JPH0654143U - 断線予知ケーブル - Google Patents
断線予知ケーブルInfo
- Publication number
- JPH0654143U JPH0654143U JP8789192U JP8789192U JPH0654143U JP H0654143 U JPH0654143 U JP H0654143U JP 8789192 U JP8789192 U JP 8789192U JP 8789192 U JP8789192 U JP 8789192U JP H0654143 U JPH0654143 U JP H0654143U
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- JP
- Japan
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- core
- conductor
- cable
- wire
- copper alloy
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ケーブル自身でもって自分の断線を予知す
る。 【構成】 使用線心12の導体11を、Fe:0.02
〜0.1重量%、PをFに対し15〜80重量%、Zr
又はInを0.01〜0.5重量%含有し、残部が銅か
らなる0.08mmφの高力高導電性銅合金線を40本
撚りしたもの、予知線心2の導体1を、前記高力高導電
性銅合金線と同じ組成で0.09mmφの銅合金線を4
0本撚りしたものから成し、その使用線心12:3本、
予知線心2:1本を4本撚りし、その心に絶縁被覆3を
してケーブルPとする。このケーブルPはFA機器等の
移動部に使用し、予知線心2には断線検出器を接続す
る。使用線心12と予知線心2の耐屈曲強さは約1.2
1:1であり、使用につれて各線心2、12に疲労がた
まると、耐屈曲性の低い予知線心2の導体1が早く断線
して線心12の導体断線が近づいていることを知らせ
る。
る。 【構成】 使用線心12の導体11を、Fe:0.02
〜0.1重量%、PをFに対し15〜80重量%、Zr
又はInを0.01〜0.5重量%含有し、残部が銅か
らなる0.08mmφの高力高導電性銅合金線を40本
撚りしたもの、予知線心2の導体1を、前記高力高導電
性銅合金線と同じ組成で0.09mmφの銅合金線を4
0本撚りしたものから成し、その使用線心12:3本、
予知線心2:1本を4本撚りし、その心に絶縁被覆3を
してケーブルPとする。このケーブルPはFA機器等の
移動部に使用し、予知線心2には断線検出器を接続す
る。使用線心12と予知線心2の耐屈曲強さは約1.2
1:1であり、使用につれて各線心2、12に疲労がた
まると、耐屈曲性の低い予知線心2の導体1が早く断線
して線心12の導体断線が近づいていることを知らせ
る。
Description
【0001】
この考案は、ファクトリーオートメーション(FA)機器、ロボット等の移動 部に使用されるケーブルに関するものである。
【0002】
この種のケーブルには曲げ、捩り、震動等が加わるため、耐屈曲性のものが使 用されているが、導線が断線すれば、当然なこととして生産ライン等が停止して 大きな損害を被る。
【0003】 このため、従来では、使用ケーブルの許容耐屈曲強度を、屈曲度数、使用時間 等によって予め設定し、その度数又は時間に達すれば、ケーブルの交換を行って いる。
【0004】 しかしながら、このケーブル交換は、まだ使用可能なものの交換であり、無駄 が多く、コスト的にも問題がある。
【0005】 この考案は、以上の点に留意し、ケーブル自身からその断線を予知し得るよう にすることを課題とする。
【0006】
上記課題を解決するために、この考案にあっては、屈曲に対し、使用線心より も導体断線が早く起る予知線心を1本以上撚り合わせ、その両線心の導体を高力 高導電性銅合金より成し、かつ使用線心の導体素線径を予知線心の導体素線径よ り細くした構成としたのである。
【0007】 例えば、その線心導体は、Fe:0.02〜0.1重量%、PをFに対し15 〜80重量%、Zr又はInを0.01〜0.5重量%含有し、残部が銅からな る高力銅合金線を使用し得る。
【0008】 高力高導電性銅合金線には上記以外に本出願人に係る下記の出願(公開・公告 公報)のもの等を適宜に使用することができる。
【0009】 記 「特開昭62−214144号、特開昭63−196523号、特開昭62− 214145号、特開昭214146号、特公昭62−56217号、特公昭6 2−56218号、特開昭61−64834号、特開昭61−64836号、特 開昭60−17039号、特開昭61−3858号、特開昭61−3856号、 特開昭61−23734号、特開昭61−23735号、特開昭61−2373 6号、特開昭61−23737号、特開昭61−23738号、特開昭61−5 2334号、特開昭63−243239号、特開昭63−243240号、特開 昭63−243241号、特開昭63−243242号、特開昭63−2624 37号、特開昭63−2622435号、特開昭63−2622436号、特公 昭61−46535号、特公昭62−12295号、特公昭62−39214号 」
【0010】
このように構成するこの考案に係るケーブルは、FA機器等の移動部に使用し 、予知線心には断線検出器を接続する。ここで、一般に、ケーブル線心はその導 体素線径が細いほど耐屈曲性があり、このため、このケーブルは、使用につれて 各線心に疲労がたまると、まず、導体素線径の太い予知線心の導体が断線して、 使用線心の導体断線が近づいていることが検知される。この検知信号に基づき、 直ちに、又はその後の許容時間・屈曲回数内にケーブルを交換する。
【0011】 なお、使用線心と予知線心の耐屈曲性に大きな差がある場合、予知線心の断線 で直ちにケーブルの使用を中止すると(交換すると)、まだ十分に使用できるケ ーブルを処分することとなり無駄である。このため、その差は、使用線心の導体 が断線する前に、予知線心の導体が必ず断線する範囲内において極力小さい方が 好ましく、導体素線径の各種類につき、耐屈曲性の実験を行って適宜に決定する 。
