JPH0667965U - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0667965U
JPH0667965U JP014263U JP1426393U JPH0667965U JP H0667965 U JPH0667965 U JP H0667965U JP 014263 U JP014263 U JP 014263U JP 1426393 U JP1426393 U JP 1426393U JP H0667965 U JPH0667965 U JP H0667965U
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annular
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スプリングとキャンセルプレート(密封装置)
を一体化し、簡単な構造で製造しやすく、扱いやすく、
軽量で、しかも安価な密封装置を提供する。 【構成】密封装置であるキャンセルプレート1は、ピス
トン部材2との間で環状の空室3を形成し、シールリッ
プ12にて密封して、空室3の急激な圧力変動を防止
し、ピストン部材2の急激な移動が起こらないようにし
ている。また、キャンセルプレート1は、バネ手段であ
る環状突部11を備え、圧力室5の作用により駆動する
ピストン部材2と係合しており、圧力室5の圧力が高く
なると、ピストン部材2は、図1(a)中、右方向へ移
動し、スカート部22がクラッチ部6を締結状態とし、
低下するとバネ手段である環状突部11が作用し、ピス
トン部材2は、図1(a)中、左方向へ移動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば自動車の自動変速機内のクラッチ部を動作させる流体圧シリン ダのピストン部に使用される密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の密封装置が適用される自動変速機内のクラッチ部としては、た とえば図7に示すような構成が知られている。
【0003】 すなわち、クラッチ部110の切換動作を行なうための駆動手段を構成する環 状のシリンダ部材107と、このシリンダ部材107内にOリング112,11 2’を介して往復動自在に挿入される環状のピストン部材102とを有している 。
【0004】 シリンダ部材107は図示しない変速機の入力軸に連結され、クラッチ部11 0を介して図示しない出口側の部材に連結されている。
【0005】 一方、ピストン部材102は、圧力流体が導入される圧力室109に面するピ ストン本体108と、このピストン本体108外周から圧力室109に対して反 対側に軸方向に全周的に延びてシリンダ部材107内周の外径側壁面に摺接する スカート部111と、から構成されている。
【0006】 このピストン部材102のスカート部111の先端は、シリンダ部材107に 設けられた前記クラッチ部110に当接しており、圧力室109に圧力流体を導 入することによりピストン部材102のスカート部111を介してクラッチ部1 10を軸方向に押圧し、クラッチ部110を締結状態とするようになっている。
【0007】 上記ピストン部材102のスカート部111と、シリンダ部材107内周の内 径側壁面との間には、密封装置を構成する環状のキャンセルプレート101が配 置され、キャンセルプレート101と、ピストン部材102との間に環状の空室 103が形成されている。この環状の空室103の緩衝作用によってピストン部 材102の急激な移動が起こらないようにしている。
【0008】 キャンセルプレート101は、図6に示すように、板材を塑性加工した板金構 造のプレート本体101aと、プレート本体101aの外径端に一体的に設けら れるシールリップ104とから構成され、図7に示したように、プレート本体1 01aの内径端部をシリンダ部材107内周の内径側壁面に固定している。
【0009】 一方、外径側のシールリップ104をピストン部材102のスカート部111 内周に密接させることにより、プレート本体101aとピストン部材102のス カート部111内周面との隙間をシールするシール部を構成している。
【0010】 また、キャンセルプレート101とピストン部材102との間にはピストン部 材102を圧力室109側に付勢するスプリング105が円周方向に複数設けら れ、圧力室109の圧力解放時、スカート部111をクラッチ部110から離脱 させる構成となっている。
【0011】 また、キャンセルプレート101には、その複数のスプリング105が挿入可 能でかつ脱落を防止するためのスプリング挿入溝106が設けられていた。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、斯かる従来技術の場合には、複数個のスプリング105のそれぞれを 、いちいちキャンセルプレート101のスプリング挿入溝106に挿入組付けし なければならず、組立が面倒で重量も大きいものとなっていた。
