JPH0668686A - 半導体不揮発性記憶装置 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置

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JPH0668686A
JPH0668686A JP22249992A JP22249992A JPH0668686A JP H0668686 A JPH0668686 A JP H0668686A JP 22249992 A JP22249992 A JP 22249992A JP 22249992 A JP22249992 A JP 22249992A JP H0668686 A JPH0668686 A JP H0668686A
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JP
Japan
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erase
erasing
signal
pulse width
circuit
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JP22249992A
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English (en)
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Shunichi Saeki
俊一 佐伯
Toshihiro Tanaka
利広 田中
Hitoshi Kume
均 久米
Naoki Miyamoto
直樹 宮本
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、電気的消去が可能な半導体不
揮発性記憶装置において、消去モード時間の短縮を図る
ことである。 【構成】消去モード時間の短縮は、繰り返し行なわれる
消去のパルス幅を一定としないことによって実現され
る。この繰り返し行なわれる消去のパルス幅を一定とし
ない方法は、例えば繰り返し行なわれる消去のうち少な
くとも1回以上はメモリセルのしきい値電圧が負になら
ない程度の長い消去のパルス幅で消去を行なう方法であ
る。また、消去のパルス幅を消去の回数が増えるにした
がって長くする方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】半導体不揮発性記憶装置に関し、
例えばフラッシュメモリとそれを用いたマイクロコンピ
ュータシステムに利用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリはEPROM(Erasab
le Programmable Read Only Memory)のメモリセルと類
似の構造を持ち、EPROMと同程度のメモリセル面積
でEEPROM(Electrically Erasable and Programm
able Read Only Memory)のように電気的消去が可能で
ある。
【0003】一般にフラッシュメモリの消去後のしきい
値電圧は、EPROMのように紫外線で消去した場合の
熱平衡状態のしきい値電圧とは異なり、負の電圧となり
うる。このように、メモリセルのしきい値電圧が負の電
圧まで下がると、読み出し等に悪影響がある。すなわ
ち、メモリセルのしきい値電圧が負の電圧まで下がった
メモリセルであれば、ワード線の電圧すなわち制御ゲー
ト電圧が0Vであっても、データ線に電流(非選択リー
ク電流)が流れる。これにより読み出し時間の遅れ、ひ
いては誤読み出しを引き起こす。
【0004】また、フラッシュメモリを消去した後のメ
モリアレイにおける各メモリセルのしきい値電圧は、ア
レイ内である分布(ばらつき)をもっている。このしき
い値電圧のばらつきの大きさは、約1V〜3Vである。
従って、消去後においてメモリアレイ内の全てのメモリ
セルのしきい値電圧が、負の電圧にならないように精度
良く制御する必要がある。これには消去の時間を何回か
に分割して行ない、各回の消去後に読み出し(ベリファ
イ)を行なって消去が十分であるかどうかを確認し、十
分でなければ再度消去をするという動作を繰り返す必要
がある。
【0005】特開平2−289997号公報における消
去モードのフローチャート図を図2に示し、消去モード
における一連の動作を説明する。消去モードに入ると、
実際の消去に先立って図2に点線で示すようなプレライ
