JPH0669982U - Ｌｅｄ表示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単色の場合には単色の色むらが発生しにく
く、２色以上の混合色の場合には見る方向によって単色
に見えないＬＥＤ表示器を提供する。 【構成】 ２次元的に規則的に配置したＬＥＤ表示器に
おいて、隣接する同色の組のＬＥＤのアノードに対する
カソードの位置を規則的（例えば、４５度、９０度ある
いは１８０度毎）に方向を変えて搭載するとともに、隣
接する異色の組に対しても規則的（例えば、４５度、９
０度あるいは１８０度毎）に方向を変えて搭載する。 【効果】 ＬＥＤの配光の偏りが全体として均一化さ
れ、単色及び混合色の色むらを解消し、品質のそろった
表示が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、たとえば情報表示に用いられるＬＥＤ表示器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のＬＥＤ表示器は、図８及び図９に示すように、平面的なＬＥＤの方向を 同一の方向にそろえて配置したものが用いられている。なお、ここではＬＥＤの 方向とは光軸の方向ではなく、ＬＥＤのアノードから見たカソードの位置する方 向を指している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の配置の場合、単色の場合には単色の色むらの発生、２色以上の混合色の 場合には表示を左右上下から見た時、見る角度により混合色が単色（例えば赤色 、緑色）に見えることがあった。

【０００４】 上記の色むらはＬＥＤチップと樹脂レンズの位置関係やボンディングワイヤー による光の影によって発生し、図１０に示すように配光の偏りが発生する。

【０００５】 本考案は、単色及び混合色のそれぞれにおいても、色むらがないＬＥＤ表示器 の実現を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この配光の偏りを解決するには、碁盤目状に並んだ複数のＬＥＤのアノードか ら見たカソードの配置を一つの方向だけでなく、平面の方位角を４５度、９０度 、あるいは１８０度毎に変えて搭載すればよい。

【０００７】

【作用】

ＬＥＤのアノードから見たカソードの配置を１個ないし複数個を１組として、 隣接する組を４５度、９０度、１８０度と方向を変えて搭載することにより、同 一方向に輝度の強弱が偏ることなく、いわば散乱光に近い状態で各方向に発光す る。この結果、配光の偏りが解消されて、単色の色むらがなく、混合色もほどよ く混色した光が得られる。

【０００８】

【実施例】

図１〜図８に本考案の実施例を示す。図１は、平面的な配置の等価図で、第１ の発光色のＬＥＤを緑色ＬＥＤ１、第２色の発光色のＬＥＤを赤色ＬＥＤ２とし たものである。ここでは緑色が赤色に比べて人間の目に感度が低いことを補うた めに緑色ＬＥＤ１が２個に対して赤色ＬＥＤ２が１個の構成となっている。緑色 ＬＥＤ１はＸ方向には１個毎に１８０度、Ｙ方向にも１個毎に１８０度方向を変 え、赤色ＬＥＤ２もＸ方向に１個毎に１８０度、Ｙ方向にも１８０度、ＬＥＤの アノードから見たカソードの位置（以下、方向という）を変えた配置となってい る。これは緑色ＬＥＤ１の上下から見た配光特性と赤色ＬＥＤ２の左右から見た 配光特性に偏りがあるために、これらの偏りを補正した配置となる。

【０００９】 図２は単色ＬＥＤをＸ方向、Ｙ方向ともに１個毎に１８０度ずつ方向を変えて 配置した例の平面的な配置の等価図である。これはＬＥＤの左右から見た配光特 性の偏りを補正した配置となっている。なお、ここでは図示していないが、左右 上下から見た配光特性に偏りがある場合は、隣接する同色、あるいは異色のＬＥ Ｄを４５度あるいは９０度ずつ方向を変えて配置することももちろん可能である 。

