JPH0665541A - 塗装艶出し保護剤 - Google Patents
塗装艶出し保護剤Info
- Publication number
- JPH0665541A JPH0665541A JP24566392A JP24566392A JPH0665541A JP H0665541 A JPH0665541 A JP H0665541A JP 24566392 A JP24566392 A JP 24566392A JP 24566392 A JP24566392 A JP 24566392A JP H0665541 A JPH0665541 A JP H0665541A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- lustering
- protective agent
- ultraviolet
- ultraviolet absorber
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 有効成分として、ワックス類、シリコンオイ
ル又はシリコンワニスなどの艶出し剤を20〜80重量
%と、分子内に二以上のヒドロキシベンゾフェノン骨格
又はヒドロキシベンゾトリアゾール骨格を有し且つ分子
量が450以上である紫外線吸収剤を20〜80重量%
とを含む。 【効果】 分子量が大きいので大量に配合してもブリー
ドを生じず、また特性基を二つ以上有していて紫外線吸
収性が高く、塗装面に対して長期間に亙って紫外線によ
る劣化を防止する。
ル又はシリコンワニスなどの艶出し剤を20〜80重量
%と、分子内に二以上のヒドロキシベンゾフェノン骨格
又はヒドロキシベンゾトリアゾール骨格を有し且つ分子
量が450以上である紫外線吸収剤を20〜80重量%
とを含む。 【効果】 分子量が大きいので大量に配合してもブリー
ドを生じず、また特性基を二つ以上有していて紫外線吸
収性が高く、塗装面に対して長期間に亙って紫外線によ
る劣化を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装の表面に塗布して
紫外線を吸収し、塗装の劣化を抑制する塗装艶出し保護
剤に関するものである。
紫外線を吸収し、塗装の劣化を抑制する塗装艶出し保護
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来塗装艶出し保護剤としては各種のも
のが提案されているが、それらはワックス、ワックス類
似物質、シリコーンオイル、シリコーンワニスなどを主
成分とし、それに塗装面を保護するために微量の低分子
量紫外線吸収剤を添加したものであった。
のが提案されているが、それらはワックス、ワックス類
似物質、シリコーンオイル、シリコーンワニスなどを主
成分とし、それに塗装面を保護するために微量の低分子
量紫外線吸収剤を添加したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
塗装艶出し保護剤は、塗装面に極く薄く塗布して使用す
るものであり、そこに微量の紫外線吸収剤を添加して
も、塗装を紫外線から保護する効果は殆ど得られない。
塗装艶出し保護剤は、塗装面に極く薄く塗布して使用す
るものであり、そこに微量の紫外線吸収剤を添加して
も、塗装を紫外線から保護する効果は殆ど得られない。
【0004】また紫外線吸収剤の添加量を増したとして
も、低分子量の紫外線吸収剤ではワックスなどの主剤か
らブリードして雨などにより流され易く、耐久性に劣る
ものであった。
も、低分子量の紫外線吸収剤ではワックスなどの主剤か
らブリードして雨などにより流され易く、耐久性に劣る
ものであった。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、分子量が大きくてワックスなどの主剤からブリ
ードすることがない紫外線吸収剤を大量に配合し、塗装
の耐候性を向上せしめることを目的とするものである。
あって、分子量が大きくてワックスなどの主剤からブリ
ードすることがない紫外線吸収剤を大量に配合し、塗装
の耐候性を向上せしめることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決する手段】而して本発明は、有効成分とし
て、ワックス類、シリコンオイル又はシリコンワニスな
どの艶出し剤を20〜80重量%と、分子内に二以上の
ヒドロキシベンゾフェノン骨格又はヒドロキシベンゾト
リアゾール骨格を有し且つ分子量が450以上である紫
外線吸収剤を20〜80重量%とを含むことを特徴とす
るものである。
て、ワックス類、シリコンオイル又はシリコンワニスな
どの艶出し剤を20〜80重量%と、分子内に二以上の
ヒドロキシベンゾフェノン骨格又はヒドロキシベンゾト
リアゾール骨格を有し且つ分子量が450以上である紫
外線吸収剤を20〜80重量%とを含むことを特徴とす
るものである。
【0007】本発明の塗装艶出し保護剤は、有効成分と
してワックス類などの艶出し剤と、紫外線吸収剤とを含
むものであって、塗装艶出し保護剤としての形態に応じ
て、これをそのままで、又は石油系の溶剤に溶解若しく
は分散させ、若しくはさらにその溶液又は分散物を界面
活性剤で水に分散してエマルジョン若しくはディスパー
ジョンとして使用する。
してワックス類などの艶出し剤と、紫外線吸収剤とを含
むものであって、塗装艶出し保護剤としての形態に応じ
