JPH06604B2 - コピー装置におけるシート回転装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は複写機又はプリンターの複写シートの移送装置
に関し、更に詳しくはシートが移送装置上を垂直に移動
している時にシートを回転させる装置に関する。

従来技術 Ａ３即ち２７９mm×４３２mm（１１″×１７″）の寸法
の文書が或る複写機のプラテン上に置かれて、この文書
よりも小さい寸法（例えば２１６mm×２７９mm（８−１
／２″×１１″）の複写シート上に縮小複写を行う場
合、複写シートは文書から像を受取る前に９０°回転さ
れなければならない。

過去における装置は種々の理由により高価な面倒な複雑
な機構及び装置を利用することによって始めて材料を回
転することが出来た。例えば米国特許第２１９０４１３
号及び第２１９０４１６号は折畳み機(folding machin
e)内でペーパーの９０°の回転を与えるボール・オン・
ベルト移送装置(ball-on-belt transport)を示してい
る。第一次のガイドと考えられるボール・トラックが含
まれていて、ペーパーの実際の回転は、ペーパーが移送
装置のベルトに沿って動く際にペーパーが当接する肩部
によって生ずる。米国特許第４４４５１１６号に於ては
剪断装置の切断部内への金属板の給送を便利になす為の
給送装置が示されていて、このものは多数のローラー及
びボールの間に与えられる押圧力を選択的に調節するこ
とによって金属部片を回転させることを教示している。
***国特許第１１０３３５６号は、ペーパーの移送方向
に対して僅かに傾斜されてケージ内の多数の運動する給
送球体を有するコンベアー・ベルトを使用して整合ガイ
ドに沿って個々のシートを移送し、同時にこれらのシー
トを整合させる装置に指向されている。上述のシート移
送装置は、その寸法が嵩張る複雑な機構及び高いコスト
の為に複写機内のシートの回転を行わせるのに適応出来
るとは考えられない。

発明の目的 本発明は上述のような従来のシート移送装置の欠点を排
除して、垂直に移動するシートを９０°回転させるのに
適していて、ベルト移送装置及びベルトに対向して配置
される一連の別々のセットの組合せボールを含む構成が
簡単で、コストの安い作動の確実な複写機又は同様のも
のの回転整合用シート垂直移送装置を提供することであ
る。

発明の概要 本発明の特徴によって、垂直方向に配置されるベルト移
送装置と、ベルト移送装置に相対して配置されて最小限
の力によりベルト移送装置に対してシートを保持する第
一のセットのシート抑えボールと、第一のセットのシー
ト抑えボールに隣接し且つ第一のセットのシート抑えボ
ールから離隔される第二のセットのボールとを有し、第
一のセットのボールは、ベルト移送装置に対して斜めに
配置されて、第一のセットのボールとベルト移送装置と
の間を移動するシートをベルト移送装置の縁に向けて押
圧し、第二のセットのボールは、第一の位置にある時に
シートをベルト移送装置に対して保持し、第二の位置に
ある時にシートが第一のセットのボールによってのみベ
ルト移送装置に対して保持されるのを許容し、重力及び
ベルト移送装置の回転が、ベルト移送装置上を移動する
シートを９０°回転させる、シート回転装置が提供され
る。

上述のように本発明により垂直に移動するシートを９０
°回転させるのに適していて、ベルト移送装置及びベル
トに対向して配置される一連の別別のセットの組合せボ
ールを含む複写機又は同様のものの回転整合用シート垂
直移送装置が提供される。一方のセットのボールは自由
に浮動出来てシートの回転を可能にし、他方のセットの
ボールはシートが直線的に保持されなければならない場
合にのみ使用される。後者のボールがシート保持位置か
らシート不支持位置に離隔される時にシートは重力及び
移送装置の作動によって回転される。

発明の実施例 本発明は以下に於て望ましい実施例に関連して説明され
るが、本発明をこのような実施例に制限する企図はな
い。反対に、特許請求の範囲に限定されるような本発明
の精神及び範囲内に入る総ての変形形態、修正形態及び
等価物を広く包含することが企図されている。

