JPH0665954A

JPH0665954A - 衛生洗浄装置

Info

Publication number: JPH0665954A
Application number: JP22158592A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Hosokawa; 芳洋細川; Mitsuo Miyabe; 光雄宮部; Sanehiro Tanaka; 実裕田中; Takao Kishimoto; 隆夫岸本; Hideki Yamazawa; 秀樹山沢; Kenichiro Komatsu; 堅一郎小松; Takeshi Yamaoka; 武志山岡
Original assignee: Tokyo Sanyo Electric Co Ltd; Tottori Sanyo Electric Co Ltd; Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Tokyo Sanyo Electric Co Ltd; Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1992-08-20
Filing date: 1992-08-20
Publication date: 1994-03-08

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は被洗浄部を殺菌効果のある水によっ
て洗浄し、その部分の衛生状態を良好とすることができ
る装置を提供することを目的とする。【構成】便器２等に設置し、ノズル１６より水を噴出
させて被洗浄部を洗浄する装置において、殺菌用の水を
生成する殺菌用水生成手段６を設け、この手段によって
生成された殺菌用の水を前記ノズル１６より噴出する構
成としたものである。また、殺菌用の水は水を電気分解
して生成した酸性水を用いる構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は便器等に設置して被洗浄
部の洗浄を行なう衛生洗浄装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の装置は、例えば特開昭５５
−５９２３７号公報に示されているように、水道水を調
圧してノズルに供給し、ノズルより水や温水を噴出させ
て被洗浄部を洗浄する構成としている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】痔病を有する人などの
ように、局部を消毒液などで適宜消毒する必要のある人
にとって、従来のように局部を一般の水道水で洗浄する
程度では確ずしも衛生的であるとは言えない。また、お
しりは健康な人でも発汗などによって不潔になりやす
い。また、おしりに限らず、手や指先も水道水の洗浄の
みでは不十分である。従って本発明は被洗浄部を殺菌効
果のある水によって洗浄し、その部分の衛生状態を良好
とすることができる装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】第１の発明は、殺菌用の
水を生成する殺菌用水生成手段を設け、この手段によっ
て生成された水をノズルより噴出する構成としたもので
ある。

【０００５】第２の発明は、前記殺菌用水生成手段を水
を電気分解して酸性水を生成する構成としたものであ
る。

【０００６】

【作用】本発明は上記のように、殺菌用の水を生成して
ノズルより噴出する構成としているので、水道水により
洗浄する場合に比べて被洗浄部の衛生状態を良好な状態
に維持可能とする。また、水を電気分解して生成した酸
性水を殺菌用の水として用いるので、安全であり、排水
処理も容易となる。

【０００７】

【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。（１）は洗浄装置であり、便器（２）等に設置して
使用される。洗浄装置（１）は、水道蛇口（３）に接続
配管（４）を介して接続されており、この配管（４）よ
り供給される水道水を、水の流通と遮断及び水圧を調節
する調節制御部（５）を介して電解槽（６）に供給する
構成としている。この電解槽（６）はその外郭を合成樹
脂などの耐食性材料で形成し、その中を融膜（７）によ
って２つの部屋（８）（９）に仕切り、各部屋に直流電
圧が印加される正電極（１０）と負電極（１１）を配置
した構成としている。そして正負電極間に所定の直流電
圧を印加して、電解槽（６）内の水を電気分解し、一方
の部屋（８）内に水素イオンを多く含む酸性水を生成
し、他方の部屋（９）内に水酸基イオンを多く含むアル
カリイオン水を生成する構成としている。部屋（８）内
の酸性水は接続ホース（１３）を介して貯水タンク（１
４）に順次供給され、タンク（１４）に設けたヒータに
よって適宜加熱される構成としている。適温に加熱され
たタンク（１４）内の酸性水は接続ホース（１５）を介
して洗浄ノズル（１６）に送水され、ノズル孔（１７）
より便器（２）内で放水され、局部の洗浄に用いられる
構成としている。

