JPH0663538A - 汚水処理方法 - Google Patents
汚水処理方法Info
- Publication number
- JPH0663538A JPH0663538A JP23423492A JP23423492A JPH0663538A JP H0663538 A JPH0663538 A JP H0663538A JP 23423492 A JP23423492 A JP 23423492A JP 23423492 A JP23423492 A JP 23423492A JP H0663538 A JPH0663538 A JP H0663538A
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- Japan
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- sludge
- sewage
- charcoal
- treatment
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は人畜糞汚泥や処理場最終沈澱物を利
用して下水や工場排水等を浄化する汚水処理方法を提供
することを目的とする。 【構成】 吸着剤を用いて汚水を吸着処理する汚水処理
方法において、該吸着剤して、汚泥炭化物を用いること
を特徴とする。前記汚泥炭化物は人畜糞汚泥や処理場最
終沈澱物から得られたものを用いることが好ましく、ま
た前記汚泥炭化物は粘土を混入したものであることが好
ましい。
用して下水や工場排水等を浄化する汚水処理方法を提供
することを目的とする。 【構成】 吸着剤を用いて汚水を吸着処理する汚水処理
方法において、該吸着剤して、汚泥炭化物を用いること
を特徴とする。前記汚泥炭化物は人畜糞汚泥や処理場最
終沈澱物から得られたものを用いることが好ましく、ま
た前記汚泥炭化物は粘土を混入したものであることが好
ましい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は下水、工場排水等の汚水
処理方法に関するもので、特に吸着剤として人畜糞汚泥
や処理場最終沈澱物を利用して汚水を浄化せしめる汚水
処理方法に関する。
処理方法に関するもので、特に吸着剤として人畜糞汚泥
や処理場最終沈澱物を利用して汚水を浄化せしめる汚水
処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、人畜糞汚泥や一般生活排水は、通
常一級産業廃棄物として合併処理により、沈澱、嫌気性
処理、好気性処理、沈澱、消毒の工程を経て浄化され、
残った沈澱物は海洋投棄されていた。
常一級産業廃棄物として合併処理により、沈澱、嫌気性
処理、好気性処理、沈澱、消毒の工程を経て浄化され、
残った沈澱物は海洋投棄されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、１９９
２年７月、地球環境サミットで成立したバーゼル協定に
より、今後海洋投棄は世界的に禁止となった。そのた
め、人畜糞処理や処理場最終沈澱物の廃棄方法が従来の
方法では不可能な状態となり、各方面で盛んにこの問題
が取り上げられるようになってきた。また、人畜糞汚泥
や処理場最終沈澱物の再利用の計画もあるが、臭気公
害、蠅などの虫害の恐れがあり、その対応に頭を悩ませ
ているのが現状である。そこで、本発明は人畜糞汚泥や
処理場最終沈澱物の有効利用法を提供することを目的と
する。
２年７月、地球環境サミットで成立したバーゼル協定に
より、今後海洋投棄は世界的に禁止となった。そのた
め、人畜糞処理や処理場最終沈澱物の廃棄方法が従来の
方法では不可能な状態となり、各方面で盛んにこの問題
が取り上げられるようになってきた。また、人畜糞汚泥
や処理場最終沈澱物の再利用の計画もあるが、臭気公
害、蠅などの虫害の恐れがあり、その対応に頭を悩ませ
ているのが現状である。そこで、本発明は人畜糞汚泥や
処理場最終沈澱物の有効利用法を提供することを目的と
する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の汚水処理方法
は、前記要望を満たすべく、人畜糞汚泥や処理場最終沈
澱物から得られる汚泥炭化物が他の炭化物と同様に吸着
力を備えることに着目して成されたもので、吸着剤を用
いて汚水を吸着処理する汚水処理方法において、該吸着
剤して、汚泥炭化物を用いることを特徴とする。前記汚
泥炭化物は人畜糞汚泥及び／又は処理場最終沈澱物から