本発明の特徴を全体的に理解する為に、添付図面が参照
される。これらの図面に於て、同様な符号は総ての図面
を通じて同じ機素を示すように使用されている。第１図
は概略的に本発明の回転整合用シート垂直移送装置を組
込んだ図解的な電子写真複写機の種々の構成要素を示し
ている。

電子写真複写機の技術は公知であるから、第１図の複写
機に使用される種々の処理ステーションは以下に於て概
略的に示され、その作動は簡単に説明されない。

第１図に示されるように、図示された電子写真複写機は
光導電性面を有するベルト１０を使用している。この光
導電性面はセレン合金から作られるのが望ましい。ベル
ト１０は矢印１２の方向に走行して光導電性面の引続く
部分をベルトの走行通路の廻りに配置された種々の処理
ステーションを通して前進させるようになっている。

最初に、光導電性面の１つの部分は荷電ステーションＡ
を通過する。この荷電ステーションＡに於て、全体を符
号１４で示されたコロナ発生装置が光導電性面を比較的
高い実質的に均一な電位に荷電する。

次に、光導電性面の荷電された部分は結像ステーション
Ｂを通って前進させられる。この結像ステーションＢに
於て、全体を符号１５によって示された文書取扱いユニ
ットがオリジナル文書１６を表面を下にして露光装置１
７上に位置決めする。この露光装置１７はランプ２０を
含んでいて、このランプが透明なプラテン１８上に配置
された文書１６を照明する。文書１６から反射された光
線はレンズ２２を通って伝達される。このレンズ２２は
オリジナル文書１６の光像をベルト１０の光導電性面の
荷電された部分に焦点合わせして選択的にその電荷を消
散させる。このことはオリジナル文書に含まれていた情
報面積に対応する静電潜像を光導電性面上に記録する。
然る後にベルト１０は光導電性面上に記録されている静
電潜像を現像ステーションＣに前進させる。プラテン１
８は運動可能に取付けられていて、矢印２４の方向に動
いて記録されるオリジナル文書の複写拡大率を調節する
ように配置されている。レンズ２２はプラテンと同期的
に動いてオリジナル文書１６の光像をベルト１０の光導
電性面の電荷された部分に焦点合わせする。

文書取扱いユニット１５は作業者によって文書積重ね及
び保持トレー内に通常の前向き順序に照合されて配置さ
れた文書積重ね体から引続き順次に文書を給送する。文
書は保持トレーから順次プラテン１８に給送される。文
書取扱いユニットはトレー上に支持されている文書積重
ね体に文書を戻すように再循環させる。この文書取扱い
ユニットは複写される情報を含んでいる種々の寸法及び
重量のペーパー又はプラステイックシートとなし得る文
書を順次引続いて給送するようにされるのが望ましい。
保持トレー内に配置されるオリジナル文書の寸法及び複
写シートの寸法は測定される。

上述のように文書取扱いユニットが説明されたが、当業
者にはオリジナル文書の寸法が文書取扱いユニット内で
なくプラテンにて測定されることが出来ることは理解さ
れる。このことは文書取扱いユニットを有しない複写機
又はプリンターに対して必要で、又は文書取扱いユニッ
トがプラテンから持上げられなければならず、過大な寸
法の文書が手によってプラテン上に置かれるようなＡ３
即ち２７９mm×４３２mm（１１″×１７″）の寸法の文
書の複写を行う場合に要求される。

更に引続いて第１図を参照し、現像ステーションＣに於
て、全体を符号２６及び２８によって示された１対の磁
気ブラシ現像ローラーが現像材料を静電潜像に接触する
ように前進させる。静電潜像が現像材料のキヤリヤ粒子
からトナー粉末を引付けてベルト１０の光導電性面上に
トナー粉末像を形成する。