【0013】 また、プレート本体101aに各スプリング105に対応するスプリング挿入 溝106を形成する必要があり、プレート本体101aを複雑な板金構造とする 必要があり、成形に手数を要する。
【0014】 本考案は上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的と するところは、単純な構造で、組立工数がかからず、しかも軽量な密封装置を提 供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案にあっては、クラッチ部の切換動作を行 なうための駆動手段を構成する環状のシリンダ部材と、該シリンダ部材内に往復 動自在に挿入される環状のピストン部材と、を有し、該ピストン部材は、圧力流 体が導入される圧力室に面するピストン本体と、該ピストン本体外周から圧力室 に対して反対側に軸方向に全周的に延びて前記シリンダ部材内周の外径側壁面に 摺接するスカート部と、から構成され、該ピストン部材のスカート部とシリンダ 部材の内径側壁面との間に環状の密封装置本体を配設し、該密封装置本体とピス トン部材の間に環状の空室を形成する密封装置であって、前記密封装置本体の内 径端を前記シリンダ部材内周の内径側壁面に固定すると共に、前記密封装置本体 の外径端側に、密封装置本体の外径端と前記スカート部の内周面との隙間をシー ルするシール部を設け、さらに前記密封装置本体とピストン部材の間に、ピスト ン部材を圧力室側に付勢するバネ手段が設けられた密封装置において、前記密封 装置本体自体に軸方向に弾性力を有するバネ作用部を設け、該バネ作用部によっ て前記バネ手段を構成し、前記バネ作用部のバネ力によって前記ピストン部材を 付勢して成ることを特徴とする。
【0016】 前記バネ作用部を前記密封装置本体と一体的に設けた弾力性を有する突起部に よって構成するとよい。
【0017】 前記密封装置本体に、前記環状空室と外部とを連通する通路を設けるとよい。
【0018】 前記密封装置本体が、板材を塑性加工した板金構造であり、バネ手段を構成す る突部についても密封装置本体と同一の板材で一体成形された板バネによって構 成することもできる。
【0019】
【作用】
而して、密封装置本体に一体的に設けられた弾力性を有する突部によってピス トン部材が圧力室側に付勢される。
【0020】 また、密封装置本体に設けた通路を通じて環状の空室内外の圧力がバランスさ れる。
【0021】 さらに、バネ手段を密封装置本体と同一の板材で一体成形された板バネによっ て構成すれば、構造が単純で製造しやすい。
【0022】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
【0023】 図1(a)は本考案の第1実施例に係る密封装置が適用される自動変速機のク ラッチ部周辺の断面構造図を示している。
【0024】 図において、Aはクラッチ部6を動作させるための流体圧アクチュエータであ り、環状のシリンダ部材4と、このシリンダ部材4内に形成された環状のシリン ダ室8内部に軸方向に往復動自在に挿入される環状のピストン部材2と、を備え ている。
【0025】 このシリンダ部材4は図示しない変速機の入力軸に連結され、シリンダ部材4 に設けられたクラッチ部6を介して、図示しない出力側の部材に連結されている 。
【0026】 シリンダ部材4は一端が閉塞され他端が解放された断面コ字形の環状部材で、 内筒部41と、この内筒部41と同心的に所定間隔離間して設けられる外筒部4 2と、外筒部42の一端から半径方向内方に向かって延びて内径端が内筒部41 に固定される端壁43と、から構成されている。
【0027】 一方、ピストン部材2は、環状のピストン本体21と、このピストン本体21 の外周からシリンダ部材4の解放端側に軸方向に全周的に延びてシリンダ部材4 内周の外径側壁面である外筒部42内周に摺接するスカート部22と、から構成 されている。
【0028】 また、シリンダ部材4の外筒部42内周と摺接するピストン本体21の外周面 およびシリンダ部材4の内筒部41外周と摺接するピストン本体21の内周面に は、摺動面間をシールするためのOリング等のシール部材9,9’が装着され、 ピストン部材2とシリンダ部材4の端壁43間に圧力流体が導入される圧力室5 が形成されている。
【0029】 一方、クラッチ部6はシリンダ部材4の外筒部42の解放端側に設けられるも ので、ピストン部材2のスカート部22先端が係合している。
【0030】 クラッチ部6は、詳細に図示はしないが、入力側のクラッチ板と出力側のクラ ッチ板を軸方向に交互に配設した公知の多板クラッチの構成で、入力側のクラッ チ板をシリンダ部材4の外筒部42に連結し、出力側のクラッチ板を図示しない 出力側の部材に連結している。
