JPH0654301A - 簡易型edtvデコーダ装置 - Google Patents

簡易型edtvデコーダ装置

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JPH0654301A
JPH0654301A JP4204771A JP20477192A JPH0654301A JP H0654301 A JPH0654301 A JP H0654301A JP 4204771 A JP4204771 A JP 4204771A JP 20477192 A JP20477192 A JP 20477192A JP H0654301 A JPH0654301 A JP H0654301A
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JP
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signal
image
scanning lines
edtv
color
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JP4204771A
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Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】静止部から動画部までバランスの取れた解像度
特性で画像の再生ができ、かつ、信号処理が簡単で必要
なメモリ容量も少なく経済性に優れた、レターボックス
方式EDTVのデコーダ装置を提供する。 【構成】レターボックス方式EDTV信号VIに対し
て、水平・垂直2次元YC分離処理で輝度成分Y、色成
分Cを分離する。そして、インタレース走査系で走査線
3〜4変換処理を行ない、アスペクト比が16:9、走
査線数525本、30フレーム、2:1インタレース走
査の表示部に有効画素走査線数480本の画像を再生す
る。なお、重畳されている補強信号に起因した画質の劣
化を避けるため、これら補強信号は用いずに画像再生を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン信号の受像
装置に係り、特に、現行テレビ方式との両立性を有して
アスペクト比16:9の横長画像を画面の上下に無画部
領域を設けて送像するレターボックス方式EDTVテレ
ビジョン信号の受像に好適な簡易型EDTVデコーダ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ画像の高画質化・高精細化・画面
のワイド化を図り、現行テレビ方式との両立性を保ちな
がら、より臨場感のある画像サービスを提供するEDT
Vの研究開発が進められている。
【0003】EDTVの実現形態には種々のものがある
が、このうち、レターボックス方式EDTVは現行テレ
ビ方式との両立性に優れているため、我国での採用が有
力視されている方式である。これは、アスペクト比1
6:9の横長画像を画面の上下に無画部領域を設けて送
像する方式で、上下の無画部領域や横長画像部には水
平、垂直解像度の向上を図るための補強信号を重畳して
テレビジョン信号を構成する。
【0004】受像側では、アスペクト比16:9のワイ
ドアスペクト比の表示部に横長画像をフル画面で表示し
て高画質・高精細な画像を再生するために動き適応3次
元YC分離、垂直補強信号を利用したインタレース走査
から順次走査への走査変換および走査線数変換による垂
直解像度向上、水平補強信号を利用した輝度信号広帯域
化などの高度な信号処理技術による復調処理を行なうこ
とが想定されている。そして、これらの復調処理を忠実
に実現するための信号処理の手法に関しての検討も進め
られている。なお、これに関連するものには、特開平1
−258581号、特開平2−113688号、特開平
3−179986号、特開平3−206788号公報に
記載のものなどがあげられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術では、
受像側において、画面の上下の無画部領域や横長画像部
