JPH0653122A - レジストパタ−ンの形成方法 - Google Patents
レジストパタ−ンの形成方法Info
- Publication number
- JPH0653122A JPH0653122A JP3331713A JP33171391A JPH0653122A JP H0653122 A JPH0653122 A JP H0653122A JP 3331713 A JP3331713 A JP 3331713A JP 33171391 A JP33171391 A JP 33171391A JP H0653122 A JPH0653122 A JP H0653122A
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- JP
- Japan
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- resist
- pattern
- diffraction grating
- resist pattern
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アスペクト比の高いレジストパタ−ンを形成す
る。 【構成】2光束干渉露光方式でフォトレジストにピッチ
0.36μm以下の回折パタ−ンを露光し、現像することに
よりレジストパタ−ンを形成する。このときに、フォト
レジストとして、G線におけるAパラメ−タが0.6以上
でかつBパラメ−タが0.2以上のものを用いることによ
り、アスペクト比の高いレジストパタ−ンを得ることが
できる。
る。 【構成】2光束干渉露光方式でフォトレジストにピッチ
0.36μm以下の回折パタ−ンを露光し、現像することに
よりレジストパタ−ンを形成する。このときに、フォト
レジストとして、G線におけるAパラメ−タが0.6以上
でかつBパラメ−タが0.2以上のものを用いることによ
り、アスペクト比の高いレジストパタ−ンを得ることが
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアスペクト比の高いレジ
ストパタ−ンの形成方法(生産する方法)およびそれに
用いるフォトレジストおよび前記方法により形成したレ
ジストパタ−ンから回折格子を製造する方法に関する。
ストパタ−ンの形成方法(生産する方法)およびそれに
用いるフォトレジストおよび前記方法により形成したレ
ジストパタ−ンから回折格子を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回折格子は、たとえば分布帰還型(Dist
ributed FeedBack)レ−ザに使用される。分布帰還型レ
−ザは、ファブリ−ペロ型レ−ザに比べ、単色性に優れ
ており、通信用光源等種々の分野に用いられている。図
6は、分布帰還型レ−ザの構成を示す断面図である。レ
−ザ活性層41に近接して導波路層42を設け、導波路層42
の上にはグレ−ティング(回折格子)43が刻まれてい
る。以上の2層をコア部という。このコア部の上下にク
ラッド層44が形成されている。活性層41で発生した光子
が、レ−ザ軸方向に沿って伝搬し、導波路層42上の回折
格子43によって散乱されることによってレ−ザ発振が行
われる。分布帰還型レ−ザは、ファブリ−ペロ型のよう
に両端にミラ−面が必要ないため、レ−ザと導波路を同
一の基板上に構成することができ、集積化に適してい
る。
ributed FeedBack)レ−ザに使用される。分布帰還型レ
−ザは、ファブリ−ペロ型レ−ザに比べ、単色性に優れ
ており、通信用光源等種々の分野に用いられている。図
6は、分布帰還型レ−ザの構成を示す断面図である。レ
−ザ活性層41に近接して導波路層42を設け、導波路層42
の上にはグレ−ティング(回折格子)43が刻まれてい
る。以上の2層をコア部という。このコア部の上下にク
ラッド層44が形成されている。活性層41で発生した光子
が、レ−ザ軸方向に沿って伝搬し、導波路層42上の回折
格子43によって散乱されることによってレ−ザ発振が行
われる。分布帰還型レ−ザは、ファブリ−ペロ型のよう
に両端にミラ−面が必要ないため、レ−ザと導波路を同
一の基板上に構成することができ、集積化に適してい
る。
