JPH0665490B2 - 走行式半自動スクリーン捺染機 - Google Patents

走行式半自動スクリーン捺染機

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JPH0665490B2
JPH0665490B2 JP61279469A JP27946986A JPH0665490B2 JP H0665490 B2 JPH0665490 B2 JP H0665490B2 JP 61279469 A JP61279469 A JP 61279469A JP 27946986 A JP27946986 A JP 27946986A JP H0665490 B2 JPH0665490 B2 JP H0665490B2
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Inventor
安司 松本
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株式会社マツモト機械設計事務所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は走行式半自動スクリーン捺染機に関するもので
ある。
(従来の技術) 一般に手捺染を行なう場合は、熟練した職人が手工スク
リーン型とスキージを用いて被捺染物に捺染している
が、職人のその日の体調などによって、両手で持ったス
キージの操作に微妙な狂いが生じる。この狂いが捺染し
た被捺染物に対し色むらとして表れ、商品価値を成さな
くなってしまうことが往々にしてあった。
そこで従来は、上記のような問題を解決した自動スクリ
ーン捺染機が開発され使用されている。この捺染機は、
スクリーン捺染台上に走行台車を設け、この走行台車に
スクリーン型を固定して設けると共に、走行台車にスク
リーン型のスクリーン紗上を自動的に移動するスキージ
を設けたものであった。
(発明が解決しようとする問題) しかしながら、上記従来の自動スクリーン捺染機では、
確かにスキージはバランスよく作動してし、色むらを生
じるようなことはなくなったが、スクリーン捺染台上の
所定位置に走行台車を停止させて捺染した後、この走行
台車を自動的に移動させて次の所定位置に停止させた
時、機械的な走行台車の停止精度の関係で、その停止精
度に微妙な誤差が生じる。この停止誤差が、長尺な被捺
染物に連続模様を捺染する場合、各位置で捺染した図柄
と図柄との繋ぎ目部分に図柄のずれとして表れ、捺染物
自体、商品価値を成さなくなるといった問題があった。
そこで、この問題を解消するために、特公昭53−30
839号公報に開示されているようなスクリーン型を一
体に固定した走行台車を手動で走行させるとともに、台
車に設けた係止爪をスクリーン捺染台に設けた位置決め
部材に係止させて位置決めしたのち、スキージを駆動手
段で動かして捺染を行うと言う半自動スクリーン捺染装
置が提案されている。
しかし、この半自動スクリーン捺染装置にも、つぎのよ
うな問題があった。
すなわち、この半自動スクリーン捺染装置は、スクリー
ン型を走行台車に固定した状態で使用するようになって
いるが、スクリーン型は、型枠にスクリーンを数100
kgのテンションを掛けて張設することで形成されている
ため、歪みやすく、スクリーン型毎に微妙にその形状が
異なる。また、スクリーン自体が湿度によって伸縮する
ため、一日の中でも歪みが微妙に変化する。
したがって、何枚ものスクリーン型を交換して多色染め
を行う場合、走行台車に対するスクリーン型の固定位置
をそれぞれ微妙に調整しなければならず、スクリーン型
の交換作業に非常に熟練を要すると言う問題がある。
さらに、一日の間でも気温が変化するため、作業中にス
クリーン捺染台および走行台車に熱伸縮が生じ、位置決
め部材に係止爪を正確に係止させたとしても微妙に狂い
が生じるため、連続して印捺した図柄と図柄との繋ぎ部
分にずれを生じると言う問題や、スクリーン型に従来の
手工スクリーン型を用いることができず、コストが嵩む
と言う問題もある。
本発明は上記のような点に鑑みて開発されたものであ
り、その目的とする処は、長尺な被捺染物にスクリーン
型によって順次印捺していく場合に、連続して印捺した
図柄と図柄との繋ぎ部分にずれを生じないようにすると