ト動作が実行される。プレライト動作は、消去が行なわ
れることによって未書き込みのメモリセルのしきい値電
圧が負の電圧になるのを防止するために、全てのメモリ
セルに対して書き込みを行なう動作である。プレライト
動作が終了すると、ベリファイに備えてアドレス設定が
行なわれる。その後、消去パルスが発生され消去が行な
われる。消去が終了するとベリファイが行なわれ、消去
が十分であるかどうかを確認する。もし、消去が不十分
であれば再度消去を行なう。この繰り返し行なわれる消
去では、各々の消去が終了すると前回の消去で消去が不
十分であると判定したアドレスからベリファイを行な
う。このように、消去とベリファイを繰り返し行ない全
てのメモリセルが消去されたと判定されると、プレライ
ト後消去とベリファイを繰り返す消去モードは終了す
る。上記した従来技術の消去モードでは、繰り返し行な
われる消去のパルス幅は一定である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、上記の通り繰り返し行なわれる消去のパルス幅が一
定であるため、図2において太い矢印で示したステップ
6の消去パルス発生からステップ7のベリファイ、及び
ステップ7のベリファイからステップ6の消去パルス発
生への繰り返し回数が多くなってしまう。また、ステッ
プ6の消去パルス発生からステップ7のベリファイ、及
びステップ7のベリファイからステップ6の消去パルス
発生へ切り換わる際には、メモリセルのゲート、ドレイ
ン、ソースに印加される電圧等の切り換えが行なわれる
ため、電圧の切り換え時間が必要となる。従って、従来
技術のように図2において太い矢印で示した部分の繰り
返し回数が多くなると、上記したメモリセルに印加され
る電圧等の切り換え回数も多くなってしまう。その結
果、メモリセルに印加される電圧等の切り換えに必要な
トータル時間が長くなり、図2における消去モード開始
から消去モード終了までの時間が長くなってしまう。
【0007】従って本発明の目的とするところは、半導
体不揮発性記憶装置において、消去とベリファイの繰り
返し回数を減らし消去からベリファイ、及びベリファイ
から消去へ切り換わる際に行なわれるメモリセルのゲー
ト、ドレイン、ソースに印加される電圧等の切り換え回
数を少なくすることによって、この電圧の切り換えに必
要なトータル時間を短くし、消去モード全体の時間を短
縮することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、繰り返し行
なわれる消去のパルス幅を一定としないことによって達
成される。すなわち、フラッシュメモリは、消去が進む
につれメモリセルのしきい値電圧が低下する。このメモ
リセルのしきい値電圧の変化と消去時間との関係は、メ
モリセルのしきい値電圧の変化が実数軸で表わされるの
に対し、消去時間は対数軸で表わされる。従って、繰り
返し行なわれる消去のパルス幅を一定としない方法は特
に制限されないが、繰り返し行なわれる消去のうち少な
くとも1回以上はメモリセルのしきい値電圧が負になら
ない程度の長い消去のパルス幅で消去する方法や、消去
の回数が増えるにしたがって消去のパルス幅を長くする
方法等が優位である。最初の消去パルスを長くし、2回
目以降の消去のパルス幅を一定パルス幅にしたときの消
去回数と消去パルス幅との関係を図1−(1)に示し、
消去のパルス幅を消去の回数が増えるにしたがって長く
したときの消去回数と消去パルス幅との関係を図1−
(2)に示す。また、消去のパルス幅を一定とした従来
方式のときの消去回数と消去パルス幅との関係を図1−
(3)に示す。このように本発明では消去時間を分割し
て消去を行なう際に消去のパルス幅を一定とせず、図1
−(1)や図1−(2)に示すように1回の消去のパル
ス幅を長くすることによって繰り返し行なう消去の回数
を減らす。これにより消去からベリファイ、及びベリフ
ァイから消去へ切り換わる際に行なわれるメモリセルの
ゲート、ドレイン、ソースに印加される電圧等の切り換
え回数を減らし、この電圧の切り換えに必要なトータル
時間を短縮して消去モード全体の時間を短くするもので
ある。但し、消去のパルス幅を長くする際には、温度特
性や書き換え特性等の特性変動を考慮したうえで、1回
の消去でメモリセルのしきい値電圧が負の電圧になって
しまわないように消去のパルス幅を設定する必要があ
る。
【0009】
【作用】上記したように消去モードで繰り返し行なわれ
る消去のパルス幅を一定としていた従来技術に対して、
本発明は繰り返し行なわれる消去のパルス幅を一定とせ
