JPH0671571U - 仮設便所 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】掛止固定部３ａを便槽１側部の縦穴１ａに下方
から嵌入すると、荷重受止部３ｂが便槽１側部の凸部１
ｂの下縁に添うとともに、駆動部３ｃが便槽１側部の縦
凹溝１ｃに嵌め合わされる移動用枠体３を着脱可能に取
り付けてあり、便所本体Ａの荷重は荷重受止部３ｂを介
して車輪３ｄ_１、３ｄ_２にて支持され、前後への駆動力
は、駆動部３ｃを介して車輪３ｄ_１、３ｄ_２に伝えられ
るように構成してある。 【効果】一人で簡単に取り付け、取り外しのできる移動
用枠体により便所本体を支持せしめるように成したか
ら、必要に応じこの移動用枠体を便所本体に取り付ける
ことにより、便所本体を簡単に移動させるようにするこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、工事現場、屋外イベント会場、キャンプ場等、屋外で一定期間使用 される所謂仮設便所の提案に関する。

【０００２】

【従来の技術】

仮設便所は「図１」に示すような概略構造を持つ。 すなわち、基台部に便槽（１）を配し、その上に、内部に便器、床板等排せつ を行えるような構造装置を備えたボックス（２）を配し、これらを一体固定化さ せ便所本体（Ａ）と成してあるものである。

【０００３】 そして、この仮設便所は、大体において、車両等で設置場所（工事現場、屋外 イベント会場等）に運搬され、さらにその設置場所の中の所定のポイントまで移 動のうえ設置される、という取り扱い形態が取られ、使用に供される。 また、所定のポイントに設置された後、事情により、ポイントを移動する必要 が生ずることも特別なことではない。

【０００４】 然るに、仮設便所は相当な重量があり、従って、上記の移動・設置作業には、 複数の人手が必要となり、しかも大変な重労働を強いられる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、複数の人手による大変な重労働を強いられる移動設置作業の作業負 担を大幅軽減させる仮設便所の提案を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案では； 下方に複数の車輪を備えてなり、便所本体の側部に掛止すると便所本体の荷重 を受け止めるとともに便所本体に固定され、かつ便所本体に与えた前後駆動力を 上記車輪に伝えるように構成してなる移動用枠体が便所本体の両側部にそれぞれ 着脱可能に成して取り付けられていることを特徴とする仮設便所、を基本概念と し、 その代表構成例としては； 下方に複数の車輪を支持してあり、一方便槽側部の縦穴に下方から嵌入して便 所本体に掛止め固定せしめる掛止固定部と、便槽側部の凸部の下縁に添わせ便所 本体の荷重を受け止め支持せしめる荷重受止部と、便槽側部の縦凹溝に嵌め合わ せ便所本体に与えた前後駆動力を上記車輪に伝える前後駆動部とを備えてなる移 動用枠体が両側部に着脱可能に成して取り付けてあることを特徴とする仮設便所 、 を案出せしめたことにより、課題を解決したものである。

【０００７】

【作用】

一人で、便所本体の一側部を持ち上げ、掛止固定部を便槽側部の縦穴に下方か ら嵌入すると、荷重受止部が便槽側部の凸部の下縁に添うとともに、駆動部が便 槽側部の縱凹溝に嵌め合わされる、すなわち、上記により本考案移動用枠体が便 所本体の一側部に取り付けられ、他の一側部にも同じ要領で本考案移動用枠体を 取り付けることにより、便所本体は、下方両側部に取り付けられた本考案移動用 枠体により下方から支えられ前後に自由に移動可能な態勢を得る。

【０００８】 すなわち、便所本体の荷重は荷重受止部を介して車輪にて支持され、また便所 本体に与えられた前後への駆動力は、駆動部を介して車輪に伝えられるから、そ こで便所本体を前後に押すことにより、一人でも簡単に移動させることができる 。

