JPH0663453A - 閉塞防止機構を有するサイクロン型分離装置 - Google Patents
閉塞防止機構を有するサイクロン型分離装置Info
- Publication number
- JPH0663453A JPH0663453A JP21531692A JP21531692A JPH0663453A JP H0663453 A JPH0663453 A JP H0663453A JP 21531692 A JP21531692 A JP 21531692A JP 21531692 A JP21531692 A JP 21531692A JP H0663453 A JPH0663453 A JP H0663453A
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- separation cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的簡単な装置で不定形材料等粘着性のあ
る材料のサイクロン内壁面への付着を効果的に防止する
手段を得る。 【構成】 材料供給パイプ２に連設された上部分離筒１
と、上部分離筒１内に設けられた排気用内筒３と、上部
分離筒１の下端部に連設された下部円錐部６と、上部分
離筒１及び下部円錐部６を振動させる振動装置とを備え
たサイクロン型分離装置において、上部分離筒１と内筒
３との間に下方に向かって傾斜する螺旋ガイド４を設
け、かつ下部円錐部６を柔軟性を有しかつ耐摩耗性を有
する素材で形成する。
る材料のサイクロン内壁面への付着を効果的に防止する
手段を得る。 【構成】 材料供給パイプ２に連設された上部分離筒１
と、上部分離筒１内に設けられた排気用内筒３と、上部
分離筒１の下端部に連設された下部円錐部６と、上部分
離筒１及び下部円錐部６を振動させる振動装置とを備え
たサイクロン型分離装置において、上部分離筒１と内筒
３との間に下方に向かって傾斜する螺旋ガイド４を設
け、かつ下部円錐部６を柔軟性を有しかつ耐摩耗性を有
する素材で形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、塵埃の除去、気体中の
固体粒子の分離、粉末からの気体の分離等に用いられ、
閉塞防止機構を有するサイクロン型分離装置に関する。
固体粒子の分離、粉末からの気体の分離等に用いられ、
閉塞防止機構を有するサイクロン型分離装置に関する。
【０００２】
【従来技術】かかるサイクロン分離装置として、従来、
材料供給パイプに連設された上部分離筒と、上部分離筒
内に設けられた排気用内筒と、上部分離筒の下端部に連
設された下部円錐部とを備えたものが知られている。
材料供給パイプに連設された上部分離筒と、上部分離筒
内に設けられた排気用内筒と、上部分離筒の下端部に連
設された下部円錐部とを備えたものが知られている。
【０００３】このサイクロン分離装置は、粉体流の遠心
力を利用して材料の分離を行なうもので、従来より、乾
燥粉休とエアー、溶液と固形物等の分離に広く使用され
ている。近年かかる材料に加え、粘着性のある材料、特
に不定形耐火物等の材料の分離に使用されているが、こ
のような粘着性のある材料では、サイクロン内部に付着
層が形成され、これが固−気分離の妨げになる上、サイ
クロン自休が閉塞し早期に稼働不能な状態になる。
力を利用して材料の分離を行なうもので、従来より、乾
燥粉休とエアー、溶液と固形物等の分離に広く使用され
ている。近年かかる材料に加え、粘着性のある材料、特
に不定形耐火物等の材料の分離に使用されているが、こ
のような粘着性のある材料では、サイクロン内部に付着
層が形成され、これが固−気分離の妨げになる上、サイ
クロン自休が閉塞し早期に稼働不能な状態になる。
【０００４】このような問題点を解消したものとして、
例えば特開昭６２−２１４９０３号公報には、ノズル先
端に分離機としてサイクロンを設置し、その閉塞防止と
して振動機を付設することが提案されている。しかしな
がら、振動機による付着防止は、振動数、振動力などの
加振条件を適格に設定しないと、付着防止効果を奏する
ことができないのみならず、サイクロン内壁に新たな付
着層を形成し、固−気分離後の材料に粗粒部・微粉部の
偏析が生じ粒度構成的に極めて不均質なものとなる。ま
た、内部付着層がその振動により細密充填され、固いブ
口ック状と化してより閉塞しやすくなる等の問題を有し
ている。
例えば特開昭６２−２１４９０３号公報には、ノズル先
端に分離機としてサイクロンを設置し、その閉塞防止と
