JPH0669884B2 - 高硬度ドライアイスの製造方法 - Google Patents
高硬度ドライアイスの製造方法Info
- Publication number
- JPH0669884B2 JPH0669884B2 JP58249386A JP24938683A JPH0669884B2 JP H0669884 B2 JPH0669884 B2 JP H0669884B2 JP 58249386 A JP58249386 A JP 58249386A JP 24938683 A JP24938683 A JP 24938683A JP H0669884 B2 JPH0669884 B2 JP H0669884B2
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- JP
- Japan
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- dry ice
- particles
- ice particles
- snow
- high hardness
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はドライアイス粒子を加湿することにより高硬度
ドライアイスを製造する方法に関するものである。
ドライアイスを製造する方法に関するものである。
[従来技術] ドライアイスは、例えば二酸化炭素の気体(炭酸ガス)
を低温で加圧して液体の二酸化炭素(液化炭酸ガス)と
し、この液化炭酸ガスを断熱膨張させて雪状固体(スノ
ードライアイス)とし、このスノードライアイスを加圧
し、ブロック又はペレットの定形状態に成形している。
を低温で加圧して液体の二酸化炭素(液化炭酸ガス)と
し、この液化炭酸ガスを断熱膨張させて雪状固体(スノ
ードライアイス)とし、このスノードライアイスを加圧
し、ブロック又はペレットの定形状態に成形している。
このような定形ドライアイスは直ちに包装され、輸送さ
れて食品の冷凍等、冷却用に使用されることが多かっ
た。
れて食品の冷凍等、冷却用に使用されることが多かっ
た。
従って、従来のドライアイスは冷却を主目的とするた
め、硬さが問題となることがなかったので、比較的もろ
く且つ昇華し易くて寿命が短かいものであった。
め、硬さが問題となることがなかったので、比較的もろ
く且つ昇華し易くて寿命が短かいものであった。
近年、ドライアイス粒子を用いて研掃するドライアイス
ブラストが実施されるようになってきているが、この場
合(i)定形ドライアイスを粒状化する際に温度が約−
80℃以上になると昇華による消費が激しくなり、(ii)
もろいため粉末になり易く研掃に使用する粒状のドライ
アイスの収率が低くコスト高となり、(iii)ドライア
イス粒は比較的軟らかいためその研掃効果は充分とはい
えず、(iv)ドライアイス粒は研掃作業時に昇華して白
煙により視界が悪化し被研掃物が見えなくなるため作業
性が悪くなる、等の問題点があった。
ブラストが実施されるようになってきているが、この場
合(i)定形ドライアイスを粒状化する際に温度が約−
80℃以上になると昇華による消費が激しくなり、(ii)
もろいため粉末になり易く研掃に使用する粒状のドライ
アイスの収率が低くコスト高となり、(iii)ドライア
イス粒は比較的軟らかいためその研掃効果は充分とはい
えず、(iv)ドライアイス粒は研掃作業時に昇華して白
煙により視界が悪化し被研掃物が見えなくなるため作業
性が悪くなる、等の問題点があった。
[発明の目的] 本発明は、ドライアイス粒子の表面を硬くし、昇華し難
くして長持ちさせ、研掃剤として使用する場合に粒状ド
ライアイスの収率を高め、昇華を抑制して視界を良好に
維持し作業性を高め、且つ研掃効果を高めることを目的
とするものである。
くして長持ちさせ、研掃剤として使用する場合に粒状ド
ライアイスの収率を高め、昇華を抑制して視界を良好に
維持し作業性を高め、且つ研掃効果を高めることを目的
とするものである。
[発明の構成] 本発明者等は上述の目的のため、ドライアイス粒子の硬
度を高めるべく研究を積み重ねた結果、定形ドライアイ
スが空気中に放置された場合、温度差により昇華すると
同時に空気中の水分(湿気)を吸収し表面(空気にさら
されている部分)は透明で硬くなるが、空気にさらされ
ていない部分は白く不透明であり、定形ドライアイスを
割ると内部はドライアイスの粉末で非常にもろいもので
あることを見出し、本発明を完成した。
度を高めるべく研究を積み重ねた結果、定形ドライアイ
スが空気中に放置された場合、温度差により昇華すると
同時に空気中の水分(湿気)を吸収し表面(空気にさら
されている部分)は透明で硬くなるが、空気にさらされ
ていない部分は白く不透明であり、定形ドライアイスを
割ると内部はドライアイスの粉末で非常にもろいもので
あることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明はスノードライアイスを圧搾成形後に
微細化したり、或いはスノードライアイスを圧搾成形で
直接ペレット化してドライアイス粒子を得、この得られ
たドライアイス粒子を常温で高湿度の空気中に保持する
か、若しくは前記ドライアイス粒子に水蒸気や霧状の水
を加えることにより、ドライアイス粒子の水分含有量が
ドライアイスに対して0.1〜5%(重量)となるよう加
湿処理を行うことを特徴とする高硬度ドライアイスの製
造方法にかかるものである。
微細化したり、或いはスノードライアイスを圧搾成形で
直接ペレット化してドライアイス粒子を得、この得られ
たドライアイス粒子を常温で高湿度の空気中に保持する
か、若しくは前記ドライアイス粒子に水蒸気や霧状の水
を加えることにより、ドライアイス粒子の水分含有量が
ドライアイスに対して0.1〜5%(重量)となるよう加
