JPH066452B2 - フイルムカセツテ用フイルム取出装置 - Google Patents

フイルムカセツテ用フイルム取出装置

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JPH066452B2
JPH066452B2 JP62068529A JP6852987A JPH066452B2 JP H066452 B2 JPH066452 B2 JP H066452B2 JP 62068529 A JP62068529 A JP 62068529A JP 6852987 A JP6852987 A JP 6852987A JP H066452 B2 JPH066452 B2 JP H066452B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフイルムカセツテから撮影済みのフイルムを取
出すためのフイルムカセツテ用フイルム取出装置に関す
る。
〔従来の技術〕
撮影済みのX線フイルムを収容しているX線フイルムカ
セツテは、フイルム装填、取出装置へ送り込まれ、外光
が遮断した状態でカセツテの蓋が開放され、カセツテ内
のX線フイルムが取出されるようになっている。このX
線フイルムの取出しは負圧吸着盤等の吸着部材がX線フ
イルムの端部を吸着し、X線フイルムの先端部を搬送用
ローラ間へ挟持させて、搬送させることによりなされ
る。搬送されるX線フイルムは自動現像機へ送り込まれ
るようになっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、吸着部材がX線フイルムの先端部を吸着
するときに、X線フイルムがX線フイルムカセツテ内の
底面へ密着している場合がある。この場合にはX線フイ
ルムの先端部を吸着して、X線フイルムを搬送用ローラ
間へ挾持させることができない。従ってフイルムをカセ
ツテ内から取り出すことができない。
本発明は、上記事実を考慮して、フイルムカセツテ内か
らフイルムを確実に取り出すことができ、しかも、下流
側に配設された搬送ローラへ取り出したフイルムを確実
に挟持させことができるフイルムカセツテ用フイルム取
出装置を得ることが目的である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係るフイルムカセツテ用フイルム取出装置は、
フイルムカセツテ内のフイルムを吸着して取り出すフイ
ルムカセツテ用フイルム取出装置であって、前記フイル
ムの端部付近を吸着する吸着部材を備えた保持手段と、
前記保持手段をフイルム取り出し方向へ向けて回転させ
る回転機構と、前記保持手段によってカセツテ内から取
り出された前記フイルムの中間部が載置される駆動ロー
ラと、前記保持手段の回転と連動して前記駆動ローラに
向かって下降し、前記駆動ローラとで前記フイルムを挟
持搬送する挟み込みローラと、を備えたことを特徴とし
ている。
また、前記吸着部材をフイルム取り出し方向と反対側に
傾斜させて前記フイルムが保持されている端部付近を前
記フイルムカセツテ内底面から離間させる揺動手段を備
えたことを特徴としている。
〔作用〕
上記構成の発明では、保持手段に取付けられた吸着部材
でフイルムの端部付近を吸着し、回転機構が保持手段を
フイルム取り出し方向へ向けて回転させることによっ
て、フイルムカセツテの底面に密着したフイルムを取り
出すことができる。
この保持手段は、回転してフイルムの中間部を駆動ロー
ラの上に載置する。ここで、保持手段の回転と連動して
挟み込みローラが駆動ローラに向かって下降し、駆動ロ
ーラとでフイルムを挟持搬送する。このため、フイルム
が反っていても確実にフイルムを挟持搬送することがで
きる。
また、フイルムカセツテの内底面のフイルムが貼着して
いても、揺動手段がフイルムの端部を吸着した吸着部材
を揺動させて傾斜させるので、フイルムはめくられるよ
うにして底面から離れる。
〔発明の実施例〕
以下本発明が適用されたX線フイルムカセツテオープナ
の実施例について説明する。
第1図には本実施例に用いるX線フイルムカセツテ10
が示されている。このX線フイルムカセツテ10には本
体12と、本体12を開閉する蓋14とが備えられてい
る。
本体12は矩形の平板状で、周囲から全周に亘って側壁
16が立設されて内部をX線フイルム15の収容部とし
ている。この側壁16の外側面には全周に亘って断面が
円弧状の切り欠き溝16Aが設けられている。
側壁16の内側には第2図に示されるように内側段部1
6Bが設けられている。また本体12の長手方向の一方
の側壁16には中間部に一対の貫通穴18が設けられて
いる。これらの一対の貫通穴18は内側段部16Bより
下部で、側壁16の高さの中間点からずれた上端面に近
い位置とされている。
蓋14は矩形の平板状で、一端が本体12における貫通
孔18と反対側の側壁16へ軸支されており、X線フイ
ルム15を収容した内部を開閉することができる。この
蓋14には本体12に設けられた一対の貫通穴18と対
応して先端部からラツチ20が突出されている。これら
のラツチ20は蓋14へスライド可能に取り付けられて
蓋14からの突出長さが変更可能となっており、図示し
ない圧縮コイルばねによって蓋14の先端部から突出す
る方向へ付勢されている。
このためラツチ20は、蓋閉止状態では側壁16の内側
段部16Bへ係合され、これによって不用意な蓋開放が
阻止されている。
またこのラツチ20の一部は蓋14の上面に露出して、
操作部22となっている。操作員が操作部22を圧縮コ
イルばねの付勢力に抗して移動させれば、ラツチ20が
内側段部16Bから外れ、蓋14を開放できるようにな
っている。
この場合、ラツチ20が内側段部16Bから外れると蓋
14は若干量だけ開放されるように内部に図示しない弾
性体が設けられている。
第3図にはカセツテオープナの平面図が示され、第4図
にはカセツテオープナの分解斜視図が示されている。
図示しない基台上には一対の基台フレーム32が互いに
平行にカセツテ挿入方向(矢印A方向)に沿って配置さ
れている。これらの一対の基台フレーム32は長手方向
直角断面がL字状で、それぞれL字の一辺32Aは図示
しない基台上に固定され、ぞれぞれの他辺32Bは垂直
に立設されている。これらの一対の基台フレーム32の
長手方向の一端部にはブラケツト34が掛け渡されてい
る。
このブラケツト34は平板状で長手方向の両端と長手方