【0031】 そして、圧力室5に圧力流体を導入することにより、ピストン部材2をクラッ チ部6に向かって移動させ、スカート部22によってクラッチ部6を押圧して締 結状態とし、入力側から出力側にトルクを伝達するようになっている。
【0032】 上記ピストン部材2のスカート部22内周と、シリンダ部材4の内径側壁面に 相当する内筒部41外周との間に、本考案の密封装置である環状のキャンセルプ レート1が配設され、キャンセルプレート1とピストン部材2の間に閉塞された 環状の空室3が形成されている。
【0033】 キャンセルプレート1は、内径端がシリンダ部材4の内径側壁面を構成する内 筒部41外周に固定される密封装置本体としてのプレート本体10と、このプレ ート本体10に一体的に設けられるシールリップ12とから構成されている。
【0034】 シールリップ12はスカート部22内周面に摺動自在に密封接触してシール部 7を構成している。
【0035】 そして、プレート本体10には、前記ピストン本体21に向かって突出する弾 力性を有する環状突部11が設けられている。
【0036】 この環状突部11はピストン本体21の端面に圧縮状態で当接しており、環状 突部11の弾性復元力によってピストン本体21を常時圧力室5側に付勢するよ うになっている。
【0037】 この実施例では、キャンセルプレート1のプレート本体10が板材を塑性変形 させて成形した板金構造で、断面略逆L字形のリング状部品として成形される。
【0038】 このプレート本体10は、ワッシャ状のプレート部14と、このプレート部1 4の外径端からピストン本体21側に向かって軸方向に所定幅だけ全周的に延び る円筒状部15と、この円筒状部15の先端からさらに軸方向ピストン本体21 側に向かって、徐々に径が小径となるように傾斜して延びる傾斜部16と、この 傾斜部16の先端から半径方向内方に向けて円弧状に曲げ返された円弧状部17 と、から構成されている。
【0039】 このうち、プレート部14と円筒状部15とによってプレート本体10が構成 され、傾斜部16と円弧状部17とによって環状突部11を構成している。
【0040】 上記プレート部14の内径端はシリンダ部材4の内筒部41外周に嵌合され、 止め輪30によって固定されている。
【0041】 また、プレート部14は略平らな平ワッシャ形状で、その途中に補強用のリブ 18が設けられ曲げ剛性が高められている。
【0042】 このリブ18は、環状の空室3と反対側に凸状となるように成形されている。
【0043】 もっとも、このリブ18については、必要に応じて加工されるもので、必要が なければ設けなくてもよく、また、その形状は補強できるものであればどんな形 状でもよい。
【0044】 また、このプレート部14の内径端には、図3に示すように複数の切欠き13 が設けられ、この切欠き13によって環状の空室3の内部と外部を連通して圧力 バランスをとるようになっている。
【0045】 もっとも、切欠きではなく、プレート部14の適宜箇所に孔を設けてもよい。
【0046】 また、プレート部14の軸方向の位置は、ピストン本体21がシリンダ部材4 の端壁43に当接した位置で、クラッチ部6と干渉しないように、スカート部2 2の先端よりも若干ピストン本体21側に位置している。
【0047】 一方、円筒状部15は、スカート部22と同心的に配置されるもので、円筒状 部15外周とスカート部22内周の間に環状の微小間隙7aが形成されている。
【0048】 この円筒状部15の長さは、この実施例ではスカート部22の半分よりも若干 大きく形成されている。
【0049】 そして、この円筒状部15の外周に上記したシールリップ12が接合されてい る。
【0050】 このシールリップ12は、ゴム状弾性材によって成形されるもので、円筒状部 15の外周面全周を均一に被覆する薄肉の外周ゴム部12aと、円筒状部15の 外周面から半径方向外方に向かって突出するリップ部12bと、から構成されて いる。
【0051】 このリップ部12bは、軸方向ピストン本体21側に向かって徐々に拡径する 方向に傾斜して延びており、その先端がスカート部22内周面に対してリップ部 12bの弾力性によって圧接され、シール部7を構成している。
【0052】 また、リップ部12bは円筒状部15の傾斜部16側に片寄らせて設けられて おり、その基部が円筒状部15と傾斜部16の角部位置から円筒状部15の略中 央位置までの幅に設定され、リップ先端は円筒状部15と傾斜部16の角部位置 よりも傾斜部16側に位置している。
【0053】 また、円筒状部15の外周面を被覆する外周ゴム部12aは、プレート部14 および傾斜部16との角部についても被覆している。
【0054】 一方、前記傾斜部16は、図示例では直線状に適宜角度で傾斜した構成で環状 突部11の一部を構成する。
【0055】 円弧状部17は、傾斜部16から連続して傾斜部16と共にバネ手段としての 環状突部11を構成するもので、ピストン本体21側に凸形状に成形されている 。
【0056】 図1(b)に示したように、この円弧状部17および傾斜部16には軸方向に 延びる切欠き11aが複数設けられている。
