JPH0661709U - 縦型製袋充填包装機のフィルム給送位置調節装置 - Google Patents

縦型製袋充填包装機のフィルム給送位置調節装置

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JPH0661709U
JPH0661709U JP924593U JP924593U JPH0661709U JP H0661709 U JPH0661709 U JP H0661709U JP 924593 U JP924593 U JP 924593U JP 924593 U JP924593 U JP 924593U JP H0661709 U JPH0661709 U JP H0661709U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状フィルムの蛇行調節後の不良品の発生を
抑制し得ると共に、フィルム給送位置調節を簡単に行な
う。 【構成】 固定フレーム12に、移動フレーム24が幅
方向に移動自在に配設される。移動フレーム24に、フ
ィルムロール18が装填されるロールホルダ42と、帯
状フィルムを案内する複数のガイドローラ44,48、
繰出しローラ46およびダンサーローラが回転自在に配
設される。移動フレーム24に、アジャストボルト68
とアジャストモータ64とからなる位置調節機構40が
配設される。アジャストボルト68の回転数と回転方向
は、パルス発信器78により制御装置にフィードバック
される。制御装置によりアジャストモータ64が運転制
御され、移動フレーム24は固定フレーム12に対して
幅方向に移動調節される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、フィルムロールから繰出した帯状フィルムを製袋器にて筒状に成 形する縦型製袋充填包装機において、前記製袋器による筒状フィルムの成形位置 に対して帯状フィルムの給送位置を調節する位置調節装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
縦型製袋充填包装機では、長尺のフィルムを中空巻芯に巻取ったフィルムロー ルをフィルム供給源の所定位置に配設したロールホルダにセットし、該ロールか ら繰出した帯状フィルムを製袋器にて筒状に成形するよう構成されている。この 包装機に使用されるフィルムロールは、中空巻芯に対して帯状フィルムが正確に 巻取られていることを前提としてロールホルダの適正位置にセットされるが、ロ ールによっては帯状フィルムが正確に巻取られていないものが往々にある。例え ば図12に示す如く、中空巻芯1に対して帯状フィルム2の幅方向端縁部が軸方 向にずれた状態で巻取られているものや、図13に示すように帯状フィルム2の 幅方向両端縁が揃っていないものや、更には図14に示すように帯状フィルム2 の幅方向の一方の端部側の巻きがきつく、他方の端部側の巻きが緩くなってロー ルの直径が軸方向で異なっているもの等が挙げられる。そして、このように中空 巻芯1に対して帯状フィルム2が正確に巻取られていないフィルムロール3を使 用した場合には、該ロール3をロールホルダの適正位置にセットしても、フィル ムロール3から繰出された帯状フィルム2の蛇行によって包装不良を生ずる問題 があった。
【0003】 このため従来は、帯状フィルム2の蛇行が生じた場合は、前記ロールホルダを フィルム2の蛇行に応じて、手動または自動にて幅方向に位置調節して製袋器の 位置に対してフィルムロール3のセット位置をずらすことにより対処していた。
【0004】 また前記包装機において、筒状に成形されたフィルムの長手方向重合端縁に合 掌貼りの縦シールを施して得られるピロー包装袋は、縦シール部が袋胴部に沿っ て折曲げられる。この場合において、縦シール部の下側(袋胴部と対向する側)の フィルム端縁が上側のフィルム端縁から外方に突出していると、非印刷面が包装 袋の表面側に露出して見栄えが悪くなる。そこで、ピロー包装袋を製造する際に は、帯状フィルムのある程度の蛇行を予期して、縦シール部の上側となるフィル ム端縁が下側のフィルム端縁から突出するよう予めフィルムロールをセットして おき、帯状フィルムの蛇行が発生しても下側のフィルム端縁が上側のフィルム端 縁から突出するのを防止することが行なわれている。