に重畳した補強信号を元の垂直高域成分、水平高域成分
に復調するために、動き適応3次元信号処理による分
離、あるいは時系列の変換、並び換え、時間軸の伸長な
どの複雑な信号処理を行なう必要がある。また、これら
の信号処理を実現するにはメモリ容量も10〜20Mb
it程度が必要になる。さらに、表示を順次走査の形態
で行なう。このため、受像装置のコストが極めて高価格
になるという問題がある。
【0006】また、垂直補強信号は雑音の影響を受けや
すく、S/Nの悪い受像状況では、これら雑音成分は低
い周波数成分に変換されて目障りな画質妨害になり、画
質が大幅に低下するという問題がある。
【0007】さらに、動き適応3次元処理に起因して動
画部の解像度が低下し、静止部と動画部とで解像度にア
ンバランスが生じ、S/Nの良好な受像状況でも再生画
像に不自然感が残るという問題がある。
【0008】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
静止部から動画部までバランスの取れた解像度特性で自
然感、安定感のある画像再生ができ、また、受像装置の
コストも低価格で実現でき経済性にも優れた簡易型ED
TVデコーダ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記目的を
達成するため、横長画像部領域のコンポジット形式の信
号の復調では、輝度信号成分と色信号成分との分離を水
平・垂直の2次元YC分離の信号処理で行なう。また、
アスペクト比が16:9の表示部に横長画像部をフル画
面で表示するために必要な走査線数変換(例えば有効画
素走査線数360本の信号を480本の信号に変換)
は、2:1のインタレース走査系で信号処理を行なう。
そして、アスペクト比16:9の表示部では、現行のN
TSC方式テレビジョン信号と同一の走査形態、すなわ
ち、走査線数525本、30フレーム/秒、2:1イン
タレース走査によって画像表示を行なう。
【0010】また、本発明では、レターボックス方式E
DTVテレビジョン信号に重畳される垂直補強信号、水
平補強信号などは再生を行なわず、画像再生では使用し
ない。
【0011】
【作用】本発明においては、レターボックス方式EDT
Vテレビジョン信号の横長画像部領域に対して、YC分
離、走査線数変換などの復調処理を行ない、補助信号類
については復調処理を行なわない。このため、簡単な信
号処理で実現することが可能になり、これに必要なメモ
リ容量も大幅に削減できる。また、表示部も現行のNT
SC方式テレビジョン信号と同一形態の2:1インタレ
ース走査であるため、順次走査系に比較して極めて低価
格で実現できる。このため、本発明によれば極めて低コ
ストで経済性に優れた受像装置ができる。
【0012】また、本発明では、信号処理は全て水平・
垂直2次元のフィールド内演算で実現して時間方向の演
算は行なわない。また、パラメータ類は固定で、動き適
応型の処理は行なわない。このため、静止部から動画部
までバランスの取れた解像度特性が可能となり、自然
感、安定感のある画像の再生が実現できる。
【0013】さらに、本発明では、補助信号類の再生を
行なわないため、S/Nの悪い受像状況においても、補
助信号類に起因した画質劣化を避けることができ、高品
質な再生画像を受像することができる。
【0014】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1に示す全体ブロ
ック構成図により説明する。これは、レターボックス方
式EDTVのベースバンドのテレビジョン信号の受像に
好適なものである。
【0015】レターボックス方式EDTVのベースバン
ドのテレビジョン信号VI(メイン部領域の横長画像部
は例えば有効画素走査線数が360本で構成)は、A/
D変換部1で、色副搬送波fscの例えば4倍の周波数
により標本化を行ない、ディジタルの信号VIDに変換
する。
【0016】YC分離部2では、水平・垂直の2次元Y
C分離の特性で輝度成分と色成分との分離を行ない、メ
イン部領域の輝度信号Yおよび色信号Cをそれぞれ分離
抽出する。
【0017】色復調部3では色副搬送波fscによる同
期検波で再生した色差I、Q信号を時分割に多重した信