ずにそのなかの1回の消去のパルス幅を長くすることに
よって、繰り返し行なう消去の回数を減らすことができ
る。すなわち、消去のパルス幅を長くするとその時の消
去が深く行なわれ、消去後のベリファイでメモリセルの
消去が不十分であると判定される割合は減少する。従っ
て、消去とベリファイの繰り返し回数は消去のパルス幅
を長くした分だけ少なくなる。その結果、消去からベリ
ファイ、及びベリファイから消去へ切り換わる際に行な
われるメモリセルのゲート、ドレイン、ソースに印加さ
れる電圧等の切り換え回数が減り、この電圧の切り換え
に必要なトータル時間が短縮され消去モード全体の時間
が短くなる。
【0010】
【実施例】図3には、半導体不揮発性記憶装置の回路図
が示されている。
【0011】半導体不揮発性記憶装置の素子構造 この図3の各回路素子は特に制限されないが、公知のC
MOS(相補型MOS)集積回路の製造技術により、1
個の単結晶シリコンのような半導体基板上において形成
される。特に制限されないが、集積回路は単結晶p型シ
リコンからなる半導体基板上に形成される。nチャネル
MOSFETはかかる半導体基板表面に形成されたソー
ス領域、ドレイン領域及びソース領域とドレイン領域と
の間の半導体基板上に薄い厚さのゲート絶縁膜を介して
形成されたポリシリコンからなるようなゲート電極から
構成される。pチャネルMOSFETは、上記半導体基
板表面に形成されたn型ウェル領域に形成される。これ
によって半導体基板はその上に形成された複数のnチャ
ネルMOSFETの共通の基板ゲートを構成し、回路の
接地電位が供給される。pチャネルMOSFETの共通
の基板ゲート、すなわちn型ウェル領域は電源電圧Vcc
に接続される。あるいは、高電圧回路であれば、このn
型ウェル領域は外部から与えられた高電圧Vpp、もしく
はオンチップ内部発生高電圧等に接続される。あるい
は、集積回路は単結晶n型シリコンからなる半導体基板
上に形成しても良い。この場合nチャネルMOSFET
はp型ウェル領域に形成される。
【0012】半導体不揮発性記憶装置の回路構成 アドレス回路系 特に制限されないが、この実施例の半導体不揮発性記憶
装置では外部端子から供給される行、列アドレス信号A
X、AYを受けるアドレスバッファXADB、YADB
で形成された相補アドレス信号が行、列アドレスデコー
ダXDCR、YDCRに供給される。特に制限されない
が、上記行、列アドレスバッファXADB、YADBは
装置内部の選択信号ceにより活性化されて、外部端子
からのアドレス信号AX、AYを取り込み、外部端子か
ら供給されたアドレス信号と同相の内部アドレス信号と
逆相のアドレス信号とからなる相補アドレス信号とを形
成する。行アドレスデコーダXDCRは、アドレスバッ
ファXADBの相補アドレス信号に従ったメモリアレイ
のワード線WLの選択信号を形成し、列アドレスデコー
ダYDCRは、アドレスバッファYADBの相補アドレ
ス信号に従ったメモリアレイのデータ線DLの選択信号
を形成する。特に制限されないが、メモリセルの選択は
8ビットあるいは16ビット単位等での書き込み、読み
出しを行なうため行アドレスデコーダXDCRと列アド
レスデコーダYDCRによりメモリセルは8個あるいは
16個等が選択される。一つのデータブロックのメモリ
セルはワード線方向(行方向)にm個、データ線方向
(列方向)にn個とした。言い換えると、メモリアレイ
はm×n個のメモリセル群のデータブロックが8個ある
いは16個等に分かれている。不揮発性メモリアレイ系 不揮発性メモリアレイは、制御ゲートと浮遊ゲートとを
有するメモリセルMOSFETM1〜M9、ワード線W
L、データ線DL、共通ソース線CSにより構成されて
いる。上記メモリセルは特に制限されないが、EPRO
Mのメモリセルと類似の構成とされ、制御ゲートと浮遊
ゲートとを有する公知のメモリセル、または制御ゲート
と浮遊ゲート、及び選択ゲートを有する公知のメモリセ
ルである。但し、その消去が浮遊ゲートとソース線に結
合されるソース間のトンネル現象を利用して電気的に行
なわれる点が、従来の紫外線を用いたEPROMの消去
方法と異なっている。消去回路系 この共通ソース線CSは、消去回路ERCによって書き
込み、読み出し及びベリファイ時には回路の接地電位V
ssとされるのに対して、消去時には高電圧Vppに切り換
えられる。同図のメモリアレイにおいて、同じ行に配置
されたメモリセル例えばM1、M4、M7の制御ゲート
はワード線WL1に接続され、同じ列に配置されたメモ
リセル例えばM1〜M3のドレインはデータ線DL1に
