JPH0667917U

JPH0667917U - 組み合わせ式吊り具

Info

Publication number: JPH0667917U
Application number: JP442993U
Authority: JP
Inventors: 健士山崎
Original assignee: 株式会社ニッサチェイン
Priority date: 1993-02-15
Filing date: 1993-02-15
Publication date: 1994-09-22

Abstract

(57)【要約】【目的】フック等の吊り下げ部材を使用した吊り下げ方
式において、各部品を組み合わせ方式とすることによっ
て吊り下げ方式の多様化及びシステム化を達成可能な吊
り具を提供する。【構成】一端部に抜け止めを施してフック３、４等の吊
り下げ部材が挿着された止め具１と、当該止め具を着脱
自在に連結可能な受け具２との組み合わせを基本とし、
受け具の構成に多用性を持たせた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、店内、ショーウィンド内のディスプレイにおいて商品を吊り下げるために、あるいは植木鉢、かご等の園芸用品を吊り下げるために、あるいはまた物干し用途等、各種物品を吊り下げるために使用する吊り具の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来からこのような吊り具にはＳ字フックが多用されている。すなわち、Ｓ字フックの一方湾曲端を所望箇所に掛止して他方の湾曲端において鎖、紐等を介しあるいは介さずに対象物を吊り下げる方式が一般的に採用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような吊り下げ方式においては、吊り下げ箇所、吊り下げ長さ、吊り下げ物等に応じて、フックの大きさ、長さを選定する必要があり、また、鎖、紐等を使用する場合には、これらを別途用意する必要があった。また、すでに特定のフックを使用している場合において、他の吊り下げ方式を実施しようとした場合、現用のフックを取り外さなければならない難点もあった。

【０００４】そこで、この考案の目的とするところは、フック等の吊り下げ部材を使用した吊り下げ方式において、各部品を組み合わせ方式とすることによって吊り下げ方式の多様化及びシステム化を達成可能な吊り具を提供するところにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的達成のため、この考案においては少なくとも２種の部品を組み合わせることによって吊り具を構成させ、この組み合わせ部品に互換性を持たせることにより多様な組み合わせを可能にしたもので、基本的には一端部に抜け止めを施してフック等の吊り下げ部材が挿着された止め具と、当該止め具を着脱自在に連結可能な受け具との組み合わせからなり、この受け具に多用性を持たせたものである。

【０００６】すなわち、この考案に係る組み合わせ式吊り具の一は、一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材が挿着された止め具と、当該止め具を着脱自在に連結可能な受け具との組み合わせからなり、受け具が一端部に抜け止めを施した他の吊り下げ部材に挿着されている組み合わせ式吊り具として構成される。

【０００７】また、一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材が挿着された止め具と、当該止め具を両端部において着脱自在に連結可能な筒状の受け具との組み合わせからなる組み合わせ式吊り具として構成される。

【０００８】さらにまた、一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材が挿着された止め具と、当該止め具を着脱自在に連結可能な受け具との組み合わせからなり、受け具に抜け止めを施した鎖状、棒状、紐状等の延長部材が連結されている組み合わせ式吊り具として構成される。

【０００９】またさらに、一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材が挿着された止め具と、当該止め具を着脱自在に連結可能な受け具との組み合わせからなり、受け具が天井あるいは壁面等の平面部に取り付け可能である組み合わせ式吊り具として構成される。

【００１０】止め具と受け具は、螺合式に組み合わせるのが望ましく、場合によればバネ力を付与した小鋼球の凹部に対する嵌合を利用した連結機構その他公知の弾発嵌合式なども採用できる。

【００１１】止め具及び受け具に挿着される吊り下げ部材としては、一端部からＣ字形に湾曲する掛止部を有するフックに限らず、種々の形態のフック並びになす環など各種吊り下げ部材を利用することができ、また、これらは直接挿着する場合に限らず、鎖状、紐状、棒状等の延長部材の先端に取り付けられていても良い。

【００１２】

【作用】

上記の様に、一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材が挿着された止め具と、当該止め具を着脱自在に連結可能な受け具との組み合わせからなるため、受け具に多用性を持たせることによって、多様な吊り下げ方式の吊り具を提供し得る。受け具が一端部に抜け止めを施した他の吊り下げ部材に挿着されている吊り具は、例えば両端フック形式の吊り具として構成される。一端部の長さ、湾曲部の大きさに変化を持たせた部品を用意しておけば、好みに応じた組み合わせが可能となる。

【００１３】受け具が筒状をなし、両端部において止め具を着脱自在に連結可能とした場合においても、同様に好みに応じた組み合わせが可能となる。

【００１４】受け具に抜け止めを施した鎖状、棒状、紐状等の延長部材が連結されている場合、丸環、Ｓ環等との併用も可能であり、また、延長部材の両端に受け具を連結して、それぞれの受け具に止め具を連結するようにすることもできる。