【0012】
Fe:0.26重量%、P:0.08重量%、In:0.1重量%、残部が銅 から成る0.08mmφの銅合金線A、及び同じ組成で0.09mmφの銅合金 線Bをそれぞれ用意し、それらの40本撚りの導体11、1を半硬質塩化ビニル で0.025mm厚さに絶縁被覆して、線心12(導体11:銅合金A)及び線 心2(導体1:銅合金B)を得た。
【0013】 その線心2を1本、線心12を3本の計4本を、図1に示すように4本撚りし 、その外周に軟質塩化ビニルのシース3を押出被覆してケーブルPを得た。
【0014】 このケーブルPから5本のサンプルを採取し、各サンプルを下記の条件下、図 2に示す屈曲試験を行ったところ、使用線心12の1本でもその導体11が断線 (素線が全断線)に至る屈曲回数は、最大:65000回、最小:58000回 、平均:62000回、予知線心2:最大:53000回、最小:48000回 、平均:51000回であった。この結果から、このケーブルPが優れた検知性 能を有していることがわかる。
【0015】 記 曲げ角度 :±90度 曲げ半径(R): 5mm 荷重(W) : 500g 曲げ速度 : 40回/分 (左右それぞれを1回と数える)。
【0016】 なお、Inに代えてZrとした高力銅合金線によっても同様な効果を得た。
【0017】
この考案は以上のように構成し、予知線心の断線によってケーブル自身の断線 を予知するようにしたので、使用当初からの屈曲回数、使用時間によってケーブ ル交換を行うことなく、製造ライン等の不意の停止を未然に防止し得る。
【0018】 また、線心導体に高力高導電性銅合金線を使用しているため、ケーブル自身の 耐屈曲性も向上する。
【図1】一実施例の断面図
【図2】屈曲試験の説明図
1 予知線心用導体 2 予知線心 3 シース 11 使用線心用導体 12 使用線心 P ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 清水 佐次郎 東大阪市岩田町2丁目3番1号 タツタ電 線株式会社内 (72)考案者 大西 喜八 東大阪市岩田町2丁目3番1号 タツタ電 線株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 屈曲に対し、使用線心12よりも導体断
線が早く起る予知線心2を1本以上撚り合わせた断線予
知ケーブルであって、 上記両線心12、2の導体11、1を高力高導電性銅合
金よりなし、かつ前者の導体11の素線径を後者の導体
1の素線径より細くしたことを特徴とする断線予知ケー
ブル。 - 【請求項2】 請求項1記載の断線予知ケーブルにおい
て、上記使用線心12及び予知線心2の導体11、1
を、Fe:0.02〜0.1重量%、PをFに対し15
〜80重量%、Zr又はInを0.01〜0.5重量%
含有し、残部が銅からなる高力高導電性銅合金線でなし
たことを特徴とする断線予知ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8789192U JPH0654143U (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 断線予知ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8789192U JPH0654143U (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 断線予知ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654143U true JPH0654143U (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=13927510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8789192U Pending JPH0654143U (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 断線予知ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654143U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016151753A1 (ja) * | 2015-03-24 | 2018-01-11 | 日立金属株式会社 | 複合ケーブル、複合ハーネス、及び車両 |
JP2022082303A (ja) * | 2020-11-20 | 2022-06-01 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 異常予兆検知機能付ケーブルおよび電線異常予兆検知装置 |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP8789192U patent/JPH0654143U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016151753A1 (ja) * | 2015-03-24 | 2018-01-11 | 日立金属株式会社 | 複合ケーブル、複合ハーネス、及び車両 |
JP2022082303A (ja) * | 2020-11-20 | 2022-06-01 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 異常予兆検知機能付ケーブルおよび電線異常予兆検知装置 |
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