接続されている。共通データ線、書き込み回路、読み出し回路 複数のデータ線DL1〜DLmは、アドレスデコーダY
DCRによって形成された選択信号を受ける列選択スイ
ッチMOSFETQ1〜Q3を介して共通データ線CD
に接続される。この共通データ線CDには、書き込み時
にオンとなるMOSFETQ5を介して書き込み用デー
タ入力バッファDIBが接続される。この書き込み用デ
ータ入力バッファDIBは、外部端子I/Oから入力さ
れる書き込み信号を受ける。また、この共通データ線C
Dは、読み出し制御信号seを受け読み出し時にオンとな
るスイッチMOSFETQ4を介してセンスアンプSA
に接続され、更に読み出し用データ出力バッファDOB
を介して外部端子I/Oに接続される。タイミング制御回路 タイミング制御回路CONTは特に制限されないが、外
部端子/CE、/OE、/WE、/EEにそれぞれ供給
されるチップイネーブル信号、アウトプットイネーブル
信号、ライトイネーブル信号、イレーズイネーブル信号
に応答するとともに書き込み・消去用高電圧Vppに応答
して、内部制御信号ce、se、we、er等のタイミング信号
を発生したり、またアドレスデコーダ等に選択的に供給
する読み出し用電源電圧Vcc、書き込み及び消去用高電
圧Vpp、ベリファイ用電圧Vcv等を発生する。
【0013】書き込み動作 書き込み時には、内部信号ce及びweはハイレベルにされ
る。共通ソース線CSのソース電位は、消去回路ERC
によって回路の接地電位Vssにされる。行、列アドレス
デコーダ回路XDCR、YDCR及びデータ入力回路D
IBには、その動作電圧として高電圧Vppが供給され
る。書き込みが行なわれるワード線WLは、その電圧が
上記高電圧Vppになる。浮遊ゲートに電子を注入すべき
メモリセルが接続されたデータ線DLは、上記同様な高
電圧Vppに接続される。これにより、メモリセルに書き
込みが行なわれる。書き込まれた(“0”状態)メモリ
セルは、その浮遊ゲートに電子が蓄積される。
【0014】消去動作 消去時には内部信号ce及びerはハイレベルにされ、共通
ソース線CSには消去回路ERCによって消去のための
高電圧Vppが供給される。この時、制御ゲートからソー
スに向かう高電界が作用し、メモリセルの浮遊ゲートに
蓄積された電子がトンネル現象によりソース線側に引き
抜かれる(“1”状態)ことによって消去が行なわれる。
なお、外部端子I/O、及び/CE、/OE、/WEか
ら書き込み、消去等の動作を指示する制御信号を供給す
ることにより各動作を指定しても良い。高電圧Vppは、
外部からの供給でなく内部で電源電圧Vccを昇圧した電
位であっても良い。
【0015】読み出し動作 通常の読み出し時には、内部信号se及びceはハイレベル
にされる。共通ソース線CSの電位は、消去回路ERC
によって回路の接地電位Vssにされる。行、列アドレス
デコーダ回路XDCR、YDCR、センスアンプSA及
びデータ入力回路DIBにはその動作電圧として電源電
圧Vccが供給される。読み出しが行なわれるメモリセル
に接続されたワード線WLは、その電圧が電源電圧Vcc
になる。尚、データ線DLには、弱い書き込みが起こり
にくいように1V程度の低電圧をセンスアンプSAより
供給する。“0”状態に書き込まれたメモリセルは、そ
の浮遊ゲートに電子が蓄積されているので、しきい値電
圧は高くなり、読み出し時にワード線WLを選択しても
ドレイン電流は流れない。一方、電子の注入が行なわれ
ていない“1”状態のメモリセルのしきい値電圧は低
く、ワード線WLを選択すると電流が流れる。この電流
をセンスアンプSAで受け、データ出力回路DOBを通
り外部端子I/Oに出力される。これにより、メモリア
レイの通常の読み出しが行なわれる。
【0016】消去後のベリファイ動作 フラッシュメモリにおいては、誤読み出しを防止するた
めにメモリセルのしきい値電圧が負の電圧にならないよ
うに精度良く制御しなければならない。このため、実際
の消去に先立ってプレライト動作を実行し、その後、消
去の時間を何回かに分割して行ない、消去後にベリファ
イを行なって消去が十分であるかどうかを確認し、十分
でなければ再度消去をするという動作を繰り返す必要が
ある。このようなアルゴリズムを一連の動作として行な
うのが、消去モードである。また、上記した消去モード
のアルゴリズムを、半導体不揮発性記憶装置内部で制御
可能としたものを自動消去モードという。消去モードに
おけるベリファイ時には、共通ソース線CSのソース電
位は消去回路ERCによって回路の接地電位Vssにされ