得られたものであることが好ましい。また、前記汚泥炭
化物は水中に沈澱させておくために粘土を混入したもの
であることが好ましい。
は、前記要望を満たすべく、人畜糞汚泥や処理場最終沈
澱物から得られる汚泥炭化物が他の炭化物と同様に吸着
力を備えることに着目して成されたもので、吸着剤を用
いて汚水を吸着処理する汚水処理方法において、該吸着
剤して、汚泥炭化物を用いることを特徴とする。前記汚
泥炭化物は人畜糞汚泥及び／又は処理場最終沈澱物から
得られたものであることが好ましい。また、前記汚泥炭
化物は水中に沈澱させておくために粘土を混入したもの
であることが好ましい。
【０００５】前記汚泥炭化物は、人畜糞汚泥や処理場最
終沈澱物等の汚泥から異物を除去し、これに粘土を混入
し、水分調整、成形、乾燥等の前処理をした後、炭化処
理をして得るものであるが、その製造方法の詳細につい
て、以下に説明する。まず、人畜糞汚泥や処理場最終沈
澱物等の汚泥から、混入されている異物を除去する。こ
のように異物を除去された汚泥に木酢等の消臭剤を添加
して攪拌し、これら汚泥の有する特有の臭いを消臭す
る。次に、最終的に得られる炭化物を水中に沈澱させて
おくために、汚泥に粘土を混入する。この汚泥に混入す
る粘土の量は使用状況、使用目的によっても異なるが、
一般には汚泥に対して２０〜５０重量％程度が好まし
い。
終沈澱物等の汚泥から異物を除去し、これに粘土を混入
し、水分調整、成形、乾燥等の前処理をした後、炭化処
理をして得るものであるが、その製造方法の詳細につい
て、以下に説明する。まず、人畜糞汚泥や処理場最終沈
澱物等の汚泥から、混入されている異物を除去する。こ
のように異物を除去された汚泥に木酢等の消臭剤を添加
して攪拌し、これら汚泥の有する特有の臭いを消臭す
る。次に、最終的に得られる炭化物を水中に沈澱させて
おくために、汚泥に粘土を混入する。この汚泥に混入す
る粘土の量は使用状況、使用目的によっても異なるが、
一般には汚泥に対して２０〜５０重量％程度が好まし
い。
【０００６】次に、粘土を混入された汚泥を遠心分離機
等を用いて水分調整する。この水分含有量は６５〜７０
重量％程度とするのが好ましい。次に、このように水分
調整をした汚泥をエキストルーダー等を用いて成形す
る。成形する大きさに関しては、使用用途、使用範囲に
よって異なるが、一般には質量が小さく且つ表面積をで
きるだけ大きくしたほうが汚水処理に際し幅広く有害物
質を吸着させる効果が得られる。
等を用いて水分調整する。この水分含有量は６５〜７０
重量％程度とするのが好ましい。次に、このように水分
調整をした汚泥をエキストルーダー等を用いて成形す
る。成形する大きさに関しては、使用用途、使用範囲に
よって異なるが、一般には質量が小さく且つ表面積をで
きるだけ大きくしたほうが汚水処理に際し幅広く有害物
質を吸着させる効果が得られる。
【０００７】その後、熱風乾燥等の乾燥方法により、そ
の水分含有量が２５〜４０重量％程度、好ましくは約２
５重量％程度まで乾燥させる。以上のような工程で造ら
れた成形汚泥を炭化炉に入れ、約７０〜９０℃迄の昇温
に約２８時間、約９０〜４５０℃迄の昇温に約２０時間
程度をかけて炭化させ、その後自然冷却をし、汚泥炭化
物を得る。
の水分含有量が２５〜４０重量％程度、好ましくは約２
５重量％程度まで乾燥させる。以上のような工程で造ら
れた成形汚泥を炭化炉に入れ、約７０〜９０℃迄の昇温
に約２８時間、約９０〜４５０℃迄の昇温に約２０時間
程度をかけて炭化させ、その後自然冷却をし、汚泥炭化
物を得る。
【０００８】このようにして得られた汚泥炭化物は、他
の炭化物と同様或いはそれ以上に吸着力に優れ、また従
来の炭化物以上にミネラルが豊富であり、汚水を分解す
るバクテリア等の育成の促進効果がある。
の炭化物と同様或いはそれ以上に吸着力に優れ、また従
来の炭化物以上にミネラルが豊富であり、汚水を分解す
るバクテリア等の育成の促進効果がある。
【０００９】前述のような行程で造られた汚泥炭化物
を、例えばろ過した汚水槽に入れることによって、炭化
物の吸着力により汚水に含まれている有害物質並びに微
細なゴミを吸着させ、尚且つ含有している豊富なミネラ
ル成分が汚水を分解するバクテリア等を育成し汚水を充
分に浄化させることになる。
を、例えばろ過した汚水槽に入れることによって、炭化
物の吸着力により汚水に含まれている有害物質並びに微
細なゴミを吸着させ、尚且つ含有している豊富なミネラ
ル成分が汚水を分解するバクテリア等を育成し汚水を充
分に浄化させることになる。