向に沿う一端とが同一方向に直角に折り曲げられてい
る。折り曲げられた長手方向両端面が一対の基台フレー
ム32の辺32Bへ固着されている。また折り曲げられ
た長手方向に沿う一端面は基台フレーム34の長手方向
端部に位置している。またこのブラケツト34の中間部
上面には平板状ガイド28が載置され固定されている。
このガイド28は図示しないカバーと共にカセツテ10
の挿入口の一部を構成し、カセツテ10が矢印A方向に
挿入される場合にこのガイド28上を滑るようになって
いる。
一対の基台フレーム32の一方(第3図紙面左側)には
平板状の固定ベース33が基台フレーム33の長手方向
に沿って取り付けられている。
第3図〜第5図に示されるようにこの固定ベース33は
ブラケツト34よりさらに矢印A方向の奥側の位置に配
置され、その上面はブラケツト34の上面の面一となっ
ている。この固定ベース33から2本の垂直軸36が立
設されている。垂直軸36の1本は固定ベース33の中
間部に、他の1本はカセツテ挿入口寄りに配置されてい
る。
これらの2本の垂直軸36のそれぞれの中間部にはロー
ラ38が軸支されている。また2本の垂直軸36のそれ
ぞれの先端部へは矩形平板状のモータブラケツト42が
水平状態で支持されている。このモータブラケツト42
のカセツテ挿入口側の端部にはモータ44が垂直状態で
取り付けられている。このモータ44の駆動軸44Aは
モータブラケツト42を貫通して垂直下方へ延びモータ
ブラケツト42とブラケツト34との間に突出してい
る。突出された駆動軸44Aの先端にはタイミングベル
ト巻掛けプーリ46が固着されている。このプーリ46
の固定ベース33からの高さは、ローラ38の固定ベー
ス33からの高さと同一とされている。
またモータブラケツト42には、カセツテ10挿入方向
の奥側へプレート48が固着されており、このプレート
48へタイミングベルト巻掛けプーリ50が軸支されて
いる。このプーリ50とプーリ46との間にタイミング
ベルト40が巻掛けられている。このタイミングベルト
40は内周に定間隔で凸起が設けられ、外周は平坦面で
ある。カセツテ10が挿入口から挿入されると、プーリ
46とプーリ50との間の第3図右側の直線部の外周平
坦面がカセツテ10の側縁との当接用となっている。
この直線の内周はローラ38が当接しており、ローラ3
8の間にタイミングベルト40の直線部に沿って配置さ
れたベルトガイド37と共にタイミングベルト40の直
線部を案内している。このタイミングベルト40は例え
ばウレタンゴム製のものが使用されている。
また固定ベース33上には第3図及び第4図に示される
ように案内プレート35がカセツテ挿入方向に沿って固
定されている。この案内プレート35の上面はガイド2
8の上面と面一となっている。
一方、一対の基台フレーム32の第3図右側にある他方
には第3、4図及び第6図に示されるように可動ベース
52が辺32B側に配置されており、一対のベースガイ
ド54に案内されてタイミングベルト40と接離する方
向へ移動可能となっている。これらのベースガイド54
は一対の基台フレーム32間に平行にかつ長手方向が矢
印A方向と直角に配置され、それぞれ両端が基台フレー
ム32へ固着されている。
第6図に示されるように可動ベース52には2本の垂直
軸56が立設されており、1方の垂直軸56は可動ベー
ス52の中間部に、他方はカセツテ挿入口側の第3図右
側端部に配置されている。
この2本の垂直軸のそれぞれの中間部にはローラ58が
軸支されている。また2本の垂直軸56のそれぞれの先
端部へ平板状のモータブラケツト60が水平に支持され
ている。このモータブラケツト60のカセツテ挿入口側
の端部にモータ62が取り付けられている。このモータ
62の駆動軸62Aはモータブラケツト60を貫通して
垂直下方に延びモータブラケツト60とブラケツト34
との間に突出している。この駆動軸62Aの先端にはタ
イミングベルト巻掛用プーリ64が固着されている。こ
のプーリ64の可動ベース52からの高さは、ローラ5
8の可動ベース52からの高さと同一とされている。
またモータブラケツト60には、カセツト挿入方向の奥
側へプレート66が固着されており、このプレート66
へタイミングベルト巻掛用プーリ68が軸支されてい
る。これらのプーリ64とプーリ68との間にタイミン
グベルト70が巻掛けられている。このタイミングベル
ト70はタイミングベルト40と同構造であり、同様に
直線部の内周はローラ58が当接しており、ローラ58
間にベルト70の直線部に沿って配置されたベルトガイ
ド59と共にタイミングベルト70の直線部をカセツテ
移動方向に沿って案内している。
タイミングベルト70とタイミングベルト40、プーリ
50とプーリ68、プーリ46とプーリ64はそれぞれ
平面的に見て対称形状となっている。
このタイミングベルト70はタイミングベルト40と対
応されており、プーリ68とプーリ64との間の第3図
左側直線部が、挿入されたカセツテの側縁と当接して、
タイミングベルト40との間でカセツテを挟持するよう
になっている。このタイミングベルト70は例えばタイ
ミングベルト40と同様にウレタンゴム製のものが使用
されている。
また可動ベース52の上面はブラケツト34の上面と面
一となっており、かつ案内プレート53がカセツテ挿入
方向に沿って固定されている。この案内プレート53の
上面はガイド28の上面と面一となっている。
第3図に示されるように可動ベース50の裏面側の中間
部にはカセツテ押圧機構72が備えられている。第7
図、8図に示されるようにこのカセツテ押圧機構72に
は無端ベルト76がブラケツト78を介して固定されて
いる。このベルト76は一方の基台フレーム32の側面
に配設されたモータ74(第3図参照)と他方の基台フ
レーム32に位置調整プレート80を介して取り付けら
れたプーリ82との間に巻掛けられている。ブラケツト
78の上面には2本のガイドピン71が突出されてい
る。これらのピン71は第7、8図に示されるように可
動ベース52に設けられた長孔52C内へ挿入されブラ
ケツト78が可動ベース52に対して矢印B方向(カセ
ツト挿入方向と直角方向)へ相対移動するときの案内用
となっている。
またカセツテ押圧機構72には、第7図及び第8図に示
されるように可動ベース52の裏面にベルト76に沿っ
て長手方向とされるブロツク84が配置されている。こ