して振動機を付設することが提案されている。しかしな
がら、振動機による付着防止は、振動数、振動力などの
加振条件を適格に設定しないと、付着防止効果を奏する
ことができないのみならず、サイクロン内壁に新たな付
着層を形成し、固−気分離後の材料に粗粒部・微粉部の
偏析が生じ粒度構成的に極めて不均質なものとなる。ま
た、内部付着層がその振動により細密充填され、固いブ
口ック状と化してより閉塞しやすくなる等の問題を有し
ている。
【０００５】また、その他の付着防止技術として、特開
昭６１−９３８５０号公報に開示された、サイクロン内
を二重構造として、内壁にガスを噴出させる小孔を設
け、そこから噴出するガス流によって内部付着物層を防
止するものや、特開昭５０−４２４６８号公報に開示さ
れた、サイクロン下部排出孔近辺にサイクロン内面に接
触して回転運動行なう棒状物を設け、その棒状物の回転
運動によってサイクロン内部付着層を掻き落とすもの等
が提案されている。
昭６１−９３８５０号公報に開示された、サイクロン内
を二重構造として、内壁にガスを噴出させる小孔を設
け、そこから噴出するガス流によって内部付着物層を防
止するものや、特開昭５０−４２４６８号公報に開示さ
れた、サイクロン下部排出孔近辺にサイクロン内面に接
触して回転運動行なう棒状物を設け、その棒状物の回転
運動によってサイクロン内部付着層を掻き落とすもの等
が提案されている。
【０００６】しかしながら、これら装置は何れも粘着性
の無い乾式材料について一応の効果はあるものの、装置
そのものが複雑である上に、コンクリート、混練された
不定形材料等、粘着性のある材料の付着を有効に防止す
ることはできない。
の無い乾式材料について一応の効果はあるものの、装置
そのものが複雑である上に、コンクリート、混練された
不定形材料等、粘着性のある材料の付着を有効に防止す
ることはできない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決すべき課
題は、サイクロン型分離装置における上記問題点を解消
し、比較的簡単な装置で不定形材料等粘着性のある材料
のサイクロン内壁面への付着を効果的に防止する手段を
得ることにある。
題は、サイクロン型分離装置における上記問題点を解消
し、比較的簡単な装置で不定形材料等粘着性のある材料
のサイクロン内壁面への付着を効果的に防止する手段を
得ることにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、材料供給パイ
プに連設された上部分離筒と、該上部分離筒内に設けら
れた排気用内筒と、前記上部分離筒の下端部に連設され
た下部円錐部と、前記上部分離筒及び下部円錐部を振動
させる振動装置とを備えたサイクロン型分離装置におい
て、前記上部分離筒と内筒との間に下方に向かって傾斜
する螺旋ガイドを設け、かつ前記下部円錐部を柔軟性を
有しかつ耐摩耗性を有する素材で形成したことによって
上記課題を解決したものである。
プに連設された上部分離筒と、該上部分離筒内に設けら
れた排気用内筒と、前記上部分離筒の下端部に連設され
た下部円錐部と、前記上部分離筒及び下部円錐部を振動
させる振動装置とを備えたサイクロン型分離装置におい
て、前記上部分離筒と内筒との間に下方に向かって傾斜
する螺旋ガイドを設け、かつ前記下部円錐部を柔軟性を
有しかつ耐摩耗性を有する素材で形成したことによって
上記課題を解決したものである。
【０００９】
【作用】本発明においては、材料供給パイプから供給さ
れた粉体流は、重力と内筒と上部分離筒の間に設けられ
た螺旋ガイドとの作用によって、流入口付近での新たに
流入しつつある材料流との干渉が確実に防止でき、分離
効率を低下させることなく効率良く下方の円錐部に旋回
降下する。
れた粉体流は、重力と内筒と上部分離筒の間に設けられ
た螺旋ガイドとの作用によって、流入口付近での新たに
流入しつつある材料流との干渉が確実に防止でき、分離
効率を低下させることなく効率良く下方の円錐部に旋回
降下する。
【００１０】また、下部円錐部を、ゴム、樹脂、布等の
柔軟でかつ耐摩耗性を有する素材で構成することによ
り、振動装置によって複雑な振動が得られ、円錐部内壁
面に付着した粘着性のある材料の付着防止を図ることが
できる。
柔軟でかつ耐摩耗性を有する素材で構成することによ
り、振動装置によって複雑な振動が得られ、円錐部内壁
面に付着した粘着性のある材料の付着防止を図ることが
できる。
【００１１】これは、金属製等の場合の振動と異なり、
素材の固有振動数により振幅、周期の複雑な波動がサイ