【０００８】電解槽（６）の部屋（９）内で生成された
アルカリイオン水は排水ホース（１２）を介して便器
（２）内に排水される構成としている。また、洗浄装置
（１）には操作パネルと電装回路（図示せず）が設けら
れており、上記各部の作動を命令実行可能としている。

【０００９】上記の構成において、使用者が便器を使用
後、局部を洗浄する場合は、操作パネルの洗浄開始スイ
ッチを操作すると、調節制御部（５）は水道水の流通を
開始させるとともに、水圧を所定値まで減圧して電解槽
（６）に水道水を供給する。電解槽（６）に所定圧力の
水道水が供給されると、部屋（８）内の酸性水がタンク
（１４）に供給され、その圧力によりタンク（１４）内
の加熱された酸性水がノズル（１６）の孔（１７）より
噴出し、局部の洗浄を行なう。

【００１０】ここで、酸性水には、肌をひきしめるアス
トリンゼン効果があることは公的機関において既に実証
されているが、この効果以外にも、殺菌効果があると言
われており、一部の医療機関ではこの殺菌効果に着目
し、酸性水を傷口の消毒や水虫の治療等に用いて効果を
上げていることも知られている。従って、殺菌効果のあ
る酸性水により局部を洗浄することにより、局部の衛生
状態を高めることができる。

【００１１】一方、電解槽（６）の部屋（９）に貯溜さ
れたアルカリイオン水は、酸性水の噴出が行なわれてい
る間、排水ホース（１２）を介して便器（２）内に排水
され、便器（２）内の酸性水を中和して通常の水の状態
で便器（２）から排水される。

【００１２】洗浄停止用のスイッチを押すと、調節制御
部（５）が作動して水道水の流通を遮断するので、酸性
水の噴出及びアルカリイオン水の排水が停止する。水の
電気分解は、電解槽（６）に供給される水道水の量を、
洗浄開始から停止までの時間、或いは流量計等によって
求め、その量に応じて行なうようにしてもよいし、タン
ク（１４）内のイオン濃度を検出する検出手段を設け、
タンク（１４）内のイオン濃度に応じて適宜行なうよう
にしてもよい。

【００１３】また、酸性水のイオン濃度を使用者が設定
できるようにし、その設定に基づいて、電極（１０）
（１１）間に印加する電圧を可変したり、印加時間を可
変したり、或いは電解槽（６）に供給する水道水の量を
調節制御部（５）によって可変する構成とすることもで
きる。

【００１４】また、洗浄装置（１）を便器（２）以外に
も設置することも可能であり、例えば洗し台等に設置
し、酸性水を手や指先の洗浄用に用いることもできる。
この場合、排水ホース（１２）を介して排水されるアル
カリイオン水を、飲料用水として利用することもでき
る。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明は、酸性水のような
殺菌用の水を生成してノズルより噴出する構成としたの
で、水道水による洗浄に比べて被洗浄部の衛生状態を良
好な状態に維持することができる。また、水を電気分解
して生成した酸性水を用いるので、安全であり、排水処
理も容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す機能ブロック図である。

【符号の説明】

１洗浄装置２便器６電解槽１０電極１１電極１６洗浄ノズル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者田中実裕鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地鳥取三洋電機株式会社内 (72)発明者岸本隆夫鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地鳥取三洋電機株式会社内 (72)発明者山沢秀樹鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地鳥取三洋電機株式会社内 (72)発明者小松堅一郎鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地鳥取三洋電機株式会社内 (72)発明者山岡武志鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地鳥取三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】便器等に設置し、ノズルより水を噴出さ
せて被洗浄部を洗浄する装置において、殺菌用の水を生
成する殺菌用水生成手段を設け、この手段によって生成
された水を前記ノズルより噴出する構成としたことを特
徴とする衛生洗浄装置。
【請求項２】前記殺菌用水生成手段は水を電気分解し
て酸性水を生成する構成としたことを特徴とする請求項
１記載の衛生洗浄装置。