のブロツク84は可動ベース52の裏面から下方へ向け
て立設されている。このブロツク84のベルト76の直
線部に沿う長手方向両端には断面L形のプレート86が
取り付けられて第7図に示される如くブロツク84の長
手方向と直角に突出している。このプレート86へはベ
ルト76の長手方向に沿って設けられたシヤフト88の
両端が固着されている。このシヤフト88はブラケツト
78のベルト76の直線部長手方向に沿う長手方向両端
に固定突出されたプレート90、91を貫通している。
従って、ブラケツト78はシヤフト88に案内されて第
7、8図矢印B方向へ可動ベース52に対して相対移動
可能となっている。シヤフト88のプレート90とプレ
ート86との間には圧縮コイルスプリング92が配置さ
れている。このためカセツテ押圧機構72は矢印B方向
へ圧縮コイルスプリング92の付勢力に抗して、可動ベ
ース52と相対移動可能となっている。
可動ベース52の裏面側には第9図に示されるようにリ
ミツトスイツチ94が取付ブラケツト96を介して取り
付けられている。このリミツトスイツチ94はブラケツ
ト78が圧縮コイルスプリング92の付勢力に抗して図
示矢印B方向へ可動ベース52と相対移動すると、この
ブラケツト78へ取り付けられたストツパプレート98
と当接するようになっている。このストツパプレート9
8が接触子94Aへ当接すると、ベルト76を介して伝
達されたモータ74の駆動力で移動するブラケツト78
の矢印B方向への移動が停止されるようになっている。
従って、X線フイルムカセツテ10がタイミングベルト
40、70間で挟持される場合にはストツパプレート9
8が接触子94Aへ当るまで圧縮コイルスプリング92
が圧縮され、この付勢力で押圧挟持されるようになって
いる。
第3図及び第10図に示されるように固定ベース33に
対向した可動ベース52のカセツテ挿入口寄りの端部に
は検出器100が取り付けられている。この検出器10
0の検出面はカセツテ挿入口の方向(第10図右方向)
へ向いている。この検出器100の検出面に対応して、
ブラケツト34の下面には断面L字状のプレート102
が長手方向が可動ベース52の移動方向(矢印B方向)
に沿って取り付けられている。
このプレート102には第11図に示されるように、長
手方向に沿って、矩形状の開口部である貫通穴102A
が複数個設けられて開口部と非開口部とが交互に配置さ
れた状態となっている。これらの貫通穴102Aは各々
の大きさが異なっている。この貫通穴102Aの縁部へ
検出器100の検出面が位置すると可動ベース52の位
置が検出されるようになっている。
またガイド28の中間部には第3図に示されるように貫
通穴28Aが設けられており、ブラケツト34上に取り
付けられた検出器104の検出面が露出されている。こ
の検出面とガイド28の上面は面一となっている。この
検出器104によりX線フイルムカセツテ10が挿入口
から挿入されたことが検出されるようになっている。
また第3図及び第4図に示されるようにカセツテ10挿
入方向の奥方には、検出器106が固定ベース33へ取
付プレート105を介して固定されている。この検出器
106は検出面をカセツテ挿入口方向へ向けて、2個取
り付けられている。この検出器106へカセツテ10の
前方縁24が当接することにより、カセツテ10の前方
縁24の位置が検出されるようになっている。
また固定ベース33のカセツテ10挿入口側の端部には
複数の光学式検出器108が取付プレート107を介し
てカセツテ挿入軌跡の下方へ取り付けられている。これ
らの検出器108はカセツテ10の移動方向に沿って4
個、検出面を上方に向けて配置されている。これらの検
出面は固定ベース33の上面と面一とされている。これ
らの4個の検出器と検出器との間にカセツテ10の後方
縁が位置し、各々の検出器のオン、オフ状態により、カ
セツテ10の後方縁位置が検出されるようになってい
る。これによりカセツテ10の長さ方向の大きさが検出
される。
従って、検出器100と、検出器108によりカセツテ
10のサイズ(縦寸法及び横寸法)が検出されるように
なっている。
次に、第6図、第12図及び第13図に従いX線フイル
ムカセツテ10の蓋14を充分開く為にX線フイルムカ
セツテ10の蓋開放位置を決めるストツパ機構110に
ついて説明する。
このストツパ機構110は固定ベース33の中間部下面
側と、可動ベース52の中間部下面側に配置されてお
り、それぞれ対称となっている。
最初に可動ベース52の下面へ取りつけられたストツパ
機構110について説明すると、第12図及び第13図
に示されるように断面がコ字状に屈曲されたベースブラ
ケツト112には底部112Aから延長されて一対の脚
部112C、112Dと反対方向に折り曲げられた取付
部112Bが形成されている。この取付部112Bでス
トツパ機構110が固定ベース33の裏面及び可動ベー
ス52の裏面へ取り付けられている。
またベースブラケツト112の一方の脚部112Cに
は、ピン118の一端が固定されて他方の脚部112D
へ向っている。ピン118の先端にはストツパプレート
116の一端が回転可能に軸支されている。ストツパプ
レート116の他端部は他方の脚部112Dへ向って略
直角に折り曲げられており、上方へ向って延びてストツ
パー部116Aが形成されている。このストツパー部1
16Aは可動ベース52に設けられた貫通穴52Aと対
応されている。このストツパプレート116の中間部下
端面にはローラ120が当接している。このローラ12
0はピン121の先端へ回転可能に軸支されている。ピ
ン121の基端は回転ブロツク122の上端部に固定さ
れている。回転ブロツク122の下端部はピン115の
先端へ回転可能に軸支されており、ピン115の基端は
脚部112Cへ固定されている。またこの回転ブロツク
122は図示しない引張コイルスプリングでピン115
を中心に第13図反時計方向に付勢されている。
また第12図に示されるようにピン121の軸方向中間
部は平板状の連結部材123を介してソレノイド124
のシヤフト124Aと連結されている。このソレノイド
124は底部112Aに取り付けられている。
通常の状態(ソレノイド124が励磁されていない状
態)では図示しない引張コイルスプリングの付勢力で回
転ブロツク122は付勢されて第13図二点鎖線で示さ
れる位置へ移動している。この状態ではローラ120が
