JPH0661158U - ウォ―タ―マットレス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可搬性に優れたウォーターマットレスを得
る。 【構成】 水を封入した気密な１以上の袋体を中央に配
し、該袋体の側部及び底部を緩衝材料よりなる枠体によ
り保持してなるウォ―タ―マットレスにおいて、上記枠
体を複数に分割可能とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はウォ―タ―マットレスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、気密な袋体に水等の流体を封入してなる水袋を緩衝材料として用いたウ ォ―タ―マットレスは、水袋の優れた緩衝性と形状即応性、放熱性により、寝具 としてのみならず、火傷患者の治療等にも用いられている。

【０００３】 このようなウォ―タ―マットレスは、水袋が保形性、安定性に乏しいため、ウ レタンフォ―ム等、保形性を有した緩衝材料よりなる枠体により水袋を底部及び 側部より保持し、マットレス全体としての保形性を確保していたので、水袋は水 を抜けば折畳可能であるにも拘らず上記枠体は折畳できず、尚且つ比較的大型で あるので搬送或いは住居等への搬入に手間を要した。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のウォーターマットレスのこのような点に鑑みて、可搬性に優 れたウォーターマットレスを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

水を封入した気密な１以上の袋体を中央に配し、該袋体の側部及び底部を緩衝 材料よりなる枠体により保持してなるウォ―タ―マットレスにおいて、上記枠体 を複数に分割可能とした。

【０００６】

【作用】

配送時等において、水袋を保持する枠体は複数の小部材に分割され、各部材毎 に小口に梱包される。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面と共に説明する。

【０００８】 図１及び図２において本考案ウォーターマットレス１は、ウレタンフォーム等 の緩衝材料よりなる枠体２の内側に複数の水袋３を納置することにより、該枠体 ２で水袋３を保持し、更に、各水袋３の上にマット４を敷設した後、枠体２の底 面及び側面を側地５で被覆すると共に、底面をなす枠体２の上面及び上記マット ４を敷設した水袋３上面を上記側地５に連なる表側地６で被覆し、該表側地６と 側地５とをファスナー７で一体としてなるものである。

【０００９】 枠体２は、図２及び図４、図５に示すように、ウォーターマットレス１の底面 全体に亘って設けた平板状の底部枠体８、及び、該底部枠体８の上面周縁部に沿 って設けられ、ウォーターマットレス１の側面をなす側部枠体９とからなる。

【００１０】 側部枠体９は、図５に示すように四隅にそれぞれ設けた分割線１０に沿って更 に長短各２本づつ計４本の四角棒状体９ａ，９ｂに分割され、また、底部枠体８ もウォーターマットレス１の長さ方向に平行な中心線１１に沿って２分割される か、或いは折畳可能であるものとする。そして分割された側部枠体９と底部枠体 ８は、図２及び図４に示すように上側より被せたカバー１２により一体化され、 枠体２を形成する。

【００１１】 カバー１２は、上記枠体２と同形状をなす袋状であり、外表面にはアルミ蒸着 による防水加工を施し、水袋３の水が漏れた場合に、枠体２内部に水が浸み込む のを防止すると共に、枠体２の上面に形成された凹陥部１３内に漏れた水を受け 止め、水がウォーターマット１の外部に流出すのを防止している。そして、カバ ー２の下部開口部の周縁に沿って設けた折り返し部１４にはゴム１５を挿通して カバー１２を枠体２に被させた後、該カバー１２を底部枠体８の下面で固定でき るようになっている。

【００１２】 また、枠体２の内底部となる底部枠体８上面にはカバー１２の内側にシート状 のヒータ１６を敷設して、冷涼期には、該ヒータ１６により水袋３の水を温め、 図示しないサーモスタット等で水温調節することを可能にしており、この際、底 部枠体８及び側部枠体９は断熱材として作用する。

【００１３】 水袋３は、図３に示すように、略四角柱状の気密な袋体１７の側部に栓１８を 設けて水の封入を可能にしており、図示例では６個の水袋３を、枠体の内側の凹 陥部１３内に、該枠体２の幅方向に平行に納置しているが、これらの水袋３は、 全部或いは適宜個数づつ一体であっても構わない。その際、使用時に特定部分の み落ち込むのを防止するため、栓１８は各水袋３毎に設けることが好ましい。

【００１４】 上述の如く構成されたウォーターマットレス１は、配送時には、枠体２のカバ ー１２を外せば、該枠体２は中心線１１に沿って２分割、或いは折半された底部 枠体８と側部枠体９とに分割され、更に該側部枠体９は４本の四角棒状体９ａ， ９ｂに４分割されるので、上記の如く分割された各部材を個別に、または、同形 のものを１組にして、分割して梱包できるので、搬送作業が容易であり、また、 住居等への搬入及びベッドへの据付作業も容易である。

【００１５】 尚、上述の実施例においては、組立後の強度及び安定性、保形姓等を考慮して 、枠体２を底部枠体８と側部枠体９とに分割し、更に、側部枠体９を該側部枠体 ９の四隅に設けた分割線１１に沿って分割する一例を示したが、本考案はこれに 限定されず、分割線の位置は適宜変更することができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案ウォーターマットレスは、上述のとおり、水を封入した気密な１以上の 袋体を中央に配し、該袋体の側部及び底部を緩衝材料よりなる枠体により保持し てなるウォ―タ―マットレスにおいて、上記枠体を複数に分割可能としたので、 配送時には、枠体を複数の部材に分割して、各材料を個別に小口にて梱包でき、 搬送作業や住居等への搬入及びベッドへの据付作業を容易ならしめることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例を示す斜視図である。

【図２】図１×−×´線における部分側断面図である。

【図３】水袋を示す側面図である。

【図４】枠体を示す斜視図である。

【図５】カバーを掛け一体化した状態の枠体を示す底面
図である。

【符号の説明】

１ ウォーターマットレス ２ 枠体 ３ 水袋 ８ 底部枠体 ９ 側部枠体 １０ 分割線 １２ カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水を封入した気密な１以上の袋体を中央
   に配し、該袋体の側部及び底部を緩衝材料よりなる枠体
   により保持してなるウォ―タ―マットレスにおいて、上
   記枠体を複数に分割可能としたことを特徴とするウォ―
   タ―マットレス。