すなわちこの場合において も、フィルムロールのセット位置を、予め基準となる給送位置(フィルムロール の中心と製袋器の中心とが整列する位置)に対して幅方向に所望量変位した状態 にすることで対処している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記縦型製袋充填包装機では、フィルムロールから繰出した帯状フィルムは、 複数のガイドローラを介して前記製袋器に供給されるようになっている。この場 合において、前述したようにフィルムロールのセット位置を調節することにより 蛇行を修正する方式では、例えば製袋器の位置で蛇行を検出(帯状フィルムの両 長手方向端縁の重合状態により検出)してロールの位置調節を行なっても、既に ロールから繰出されてガイドローラ群中を給送されている帯状フィルムの蛇行は 修正されず、フィルムロールの位置調節後にも包装不良品が多く発生する欠点が あった。またフィルムロールの調節作業は、包装機のフレームに設けられたスケ ールを視認しながら作業者が手動または自動でロールホルダのセット位置を調節 しているのが現状であり、煩雑でしかも調節にばらつきを生ずる難点があった。
【0006】 前述した如く、フィルムの蛇行を予期して、フィルムロールのセット位置を給 送基準位置に対して予め所定量変位させる方式では、複数製品の兼用包装を行な う場合に、オーダ変更に際して異なるフィルムロールを使用する毎に、前記煩雑 な位置調節作業が必要となる欠点が指摘される。
【0007】
【考案の目的】
この考案は、前述した従来技術に係る縦型製袋充填包装機に内在している前記 課題を解決するべく提案されたものであって、帯状フィルムの蛇行調節後の不良 品の発生を抑制し得ると共に、フィルム給送位置調節を簡単に行ない得る縦型製 袋充填包装機におけるフィルム給送位置調節装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本考案は、固定フレームに配設 された製袋器の上流側に位置し、フィルムロールが着脱自在に装填される支持手 段と、該支持手段と製袋器との間に位置する複数のローラとを備え、前記フィル ムロールから繰出した帯状フィルムを複数のローラを介して製袋器に供給するよ うにした縦型製袋充填包装機において、 前記固定フレームに帯状フィルムの幅方向に移動自在に移動フレームを配設し 、 この移動フレームに、前記支持手段および複数のローラを一体移動可能に配設 し、 前記固定フレームに対して移動フレームの位置調節を行なう位置調節機構を駆 動するモータを配設したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
移動フレームに配設した支持手段に装填されたフィルムロールから繰出された 帯状フィルムは、該フレームに配設された複数のローラに案内されて製袋器に供 給される。帯状フィルムに蛇行が生じた場合は、モータにより位置調節機構を駆 動して移動フレームを帯状フィルムの蛇行を修正する方向に移動させることで、 フィルムロールおよび複数のローラが一体的に移動し、製袋器に供給される帯状 フィルムの蛇行が短時間で修正される。
【0010】
【実施例】
次に、本考案に係る縦型製袋充填包装機のフィルム給送位置調節装置につき、 好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上 、「上流」、「下流」とは、帯状フィルムの給送方向に関して指称するものとする。
【0011】 図1および図2に示す如く、包装機10の固定フレーム12は矩形状の枠体か ら構成され、該固定フレーム12の下流側(図2において右側)に充填筒14が直 立配置されると共に、該充填筒14の上部に製袋器16が略同心的に配設される 。そして後述するフィルムロール18から繰出された帯状フィルム20は、製袋 器16を通過することにより筒状に成形されて、充填筒14の外周に沿って下方 へ給送される。また、充填筒14の配設位置に近接する固定フレーム12には、 帯状フィルム20の給送方向と交差する角度調節ローラ22が回転自在に配設さ れると共に、該ローラ22は適宜の調節手段(図示せず)を介して給送方向に水平 移動自在に構成されている。そしてこの角度調節ローラ22は、使用される帯状 フィルム20の幅や厚さおよび材質等に応じて水平移動され、製袋器16への帯 状フィルム20の進入角度を調節するべく機能する。