ピン115を中心に回転移動しているので、ストツパプ
レート116はピン118を中心に時計方向へ回転して
いる。これによりストツパプレート116のストツパ部
116Aは可動ベース52に設けられた貫通穴52A内
へ引込んで貫通穴53Aから突出していない。
ソレノイド124が励磁されると、シヤフト124Aが
引き込まれて、回転ブロツク122がピン115を中心
に第13図時計方向へ回転する。これによりローラ12
0がストツパプレート116の下端面を摺動してピン1
18を中心にストツパープレート116を反時計方向へ
回転させる。これによりストツパプレート116のスト
ツパ部116Aは貫通穴52Aを貫通し、ストツパ部1
16Aの先端部は貫通穴53Aから上方へ突出する。従
ってこの突出されたストツパプレート116の先端部
へ、第13図矢印A方向に移動するX線フイルムカセツ
テ10の前方縁が当接することによってカセツテ10が
位置決めされ蓋14開放位置が決められる。
ストツパ機構110は固定ベース33の下面側にも同様
に設けられており、この場合にはストツパプレート11
6のストツパー部116Aは固定ベース33に設けられ
た貫通孔33A(第5図参照)を貫通し、ストツパー部
116Aの先端部は案内プレート35の貫通穴35A
(第5図参照)から突出するようになっている。また固
定ベース33の下面側に配置されたストツパ機構と、可
動ベース52の下面側に配置されたストツパ機構とは同
時に作動されて、X線フイルムカセツテ10の前端が矢
印A方向と直角に維持されて蓋14開放位置へ位置決め
されるようになっている。
第3図及び第4図に示されるように固定ベース33上の
案内プレート35と、可動ベース52上の案内プレート
53のカセツテ挿入方向の奥方端部にはそれぞれ取付ブ
ロツク127を介してピン128が取り付けられてい
る。これらのピン128は軸方向がカセツテ10挿入口
方向に向って互に平行に一対配置され、カセツテ10の
前端にある一対の貫通穴18と対応されている。
従ってピン128はカセツテ10の一対の貫通穴18へ
挿入されて、ラツチ20を矢印A方向へ押圧することに
より、ラツチ20を側壁16の内側段部16Bから外す
ようになっている。
次にX線フイルムカセツテ10の蓋14を開放する開放
機構126について説明する。
第5図、第14図及び第15図に示されるように挿入さ
れたカセツテ10の上方には蓋開放用の開放機構126
が配置されている。この開放機構126には矢印A方向
に挿入されるカセツテ10の長さ方向が沿って互に平行
な一対の回動アーム130が備えられている。一対の回
動アーム130のそれぞれの基端はピン131を介して
ブラケツト132へ軸支されている。このブラケツト1
32は図示しない基台へ立設されている。回動アーム1
30のそれぞれの先端には一対のプレート134が直角
に立設されており、これらのプレート134間にはシヤ
フト135が掛け渡されている。このシヤフト135の
中間部に一対の連結アーム136のそれぞれの基端が回
転可能に軸支されている。
また一対のプレート134と一対の連係アーム136と
のそれぞれの間には引張コイルスプリング138が配置
されている。この引張コイルスプリング138は、回動
アーム130の長手方向に対して連結アーム136の長
手方向を第14図実線状態のように直角に位置するよう
に付勢している。すなわち、連結アーム136が第14
図の状態からシヤフト135を中心に回転させると引張
りコイルスプリング138が引張力を受け、連結アーム
136を第14図の状態へと復帰するようになってい
る。
連結アーム136の先端は平板状の吸盤取付用ブラケツ
ト140の折り曲げられた両側面140A、140Bを
ピン142を介して回転可能に軸支している。また一対
の連結アーム136へ掛け渡される軸137と吸盤取付
用ブラケツト140の両側面140A、140Bとの間
にはそれぞれ引張コイルスプリング144が掛け渡され
ている。この引張コイルスプリング144は、連結アー
ム136と吸盤取付ブラケツト140とが第14図実線
で示される状態となるように付勢している。すなわち連
結アーム136の長手方向に対して、吸盤取付ブラケツ
ト140の基面140Cが直角となるように付勢してい
る。
吸盤取付用ブラケツト140の基面140Cにはカセツ
テ10の幅方向に沿って、複数個の吸盤146が取り付
けられ基面140Cの表面と直角方向に若干量スライド
可能となっている。これらの吸盤146は、圧縮コイル
スプリング145によってその吸着面が基面140Cの
表面と平行状態を維持しつつ基面140Cから離れる方
向へ付勢されている。またこの吸盤146は図示しない
負圧源からの負圧で蓋14を吸着するようになってい
る。
従って吸盤146は第14図に実線で示される如く、回
動アーム130が略水平状態になると、既に挿入されて
いるX線フイルムカセツテ10の蓋14を吸着でき、し
かも回動アーム130が想像線で示される如く上昇した
場合にもピン142を中心にして回転し、蓋14の吸着
状態を維持できる。この蓋14の開放状態のままX線フ
イルムカセツテ10が挿入方向へさらに移動しても吸盤
146の回転及び連結アーム136の回転により蓋14
の開放角度が殆ど変ることがないように配慮されてい
る。
またこの連結アーム136は蓋14が開放された状態で
は、垂直に近い角度となるよう設定されるのが好まし
い。
一方の回動アーム130の中間部には、先端が他方の回
動アーム130へ向けて伸びるピン133の基端が固定
されている。このピン133の先端には揺動アーム15
0の一端が回転可能に軸支されている。この揺動アーム
150の他端はピン154を介して駆動装置148の駆
動アーム152へ相対回転可能に取り付けられている。
この駆動アーム152へ駆動軸156Aの中間部が貫通
して固定されている。このモータ156は図示しないフ
レームに固定されたモータブラケツト155へ取り付け
られている。従ってモータ156の駆動軸156Aが回
転すると、この回転力が駆動アーム152、揺動アーム
150を介して回動アーム130へ伝えられ、この回動
アーム130がピン131を中心に回動するようになっ
ている。
第16図には第14図P方向から見た駆動装置148の
側面図が示されている。モータ156の駆動軸156A
には扇形のプレート158が取り付けられており、この
プレート158の円弧状端面を挟むように検出器160