【0057】 この切欠き11aは円周方向に等配されるもので、円弧状部17の先端から傾 斜部16の中途位置まで延びており、切欠き11aと切欠き11aによって区分 される各片が弾力性に富む板バネとして機能する。
【0058】 もっとも、環状突部11が軸方向にバネとしての弾力性を有していればよく、 切欠き11aを設けなくてもよい。
【0059】 上記構成の密封装置としてのキャンセルプレート1は、シリンダ部材4のシリ ンダ室8内にピストン部材2を挿入した後に、ピストン部材2のスカート部22 と内筒部41との間に挿入して組立てられる。
【0060】 キャンセルプレート1の挿入は、環状突部11を前に向けた状態で、プレート 部14の内端をシリンダ部材4の内筒部41外周に嵌合し、円弧状部17先端が ピストン本体21の背面と当接するまで軸方向に押し込む。
【0061】 当接した後、さらに軸方向に力を加えて押し込んで環状突部11を軸方向に所 定量弾性変形させ、所定位置にて、プレート部14内端を止め輪30によって固 定する。
【0062】 したがって、ピストン本体21は、キャンセルプレート1の内端を支点として 、環状突部11の弾性復元力によってシリンダ部材4の端壁43に押え付けられ る。
【0063】 このように、バネ手段である環状突部11を有するキャンセルプレート1とし て部品を一体化したことで、扱いやすく、組立工数も削減でき、従来の複数個の スプリング105の分だけ重量を軽量化できる。
【0064】 また、密封装置であるキャンセルプレート1の構造は単純で製造しやすくなる 。
【0065】 さらに、複数個のスプリング105を削除できたので、従来のピストン部材1 02のように複数個のスプリング受け部を設ける必要もなく、ピストン部材2に ついても製造しやすくなる。
【0066】 この実施例では、環状突部11に先細となる方向の傾斜部16を設けてあるの で、この傾斜部16がスカート部22の内周へ挿入する際の案内となり、挿入作 業を容易にできる。
【0067】 次に動作について説明すると、圧力室5に圧力流体が導入されると、キャンセ ルプレート1の環状突部11による押圧力に抗してピストン部材2がキャンセル プレート1側に移動する。
【0068】 このピストン部材2の移動にしたがって環状突部11の弾性変形は、主として 、切欠き11aを形成した領域の傾斜部16の部分が内側に撓み、その分だけピ ストン本体21背面に当接する円弧状部17が内径側にすべる。
【0069】 この実施例では、当接面が円弧状となっているのですべりやすく、摩擦抵抗が 少ないので摩耗等の問題が生じない。
【0070】 一方、スカート部22内周に密接するリップ部12bによって環状の空室3は 密封されており、圧力室5内の圧力が急激に大きくなった場合でも、環状の空室 3によって、緩衝される。
【0071】 さらに、上記切欠き13によって環状の空室3の内外の圧力が徐々にバランス されるので、ピストン部材2が急激に移動することはない。
【0072】 この実施例では、キャンセルプレート1のプレート本体10を構成するプレー ト部14にリブ18を設けて曲げ剛性を高めているので、ピストン部材2が移動 して傾斜部16が大きく変形しても円筒状部15は傾かないので、スカート部2 2に対するリップ部12bの接触状態を適切に維持することができる。
【0073】 図4は、本考案の第2実施例に係る密封装置であるキャンセルプレート1を示 している。
【0074】 このキャンセルプレート1は、プレート部14と円筒状部15(外周側)を一 部品で、円筒状部15(内周側)、傾斜部16及び円弧状部17を一部品で構成 し、円筒状部15で接合したもので、外周側のリップ部12bへ円弧状部17、 つまりバネ機構を有する環状突部2の動きが伝わりにくいように構成したもので ある。
【0075】 図5は、本考案の第3実施例に係る密封装置であるキャンセルプレート1を示 している。
【0076】 このキャンセルプレート1は、第2実施例と同じようにプレート部14と円筒 状部15(外周側)を一部品で、円筒状部15(内周側)、傾斜部16及び円弧 状部17を一部品で構成し、円筒状部15で接合したもので、その接合部にゴム 層19を設け外周側のリップ部12bへバネ機構を有する環状突起部2の振動が さらに伝わりにくいように構成したものである。
【0077】
【考案の効果】
本考案は以上の構成及び作用よりなるもので、密封装置本体に弾力性を有する 突部を一体的に設けてピストン部材を付勢するバネ手段を構成したので、部品が 一体化され、スプリングと別体としていた従来技術に比べて扱いやすく、また複 数個のスプリングを組み付ける必要がなくなって組立工数削減となり、さらに軽 量化が図れる。
【0078】 また、密封装置本体に従来のようにスプリング挿入溝を設ける必要がないので 、装置本体の構造を単純にすることができ、製造しやすくコストダウンとなる。