ベルト１０の光導電性面上に記録された静電潜像が現像
された後で、ベルト１０はトナー粉末像を転写ステーシ
ョンＤに前進させる。この転写ステーションＤに於て、
複写シートはトナー粉末像と接触するように動かされ
る。転写ステーションＤはコロナ発生装置３０を含んで
いて、このコロナ発生装置はイオンを複写シートの裏面
に噴射する。このことはトナー粉末像をベルト１０の光
導電性面からシートに転写させる。転写後にコンベアー
３２がシートを融着ステーションＥに前進させる。

複写シートはトレー３４から転写ステーションＤに給送
される。トレーは複写シートの寸法を感知してこの寸法
を示す電気信号を制御装置３８内のマイクロプロセッサ
ーに送る。同様に文書取扱いユニット１５の保持トレー
はスイッチを含んでいてこのスイッチはオリジナル文書
の寸法を検出してその寸法を示す電気信号を発生し、こ
の信号も又マイクロプロセッサーに送られる。

融着ステーションＥは全体を符号４０で示された融着組
立体を含んでいて、この融着組立体が転写された粉末像
を複写シートに永久的に固定する。融着組立体４０は加
熱融着ローラー４２及び支持ローラー４４を含むのが望
ましい。シートは粉末像が融着ローラー４２に接触する
ようにして融着ローラー４２及び支持ローラー４４の間
を通過する。このようにして粉末像がシートに永久的に
固定される。

融着後にコンベアー４６がシートをインバーターセレク
ターとして働くゲート４８に移送する。このゲート４８
の作動位置如何に関係して複写シートはシートインバー
ター５０内に指向されるか、又はシートインバーター５
０を側路して第２のデシジョンゲート５２に給送され
る。このようにしてシートインバーター５０を側路した
複写シートはゲート５２に達する前にシート通路内で９
０°の各隅部を廻るのである。ゲート４８はシートを表
面を上にした配向位置になし、従って転写されて融着さ
れた像側が上向くようになされる。若し、インバーター
５０が選ばれる場合には上述と反対になり、即ち最後の
複写された面が下を向くのである。第２のデシジョンゲ
ート５２はシートを直接に出力トレー５４に指向させる
か、又はシートを移送通路内に指向させ、この通路がシ
ートの反転を行わずに第３のデシジョンゲート５６に移
送する。ゲート５６はシートの反転を行わずに直接に複
写機の出力通路内を通過させるか、又はシートを両面複
写インバーターローラー移送装置５８に指向させる。イ
ンバーター移送装置５８はゲート５６がインバーターロ
ーラー移送装置５８にシートを移送する時に両面複写さ
れるシートを反転して両面複写トレー６０内に積重ね
る。両面複写トレー６０は１側が既に複写を行われて反
対側は引続き複写されるシート即ち両面複写シートを中
間的即ち緩衝的に貯蔵する。インバーターローラー移送
装置５８によるシートの反転によってこれらの緩衝的に
貯蔵されたシートのセットは表面を下にして両面複写ト
レー６０内に積重ねられる。これらのシートは両面複写
トレー６０に複写された順序で順次上側に積重ねられ
る。

両面複写を完了する為には、トレー６０内の前以って片
面複写されたシートが順次底部シート給送装置６２によ
って転写ステーションＤに戻されるように給送され、シ
ートの反対側にトナー粉末像を転写されるようになされ
る。コンベアー１００及びローラー６６は転写を行う通
路に沿ってシートを前進させる。しかし、最も底にある
シートが両面複写トレー６０から給送される限り、シー
トの正しい方、即ち複写されない綺麗な方の側は転写ス
テーションＤにてベルト１０と接触するように位置し、
ベルト上のトナー粉末像がシートの正しい方の側に転写
されるのである。次に両面複写シートは既に片面複写さ
れたシートがトレー５４内に積重ねられる時と同じ通路
を通って給送されて複写機の作業者によって引続いて取
出される。

