JPH0669935U

JPH0669935U - 眼鏡拭き兼用眼鏡ケース

Info

Publication number: JPH0669935U
Application number: JP5993591U
Authority: JP
Inventors: 弘尾島
Original assignee: 株式会社パール
Priority date: 1991-07-04
Filing date: 1991-07-04
Publication date: 1994-09-30

Abstract

(57)【要約】【目的】ホック等の閉止具を使用せずとも眼鏡を確実
に収納でき、しかも眼鏡を収納していないときに作業性
のすぐれた眼鏡拭きとして使用し得る眼鏡ケースを提供
すること。【構成】開口が相対向するように両端に２つの袋部を
形成し、これら袋部の少なくとも裏面側を眼鏡拭き用布
材で形成した。平坦形状では、一方の袋部の開口を形成
する布材先端から他方の袋部の後奥端までの距離を折畳
み時の眼鏡の長さより短くするとともに、開口を押し拡
げたときには折畳み時の眼鏡の長さより長くなるように
形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は眼鏡拭きとしても使用し得る眼鏡ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の眼鏡ケースにはハードケースとソフトケースがある。

【０００３】ハードケースは一般にプラスチック成型品であって、眼鏡の保護の点ではすぐれているが、眼鏡を収納していないときでも一定の容積があるため、バッグ等の中で嵩ばる欠点がある。

【０００４】一方、ソフトケースは布製であり、眼鏡を収納していないときは平面状となり、また小さく折畳むことができるので携帯には便利であるが、袋の開口部を閉めるためにホック等の金具を必要とし、これが眼鏡をキズつけるおそれがあった。

【０００５】また、ホック等の金具をせずに開放形状としたものもあるが、携行中に眼鏡が袋から抜け出てしまうため、やはり眼鏡にキズをつけてしまう可能性がある。

【０００６】しかも、従来の眼鏡ケースはいずれも単に眼鏡を収納するためだけの容器または袋体であって、眼鏡を使用している最中は無用のものである。

【０００７】近年、眼鏡拭きに適した素材が開発され、眼鏡拭きの性能が著しく向上したが、従来の眼鏡拭きはハンカチ形状であり、払拭時の作業性を考慮したものは提案されていない。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の技術を考慮し、ホック等の閉止具を使用せずとも眼鏡を確実に収納でき、しかも眼鏡を収納していないときに作業性のすぐれた眼鏡拭きとして使用し得る眼鏡ケースを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案の眼鏡ケースは、開口が相対向するように両端に２つの袋部を形成し、これら袋部の少なくとも裏面側を眼鏡拭き用布材で形成したことを特徴とする。

【００１０】より具体的には、平坦形状では、一方の袋部の開口を形成する布材先端から他方の袋部の後奥端までの距離を折畳み時の眼鏡の長さより短くするとともに、開口を押し拡げたときには折畳み時の眼鏡の長さより長くなるように形成する。

【００１１】

【作用】

本考案の眼鏡ケースは、上記の通りに構成したので、眼鏡を収納する際は、一方の袋部に眼鏡を挿入して、他方の袋部を押し拡げて眼鏡の非収納端部を挿し入れることにより、簡単に収納することができ、しかも、一旦挿入された眼鏡は、両袋部に均等に位置して両端を袋部内に収納されるので、自然に抜け出てしまうことはない。また、眼鏡を収納していないときは、両袋部に指を挿入することにより手と布材とが一体となり、手と布材との滑りもなく、効率的な払拭効果が得られる。

【００１２】

【実施例】

図１は、本考案眼鏡ケースの一実施例を一部破断して示す平面図、図２は図１のＡ−Ａ線に沿った縦断面図である。

【００１３】この眼鏡ケース１０は、長さ３０ｃｍ、幅８ｃｍの積層布材の両端部約６ｃｍを折返して周縁を縫製したもので、両端にその開口１２，１４が相対向するように袋部１６，１８が形成されている。

【００１４】外側の布材２０は眼鏡拭き用布材が用いられており、内側の布材２２は眼鏡レンズにキズがつかないように、ソフトな布地が用いられている。また、外側布材２０と内側布材２２の間にはスポンジシートからなる弾性材２４が内蔵されている。

【００１５】袋部１６の開口部先端２６と袋部１８の後奥端２８、および袋部１８の開口部先端３０と袋部１６の後奥端３２との距離は、折畳んだ眼鏡の長さより短く寸法決めされているとともに、一方の袋部、たとえば袋部１６内に眼鏡を挿入した場合には眼鏡の先端が袋部１６の後奥部３２に当接した状態で眼鏡の他端を、袋部１８の開口部先端３０を押し拡げることによって、袋部１８内に挿入することができる形状としてある。

【００１６】このように、本実施例の眼鏡ケースは長手方向に対称形状となっているので、どちらの袋部からでも眼鏡を簡単に挿入することができる。

【００１７】眼鏡を収納していないときには、一方の袋部に親指を入れ、他方の袋部に他の４本の指を挿入することにより、図３に示すように中間部を折り曲げてその間に眼鏡のレンズ４０を挟み、両袋部を擦り合わせるようにして、眼鏡拭きとして使用できる。このように、眼鏡拭きと手とが一体となるので、汚れがひどい場合でも、指と眼鏡拭き布材とが滑ってしまうことがない。また、外側布材２０と内側布材２２との間に弾性材２４を介在させたので、指腹によるレンズ面に対する押圧力が弾性材の作用によって広範囲化および均一化されるとともに、指腹が多少とも内側布材２２に食込むので、指と内側布材２２との間の摩擦力が増大し、この点においても汚れ落としの性能が向上することになる。

【００１８】なお、上記実施例では全体形状を長方形に形成したが、袋部の端部を丸めてもよい。また、長方形の両端部を折曲げて縫製したが、数枚の布材を組合せてもよく、眼鏡拭き布材を外側布材のみならず、内側布材に使用してもよいことはもちろんである。

【００１９】

【考案の効果】以上説明した通り、本考案の眼鏡ケースは、開口が相対向するように両端に２つの袋部を形成したので、ホック等の閉止具を使用せずとも眼鏡を確実に収納でき、しかもこれら袋部の少なくとも裏面側を眼鏡拭き用布材で形成したので、手と眼鏡拭きとが滑ることなく一体となり、作業性のすぐれた眼鏡拭きとして使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案眼鏡ケースの一実施例を一部破断して示
す平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った縦断面図である。

【図３】本考案眼鏡ケースの使用状態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１０眼鏡ケース１２開口１４開口１６袋部１８袋部２０外側布材（眼鏡拭き用布材）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】開口が相対向するように両端に２つの袋
部を形成し、これら袋部の少なくとも裏面側を眼鏡拭き
用布材で形成したことを特徴とする眼鏡拭き兼用眼鏡ケ
ース。
【請求項２】平坦形状では、一方の袋部の開口を形成
する布材先端から他方の袋部の後奥端までの距離を折畳
み時の眼鏡の長さより短くするとともに、開口を押し拡
げたときには折畳み時の眼鏡の長さより長くなるように
形成したことを特徴とする請求項１記載の眼鏡拭き兼用
眼鏡ケース。