【0012】 前記固定フレーム12の上流側(図2において左側)内部には、後述するロール ホルダ42や複数のローラ44,46,48,50,54を備えた移動フレーム24 が幅方向に移動自在に配設されている。この移動フレーム24は、図2および図 4に示す如く、幅方向に所定間隔離間する一対の側板26,28を、その下端お よび下流側の高さ方向略中間位置に架設した支持バー30および中空軸32によ り平行に位置決め固定することにより構成される。前記固定フレーム12の上流 側に延出する下部横材12a,12aの対向面には、一対の支持ローラ34,34 を側面においてハ字状に配設した支持体36が夫々配設され、前記支持バー30 は各支持体36の支持ローラ34,34間に摺動自在に載置されている。また、 固定フレーム12における上流側の対向する縦材12b,12b間に架設した軸 38が、前記中空軸32に形成した通孔32aに摺動自在に挿通されている。従 って、後述する位置調節機構40を駆動した際には、移動フレーム24は、一対 の支持体36,36に支持された状態で軸38に沿って平行に移動する。
【0013】 前記一方の側板26には、フィルムロール18の中空巻芯18aが挿通支持さ れる円筒形のロールホルダ42が、上下に2段で夫々片持式に回転自在に配設さ れている。なお他方の側板28は、図3に示す如く、ロールホルダ42,42と 対向する位置が切欠かれた略コ字状に形成され、当該側板28側からロールホル ダ42に対するフィルムロール18の装填および取外しを行ない得るようになっ ている。また、各ホルダ42に装填されたフィルムロール18は、該ホルダ42 に配設した固定手段(図示せず)によって、その幅方向中心が前記製袋器16の中 心(製袋中心)と一致する状態で位置決め固定されるよう構成してある。
【0014】 前記移動フレーム24には、上部ロールホルダ42の配設位置の上方に臨む両 側板26,28間に、複数のガイドローラ44および対をなす繰出しローラ46, 46が回転自在に架設されている。また、下部ロールホルダ42の配設位置に近 接して一方の側板26にガイドローラ48が片持式に配設されると共に、移動フ レーム24の下流側近傍にダンサーローラ50が配設されている。更に、両側板 26,28における下流側の上部には、図2および図3に示す如く、前記製袋器 16に向けて所定長さで延出する張出板52,52が配設され、該張出板52,5 2の間に、前記ダンサーローラ50を経た帯状フィルム20が巻掛け案内される ガイドローラ54が回転自在に架設されている。また各張出板52の延出端部に ブラケット56が夫々配設され、対向するブラケット56,56の間に複数のガ イドローラ54が回転自在に架設されている。すなわち、ロールホルダ42に装 填されたフィルムロール18から繰出される帯状フィルム20は、各ガイドロー ラ48、44、繰出しローラ46、ダンサーローラ50およびガイドローラ54 を経て、最終的に前記角度調節ローラ22に案内される。なお、一方の側板26 には、繰出しローラ46の駆動用モータ58が配設されている。
【0015】 図1に示す如く、前記側板26の適宜位置には、移動フレーム24を固定フレ ーム12に対して幅方向に移動調節する機構40が配設されている。すなわち、 図5および図6に示す如く、側板26の内側に所定間隔離間してホルダ60が複 数のボルト62を介して平行に配設固定され、このホルダ60の他方の側板28 を指向する側に正逆回転可能なアジャストモータ64が配設されている。アジャ ストモータ64におけるホルダ60から側板26側に突出する出力軸64aには 、歯車66が一体回転可能に配設されている。またホルダ60にアジャストボル ト68が回転自在で、かつ軸方向への移動が不能の状態で配設され、該ボルト6 8に固定した歯車70が、前記アジャストモータ64の歯車66と噛合している 。更にアジャストボルト68は、側板26に穿設した通孔26aを介して外方に 延出し、前記固定フレーム12の縦材12bに配設固定したブラケット72に螺 挿されている。従って、アジャストモータ64を正逆駆動してアジャストボルト 68を回転することにより、ボルト68とブラケット72との螺合作用下に移動 フレーム24は、前記軸38に沿って固定フレーム12に対して幅方向に平行に 移動し、前記ロールホルダ42に装填されたフィルムロール18の位置が調節さ れる。なお符号74は、アジャストボルト68に一体回転可能に配設したハンド ルを示し、該ハンドル74を手動により回転させることによっても、移動フレー ム24を移動させ得るようになっている。