さて、複写機の作動を説明すると、複写シートがベルト
１０の光導電性面から分離された後では常に若干の残留
現像材料粒子がベルト１０に付着して残っている。これ
らの残留粒子は清掃ステーションＦにて光導電性面から
除去されるのである。この清掃ステーションＦはベルト
１０の光導電性面に接触するように回転可能に取付けら
れた繊維ブラシ６８を含んでいる。これらの現像材料粒
子はベルト１０の光導電性面に接触しているブラシ６８
の回転によって光導電性面から清掃されるのである。こ
の清掃に引続いて、放電ランプ（図示せず）が光導電性
面に光を投射して光導電性面上に残留する静電電荷を消
散させて次の引続く結像サイクルの準備を行う。

さてここで本発明の特徴について説明すると、垂直に移
送するシートを９０°回転させるコンベアー即ち移送装
置１００が第２図から第４図までに示されている。複写
機の制御装置３８は以下に詳細に説明されるように作業
者によって複写機のコンソールに何が選択されたかに関
係して移送装置１００の作動を制御するのである。第２
図から第４図まで、特に第２図に示されているように移
送装置１００はトレー３４から複写シートを受取る水平
面に対して垂直に配向されたシート移送ベルト１１０を
含んでいる。ベルト１１０は複写機のフレームによって
支持された軸部材１０１及び１０２によって回転可能に
支持されている。ガイド及びシート整合部材１０５は第
２図に詳しく示されるように張出しリップ１０６を有
し、この張出しリップはシートが張出しリップに対して
整合されるのを可能になしている。支持部材１２６によ
って支持されているチャンネル部材１２０はこれに連結
されたハウジング１２２を有し、これらのハウジングは
ボール１２５を支持してこれらのボールがベルト１１０
の頂部で浮動するのを可能になしている。ベルトに対す
るボールの配置はこれらの二者の間に位置するシートが
シートに働く重力によって自由に回転するのを許す。
又、チャンネル部材１２０は移送ベルトの垂直面に対
し、又整合ガイド部材１０５に対して斜めに位置してい
る。このようなチヤンネル部材１２０の配置はボール１
２５及びベルト１１０がこれらのものの間を通過するシ
ートを整合ガイド部材１０５に向わせるようになす。第
２のセットの自由に浮動するボール１２５が軸１３１に
よって支持されているハウジング１２９内で回転するよ
うなっている。ブラケット１３５が軸１３１を支持し、
このブラケットは又複写機のフレームに連結された支持
部材１４５によって支持されている。電磁スイッチ１４
２も支持部材１４５によって支持されている。この電磁
スイッチ１４２の作動アーム１５０が軸１３１を回転さ
せ、この軸が又ハウジング１２９をベルト１１０から離
隔するように回転させるのである。電磁スイッチ１４２
の作動は制御装置３８によって制御されている。捩りば
ねボックス１４３がハウジング１２９をベルト１１０に
対して垂直に保持している。一度電磁スイッチ１４２が
滅勢されると、捩りばねボックス１４３はハウジング１
２９をベルト１１０に向って戻して通常の作動を行うよ
うになす。

作動に際し、Ａ３即ち２７９mm×４３１mm（１１″×１
７″）の寸法の文書が複写機のプラテン上に載置されて
作業者によって縮小複写を行うように選択される。この
縮小複写はトレー３４内の複写シートは長縁（風景画）
給送状態から短縁（肖像画）給送状態に再配向、即ち９
０°の回転を行われることを要求するから、制御装置３
８のマイクロプロセッサーが電磁スイッチ１４２を作動
出来るようになっている。従って、複写シート３５が夫
々チャンネル部材１２０及びハウジング１２９内の最初
のボールを通過して給送された後で、電磁スイッチ１４
２はマイクロプロセッサーによって作動されて、電磁ス
イッチ１４２の接点を閉じ、これによって電磁スイッチ
１４２の一方の接点を取付けられているハウジング１２
９を回動させる。ハウジング１２９のこの回転はハウジ
ング１２９のボール１２５をシート３５の面から離隔す
るように持上げる。その結果、シートに働く重力の作用
は、シートがベルト１１０を下方に移動し続ける間に第
２図に仮想線で示されるように回転させ、ベルト１１０
に対するチャンネル部材１２０の角度配置はシートをシ
ート整合ガイド部材１０５に対して整合させるのに役立
つ、この作動はオリジナル文書の要求される夫々の縮小
複写に対して繰返される。