共に、スクリーン型をスキージした場合に、被捺染物に
印捺した図柄に部分的な濃淡の斑を生じないとともに、
気温の変化によってスクリーン捺染台および走行台車に
熱収縮が起きても、常に精度よく捺染を行うことがで
き、且つスクリーン型の交換作業が容易な走行式半自動
スクリーン捺染機を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) そこで、本発明にかかる走行式半自動スクリーン捺染機
は、上記目的を有効に達するために、手前下がりに傾斜
したスクリーン捺染台と、このスクリーン捺染台上に手
動走行自在に支持される走行台車とを備え、前記スクリ
ーン捺染台は、平行な2本の走行レールが傾斜の上下に
平行に設けられていて、傾斜の下方の走行レールに、手
工スクリーン型の下端隅部に形成された突片を係止させ
ることで、手工スクリーン型の位置決めを行う位置決め
係止部材が手工スクリーン型の捺染ピッチ毎に設けられ
ており、前記走行台車は、手工スクリーン型より少し大
きめで矩形枠状をし、スクリーン捺染台に設けられた2
本の走行レールに走行自在に支持された台車本体と、手
工スクリーン型を下側から受けて台車本体の枠内に嵌ま
り込んだ状態に着脱自在に支持する支持片とを有し、こ
の支持片は、手工スクリーン型を支持した状態で、手工
スクリーン型を前記スクリーン捺染台の傾斜に沿って一
旦上方へ所定ピッチだけずらしたのち、降下させて手工
スクリーン型をスクリーン捺染台に接触させるスクリー
ン型作動手段を有しており、かつ、前記台車本体は、そ
の側部に、該台車本体に付設した駆動装置によって回動
するエンドレスチェーンが設けられ、該チェーンに沿っ
て摺動案内杆が設けられていて、該摺動案内杆に摺動可
能に支持杆が設けられ、該支持杆の端部に上記チェーン
が係止されており、該支持杆に、上記手工スクリーン型
のスクリーン紗上面を掻き均らすスキージが、作動装置
にて昇降可能に付設されている構成にしてある。
(作用) 上記構成により、先ず走行台車を設置したスクリーン捺
染台に被捺染物を張り付けると共に、手工スクリーン型
を台車本体の枠内に嵌め込み台車本体に設けた支持片に
載置する。つぎに、載置したこの手工スクリーン型の一
端に、所望の染料を混練した捺染のりを付けると共に、
走行台車を捺染台の所定位置、すなわち、手工スクリー
ン型の突片が位置決め係止部材に係止された状態まで移
動させ、この係止状態を保ちながらスクリーン型作動手
段によって手工スクリーン型を一旦スクリーン捺染台の
傾斜に沿って少し上にずらせたのち、捺染台に向かって
降下させ、スクリーン紗をスクリーン捺染台上の被捺染
物に密着させる。このように手工スクリーン型を一旦ス
クリーン捺染台の傾斜に沿って少し上にずらせたのち、
捺染台に向かって降下させることで、手工スクリーン型
の下端縁が走行レールの上端に当たりすることなく、ス
ムーズに降下させることができる。
このようにした後、駆動装置を作動させ、台車本体側部
のエンドレスチェーンを回動させる。そしてこのエンド
レスチェーンに一端を係止させたスキージを有する支持
杆を、エンドレスチェーンの回動と共に移動させ、支持
杆と伴にスキージを手工スクリーン型の下側に移動させ
る。次にこのスキージを作動装置によって降下させ、捺
染のりを付けたスクリーン紗上にこのスキージの下端を
接触させる。そしてエンドレスチェーンを逆回転させて
スキージを捺染のりを掻き上がながらスクリーン紗に添
って移動させ、被捺染物に図柄を捺染する。
このようにして所定位置で被捺染物に図柄を捺染できれ
ば、上記の如く降下したスキージを作動装置によって上
昇させ、被捺染物に密着した手工スクリーン型を作動手
段によってスクリーン捺染台に対して垂直方向に少し上
昇させる。その後、手工スクリーン型の下端隅部の突片
を手で持ってこの突片が係止していたスクリーン捺染台
下の位置決め係止部材を越えさせて係止を解除すると共
に、この突片がスクリーン捺染台に設けた次の位置決め
係止部材に当接するまで走行台車を移動させる。
そして、再びこの突片が位置決め係止部材に当接した
時、その位置で走行台車を停止させる。そして、突片を
正確に位置決め係止部材に係止させ、再び上記と同様に
してつぎつぎに捺染を行う。
すなわち、上述のようにして走行台車を手動で順次移動
