JPH0658609A - ダクト兼用天井パネル - Google Patents

ダクト兼用天井パネル

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JPH0658609A
JPH0658609A JP21186492A JP21186492A JPH0658609A JP H0658609 A JPH0658609 A JP H0658609A JP 21186492 A JP21186492 A JP 21186492A JP 21186492 A JP21186492 A JP 21186492A JP H0658609 A JPH0658609 A JP H0658609A
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JP
Japan
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ceiling
duct
air
panel
ceiling panel
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Pending
Application number
JP21186492A
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English (en)
Inventor
Toshiro Nishio
敏朗 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純な構造で施工工事が簡単であり、同一階
高に対して天井高を高くとれ、保守点検作業が容易であ
り、空調システムの熱損失が小さくなるような広域吹出
式天井空調システムを実現する。 【構成】 下面が仕上げ材を兼ねた通気性パネル8aか
らなり、上面および両側面が断熱材8bからなる偏平な
中空筒形構造のダクト兼用天井パネル8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的なビルなどに
適用される天井と空調ダクトを融合した構造の広域吹出
式天井空調システムを構成するのに用いるダクト兼用天
井パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】空調装置の給気用ダクトや吹出口を天井
裏に組込む天井構造は、独立ダクト方式と天井チャンバ
ー給気方式とに大別される。独立ダクト方式とは、コン
クリートスラブと天井パネル(仕上げ材)との間の空間
に天井パネルとは別体の独立したダクトを配管する構造
であり、一般に、 予め設計書に基づきダクトを製作する。 各ダクトを吊りボルトを介してスラブ下面に固定す
る。 吹出口を設定し、各ダクト間のつなぎ込み作業を行
う。 ダクト外周に断熱施工を行う。 以上の工程終了後にダクト下部に別の支持構造により
天井パネルを張り込み、吹出口とダクト間を連結する。 といった手順で工事を進める。この独立ダクト方式で
は、天井ふところ内の梁を貫通させるようにダクトを配
設する梁貫通構造と、梁の下部にダクト配設スペースを
設ける梁下構造とがある。
【0003】天井チャンバ給気方式とは、天井ふところ
全体を空調装置の給気チャンバとして利用するもので、
独立した給気ダクトはなく、天井ふところ全体がダクト
スペースとなり、天井パネル面の適宜位置に設けた吹出
口から室内に空調空気を吹出す構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の独立ダクト方式
の天井構造では、複雑な曲り箇所を含むダクトの事前製
作が面倒なだけでなく、スラブ下面にダクトを取付けて
り、相互に接続する作業は現場合わせ的な手作業とな
り、全体として非常に大規模で面倒な工事となる。また
前記の梁貫通構造でも梁下構造でも、ダクトの設置スペ
ース分だけ同じ階高であっても天井高が低くなるので、
所定の天井高を実現するには階高を高く設定しなければ
ならない。さらに独立ダクト方式では、いったん空調ダ
クトを天井裏に組み込んだ状態で修理またはメンテナン
スを行なう場合に、天井パネルをいちいち剥がすか、あ
るいは点検口を予め要所につくっておき、そこから狭い
天井裏に入って作業を行わなければならず、非常に不便
であった。
【0005】一方、前記天井チャンバ給気方式は独立ダ
クト方式に比べてはるかに簡単な構造となり、同一階高
での天井高を高くできるし、保守点検の作業も容易であ
る。しかし、天井ふところ全体が給気チャンバとなるの
で、意図しない隙間が存在することが多く、隙間から室
外へ空気が漏れて熱の損失を生じるという問題がある。
また、コンクリートスラブや梁あるいは壁によって空調
空気の熱が吸収されてしまうので、ここでも熱の損失を
生じる。さらに給気チャンバとしての容積が必要以上に
大きくなり、空調装置の運転開始時から室内に冷気や暖
気が行き渡るまでの立上がり時間が長くなる。
【0006】また、前記のいずれの構造の天井空調シス
テムにおいても、広い天井面に対して小さな開口の複数
の吹出口を適宜に散在させて配設しており、いわゆる局
部吹出式となっている。局部的な吹出口だと、天井全体
に複数の吹出口をどのようなレイアウトで配置するか
が、高率の良い快適な空調環境を実現する上で重要なポ
イントとなる。吹出口の適切なレイアウトとは、室内の
間仕切りの仕方や机やOA機器などの発熱源の配置状態
と密接に関連している。一般に、従来の天井空調システ