【0016】 前記アジャストボルト68にスリット板76が一体回転可能に配設されると共 に、このスリット板76の回転を検出してパルスを発信するパルス発信器78が 、前記ホルダ60にブラケット80を介して配設固定されている。このパルス発 信器78から発信されるパルスによって、アジャストボルト68の回転数(移動 フレームの移動量)および回転方向(移動フレームの移動方向)が検出され、その 回転数および回転方向が後述する制御装置82にフィードバックされることで、 アジャストモータ64の回転が制御されて移動フレーム24の位置制御が行なわ れる。また、パルス発信器78から発信されるパルスを制御装置82で数値換算 して、移動フレーム24の現在位置を表示手段84(後述)にデジタル表示するよ うになっている。
【0017】 ここで、前記位置調節機構40では、アジャストモータ64により移動される 移動フレーム24の側板26が、前記ブラケット72に当接して移動が阻止され た位置を原点位置として制御装置82に入力記憶され、該原点位置を基準として 移動フレーム24の調節値(移動量)が設定される。なお、原点位置判定は、移動 フレーム24がブラケット72の配設方向に向けて移動する際のアジャストモー タ64の回転駆動時において、側板26がブラケット72に当接することで、所 定時間内にパルス発信器78からのパルス変化がない場合に原点位置として判定 されるようになっている。なお、原点位置設定はブラケット72に対して側板2 6を当接させることによる位置判定でなくてもよく、パルス発信器78から発信 されるパルス数により設定することも可能である。
【0018】 前記パルス発信器78としては、前記スリット板76の周方向に偏位するよう 配設したA相フォトマイクロセンサ78aとB相フォトマイクロセンサ78bに より、スリット板76に設けた複数の凹部(または凸部)を検出するものが好適に 採用される。そして、各センサの立ち上がりおよび立ち下がりの両方をカウント し、A相フォトマイクロセンサ78aとB相フォトマイクロセンサ78bの各パ ルスカウント時の相手相の状態により、アジャストボルト68の回転方向を判別 するよう設定される。なおパルス発信器78としては、その他の方式のものも適 宜採用可能である。
【0019】 図7は、本実施例に係る縦型製袋充填包装機における移動フレームの位置調節 に関する制御装置82を概略的に示すブロック図であって、機能的に入力データ の演算処理を行なう演算手段86と、前記位置調節用のアジャストモータ64の 制御を行なうモータ制御手段88と、制御データを記憶する記憶手段90とを備 えている。包装機10に設けられる操作パネルは、各種データを入力するキーボ ード等のデータ入力手段92を有し、該データ入力手段92からの入力データは 記憶手段90に記憶される。この入力データとしては、包装製品の品種、帯状フ ィルム20の幅寸法、蛇行時の調節値等の各種データが入力される。操作パネル としては、例えばタッチパネル等からなるデータ入力手段92を備え、操作メニ ュー選択により該手段92の表示画面に呼び出したキーを操作することにより、 各種データが入力されるものであってもよい。またデータ入力手段92には、移 動フレーム24の移動方向に対応する位置補正キー(図示せず)が設けられ、移動 フレーム24の位置調節に際して対応のキーを押し続けることで前記アジャスト モータ64を正逆回転させるよう構成されている。
【0020】 前記アジャストモータ64は、パルス発信器78の回転量および回転方向に関 するパルス信号がモータ制御手段88に入力されることで、前記アジャストボル ト68の回転により移動フレーム24が位置調節されるよう、その回転がフィー ドバック制御されるようになっている。また、制御装置82に接続されるCRT や液晶パネル等の表示手段94には、パルス発信器78から発信されるパルスを 数値換算した移動フレーム24の現在位置(原点位置からの距離)がmm単位でデ ジタル表示されるようになっている。