させ、手工スクリーン型の位置合わせを正確に行うと共
に、スキージを自動的に作動させ、スクリーン捺染台に
張りつけた被捺染物に連続した図柄を捺染していく。
尚、スクリーン捺染台の下端に設けた位置決め係止部材
間は、手工スクリーン型のスクリーン紗幅に設定してあ
り、スクリーン型の位置決め精度とあいまって、先に捺
染した図柄の端と、次に捺染した図柄の端とがずれるこ
となく正確に合致させることができる。
また、気温の変化によってスクリーン捺染台および走行
台車に熱収縮が起きても、従来の手工スクリーン型と同
様に突片の間にスペーサを入れたり、外すなどして突片
に手工スクリーン型に対する角度等を調整することで、
図柄と図柄がずれることなく常に正確に捺染することが
できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
第1図〜第6図において、(1)はスクリーン捺染台
で、細長い布地等の被捺染物(A)を張設できるように
所定幅の横長に形成してある。
このスクリーン捺染台(1)は、作業し易いように手前
に所望角度傾斜させてある。このスクリーン捺染台
(1)の傾斜の上部と下部には、長手方向に沿って細長
な走行レール(2)が付設されている。またこのスクリ
ーン捺染台(1)上には、上記走行レール(2)に案内
されて捺染台(1)の左右方向に走行できる走行台車
(4)が設置してある。
そこで、上記走行台車(4)をより具体的に説明する
と、この走行台車(4)(第1図〜第3図参照)は、ス
クリーン捺染台(1)の幅の大きさ四方の矩形状枠体を
台車本体(5)とし、該本体(5)の四隅下面に、夫々
前記走行レール(2)に接して転動するローラ(6)
(一部図示省略)と、スクリーン捺染台(1)と接し該
捺染台(1)上を転動するローラ(7)(一部図示省
略)とが付設してあり、台車本体(5)が入力でスムー
ズにスクリーン捺染台(1)の左右方向に移動できるよ
うにしてある。
台車本体(5)は、手工スクリーン型(3)より少し大
きな枠体であって、内側に断面L字型の支持片(1
7),(21)を備え、第4図に示すように、手工スク
リーン型(3)の外枠(18)をこの支持片(17),
(21)に載置させることで、手工スクリーン型(3)
を台車本体(5)の枠内に着脱自在に支持できるように
なっている。
手工スクリーン型(3)は、スクリーン紗(8)を金枠
(9)で張設してあり、該スクリーン紗(8)は、絹、
金属、ナイロン、ポリエステル等で織成して所望の図柄
を施してある。(10)は糊等を溜める木枠であって、
手工スクリーン型(3)の下辺に沿って状に付設して
ある。木枠(10)の左端には、第4図に示すようにI
字状の突片(11)が突設してあり、前記走行レール
(2)に付設した位置決め係止部材(12)に係止でき
るようにしてある。また手工スクリーン型(3)の下部
右端には、第5図に示すようにI字状の突片(13)が
付設してあり、上記位置決め係止部材(12)に当接す
るようにしてある。
支持片(17)は、台車本体(5)の上枠部(5a)及
び下枠部(5b)内側の両端近傍に2個所(一部図示省
略)に設けられていて、手工スクリーン型(3)の外枠
(18)を下側から受けるように支持するようになって
いると共に、スクリーン型作動手段としての手工スクリ
ーン型昇降作動具(14)によって作動するようになっ
ている。
上記手工スクリーン型昇降作動具(14)は、台車本体
(5)の上枠部(5a)及び下枠部(5b)内側に付設
したソレノイド(16)によって、手工スクリーン型
(3)を支持するL字状の支持片(17)をスクリーン
捺染台(1)に対して昇降できるようになっている。
一方、支持片(21)は、上枠部(5a)及び下枠部
(5b)内側の中央部近傍に2個所(一部図示省略)に
設けられていて、手工スクリーン型(3)の外枠(1
8)を下側から受けるように支持するようになっている
と共に、スクリーン型作動手段としての手工スクリーン
型前送り作動具(15)によって作動するようになって
いる。
手工スクリーン型前送り作動具(15)は、台車本体
(5)の上枠部(5a)及び下枠部(5b)の上面に、
平板なブラケット(19)を手工スクリーン型(3)側
に突設し、且つ該ブラケット(19)の下面にソレノイ
ド(20)を付設すると共に、手工スクリーン型(3)