号IQTを生成する。
【0018】走査線3〜4変換部4では、3〜4変換処
理による走査線数変換を行ない、有効画素走査線数が3
60本の信号系列で有効画素走査線数が480本の信号
系列Yw、IQTWを生成する。
【0019】色差信号再生部5では、信号IQTWで時
分割に多重されている色差I、Q成分をそれぞれ分離
し、補間処理によって色差信号IW、QWをつくる。
【0020】RGB変換部6では、YIQ系列を3原色
RGB系列に変換するため、所定のマトリクス演算を行
ない、3原色信号RD、GD、BDを生成する。
【0021】D/A変換部7では、アナログ信号への変
換を行ない、アナログの3原色信号R、G、Bをつく
る。そして、ワイドアスペクト比表示部8では、アスペ
クト比16:9、走査形態は現行のNTSC方式テレビ
ジョン信号と同一な走査線数525本、30フレーム/
秒、2:1インタレース走査によつて、有効画素走査線
数が480本の画像を表示する。
【0022】制御信号発生部9では、以上の信号処理に
必要な信号類の生成を行なう。
【0023】つぎに、本実施例における各ブロック部に
ついて説明する。
【0024】図2は、YC分離部2の一実施例で、
(a)は構成、(b)は水平・垂直2次元周波数領域に
おける分離特性を示す。LPF回路10では(b)に示
す様に水平2MHz以下の成分を信号YLとして抽出す
る。一方、減算回路11では信号VIDから信号YLを
減算し、水平2MHz以上の成分を信号VIHとして抽
出する。この信号には輝度、色信号の成分が混在してい
るため、1H遅延回路12、係数加重回路13、加算回
路14を組み合せてライン櫛型フィルタを構成し、色成
分を抽出する。
【0025】すなわち、1H遅延回路12により1走査
線の期間遅延させた信号に係数加重回路13で係数値−
1/4、1/2、−1/4をそれぞれ加重し、加算回路
14でこれらを加算して(b)のドット領域の成分を色
信号Cとして分離抽出する。そして、減算回路11で信
号VIHDから信号Cを減算し、(b)の斜線の領域を
輝度中域成分YMとして抽出する。そして、加算回路1
4で、信号YLを1H遅延回路12で時間遅延を調整し
た信号に加算して、輝度信号Yを分離抽出する。
【0026】このYC分離部2の他の一実施例を図3に
示す。同図(a)YC分離部のは構成、(b)は水平・
垂直2次元周波数領域での分離特性を示す。1H遅延回
路12、係数加重回路13、加算回路14の組み合せで
ライン櫛型フィルタを構成し、BPF回路15でこの出
力の水平2MHz以上の成分を抽出して、(b)のドッ
ト部の領域の成分を色信号Cとして分離抽出する。そし
て、減算回路11では、信号VIDを1H遅延回路12
で時間遅延を調整した信号VIDDから信号Cを減算し
て、輝度信号Yを分離抽出する。
【0027】つぎに、図4に色復調部3の一実施例を示
す。同図(a)は構成、(b)は各部での信号である。
前述したA/D変換部1では、色差I、Q信号の位相で
標本化を行なうので、色信号Cは、同図(b)、(1)
に示す様にT=1/4fsc毎での標本値が4標本点周
期毎にI、Q、−I、−Qの信号系列になっている。し
たがって、この色信号Cに対して、乗算回路16でそれ
ぞれcos2πfst、sin2πfsct(但しt=
nT、T=1/4fsc)を乗算する同期検波により、
(b)の(2)、(3)に示す色差信号IO、QOを得
る。そして、選択回路17では、信号IO、QOを標本
点毎に交互に選択して出力し色差I、Q信号を標本点毎
に時分割で多重した信号IQTをつくる。
【0028】つぎに、走査線3〜4変換部4について、
図5および図6で説明する。まず、この動作原理を図5
に示す。同図(a)に示す様に、レターボックス方式E
DTVのメイン部を構成する有効画素走査線数が360
本の横長画像部の信号は、アスペクト比16:9の表示
部でフル画面の有効画素走査線数が480本の信号で表
示する。このため、走査線数を360本から480本に
変換する走査線数変換の処理が必要になる。この走査線
数変換の処理を2:1インタレース走査系で実現する走
査線の3〜4変換の一特性例を同図(b)に示す。イン
タレース走査の第1フィールドの期間では、360本系