【0021】 ここで、フィルム長手方向重合端縁の縦シールを合掌貼方式とする場合では、 前述した如く、縦シール部を包装袋の胴部に沿って折曲げた際に、その表面側に 臨む一方の重合端縁が他方の重合端縁より外方に延出するよう、予めフィルムロ ール18の幅方向中心位置(フィルム給送位置)を製袋器16の中心位置に対して 変位させる設定がなされる。そこで実施例では、前記データ入力手段92により 、製品品種毎に、変位量を数値入力して記憶手段90に記憶しておき、生産時の オーダ変更に際しては、品種設定を行なうのみで、先に設定された変位量で移動 フレーム24の位置調節が自動的に行なわれるようになっている。また品種設定 の入力は、実際の品種名を入力したり、予め品種毎に付した品種番号を入力する 方法が採用される。
【0022】
【実施例の作用】
次に、この実施例に係る縦型製袋充填包装機の作用につき説明する。
【0023】 包装機10の運転により、前記ロールホルダ42に装填されているフィルムロ ール18から繰出された帯状フィルム20は、図2に示す如く、ガイドローラ4 8,44、繰出しローラ46、ダンサーローラ50およびガイドローラ54等を 経て、前記角度調節ローラ22に案内され、該ローラ22から帯状フィルム20 は所要角度で製袋器16に供給される。そして、製袋器16を通過する際に筒状 に成形されたフィルム20は、充填筒14に沿って下方に給送される。
【0024】 包装機10の運転中に、帯状フィルム20の蛇行に起因する包装不良が発生し た場合は、作業者が前記位置調節機構40を操作して移動フレーム24の位置調 節を行なう。すなわち、移動フレーム24を移動させる方向に対応する前記デー タ入力手段92に設けられた位置補正キーを押すことにより、前記アジャストモ ータ64が駆動してアジャストボルト68を所定方向に回転させる。これにより 固定フレーム12に対して移動フレーム24が移動し、前記パルス発信器78か らのパルス信号を数値換算した移動フレーム24の現在位置が前記表示手段94 に刻々とデジタル表示される。従って作業者は、表示手段94にデジタル表示さ れる移動フレーム24の現在位置が目的の値になったときに位置補正キーを解放 すれば、前記アジャストモータ64が停止して移動フレーム24の位置調節が完 了する。そして調節後の移動フレーム24の位置が、前記表示手段94に現在位 置としてデジタル表示される。
【0025】 すなわち、移動フレーム24の位置調節により該フレーム24のロールホルダ 42に装填したフィルムロール18および帯状フィルム20を案内するガイドロ ーラ44,48,54、繰出しローラ46、ダンサーローラ50等が一体的に移動 するので、フィルムロール18から繰出されてローラ群中を給送されている帯状 フィルム20の蛇行は短時間で修正される。この結果として、蛇行調節後の包装 不良品の発生を最小限に留めることができる。
【0026】 次に、オーダ変更によりフィルム12や包装製品の品種変更を生じた場合は、 アジャストモータ64を駆動制御して、前記ロールホルダ42に新たに装填され たフィルムロール18が、給送基準位置に位置決めされるように移動フレーム2 4を移動させる。また、予め一方の長手方向端縁を他方の長手方向端縁に対して 突出させる場合は、給送基準位置に対する変位量を前記データ入力手段92によ り入力することにより、移動フレーム24が移動してフィルムロール18の位置 設定が自動的になされる。なお、既に設定記憶されている品種であれば、該デー タを呼び出すことにより、移動フレーム24の現在位置に対する変位量が自動設 定され、オーダ変更に要するロスタイムを極めて短縮し得る。
【0027】
【別実施例について】
図8は、実施例に係る縦型製袋充填包装機における移動フレームの位置調節に 関する制御装置82の別実施例を示すものである。この制御装置82は、基本的 には図7に示す制御装置82と同一であるが、帯状フィルム20の給送基準位置 に対しての蛇行方向(変位方向)および蛇行量(変位量)を検出するアナログセンサ 等の蛇行検知手段96を備え、該手段96の検出信号をデジタルアナログ変換器 98を介してモータ制御手段88に入力するよう構成されている。そして、繰出 し供給中の帯状フィルム20の蛇行量および蛇行方向を判断し、モータ制御手段 88からアジャストモータ64に制御信号を発信してアジャストボルト68を回 転する。そしてアジャストボルト68の回転数を検出するパルス発信器78から のパルス発信数が、前記蛇行量に対応する所定のパルス数に達した時に、アジャ ストモータ64の回転を停止することで、帯状フィルム20の蛇行自動検出およ び自動調節を行なうことができるようになっている。