クロン下部に伝わるためであり、このため、下部円錐部
内に形成された付着物はこれらの不規則な振動に揺さぶ
られるため、閉塞するまで付着物が成長せず落下するも
のと推察される。
素材の固有振動数により振幅、周期の複雑な波動がサイ
クロン下部に伝わるためであり、このため、下部円錐部
内に形成された付着物はこれらの不規則な振動に揺さぶ
られるため、閉塞するまで付着物が成長せず落下するも
のと推察される。
【００１２】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づき具休
的に説明する。
的に説明する。
【００１３】図１（ａ）は本発明の一実施例であるサイ
クロン型分離装置の側面図、（ｂ）は同平面図である。
クロン型分離装置の側面図、（ｂ）は同平面図である。
【００１４】図中１は、材料供給パイプ２に連設された
円筒状の上部分離筒で、この上部分離筒１内部には、上
端が外部に突出し下端が後述する下部円錐部に延伸する
排気用の内筒３が設けられている。また、上部分離筒１
と内筒３との間には図１（ａ）及び図２の斜視図に示す
ように、下方に向かって傾斜する螺旋ガイド４が設けら
れている。
円筒状の上部分離筒で、この上部分離筒１内部には、上
端が外部に突出し下端が後述する下部円錐部に延伸する
排気用の内筒３が設けられている。また、上部分離筒１
と内筒３との間には図１（ａ）及び図２の斜視図に示す
ように、下方に向かって傾斜する螺旋ガイド４が設けら
れている。
【００１５】また上部分離筒１の下端部には、下方に向
かって縮径し下端部に排出口５を有する截頭円錐形状の
下部円錐部６が連設されている。この下部円錐部６は、
柔軟性を有しかつ耐摩耗性を有するゴム製によって形成
されている。また、上部分離装置１及び下部円錐部６を
振動させるための図示しない振動装置が設けられてい
る。
かって縮径し下端部に排出口５を有する截頭円錐形状の
下部円錐部６が連設されている。この下部円錐部６は、
柔軟性を有しかつ耐摩耗性を有するゴム製によって形成
されている。また、上部分離装置１及び下部円錐部６を
振動させるための図示しない振動装置が設けられてい
る。
【００１６】上記構成において、サイクロン型分離装置
を稼動させると、材料供給パイプ２よりサイクロン内部
に流入した材料流は上部分離筒１内周面を旋回する。こ
の時、螺旋ガイド４によって内筒３の周囲を旋回した材
料流は下方へ誘導されるので、新たに流入しつつある材
料流と干渉することがない。したがってこのような干渉
に起因する分離効率の低下、付着層の成長などを有効に
防止することができる。また、下部円錐部６に流入した
材料流は、回転半径の減少に伴い回転速度を上げ下部円
錐部６の内壁面に粒子を遠心力によって分離し、下部円
錐部６の傾斜した壁面にそって排出口５から外部へ排出
される。その際、振動装置を駆動させることによって、
ゴム製の下部円錐部６に従来の金属にはない複雑な振動
が生じ、これによって不定形耐火物などのように粘着性
のある材料の付着を防止することができる。
を稼動させると、材料供給パイプ２よりサイクロン内部
に流入した材料流は上部分離筒１内周面を旋回する。こ
の時、螺旋ガイド４によって内筒３の周囲を旋回した材
料流は下方へ誘導されるので、新たに流入しつつある材
料流と干渉することがない。したがってこのような干渉
に起因する分離効率の低下、付着層の成長などを有効に
防止することができる。また、下部円錐部６に流入した
材料流は、回転半径の減少に伴い回転速度を上げ下部円
錐部６の内壁面に粒子を遠心力によって分離し、下部円
錐部６の傾斜した壁面にそって排出口５から外部へ排出
される。その際、振動装置を駆動させることによって、
ゴム製の下部円錐部６に従来の金属にはない複雑な振動
が生じ、これによって不定形耐火物などのように粘着性
のある材料の付着を防止することができる。
【００１７】上記実施例の付着防止効果を確認するた
め、表１に示す不定形耐火物を用い実際に分離試験を行
なった。比較例として、螺旋ガイドを設けずまた下部円
錐部を金属製とした従来のサイクロン型分離装置を用い
た。
め、表１に示す不定形耐火物を用い実際に分離試験を行
なった。比較例として、螺旋ガイドを設けずまた下部円
錐部を金属製とした従来のサイクロン型分離装置を用い
た。
【００１８】
【表１】 試験条件は次の通りである。
【００１９】添加水分：５．５〜６．０％ 総搬送量：２００ｋｇ 搬送エアー圧：３．０ｋｇ／ｃｍ2 搬送速度：３５〜４０ｋｇ／ｍｉｎ 振動数：２０Ｈｚ １０１５ｒｐｍ （ユーラスモータ回転数：１０１５ｒｐｍ） 図３は３０分搬送後のサイクロン内壁面への不定形耐火
