JPH0672097A - 消しゴム - Google Patents

消しゴム

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JPH0672097A
JPH0672097A JP25228292A JP25228292A JPH0672097A JP H0672097 A JPH0672097 A JP H0672097A JP 25228292 A JP25228292 A JP 25228292A JP 25228292 A JP25228292 A JP 25228292A JP H0672097 A JPH0672097 A JP H0672097A
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JP
Japan
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styrene
eraser
weight
thermoplastic elastomer
molecule
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JP25228292A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Takahashi
安弘 高橋
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 スチレン系熱可塑性エラストマーよりなる基
材と、前記スチレン系熱可塑性エラストマーに対して
0.5〜10重量%のスチレン系オリゴマーとよりな
る。 【効果】 消去時の使用感に優れ、高級感を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛筆やシャープペンシ
ル等の筆跡を消去するための消しゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】消しゴムは使用時消しカスが発生する。
従来、消しゴムの主流を占めるポリ塩化ビニル系消しゴ
ムは、基材のポリ塩化ビニルが多量の塩素を含有する塩
素化合物であるため、消しカスを焼却すると塩素含有有
毒ガスが発生し大気汚染の原因となる。この点、熱可塑
性エラストマー系消しゴムは、塩素化合物を使用しなく
ともよいので、上記した問題が発生せず非常に良好であ
る。特に、熱可塑性エラストマー中スチレン系のもの
は、鉛筆やシャープペンシルの筆跡を構成する炭素粉末
をよく吸着するので筆跡の消去性が良好であり消しゴム
材料に適している。
【0003】しかしながら、スチレン系熱可塑性エラス
トマーは、単独では破壊強度が強く擦過しても摩耗しな
いため消しゴムとならない。そこで、従来のゴム系消し
ゴムで使用しているサブや樹脂または他の熱可塑性エラ
ストマーと併用し、摩耗性を高めて消しゴムとなしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の様な物
質を併用し、消しゴム全体の破壊強度を弱くして擦過摩
耗するようにしてもスチレン系熱可塑性エラストマー自
体の破壊強度は弱くならない。従って、スチレン系熱可
塑性エラストマーを基材とした消しゴムは、ポリ塩化ビ
ニル系消しゴムに比べて消しゴムの摩耗面や消しカスの
肌理が粗いものとなってしまう。このため、使用感が粗
雑で、高級感のないものとなり易い。本発明は、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーを基材として用いた消しゴム
において、消しゴムの摩耗面や消しカスの肌理を細かく
し、使用に当って、高級感を有する消しゴムを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材であるス
チレン系熱可塑性エラストマーとスチレン系オリゴマー
とを含有してなる消しゴムを要旨とするものである。
【0006】以下、詳述する。基材として用いるスチレ
ン系熱可塑性エラストマーは、その分子中に塑性変形を
防止する分子拘束成分(ハードセグメント)と、弾性を
有するゴム成分(ソフトセグメント)とを有し、ゴム成
分の両端を分子拘束成分が挟んだ形のブロック共重合体
である。常温では分子両端の分子拘束成分が複数個集合
してドメインを形成し、架橋ゴムのように立体網目構造
をつくるが、高温では分子拘束成分からなるドメインが
可塑化されて各分子を拘束する力がなくなる。従って、
スチレン系熱可塑性エラストマーは常温では加硫ゴムの
性能を示し、高温では可塑化されて通常のプラスチック
成型機で成型できる。
【0007】スチレン系熱可塑性エラストマーとして
は、分子拘束成分がポリスチレンであり、ゴム成分がポ
リブタジエンであるスチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体、ポリイソプレンであるスチレン−イソプレン−
スチレン共重合体、ポリエチレンブチレンであるスチレ
ン−エチレンブチレン−スチレン共重合体およびポリエ
チレンプロピレンであるスチレン−エチレンプロピレン
−スチレン共重合体が挙げられる。
【0008】スチレン系熱可塑性エラストマーの市販品
の一例を以下に記載する。スチレン−ブタジエン−スチ
レン共重合体としてはタフプレンA、タフプレン12
5、同200、同315、同912、ソルプレンT−4
06、同T−411、同T−414、同T−475、ア
サプレンT−420、同T−430、同T−431、同
T−450(以上、旭化成工業(株)製)、カリフレッ
クスTR1101、同TR1102、同TRKX138
S、同TR1118、同TR1116、同TR118
4、同TR1186、同TR1122、同TR411
3、同TR4122、同TR4205、同TR426
0、同TR4261、クレイトンD1300(以上、シ
ェル化学(株)製)などが挙げられる。スチレン−イソ
プレン−スチレン共重合体としてはカリフレックスTR
1107、同TR1111、同TR1112、同TR1
117(以上、シェル化学(株)製)などが挙げられ
る。スチレン−エチレンブチレン−スチレン共重合体と
してはタフテックH1052、同H1041、同H10
51(以上、旭化成工業(株)製)、クレイトンG16
50、同G1652、同G1657X(以上、シェル化
学(株)製)、ラバロンSJ4400、同SJ540
0、同SJ6400、同SJ7400、同SJ840
0、同SJ9400、同SE5400、同SE640
0、同SS6400、同SS7400、同SS940
0、同MJ4300、同MJ6300、同ME6301
(以上、三菱油化(株)製)などが挙げられる。スチレ
ン−エチレンプロピレン−スチレン共重合体としては、
セプトン2002、同2003、同2023、同204
3、同2063、同2005、同2006、同210
3、同2104、同2105、同4055(以上、
(株)クラレ製)などが挙げられる。尚、ソルプレンT
−475はスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体1
00重量部に対し50重量部のナフテン系油を含有して
いるものである。これらのスチレン系熱可塑性エラスト
マーは単独でも二種以上併用しても使用できる。
【0009】スチレン系オリゴマーは、上記スチレン系
熱可塑性エラストマー自体の破壊強度を弱くし、消しゴ
ムの摩耗面や消しカスの肌理を細かくして使用時の高級
感を消しゴムに付与するために用いるものである。ここ
でいうスチレン系オリゴマーとは、平均分子量十万以下
のスチレン系樹脂を指す。
【0010】スチレン系オリゴマーの市販品の一例を以
下に記載する。ポリスチレンとしては、ピコラスチック
A5(平均分子量約300)、同A75(同約90
0)、同D125(同約53000)、同D150(同
約80000)、エンデックス155(同約6200)
(以上、理化ハーキュレス(株)製)、ハイマーST−
95(同約10000)、同ST−120(同約200
00)(以上、三洋化成工業(株)製)などが挙げられ
る。スチレン−アクリル共重合体としては、ハイマーS
BM−100(同約15000)、同SBM−73(同
約40000)、同SBM−3700(同約5000
0)、同SBM−600(同約60000)、同SBM
−700(同約70000)、同SEH−82(同約5
0000)(以上、三洋化成工業(株)製)などが挙げ
られる。α−メチルスチレンとしては、クリスタレック
ス3100(同約1000)、同1120(同約240
0)、同5140(同約4000)(以上、理化ハーキ
ュレス(株)製)などが挙げられる。これらスチレン系
オリゴマーの使用量は、基材として用いるスチレン系熱
可塑性エラストマーの0.5%〜10重量%が望まし
い。
【0011】尚、上記必須成分以外、必要に応じて、ス
チレン系熱可塑性エラストマー以外の塩素を含まない熱
可塑性樹脂やオレフィン系、エステル系、ウレタン系な
どの熱可塑性エラストマーも併用できるが、スチレン系
熱可塑性エラストマーは基材全量の25重量%以上、好
ましくは50重量%以上を含有した方がよい。更に、適
宜、充填剤、安定剤、着色剤などを使用し得るものであ
る。
【0012】消しゴムの製造は、上記の成分を加熱二本
ロールや加圧ニーダーやバンバリーミキサーといった通
常の加熱タイプの混合機によって混練りし、プレス機や
射出成型機や押し出し機などの成型機を使用して得るこ
とができる。
【0013】
【作用】常温におけるスチレン系熱可塑性エラストマー
の破壊強度はスチレンドメインの強度によって与えられ
ている。このドメインの強度はポリスチレンの分子量が