【００１０】汚水槽に入れた前記汚泥炭化物は、例えば
３ヶ月に１回程度のサイクルで陸上に揚げ、乾燥させる
ことにより半永久的に使用できる。
３ヶ月に１回程度のサイクルで陸上に揚げ、乾燥させる
ことにより半永久的に使用できる。
【００１１】
【作用】本発明の汚水処理方法によれば、汚泥炭化物を
吸着剤として用い、従来その廃棄処理に困っていた人畜
糞汚泥や処理場最終沈澱物を利用して汚水を処理する。
また、汚泥炭化物に粘土を混入させた場合は、水中にお
ける汚泥炭化物の沈澱が確実となる。
吸着剤として用い、従来その廃棄処理に困っていた人畜
糞汚泥や処理場最終沈澱物を利用して汚水を処理する。
また、汚泥炭化物に粘土を混入させた場合は、水中にお
ける汚泥炭化物の沈澱が確実となる。
【００１２】また、汚泥炭化物はミネラルが豊富であ
り、このミネラルが汚水を分解するバクテリア等を育成
し、バクテリアによる汚水処理も促進される。
り、このミネラルが汚水を分解するバクテリア等を育成
し、バクテリアによる汚水処理も促進される。
【００１３】
【実施例】次に、本発明汚水処理方法を具体的実施例に
基づき説明する。まず、人糞汚泥５０ｋｇに対して、消
臭剤として木酢液を５重量％添加し、そして粘土を３０
重量％混入して攪拌した物を、遠心分離機を用いて脱水
し、６５重量％の水分含有率になるように調整した。
基づき説明する。まず、人糞汚泥５０ｋｇに対して、消
臭剤として木酢液を５重量％添加し、そして粘土を３０
重量％混入して攪拌した物を、遠心分離機を用いて脱水
し、６５重量％の水分含有率になるように調整した。
【００１４】次に、このように水分調整された人糞汚泥
を、エキストルーダーを用いて１００ｍｍ×１００ｍｍ
×１０ｍｍの平板状に成形した。これを熱乾燥機を用い
て２００℃で１０時間乾燥させ水分含有率を２５重量％
にした。これを一カゴに１００個カゴ詰めし、炭化炉内
に並べた。
を、エキストルーダーを用いて１００ｍｍ×１００ｍｍ
×１０ｍｍの平板状に成形した。これを熱乾燥機を用い
て２００℃で１０時間乾燥させ水分含有率を２５重量％
にした。これを一カゴに１００個カゴ詰めし、炭化炉内
に並べた。
【００１５】そして、炭化炉内において、約７０〜９０
℃迄の昇温に約２８時間、約９０〜４５０℃迄の昇温に
約２０時間かけて加熱し、炭化した。炭化終了後、炉内
において酸素を欠乏させた状態で、２４時間、自然冷却
し、炉内より成形炭化物を取り出した。
℃迄の昇温に約２８時間、約９０〜４５０℃迄の昇温に
約２０時間かけて加熱し、炭化した。炭化終了後、炉内
において酸素を欠乏させた状態で、２４時間、自然冷却
し、炉内より成形炭化物を取り出した。
【００１６】次に、ろ過済みの汚水１００リットルの入
っている汚水槽を２槽用意し、片方の槽に前述のように
して造られた炭化物を、もう一方の槽に椰子を炭化して
造られた活性炭を同量ずつ、それぞれの汚水槽に沈澱さ
せ、汚水処理能力の比較を行った。尚、椰子から造られ
た活性炭は、単独では比重が軽いため１０ｍｍメッシュ
の網に入れ、重りを付けて沈めた。汚泥炭化物の方は粘
土を添加してあるため自然沈澱して問題はなかった。汚
水処理の結果については、両者とも略同等の吸着量であ
った。
っている汚水槽を２槽用意し、片方の槽に前述のように
して造られた炭化物を、もう一方の槽に椰子を炭化して
造られた活性炭を同量ずつ、それぞれの汚水槽に沈澱さ
せ、汚水処理能力の比較を行った。尚、椰子から造られ
た活性炭は、単独では比重が軽いため１０ｍｍメッシュ
の網に入れ、重りを付けて沈めた。汚泥炭化物の方は粘
土を添加してあるため自然沈澱して問題はなかった。汚
水処理の結果については、両者とも略同等の吸着量であ
った。
【００１７】
【発明の効果】このように、本発明汚水処理方法によれ
ば、従来廃棄処理に困っていた人畜糞汚泥や処理場最終
沈澱物の有効利用を図りつつ汚水処理を行える。この場
合、汚泥炭化物に含まれるミネラルにより汚水を分解す
るバクテリア等も育成され生物的な汚水処理も促進され
る。また、汚泥炭化物に粘土を混入させる場合は、活性
炭のように、収納するための網や、沈澱させておくため
の重りも必要とせず、汚泥炭化物の投入のみで汚水処理
を行える。
ば、従来廃棄処理に困っていた人畜糞汚泥や処理場最終
沈澱物の有効利用を図りつつ汚水処理を行える。この場
合、汚泥炭化物に含まれるミネラルにより汚水を分解す
るバクテリア等も育成され生物的な汚水処理も促進され
る。また、汚泥炭化物に粘土を混入させる場合は、活性
炭のように、収納するための網や、沈澱させておくため
の重りも必要とせず、汚泥炭化物の投入のみで汚水処理
