JPH0670279B2 - 水平型電気めつき装置 - Google Patents

水平型電気めつき装置

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JPH0670279B2
JPH0670279B2 JP5081989A JP5081989A JPH0670279B2 JP H0670279 B2 JPH0670279 B2 JP H0670279B2 JP 5081989 A JP5081989 A JP 5081989A JP 5081989 A JP5081989 A JP 5081989A JP H0670279 B2 JPH0670279 B2 JP H0670279B2
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JP
Japan
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strip
insoluble
horizontal
anode
plating
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JP5081989A
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Inventor
勉 渡辺
勝 鷺山
正樹 川辺
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日本鋼管株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、水平型電気めっき装置に関するものであ
る。
[従来の技術] Zn−Fe等亜鉛系合金電気めっき鋼板は、耐食性をはじ
め、塗装性、加工性および溶接性等優れた諸特性を有し
ているため、自動車、家電および建材等の防錆鋼板とし
て広く使用されている。これらの亜鉛系合金電気めっき
鋼板の連続製造設備として、従来から水平型のめっき装
置が使用されている。
近年、亜鉛系合金めっき鋼板の生産性を高める目的で、
高電流密度での操業が多用される傾向にある。高電流密
度での操業になると、ストリップ界面近傍のめっき液の
流動状態が悪い場合には、亜鉛合金めっきに限ったこと
ではないが、形成されためっき皮膜にヤケと称する欠陥
が発生する問題がある。
また、可溶性陽極を使用した亜鉛系合金電気めっき鋼板
の製造方法として、特開昭59−76890号公報(以下「先
行技術」という)が提案されている。先行技術において
は、可溶性陽極が使用されているため、前記陽極近傍で
のめっき液の流動状態の良し悪しが問題となる。即ち、
めっき液の流動状態が悪いと前記陽極表面が不動態化し
て通電不良を引き起こす恐れがあつた。そこで従来か
ら、ストリップおよび可溶性陽極近傍のめっき液の流動
状態を良好にするために、第2図に示すように、噴中ヘ
ッダ10をストップ出側の可溶性陽極11,11′の端面近傍
に設けた噴流設備を有する水平型のめっき装置が使用さ
れている。この従来の水平型めっき装置は、吐出するめ
っき液の噴流の向きをストリップ3の移動方向と対向す
る方向とし、ストリップ3の移動とめっき液の噴流によ
る相乗効果(一般に、この相乗効果を称してストリップ
の移動方向と対向する対向流においては、ストリップ走
行速度にめっき液の噴流速度を加算した値、ストリップ
の移動方向と同じ方向の順流においては、めっき液の噴
流速度からストリップ走行速度を減じた値、すなわちス
トリップ基準相対速度という)によって、通電不良を防
止している。上記相対速度は、めっきヤケおよびめっき
皮膜の合金組成のコントロールの指標となっている。従
来の前記めっき装置においては、このような手段によっ
て、ストリップ界面近傍の攪拌を高め、高電流密度化に
よる操業を行なっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、可溶性陽極を用いた従来の水平型めっき
装置においては、可溶性陽極の高電流密度による操業を
行なうと、可溶性陽極の消耗が早く、前記陽極の交換作
業を頻繁に行なわなければならず生産性の低下を招いて
いた。従って、可溶性陽極に代わって、従来から第3図
に示す、不溶性陽極を使用した、めっき液がストリツプ
3の移動方向と対向する方向に流れる水平型めっき装置
(以下「対向流型水平型めっき装置」という)が使用さ
れている。
近年、高電流密度化に伴い、1つのコンダクタロール
(通電ロール)に投入する電気量も増大してきた。電気
量の増大は、金属抵抗によるエネルギーロスをも増大さ
せるため、省エネルギー化には、不溶性陽極とコンダク
タロールとの間の距離の短縮が重要となってきた。
しかしながら、第3図に示す従来の対向流型水平型めっ
き装置は、めっき槽2の出側のダムロール8aと不溶性陽
極4a,4a′との間にめっき液吐出用の噴流ヘッダ10を備
えているため、この噴流ヘッダ10の設置スペース確保の
ため、不溶性陽極4a,4a′とコンダクタロール5aとの距
離は、入側の前記距離よりも大きくなっており、ストリ
ップ3の金属抵抗によるエネルギーロスが大であるとい
う問題があった。
従って、この発明の目的は、コンダクタロールと不溶性
陽極との間の距離が短縮でき、ストリップの金属抵抗に
よるエネルギーロスが低減され、省エネルギーを達成す
ることができる水平型電気めっき装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] この発明は、めっき槽の入側および出側の各々に、移動
するストリップを挾んでその上下に1対の水平な不溶性
陽極を、対向して配置し、前記不溶性陽極と前記ストリ
ップとによって形成される極間に向けてめっき液を吐出
するための噴流ヘッダを設けてなる水平型電気めっき装
置において、前記入側および出側の不溶性陽極の間に、
前記入側不溶性陽極に向けて前記ストリップの移動方向
と対向する方向に前記めっき液を吐出する第1噴流ヘッ
ダおよび前記出側不溶性陽極に向けて前記ストリップの
移動方向と同じ方向に前記めっき液を吐出する第2噴流
ヘッダを設けたことに特徴を有するものである。
次に、この発明を図面を参照しながら説明する。第1図
は、この発明の一実施態様を示す水平型電気めっき装置
の断面図である。第1図において、1は水平型めっき装
置、2はめっき槽、3は被めっき材のストリップ、4,
