JPH0666120A - 軸受の潤滑装置 - Google Patents

軸受の潤滑装置

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Publication number
JPH0666120A
JPH0666120A JP21443992A JP21443992A JPH0666120A JP H0666120 A JPH0666120 A JP H0666120A JP 21443992 A JP21443992 A JP 21443992A JP 21443992 A JP21443992 A JP 21443992A JP H0666120 A JPH0666120 A JP H0666120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
bearing
oil passage
lube oil
rotary shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21443992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Munekiyo
正幸 宗清
Tatsuyoshi Watabe
辰義 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP21443992A priority Critical patent/JPH0666120A/ja
Publication of JPH0666120A publication Critical patent/JPH0666120A/ja
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速回転する玉軸受2を確実に潤滑するとと
もに、潤滑油供給系と回転軸1との間のシール部材を不
要にし、摺動抵抗による損失を排除する。 【構成】 回転軸1を構成する内筒4によって潤滑油通
路9が形成されており、その先端の油溜まり部10に連
通した軸受給油孔14が、玉軸受2の内輪2aを貫通し
て軌道面に開口する。ノズル挿入部11としての潤滑油
通路9開口端には、潤滑油を噴射する潤滑油ノズル26
が非接触状態で挿入されている。潤滑油通路9内周面に
は、回転軸1の回転に伴い潤滑油を油溜まり部10側へ
送るように螺条30が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速回転軸を支承す
るころがり軸受の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンやターボチャージャ等の高
速回転軸を玉軸受等のころがり軸受でもって支承する場
合には、転動体の焼付を防止して耐久性を確保するため
に、ころがり軸受に潤滑油を強制的に供給し、潤滑およ
び冷却を図る必要がある。
【0003】この潤滑油供給としては、ころがり軸受の
側面へ向けてオイルジェットを形成しておき、内輪,外
輪の間隙を通して転動体へ潤滑油を吹きかけるようにし
た構成が一般的であるが、軸受の構造や取付位置等によ
っては安定した潤滑油供給が困難な場合がある。
【0004】そこで、実開昭63−186935号公報
等に示されているように、回転軸内部に潤滑油通路を形
成しておき、ころがり軸受の内輪を貫通する軸受給油孔
を通して転動体に確実に潤滑油を供給するようにした軸
受潤滑装置もある。この場合、上記潤滑油通路内部を常
に潤滑油でもって充満させておく必要があるので、上記
公報の装置では、上記潤滑油通路が開口する回転軸端部
をシール部材を介して潤滑油タンクに接続してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに高速回転する回転軸と潤滑油タンクとをシール部材
を介して接続したのでは、シール部材の摺動抵抗によっ
て損失が大きくなり、好ましくない。尚、損失が小さく
なるようにシール性能を低く設定すると潤滑油の漏洩が
生じてしまう。
【0006】またシール部材の耐久性も問題となり、定
期的な点検,交換が必要となってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る軸受の潤
滑装置は、ころがり軸受によって支承された回転軸にそ
の一端から軸中心に沿って上記ころがり軸受の嵌合部付
近まで形成された潤滑油通路と、この潤滑油通路先端部
に連通し、かつ上記ころがり軸受の内輪軌道面に開口す
る軸受給油孔と、上記潤滑油通路の開口端に非接触で挿
入され、かつ加圧された潤滑油を潤滑油通路内へ噴射す
る潤滑油ノズルと、回転軸の回転に伴い潤滑油を上記潤
滑油ノズル側から上記軸受給油孔側へ送る方向に潤滑油
通路内周面に形成された螺条とを備えたことを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】潤滑油ノズルから噴射された潤滑油は回転軸中
心部の潤滑油通路内へ流入する。回転軸は高速回転して
いるので、潤滑油は遠心力によって潤滑油通路内周面へ
押し付けられるが、該内周面の螺条の回転に伴うポンプ
作用によって徐々に潤滑油通路先端部へ送られる。そし
て、潤滑油通路先端部から遠心力により軸受給油孔を通
してころがり軸受の転動体へ潤滑油が供給される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0010】図1は、この発明を例えばガスタービンの
回転軸1に適用した一実施例を示している。
【0011】回転軸1は、玉軸受2を介してハウジング
3に支承される軸31と、軸31に螺着,固定される潤
滑用の内筒4と、内筒4の外周を覆うように嵌合する外
筒5と、から形成される。上記内筒4端部にはバランサ
6が螺合しており、外筒5は円筒ころ軸受7及びスペー
サ32を介してバランサ6と玉軸受2との間に固定され
る。この外筒5の端部は、円筒ころ軸受7によってハウ
ジング3に支承されている。上記バランサ6には、回転
軸1のバランス調整用ねじ8が取り付けられている。
尚、上記円筒ころ軸受7は、図示せぬオイルジェット機
構によって転動体7aに側方から潤滑油が吹きかけられ
るようになっている。
【0012】上記内筒4は、その軸中心に沿って潤滑油
通路9が形成された中空状をなしている。上記潤滑油通
路9の先端は、回転軸1の油溜まり部10に連通してい
る。潤滑油通路9の開口端は、ノズル挿入部11として
内筒4一端に開口している。そして、このノズル挿入部
11との境界部に、図2に詳示するように、円筒状の小
径部12を有し、かつこの小径部12から徐々に径が拡
大するようにテーパ部13が設けられている。尚、この
テーパ部13を形成する円錐面の頂角は60°以下とな
っている。
【0013】玉軸受2は、回転軸1に嵌合した内輪2