る。一方、行、列アドレスデコーダ回路XDCR、YD
CR、センスアンプSA及びデータ入力回路DIBに
は、その動作電圧として電源電圧Vccよりも低い電圧V
cvが供給される。すなわち、ベリファイ時には選択され
たメモリセルが消去状態(しきい値電圧が低い状態)で
あるかどうかを判定するため、フラッシュメモリに対し
て読み出し動作が可能な下限の電源電圧Vccminにほぼ
等しくなるような電圧で読み出しが行なわれる。
【0017】消去モード 特開平2−289997号公報においては、上記した消
去モードのアルゴリズムを半導体不揮発性記憶装置内部
で制御することが可能な自動消去モードを例にとって説
明している。一方、本発明の実施例の消去モードでは、
特開平2−289997号公報における消去モードに対
して、消去のパルス幅を一定としないという点が異な
る。従って、主な回路については特開平2−28999
7号公報に示される回路を引用し、ここでは消去のパル
ス幅を設定する回路、すなわち消去パルス終了信号PE
を発生させる2進カウンタ回路BCS3及び異常検出信
号FAILを発生させる2進カウンタ回路BCS4を中
心に図4から図7を用いて説明する。
【0018】消去パルス発生回路と消去動作 図4と図6に示す2進カウンタ回路BCS3は、消去の
パルス幅を設定するために必要な回路である。また、図
4と図6に示す2進カウンタ回路BCS4は、消去パル
スが発生された回数を計数するために必要な回路であ
る。自動消去モードでは、メモリアレイの全てのアドレ
スについてプレライトが終了すると、自動消去モード設
定信号AEが立ち上がり消去期間に入る。また、自動消
去モード設定信号AEの立ち上がりに伴い、ある遅延を
持って自動消去モード設定遅延信号AEDが立ち上が
る。この信号AEDの立ち上がりを受けて消去開始信号
STが一定期間だけ立ち上がり、フリップフロップ回路
FF3がセットされる。遅延回路D5により設定された
時間の後に、消去パルス/EPが立ち下がる。この消去
パルス/EPのロウレベルにより、消去回路ERCを介
してメモリセルのソースに高電圧Vppが印加される。発
振回路O2と2進カウンタ回路BCS3は、消去パルス
/EPがロウレベルにされることによりそれらによって
定められた時間が経過した後、消去パルス終了信号PE
をロウレベルからハイレベルに変化させ、フリップフロ
ップ回路FF3をリセットする。これに応じて消去パル
ス/EPが立ち上がるので、消去回路ERCによりメモ
リセルのソースの電位は高電圧Vppから回路の接地電位
Vssに切り換えられる。遅延回路D7により設定された
遅延時間の後に、消去ベリファイ信号EVが立ち上がり
ベリファイに移る。ベリファイ用基準パルスの分周信号
OS2は周期の前半がハイレベル、周期の後半がロウレ
ベルの信号であり、ロウレベルである期間にセンスアン
プからの出力信号S0〜S7(8ビット出力の場合)の
ハイレベル、ロウレベルの判定が行なわれ、センスアン
プから出力されている全ビットの信号S0〜S7がロウ
レベルの時、言い換えるならばメモリセルのそれぞれの
しきい値電圧が低い消去状態ならば、フリップフロップ
回路FF3がセットされずにベリファイ時アドレスイン
クリメント信号EAIに応答して次のアドレスを示す内
部アドレス信号が形成され、再び信号OS2のロウレベ
ルの期間に判定が行なわれる。もし、センスアンプの出
力信号S0〜S7のうち1ビット以上の信号がハイレベ
ルであれば、すなわち1ビットでも消去が不十分である
と判定されたメモリセルがあれば、フリップフロップ回
路FF3がセットされ再びロウレベルの消去パルス/E
Pが発生される。このロウレベルの消去パルス/EPに
よって再び消去が行なわれ、その後ベリファイが再び実
行される。この時、遅延回路D8の作用により信号OS
2の最後のパルスはアドレスインクリメント信号EAI
に現われないようにされ、最後に消去が不十分であると
判定されたアドレスに留まることを示している。言い換
えるならば、再び消去が行なわれた後のベリファイは前
のベリファイで消去が不十分であると判定されたアドレ
スから実行される。上記動作の繰り返しにより全てのア
ドレスに対応するメモリセルがベリファイされると、自
動消去モード設定信号AEが立ち下がり消去モード終了
信号ERが一定期間だけハイレベルにされ、消去モード
が終了する。また、自動消去モード設定信号AEの立ち
下がりに伴い、ある遅延を持って自動消去モード設定遅
延信号AEDが立ち下がる。
【0019】特に限定されないが、図4には最初の消去
のパルス幅を長くし2回目以降の消去のパルス幅を一定