【0003】一般に、分布帰還型レ−ザに要求される回
折格子のピッチは、0.36μm以下である。分布帰還型レ
−ザにおける回折格子の製法については、Opt.Lett.,Vo
l.13,No.7(1988)でも報告したが、一般に次のように
作られる。まず、基板の上にフォトレジストをたとえば
スピンコ−ト法により均一に塗布する。次に、2光束干
渉露光方式によって作られる干渉縞により回折格子パタ
−ンを形成する。その後、現像することにより、回折格
子パタ−ンと同一パタ−ンを有するレジストパタ−ンが
形成される。
折格子のピッチは、0.36μm以下である。分布帰還型レ
−ザにおける回折格子の製法については、Opt.Lett.,Vo
l.13,No.7(1988)でも報告したが、一般に次のように
作られる。まず、基板の上にフォトレジストをたとえば
スピンコ−ト法により均一に塗布する。次に、2光束干
渉露光方式によって作られる干渉縞により回折格子パタ
−ンを形成する。その後、現像することにより、回折格
子パタ−ンと同一パタ−ンを有するレジストパタ−ンが
形成される。
【0004】レジストパタ−ンのレジストの載っていな
い部分からは、基板が露出しているので、この後、エッ
チングを行うことにより、露出した基板部分を除去して
溝を掘る。このとき、レジストもエッチングを受けて薄
くなるので、レジストパタ−ンの膜厚は約1000Å以上が
好ましい。最後に、レジストパタ−ンを溶剤その他の手
段で除去する。こうして、基板上に所定間隔(ピッチ)
で溝が並んだ回折格子が得られる。
い部分からは、基板が露出しているので、この後、エッ
チングを行うことにより、露出した基板部分を除去して
溝を掘る。このとき、レジストもエッチングを受けて薄
くなるので、レジストパタ−ンの膜厚は約1000Å以上が
好ましい。最後に、レジストパタ−ンを溶剤その他の手
段で除去する。こうして、基板上に所定間隔(ピッチ)
で溝が並んだ回折格子が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のレジ
ストパタ−ンはアスペクト比(縦横比)が低いという問
題点があった。2光束干渉露光方式を用いた場合、一般
にレジストの膜厚が厚くなるとアスペクト比は低下す
る。アスペクト比が低いと、たとえば形成される回折格
子の溝が浅くなり、そのため回折格子の性能が低くな
る。
ストパタ−ンはアスペクト比(縦横比)が低いという問
題点があった。2光束干渉露光方式を用いた場合、一般
にレジストの膜厚が厚くなるとアスペクト比は低下す
る。アスペクト比が低いと、たとえば形成される回折格
子の溝が浅くなり、そのため回折格子の性能が低くな
る。
【0006】したがって、本発明の目的は、アスペクト
比の高いレジストパタ−ンを形成することにある。
比の高いレジストパタ−ンを形成することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来用いられているフォ
トレジストは、G線(波長438nm)におけるAパラメ−
タが0.67、Bパラメ−タが0.10のもの(レジストZと称
する)である。発明者らは、A,Bパラメ−タに着目し
て種々のレジストを検討研究した結果、Aパラメ−タが
それぞれ0.6以上、Bパラメ−タが0.2以上のフォトレジ
ストを用いると高いアスペクト比のレジストパタ−ンが
得られることを見い出し、本発明をなすに至った。
トレジストは、G線(波長438nm)におけるAパラメ−
タが0.67、Bパラメ−タが0.10のもの(レジストZと称
する)である。発明者らは、A,Bパラメ−タに着目し
て種々のレジストを検討研究した結果、Aパラメ−タが
それぞれ0.6以上、Bパラメ−タが0.2以上のフォトレジ
ストを用いると高いアスペクト比のレジストパタ−ンが
得られることを見い出し、本発明をなすに至った。
【0008】よって、本発明は、第1に「2光束干渉露
光方式でフォトレジストにピッチ0.36μm以下の回折格
子パタ−ンを露光し、現像することによりレジストパタ
−ンを形成する方法において、前記フォトレジストとし
てG線におけるAパラメ−タが0.6以上でかつBパラメ
−タが0.2以上のものを用いることを特徴とするレジス
トパタ−ンの形成方法」を提供する。
光方式でフォトレジストにピッチ0.36μm以下の回折格