【０００９】

【実施例】

「図２」が本考案移動用枠体を示しており、移動用枠体（３）は、掛止固定部 （３ａ）、荷重受止部（３ｂ）、前後駆動部（３ｃ）とを備え、なおかつ前後駆 動部（３ｃ）の下端部に車輪（３ｄ_１）（３ｄ_２）が回転自在に取り付けられて いる。

【００１０】 「図２」に示すところの移動用枠体（３）は、同枠体（３）の掛止固定部（３ ａ）を便槽（１）の側部に形成された縦穴（１ａ）に嵌入することにより、荷重 受止部（３ｂ）が、便槽（１）の側部に形成された凸部（１ｂ）の下縁に添わさ れて便所本体（Ａ）の荷重を受け止め、この時同時に、前後駆動部（３ｃ）が縦 凹溝（１ｃ）に嵌め合わされる。

【００１１】 すなわち、作業者一人が、便所本体（Ａ）の一側部を持ち上げ、縦穴（１ａ） に掛止固定部（３ａ）を下方から嵌め込めば、「図３」の如く、便所本体（Ａ） の一側部に移動用枠体（３）が取り付けられる。

【００１２】 上記の要領で、他の一側部にも移動用枠体（３）を取り付ければよく、これに より、便所本体（Ａ）は、両側部に取り付けられた移動用枠体（３）に乗せられ る。

【００１３】 要するに、便所本体（Ａ）は、その荷重が荷重受止部（３ｂ）を介して両側部 の計４つの車輪（３ｄ_１）（３ｄ_２）にて支持され、また便所本体（Ａ）を前後 に押せば、その力は前後駆動部（３ｃ）を介して４つの車輪（３ｄ_１）（３ｄ_２ ）に伝えられるから、一人で自由に便所本体（Ａ）を移動させることができる。

【００１４】

【考案の効果】

一人で簡単に取り付け、取り外しのできる移動用枠体により便所本体を支持せ しめるように成したから、必要に応じこの移動用枠体を便所本体に取り付けるこ とにより、便所本体を簡単に移動させるようにすることができ、しかも、移動用 枠体の便所本体への取付作業は簡単であり、また移動を要しないとき、すなわち 、車両による運搬時等は、同移動用枠体を便所本体から取り外しておけばよいも ので、仮設便所の取り扱いを便ならしめる効果絶大である。

【図面の簡単な説明】 「図１」 仮設便所の概略外観図 「図２」 本考案移動用枠体の斜視図 「図３」本考案仮設便所の側面図（移動用枠体を取り付
けた状態） 「図４」 「図３」のＡ−Ａ線に添う拡大断面図 「符号の説明」 １・・・便槽 １ａ・・・縦穴 １ｂ・・・凸部 １ｃ・・・縦凹溝 ２・・ボックス ３・・本考案移動用枠体 ３ａ・・・掛止固定部 ３ｂ・・・荷重受止部 ３ｃ・・・前後駆動部 ３ｄ_１ ３ｄ_２・・・車輪

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】下方に複数の車輪を備えてなり、便所本体
   の側部に掛止すると便所本体の荷重を受け止めるととも
   に便所本体に固定され、かつ便所本体に与えた前後駆動
   力を上記車輪に伝えるように構成してなる移動用枠体が
   便所本体の両側部にそれぞれ着脱可能に成して取り付け
   られていることを特徴とする仮設便所。
2. 【請求項２】下方に複数の車輪を支持してあり、一方便
   槽側部の縦穴に下方から嵌入して便所本体に掛止め固定
   せしめる掛止固定部と、便槽側部の凸部の下縁に添わせ
   便所本体の荷重を受け止め支持せしめる荷重受止部と、
   便槽側部の縦凹溝に嵌め合わせ便所本体に与えた前後駆
   動力を上記車輪に伝える前後駆動部とを備えてなる移動
   用枠体が両側部に着脱可能に成して取り付けてあること
   を特徴とする仮設便所。