の走査線L11、L12、L13、…の信号に係数値ai、b
iを加重して加算し、480本系の走査線LW11、LW
12、LW13、…の信号を生成する。また、第2フィール
ドの期間では、360本系の走査線L21、L22、L23
の信号に係数値ai、biを加重して加算して480本
系の走査線LW21、LW22、LW23、…を生成する。な
お、走査線数変換を行なった480本系においても2:
1インタレース走査の関係を満足する様に、係数値a
i、biは第1フィールドの期間と第2フィールドの期
間ではそれぞれ異なるものを使用する。
【0029】この3〜4変換を行なう走査線3〜4変換
部4の一実施例を図6に示す。メモリ回路18には、同
図(b)に示すWT動作により、メイン部の横長画像部
領域の走査線(第1、第2フィールド期間それぞれ18
0本でトータル360本)の信号を記憶する。一方、メ
モリ回路18からは、同図(b)のRD動作により、各
フィールドとも240走査線期間で3走査線毎に同一走
査線の信号を重複して読み出す動作を行ない、(b)の
(4)に示す形態の信号RDSを読み出す。そして、こ
の信号と1H遅延回路12により1走査線期間遅延させ
た信号に係数加重回路19で係数ai、bi、を加重
し、加算回路14で両者を加算し、走査線数変換を行な
った480本系の2:1インタレース走査の信号系列を
得る。制御回路20は、メモリ回路18のRD、WT動
作に必要な制御信号の生成、および係数値ai、biの
設定を行なう。なお、係数加重回路19はROMによる
テーブルルックアップなどで実現することができる。
【0030】つぎに、色差信号再生部5の一実施例を図
7に示す。分割回路21では、同図(b)(1)に示す
形態の信号IQTWに対して、それぞれ色差I、Q信号
の成分に分割し、抜けた標本点には0の値を挿入して
(b)の(2)、(3)に示す形態の信号IWO、QW
Oをつくる。そして、LPF回路22、23でこの低周
波成分を抽出して、色差信号IW、QWを再生する。
【0031】つぎに、図8にRGB変換部6の一実施例
を示す。マトリクス係数加重回路24では、色差信号I
W、QWに所定のマトリクス係数を加重し、加算回路1
4でこれらの信号と輝度信号YWを加算して、3原色R
GB系に変換した信号RS、GS、BSを生成する。選
択回路25では、画像領域の期間は信号RS、GS、B
S、ブランキング領域の期間では信号BLKS(黒レベ
ル相当の基準信号)を選択して出力し、3原色信号R
D、GD、BDを得る。
【0032】なお、A/D変換部1、D/A変換部7、
制御信号発生部9、およびワイドアスペクト比表示部8
は従来技術により容易に実現することができるのでこれ
らの説明は省略する。
【0033】以上、本実施例によれば、レターボックス
方式EDTVテレビジョン信号をバランスの良い解像度
特性で受像し、かつ、低コストで経済性にも優れたED
TVデコーダ装置を実現することができる。
【0034】つぎに、本発明の第2の実施例を図9に示
す全体ブロック構成図により説明する。これは、レター
ボックス方式EDTV、および現行のNTSC方式のベ
ースバンドのテレビジョン信号を受像するに好適なもの
である。
【0035】ベースバンドのテレビジョン信号VI(レ
ターボックス方式EDTVの横長画像部、NTSC方式
は有効画素走査線数がそれぞれ360本、480本の構
成と仮定)は、A/D変換部1で、色副搬送波fscの
例えば4倍の周波数で色差I、Q成分に同期した位相の
標本点で標本化を行ない、ディジタルの信号VIDに変
換する。
【0036】YC分離部2では、水平・垂直の2次元Y
C分離の特性で輝度成分と色成分との分離を行ない、分
離抽出した輝度信号Y、色信号Cを出力する。
【0037】色差信号復調部26では、色信号Cを色副
搬送波fscで同期検波し、その低周波成分を抽出し
て、色差信号I、Qを復調する。
【0038】走査線3〜4変換部4では、走査線数の3
〜4変換処理による走査線数の変換を行ない、有効画素
走査線数360本、2:1インタレース走査の信号より
有効画素走査線数480本、2:1インタレース走査の
信号を生成する。
【0039】また、画素4〜3変換部27では、画素の
4〜3変換処理により各走査線に含まれる有効画素数の