ムの吹出口レイアウトは個別の室内利用形態に合せて設
計される訳ではなく、標準的なレイアウトとして適当な
無難な間隔をおいて吹出口を配設している。したがっ
て、室内の利用形態によっては吹出口レイアウトがはな
はだ不適切で、空調効果が利き過ぎる部分や効果のない
部分が生じる。特に、吹出口が局部的で開口が小さい
と、そこから吹出す風の速度が大きくなるので、冷房時
の冷たい風が直接人に当たるといった不都合が生じやす
い。
【0007】そこで、室内の利用形態に合せて天井空調
システムの吹出口レイアウトを変更することが考えられ
るが、前記の独立ダクト方式ではその工事が非常に面倒
である。天井チャンバ給気方式ではレイアウトの変更工
事は比較的容易であるが、室内利用形態がたびたび変る
のに合せて天井工事を繰り返すというのは現実的ではな
い。
【0008】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、従来の天井チャンバ給気方
式に匹敵する簡単でかつ階高に与える影響の少ない構造
で、熱の損失のない効率的な空調を実現することがで
き、室内全体を弱い送風でむらなく空調することがで
き、部分的な風量の増減などレイアウトの変更も容易な
広域吹出式天井空調システムを構築するためのダクト兼
用天井パネルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるダクト兼
用天井パネルは、下面が天井仕上げ材を兼ねた通気性パ
ネルからなり、上面および両側面が断熱材からなる偏平
な中空筒形構造をなすものである。
【0010】
【作用】前記ダクト兼用天井パネルを前記通気性パネル
が他の天井パネルとほぼ面一になるようにスラブ下に配
設し、複数の前記ダクト兼用天井パネルの中空部を適宜
に連続させて空調装置に結合し、その空調装置からの前
記中空部に送風した空調空気を前記通気性パネルから室
内に吹出す構成とする。つまりダクト兼用天井パネルの
下面の通気性パネルが吹出面となる。ダクト兼用天井パ
ネル自体が偏平な空気流通路を形成しており、この通路
が空調装置につながり、天井ふところ内に空調空気が無
用に拡散することはない。またダクト兼用天井パネルの
上面および両側面は断熱材であるので、空調空気の熱の
損失は極めて少ない。前記通気性パネルは天井仕上げ材
でもあり、ダクト兼用天井パネルを多用することで天井
面の広い領域全体を空調空気の吹出面とすることができ
る。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例によるダクト兼用天井パ
ネルを用いて構成した広域吹出式天井空調システムを図
1〜図5に示している。各図において、1は天井および
床を構成するコンクリートスラブ、2は柱、3はH型鋼
からなる梁である。
【0012】コンクリートスラブ1の下面に多数の吊り
ボルト4を垂設し、この吊りボルト4と梁3とを利用し
て多数のCチャンネル5を水平に配設する。これらCチ
ャンネル5は中間の横架部材に相当するもので、スラブ
1とCチャンネル5の間隔は梁3の高さ寸法にほぼ等し
い。
【0013】多数のCチャンネル5の下面に水平に掛け
渡すようにTバー6を溶接などによって固着する。Tバ
ー6は逆T字形の姿勢で配設し、その水平張出部6aが
下になっている。また、図1および図3に示すように、
多数のTバー6は所定間隔をおいて平行に配設されてい
る。さらに各Tバー6の水平張出部6aはすべて同一水
平面内に位置する。
【0014】前記のTバー6を支持部材として天井パネ
ル7およびダクト兼用天井パネル8を装着する。この実
施例では、平行なパターンで設置された各Tバー6の1
区画毎に通常の天井パネル7とダクト兼用パネル8とを
交互に設置している。天井パネル7は通常の天井仕上げ
パネル材であり、その幅はTバー6の設置間隔にほぼ等
しく、これをTバー6間に差し入れ、その両側部をTバ
ー6の水平張出部6a上に乗せるようにして設置してい
る。
【0015】ダクト兼用天井パネル8も両側の2つのT
バー6の水平張出部6a上に乗せてこれに掛け渡すよう
にして設置されている。ダクト兼用天井パネル8は一般
の天井パネル7の厚みを増した偏平な中空筒形構造で、
Tバー6の水平張出部6aとCチャンネル5の間に収ま
る厚み(高さ)になっている。
【0016】図3から明らかなように、ダクト兼用パネ
ル8の下面8aは他の天井パネル7と面一になり、天井
パネル7と共に天井仕上げ材となる。この下面8aはパ
ンチングメタルあるいはエキスパンデッドメタルのよう
な多孔性の金属パネル材や、プラスチック製の多孔性成
形パネル材や、これらと目の荒い布地などを組合せたパ
ネル材料により構成された通気性パネルである。この通
気性パネル8aは空調装置の吹出口あるいは吸込口を兼
ねる。この通気性パネル8aの上面側に偏平な中空筒体
を構成する上面と両側面は断熱材8bからなる。つまり
断面コ字形の断熱材8bの開放された一面に通気性パネ
ル8aを配設した構造になっている。断熱材8bの部分
は例えばグラスウールや発泡樹脂などを用いて構成して
いる。また通気性パネル8aには吸湿効果のある塗料を
吹き付けるなどして防露処理を施し、冷房時にも通気性
パネル8aに結露しないようにしている。
【0017】天井パネル7およびダクト兼用天井パネル
8はTバー6の長手方向に適当な長さに分割されてお
り、Tバー6の水平張出部6a上にセットした状態で相
互に連結していく。ダクト兼用天井パネル8の中空部は
以下のように空調用の空気流通路となるが、隣り合うダ