子パタ−ンを露光し、現像することによりレジストパタ
−ンを形成する方法において、前記フォトレジストとし
てG線におけるAパラメ−タが0.6以上でかつBパラメ
−タが0.2以上のものを用いることを特徴とするレジス
トパタ−ンの形成方法」を提供する。
【0009】また、本発明は、この形成方法に使用され
る「G線におけるAパラメ−タが0.6以上でかつBパラ
メ−タが0.2以上のフォトレジストからなるピッチ0.36
μm以下の回折格子パタ−ンの形成用フォトレジスト」
を提供する。さらに、本発明は、「基板上にG線におけ
るAパラメ−タが0.6以上でかつBパラメ−タが0.2以上
のフォトレジストを塗布する第1の工程と、2光束干渉
露光方式で前記フォトレジストにピッチ0.36μm以下の
回折格子パタ−ンを露光し、現像することによりレジス
トのパタ−ンを形成する第2の工程と、前記基板の前記
レジストが載っていない部分を除去する第3の工程と、
前記レジストを除去する第4の工程とからなることを特
徴とする回折格子の製造方法」を提供する。
る「G線におけるAパラメ−タが0.6以上でかつBパラ
メ−タが0.2以上のフォトレジストからなるピッチ0.36
μm以下の回折格子パタ−ンの形成用フォトレジスト」
を提供する。さらに、本発明は、「基板上にG線におけ
るAパラメ−タが0.6以上でかつBパラメ−タが0.2以上
のフォトレジストを塗布する第1の工程と、2光束干渉
露光方式で前記フォトレジストにピッチ0.36μm以下の
回折格子パタ−ンを露光し、現像することによりレジス
トのパタ−ンを形成する第2の工程と、前記基板の前記
レジストが載っていない部分を除去する第3の工程と、
前記レジストを除去する第4の工程とからなることを特
徴とする回折格子の製造方法」を提供する。
【0010】
【作用】回折格子パタ−ンの形成には、2光束干渉露光
法、電子ビ−ム描画法、マスクパタ−ン露光法等が考え
られる。電子ビ−ム描画法はスル−プットが悪く、マス
クパタ−ン露光法では、光源としてX線を用いる等しな
ければ0.36μm以下のピッチの回折格子を形成すること
は困難である。X線を用いる場合、装置が大ががりにな
る等、装置面での制約がある。したがって、本発明にお
いては、作成面での容易性、パタ−ン精度、スル−プッ
ト等の良さから、2光束干渉露光法を用いる。
法、電子ビ−ム描画法、マスクパタ−ン露光法等が考え
られる。電子ビ−ム描画法はスル−プットが悪く、マス
クパタ−ン露光法では、光源としてX線を用いる等しな
ければ0.36μm以下のピッチの回折格子を形成すること
は困難である。X線を用いる場合、装置が大ががりにな
る等、装置面での制約がある。したがって、本発明にお
いては、作成面での容易性、パタ−ン精度、スル−プッ
ト等の良さから、2光束干渉露光法を用いる。
【0011】Aパラメ−タ、Bパラメ−タとは、レジス
トの性質に関するパラメ−タである。Aパラメ−タは感
光成分の吸収度、Bパラメ−タは非感光成分(樹脂と感
光剤骨格化合物)の吸収度を示すものである。これらの
算出式は、 A=(1/D)×(T(∞)/T(0)) B=(1/D)×ln(T(∞)) ただし、T(∞):露光後のレジストの透過率 T(0) :未露光状態のレジストの透過率 D :レジストの膜厚 である。
トの性質に関するパラメ−タである。Aパラメ−タは感
光成分の吸収度、Bパラメ−タは非感光成分(樹脂と感
光剤骨格化合物)の吸収度を示すものである。これらの
算出式は、 A=(1/D)×(T(∞)/T(0)) B=(1/D)×ln(T(∞)) ただし、T(∞):露光後のレジストの透過率 T(0) :未露光状態のレジストの透過率 D :レジストの膜厚 である。
【0012】本発明でのフォトレジストのG線でのAパ
ラメ−タは、0.7以下であることが好ましい。また、B
パラメ−タは0.5以下であることが好ましい。また、本
発明でのフォトレジストの膜厚は、1000Å〜10000Åで
あることが好ましい。
ラメ−タは、0.7以下であることが好ましい。また、B
パラメ−タは0.5以下であることが好ましい。また、本
発明でのフォトレジストの膜厚は、1000Å〜10000Åで
あることが好ましい。
【0013】
【実施例】図1は、2光束干渉露光装置の構成例を示す