を行える。
Claims (3)
- 【請求項１】 吸着剤を用いて汚水を吸着処理する汚水
処理方法において、該吸着剤して、汚泥炭化物を用いる
ことを特徴とする汚水処理方法。 - 【請求項２】 前記汚泥炭化物は人畜糞汚泥及び／又は
処理場最終沈澱物から得られたものであることを特徴と
する請求項１記載の汚水処理方法。 - 【請求項３】 前記汚泥炭化物は粘土を混入したもので
あることを特徴とする請求項１又は２記載の汚水処理方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23423492A JPH0663538A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 汚水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23423492A JPH0663538A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 汚水処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0663538A true JPH0663538A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16967797
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23423492A Withdrawn JPH0663538A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 汚水処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0663538A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7137903B2 (en) | 2004-04-21 | 2006-11-21 | Acushnet Company | Transitioning hollow golf clubs |
| KR100786511B1 (ko) * | 2007-05-09 | 2007-12-17 | 주식회사 월드이노텍 | 탄화물을 이용한 초기 우수 처리장치 |
| US7942760B2 (en) | 2004-04-21 | 2011-05-17 | Cobra Golf Incorporated | Transitioning hollow golf clubs |
| JP2014501606A (ja) * | 2010-11-09 | 2014-01-23 | ディガンバル パンデ ダナンジャイ | 排ガスから浮遊ガス不純物を吸着して分離することにより付加価値生成物を回収するための新規なシステム |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP23423492A patent/JPH0663538A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7137903B2 (en) | 2004-04-21 | 2006-11-21 | Acushnet Company | Transitioning hollow golf clubs |
| US7147571B2 (en) | 2004-04-21 | 2006-12-12 | Acushnet Company | Transitioning hollow golf clubs |
| US7942760B2 (en) | 2004-04-21 | 2011-05-17 | Cobra Golf Incorporated | Transitioning hollow golf clubs |
| KR100786511B1 (ko) * | 2007-05-09 | 2007-12-17 | 주식회사 월드이노텍 | 탄화물을 이용한 초기 우수 처리장치 |
| JP2014501606A (ja) * | 2010-11-09 | 2014-01-23 | ディガンバル パンデ ダナンジャイ | 排ガスから浮遊ガス不純物を吸着して分離することにより付加価値生成物を回収するための新規なシステム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991102 |