クト兼用天井パネル8のつなぎ目部分には空気漏れをお
こなさいような連結構造になっている。
【0018】この実施例ではダクト兼用天井パネル8で
構成される空気流通路を空調システムの給気用ダクトと
して利用するとともに、その通気性パネル8aを吹出口
(広い吹出面)として利用する。つまり図2に示すよう
に、室外に設置された空調装置9ののファン吹出口と相
互に連結したダクト兼用天井パネル8の空気流通路とを
適宜な連結機構10によって結合し、空調装置10から
圧送される空調空気をダクト兼用天井パネル8の内部に
送り込み、通気性パネル8aから室内へ吹出す構成とし
ている。もちろんダクト兼用天井パネル8をリターン空
気の吸込口およびリターンダクトとして利用することも
でき、ダクト兼用天井パネル8の配設パターンによって
吹出面および吸込面の設置パターンを自由に設定するこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
ダクト兼用パネルは、下面が仕上げ材を兼ねた通気性パ
ネルからなり、上面および両側面が断熱材からなる偏平
な中空筒形構造をなすものであり、このダクト兼用天井
パネルと他の天井パネルとをスラブ下に設けた横架部材
に配設し、一般の天井パネル面とダクト兼用天井パネル
の前記通気性パネルとが面一になるような構成とした。
これらダクト兼用天井パネルの中空部を相互に連続させ
て空調装置に結合することで、ダクト兼用天井パネルが
空調装置の給気ダクトおよび吹出面として機能する。
【0020】したがって、天井仕上げ面は梁下面より偏
平なダクト兼用天井パネルの厚み寸法分だけ低くなる程
度であり、従来の独立ダクト方式の天井構造に比べて同
一階高であれば天井高を高くでき、同一天井高であれば
階高を低くすることができる。また、天井仕上げ材と空
調ダクトとが一体的に融合した構造となり、独立ダクト
方式に比べて構造および工事がはるかに簡単になり、天
井チャンバ給気方式に近いシンプルな構造となる。ま
た、給気ダクトと吹出面の室内における配設パターンは
横架部材に設置するダクト兼用天井パネルの配置によっ
て自由に設定し変更することができ、保守点検の作業も
極めて簡単である。また従来の天井チャンバ給気方式の
構造に比べ、建造物の意図しない隙間部分から空調空気
が室外に漏れたり、コンクリートスラブに空調空気の多
大な熱が吸収されることがなく、空調システムとしての
熱損失が極めて小さくなる。また天井チャンバの容量が
大きすぎるという問題もなくなり、空調装置の運転開始
時から室内に有効な空調空気が行きわたるまでの立上が
り時間が短縮される。
【0021】また、前記ダクト兼用天井パネルの配置に
よって天井面の広い領域を吹出面にすることができ、強
過ぎない送風で室内全体をむらなく良好に空調すること
ができる。空調空気の吹出口が局部的でなくなり、和か
な送風で室内全体をむらなく空調することができれば、
室内の利用形態が変更になっても良好な空調環境が保た
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるダクト兼用天井パネ
ルを用いて構成した広域吹出式天井空調システムを採用
した建物の内観斜視図である。
【図2】同上実施例における空調装置との連結状態を示
す断面図である。
【図3】同上実施例における天井ふところ部の詳細な構
造を示す斜視図である。
【図4】同上実施例におけるダクト兼用天井パネルの詳
細な構造を示す斜視図である。
【図5】同上実施例におけるダクト兼用天井パネルの取
付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートスラブ 2 柱 3 梁 4 吊ボルト 5 Cチャンネル 6 Tバー 6a 水平張出部 7 天井パネル 8 ダクト兼用天井パネル 8a 通気性パネル 8b 断熱材 9 空調装置 10 連結機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面が天井仕上げ材を兼ねた通気性パネ
    ルからなり、上面および両側面が断熱材からなる偏平な
    中空筒形構造をなすダクト兼用天井パネル。
JP21186492A 1992-08-07 1992-08-07 ダクト兼用天井パネル Pending JPH0658609A (ja)

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JP21186492A JPH0658609A (ja) 1992-08-07 1992-08-07 ダクト兼用天井パネル

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JP21186492A JPH0658609A (ja) 1992-08-07 1992-08-07 ダクト兼用天井パネル

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JPH0658609A true JPH0658609A (ja) 1994-03-04

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JP21186492A Pending JPH0658609A (ja) 1992-08-07 1992-08-07 ダクト兼用天井パネル

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