JPH066336B2 - プラスチツクパイプの曲り矯正方法 - Google Patents
プラスチツクパイプの曲り矯正方法Info
- Publication number
- JPH066336B2 JPH066336B2 JP61032220A JP3222086A JPH066336B2 JP H066336 B2 JPH066336 B2 JP H066336B2 JP 61032220 A JP61032220 A JP 61032220A JP 3222086 A JP3222086 A JP 3222086A JP H066336 B2 JPH066336 B2 JP H066336B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- straightening
- bend
- bending
- roll
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- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はコイル状に巻回された長尺の熱可塑性のプラ
スチックパイプの曲りぐせを矯正する方法に関するもの
である。
スチックパイプの曲りぐせを矯正する方法に関するもの
である。
例えばガス配管用にポリエチレンパイプが使用されてい
る。そして、長尺のパイプは、荷扱いを容易にするた
め、コイル状に巻回された荷姿で貯蔵、運搬され、配管
現場で真直に伸ばして使用される。この場合、パイプを
単に巻戻しただけでは、巻きぐせがかなり残っているの
で、巻きぐせを矯正する必要がある。
る。そして、長尺のパイプは、荷扱いを容易にするた
め、コイル状に巻回された荷姿で貯蔵、運搬され、配管
現場で真直に伸ばして使用される。この場合、パイプを
単に巻戻しただけでは、巻きぐせがかなり残っているの
で、巻きぐせを矯正する必要がある。
従来、コイル管を人力で巻き伸ばし、巻きぐせを手動に
より矯正している。この場合巻きぐせ方向と逆方向に大
きく曲げ戻す必要があり、パイプの外側に大きな引張応
力が、またパイプの内側に大きな圧縮応力が作用して、
パイプの偏平、しわ疵等の塑性変形をおこすことがあ
る。
より矯正している。この場合巻きぐせ方向と逆方向に大
きく曲げ戻す必要があり、パイプの外側に大きな引張応
力が、またパイプの内側に大きな圧縮応力が作用して、
パイプの偏平、しわ疵等の塑性変形をおこすことがあ
る。
この発明は、パイプの品質に悪影響を与えることなく、
効率よく曲りを矯正できるようにした曲り矯正方法を提
供することを目的とするものである。
効率よく曲りを矯正できるようにした曲り矯正方法を提
供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段、作用〕 コイル状の巻回された長尺の熱可塑性プラスチックパイ
プの曲りを、逆曲げ可能に配置されたロール群よりなる
曲げ矯正機により、カリバーロールを用いて、初めに強
い曲り矯正を行い、ついで順次弱い曲げ矯正を行うこと
により矯正する。
プの曲りを、逆曲げ可能に配置されたロール群よりなる
曲げ矯正機により、カリバーロールを用いて、初めに強
い曲り矯正を行い、ついで順次弱い曲げ矯正を行うこと
により矯正する。
これによりパイプに悪影響を与えることなく効率よく曲
りを矯正する。
りを矯正する。
本発明方法を実施するための装置の一例を図面により説
明する。図中1はコイル状の巻回されたパイプ2を加熱
する熱風循環式の加熱槽で、コイル管2はドラム3に支
持され、パイプPはガイドロール4に案内されて繰出さ
れるようになっている。5は熱風循環式の保温槽で、こ
の中に3本ロール方式の曲り矯正機が多段に設けられて
いる。この例ではロール61〜67が上下方向に千鳥状
に順次その振れ幅が小さくなるように配設され、初めに
強く、順次弱くなる繰返し曲げがパイプに与えられるよ
うになっている。そして前後のロール61及び67は位
置固定の駆動ロールで、また中間ロール62〜66はア
イドルロールで、上下方向に位置調整可能に設けられ
て、曲げ半径が調整できるようになっている。8は矯正
されたパイプを冷却する水冷式の冷却槽で、前後にガイ
ドロール9が設けられている。10は駆動無端ベルトを
対向配置した送出し機である。
明する。図中1はコイル状の巻回されたパイプ2を加熱
する熱風循環式の加熱槽で、コイル管2はドラム3に支
持され、パイプPはガイドロール4に案内されて繰出さ
れるようになっている。5は熱風循環式の保温槽で、こ
の中に3本ロール方式の曲り矯正機が多段に設けられて
いる。この例ではロール61〜67が上下方向に千鳥状
に順次その振れ幅が小さくなるように配設され、初めに
強く、順次弱くなる繰返し曲げがパイプに与えられるよ
うになっている。そして前後のロール61及び67は位
置固定の駆動ロールで、また中間ロール62〜66はア
イドルロールで、上下方向に位置調整可能に設けられ
て、曲げ半径が調整できるようになっている。8は矯正
されたパイプを冷却する水冷式の冷却槽で、前後にガイ
ドロール9が設けられている。10は駆動無端ベルトを
対向配置した送出し機である。
上記装置を用いて各種の試験を行った。