【００１０】 次に、図３はＸ方向に並ぶ赤色ＬＥＤ２の２個を１組として１８０度ずつ方向 を変えた例、図４は赤色ＬＥＤ２の３個を１組として１８０度ずつ方向を変えた 例のそれぞれの平面的な配置の等価図である。なお、図３及び図４ではいずれも 赤色ＬＥＤ２はＹ方向には１個毎に１８０度ずつ方向を変え、緑色ＬＥＤ１はＸ 方向、Ｙ方向にいずれにも１個毎に１８０度ずつ方向を変えている。

【００１１】 また、図５は単色のＬＥＤをＸ方向には２個を１組として１８０度ずつ方向を 変え、Ｙ方向には１個毎に１８０度ずつ方向を変えた例を示す。ここでは図示し ていないがＹ方向に２個を１組として１８０度方向を変え、Ｘ方向には１個毎に １８０度変えるような配置でもよい。もちろん、１８０度毎だけでなく、４５度 あるいは９０度毎の配置でもかまわない。ここで、これらの図３，図４及び図５ の各実施例は１個毎に方向を変えたほうが配光特性は均一になるが、ＬＥＤを基 板に実装する場合、２個または３個を１組としたほうが配線が簡単になるために 例としてあげたものである。これらの組合わせはＬＥＤの配光特性とＬＥＤの基 板への実装をするための配線の容易さとを勘案して選択する。

【００１２】 さらに、図６はＸ方向、Ｙ方向ともに１個毎に９０度ずつ単色ＬＥＤの方向を 変えて配置したもので、これはＬＥＤ表示器の正面だけでなく、同正面方向から 任意の角度をもつ周囲のいずれの方向から見ても視認性に差がでにくいＬＥＤ表 示器を提供できる。

【００１３】 これらはいずれもＬＥＤチップのＬＥＤ中心からのズレあるいはワイヤーによ る光の影が原因となって発生する光の不均一化を補正する手段であって、前記の 各実施例はこの手段のいくつかの例であり、Ｘ方向及びＹ方向の組合わせは本例 に限定されるものではない。

【００１４】 本考案の実施例は単品のＬＥＤを平面上に配列する場合に限定されず、図７（ ａ），（ｂ）のように基板上にＬＥＤチップをマウントして反射板を装着した後 透明樹脂をモールドしてレンズを形成したものでもよい。図７（ａ）は基板６上 に赤色ＬＥＤチップ４をマウントしたものの断面図、図７（ｂ）はＬＥＤの方向 を回路記号で示した平面的な配置の等価図である。赤色ＬＥＤチップ４はもちろ ん緑色ＬＥＤチップに代えたものであっても構わない。

【００１５】

【考案の効果】

このように本考案によると、ＬＥＤの配光の偏りが全体として均一化され、単 色及び混合色の色むらを解消し品質のそろった表示が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す平面的な配置の等
価図

【図２】本発明の第２の実施例を示す平面的な配置の等
価図

【図３】本発明の第３の実施例を示す平面的な配置の等
価図

【図４】本発明の第４の実施例を示す平面的な配置の等
価図

【図５】本発明の第５の実施例を示す平面的な配置の等
価図

【図６】本発明の第６の実施例を示す平面的な配置の等
価図

【図７】（ａ）は本発明の一実施例装置の断面図 （ｂ）は同実施例の平面的な配置の等価図

【図８】従来装置の平面的な配置の等価図

【図９】従来の他の装置の平面的な配置の等価図

【図１０】従来装置の配光分布図

【符号の説明】

１ 緑色ＬＥＤ ２ 赤色ＬＥＤ ３ 緑色ＬＥＤチップ ４ 赤色ＬＥＤチップ ５ ステム ６ 基板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 １個ないし複数個を１組として構成され
   る第１の発光色のＬＥＤと、１個ないし複数個を１組と
   して構成される第２の発光色のＬＥＤとを二次元に規則
   的に配置し、前記各ＬＥＤのアノードに対するカソード
   の位置を、互いに方向を変えて規則的に搭載したことを
   特徴とするＬＥＤ表示器。
2. 【請求項２】 第１の発光色と第２の発光色が同一であ
   ることを特徴とする請求項１に記載のＬＥＤ表示器。