【0028】 前記蛇行検知手段96としては、例えば図9に示す如く、帯状フィルム20の 給送経路中に配設されて、該フィルム20の長手方向端縁を挟む上下に複数の光 軸を幅方向に並列で設けた単一の光電式センサ100や、図10に示すように複 数の光電式センサ101を幅方向に並列に配設する構成するものが採用される。 図9および図10に示す構成では、帯状フィルム20の幅寸法に応じて幅方向に 移動調節可能としたり、帯状フィルム20の両長手方向端縁に対応して夫々設け るようにしてもよい。なお、各センサ100,101の配設個所としては、移動 フレーム20の最下流側(角度調節ローラ22の直前)に配設することが推奨され る。
【0029】 また、図11に示す如く、前記製袋器16により筒状成形されたフィルム20 の両長手方向端縁の間に配設した反射板102と、各端縁を挟んで反射板102 と対向する位置において、充填筒14の直径方向に並列に配設された複数の反射 型光電式センサ103とにより蛇行検知手段96を構成することもできる。この 例では、製袋器16からセンターシーラ(図示せず)に至る間に配設することが推 奨される。
【0030】 本実施例では、製袋器の直前に配設した角度調節ローラを固定フレームに配設 した構成につき説明したが、該角度調節ローラを移動フレームに配設し、該ロー ラも他のローラと一体的に幅方向に位置調節するようにしてもよい。また表示手 段に表示される移動フレームの現在位置は、原点位置からの距離でなく、基準と なる帯状フィルムの給送中心に対する距離として表示することも可能である。
【0031】 更に、実施例では蛇行調節に際してデータ入力手段に設けた位置補正キーを押 し続けることで、アジャストモータを正逆回転させて移動フレームを移動させる ようにしたが、本願はこれに限定されるものでなく、データ入力手段により帯状 フィルムの調節値を入力するだけで移動フレームの位置調節を行なうことも可能 である。すなわち、帯状フィルムの蛇行を修正する所望の調節値をデータ入力手 段で入力することにより、制御装置において、移動フレームの現在位置と調節値 とを比較してモータ制御手段からアジャストモータに制御信号を出力させて、該 アジャストモータによりアジャストボルトを所定方向に回転させる。そして、固 定フレームに対して移動フレームが移動し、パルス発信器からのパルス信号がモ ータ制御手段に入力されることでアジャストモータの回転をフィードバック制御 することにより、移動フレームが入力した調節値の位置に移動したときに該モー タを停止して該フレームの位置調節を完了する制御とすることもできる。なお、 調節値としては、原点位置からの距離を入力したり、現在位置に対して左右に移 動する量を入力することが可能である。
【0032】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係る縦型製袋充填包装機のフィルム給送位置調節 装置によれば、フィルムロールの支持手段および帯状フィルムを製袋器に案内す る複数のローラを一体的に幅方向に移動可能に構成したので、蛇行調節後のフィ ルムの変位が短時間で行なわれ、包装不良品の発生を最小限に留めることができ る。また、移動フレームの移動量の確認を表示手段のデジタル表示で容易に確認 できるので、移動フレームを容易に所望位置に正確に移動させることができる。
【0033】 更に、帯状フィルムの給送基準位置に対する変位量および変位方向を検出する 検知手段を設けることにより、フィルム蛇行時の蛇行調節を短時間で自動的に行 なうことが可能となる。また、筒状に成形されたフィルムの一方の長手方向端縁 を他方の長手方向端縁より外方に延出するようにフィルムロールをセットする場 合に、一度設定された移動フレームの位置調節に関するデータは、品種毎に記憶 されるので、異なる品種を包装する際には、品種選択のみで自動的に位置調節が 行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るフィルム給送位置調節装置が採用