て、これをそのままで、又は石油系の溶剤に溶解若しく
は分散させ、若しくはさらにその溶液又は分散物を界面
活性剤で水に分散してエマルジョン若しくはディスパー
ジョンとして使用する。
【0008】本発明の有効成分としての艶出し剤として
は、カルナウバろう、蜜ろうなどの天然ろう、N,N'エチ
レンビスステアロアミドなどの合成ろう、パラフィンろ
うなどのワックス類や、シリコーンオイル、シリコーン
ワニスなどを使用することができ、一般に塗装艶出し剤
として使用されているものを、そのまま使用することが
できる。
は、カルナウバろう、蜜ろうなどの天然ろう、N,N'エチ
レンビスステアロアミドなどの合成ろう、パラフィンろ
うなどのワックス類や、シリコーンオイル、シリコーン
ワニスなどを使用することができ、一般に塗装艶出し剤
として使用されているものを、そのまま使用することが
できる。
【0009】また紫外線吸収剤としては、ヒドロキシベ
ンゾフェノン骨格又はヒドロキシベンゾトリアゾール骨
格を、分子中に二つ以上有するものであることを要し、
その分子量が450以上であることを要する。
ンゾフェノン骨格又はヒドロキシベンゾトリアゾール骨
格を、分子中に二つ以上有するものであることを要し、
その分子量が450以上であることを要する。
【0010】本発明における紫外線吸収剤となり得る、
ヒドロキシベンゾフェノン骨格を有する物質としては、
4−ベンゾイル−3−ヒドロキシ−フェノキシ酢酸の、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、
ジグリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトールなどとのエステルが挙げら
れる。
ヒドロキシベンゾフェノン骨格を有する物質としては、
4−ベンゾイル−3−ヒドロキシ−フェノキシ酢酸の、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、
ジグリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトールなどとのエステルが挙げら
れる。
【0011】またヒドロキシベンゾトリアゾール骨格を
有する物質としては、例えば化1の(a)、(b)、
(c)に示されるものなどを挙げることができる。
有する物質としては、例えば化1の(a)、(b)、
(c)に示されるものなどを挙げることができる。
【0012】
【化1】 本発明における紫外線吸収剤において、分子中にヒドロ
キシベンゾフェノン骨格又はヒドロキシベンゾトリアゾ
ール骨格が一つしか含まれないものでは、当該物質の分
子量に比して紫外線の吸収性が小さく、紫外線からの保
護効果が十分ではない。
キシベンゾフェノン骨格又はヒドロキシベンゾトリアゾ
ール骨格が一つしか含まれないものでは、当該物質の分
子量に比して紫外線の吸収性が小さく、紫外線からの保
護効果が十分ではない。
【0013】また紫外線吸収剤の分子量が450未満で
は、ワックスなどの艶出し剤からブリードし易く、性能
の持続性に劣る。
は、ワックスなどの艶出し剤からブリードし易く、性能
の持続性に劣る。
【0014】本発明においては、有効成分として、艶出
し剤20〜80重量%と、紫外線吸収剤20〜80重量
%とを有している。紫外線吸収剤が20%未満では、薄
い塗膜中に含まれる紫外線吸収剤の量が少く、紫外線か
らの十分な保護効果が得られない。また紫外線吸収剤の
量が過大で艶出し剤の量が20%未満となると、艶出し
効果が得られない。
し剤20〜80重量%と、紫外線吸収剤20〜80重量
%とを有している。紫外線吸収剤が20%未満では、薄
い塗膜中に含まれる紫外線吸収剤の量が少く、紫外線か
らの十分な保護効果が得られない。また紫外線吸収剤の
量が過大で艶出し剤の量が20%未満となると、艶出し
効果が得られない。
【0015】
【作用】本発明の塗装艶出し保護剤は、これを塗装面に
塗布することにより艶出し剤によって塗装面に対する艶
出し効果が得られると共に、紫外線吸収剤が太陽光線中
の紫外線を有効に吸収し、塗装面を保護する。
塗布することにより艶出し剤によって塗装面に対する艶
出し効果が得られると共に、紫外線吸収剤が太陽光線中
の紫外線を有効に吸収し、塗装面を保護する。
【0016】特にヒドロキシベンゾフェノン系及びヒド
ロキシベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤は、塗装に
対して悪影響を及ぼし得る波長の紫外線を効果的に吸収
し、保護効果が大きい。
ロキシベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤は、塗装に
対して悪影響を及ぼし得る波長の紫外線を効果的に吸収
し、保護効果が大きい。
【0017】
【発明の効果】従って本発明によれば、塗装艶出し保護
剤を塗装面に塗布することにより艶出しすることができ
ると共に、その塗装艶出し保護剤中に大量に含まれる紫
外線吸収剤によって紫外線を吸収し、塗装面が紫外線に
よって劣化するのを有効に防止することができる。
剤を塗装面に塗布することにより艶出しすることができ
ると共に、その塗装艶出し保護剤中に大量に含まれる紫
外線吸収剤によって紫外線を吸収し、塗装面が紫外線に
よって劣化するのを有効に防止することができる。
【0018】また紫外線吸収剤として、分子中にヒドロ
キシベンゾフェノン骨格又はヒドロキシベンゾトリアゾ