が設けられている。このプレート158の端面が検出器
160に挟まれている間はモータ156が駆動され、端
面が検出器160から抜け出ると、モータ156の駆動
が停止されるようになっている。これにより回動アーム
130の回動角度が制御される。
次にカセツテ10の蓋14が開放された後、カセツテ1
0に収容されている撮影済みのX線フイルム15を取り
出すX線フイルム取り出し装置162について第17図
及び第18図を用いて説明する。第17図はX線フイル
ム取り出し装置162の側面を示し、第18図はカセツ
テ10の挿入方向から見た正面図である。このX線フイ
ルム取り出し装置162はカセツテ10挿入方向の奥方
に配置されている(第5図参照)。
第18図に示されるシヤフト166は、カセツテ10の
幅方向(カセツテ10の挿入方向と直角方向)に沿って
配置されている。このシヤフト166は中間部の2箇所
で、図示しない基台から立設された一対のサイドプレー
ト164へ回動可能に支持されている。シヤフト166
の両端にはそれぞれ一対のアーム168の一端部が固定
されている。一対のアーム168の各他端部はピン17
0を介して移動プレート172の折り曲げられた両側板
172A、172Bを軸支している。
この移動プレート172の側板172Aにはピン174
を介して支持プレート176の一方の端部が回転可能に
軸支されている。この支持プレート176の他端部は図
示しない基台へ立設された図示しないフレームにピン1
78で回転可能に軸支されている。ピン178とピン1
74との軸間距離は、シヤフト166とピン170との
軸間距離に等しく、ピン178とシヤフト166との軸
間距離はピン174とピン170との軸間距離に等しく
設定されている。従って、支持プレート176、アーム
168及び側板172Aは平行リンク機構を構成してい
る。
また移動プレート172の両側板172A、172Bは
それぞれ吸盤184が取り付けられた吸盤取付プレート
182の折り曲げられた両側面をピン180を介して回
転可能に軸支している。吸盤取付プレート182はピン
180を中心として第17図反時計方向に自重で回転す
る力を生じているが、ピン180の周囲に設けたストツ
パ181によって、第17図の状態(吸盤184が垂
直)でこの回転が停止されている。
従ってこの平行リンク機構はシヤフト166が図示しな
い駆動源から駆動力を受けて第17図矢印D方向へ回転
すると、アーム168がシヤフト166を中心に矢印D
方向へ回転すると共にピン178を中心に支持プレート
176も同方向へ回転する。これにより移動プレート1
72及び吸盤取付プレート182が矢印D方向へ第17
図の姿勢を保ったまま回転される。
また図示しない基台から立設された一対のサイドプレー
ト164の上部には第18図に示されるようにシヤフト
186の両端部が回転可能に支持されている。このシヤ
フト186には、ローラ支持プレート188がその両端
折曲部を介して固定支持されている。またローラ支持プ
レート188の両端折曲部のカセツテ挿入口寄りにはロ
ーラシヤフト190の直径より大きい貫通穴188Aが
設けられており、ローラシヤフト190の両端部が挿入
されている。このため、ローラシヤフト190は貫通穴
188A内で遊動可能となっている。このローラシヤフ
ト190の中間部にはローラ192が回転可能に取り付
けられており、X線フイルムの挟み込み用となってい
る。
またローラ支持プレート188にはシヤフト194の両
端が支持されており、このシヤフト194の第18図左
側の端部はローラ支持プレート188の左側の側面を貫
通して、サイドプレート164よりも突出されている。
この突出した端部にはサイドプレート164に一端が固
定された引張コイルスプリング196の他端が取り付け
られている。従ってローラ支持プレート188は第17
図矢印E方向と反対方向へ付勢されている。
またシヤフト186の第18図左側の端部はサイドプレ
ート164から突出されており、当接プレート198が
取り付けられている。この当接プレート198は平面部
198Aがカセツテ10挿入側へ向って配置されており
シヤフト186に回転可能に軸支されている。この平面
部198Aには移動プレート172の角部172Aが当
接するようになっており、移動プレート172が当接後
さらに移動すると当接プレート198は第17図矢印E
方向へシヤフト186を中心に回転するようになってい
る。
従って平面部198Aの回転によりローラ支持プレート
188が矢印E方向へ引張コイルスプリング196の付
勢力に抗して回転するようになっている。これによりX
線フイルム15がローラ192と、一対のサイドプレー
ト164に両端を軸支された駆動ローラ200との間へ
挟み込まれるようになっている。
このときローラ192が支持されているシヤフト190
のサイドプレート164から突出された両端部は、貫通
穴188A内で遊動可能となっているのでサイドプレー
ト164に設けられた矩形状の切り欠き部164Aへ容
易に挿入され、ローラ190の位置決めがなされる。
すなわち切り欠き部164Aの幅寸法(第17図左右方
向寸法)はほぼローラシヤフト190の外径に等しくさ
れ、切り欠き部164Aの溝深さはこの切り欠き部16
4A内へ第17図想像線で示される如くローラシヤフト
190が挿入されローラ192の外周がローラ200へ
当った状態でもローラシヤフト190が溝底部から浮い
ている寸法となっている。さらに第17図想像線で示さ
れる如くシヤフト166及びアーム178が反時計方向
へ最大量回転した状態で、切り欠き部164A内にあり
ローラ200と当接状態にあるローラ192のローラシ
ヤフト190は貫通穴188Aの内周と離れているよう
に寸法が決められている。これによってローラ支持プレ
ート188が第17図実線状態から時計方向に回転する
と、ローラシヤフト190は一旦切り欠き部164Aの
周縁164Bへ当り、さらに回転するローラ支持プレー
ト188の貫通穴188Aによって横方向移動力を受け
て切り欠き部164A内へ落ち込み、ローラ192が自
重による挟持力でローラ200との間にX線フイルム1
5を挟持搬送できるようになっている。
第18図に示されるように吸盤取付プレート182には
吸盤184がカセツテ10の幅方向に沿って複数個取り
付けられている。これらの吸盤184の吸着面は挿入さ
れたX線フイルムカセツテ10内のX線フイルム15の