使用した材料 中密度ポリエチレンによるコイル状パイプ 融点=120℃,ガラス移転点=−120℃ パイプ寸法 外径=34.0mm 肉厚=3.7mm パイプ長 10m コイル外径 1.4m 試験1 パイプ温度20℃でロール形状を巾300mm直径150
mmの円筒状ロールを用いて実施した。
mmの円筒状ロールを用いて実施した。
第1逆曲げ半径をコイル巻き半径の1/2から2倍の範囲
で行い、ついで順次大きい曲げ半径で第2,第3の逆曲
げを行った結果、矯正後の曲率は0.15から0.85m-1とな
り、目標とする曲率0.02m-1は得られなかった。また曲
げ半径が0.5Rの場合矯正後のパイプは偏平を生じ、パ
イプ偏平度(パイプ最小径/パイプ最大径)は0.89
となった。
で行い、ついで順次大きい曲げ半径で第2,第3の逆曲
げを行った結果、矯正後の曲率は0.15から0.85m-1とな
り、目標とする曲率0.02m-1は得られなかった。また曲
げ半径が0.5Rの場合矯正後のパイプは偏平を生じ、パ
イプ偏平度(パイプ最小径/パイプ最大径)は0.89
となった。
結論:円筒状ロールを用いた場合は、パイプに偏平を生
じ実用に適さない。
じ実用に適さない。
試験2 同様にパイプ温度20℃でロール形状を長さ300mm,
直径150mm,角度120°のV溝ロールを用いて実施
した。
直径150mm,角度120°のV溝ロールを用いて実施
した。
矯正後の曲率は、0.09から0.75m-1となり、さらに第1
逆曲げ半径が0.5Rの場合、矯正後のパイプは偏平を生
じパイプ偏平度は0.94となった。
逆曲げ半径が0.5Rの場合、矯正後のパイプは偏平を生
じパイプ偏平度は0.94となった。
結論:V溝ロールを用いた場合も、またパイプ偏平を生
じ実用不可である。
じ実用不可である。
試験3 同様にパイプ温度20℃でロール形状を、カリバー径1
7.0mm,直径150mmのカリバーロールを用いて実施し
た。
7.0mm,直径150mmのカリバーロールを用いて実施し
た。
矯正後の曲率は0.018から0.084m-1となり、さらに第1
逆曲げ半径が0.5Rの場合、矯正後のパイプ偏平度は、
0.995で実用的に真円であった。
逆曲げ半径が0.5Rの場合、矯正後のパイプ偏平度は、
0.995で実用的に真円であった。
結論:カリバーロールを用いた場合は、20℃で第1逆
曲げ半径を0.5Rとすることにより実用に支障ない偏平
度で、目標とする曲率の曲り矯正を行うことができる。
曲げ半径を0.5Rとすることにより実用に支障ない偏平
度で、目標とする曲率の曲り矯正を行うことができる。
試験4 試験3のカリバーロールを用い、パイプ温度を100℃
として実施した。
として実施した。
矯正後の曲率は、0.016から0.018m-1となりさらにすべ
ての場合で偏平度は0.996で実用的に真円であった。
ての場合で偏平度は0.996で実用的に真円であった。
結論:100℃ではカリバーロールを用いることによ
り、第1曲げ半径0.5〜2Rのすべての場合に実用に支
障ない偏平度で目標とする曲率の曲り矯正を行うことが
できる。
り、第1曲げ半径0.5〜2Rのすべての場合に実用に支
障ない偏平度で目標とする曲率の曲り矯正を行うことが
できる。
試験5 材質 ポリプロピレン;ガラス移転点−10℃, 融点 180℃ パイプ外径 34.0mm 肉 厚 3.7mm 長 さ 10 m コイル外径 1.4m 試験3のカリバーロールを用い、パイプ温度を10℃と
して第1逆曲げ半径が0.5〜2Rの条件で実施した。
して第1逆曲げ半径が0.5〜2Rの条件で実施した。
矯正後の曲率は0.019から0.090m-1となり、さらに逆1
逆曲げ半径が0.5Rの場合、矯正後のパイプ偏平度は、
0.995で実用的に真円であった。
逆曲げ半径が0.5Rの場合、矯正後のパイプ偏平度は、
0.995で実用的に真円であった。
結論:カリバーロールを用いた場合は10℃(ガラス転
移点+20℃)で第1逆曲げ半径を0.5Rとすることに
より実用に支障のない偏平度で目標とする曲率の曲り矯
正を行うことができる。
移点+20℃)で第1逆曲げ半径を0.5Rとすることに
より実用に支障のない偏平度で目標とする曲率の曲り矯
正を行うことができる。
試験6 材質 ポリプロピレン;ガラス転移点−10℃ 融点 180℃ パイプ外径 34.0mm 肉 厚 3.7mm 長 さ 10 m コイル外径 1.4m 試験3のカリバーロールを用い、パイプ温度を−10℃
として実施したところ、第1逆曲げ半径0.5〜2Rの条
件をすべてでパイプがひびわれ等を発生した。
として実施したところ、第1逆曲げ半径0.5〜2Rの条
件をすべてでパイプがひびわれ等を発生した。
結論:温度がガラス移転点ではパイプにひび割れが発生
し実用できない。
し実用できない。
上記のようにガラス移転温度−120℃,融点120℃
の中密度ポリエチレンパイプでは、カリバーロールを用
い、温度20℃では第1曲げ半径を0.5Rとすることに
より、また100℃では第1曲げ半径が0.5〜2Rの範
囲内で目的とする曲り矯正を行うことができることが確
められた。
の中密度ポリエチレンパイプでは、カリバーロールを用
い、温度20℃では第1曲げ半径を0.5Rとすることに
より、また100℃では第1曲げ半径が0.5〜2Rの範