a、ハウジング3に固定された外輪2bおよび球状の転
動体2cから構成されているが、内輪2aには、半径方
向に複数の軸受給油孔14が貫通形成され、転動体2c
を案内する軌道面に開口している。この軸受給油孔14
の内周側は、回転軸1外周面の油溝15に連通し、更
に、回転軸1の半径方向に形成した油孔16を通して油
溜まり部10に連通している。尚、内輪2aに隣接して
シール保持リング17が固定されており、該リング17
にシール部材18が取り付けられている。
【0014】一方、上記の回転軸1端部を収容したハウ
ジング3の端部はキャップ19によって覆われている。
これによって、ハウジング3内部に、密閉された潤滑油
室20が隔成されている。上記玉軸受2や円筒ころ軸受
7を潤滑して潤滑油室20へ流れ落ちてきた潤滑油は、
ドレンポート21を介して排出されるようになってい
る。
【0015】尚、外筒5には、内筒4と外筒5との間に
漏れ出た潤滑油を遠心力で排出するように、油排出孔2
2,23が形成されている。また24は、外筒5に取り
付けられたバランス調整用ねじ、25は回転数センサを
示している。
【0016】上記キャップ19の中心部には、潤滑油を
噴射する潤滑油ノズル26が取り付けられている。この
潤滑油ノズル26は、図2に示すように、キャップ19
に取り付けられるフランジ部26aと、潤滑油が導入さ
れるコネクタ接続部26bと、内筒4端部のノズル挿入
部11内に挿入される細長いノズル部26cとから構成
されている。上記ノズル部26cは、潤滑油を細く噴出
させるように十分に長いオリフィス通路27を有し、そ
の先端開口27aが内筒4の小径部12の直前に位置し
ている。この潤滑油ノズル26と内筒4とは非接触とな
っており、かつ両者間にシール部材は設けられていな
い。上記コネクタ接続部26bには、コネクタ28が取
り付けられ、該コネクタ28を介して図示せぬ潤滑油ポ
ンプからの潤滑油ホース29が接続されている。
【0017】そして、上記内筒4の潤滑油通路9内周面
には、ポンプ作用をなすように螺条30が形成されてい
る。この螺条30は、回転軸1の所定の回転方向に対
し、潤滑油がテーパ部13側から油溜まり部10側へ送
られる方向に設けられている。また、回転軸1の高速回
転(例えば10万rpm程度)に適するように、例えば
0.2mm程度の非常に細いピッチでもって形成されて
いる。
【0018】上記の構成においては、図示せぬ潤滑油ポ
ンプでもって加圧された潤滑油が潤滑油ノズル26から
連続的に噴射され、小径部12を通して内筒4の潤滑油
通路9内に流入する。内筒4は回転軸1の一部として高
速回転しているので、潤滑油通路9内の潤滑油は遠心力
によって内周面に押し付けられる。そのため、螺条30
によるポンプ作用を受け、油溜まり部10へ向けて順次
送られる。また、潤滑油の入口となる小径部12に続い
てテーパ部13が設けられているので、遠心力で外周側
へ向かおうとする潤滑油がテーパ面に沿ってやはり油溜
まり部10側へ付勢されるようになり、小径部12から
外部へ流出するようなことがない。つまり潤滑油の逆流
が阻止され、潤滑油ノズル26から噴射された潤滑油が
確実に油溜まり部10へ導かれる。そして、油溜まり部
10から遠心力でもって油孔16および軸受給油孔14
を通して玉軸受2へ供給され、転動体2cの潤滑や冷却
が行われる。
【0019】このように上記構成では、回転軸1と潤滑
油ノズル26とを非接触状態に保ちながら玉軸受2へ確
実に潤滑油を供給することができ、シール部材による損
失を排除できる。また、潤滑油は、玉軸受2の内輪2a
を通して軌道面へ供給されるため、外部からのオイルジ
ェットに比して一層確実な潤滑,冷却が行える。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係る軸受の潤滑装置によれば、回転軸を支承するころ
がり軸受の転動体に対し回転軸内部を通して内輪の軌道
面から潤滑油を供給するので、回転軸が高速回転する場
合に一般のオイルジェット方式に比べて確実に潤滑油を
供給できるようになり、良好な潤滑,冷却が図れる。そ
して、潤滑油は潤滑油ノズルでもって潤滑油通路内へ噴
射され、かつ螺条のポンプ作用によって送られるので、
回転軸と潤滑油ノズルとの間のシールが不要であり、従
来のようにシール部材の摺動抵抗による損失が生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図。
【図2】その要部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
1…回転軸 2…玉軸受 9…潤滑油通路 12…小径部 13…テーパ部 14…軸受給油孔 26…潤滑油ノズル 30…螺条

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ころがり軸受によって支承された回転軸
    にその一端から軸中心に沿って上記ころがり軸受の嵌合
    部付近まで形成された潤滑油通路と、この潤滑油通路先
    端部に連通し、かつ上記ころがり軸受の内輪軌道面に開
    口する軸受給油孔と、上記潤滑油通路の開口端に非接触
    で挿入され、かつ加圧された潤滑油を潤滑油通路内へ噴
    射する潤滑油ノズルと、回転軸の回転に伴い潤滑油を上
    記潤滑油ノズル側から上記軸受給油孔側へ送る方向に潤
    滑油通路内周面に形成された螺条とを備えたことを特徴
    とする軸受の潤滑装置。
JP21443992A 1992-08-12 1992-08-12 軸受の潤滑装置 Pending JPH0666120A (ja)

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JP21443992A JPH0666120A (ja) 1992-08-12 1992-08-12 軸受の潤滑装置

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JP21443992A JPH0666120A (ja) 1992-08-12 1992-08-12 軸受の潤滑装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0666120A true JPH0666120A (ja) 1994-03-08

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ID=16655798

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21443992A Pending JPH0666120A (ja) 1992-08-12 1992-08-12 軸受の潤滑装置

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