上述の説明によって、シートが垂直面を移動する間にシ
ートを９０°回転させる装置が説明され、このものがベ
ルトコンベアー及び一連の自由に浮動するボールの組合
せを含んでいて、これらのボールがコンベアーに沿って
移動しているペーパーの一方の側を選択的に減速させ
て、これによってペーパーを９０°回転させるようにな
すのである。発明の効果 本発明は上述のように構成されているから、従来のシー
ト移送装置の欠点を排除して垂直に移送するシートを９
０°回転させるのに適し、ベルト移送装置及びベルトに
対向して配置される一連の別別のセットのボールを含
む、構造が簡単で、コストの安い作動の確実な複写機又
は同様のものの回転整合用シート垂直移送装置が提供さ
れる優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の特徴を組込んだ電子写真複写機を示す
概略的立面図。 第２図は第１図の垂直移送装置の部分的平面図。 第３図は第１図に示される回転整合用の垂直移送装置の
部分的な右方の側の側面図。 第４図は第２図の垂直移送装置の部分的な前面立面図。 １０……ベルト １４……コロナ発生装置 １５……文書取扱いユニット １６……オリジナル文書 １７……露光装置 １８……プラテン ２０……ランプ ２２……レンズ ２６，２８……磁気ブラシ現像ローラー ３０……コロナ発生装置 ３２……コンベアー ３４……トレー ３８……マイクロプロセッサーを有する制御装置 ４０……融着組立体 ４２……加熱融着ローラー ４４……支持ローラー ４６……コンベアー ４８……ゲート ５０……シートインバーター ５２……第２のデシジョンゲート ５４……出力トレー ５６……第３のデシジョンゲート ５８……両面複写インバーターローラー移送装置 ５９……コンベアー ６０……両面複写トレー ６２……底部給送装置 ６８……回転可能に取付けられた繊維ブラシ １００……コンベアー即ち移送装置 １１０……ベルト １０１，１０２……軸部材 １０５……ガイド及びシート整合部材 １０６……張出しリップ １２０……チャンネル部材 １２２……ハウジング １２５……抑えボール １２６……支持部材 １２９……ハウジング １３１……軸 １３５……ブラケット １４２……電磁スイッチ １４３……捩りばねボックス １４５……支持部材 １５０……アーム Ａ……荷電ステーション Ｂ……結像ステーション Ｃ……現像ステーション Ｄ……転写ステーション Ｅ……融着ステーション Ｆ……清掃ステーション

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コピー装置のシート回転装置であり、垂直
   方向に配置されるベルト移送装置と、ベルト移送装置に
   相対して配置されて最小限の力によりベルト移送装置に
   対してシートを保持する第一のセットのシート抑えボー
   ルと、第一のセットのシート抑えボールに隣接し且つ第
   一のセットのシート抑えボールから離隔される第二のセ
   ットのボールとを有し、第一のセットのボールは、ベル
   ト移送装置に対して斜めに配置されて、第一のセットの
   ボールとベルト移送装置との間を移動するシートをベル
   ト移送装置の縁に向けて押圧し、第二のセットのボール
   は、第一の位置にある時にシートをベルト移送装置に対
   して保持し、第二の位置にある時にシートが第一のセッ
   トのボールによってのみベルト移送装置に対して保持さ
   れるのを許容し、重力及びベルト移送装置の回転が、ベ
   ルト移送装置上を移動するシートを９０°回転させる、
   コピー装置のシート回転装置。