囲内で目的とする曲り矯正を行うことができることが確
められた。
さらに、ガラス転移温度−10℃,融点180℃のポリ
プロピレンパイプでは、カリバーロールを用い温度10
℃(ガラス転移温度+20℃)で第1曲げ半径を0.5R
とすることにより、目的とする曲り矯正を行うことがで
きることが確められた。
プロピレンパイプでは、カリバーロールを用い温度10
℃(ガラス転移温度+20℃)で第1曲げ半径を0.5R
とすることにより、目的とする曲り矯正を行うことがで
きることが確められた。
この発明の曲り矯正方法は上記のようなもので、パイプ
の品質に悪影響を与えることなく、曲りを矯正すること
ができる。
の品質に悪影響を与えることなく、曲りを矯正すること
ができる。
第1図はこの発明方法を実施するための装置の1例を示
す説明図である。 61〜67…曲り矯正ロール。
す説明図である。 61〜67…曲り矯正ロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 克己 神奈川県横浜市港南区日限山2の17の22 (56)参考文献 実開 昭59−32404(JP,U) 実開 昭51−66144(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】コイル状に巻回された長尺の熱可塑性プラ
スチックパイプの曲りを、逆曲げ可能に配置されたロー
ル群よりなる曲げ矯正機により、カリバーロールを用い
て、初めに強い曲り矯正を行い、ついで順次弱い曲げ矯
正を行うことにより矯正することを特徴とするプラスチ
ックパイプの曲り矯正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61032220A JPH066336B2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 | プラスチツクパイプの曲り矯正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61032220A JPH066336B2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 | プラスチツクパイプの曲り矯正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62189137A JPS62189137A (ja) | 1987-08-18 |
JPH066336B2 true JPH066336B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=12352856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61032220A Expired - Lifetime JPH066336B2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 | プラスチツクパイプの曲り矯正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066336B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6616881B2 (en) * | 2001-02-06 | 2003-09-09 | Illinois Tool Works, Inc. | Method of treating zipper to remove camber |
CN102257088A (zh) | 2008-11-07 | 2011-11-23 | 美国圣戈班性能塑料公司 | 大直径热塑性密封件 |
WO2010054243A2 (en) * | 2008-11-07 | 2010-05-14 | Saint-Gobain Performance Plastics Corporation | Method of forming large diameter thermoplastic seal |
RU2614275C2 (ru) | 2012-05-23 | 2017-03-24 | Сен-Гобен Перфоманс Пластикс Корпорейшн | Способ формования термопластических уплотнителей большого диаметра |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5166144U (ja) * | 1974-11-14 | 1976-05-25 | ||
JPS5932404U (ja) * | 1982-08-25 | 1984-02-29 | 三菱電機株式会社 | プラスチツクパイプの巻き癖戻し装置 |
-
1986
- 1986-02-17 JP JP61032220A patent/JPH066336B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62189137A (ja) | 1987-08-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |