JPH0653104B2 - 靴拭きマット - Google Patents

靴拭きマット

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JPH0653104B2
JPH0653104B2 JP63032763A JP3276388A JPH0653104B2 JP H0653104 B2 JPH0653104 B2 JP H0653104B2 JP 63032763 A JP63032763 A JP 63032763A JP 3276388 A JP3276388 A JP 3276388A JP H0653104 B2 JPH0653104 B2 JP H0653104B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、靴拭きマットに関するもので、より詳細に
は、優れた染色堅ロウ性、風合い、装飾効果及びダスト
捕集性の組合せを有する靴拭きマットに関する。
(従来の技術) 最近、店舗や事務所などの玄関を中心に、レンタル靴拭
きマット、いわゆるレンタルマットが非常に普及して来
ているが、このようなマットをくり返し店舗などでの
使用回収洗たく再生再び使用に供する、というレ
ンタルシステムにおいては、使用に供するマットの品質
の安定維持は、非常に重要な問題である。レンタルマッ
トは、ダストコントロール機能や玄関口のアクセントと
いった使用目的から、店舗や事務所の出入口付近で使用
される場合が非常に多く、使用に供されている間は直接
太陽光線を受けるのみならず、土砂や雨水などにもさら
されて、また回収後の洗たくでは、強固な汚れを充分に
除去するために、強アルカリで洗たくを行なうため、パ
イルの耐摩耗性や染色堅ロウ性などが充分配慮される必
要がある。レンタルマットのパイル素材としては、木
綿、ビニロン、ナイロン、ポリエステル、アクリルな
ど、天然繊維及び各種合成繊維が使用されて来ている
が、最近では特に耐摩耗性、弾性回復性、発色性などが
すぐれているナイロン繊維が比較的多く使用されて来て
おり今後もこの傾向は続くものと考えられる。
(発明が解決しようとする問題点) 現在実用に供せられているナイロンパイルのレンタルマ
ットにおいても、上記と同様に直射日光、土砂、雨水に
さらされ、また回収後は強固な汚れを充分に除去するた
めに、非常に強いアルカリにより洗たくされているので
あるが、上記の品質の安定維持のために、ナイロンパイ
ルに対しては、比較的耐久性の強い酸性染料や含金染料
を中心として染料選択がなされ、それに天然タンニンや
各種合成フィックス剤を処理して対処しているのが現状
である。しかし、これら酸性染料や含金染料と天然、合
成の各種フィックス剤との組み合わせは、一般的な用途
では過剰品質と考えられるほどの処理であるが、上記の
様な使用に供されるレンタルマットにおいては決して過
剰なものではなく、逆にパイルが消耗する前に退色によ
り、規格外品となる場合が多い。
従って、本発明の目的は、上記欠点が解消され、耐光堅
ロウ性、洗濯堅ロウ性等の各種堅ロウ性に優れていると
共に、風合い、装飾効果及びダスト捕集性にも優れてい
るナイロンパイルを用いたレンタル用靴拭きマットを提
供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、基布と、基布にタフト化されたパイル
糸と、基布のパイル糸ステッチ面に施されたエラストマ
ーのバッキング層とからなる靴拭きマットにおいて、パ
イル糸として、分散着色剤粒径が5μm以下である原液
着色ナイロンから成り且つ単糸の各フィラメントが下記
は該フィラメントの断面積であり、 Sは該フィラメントの断面に対する外接円の面積であ
る、 で定義される異形断面積比(R)が10乃至60%の
範囲にある異形断面を有する捲縮性マルチフィラメント
単糸の下ヨリ100乃至300回/m及び上ヨリ80乃
至250回/mの合撚糸を用い基布をタフト化し且つ捲
縮させて成ることを特徴とするレンタル用靴拭きマット
が提供される。
本発明に用いる捲縮性マルチフィラメントは、10乃至
200μmの単繊維径を有するのが好ましい。
(作用) 原液着色法によるナイロンは、その製法の特性上、添加
する色素は染色法で用いる染料の他に、耐光性の非常に
良好な顔料なども使用する事が出来、耐光性のある色素
という見地からは従来より対応して来た染色法に比べよ
り広範囲の色素から選択する事が可能である。また色素
は、色物のプラスティック製品と同様に、安定した状態
で繊維構造中全体に分散されるため、上記レンタルマッ
トに必要な耐洗たく性、耐光性という観点から従来の染
色法に比して格段の差があり、このような用途に対して
は、原液着色法によるナイロンは非常に有効で適したも
のであると言える。
一般に、合成繊維の染色法の一種として原液着色法は周
知のものであり、過去にも学童服、トレーニングウエア
等に実用化された例があり、また出願人により、原液着
色ポリビニルアルコール繊維をパイル糸としたレンタル
マットが開発されている。
しかしながら、原液着色ナイロン繊維は、その色調が単
調で安っぽい色彩感となるため、装飾効果、宜伝効果
(アクセント)及びファッション性等が要求される靴拭