交換を行ない、有効画素領域を3/4に圧縮した信号を
生成する。
【0040】選択回路28では、レターボックス方式E
DTVのテレビジョン信号の受像時には走査線3〜4変
換部4の信号YW、IW、QW、NTSC方式のテレビ
ジョン信号の受像時には画素4〜3変換部27の信号Y
HC、IHC、QHCを選択して出力する。なお、受像
信号の判定は、制御信号発生部9において識別符号信号
(レターボックス方式EDTVには付加される信号)の
有無を検出することなどで行なう。
【0041】RGB変換部6では、YIQ系列を3原色
RGB系列に変換するための所定のマトリクス演算を行
ない、3原色信号RD、GD、BDを生成する。
【0042】D/A変換部7ではアナログ信号への変換
を行ない、アナログの3原色信号R、G、Bをつくる。
【0043】ワイドアスペクト比表示部8は、アスペク
ト比16:9、走査形態は現行のNTSC方式テレビジ
ョン信号と同一の走査線数525本、30フレーム/
秒、2:1インタレース走査で画像を表示する。そし
て、レターボックス方式EDTVでは有効画素走査線数
が480本のフル画面、NTSC方式では画面の左右端
に無画部領域を設けたアスペクト比4:3の画像を表示
する。
【0044】また、制御信号発生部9では、前述の受像
テレビジョン信号の識別の他、各部の信号処理で必要に
なる信号類の生成を行なう。
【0045】本実施例における色差信号復調部26の一
実施例を図10に示す。乗算回路16では色信号Cにc
os2πfsct、sin2πfsct(t=nT、T
=1/4fsc)を乗算する同期検波を行ない、LPF
回路22、23でその低周波成分を抽出して、色差信号
I、Qを復調する。
【0046】つぎに、図11、図12により画素4〜3
変換部27の動作およびその実施例を説明する。まず、
この原理及びその一特性例を図11に示す。画素4〜3
変換では、画素a、b、c、dに係数ai、biを加重
し、これらを加算して画素a’、b’、c’に対応する
信号を生成し、4画素から3画素への変換を実現する。
そして、生成した画素a’b’c’…の時間軸圧縮を行
なう。この結果、アスペクト比が16:9の表示部にア
スペクト比4:3の画像として表示することができる。
【0047】図12はこの一実施例である。入力信号、
および1画素遅延回路29で1画素の期間遅延させた信
号に係数値ai、biを係数加重回路19で加重し、加
算回路14で加算して、図11に示した画素a’、
b’、c’の信号WTDをつくる。この信号WTDは同
図(b)に示すWT動作でメモリ回路30に記憶する。
そして、各走査線の有効画素数が例えば768画素から
4〜3変換で生成した576画素の情報が記憶される、
一方、メモリ回路30からは、アスペクト比16:9の
画面に表示されるアスペクト比4:3の画像領域に対応
する期間のRD動作により576画素の情報を連続して
読み出し、信号RDDを得る。選択回路32では、画像
領域の期間は信号RDD、それ以外の領域では信号MS
K(例えば輝度信号に対しては黒レベルに相当した特定
値、色差信号に対しては零値)を選択して出力する。メ
モリ制御回路31では、係数値ai、biの制御、メモ
リ回路30の動作、選択回路32の制御などに必要な制
御信号類を生成する。
【0048】また、この画素4〜3変換部27に、単に
1走査線の期間遅延する機能(例えば係数ai=1、b
i=0でメモリ回路30をラインメモリとして動作させ
ることで実現)を付加すれば、入力画像信号が有効画素
走査線数480本、アスペクト比が16:9の形態の信
号に対しても、この画素4〜3変換部27を1走査線の
遅延回路として動作させることで、アスペクト比16:
9の表示部にフル画面でこの入力画像信号が表示でき
る。
【0049】なお、その他の各ブロック部は先の第1の
実施例と同様にして実現できるので説明は省略する。
【0050】以上、本実施例によれば、レターボックス
方式EDTV、および現行のNTSC方式のテレビジョ
ン信号をバランスの良い解像度特性で受像し、かつ、経
済性の優れた低コストな価格で実現できるEDTVデコ
ーダ装置が可能になる。
【0051】つぎに、本発明の第3の実施例を図13に
示す全体ブロック構成図により説明する。これは、レタ