表面と平行とされている。さらに吸盤取付プレート18
2には第20図に示されるようにその吸着面がカセツテ
内にあるX線フイルム15の先端方向へ向くように予じ
め傾斜した吸盤185が取り付けられている。
吸盤184、185は、第21図に示される如く負圧供
給源であるポンプ187へ接続されている。第21図に
は吸盤184、185とポンプ187の間の配管図が示
されている。一端がポンプ187へ接続された管183
の他端は2方向へ分岐されている。分岐された一方へ管
189を介して吸盤185が接続されている。他方には
管181の一端が接続されている。管181の他端は2
方向に分岐されており、一方には負圧検出器191が接
続され、他方には管179を介して電磁弁195が接続
されている。
負圧検出器191は管181へ連通される管191A
と、リミツトスイツチ191Bとで構成されている。管
191Aの端部には弾性膜191Cが張設されており、
管191A内の負圧により弾性変形しリミツトスイツチ
191Bの接触子によって、負圧状態が検知されるよう
になっている。
また電磁弁195は負圧状態を解除するための大気開放
用である。
さらにポンプ187には吸盤184が電磁弁199を介
して接続されている。この電磁弁199は吸盤184へ
の負圧の供給を制御するためのものである。
これによってX線フイルムカセツテ10内へ前工程であ
らかじめ適正にX線フイルム15が配置されている状態
及び誤可動等によってX線フイルム15が配置されてい
ない状態を識別できるようになっている。
すなわち、吸盤184が第19図のように垂直状態で吸
盤184及び吸盤185へ負圧を伝えると、X線フイル
ム15が吸着されない場合すなわちカセツテ10内に収
容されていないと、予め傾斜された吸盤185はX線フ
イルム15との間に隙間があり負圧がリークし第21図
の弾性膜191Cが変形せず、リミツトスイツチ191
BによつてX線フイルム15の無状態が検出されるよう
になっている。
X線フイルム15が吸着される場合、すなわちカセツテ
10内に収容されているときには、傾斜された吸盤18
5の負圧力によってX線フイルム15が吸着されるの
で、第21図の管189、管191Aが負圧を維持し、
リミツトスイツチ191Bによってこれが検出されるよ
うになっている。
吸盤取付プレート182の第18図左側面の端部には偏
心カム202が当接されている。この偏心カムは、図示
しない基台へ立設されたフレーム204に支持されたモ
ータ206の駆動軸206Aへ固定されている。
この偏心カム202がその外周を吸盤取付プレート18
2の縁部と当接摺動しつつ、回転駆動され、吸盤取付プ
レート182は第17図矢印F方向へピン180を中心
に回転されるようになっている。
従って第19図及び第20図に想像線で示されるように
吸盤184と、吸盤185が傾斜されるようになってい
る。これにより吸盤184によって吸着されたX線フイ
ルム15の端部はカセツテ10の内底面に貼着された図
示しないスクリーン等からはがされてめくられるように
なっている。なお、第19、20図にはカセツテ10の
図示が省略して示されている。
なお、このように吸盤184及び吸盤185が偏心カム
202によって傾斜された後に、吸盤185へのX線フ
イルム15の吸着有無を判断することが好ましい。これ
によって、吸盤184が垂直状態で吸盤185がX線フ
イルム15を吸着しようとした場合に、X線フイルム1
5がX線フイルムカセツテ10内底面へ強固に密着して
いた時の吸盤185による誤検出を解消できる。
吸盤184及び吸盤185によってX線フイルム15の
端部が吸着されると、シヤフト166が図示しない駆動
源から駆動力を受けて回転し、吸盤184及び吸盤18
5を矢印D方向へ回転移動させるようになっている。こ
れによりX線フイルム15がカセツテ10内から取り出
されるようになっている。取り出されたX線フイルム1
5は中間部がローラ192とローラ200との間に挟み
込まれ、案内ローラ208に案内されて図示しない現像
機へ搬送されるようになっている。
次にX線フイルム15挿入時位置決め機構210につい
て説明する。
第3図及び第4図に示されるようにフイルム挿入時位置
決め機構210はフイルムカセツテ10挿入方向の奥方
に一対配置されている。一方は固定ベース33の下面に
設けられており、他方は可動ベース52の下面に設けら
れている。
最初に固定ベース33の下面へ取り付けられたフイルム
挿入時位置決め機構210について説明すると、第22
図及び第23図に示されるように固定ベース33の下面
側には、断面コ字状のサブブラケツト216が配設され
ている。このコ字状サブブラケツト216の一方の脚部
が固定ベース33の裏面へ取り付けられている。このサ
ブブラケツト216にはストツパー214が取り付けら
れている。このストツパー214の両端は、サブブラケ
ツト216の一対の脚部へ貫通して長手方向へスライド
可能となっており、一方の端部は固定ベース33の貫通
穴33B及び案内プレート35の貫通穴35Bを貫通し
上方へ突出可能となっている。
このストツパ214の中間部は、ブロツク220の一端
がピン215を介して回転可能に軸支されている。この
ブロツク220は中間部がピン218を介してサブブラ
ケツト216の底部216Aへ回転可能に軸支されてい
る、ブロツク220の他端部はピン222を介してシヤ
フト224へ回転可能に軸支されている。シヤフト22
4の両端はサブブラケツト216の両脚部を貫通して、
そのうちの一方はさらに固定ベース33の貫通穴33B
を移動可能に貫通して案内プレート35の貫通穴35B
から突出可能となっている。シヤフト224はサブブラ
ケツト216に一端を支持された圧縮コイルスプリング
226によって第22図矢印G方向へ、すなわち案内プ
レート35上へ突出するように付勢されている。
またこのシヤフト224は中空とされ、シヤフト225
が同軸的に挿入されている。このシヤフト225はシヤ
フト224の上端面に一端を支持された圧縮コイルスプ
リング227で第22図矢印G方向へ付勢されている。
これによりシヤフト225の端部はローラ228の外周
へ押圧当接されている。この圧縮コイルスプリング22
7の付勢力は圧縮コイルスプリング226の付勢力より
大とされている。
このシヤフト225が当接しているローラ228はロツ
クプレート230のカセツテ10挿入方向奥側の端部に