ール骨格を二つ以上有し、且つ分子量が450以上のも
のを使用しているので、その含有量が大きくてもブリー
ドすることがなく、有効な保護作用を持続する。
キシベンゾフェノン骨格又はヒドロキシベンゾトリアゾ
ール骨格を二つ以上有し、且つ分子量が450以上のも
のを使用しているので、その含有量が大きくてもブリー
ドすることがなく、有効な保護作用を持続する。
【0019】
【実施例】表1に示す配合により塗装艶出し保護剤を調
製し、ケロシンに分散し、又はその分散物を水に分散し
てエマルジョンとした。
製し、ケロシンに分散し、又はその分散物を水に分散し
てエマルジョンとした。
【0020】
【表1】 得られた塗装艶出し保護剤を塗装板に塗布し、これを戸
外に暴露して紫外線による塗装の劣化の状態を評価し
た。
外に暴露して紫外線による塗装の劣化の状態を評価し
た。
【0021】テストピース:JIS K−2236に準
じた白色アルキッド樹脂焼付け塗装板(70×150m
m)を使用 暴露条件:神戸市の石原薬品株式会社本社屋上におい
て、南向き45°の暴露台にて6カ月間暴露 評価方法:色彩測定(絶対値測定) ミノルタ製 色計測機器 L* a* b* モードを使用 (なお暴露後の色彩測定は、塗装表面を水洗した後に行
った) 評価の結果を表2に示す。
じた白色アルキッド樹脂焼付け塗装板(70×150m
m)を使用 暴露条件:神戸市の石原薬品株式会社本社屋上におい
て、南向き45°の暴露台にて6カ月間暴露 評価方法:色彩測定(絶対値測定) ミノルタ製 色計測機器 L* a* b* モードを使用 (なお暴露後の色彩測定は、塗装表面を水洗した後に行
った) 評価の結果を表2に示す。
【0022】
【表2】 表2からも明らかなように、本発明の塗装艶出し保護剤
は6ケ月戸外に暴露した後においても、塗装の色彩に変
化はなく、塗装面を紫外線による劣化から有効に保護し
ている。
は6ケ月戸外に暴露した後においても、塗装の色彩に変
化はなく、塗装面を紫外線による劣化から有効に保護し
ている。
【0023】これに対し比較例のものでは塗装が劣化し
ており、紫外線からの保護効果が十分でない。
ており、紫外線からの保護効果が十分でない。
Claims (1)
- 【請求項1】 有効成分として、ワックス類、シリコン
オイル又はシリコンワニスなどの艶出し剤を20〜80
重量%と、分子内に二以上のヒドロキシベンゾフェノン
骨格又はヒドロキシベンゾトリアゾール骨格を有し且つ
分子量が450以上である紫外線吸収剤を20〜80重
量%とを含むことを特徴とする、塗装艶出し保護剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24566392A JPH0665541A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 塗装艶出し保護剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24566392A JPH0665541A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 塗装艶出し保護剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665541A true JPH0665541A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=17136971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24566392A Pending JPH0665541A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 塗装艶出し保護剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665541A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005171041A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Car Mate Mfg Co Ltd | 艶出し剤組成物。 |
JP4767470B2 (ja) * | 2000-02-01 | 2011-09-07 | チバ ホールディング インコーポレーテッド | Uv吸収剤と選択されたヒンダードアミンの組み合わせにより安定化されたロウソクの蝋 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP24566392A patent/JPH0665541A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4767470B2 (ja) * | 2000-02-01 | 2011-09-07 | チバ ホールディング インコーポレーテッド | Uv吸収剤と選択されたヒンダードアミンの組み合わせにより安定化されたロウソクの蝋 |
JP2005171041A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Car Mate Mfg Co Ltd | 艶出し剤組成物。 |
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