ーボックス方式EDTVのベースバンドのテレビジョン
信号、ならびにSモード信号(輝度信号と色信号とに分
離された信号)を受像するに好適なものである。
【0052】レターボックス方式EDTVのベースバン
ドのテレビジョン信号VI(メイン部の横長画像部は例
えば有効画素走査線数360本で構成)は、YC分離部
33で、水平・垂直の2次元YC分離の特性で輝度と色
成分との分離を行ない、輝度信号SY、色信号SCを分
離する。A/D変換部1では、色副搬送波fscの例え
ば4倍の周波数で、その位相が色差I、Q成分に同期し
た標本化を行ない、ディジタルに変換した輝度信号Y、
色信号Cをつくる。なお、A/D変換部1、および制御
信号発生部9では、入力信号がレターボックス方式ED
TVの場合には実線、Sモード信号(有効画素走査線数
360本)の場合には点線で示す信号を選択して動作を
行なう。
【0053】色復調部3では、色副搬送波fscによる
同期検波で再生した色差I、Q信号を時分割に多重し
て、信号IQTをつくる。
【0054】走査線3〜4変換部4では、3〜4変換で
走査線数変換の処理を行ない、有効画素走査線数360
本の信号系列を、有効画素走査線数が480本の信号系
列YW、IQTWに変換する。
【0055】色差信号再生部5では、時分割に多重され
ている色差I、Q成分をそれぞれ分離し、補間処理によ
り色差信号IW、QWをつくる。
【0056】RGB変換部6では、YIQ系列を3原色
RGB系列に変換するため、所定のマトリクス演算を行
ない、3原色信号RD、GD、BDを生成する。そし
て、D/A変換部7でアナログ信号に変換し、3原色信
号R、G、Bをつくる。そして、ワイドアスペクト比表
示部8に、アスペクト比16:9、走査形態は現行のN
TSC方式テレビジョン信号と同一の走査線数525
本、30フレーム/秒、2:1インタレース走査で、フ
ル画面に横長画像部を表示する。
【0057】一方、色変調部34では、信号IQTWに
対して色副搬送波fscによる振幅変調を行ない、色信
号CSを生成する。そして、この一方は加算回路14で
信号YWに加算して、コンポジット形成の信号をつく
る。D/A変換部7ではアナログ信号への変換を行な
い、アスペクト比16:9、有効画素走査線数が480
本で構成された。コンポジット形式の画像信号VS、お
よびSモード信号(輝度信号YOW、色信号COW)を
出力する。
【0058】図14は、この実施例における色変調部3
4の一実施例図である。入力信号IQTWは、色差I、
Q成分が画素毎に時分割に多重された信号(時系列に
I、Q、I、Q、…の信号)である。極性反転回路35
では、その極性を反転した信号をつくる。そして、選択
回路36では、色副搬送波fscの1/2クロック期間
は信号IQTW、残り1/2クロック期間は極性反転回
路35の極性が反転された信号を選択し、2画素周期毎
に極性の反転した信号(すなわち、I、Q、−I、−
Q、I、Q、−I、−Q、…の信号)を生成する。そし
て、バースト付加回路37では所定の位置にバースト信
号を付加して、Sモード信号の色信号CSをつくる。
【0059】なお、これ以外の各ブロック部は先の第1
の実施例と同様な構成で実現できるので、これらの説明
は省略する。
【0060】以上、本実施例によれば、レターボックス
方式EDTV、Sモード信号のいずれもバランスの良い
解像度特性で受像し、かつ、低価格で経済性にも優れた
EDTVデコーダ装置が実現できる。
【0061】つぎに、本発明の第4の実施例を図15に
示す全体ブロック構成図により説明する。これは、レタ
ーボックス方式EDTV(有効画素走査線数360
本)、現行のNTSC方式(有効画素走査線数480
本)、およびSモード信号(有効画素走査線数は360
本、もしくは480本)のテレビジョン信号を受像する
に好適なものである。
【0062】入力画像信号VI(レターボックス方式E
DTV、又はNTSC方式のテレビジョン信号)は、Y
C分離部33で、水平・垂直の2次元YC分離の特性で
輝度と色成分との分離を行ない、輝度信号SY、色信号
SCを分離する。A/D変換部1では、色副搬送波fs
cの例えば4倍の周波数で位相が色差I、Q成分に同期
した標本化を行ない、ディジタルに変換した輝度信号