側に向けた作動部に手工スクリーン型(3)を支持する
L字状の支持片(21)を付設し、この支持片(21)
をスクリーン捺染台(1)の傾斜に沿って上下方向に移
動させるようにしてある。
すなわち、手工スクリーン型(3)は、支持片(1
7),(21)に載置することで、台車本体(5)の枠
内に支持された状態で、スクリーン型作動手段としての
手工スクリーン型昇降作動具(14)および手工スクリ
ーン型前送り作動具(15)によって、手工スクリーン
型(3)をスクリーン捺染台(1)の傾斜に沿って上方
へ少しずらせながらスクリーン捺染台(1)に対して降
下させることができるようになっている。
更に、前記走行台車(4)の両側部には、エンドレスチ
ェーン(23)が設けられ、この走行台車(4)に設け
た駆動装置(22)によって回動するようにしてある。
すなわち、第2図の如く台車本体(5)の下枠部(5
b)中央には減速機(24)が載設され、該減速機(2
4)の上には駆動モータ(25)が連設してある。また
この減速機(24)から下枠部(5b)に添って左右方
向に回動軸(26)が延び、下枠部(5b)の両端で軸
受(28)に支持されている。この回動軸(26)の両
端には、スプロケット(27)(片方図示省略)が嵌着
されていると共に、この両スプロケット(27)と対応
するように、台車本体(5)の下端両側にも、軸受を介
してスプロケット(29)(片方図示省略)が回動自在
に枢支されている。そして、台車本体(5)の両側に設
けた各スプロケット(27)・(29)に夫々エンドレ
スチェーン(23)を張設してある。
また、台車本体(5)の両側枠(30)には、上記エン
ドレスチェーン(23)に添って夫々摺動案内杆(3
1)が設けられている。この両摺動案内杆(31)に
は、摺動可能にスキージ支持杆(32)が横設されてい
る。この各支持杆(32)の端部(32a)を上記チェ
ーン(23)に夫々係止すると共に、該支持杆(32)
にスキージ(33)を作動装置(34)にて昇降可能に
付設してある。この作動装置(34)としては流体圧シ
リンダーが用いられ、垂下したロッド(34a)の先端
にスキージ(33)が付設してある。図示の実施例の走
行式半自動スクリーン捺染機は、上述のようにして構成
されている。
次に、上記走行式半自動スクリーン捺染機を使用する場
合について説明すると、先ず走行台車(4)を設置した
スクリーン捺染台(1)に被捺染物(A)を張り付け
る。次に各支持片(17)・・・、(21)・・・上
に、手工スクリーン型(3)を載置する。
この手工スクリーン型(3)を搭載した走行台車(4)
を手でスクリーン捺染台(1)の左または右方向に押し
て、走行台車(4)を移動させる。そして、手工スクリ
ーン型(3)の下端隅から突出した突片(11)が、ス
クリーン捺染台(1)の下側の走行レール(2)に所定
間隔毎に設けた位置決め係止部材(12)に当接するま
で走行台車(4)を移動させ、その位置で停止させる。
なお、手工スクリーン型(3)は、支持片(17),
(21)に外枠(18)が下側から受けられて支持され
ているだけであるので、台車本体(5)の枠内で自由に
移動可能で、走行台車(4)が熱伸縮によって歪んで
も、常に突片(11)を位置決め係止部材(12)に正
確に係止して常に定位置に固定できる。
次に、突片(11)を位置決め係止部材(12)に当接
させて、位置決めした状態を保ちながら、手工スクリー
ン型前送り作動具(15)のソレノイド(19)を作動
させて支持片(21)をスクリーン捺染台(3)の傾斜
に沿って上方へ動かし、手工スクリーン型(3)を台車
本体(5)の所定位置に前送りすると共に、手工スクリ
ーン型昇降作動具(14)のソレノイド(16)を作動
させて支持片(17)を動かし、手工スクリーン型
(3)を降下させてスクリーン紗(8)を前記スクリー
ン捺染台(1)に張設した被捺染物(A)に接触させ
る。また、スクリーン紗(8)の上下端に染料を混練し
た捺染のりをのせる。すなわち、このように手工スクリ
ーン型(3)を一旦スクリーン捺染台(1)の傾斜に沿
って少し上にずらせたのち、捺染台(1)に向かって降
下させることで、手工スクリーン型(3)の下端縁が走
行レール(2)の上端に当たりすることなく、スムーズ
に降下させることができる。
次に、駆動装置(22)を作動させてエンドレスチェー