される縦型製袋充填包装機の一部切欠背面図である。
【図2】縦型製袋充填包装機を一部縦断して示す側面図
である。
【図3】縦型製袋充填包装機の要部概略斜視図である。
【図4】縦型製袋充填包装機を横断して示す要部平面図
である。
【図5】フィルム給送位置調節装置の位置調節機構を示
す一部切欠平面図である。
【図6】フィルム給送位置調節装置の位置調節機構を示
す側面図である。
【図7】縦型製袋充填包装機における移動フレームの位
置調節に関する制御装置を概略的に示す制御ブロック図
である。
【図8】縦型製袋充填包装機における移動フレームの位
置調節に関する別の制御装置を概略的に示す制御ブロッ
ク図である。
【図9】蛇行検知手段の実施例を示す説明図である。
【図10】蛇行検知手段の別の実施例を示す説明図であ
る。
【図11】蛇行検知手段の更に別の実施例を示す説明図
である。
【図12】中空巻芯にフィルムが正確に巻取られていな
いフィルムロールを示す説明図である。
【図13】中空巻芯にフィルムが正確に巻取られていな
い別のフィルムロールを示す説明図である。
【図14】中空巻芯にフィルムが正確に巻取られていな
い更に別のフィルムロールを示す説明図である。
【符号の説明】
12 固定フレーム 16 製袋器 18 フィルムロール 20 帯状フィルム 24 移動フレーム 40 位置調節機構 42 ロールホルダ(支持手段) 44 ガイドローラ(ローラ) 46 繰出しローラ(ローラ) 48 ガイドローラ(ローラ) 50 ダンサーローラ(ローラ) 54 ガイドローラ(ローラ) 64 アジャストモータ(モータ) 78 パルス発信器(移動量検知手段) 82 制御装置 84 表示手段 88 モータ制御手段 90 記憶手段 92 データ入力手段 96 蛇行検知手段(検知手段)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定フレームに配設された製袋器の上流
    側に位置し、フィルムロールが着脱自在に装填される支
    持手段と、該支持手段と製袋器との間に位置する複数の
    ローラとを備え、前記フィルムロールから繰出した帯状
    フィルムを複数のローラを介して製袋器に供給するよう
    にした縦型製袋充填包装機において、 前記固定フレームに帯状フィルムの幅方向に移動自在に
    移動フレームを配設し、 この移動フレームに、前記支持手段および複数のローラ
    を一体移動可能に配設し、 前記固定フレームに対して移動フレームの位置調節を行
    なう位置調節機構を駆動するモータを配設したことを特
    徴とする縦型製袋充填包装機のフィルム給送位置調節装
    置。
  2. 【請求項2】 前記移動フレームの移動量を検出する移
    動量検知手段と、 前記移動量検知手段により検出した移動量をデジタル表
    示する表示手段とを備えた請求項1記載の縦型製袋充填
    包装機のフィルム給送位置調節装置。
  3. 【請求項3】 前記移動フレームの位置調節に関するデ
    ータを入力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段により入力されたデータを記憶する
    記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたデータに基づき前記モータを
    駆動すると共に、前記移動量検知手段からの検出信号の
    入力を受けて該モータのフィードバック制御を行なうモ
    ータ制御手段とを備えた制御装置が配設される請求項2
    記載の縦型製袋充填包装機のフィルム給送位置調節装
    置。
  4. 【請求項4】 前記移動フレームの位置調節に関するデ
    ータは、包装フィルムの品種毎の設定データとして記憶
    される請求項3記載の縦型製袋充填包装機のフィルム給
    送位置調節装置。
  5. 【請求項5】 前記帯状フィルムの給送基準位置からの
    変位量および変位方向を検出する検知手段を備え、該検
    知手段の検出信号を前記モータ制御手段に入力するよう
    にした請求項3記載の縦型製袋充填包装機のフィルム給
    送位置調節装置。
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