Y、色信号Cをつくる。なお、受像信号が入力画像信号
VIの場合は同図実線、外部入力Sモード信号の場合は
同図の点線で示す各信号を、A/D変換部1および制御
信号発生部9ではそれぞれ選択して動作を行なう。
【0063】色差信号復調部26では、色信号Cを色副
搬送波fscで同期検波し、その低周波成分を抽出し
て、色差信号I、Qを復調する。
【0064】走査線3〜4変換部4では、走査線数の3
〜4変換による走査線数変換の処理を行ない、有効画素
走査線数360本の信号系列を有効画素走査線数480
本の信号系列YW、IW、QWに変換する。
【0065】画素4〜3変換部27では、画素の4〜3
変換による有効画素数の変換を行ない、有効画素領域が
例えば768画素の信号系列を有効画素数が576の3
/4に圧縮した信号系列に変換する。なお、場合によっ
ては単に1走査線期間の遅延回路としての動作も行な
う。
【0066】選択回路28では、受像信号の有効画素走
査線数が360本の系では走査線3〜4変換部4の信号
系列、有効画素走査線数480本の系では画素4〜3変
換部27の信号系列(ただし、アスペクト比16:9の
ものに対しては遅延回路としての動作で得られた信号系
列)をそれぞれ選択し、信号YS、IS、QSとして出
力する。なお、この選択に必要な信号は、制御信号発生
部9において、受像信号に付加されている識別符号信号
を判定してつくる。
【0067】RGB変換部6では、YIQ系列を3原色
RGB系列に変換するマトリクス演算を行ない、3原色
信号RD、GD、BDをつくる。そして、D/A変換部
7でアナログ信号に変換し、アナログの3原色信号R、
G、Bを生成する。
【0068】ワイドアスペクト比表示部8では、アスペ
クト比16:9、走査形態は現行のNTSC方式テレビ
ジョン信号と同一の走査線数525本、30フレーム/
秒、2:1インタレース走査で画像を表示する。
【0069】一方、色差信号変調部38では、色副搬送
波fscによる直交振幅変調を行ない、色信号CSを生
成する。そして、この一方は、加算回路14で信号YS
と加算して、コンポジット形式の信号をつくる。これら
の信号はD/A変換部7でアナログ信号に変換し、アス
ペクト比16:9、有効画素走査線数480本で構成さ
れた、コンポジット形式の画像信号VS、およびSモー
ド信号(輝度信号YOW、色信号COW)を出力する。
【0070】図16は、この実施例における色差信号変
調部38の一実施例図である。色差信号IS、QSは乗
算回路16でそれぞれcos2πfsct、sin2π
fsct(t=nT、T=1/4fsc)を乗算して振
幅変調を行なう。そして、両者の信号を加算回路14で
加算する。また、バースト付加回路37では所定の位置
にバースト信号を付加し、Sモード信号の色信号CSを
つくる。
【0071】なお、これ以外のブロック部は先の第2の
実施例と同様な構成により実現できるので、説明は省略
する。
【0072】以上、本実施例によれば、レターボックス
方式EDTV、現行のNTSC方式、およびSモード信
号のいずれの形態のテレビジョン信号も、バランスの良
い解像度特性で受像し、かつ、低価格の経済性に優れた
EDTVデコーダ装置を実現することができる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、静止部から動画部まで
バランスの良い解像度特性で画像再生を行ない、かつ、
低価格の経済性に優れたEDTVデコーダ装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体ブロック構成図。
【図2】本発明に用いるYC分離部の一実施例図。
【図3】本発明に用いるYC分離部の他の一実施例図。
【図4】第1の実施例に用いる色復調部の一実施例図。
【図5】本発明における走査線3〜4変換の原理説明
図。
【図6】本発明に用いる走査線3〜4変換部の一実施例
図。
【図7】第1の実施例に用いる色差信号再生部の一実施
例図。
【図8】本発明に用いるRGB変換部の一実施例図。
【図9】本発明の第2の実施例の全体ブロック構成図。
【図10】第2の実施例に用いる色差信号復調部の一実
施例図。
【図11】第2の実施例における画素4〜3変換の原理