回転可能に軸支されている。ロツクプレート230の中
間部は固定ベース33に立設されたブロツク232に回
転可能に軸支されている。またロツクプレート230は
軸方向がカセツト10挿入方向に向けて配置されてい
る。このロツクプレート230のカセツテ10挿入奥側
の下面には蓋14の上面と当接するクツシヨン234が
取り付けられている。カセツテ10の蓋が閉止されると
きには偏心ローラ212の作動によりロツクプレート2
30がピン231を中心に第22図時計方向へ回転し、
クツシヨン234が蓋14の上面を押圧するようになっ
ている。
偏心ローラ212は一対の基台フレーム32へ両端が支
持されたシヤフト236の軸方向中間部へ固着されてお
り、軸方向の長さが可動ベース52の矢印B方向移動範
囲よりも大となっている。
また可動ベース52の下面には固定ベース33と同様に
フイルム挿入時位置決め機構210が配設されており、
貫通穴52B(第6図参照)を貫通し、貫通穴53B
(第6図参照)からストツパー214が突出するように
なっている。可動ベース52側に設けられたロツクプレ
ート232は偏心ローラ212上を可動ベース52の移
動と共にスライドするようになっている。
また第3図に示されるように、偏心ローラ212が取り
付けられたシヤフト236の基台フレーム32を貫通突
出した一方の端部にはプーリ238が固定されており、
このプーリ238とモータ242の駆動軸へ固着された
プーリ239との間に巻掛けられたタイミングベルト2
40を介してモータ242の駆動力が伝達されるように
なっている。
偏心ローラ212の軸中心から外周面までの長さが最大
の位置へロツクプレート230が当接した状態では第2
2図に示されるようにストツパー214が貫通穴33B
を貫通し,貫通穴35Bから突出されるようになってい
る。このストツパー214へカセツテ10の前方縁24
が当接することにより、X線フイルムカセツテ10が位
置決めされフイルム挿入位置が決められる。
なお、第17図に示される如く、案内ローラ208の下
方にはローラ群244が配置され、空になったX線フイ
ルムカセツテ10へ新規なX線フイルム15を装填する
べく送り出すようになっている。
次に本実施例の作動について説明する。
撮影済みのX線フイルム15が収容されたカセツテ10
は第3図に示されるように、矢印A方向に向ってカセツ
テオープナへ挿入される。タイミングベルト70はあら
かじめタイミングベルト40から最大量離れており、操
作員はこの大きく離れたタイミングベルト40、70間
の任意の位置へカセツテ10を挿入できる。
カセツテ10の挿入が、検出器104によって、検出さ
れると、モータ74が駆動され可動ベース52が矢印B
方向へと駆動される。これによりタイミングベルト70
はカセツテ10の一方の側縁に当接し、他方の側縁をタ
イミングベルト40へ押圧し、タイミングベルト40,
70との間にカセツテ10が挟持される。このときカセ
ツテ10が挿入方向に対して斜めに挿入されても、タイ
ミングベルト70はカセツテ10の側縁をタイミングベ
ルト40へ押圧当接させ、真直状態に補正するので操作
員はX線フイルムカセツテ10を正しく真直な状態で挿
入する必要はない。
タイミングベルト40,70との間にカセツテ10が挟
持された後もモータ74は駆動されカセツテ10がタイ
ミングベルト40へ圧縮コイルスプリング92(第7
図)の付勢力に抗して押圧される。ブラケツト78が所
定量移動すると、リミツトスイツチ94により停止位置
が検出され、モータ74の駆動が停止される。従ってカ
セツテ10はタイミングベルト40へタイミングベルト
70により一定の押圧力で押圧当接され、これによりカ
セツテ10はタイミングベルト40,70との間に常に
一定の力で押圧挟持され、タイミングベルト40、70
による矢印A方向への搬送が確実になる。
また可動ベース52の検出器100(第10、11図)
によって可動ベース52の位置が検出される。この位置
が検出されることにより、カセツテ10の幅方向の大き
さが検出される。
タイミングベルト40,70で押圧挟持されたカセツテ
10は、モータ44、62の駆動力で第3図矢印A方向
へ移動案内され、検出器106へカセツテ10の前方縁
24が当接される。このときブラケツト34と可動ベー
ス52上へ設けられたピン128によってカセツテ10
のラツチ20が押圧され、内側段部16Bから外され
る。
またカセツテ10の前方縁24が検出器106と当接す
ると検出器108によりカセツテ10の後方縁位置が検
出される。これによりカセツテ10の長さ方向の大きさ
が検出され、既に検出器100により検出されている幅
寸法とによりカセツテ10のサイズが判別される。
ラツチ20が押圧解除されたカセツテ10はタイミング
ベルト40,70の間に押圧挟持されたままの状態であ
りモータ46,62が逆方向に駆動され、一旦カセツテ
挿入口方向へ移動案内されると共にストツパー機構11
0の作動により貫通穴35A,53Aからストツパプレ
ート116が突出する。ここでモータ44、65が再び
駆動されて、X線フイルムカセツテ10が矢印A方向へ
移動し前方縁24がストツパー部116Aへ当接され
る。これによりカセツテ10は蓋開放位置へ位置決めさ
れる。
蓋開放位置へ位置決めされたカセツテ10へは、上方に
退避していた開放機構126の回動アーム130が第1
4図反時計方向回転によって吸盤146が蓋14上へ降
下吸着する。回動アーム130が上昇することにより蓋
14が十分開放され、この状態からX線フイルム取り出
し装置162が作動され、吸盤184がカセツテ10内
のX線フイルム15の上面端部へ降下される。このX線
フイルム15の端部を傾斜吸盤185が吸着するか否か
でX線フイルム15の有無が判別される。
吸盤184が負圧力でX線フイルム15の端部を吸着し
た後、モータ206の駆動力で偏心カム202が作動し
て、吸盤184、185が傾斜される。これによりX線
フイルム15の端部がカセツテ内底面のスクリーン等か
らめくられる。
X線フイルム15の端部を吸着した吸盤184、185
はシヤフト166の第17図の矢印D方向への回転によ
って上昇され、これに伴ってX線フイルム15の先端が
がカセツテ10内から引き出される。吸盤184が第1
7図二点鎖線で示される位置へ移動されると側板172
Aが平面部198Aを押圧するのでローラ支持プレート
188が第17図矢印E方向に回転される。ローラ支持
