JPH0659765U - 落差給液式二段圧縮冷凍装置 - Google Patents

落差給液式二段圧縮冷凍装置

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JPH0659765U
JPH0659765U JP1123993U JP1123993U JPH0659765U JP H0659765 U JPH0659765 U JP H0659765U JP 1123993 U JP1123993 U JP 1123993U JP 1123993 U JP1123993 U JP 1123993U JP H0659765 U JPH0659765 U JP H0659765U
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liquid
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JP1123993U
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健 原
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健 原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 落差給液式二段圧縮冷凍装置において、中温
の冷蔵室に設置されるクーラの蒸発温度を中温にするこ
と並びにクーラより上に設置される冷媒液溜め容器の断
熱厚さを薄くすることを目的とする。 【構成】 クーラ1a,1bより高所に中間受液器2を
設け、中間受液器の液取り出し口2Lと各クーラの給液
口1Lを中温液供給管5で接続し、中間受液器のガス取
り出し口2Gと高段圧縮機4の吸入口を中温ガス戻し管
6で接続し、この中温ガス戻し管と中温用クーラ1bの
ガス出口1Gを接続し、低温用クーラ1aのガス出口1
Gと低段圧縮機3の吸入口とを低温ガス戻し管7で接続
した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は低温冷蔵倉庫に落差給液式二段圧縮冷凍装置を適用する場合の技術に 関する。
【0002】
【従来の技術】
落差給液式冷凍装置としては特公平2−35213号公報に記載されている直 接空調式ヒートポンプ装置が知られている。この直接空調式ヒートポンプ装置は 、冷房と暖房の兼用装置であり、また圧縮機も単段である。これを本考案と同じ く冷却専用で、かつ二段圧縮装置として構成すると図3のようになる。ただし図 3ではホットガスデフロスト回路は除いてある。
【0003】 図3は多数設置されるクーラ21より高所に低圧受液器22を設置し、低段圧 縮機23,高段圧縮機24,高圧受液器29,膨張弁30を低所に設置し、低圧 受液器の液取り出し口22Lと前記各クーラの一端を低温液供給管25で接続し 、低圧受液器のガス取り出し口22Gと各クーラ21の他端および低段圧縮機2 3の吸入口を低温ガス戻し管26で接続してなっている。
【0004】 この装置を低温冷蔵倉庫用冷凍装置として働かせた場合の動作は以下の通りで ある。高段圧縮機24より吐出された高温高圧冷媒ガスは凝縮器28で凝縮液化 し、高温高圧液となり高圧受液器29に貯められる。高圧受液器29内の高温高 圧液は膨張弁30により減圧され、低温低圧の気液二相流となり、液管31を通 って低圧受液器22に入る。低圧受液器22内の低温低圧液は低温液供給管25 ,電磁弁33,流量調整弁32を通って落差で各クーラ21に送られ、ここで周 囲空気より熱を奪って蒸発し、低温低圧ガスとなって低圧受液器22内の低温低 圧ガスと共に低温ガス戻し管26を通って低段圧縮機23に吸入され、昇圧され て中温中圧ガスとなり高段圧縮機24に吸入,圧縮されて高温高圧ガスとなりサ イクルを完結する。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】
図3に示す従来の技術ではクーラ21内の冷媒蒸発温度は低温ガス戻し管26 内圧力、すなわち低段圧縮機23の吸入圧力に支配されている。このためクーラ 21の蒸発温度はいずれも低温となり、たとえ中温の冷蔵室があっても、そこに 設置されるクーラの蒸発温度は低温にならざるを得ず、結果としてエネルギ効率 が悪く、また着霜量も多かった。
【0006】 次に二段圧縮冷凍装置では、蒸発温度が−50℃という低温になることも珍し くない。この時、図3の従来技術では低圧受液器22内の冷媒温度も−50℃に なる。低圧受液器22は一般に冷蔵倉庫の屋上に設置されることが多いが、この ような低温を外気熱および日射熱より守るための断熱は大がかりなものであった 。
【0007】 本考案は上記の問題点を解消させ、中温の冷蔵室には中温の蒸発温度のクーラ を設置し、またクーラより上に設置される冷媒液溜め容器の断熱厚さも薄くて済 むようにすることを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案における落差給液式二段圧縮冷凍装置で は、従来の低圧受液器に代えて中間受液器をクーラより上に設置し、各クーラの 回りには中温液供給管の他に中温ガス戻し管と低温ガス戻し管の合計3本の冷媒 管を配置した。そして中温ガス戻し管は高段圧縮機の吸入口に、低温ガス戻し管 は低段圧縮機の吸入口にそれぞれ接続した。
【0009】
【作用】
中間受液器内の中温冷媒液は重力落差により、中温液供給管を通って各クーラ に送られる。各クーラには流量調整弁が付属しており、ここでクーラへの冷媒流 量を制御し、クーラ出口では冷媒は全てガス化し、低温用クーラに於いては低温 ガス戻し管に、中温用クーラに於いては中温ガス戻し管に戻され、それぞれが低 段圧縮機,高段圧縮機に吸入される。各クーラの蒸発温度はクーラ出口の圧力に 支配されるから、低温用クーラは低い蒸発温度で、中温用クーラは中間の蒸発温 度で運転されることになる。