【００１５】受け具を天井あるいは壁面等の平面部に取り付け可能としておけば、天井、壁面からの吊り下げも可能となる。

【００１６】吊り下げ部材が挿着された止め具及び受け具、受け具単体、延長部材が連結された受け具は、各種形状、大きさ、構造のものを一組としてセットで提供することもでき、また、それぞれ部品として提供することもでき、適宜に組み合わせることにより所望の吊り具を構成することができる。

【００１７】

【実施例】

以下、添附図面に示した実施例について説明する。図１は、この考案に係る吊り具の一実施例を示す正面図で、両端フックの例を示している。１及び２は、互いのねじ部１ａ及び２ａにおいて螺合可能な止め具と受け具で、各々中空に形成され、フック３及び４の直杆部５及び６をこの中空部に挿通した後、端部に形成した小径部５ａ及び６ａにリング７、８を装着して小径部端部を打圧偏平化することによりリングの抜け止めを図っている。リング７は、止め具１の後端部の内径よりも大きくその外径よりも小さい外径を有している。また、受け具２には、直杆部６を挿通可能であるがリング８の外径よりも小さい内径を有する段部９が形成されている。したがって、フック３及び４は、抜け止めを施された状態で止め具１と受け具２にそれぞれ挿着されている。

【００１８】フック３及び４の抜け止めは、リングを使用せず、それぞれの直杆部５及び６の端部を打圧変形するだけでも良い。但し、リングを使用した場合、フックの回転がスムーズであるという利点を有する。

【００１９】受け具２を天井面などに対する取り付け部材として構成すれば、フック３等の吊り下げ部材を挿着した止め具を螺合することによって天井からの吊り下げが可能となる。

【００２０】図４は他の実施例を示すもので、受け具２が両端にねじ部２ａ、２ａを有する筒状に形成され、フック３を挿着した止め具１をねじ部１ａにおいて受け具の両端部に連結するようにしたものである。

【００２１】図５はさらに他の実施例を示すもので、鎖１０の両端に挿着した止め具１を、それぞれ受け具２に連結し、受け具の他端部にフック３を挿着した、中間を鎖部とした両端フックの例を示している。

【００２２】止め具及び受け具に取り付けるべき吊り下げ部材としては、これらの例に限らず各種部材を採用することができる。

【００２３】

【考案の効果】以上詳述したところから明らかな通り、この考案に係る吊り具は、一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材が挿着された止め具と、当該止め具を着脱自在に連結可能な受け具との組み合わせからなるので、吊り下げ部材の種類、大きさ、受け具の構造あるいはこれに挿着する部材の選定によって極めて多用性に富んだ吊り具を提供し得たのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る吊り具の一実施例を示す一部切
欠正面図、

【図２】同吊り具に使用する止め具の一部切欠正面図、

【図３】同吊り具に使用する受け具の一部切欠正面図、

【図４】この考案に係る吊り具の他実施例を示す一部切
欠正面図、

【図５】さらに他の実施例を示す一部切欠正面図。

【符号の説明】

１……止め具２……受け具３、４……フック（吊り下げ部材）１０……鎖

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材
が挿着された止め具と、当該止め具を着脱自在に連結可
能な受け具との組み合わせからなり、受け具が一端部に
抜け止めを施した他の吊り下げ部材に挿着されている組
み合わせ式吊り具。
【請求項２】一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材
が挿着された止め具と、当該止め具を両端部において着
脱自在に連結可能な筒状の受け具との組み合わせからな
る組み合わせ式吊り具。
【請求項３】一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材
が挿着された止め具と、当該止め具を着脱自在に連結可
能な受け具との組み合わせからなり、受け具に抜け止め
を施した鎖状、棒状、紐状等の延長部材が連結されてい
る組み合わせ式吊り具。
【請求項４】一端部に抜け止めを施して吊り下げ部材
が挿着された止め具と、当該止め具を着脱自在に連結可
能な受け具との組み合わせからなり、受け具が天井ある
いは壁面等の平面部に取り付け可能である組み合わせ式
吊り具。
【請求項５】一端部に抜け止めを施して止め具を挿着
した組み合わせ式吊り具に用いる吊り下げ部材。
【請求項６】止め具と受け具が互いに螺合式に組み合
わせられる請求項１、２、３、４または５記載の組み合
わせ式吊り具。
【請求項７】止め具と受け具が互いに弾発嵌合式に組
み合わせられる請求項１、２、３、４または５記載の組
み合わせ式吊り具。