図である。図1において、He-Cdレ−ザ(波長325nm)1
から出射されたレ−ザ光は、ビ−ムスプリッタ2で2方
向に分離される。分離されたそれぞれのレ−ザ光は、絞
り3a,3bを通って、ミラ−4a,4bで反射する。
そして、空間フィルタ5a,5bを介してコリメ−ティ
ングレンズ6a,6bで平行光とされる。このようにし
て、コリメ−ティングレンズ6aおよび6bを通った2
光束を干渉させ、基板8上に塗布されたフォトレジスト
7に回折格子パタ−ンを露光する。
図である。図1において、He-Cdレ−ザ(波長325nm)1
から出射されたレ−ザ光は、ビ−ムスプリッタ2で2方
向に分離される。分離されたそれぞれのレ−ザ光は、絞
り3a,3bを通って、ミラ−4a,4bで反射する。
そして、空間フィルタ5a,5bを介してコリメ−ティ
ングレンズ6a,6bで平行光とされる。このようにし
て、コリメ−ティングレンズ6aおよび6bを通った2
光束を干渉させ、基板8上に塗布されたフォトレジスト
7に回折格子パタ−ンを露光する。
【0014】上記のようにして行う2光束干渉露光にお
いて、フォトレジスト面と入射面の交線方向をZ方向と
すると、2つの光束の光電界複素振幅は次式で示され
る。 E1=Aexp〔−ik(Zsinθ−Xcosθ)〕 E2=CAexp〔−ik(−Zsinθ−Xcosθ)−iφ〕 よって、フォトレジスト面での光感度は次式で示され
る。 |E1+E2|2 x=0=|A|2〔1+C2+2C・cos2(kZsinθ−φ)〕 この式からわかるように、光強度は、Z方向に正弦波状
に空間変調され、2光束の電界強度比C=1のときに変
調度が最大となる。
いて、フォトレジスト面と入射面の交線方向をZ方向と
すると、2つの光束の光電界複素振幅は次式で示され
る。 E1=Aexp〔−ik(Zsinθ−Xcosθ)〕 E2=CAexp〔−ik(−Zsinθ−Xcosθ)−iφ〕 よって、フォトレジスト面での光感度は次式で示され
る。 |E1+E2|2 x=0=|A|2〔1+C2+2C・cos2(kZsinθ−φ)〕 この式からわかるように、光強度は、Z方向に正弦波状
に空間変調され、2光束の電界強度比C=1のときに変
調度が最大となる。
【0015】一方、回折格子パタ−ンの周期(ピッチ)
は、次式で示される。 Λ=2π/2k・sinθ=λ0/(2n・sinθ) ただし、λ0:光源のレ−ザ光波長(真空中) n :空間媒体の屈折率(〜1) 次に、レジストパタ−ンの形成手順について説明する。
まず、フォトレジストを適当な粘度に調合し、スピンコ
−ト法により膜厚1000Å程度に基板上にコ−トする。そ
の後、所定のベ−キング(焼成)を加える。スピンコ−
トにおいては、レジストを2cp,スピン回転数4000rpm
程度とすることが好ましい。その後、前述の2光束露光
装置により、0.255nmピッチの回折格子パタ−ンを形成
した。この場合、光波面のプロファイルに留意し、空間
フィルタ等を光軸上に適宜設置することは言うまでもな
い。ト−タルの露光エネルギ−は30mJ/cm2程度である。
さらに、所定の現像液により、干渉縞を確認しながら現
像を行う。
は、次式で示される。 Λ=2π/2k・sinθ=λ0/(2n・sinθ) ただし、λ0:光源のレ−ザ光波長(真空中) n :空間媒体の屈折率(〜1) 次に、レジストパタ−ンの形成手順について説明する。
まず、フォトレジストを適当な粘度に調合し、スピンコ
−ト法により膜厚1000Å程度に基板上にコ−トする。そ
の後、所定のベ−キング(焼成)を加える。スピンコ−
トにおいては、レジストを2cp,スピン回転数4000rpm
程度とすることが好ましい。その後、前述の2光束露光
装置により、0.255nmピッチの回折格子パタ−ンを形成
した。この場合、光波面のプロファイルに留意し、空間
フィルタ等を光軸上に適宜設置することは言うまでもな
い。ト−タルの露光エネルギ−は30mJ/cm2程度である。
さらに、所定の現像液により、干渉縞を確認しながら現
像を行う。
【0016】フォトレジストとして、表1に示したレジ
ストX(実施例),Y(比較例),Z(比較例)を用い
た。表1は、レジストX,Y,ZのA,Bパラメ−タの
値を示したものである。
ストX(実施例),Y(比較例),Z(比較例)を用い