パルス幅にするための回路図が示され、図5にはその時
の主な波形のタイミングが示されている。図5におい
て、消去パルス/EPが立ち下がっている間にソース線
に消去パルスが印加され消去が行なわれる。また、消去
パルス/EPが立ち上がり、ある遅延を持って消去ベリ
ファイ信号EVが立ち上がるとベリファイが行なわれ
る。消去パルス/EPが立ち下がるタイミングは、セン
スアンプからの出力信号S0〜S7によって決まる。す
なわち、ベリファイを行ない消去が不十分であるメモリ
セルがあると、S0〜S7信号のいずれかが立ち上がり
消去パルス/EPが立ち下がる。また、消去パルス/E
Pが立ち上がるタイミングは消去パルス終了信号PEに
よって決まる。すなわち、d信号と2進カウンタB.C
の出力信号Aを入力とする2入力NOR回路の出力信号
PEA、または/a信号と2進カウンタB.Cの出力信
号Cを入力とする2入力NOR回路の出力信号PECの
どちらか一方が立ち上がると、消去パルス終了信号PE
が立ち上がり消去パルス/EPが立ち上がる。上述した
d信号は、最初に消去パルス/EPが立ち上がるまでは
ハイレベルを保ち、消去パルス/EPが立ち上がった後
は消去モード終了信号ERが立ち上がり消去モードが終
了するまではロウレベルとなる。このように、最初に消
去モードに入った時はd信号がハイレベルとなっている
ため、Aが立ち下がってもPEA信号が立ち上がらな
い。このため、PEC信号が立ち上がるまで消去パルス
終了信号PEが立ち上がらないので、長いパルス幅の消
去パルス/EPを得ることができる。従って、図4に示
す回路により最初の消去のパルス幅を長くし、2回目以
降の消去のパルス幅を一定パルス幅にすることができ
る。更に、2進カウンタBCS3内にある2進カウンタ
B.Cの段数を変えること、PEA信号を出力とする2
入力NOR回路、及びPEC信号を出力とする2入力N
OR回路をどこの2進カウンタB.Cの出力から取り出
すかによって、消去のパルス幅を任意に設定することが
できる。
【0020】また、特に限定されないが、図6には繰り
返し行なわれる消去のパルス幅を消去の回数が増えるに
したがって長くするための回路図が示され、図7にはそ
の時の主な波形のタイミングが示されている。上述した
ように、消去パルス/EPが立ち下がるタイミングはセ
ンスアンプの出力信号S0〜S7によって決まる。ま
た、消去パルス/EPが立ち上がるタイミングは、消去
パルス終了信号PEによって決まる。図6に示す回路で
は、/aから/x信号及び異常検出信号FAILを利用
して1回目の消去時にはPEA信号が立ち上がり、2回
目の消去時にはPEB信号が立ち上がるというように設
計されているため、消去の回数が増えるにしたがって繰
り返し行なわれる消去のパルス幅が長くなる。図6に示
す回路においては、2進カウンタ回路BCS3内にある
2進カウンタB.Cの段数を変えることによって消去の
パルス幅をどこまで長くするか、すなわち消去を何回繰
り返すかを任意に決めることができる。なお、特開平2
−289997でも述べられているが、2進カウンタ回
路BCS4では消去パルス/EPの発生回数を計数し、
ある一定回数の消去パルス/EPを計数しても消去モー
ドが終了しない場合、すなわち消去パルス/EPをある
一定回数印加しても消去ができない場合には異常検出信
号FAIL号を立ち上げる。その結果、消去モード終了
信号ERが立ち上がり強制的に消去モードを終了させ
る。
【0021】
【発明の効果】本願において開示される発明によって得
られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。す
なわち、半導体不揮発性記憶装置の消去モードにおい
て、繰り返し行なわれる消去のパルス幅を一定としない
ことによって消去とベリファイの繰り返し回数を減ら
し、消去からベリファイ、及びベリファイから消去へ切
り換わる際に行なわれるメモリセルのゲート、ドレイ
ン、ソースに印加される電圧等の切り換え回数を少なく
する。その結果、上記した電圧の切り換えに必要なトー
タル時間を短縮し、消去モード全体の時間を短くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による消去モードのフローチャ
ートである。
【図2】従来の消去モードのフローチャートである。
【図3】本発明の実施例による半導体不揮発性記憶装置
の回路図である。
【図4】本発明の実施例による消去パルス発生回路の回
路図である。
【図5】本発明の実施例による消去パルス発生回路の波