物の付着状況を示し、（ａ）は実施例、（ｂ）は比較例
である。
物の付着状況を示し、（ａ）は実施例、（ｂ）は比較例
である。
【００２０】同図より明白なとおり、比較例ではサイク
ロン内面の略全面に付着層（ハッチング部分）が生成さ
れたのに対し、実施例は、粘着性のある材料の固−気分
離に伴うサイクロン内部付着物は殆ど無く、装置の閉塞
は起こらなかった。
ロン内面の略全面に付着層（ハッチング部分）が生成さ
れたのに対し、実施例は、粘着性のある材料の固−気分
離に伴うサイクロン内部付着物は殆ど無く、装置の閉塞
は起こらなかった。
【００２１】
【発明の効果】以上述べたように本発明のサイクロン分
離装置は、簡単な構造でありながら、付着物層の形成を
効果的に防止することができ、特に粘着性のある不定形
耐火物などにも優れた効果を有し、サイクロン閉塞の問
題の生じない長時間運転が可能な優れた装置となった。
離装置は、簡単な構造でありながら、付着物層の形成を
効果的に防止することができ、特に粘着性のある不定形
耐火物などにも優れた効果を有し、サイクロン閉塞の問
題の生じない長時間運転が可能な優れた装置となった。
【図１】（ａ）は本発明の一実施例であるサイクロン型
分離装置の側面図、（ｂ）は同平面図である。
分離装置の側面図、（ｂ）は同平面図である。
【図２】螺旋ガイドの取り付け状況を示す斜視図であ
る。
る。
【図３】不定形耐火物の付着状況を示す説明図である。
１ 上部分離筒 ２ 材料供給パイプ ３ 内筒（排気筒） ４ 螺旋ガイド ５ 排出口 ６ 下部円錐部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長尾憲治 千葉県木更津市築地７番地の１ 黒崎窯業 株式会社木更津工場内 (72)発明者 佐藤 高芳 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 小林 正則 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項１】 材料供給パイプに連設された上部分離筒
と、該上部分離筒内に設けられた排気用内筒と、前記上
部分離筒の下端部に連設された下部円錐部と、前記上部
分離筒及び下部円錐部を振動させる振動装置とを備えた
サイクロン型分離装置において、前記上部分離筒と内筒
との間に下方に向かって傾斜する螺旋ガイドを設け、か
つ前記下部円錐部を柔軟性を有しかつ耐摩耗性を有する
素材で形成したことを特徴とする閉塞防止機構を有する
サイクロン型分離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21531692A JPH0663453A (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 閉塞防止機構を有するサイクロン型分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21531692A JPH0663453A (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 閉塞防止機構を有するサイクロン型分離装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0663453A true JPH0663453A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16670298
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21531692A Pending JPH0663453A (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 閉塞防止機構を有するサイクロン型分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0663453A (ja) |
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1992
- 1992-08-12 JP JP21531692A patent/JPH0663453A/ja active Pending
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