JPH0661758U - フィルターバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 耐水溶性および浸出性を有する薄片１を二つ
折りに折り畳んで偏平状袋体の両側面２ａ、２ｂを形成
し、一方の側面２ａ上部を外側に折り返して外当て部３
を形成すると共に、他方の側面２ｂ上部を内側に折り返
して内当て部４を形成し、しかも内当て部４の折り返し
端４ａを外当て部３の折り返し端３ａより高い位置に形
成し、前記両側面２ａ、２ｂの両端縁を外当て部３およ
び内当て部４と共に融着して偏平状袋体の上方に開口部
５を形成し、この開口部５に対し前記外当て部３を反対
側に反転させて開口部５を被覆できるようにしている。 【効果】 使用時に茶葉を入れ、外当て部３を反転させ
開口部５を被覆する際に、側面２ｂと外当て部３とが密
着状態になると共に、側面２ａと内当て部４も密着状態
になるので、フィルターバッグ内にある茶葉が、熱湯中
で外部に流出するのを効果的に防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、煎茶、紅茶等の煮出し用に使用されるフィルターバッグに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のフィルターバッグは、図５〜図８に示したように、耐水溶性お よび浸出性を有する薄片１を二つ折りに折り畳んで偏平状袋体の両側面２ａ、２ ｂを形成し、一方の側面２ａ上部を外側に折り返して外当て部３を形成すると共 に、他方の側面２ｂ上部を内側に折り返して内当て部４を形成している。そして 、前記外当て部３の折り返し端３ａと内当て部４の折り返し端４ａを同一線上で 重なるようにに形成し、前記両側面２ａ、２ｂの両端縁を外当て部３および内当 て部４と共に融着して偏平状袋体の上方に開口部５を形成し、この開口部５に対 し前記外当て部３を反対側に反転させて開口部５を被覆できるようにしている。 そして、前記外当て部３および内当て部４により、フィルターバッグ内に入れた 茶葉が、熱湯中で外部に流出するのを防止している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のフィルターバッグでは、茶葉そのものが膨潤し熱湯 中で流動移動する際、図８に示したように、側面２ｂと外当て部３とは密着状態 にあるが、側面２ａと内当て部４とは密着状態にないので、フィルターバッグ内 にある茶葉が、熱湯中で外部に流出するのを効果的に防止できないという課題を 有していた。

【０００４】 そこで、この考案は、上記従来のフィルターバッグが有する課題を解決するた めになされたものであり、側面２ｂと外当て部３を密着状態にすると共に、側面 ２ａと内当て部４も密着状態にするようにして、フィルターバッグ内に入れた茶 葉が、熱湯中で外部に流出するのを効果的に防止することのできるフィルターバ ッグを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案のフィルターバッグは、耐水溶性および浸出性を有する薄 片１を二つ折りに折り畳んで偏平状袋体の両側面２ａ、２ｂを形成し、一方の側 面２ａ上部を外側に折り返して外当て部３を形成すると共に、他方の側面２ｂ上 部を内側に折り返して内当て部４を形成し、しかも内当て部４の折り返し端４ａ を外当て部３の折り返し端３ａより高い位置に形成し、前記両側面２ａ、２ｂの 両端縁を外当て部３および内当て部４と共に融着して偏平状袋体の上方に開口部 ５を形成し、この開口部５に対し前記外当て部３を反対側に反転させて開口部５ を被覆できるようにしている。そして、好ましくは、前記内当て部４の折り返し 端４ａを、外当て部３の折り返し端３ａより２ｍｍ〜２０ｍｍ高い位置に形成し ている。

