムのための封体により、前記の
ような効果が得られた。それらをまとめると、次のよう
な顕著な技術的効果となる。本発明の吸湿物質を包含す
る水溶性フィルムのための封体により、長期間にわた
り、水溶性フィルムの乾燥を防止することができ、封体
中で水溶性フィルムが破れることがなくなった。
【図１】本発明の吸湿物質を包含する水溶性フィルムの
ための封体の細孔の構造を示す模式的断面図である。
ための封体の細孔の構造を示す模式的断面図である。
Claims (2)
- 【請求項１】 硫酸マグネシウム等の吸湿薬材を水溶性
フィルムで包含せしめたものを、ガスは通過するが、吸
湿物質等の粒子が通過しない微細な孔を多数設けた延伸
フィルムの封体の中にいれたことを特徴とする吸湿物質
を包含する水溶性フィルムのための封体。 - 【請求項２】前記の微細な孔の断面は、内から外に開い
たテ−パ−になっていることを特徴とする請求項１に記
載の吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための封体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21888992A JPH0672469A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための封体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21888992A JPH0672469A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための封体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0672469A true JPH0672469A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=16726897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21888992A Pending JPH0672469A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 吸湿物質を包含する水溶性フィルムのための封体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0672469A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0810255A3 (de) * | 1996-05-30 | 1998-02-11 | Metallgesellschaft Aktiengesellschaft | Lösliche Polymerfolie, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung |
| US6040024A (en) * | 1997-03-26 | 2000-03-21 | Kyodo Shiko Co., Ltd. | Laminated film, method for production thereof, and bag and package using the laminated film |
| US6244746B1 (en) | 1995-10-09 | 2001-06-12 | Kyodo Shiko Co. | Laminated film, method for production thereof, bag and package using the laminated film, and method for separation thereof |
| US6440508B1 (en) | 1997-11-13 | 2002-08-27 | Kyodo Shiko Co. | Laminated film, method for production thereof, bag and package using the laminated film, and method for separation thereof |
| JP2008132280A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Kao Corp | 吸湿体及び吸収性物品 |
| CN104816878A (zh) * | 2015-03-17 | 2015-08-05 | 广州浦利姆环保科技有限公司 | 一种免研磨颜料的包装结构以及其包装方法 |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP21888992A patent/JPH0672469A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6244746B1 (en) | 1995-10-09 | 2001-06-12 | Kyodo Shiko Co. | Laminated film, method for production thereof, bag and package using the laminated film, and method for separation thereof |
| US6984067B2 (en) | 1995-10-09 | 2006-01-10 | Kyodo Shiko Co., Ltd. | Laminated film, method for production thereof, bag and package using the laminated film, and method for separation thereof |
| US7364359B2 (en) | 1995-10-09 | 2008-04-29 | Kyodo Shiko Co., Ltd. | Laminated film, method for production thereof, bag and package using the laminated film, and method for separation thereof |
| EP0810255A3 (de) * | 1996-05-30 | 1998-02-11 | Metallgesellschaft Aktiengesellschaft | Lösliche Polymerfolie, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung |
| US6040024A (en) * | 1997-03-26 | 2000-03-21 | Kyodo Shiko Co., Ltd. | Laminated film, method for production thereof, and bag and package using the laminated film |
| US6440508B1 (en) | 1997-11-13 | 2002-08-27 | Kyodo Shiko Co. | Laminated film, method for production thereof, bag and package using the laminated film, and method for separation thereof |
| US6471401B1 (en) | 1997-11-13 | 2002-10-29 | Kyodo Shiko Co., Ltd. | Laminated film, method for production thereof, bag and package using the laminated film, and method for separation thereof |
| JP2008132280A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Kao Corp | 吸湿体及び吸収性物品 |
| JP4657196B2 (ja) * | 2006-11-29 | 2011-03-23 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
| CN104816878A (zh) * | 2015-03-17 | 2015-08-05 | 广州浦利姆环保科技有限公司 | 一种免研磨颜料的包装结构以及其包装方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000125 |