ン(23)を回転させ、支持杆(32)を介してスキー
ジ(33)を手工スクリーン型(3)の下端に移動させ
ると共に、作動装置(34)の流体圧シリンダーを作動
させてスキージ(33)を降下させ、スクリーン紗
(8)面にスキージ(33)の下端を接触させる。この
ようにして、再び駆動装置(22)を作動させてエンド
レスチェーン(23)を逆転させ、スキージ(33)を
捺染のりと共にスクリーン紗(8)面を上方に掻き上
げ、スクリーン紗(8)に施した図柄を被捺染物に捺染
する。
この位置で被捺染物(A)に捺染が完了すると、手工ス
クリーン型昇降作動具(14)を作動させて手工スクリ
ーン型(3)を上昇させ、上記被捺染物(A)と接触し
ているスクリーン紗(8)を被捺染物(A)から離す。
上記のようにして所定位置で被捺染物(A)に図柄を捺
染できれば、次に手工スクリーン型(3)の突片(1
1)(13)を手で持って、上記突片(11)を当接さ
せている位置決め係止部材(12)を越えさせ、走行台
車(4)をスクリーン捺染台(1)の右または左方向に
移動させる。そして次の位置決め係止部材(12)に突
片(11)が当接する位置で停止し、再び手工スクリー
ン型(3)の突片(11)を上記位置決め係止部材(1
2)に正確に当接させて位置決めを行う。
このように、被捺染物(A)の次の捺染位置に走行台車
(4)を位置させた後、再び手工スクリーン型前送り作
動具(15)と手工スクリーン型昇降作動具(14)を
作動させ、前記と同様にして被捺染物(A)に捺染し、
先に捺染した図柄と連続した図柄を被捺染物(A)に捺
染する。このように個々の所定位置で捺染が完了すると
順次走行台車(4)を手で移動させ、長い被捺染物
(A)にずれのない連続した図柄を捺染していく。
また、走行台車(4)に搭載した手工スクリーン型
(3)を洗浄する場合は、手工スクリーン型(3)の突
片(11)(13)を手で持って台車本体(5)から手
工スクリーン型(3)を取り外し、スクリーン紗(8)
を洗浄すればよい。
このように上記実施例の走行式半自動スクリーン捺染機
では、手工スクリーン型(3)が台車本体(5)の内側
に設けた支持片(17),(21)に載置された状態で
支持させ、所定位置まで走行台車(4)を移動させたの
ち、手工スクリーン(3)の突片(11)を位置決め係
止部材(12)に係止させることで、位置決めを行うよ
うにしたので、熱伸縮によって走行台車(4)に歪みが
生じても歪みに関係なく精度よく手工スクリーン型
(3)の位置決めを行うことができる。したがって、突
片(11)を位置決め係止部材(12)に当接させてお
けば、常に正確に連続した図柄を捺染することができ
る。
また、手工スクリーン型(3)は、従来のように、突片
(11)と外枠(18)との間にスペーサ等を入れた
り、外したりすることで、突片(11)の取付け角度等
を微妙に調整できるので、気温の変化によってスクリー
ン捺染台および走行台車に熱収縮が起きても、常に、図
柄を正確に合わせることができる。
また、この実施例では捺染台が手前に傾斜しているの
で、捺染作業が非常にし易い。
更に走行台車(4)に手工スクリーン型昇降作動具(1
4)と、手工スクリーン型前送り作動具(15)を設け
てあるので、手工スクリーン型(3)を走行台車(4)
に設けた時に、直ぐ被捺染物(A)にスクリーン紗
(8)が接触してしまうこともなく、所定位置に走行台
車(4)を停止させた後に、この作動具(14)(1
5)を動作させ、スクリーン紗(9)を被捺染物に当接
させることができる。また手工スクリーン型(3)を走
行台車(4)から取り外す時は、昇降作動具(14)を
動作させて該手工スクリーン型(3)を上昇させること
により、捺染台(1)の傾斜により手工スクリーン型
(3)は台車本体(5)の下枠部(5b)側にずれるの
で、手工スクリーン型(3)の取り外しを容易に行うこ
とができる。そして走行台車(4)から手工スクリーン
型(3)を簡単に取り外すことができるので、作業も楽
であり、スクリーン紗(9)の洗浄も容易に行うことが
できる。更に、手工スクリーン型(3)を走行台車
(4)から簡単に着脱できるので、誰でも捺染作業を容
易に行うことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、エ