【０００６】

【作用】

この考案のフィルターバッグは、使用時に茶葉を入れ、外当て部３を反転させ 開口部５を被覆する際に、この外当て部３が内当て部４の折り返し端４ａを圧迫 するので、内当て部４が側面２ａの方に戻され、側面２ａと内当て部４が密着状 態になる。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案のフィルターバッグの構成を、実施例として示した図面に基づ いて説明する。 図１、図２に示したように、この考案のフィルターバッグは、耐水溶性および 浸出性を有する薄片１を二つ折りに折り畳んで偏平状袋体の両側面２ａ、２ｂを 形成している。そして、一方の側面２ａ上部を外側に折り返して外当て部３を形 成すると共に、他方の側面２ｂ上部を内側に折り返して内当て部４を形成し、し かも内当て部４の折り返し端４ａを外当て部３の折り返し端３ａより高い位置に 形成している。このようにした後、前記両側面２ａ、２ｂの両端縁を外当て部３ および内当て部４と共に融着して偏平状袋体の上方に開口部５を形成し、この開 口部５に対し前記外当て部３を反対側に反転させて開口部５を被覆できるように している。

【０００８】 前記薄片１は、合成繊維とレーヨン繊維、天然繊維を混綿してなる不織布、あ るいはそれぞれ単独でなる不織布、または合成樹脂フィルムに多数の開口を設け た基布よりなるものとしている。 なお、前記内当て部４の折り返し端４ａは、使用する薄片１の素材等によって 相違するが、外当て部３の折り返し端３ａより２ｍｍ〜２０ｍｍ高い位置に形成 するのが好ましい。

【０００９】 以上のように構成されたこの考案のフィルターバッグは、次のようにして使用 する。 先ず、フィルターバッグ内に開口部５から茶葉Ｔを入れる。そして、この開口 部５に対し前記外当て部３を反対側に反転させると、側面２ｂと外当て部３とが 密着状態になると共に、開口部５が被覆される（図３、図４に示した状態）。こ の時、前記外当て部３が内当て部４の折り返し端４ａに当接し、この折り返し端 ４ａを圧迫するので、内当て部４が側面２ａの方に戻され、側面２ａと内当て部 ４も密着状態になる。そして、この状態で沸騰した熱湯中に入れて煮出しすれば 、フィルターバッグ内にある茶葉Ｔが、熱湯中で外部に流出することはない。

【００１０】

【考案の効果】

この考案のフィルターバッグは、以上に述べたように構成されているため、使 用時に茶葉を入れ、外当て部３を反転させ開口部５を被覆する際に、側面２ｂと 外当て部３とが密着状態になると共に、側面２ａと内当て部４も密着状態になる ので、フィルターバッグ内にある茶葉が、熱湯中で外部に流出するのを効果的に 防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のフィルターバッグの一部省略斜視図
である。

【図２】この考案のフィルターバッグの断面図である。

【図３】この考案のフィルターバッグの使用状態を示す
一部破断背面図である。

【図４】この考案のフィルターバッグの図３中のＡ−Ａ
線断面図である。

【図５】従来のフィルターバッグの一部省略斜視図であ
る。

【図６】従来のフィルターバッグの断面図である。

【図７】従来のフィルターバッグの使用状態を示す一部
破断背面図である。

【図８】従来のフィルターバッグの図７中のＢ−Ｂ線断
面図である。

【符号の説明】

１ 薄片 ２ａ 側面 ２ｂ 側面 ３ 外当て部 ３ａ 折り返し端 ４ 内当て部 ４ａ 折り返し端 ５ 開口部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 耐水溶性および浸出性を有する薄片
   （１）を二つ折りに折り畳んで偏平状袋体の両側面（２
   ａ）、（２ｂ）を形成し、一方の側面（２ａ）上部を外
   側に折り返して外当て部（３）を形成すると共に、他方
   の側面（２ｂ）上部を内側に折り返して内当て部（４）
   を形成し、しかも内当て部（４）の折り返し端（４ａ）
   を外当て部（３）の折り返し端（３ａ）より高い位置に
   形成し、前記両側面（２ａ）、（２ｂ）の両端縁を外当
   て部（３）および内当て部（４）と共に融着して偏平状
   袋体の上方に開口部（５）を形成し、この開口部（５）
   に対し前記外当て部（３）を反対側に反転させて開口部
   （５）を被覆できるようにしたことを特徴とするフィル
   ターバッグ。
2. 【請求項２】 内当て部（４）の折り返し端（４ａ）を
   外当て部（３）の折り返し端（３ａ）より２ｍｍ〜２０
   ｍｍ高い位置に形成したことを特徴とする請求項１記載
   のフィルターバッグ。