形タイミングである。
【図6】本発明の他の実施例による消去パルス発生の回
路図である。
【図7】本発明の他の実施例による消去パルス発生回路
の波形タイミングである。
【符号の説明】
LOGC…消去制御回路、ERC…消去回路、SA…セ
ンスアンプ、XDCR…行アドレスデコーダ、YDCR
…列アドレスデコーダ、XADB…行アドレスバッフ
ァ、YADB…列アドレスバッファ、DOB…出力バッ
ファ、DIB…入力バッファ、CONT…タイミング制
御回路、M1〜M9…メモリセル、Q1〜Q5…MOS
FET、WL1〜WLn…ワード線、DL1〜DLm…
データ線、CS…共通ソース線、CD…共通データ線、
ce…内部制御信号、se…読み出し制御信号、we…書き込
み制御信号、er…消去制御信号、Vss…接地電圧、Vcc
…電源電圧、Vpp…高電圧、Vcv…ベリファイ用電圧、
AX…行アドレス信号、AY…列アドレス信号、/CE
…外部端子(チップイネーブル信号)、/OE…外部端
子(アウトプットイネーブル信号)、/WE…外部端子
(ライトイネーブル信号)、/EE…外部端子(イレー
ズイネーブル信号)、I/O…外部入出力端子、PP…
プレライトパルス、ES…消去モードを示す信号、DC
…デコーダ制御信号、EV…消去ベリファイ信号、AE
D…自動消去モード設定遅延信号、VE…ベリファイ時
センスアンプ活性化信号、D5〜D8…遅延回路、O2
…発振回路、BCS3、BCS4…2進カウンタ回路、
/EP…消去パルス、AE…自動消去モード設定信号、
ST…消去開始信号、OS2…べリファイ用基準パルス
の分周信号、S0〜S7…センスアンプの出力信号、E
V…消去ベリファイ信号、EAI…ベリファイ時アドレ
スインクリメント信号、PE…消去パルス終了信号、F
AIL…異常検出信号、ER…消去モード終了信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792 H01L 29/78 371 (72)発明者 久米 均 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 宮本 直樹 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数回の消去で電気的消去が可能な半導体
    不揮発性記憶素子を消去する半導体不揮発性記憶装置に
    おいて、 上記複数回の消去のうち少なくとも一回の消去のパルス
    幅は他の消去のパルス幅より長いことを特徴とする半導
    体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】上記一回の消去の上記パルス幅は上記半導
    体不揮発性記憶素子のしきい値電圧が負にならない程度
    のパルス幅に設定されてなること特徴とする請求項1記
    載の半導体不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】消去のパルス幅を消去の回数が増えるにし
    たがって長くすることを特徴とする請求項1記載の半導
    体不揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】上記複数回の消去の消去モードのアルゴリ
    ズムを上記半導体不揮発性記憶装置内部で制御可能なこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の半導体不揮発性記憶装置。
  5. 【請求項5】上記複数回の消去の消去モードのアルゴリ
    ズムを上記半導体不揮発性記憶装置の外部から制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記
    載の半導体不揮発性記憶装置。
  6. 【請求項6】上記半導体不揮発性記憶素子は、制御ゲー
    トと浮遊ゲートとの2層ゲート構造を持つMOSFET
    であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれ
    かに記載の半導体不揮発性記憶装置。
  7. 【請求項7】上記半導体不揮発性記憶装置素子は、制御
    ゲートと浮遊ゲートと選択ゲートを持つMOSFETで
    あることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか
    に記載の半導体不揮発性記憶装置。
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