【0079】 さらに、密封装置本体に環状の空室と外部とを連通する通路を設けることによ り、環状の空室の内外圧力のバランスをとっているので、密封装置本体に過度な 圧力がかからず製品寿命が長くなると共に品質向上となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本考案の第1実施例に係る密封
装置周辺を示す断面構造図である。図1(b)は、本考
案の第1実施例に係る密封装置であるキャンセルプレー
トを示す部分斜視図(一部断面)である。
【図2】図2は、本考案の第1実施例に係る密封装置で
あるキャンセルプレートを示す断面図である。
【図3】図3は、本考案の第1、第2及び第3実施例に
係る密封装置であるキャンセルプレートの内径端の切欠
きを示す部分図である。
【図4】図4は、本考案の第2実施例に係る密封装置で
あるキャンセルプレートを示す断面図である。
【図5】図5は、本考案の第3実施例に係る密封装置で
あるキャンセルプレートを示す断面図である。
【図6】図6は、従来の密封装置であるキャンセルプレ
ートを示す断面図である。
【図7】図7は、従来の密封装置周辺を示す断面構造図
である。
【符号の説明】
A 流体圧アクチュエータ 1 キャンセルプレート(密封装置) 2 ピストン部材 3 空室 4 シリンダ部材 5 圧力室 6 クラッチ部 7 シール部 8 シリンダ室 9,9’ シール部材 10 プレート本体 11 環状突起部(バネ手段) 11a 切欠き 12 シールリップ 12a 外周ゴム部 12b リップ部 13 切欠き 14 プレート部 15 円筒状部 16 傾斜部 17 円弧状部 18 リブ 19 ゴム層 21 ピストン本体 22 スカート部 30 止め輪 41 内筒部 42 外筒部 43 端壁 101 キャンセルプレート(密封装置) 101a プレート本体 102 ピストン部材 103 空室 104 シールリップ 105 スプリング 106 スプリング挿入溝 107 シリンダ部材 108 ピストン本体 109 圧力室 110 クラッチ部 111 スカート部 112,112’ Oリング

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチ部の切換動作を行なうための駆
    動手段を構成する環状のシリンダ部材と、該シリンダ部
    材内に往復動自在に挿入される環状のピストン部材と、
    を有し、該ピストン部材は、圧力流体が導入される圧力
    室に面するピストン本体と、該ピストン本体外周から圧
    力室に対して反対側に軸方向に全周的に延びて前記シリ
    ンダ部材内周の外径側壁面に摺接するスカート部と、か
    ら構成され、 該ピストン部材のスカート部とシリンダ部材の内径側壁
    面との間に環状の密封装置本体を配設し、該密封装置本
    体とピストン部材の間に環状の空室を形成する密封装置
    であって、 前記密封装置本体の内径端を前記シリンダ部材内周の内
    径側壁面に固定すると共に、前記密封装置本体の外径端
    側に、密封装置本体の外径端と前記スカート部の内周面
    との隙間をシールするシール部を設け、 さらに前記密封装置本体とピストン部材の間に、ピスト
    ン部材を圧力室側に付勢するバネ手段が設けられた密封
    装置において、 前記密封装置本体自体に軸方向に弾性力を有するバネ作
    用部を設け、該バネ作用部によって前記バネ手段を構成
    し、前記バネ作用部のバネ力によって前記ピストン部材
    を付勢して成ることを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】 前記バネ作用部を前記密封装置本体と一
    体的に設けた弾力性を有する突起部によって構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の密封装置。
  3. 【請求項3】 前記密封装置本体に、前記環状空室と外
    部とを連通する通路を設けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の密封装置。
  4. 【請求項4】 前記密封装置本体が、板材を塑性加工し
    た板金構造であり、バネ手段を構成する突部についても
    密封装置本体と同一の板材で一体成形された板バネによ
    って構成したことを特徴とする請求項2または3に記載
    の密封装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006051801A1 (ja) * 2004-11-12 2006-05-18 Nok Corporation クラッチピストン
KR20200001409A (ko) * 2018-06-27 2020-01-06 평화오일씰공업주식회사 자동변속기용 클러치 유니트

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