湿処理を行うことを特徴とする高硬度ドライアイスの製
造方法にかかるものである。
使用するドライアイス粒子は、通常の方法で製造したブ
ロック状等の定形ドライアイスを破砕機又は切断機によ
り所要の大きさに微細化(0.5〜30mm)したものを使用
してもよく、又通常の方法でペレット化したドライアイ
スを直接使用してもよい。この場合は微細化工程は不要
となる。
ロック状等の定形ドライアイスを破砕機又は切断機によ
り所要の大きさに微細化(0.5〜30mm)したものを使用
してもよく、又通常の方法でペレット化したドライアイ
スを直接使用してもよい。この場合は微細化工程は不要
となる。
加湿は、ドライアイス粒子を湿度の高い空気にさらす
か、スチームスプレーにより水蒸気を吹き付けてもよ
く、又加湿器により霧状の水を加えてもよく、更にこれ
らを組み合せた混合水分と接触させてもよい。加湿する
水分の量はドライアイスに対して0.1〜5%(重量)が
適当である。
か、スチームスプレーにより水蒸気を吹き付けてもよ
く、又加湿器により霧状の水を加えてもよく、更にこれ
らを組み合せた混合水分と接触させてもよい。加湿する
水分の量はドライアイスに対して0.1〜5%(重量)が
適当である。
加湿条件は特に制限はないが、常温で湿度90%以上の大
気中に約20分放置するとドライアイス粒子は硬く透明に
なり始める。温度及び湿度が増せばこの減少が起る時間
は短縮されることは勿論であり、過飽和水蒸気中では更
に加湿処理時間が短縮できる。
気中に約20分放置するとドライアイス粒子は硬く透明に
なり始める。温度及び湿度が増せばこの減少が起る時間
は短縮されることは勿論であり、過飽和水蒸気中では更
に加湿処理時間が短縮できる。
以上の操作により透明で硬いドライアイスが製造され、
従来の成形ドライアイスに比べて著しく硬度を増した。
従来の成形ドライアイスに比べて著しく硬度を増した。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はこれらにより何等限定されるものではない。
本発明はこれらにより何等限定されるものではない。
[実施例] 図は本発明の一実施例を示す工程図であり、原料供給工
程において炭酸ガスを低温で加圧して液化炭酸ガスと
し、この液化炭酸ガスを断熱膨張させてスノードライア
イスとする。圧搾工程において、このスノードライアイ
スを100kg/cm2G以下(本実施例では70kg/cm2G)の圧力
で圧搾し、10秒以下(本実施例では4秒)の時間保圧し
ブロック状又は板状に成形する(保圧工程)。
程において炭酸ガスを低温で加圧して液化炭酸ガスと
し、この液化炭酸ガスを断熱膨張させてスノードライア
イスとする。圧搾工程において、このスノードライアイ
スを100kg/cm2G以下(本実施例では70kg/cm2G)の圧力
で圧搾し、10秒以下(本実施例では4秒)の時間保圧し
ブロック状又は板状に成形する(保圧工程)。
次に、成形器の蓋を開き(開蓋工程)、成形したドライ
アイスを成形器から押し出し(押し出し工程)、破砕機
又は切断機により成形ドライアイスを微細化する(微細
化工程)。
アイスを成形器から押し出し(押し出し工程)、破砕機
又は切断機により成形ドライアイスを微細化する(微細
化工程)。
更に前記の如く微細化されたドライアイス粒子にスプレ
ー又は加湿機によりドライアイス粒子の水分含有量がド
ライアイスに対して1.0%(重量)になるように水蒸気
や霧状の水を加えて加湿する(加湿工程)。このときの
温度は18℃で、加湿時間は約15分である。
ー又は加湿機によりドライアイス粒子の水分含有量がド
ライアイスに対して1.0%(重量)になるように水蒸気
や霧状の水を加えて加湿する(加湿工程)。このときの
温度は18℃で、加湿時間は約15分である。
加湿操作を終了したドライアイスは外観が透明となり、
硬くなる。
硬くなる。
以上の操作において、成形したドライアイスが押し出さ
れた後の成形器は原料供給工程にリセットされ、又加湿
ドライアイスを取り出した後の加湿処理機は押し出し工
程にリセットされる。
れた後の成形器は原料供給工程にリセットされ、又加湿
ドライアイスを取り出した後の加湿処理機は押し出し工
程にリセットされる。
尚、上述した実施例においては、スノードライアイスを
ブロック状又は板状に圧搾成形した後に微細化してドラ
イアイス粒子を得る場合について説明したが、スノード
ライアイスを圧搾成形で直接ペレット化してドライアイ
ス粒子を得るようにしてもよい。
ブロック状又は板状に圧搾成形した後に微細化してドラ
イアイス粒子を得る場合について説明したが、スノード
ライアイスを圧搾成形で直接ペレット化してドライアイ
ス粒子を得るようにしてもよい。
又、ドライアイス粒子の加湿処理には、上述した如くス
プレー又は加湿器により水蒸気や霧状の水を加える手段
以外に、ドライアイス粒子を常温で高湿度の空気中に保
持することにより加湿する手段を採用してもよい。
プレー又は加湿器により水蒸気や霧状の水を加える手段
以外に、ドライアイス粒子を常温で高湿度の空気中に保
持することにより加湿する手段を採用してもよい。
[発明の効果] 以上述べたように本発明の高硬度ドライアイスの製造方
法によれば下記の如き種々の優れた効果を発揮する。
法によれば下記の如き種々の優れた効果を発揮する。
(i) ドライアイス粒子を常温で加湿処理するだけで
透明で硬いドライアイスを任意の硬度に調節して製造す
ることができる。
透明で硬いドライアイスを任意の硬度に調節して製造す
ることができる。
(ii) ドライアイス粒子は透明で硬くなるため、昇華
温度が遅くなり長持ちする。
温度が遅くなり長持ちする。
(iii) 操作が比較的簡単であるので、低コストで且
つ大量に高硬度のドライアイスを製造することができ
る。
つ大量に高硬度のドライアイスを製造することができ