説明図。
【図12】第2の実施例に用いる画素4〜3変換部の一
実施例図。
【図13】本発明の第3の実施例の全体ブロック構成
図。
【図14】第3の実施例に用いる色変調部の一実施例
図。
【図15】本発明の第4の実施例の全体ブロック構成
図。
【図16】第4の実施例に用いる色差信号変調部の一実
施例図。
【符号の説明】
1…A/D変換部、2…YC分離部、3…色復調部、4
…走査線3〜4変換部、5…色差信号再生部、6…RG
B変換部、7…D/A変換部、8…ワイドアスペクト比
表示部、9…制御信号発生部、10…LPF回路、11
…減算回路、12…1H遅延回路、13…係数加重回
路、14…加算回路、15…BPF回路、16…乗算回
路、17…選択回路、18…メモリ回路、19…係数加
重回路、20…制御回路、21…分割回路、22、23
…LPF回路、24…マトリクス係数加重回路、25…
選択回路、26…色差信号復調部、27…画素4〜3変
換部、28…選択回路、29…1画素遅延回路、30…
メモリ回路、31…メモリ制御回路、32…選択回路、
33…YC分離部、34…色変調部、35…極性反転回
路、36…選択回路、37…バースト付加回路、38…
色差信号変調部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 11/20 7337−5C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスペクト比16:9の横長画像を画面の
    上下に無画部領域を設けて送像するレターボックス方式
    EDTVテレビジョン信号を受像するEDTVデコーダ
    装置において、輝度信号成分と色信号成分を水平・垂直
    の2次元YC分離信号処理で分離する手段、有効画素走
    査線数N本の2:1インタレース走査の信号系列を走査
    線数の3〜4変換信号処理で有効画素走査線数4N/3
    本の2:1インタレース走査の信号系列に変換する走査
    線数変換の手段を設け、前記手段により復調した有効画
    素走査線数4N/3本の画像信号系列を、NTSC方式
    テレビジョン信号と同一な走査線数525本、2:1イ
    ンタレース走査形態のアスペクト比16:9のワイドア
    スペクト比表示部に表示して画像再生することを特徴と
    する簡易型EDTVデコーダ装置。
  2. 【請求項2】レターボックス方式EDTVテレビジョン
    信号に重畳された垂直補強信号や水平補強信号は画像再
    生に利用しないことを特徴とする請求項1項に記載の簡
    易型EDTVデコーダ装置。
  3. 【請求項3】レターボックス方式EDTVテレビジョン
    信号、NTSC方式テレビジョン信号を識別する手段を
    有し、NTSC方式テレビジョン信号の受像ではアスペ
    クト比4:3の画像を画面の左右端に無画部を設けて画
    像再生を行なうことを特徴とする請求項1項、2項に記
    載の簡易型EDTVデコーダ装置。
  4. 【請求項4】NTSC方式テレビジョン信号と同一な走
    査線数525本、2:1インタレース走査形態の有効画
    素走査線数4N/3本、アスペクト比16:9の画像信
    号系列の複合カラーテレビジョン信号VS、あるいはS
    モード対応の輝度信号YO、色信号COを出力信号とし
    て出力する手段を有することを特徴とする請求項1項、
    2項、3項に記載の簡易型EDTVデコーダ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08265801A (ja) * 1994-12-28 1996-10-11 Samsung Electron Co Ltd 画面垂直拡大回路及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08265801A (ja) * 1994-12-28 1996-10-11 Samsung Electron Co Ltd 画面垂直拡大回路及び方法

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