た。表1は、レジストX,Y,ZのA,Bパラメ−タの
値を示したものである。
【0017】
【表1】
【0018】これらのフォトレジストを用いて上記のよ
うにして回折格子パタ−ンを形成したレジストパタ−ン
の断面を図2〜図4に示す。図2はフォトレジストXを
用いて得られたレジストパタ−ンであり、図3はフォト
レジストYを用いたもの、図4はフォトレジストZを用
いたものである。それぞれ膜厚は1000Åとした。図2に
示すように、レジストXの場合は矩形状のパタ−ンがで
きており、本来レジストを残したくない部分の残膜も全
くない。仮に多少の残膜があっても、この後ドライエッ
チングするときにエッチングされてしまうので、差し支
えないが、本実施例においては、残膜が全くないので、
ウェットエッチングによりエッチングを行ってもよい。
これに対して、図3および図4に示すように、レジスト
YおよびZの場合は正弦波状であり段差も小さく、残膜
も多い。
うにして回折格子パタ−ンを形成したレジストパタ−ン
の断面を図2〜図4に示す。図2はフォトレジストXを
用いて得られたレジストパタ−ンであり、図3はフォト
レジストYを用いたもの、図4はフォトレジストZを用
いたものである。それぞれ膜厚は1000Åとした。図2に
示すように、レジストXの場合は矩形状のパタ−ンがで
きており、本来レジストを残したくない部分の残膜も全
くない。仮に多少の残膜があっても、この後ドライエッ
チングするときにエッチングされてしまうので、差し支
えないが、本実施例においては、残膜が全くないので、
ウェットエッチングによりエッチングを行ってもよい。
これに対して、図3および図4に示すように、レジスト
YおよびZの場合は正弦波状であり段差も小さく、残膜
も多い。
【0019】レジストのパタ−ンの断面形状としては、
後工程のエッチングから言って当然に図2のように矩形
形状になっていることが好ましい。好ましい形状か否か
はレジストパタ−ンの断面形状のアスペクト比(縦横
比)で表すことができる。図5(レジストパタ−ンの断
面図)は、アスペクト比の求め方を説明するための図で
ある。アスペクト比は、谷と谷との長さをaおよび山の
高さをbとするとき、式:アスペクト比=b/aで求め
られる。
後工程のエッチングから言って当然に図2のように矩形
形状になっていることが好ましい。好ましい形状か否か
はレジストパタ−ンの断面形状のアスペクト比(縦横
比)で表すことができる。図5(レジストパタ−ンの断
面図)は、アスペクト比の求め方を説明するための図で
ある。アスペクト比は、谷と谷との長さをaおよび山の
高さをbとするとき、式:アスペクト比=b/aで求め
られる。
【0020】図3〜図5のレジストパタ−ンについて、
アスペクト比を求めた結果を表1に合わせて示す。レジ
ストXによって形成したものが、アスペクト比が大きい
ことがわかる。後工程のエッチングにおいては、このア
スペクト比が大きいことが好ましい。また、レジストX
を用いた場合、現像時間の許容値についても他のものに
比べて2〜3倍も高く、パタ−ン形成の再現性も良好で
ある。
アスペクト比を求めた結果を表1に合わせて示す。レジ
ストXによって形成したものが、アスペクト比が大きい
ことがわかる。後工程のエッチングにおいては、このア
スペクト比が大きいことが好ましい。また、レジストX
を用いた場合、現像時間の許容値についても他のものに
比べて2〜3倍も高く、パタ−ン形成の再現性も良好で
ある。
【0021】以上のようにして、レジストXを用いて形
成したレジストパタ−ンから、基板8上に回折格子を形
成する。レジストパタ−ンのレジストの載っていない部
分は基板面が露出しているので、ドライエッチングによ
り、露出した基板面を除去して溝を掘る。そして、レジ
ストパタ−ンを溶剤その他の手段で除去することによ
り、基板8上に回折格子を形成することができる。
成したレジストパタ−ンから、基板8上に回折格子を形
成する。レジストパタ−ンのレジストの載っていない部
分は基板面が露出しているので、ドライエッチングによ
り、露出した基板面を除去して溝を掘る。そして、レジ
ストパタ−ンを溶剤その他の手段で除去することによ
り、基板8上に回折格子を形成することができる。
【0022】なお、本実施例においては、2光束干渉露
光において、光源としてHe-Cdレ−ザを用いたが、Ar