【0010】 また中間受液器のガス取り出し口は中温ガス戻し管を通して高段圧縮機に吸入 されるため、中間受液器内圧力は中圧となり、したがって温度も中温となり、中 間受液器の断熱厚さは薄くて済む。
【0011】
【実施例】
本考案の実施例を図1および図2を参照しながら説明する。図1は本考案の構 成を示す回路図であり、図2は冷媒の動作状態を示すモリエル線図である。
【0012】 1aは低温用クーラ,1bは中温用クーラであり、それぞれ冷蔵倉庫内に設置 してある。クーラより高所の冷蔵倉庫屋上には中間受液器2が設置され、1階の 冷凍機械室には低段圧縮機3,高段圧縮機4,高圧受液器9、膨張弁10が設置 され、屋外地上には凝縮器8が設置されている。そして中間受液器2の液取り出 し口2Lと各クーラ1a,1bの給液口1Lが中温液供給管5で接続されており 、中温液供給管5と各クーラの給液口1L間には電磁弁13,流量調整弁12が 介装されている。そして中間受液器2のガス取り出し口2Gと高段圧縮機4の吸 入口が中温ガス戻し管6で接続されており、この中温ガス戻し管6と中温用クー ラ1bのガス出口1Gが接続されている。さらに低温用クーラ1aのガス出口と 低段圧縮機3の吸入口が低温ガス戻し管7で接続されており、低段圧縮機3の吐 出口は高段圧縮機4の吸入口に接続されてなっている。
【0013】 次に作用について説明する。高段圧縮機4で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは 凝縮器8で凝縮液化し、高温高圧液となって高圧受液器9に貯められる。高圧受 液器9内の高温高圧液は膨張弁10にて減圧され、中温中圧の気液二相流となり 、液管11を通って中間受液器2に入る。中間受液器2内の中渦中圧液は中温液 供給管5,電磁弁13,流量調整弁12を通って各クーラ1a,1bに至り、低 温用クーラ1aでは低温で蒸発し、低温ガス戻し管7に戻り、中温用クーラ1b では中温で蒸発し、中温ガス戻し管6に戻る。低温ガス戻し管7内の低温低圧ガ スは低段圧縮器3に吸入,圧縮されて中温中圧ガスとなり、中温ガス戻し管6よ り戻ってくる中温用クーラ1bからの中温中圧ガス及び中間受液器2からの中温 中圧ガスと合流して、高段圧縮機4に吸入,圧縮され、高温高圧ガスとなり、サ イクルを完了する。
【0014】 次に上記の冷媒の流れを図2のモリエル線図上の状態変化で示す。高段圧縮機 4で圧縮された高温高圧冷媒ガスAは凝縮器8で冷却され、凝縮液化して高温高 圧液Bとなり、高圧受液器9を経て、膨張弁10で減圧され、中温中圧の気液二 相流Cとなって中間受液器2に入る。中間受液器2内では気,液の二相に分離し 、中温中圧液Dは中温液供給管5内でヘッドを受けて昇圧しF点となり、流量調 整弁12で減圧され、低温用クーラ1aへはI点で、中温用クーラ1bへはG点 で入る。ここでF点とD点の圧力差は中間受液器2とクーラ1aまたは1bのヘ ッド差に起因するもので、またD点とG点はほぼ同一点となる。クーラ内で液冷 媒は周囲空気より熱を奪い蒸発し、低温用クーラ1a,中温用クーラ1bの出口 ではそれぞれJ点,H点となり、それぞれ低温ガス戻し管7、中温ガス戻し管6 に戻る。低温ガス戻し管7中の低温低圧ガスJは低段圧縮機3により圧縮されて 中温中圧ガスKとなり、中温ガス戻し管6より戻ってくる中間受液器2内の中温 中圧ガスEおよび中温用クーラ1bからの中温中圧ガスHと混合してL点となり 、高段圧縮機4に吸入,圧縮されて高温高圧ガスAとなりサイクルを完了する。
【0015】
【考案の効果】
本考案は上述の通り構成されているので、次の効果を有する。低温用クーラの 蒸発ガスは低段圧縮機へ吸入させ、中温用クーラの蒸発ガスは高段圧縮機へ吸入 させるので、それぞれ冷蔵室の温度にふさわしい温度の蒸発温度で運転すること が出来る。このため従来の落差給液式二段圧縮冷凍装置の場合の中温の冷蔵室に 対しても低温の蒸発温度で運転しなければならないと言う不合理がなくなり、そ のためエネルギ効率が向上し、またクーラへの着霜量も減少させることが出来る 。
【図面の簡単な説明】 図1は本考案の実施例を示す回路図であり、図2は図1
回路図上の冷媒の状態を示すモリエル線図である。図3
は従来の直接空調式ヒートポンプ装置の一例を示す回路
図である。
【符号の説明】
1a・・・低温用クーラ, 1b・・・中温用クーラ,
1L・・・クーラの給液口, 1G・・・クーラのガ
ス出口, 2・・・中間受液器, 2L・・・中間受液
器の液取り出し口, 2G・・・中間受液器のガス取り
出し口, 3・・・低段圧縮機, 4・・・高段圧縮
機, 5・・・中温液供給管, 6・・・中温ガス戻し
管, 7・・・低温ガス戻し管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 落差により、多数のクーラに冷媒液を供
    給して冷却を行なう落差給液式二段圧縮冷凍装置におい
    て、クーラより高所に中間受液器を設け、この中間受液
    器の液取り出し口と前記各クーラの給液口を中温液供給
    管で接続し、前記中間受液器のガス取り出し口と高段圧
    縮機の吸入口を中温ガス戻し管で接続し、この中温ガス
    戻し管と前記各クーラの内の中温用クーラのガス出口を
    接続し、前記各クーラの内の低温用クーラのガス出口と
    低段圧縮機の吸入口とを低温ガス戻し管で接続したこと
    を特徴とする落差給液式二段圧縮冷凍装置。
JP1123993U 1993-02-03 1993-02-03 落差給液式二段圧縮冷凍装置 Pending JPH0659765U (ja)

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