プレート188が第17図の二点鎖線位置まで移動する
とローラ192が切り欠き部164A内へ自重で入り込
みX線フイルム15がローラ192とローラ200の間
に挟み込まれる。次いで吸盤184、185のX線フイ
ルム15の吸着が解除され、X線フイルム15は案内ロ
ーラ208に案内されて図示しない現像機へ搬送され
る。
X線フイルム15がカセツテ10内から取り出された空
の状態のカセツテ10は、蓋14が十分開放されたまま
さらに矢印A方向へ移動され、新規X線フイルム15の
挿入位置まで移動される。この移動では連結アーム13
6と吸盤146の回転により蓋14の開放角度が大きく
変化せずに移動される。このX線フイルム15挿入位置
でのカセツテ10の位置決めはストツパ214がロツク
プレート230と連動して作動するフイルム挿入時位置
決め機構210によってなされ、貫通穴35B,53B
から突出されたストツパー214へカセツテ10の前方
縁24が当接される。
このX線フイルム15挿入位置で位置決めされたカセツ
テ10内へ図示しないマガジンから取り出され、案内ロ
ーラ244に案内された新規のX線フイルム15がカセ
ツテ本体内へ装填される。この装填後は蓋14開放位置
へ移動しカセツテ10の蓋14を吸着している吸盤14
6が解除され、蓋14は自重で閉止方向へ降下し若干量
だけ開放した状態、すなわち側壁16が内側段部16B
の直上まで至った状態となる。この状態からモータ24
2の駆動により偏心ローラ212が作動して、ストツパ
ー214が貫通穴35B、53Bから下方へ引き込まれ
る。
半開きのカセツテ10は、矢印A方向へさらに移動案内
され蓋14の端部上面がクツシヨン234の真下に位置
するまで移動案内される。蓋14の端部上面がクツシヨ
ン234の真下に位置されると、再び偏心ローラ212
がモータ242の駆動力で駆動され、蓋14の端部上面
がクツシヨン234に押圧当接される。これによりラツ
チ20がカセツテ10の内側段部16Bへ係合される。
この場合、シヤフト225と224とは軸方向に相対移
動可能となっているので、シヤフト225がローラ22
8によって押下げられても、ストツパー214を案内プ
レート35上へ突出させることはない。蓋14が閉じら
れたカセツテ10はモータ44、62の逆転でタイミン
グベルト40、70に案内されて挿入口へ移動し、端部
を挿入口から若干量突出した状態で停止される。モータ
74の逆転によってタイミングベルト70がタイミング
ベルト40から離れると、X線フイルムカセツテ10の
挟持が解消されて、X線フイルムカセツテ10の取出し
が可能となる。
〔発明の効果〕
本発明は上記構成としたので、フイルムカセツテ内から
フイルムを確実に取り出すことができ、しかも、下流側
に配設されたローラへ取り出したフイルムを確実に挟持
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に用いるX線フイルムカセツテ
の斜視図、第2図は第1図のII−II線に沿って切断した
半断面図、第3図はX線フイルムカセツテオープナの平
面図、第4図はX線フイルムカテツテオープナの斜視
図、第5図は蓋開放機構、フイルム取出し装置及びX線
フイルムカセツテ移動案内装置の位置関係を示し第3図
の左側面図、第6図は第3図の右側面図、第7図はカセ
ツテ押圧機構を示す第8図のVII−VII線断面に相当する
第3図の一部拡大図、第8図は第7図の底面図、第9図
は第7図の左側面図、第10図は第3図のX−X線矢視
図、第11図は可動ベースの移動位置を検出するプレー
トを示し第10図XI−XI線断面図、第12図はスト
ツパ機構の詳細を示す斜視図、第13図は第12図のX
III−XIII線断面に相当する第6図の一部拡大図、第1
4図は蓋開放機構の作動を示す側面図、第15図は第1
4図の左側面図、第16図は駆動装置の詳細を示し第1
4図P方向矢視図、第17図はX線フイルム取り出し装
置の作動を示す側面図、第18図は第17図の右側面
図、第19図は第18図のXIX−XIX線断面図、第
20図は第18図のXX−XX線断面図、第21図は負
圧検出器が接続された吸盤とポンプとの配管図、第22
図はX線フイルム挿入時位置決め機構の詳細を示し第3
図XXII−XXII線断面図、第23図は第22図のXX
III−XXIII線断面図である。 162・・・X線フイルム取出装置、 166・・・シヤフト、 168・・・アーム、 170・・・ピン、 172・・・移動プレート、 174・・・ピン、 176・・・支持プレート、 184・・・吸盤、 192・・・ローラ、 200・・・ローラ、 202・・・偏心カム、 206・・・モータ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−33432(JP,A) 特開 昭62−269824(JP,A) 特開 昭50−131791(JP,A) 特開 昭62−275940(JP,A) 実開 昭56−132238(JP,U) 実開 昭62−144834(JP,U) 実開 昭51−129072(JP,U) 特開 昭61−69641(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムカセツテ内のフイルムを吸着して
    取り出すフイルムカセツテ用フイルム取出装置であっ
    て、前記フイルムの端部付近を吸着する吸着部材を備え
    た保持手段と、前記保持手段をフイルム取り出し方向へ
    向けて回転させる回転機構と、前記保持手段によってカ
    セツテ内から取り出された前記フイルムの中間部が載置
    される駆動ローラと、前記保持手段の回転と連動して前
    記駆動ローラに向かって下降し、前記駆動ローラとで前
    記フイルムを挟持搬送する挟み込みローラと、を備えた
    フイルムカセツテ用フイルム取出装置。
  2. 【請求項2】前記吸着部材をフイルム取り出し方向と反
    対側に傾斜させて前記フイルムが保持されている端部付
    近を前記フイルムカセツテ内底面から離間させる揺動手
    段を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載のフイルムカセツテ用フイルム取出装置。
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