大きいほど強い。よってエラストマー個々のスチレンド
メイン中にスチレン系オリゴマーが混入することによ
り、ドメイン中のポリスチレンの平均分子量が低下して
ドメインの強度が弱くなるものと考えられる。このため
に消しゴムの摩耗面や消しカスの肌理が細かくなり、使
用時の高級感が感じられる。
【0014】
【実施例】
実施例1 ソルプレンT−406 27重量部 クレイトンG1650 18重量部 クリスタレックス3100 1.4重量部 ソフトレックスD9010(オレフィン系熱可塑性エラストマー、日本石油化 学(株)製) 9重量部 ダフニーオイルKP32(流動パラフィン、出光興産(株)製) 36重量部 重質炭酸カルシウム 100重量部 IRGANOX1010(安定剤、独国、チバガイキー社製) 0.5重量部
【0015】実施例2 カリフレックスTR1101 27重量部 クレイトンG1652 9重量部 セプトン2043 18重量部 ピコラスチックA75 4.5重量部 ポリブテン 27重量部 重質炭酸カルシウム 80重量部 IRUGANOX1010(前述) 0.5重量部
【0016】比較例1 ソルプレンT−406 27重量部 クレイトンG1650 18重量部 ソフトレックスD9010(前述) 9重量部 ダフニーオイルKP32(前述) 36重量部 重質炭酸カルシウム 100重量部 IRGANOX1010(前述) 0.5重量部
【0017】比較例2 カリフレックスTR1101 27重量部 クレイトンG1652 9重量部 セプトン2043 18重量部 ポリブテン 27重量部 重質炭酸カルシウム 80重量部 IRUGANOX1010(前述) 0.5重量部
【0018】上記実施例1、2及び比較例1、2の成分
を加熱二本ロールによって混練りし、押し出し機を使用
して消しゴムを得た。
【0019】上記実施例1、2及び比較例1、2で得た
消しゴムを用いて、JIS S6050の方法にて消字
率を測定した。実施例1、2で得た消しゴムはいずれも
消字率80%以上でありJIS規定を満足した。更に、
その消去面も平滑で綺麗なものであり、消去時の使用感
も滑らかで良好であった。一方、比較例1、2のもの
は、消字率は80%を超えたが、消去面がささくれだっ
て汚く、消去時の使用感も消しゴムが大きな塊で崩れて
ゴロゴロするといった感じのものであった。
【0020】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よる消しゴムは、原材料に塩素化合物を含有するものを
使用していないため、焼却時に塩素含有有毒ガスを発生
することがなく、更にポリ塩化ビニル系消しゴムのよう
に使用時の高級感のある消去感を有し、勿論、良好な消
去性を示すという優れた性質を有するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材であるスチレン系熱可塑性エラスト
    マーと、スチレン系オリゴマーとを含有してなる消しゴ
    ム。
JP25228292A 1992-02-28 1992-08-27 消しゴム Pending JPH0672097A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25228292A JPH0672097A (ja) 1992-08-27 1992-08-27 消しゴム
PCT/JP1993/000239 WO1993016887A1 (en) 1992-02-28 1993-02-26 Eraser
DE69331227T DE69331227T2 (de) 1992-02-28 1993-02-26 Radiergummi
EP93904355A EP0628433B1 (en) 1992-02-28 1993-02-26 Eraser

Applications Claiming Priority (1)

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ID=17235085

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09279190A (ja) * 1996-04-09 1997-10-28 Soft Kyukyu Corp:Kk 粘土状クリーナー
JP2005169831A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Seed:Kk 字消し
JP2011212978A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Monami Co Ltd non−PVC消しゴム組成物

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