4′,4a,4a′は不溶性陽極、5,5aはコンダクタロール、
6はバックアップロール、7はめっき液、8,8aはダムロ
ール、9はサポートロールおよび10a,10bは噴流ヘッダ
である。図面において矢印は、ストリップ3の進行方向
を示す。第1図に示すように、不溶性陽極4と4′,4a
と4a′とは、ストリップ3の上側および下側に対向して
設けられている。ストリップ3は不溶性陽極4−4′,4
a−4a′間を矢印に示す方向に移動する。めっき槽2の
中央部に設けられたサポートロール9の上流側には、入
側の不溶性陽極4,4′にめっき液を吐出するための第1
噴流ヘッダ10a,10aが、サポートロール9の下流側に
は、出側の不溶性陽極4a,4a′にめっき液を吐出するた
めの第2噴流ヘッダ10b,10bが、それぞれ設けられてい
る。ストリップ3が矢印の方向に移動し、不溶性陽極4,
4′および4a,4a′と、ストリップ3とが形成する極間に
対し、第1噴流ヘッダ10a,10aからはストリップ3の移
動方向と対向する対向流が、第2噴流ヘッダ10b,10bか
らはストリップ3の移動方向と同じ方向の順流が、それ
ぞれ吐出される。
この発明の装置は、出側の不溶性陽極4a,4a′と出側の
ダムロール8aとの間に噴流ヘッダがないため、不溶性陽
極4a,4a′とコンダクタロール5aとの間の距離が噴流ヘ
ッダ設置スペース分だけ短縮できる。従って、不溶性陽
極4a,4a′とコンダクタロール5aの間のストリップ3の
金属抵抗によるエネルギーロスの低減化が達成され、省
エネルギー化が図れる。
即ち、不溶性陽極4a,4a′とコンダクタロール5aとの間
の距離をx(mm)とし、不溶性陽極の電極長をL(mm)
とし、ストリップ巾をW(mm)とし、ストリップ電導度
をσΩ−1mm-1とし、板厚をt(mm)とし、電流をI
(A)とすると、ストリップ抵抗(Rs)によって損失さ
れるエネルギー(電圧)V(volt)は、 で表わされるため、不溶性陽極4a,4a′とコンダクタロ
ール5aとの間の距離がΔx(mm)短縮された場合の電圧
は、 であるから、 の省エネルギーとなる。
[実施例] 次に、この発明を実施例によって、更に詳しく説明す
る。
第1図に示す水平型めっき装置1を用いて、Zn−Fe合金
電気めっき鋼板を、不溶性陽極の電極長を1mとし、不溶
性陽極とコンダクタロールの間の距離を500mmとし、電
流を変化させて製造した。そして、このときの、ストリ
ップ抵抗による電圧ドロップを測定し、その結果を第1
表に示した。比較として、第3図に示す水平型めっき装
置を用いて、実施例と同様にZn−Fe合金電気めっき鋼板
を製造した。ただし、出側の不溶性陽極4a,4a′とコン
ダクタロールの間の距離は1000mmであった。そして、こ
のときの、ストリップ抵抗による電圧ドロップを測定
し、その結果を第2表に示した。ここで、ストリップの
金属抵抗は104Ω−1mm-1とする。また、実施例によっ
て達成された省エネルギー(電圧ロス分)を第1表に併
せて示した。
第1表および第2表から明らかなように、この発明の水
平型電気めっき装置を使用した実施例においては、省エ
ネルギー化が達成されている。
なお、本実施例においては、1コンダクタロール当りの
電圧ロスを算出したもので、通常めっき装置は、10〜20
個程度のコンダクタロールを有しているため、この値の
10〜20倍のエネルギーが省力化できる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、コンダクタロ
ールと不溶性陽極との間の距離を短縮でき、ストリップ
の金属抵抗によるエネルギーロスが低減され、省エネル
ギーを達成することができる産業上有用な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施態様を示す断面図、第2図は
従来の可溶性陽極を使用した水平型電気めっき装置の断
面図、第3図は従来の不溶性陽極を使用した水平型電気
めっき装置の断面図である。図面において、 1…水平型めっき装置、 2…めっき槽、 3…ストリップ、 4,4′,4a,4a′…不溶性陽極、 5,5a…コンダクタロール、 6…バックアップロール、 7…めっき液、 8,8a…ダムロール、 9…サポートロール、 10…噴流ヘッダ、 10a…第1噴流ヘッダ、 10b…第2噴流ヘッダ、 11,11′…可溶性陽極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】めっき槽の入側および出側の各々に、移動
    するストリップを挟んでその上下に1対の水平な不溶性
    陽極を、対向して配置し、前記不溶性陽極と前記ストリ
    ップとによって形成される極間に向けてめっき液を吐出
    するための噴流ヘッダを設けてなる水平型電気めっき装
    置において、前記入側および出側の不溶性陽極の間に、
    前記入側不溶性陽極に向けて前記ストリップの移動方向
    と対向する方向に前記めっき液を吐出する第1噴流ヘッ
    ダおよび前記出側不溶性陽極に向けて前記ストリップの
    移動方向と同じ方向に前記めっき液を吐出する第2噴流
    ヘッダを設けたことを特徴とする水平型電気めっき装
    置。
JP5081989A 1989-03-02 1989-03-02 水平型電気めつき装置 Expired - Lifetime JPH0670279B2 (ja)

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EP0959153A3 (en) 1998-05-20 2000-09-13 Process Automation International Limited An electroplating machine
US6261425B1 (en) 1998-08-28 2001-07-17 Process Automation International, Ltd. Electroplating machine
KR101325390B1 (ko) * 2011-11-15 2013-11-08 주식회사 포스코 수평 전주장치
KR101325366B1 (ko) * 2011-11-15 2013-11-08 주식회사 포스코 수평 전주장치

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