る。
(iv) 加湿ドライアイスは透明で硬くなるので、ドラ
イアイスブラスト用に破砕した場合、ドライアイスブラ
ストに好適な粒状のドライアイスを高収率で得られ、歩
留まりが向上する。
イアイスブラスト用に破砕した場合、ドライアイスブラ
ストに好適な粒状のドライアイスを高収率で得られ、歩
留まりが向上する。
(v) 加湿ドライアイス粒子は硬いので、ドライアイ
スブラストに使用すると除染効果が増大する。
スブラストに使用すると除染効果が増大する。
(vi) 加湿ドライアイス粒子は硬いので、ドライアイ
スブラストに使用した場合、昇華が遅いため発生する白
煙の量が減少し、視界が良好になり、作業性が向上す
る。
スブラストに使用した場合、昇華が遅いため発生する白
煙の量が減少し、視界が良好になり、作業性が向上す
る。
(vii) 加湿ドライアイス粒子は硬くて、昇華が遅い
ため消費が抑制されるので、ドライアイスブラストに使
用すると従来のドライアイスに比べて歩留りが向上す
る。
ため消費が抑制されるので、ドライアイスブラストに使
用すると従来のドライアイスに比べて歩留りが向上す
る。
図は本発明の一実施例の工程図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 三郎 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜第一工場内 (72)発明者 金 信次 神奈川県川崎市幸区塚越四丁目320番地 日本酸素株式会社技術本部技術開発センタ ー内 (72)発明者 高稻 正美 神奈川県川崎市幸区塚越四丁目320番地 日本酸素株式会社技術本部技術開発センタ ー内 (56)参考文献 特開 昭55−167075(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】スノードライアイスを圧搾成形後に微細化
したり、或いはスノードライアイスを圧搾成形で直接ペ
レット化してドライアイス粒子を得、この得られたドラ
イアイス粒子を常温で高湿度の空気中に保持するか、若
しくは前記ドライアイス粒子に水蒸気や霧状の水を加え
ることにより、ドライアイス粒子の水分含有量がドライ
アイスに対して0.1〜5%(重量)となるよう加湿処理
を行うことを特徴とする高硬度ドライアイスの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58249386A JPH0669884B2 (ja) | 1983-12-29 | 1983-12-29 | 高硬度ドライアイスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58249386A JPH0669884B2 (ja) | 1983-12-29 | 1983-12-29 | 高硬度ドライアイスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60145905A JPS60145905A (ja) | 1985-08-01 |
JPH0669884B2 true JPH0669884B2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=17192226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58249386A Expired - Lifetime JPH0669884B2 (ja) | 1983-12-29 | 1983-12-29 | 高硬度ドライアイスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669884B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006002653B4 (de) * | 2005-01-27 | 2009-10-08 | Luderer Schweißtechnik GmbH | Trockeneisstrahlverfahren |
US20070178811A1 (en) * | 2006-02-01 | 2007-08-02 | Meenakshi Sundaram | Dry ice blasting with chemical additives |
JP5257026B2 (ja) * | 2008-11-28 | 2013-08-07 | 日本液炭株式会社 | ドライアイスブロックの製造方法および製造装置 |
DE202011108513U1 (de) | 2011-03-14 | 2012-01-30 | Jürgen von der Ohe | Vorrichtung zur Herstellung eines Strahlmittels, Vorrichtung zum Strahlen und Strahlmittel |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55167075A (en) * | 1979-06-13 | 1980-12-26 | Tokyo Douro Enjinia Kk | Cleaning and film removing method for facility* such as tunnel* bridge* etc* |
-
1983
- 1983-12-29 JP JP58249386A patent/JPH0669884B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60145905A (ja) | 1985-08-01 |
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