ンドレスチェーン(23)及び摺動案内杆(31)を走
行台車(4)の片側に設けて、このエンドレスチェーン
(23)及び摺動案内杆(31)に支持杆(32)を片
持ち梁状に支持して作動するようにしてもよい。
(発明の効果) 以上、上記説明でも明らかなように本発明の走行式半自
動スクリーン捺染機は、手工スクリーン型が走行台車に
遊嵌支持され、所定位置で走行台車に搭載した手工スク
リーン型の突片を、捺染台に設けた走行レールの位置決
め係止部材に当接させることで、手工スクリーン型の位
置を常に正確に合わせることができるので、先に捺染し
た図柄の端と、次に捺染する図柄の端とをずれることな
く正確に合致させることができる。したがって、長尺な
被捺染物に連続した模様を途中でずれることなく容易に
捺染することができ、従来のように模様がずれて製作段
階で商品価値を失わせるといったことを無くすことがで
きる。
また、本発明の走行式半自動スクリーン捺染機に使用す
る手工スクリーン型は、従来から使用されている手工ス
クリーン型を使用することができ、非常に便利で経済的
であると共に、スクリーン型の交換作業が容易である。
更にスキージも自動的に操作されるので、被捺染物に捺
染した場合、被捺染物に対し色の濃淡を生じるといった
こともない。しかも、本発明の捺染機を使用すれば捺染
の熟練者でなくても、正確でかつ色むらのない捺染を簡
単に行うことができる。このように本発明は捺染を行う
業者にとって画期的な発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る一実施例の斜視図、第2図は走行
台車の右隅を外側から見た斜視図、第3図は走行台車の
左隅を外方から見た斜視図、第4図は走行台車の左隅を
上方から見た斜視図、第5図は走行台車の下部右隅を上
方から見た斜視図、第6図は走行台車の上部を上方から
見た斜視図である。 (1)……スクリーン捺染台、(2)……走行レール、
(3)……手工スクリーン型、(4)……走行台車、
(8)……スクリーン紗、(11)……突片、(12)
……位置決め係止部材、(14)(15)……スクリー
ン型作動手段(手工スクリーン型昇降作動具、手工スク
リーン型前送り作動具)、(22)……駆動装置、(2
3)……エンドレスチェーン、(31)……摺動案内
杆、(32)……支持杆、(33)……スキージ、(3
4)……作動装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手前下がりに傾斜したスクリーン捺染台
    と、このスクリーン捺染台上に手動走行自在に支持され
    る走行台車とを備え、 前記スクリーン捺染台は、平行な2本の走行レールが傾
    斜の上下に平行に設けられていて、傾斜の下方の走行レ
    ールに、手工スクリーン型の下端隅部に形成された突片
    を係止させることで、手工スクリーン型の位置決めを行
    う位置決め係止部材が手工スクリーン型の捺染ピッチ毎
    に設けられており、 前記走行台車は、手工スクリーン型より少し大きめで矩
    形枠状をし、スクリーン捺染台に設けられた2本の走行
    レールに走行自在に支持された台車本体と、手工スクリ
    ーン型を下側から受けて台車本体の枠内に嵌まり込んだ
    状態に着脱自在に支持する支持片とを有し、 この支持片は、手工スクリーン型を支持した状態で、手
    工スクリーン型を前記スクリーン捺染台の傾斜に沿って
    一旦上方へ所定ピッチだけずらしたのち、降下させて手
    工スクリーン型をスクリーン捺染台に接触させるスリク
    ーン型作動手段を有しており、 かつ、前記台車本体は、その側部に、該台車本体に付設
    した駆動装置によって回動するエンドレスチェーンが設
    けられ、該チェーンに沿って摺動案内杆が設けられてい
    て、該摺動案内杆に摺動可能に支持杆が設けられ、該支
    持杆の端部に上記チェーンが係止されており、該支持杆
    に、上記手工スクリーン型のスクリーン紗上面を掻き均
    らすスキージが、作動装置にて昇降可能に付設されてい
    ることを特徴とする走行式半自動スクリーン捺染機。
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