レ−ザ等を用いてもよい。
光において、光源としてHe-Cdレ−ザを用いたが、Ar
レ−ザ等を用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、レジス
トの膜厚を厚くしてもアスペクト比の大きいレジストパ
タ−ンを得ることができる。また、本発明によれば、プ
ロセスの許容値も高く、容易にアスペクト比の大きいレ
ジストパタ−ンを得ることができる。
トの膜厚を厚くしてもアスペクト比の大きいレジストパ
タ−ンを得ることができる。また、本発明によれば、プ
ロセスの許容値も高く、容易にアスペクト比の大きいレ
ジストパタ−ンを得ることができる。
【図1】本発明の実施例で用いる2光束干渉露光装置の
構成図である。
構成図である。
【図2】表1のレジストXを用いて形成したレジストパ
タ−ンの断面図である。
タ−ンの断面図である。
【図3】表1のレジストYを用いて形成したレジストパ
タ−ンの断面図である。
タ−ンの断面図である。
【図4】表1のレジストZを用いて形成したレジストパ
タ−ンの断面図である。
タ−ンの断面図である。
【図5】レジストパタ−ンのアスペクト比の求め方を説
明するための図である。
明するための図である。
【図6】分布帰還型レ−ザの構成を示す断面図である。
1 He-Cdレ−ザ 2 ビ−ムスプリッタ 3a,3b 絞り 4a,4b ミラ− 5a,5b 空間フィルタ 6a,6b コリメ−ティングレンズ 7 フォトレジスト 8 基板
Claims (3)
- 【請求項1】2光束干渉露光方式でフォトレジストにピ
ッチ0.36μm以下の回折格子パタ−ンを露光し、現像す
ることによりレジストパタ−ンを形成する方法におい
て、 前記フォトレジストとしてG線におけるAパラメ−タが
0.6以上でかつBパラメ−タが0.2以上のものを用いるこ
とを特徴とするレジストパタ−ンの形成方法。 - 【請求項2】G線におけるAパラメ−タが0.6以上でか
つBパラメ−タが0.2以上のフォトレジストからなるピ
ッチ0.36μm以下の回折格子パタ−ンの形成用フォトレ
ジスト。 - 【請求項3】基板上にG線におけるAパラメ−タが0.6
以上でかつBパラメ−タが0.2以上のフォトレジストを
塗布する第1の工程と、 2光束干渉露光方式で前記フォトレジストにピッチ0.36
μm以下の回折格子パタ−ンを露光し、現像することに
よりレジストのパタ−ンを形成する第2の工程と、 前記基板の前記レジストが載っていない部分を除去する
第3の工程と、 前記レジストを除去する第4の工程とからなることを特
徴とする回折格子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3331713A JP2936187B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | レジストパタ−ンの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3331713A JP2936187B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | レジストパタ−ンの形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653122A true JPH0653122A (ja) | 1994-02-25 |
JP2936187B2 JP2936187B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=18246759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3331713A Expired - Lifetime JP2936187B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | レジストパタ−ンの形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2936187B2 (ja) |
Cited By (11)
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