きマットの用途には明らかに適していない。
本発明においては、パイル糸として原液着色ナイロンを
単糸の各フィラメントが異形断面を有する捲縮性マルチ
フィラメント単糸の合撚糸を用い基布にタフト化し、こ
れを捲縮させることにより、原液着色ナイロンの優れた
染色堅ロウ性をそのまま保持しながら、風合い、色彩感
等の装飾効果及びダスト捕集性、更にはタフト糸の耐久
性を顕著に向上させることに成功したものである。即
ち、原液着色ナイロンを異形断面フィラメントとして、
表面に微小な凹凸を形成させると共に、合撚糸の撚りと
捲縮により多数の微細なランダムな屈曲を形成させるこ
とにより、多種多様な光散乱効果が賦与され、これによ
り深みのあるどっしりとした色調が得られる。また、異
形断面ナイロンフィラメントのマルチフィラメント糸の
合撚糸に捲縮を付与することにより、燃りのセットと捲
縮とが同時に生じて、パイル糸の耐久性が著しく向上
し、更にマットパイルの風合いが著しく向上すると共
に、靴底等に付着しているダスト類に対するパイルの吸
着性(ダスト吸着性)、パイル上に吸着したダスト類の
保持性(ダスト保持性)等のダスト捕集性も著しく向上
する。しかも、本発明によれば、原液着色ナイロンの異
形断面フィラメントの捲縮マルチフィラメント(以下単
に異形断面捲縮マルチフィラメントという)でマットパ
イルを構成したことにより、パイル糸にかなりのダスト
類が付着している状態でも優れた彩色効果等の外観特性
が維持され、レンタル期間の始期から終期迄商品価値及
び性能を損わないという予想外の作用も得られる。
原液着色ナイロンにおいて、分散着色剤粒径を5μm以
下とすることは、靴拭きマットのレンタルサイクル数を
増大させた場合にも、パイル強度や摩耗性を低下させな
いようにするために重要である。
また、フィラメントの異形断面比(R)が10乃至6
0%の範囲にあることも本発明の目的に重要である。即
ち、異形断面比(R)が上記範囲よりも小さいと、パ
イルの強度や摩耗性が著しく低下する傾向があり、一方
上記範囲よりも大きいと、風合い色彩感等が好ましくな
ると共に、ダスト捕集性も上記範囲内のものに比して低
下するようになる。
本発明では、この異形断面捲縮性マルチフィラメントの
単糸を合撚糸としてタフト化に用いるが、この合撚糸の
下ヨリを100乃至300回/m及び上ヨリを80乃至2
50回/mの範囲とすることも深みのあるどっしりとし
た色調とすると共に、パイル糸の耐久性を付与する上で
重要である。即ち、ヨリが上記範囲よりも少ないと、パ
イル糸の強度や耐久性がレンタル用靴拭きマットには適
しないものとなり、色彩感等も低下する。一方、ヨリが
上記範囲よりも多いと風合いが低下し、靴拭きマットと
してのダスト捕集性も低下することになる。
(発明の好適態様) 本発明の靴拭きマット(以下単にマットと呼ぶことがあ
る)の断面構造を示す第1図において、このマットは基
布1、この基布にタフト化されたマットパイル糸2、及
び基布1のパイル面と反対面に施されたエラストマーの
バツキング3から成っているが、このマットパイル糸2
が、以下に記述する原液着色ナイロンの異形断面捲縮マ
ルチフィラメトから成ることが特徴である。
第2図は、この原液着色ナイロン異形断面捲縮マルチフ
ィラメントにおける単糸の断面の一例を示すもので、各
単糸4は、三葉(トライローバル)型の断面を有してお
り、内部はナイロンの連続相5と該連続相中に分散した
着色剤分散相6とから成っている。
着色剤6の分散粒径は、5μm以下、好適には0.2乃至
3μmの範囲にあるべきであり、分散粒径が上記範囲よ
りも大きい場合には、マットパイルに要求される耐摩耗
性、強度等が損われる傾向にある。フィラメントの単繊
維径は、一般に10乃至200μm、特に20乃至10
0μmの範囲内にあることが、パイルの毛羽立ち、ダス
ト捕集性、風合いの見地から望ましく、上記範囲よりも
細くなると、パイルが寝る傾向となりダスト捕集性も上
記範囲内のものより悪くなる傾向がある。また上記範囲
よりも太くなると、風合いが悪くなる傾向があり、ダス
ト保持性が上記範囲にある場合より低下する傾向があ
る。
本発明に用いる異形断面捲縮マルチフィラメント糸は、
各フィラメントが前記式(1)で定義される異形断面積
比(R)が10乃至60%、特に20乃至50%の範
囲内にあることが、本発明の目的上好ましい。即ち、こ
のR値が上記範囲よりも大きくなると、深みのある色
彩感が失われ、また風合いやダスト捕集性、更にダスト
付着後の外観特性等も低下する傾向がある。一方、R
値が上記範囲よりも小さくなると、耐摩耗性や繊維強度
等が上記範囲内にあるものに比して低下する傾向が認め
られる。
ナイロン当りの着色剤の含有量は、マルチフィラメント
に所望の着色を与えるものであり、着色剤の種類によっ
ても相違するが、一般に0.05乃至10重量%、特に0.1
乃至5重量%の範囲内にあるのがよい。着色剤として
は、有機顔料及び無機顔料の内、前述した分散粒径に分
散可能なものは全て使用できるが、その適当な例は次の
通りである。
黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラッ
ク、アニリンブラック。
黄色顔料 亜鉛黄、カドミウムエロー、黄色酸化鉄、ミネラルフア
ストイエロー、ニッケルチタンエロー、ネーブルスエロ
ー、ナフトールエローS、ハンザーイエローG、ハンザ
ーイエロー10G、ベンジジンエローG、ベンジジンエ
ローGR、キノリンエローレーキ、パーマネントエロー
NCG、タートラジンレーキ。
橙色顔料 モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピ
ラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレン
ブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、イ
ンダンスレンブリリアントオレンジGK。
赤色顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウ
ム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキ
レッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレー
キ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリア
ントカーミン3B。
紫色顔料 マンガン紫、フアストバイオレットB、メチルバイオレ
ットレーキ。
青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、フアーストスカイブルー、インダンスレンブルーB
C。
緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、フアナルイエローグリーン
G。
白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。
ナイロンとしては、ナイロン6(ポリカプロラクタ
ム)、ナイロン66(ポリヘキサメチレンアジパミド)
等の汎用のポリアミドが使用され、ナイロン中への顔料
への配合は、それ自体公知の任意の方法、例えば着色剤
を重縮合前に添加する方法、重縮合時に添加する方法、
重合後のナイロンにマスターバッチ方式で着色剤を混入
する方法等が適宜採用される。
異形断面糸の形状も、三葉型のものに限定されず、例え
ば繭型、四葉型、三角形型、四角形型のもの等でよく、
対応する形状の紡糸口金を通して押出すことにより異形
断面糸が得られる。ナイロンフィラメントに潜在巻縮性
を付与する手段もそれ自体公知のものであり、例えば、
熱水収縮性の異なる2種類のポリマーを同心状に押出し
たフィラメント、該2種類のポリマーをサイド・バイ・
サイド関係に貼り合せたもの、フィラメントの側面に外
的歪を与えたもの、一旦巻縮加工を行った後この加工温
度よりも低い温度で緊張下にヒートセットしたもの等が
使用される。
本発明では、捲縮性マルチフィラメントとして、合撚糸
の燃回数(回/m)が、下ヨリ100乃至300Z
(S)、上ヨリ80乃至250S(Z)のものを用い
る。このような合撚糸を用いると、マットパイルの切断
面が見えたり、パイル糸側面が見えたりして、霧降り状
の外観が得られ、外観特性が向上するだけでなく、風合
いもよく、靴拭きマットとして優れた耐久性、ダスト吸
着性、ダスト保持性が得られる。一般に単糸の2乃至4
本を撚り合せた合撚糸であることが好ましい。この捲縮
性マルチフィラメントは、一般に500乃至5000デニー
ル、特に1000乃至4000デニールの繊度を有するのがよ
い。
上記マルチフィラメント糸をタフティングする基材とし
ては、不織布、織布、編布等の任意のものが使用され
る。不織布としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維等のステープル乃至フィラメントを抄造し、接着剤、
エンボシツング等で薄いシートの形に一体化したものが
使用され、また織布、編布としては、織密度の比較的小
さい織物、例えば紗、絽或いは編密度の小さい網状のも
のが好適に使用される。基材への打込み本数はゲージ1
/4乃至1/10がよく、またステッチ5本/inch乃至
15本/inchがよい。
エラストマーバッキングは、従来この種のマットに使用
されるものは全て使用でき、例えば、SBR、NBR、
クロロプレンゴム等のゴム類や、軟質塩化ビニル樹脂、
ウレタンエラストマー、スチレン−ブタジエン・ブロッ
クポリマーエラストマー等の熱可塑性エラストマーが使
用される。これらのバッキングは、上記エラストマーの
ラテックスを塗布し、乾燥乃至キュアして製造すること
もできるし、また前記ゴムの未加硫シートとマットのス
テッチ面とを重ね合せ、熱接着と加硫乃至架橋とを行う
ことによっても製造される。エラストマーバッキングの
厚みは一般に0.01乃至3mm、特に0.1乃至2.5mmの範囲に
あるのがよい。即ち、厚みが0.5mm以下の比較的薄いも
のは、マットベースとの組合せで使用し得るし、0.5mm
以上の厚いものは、それ単独で一体化マットとして使用
される。
タフト化により形成されるマットパイルは、その先端を
切揃え、捲縮処理を行わせる。この捲縮処理は、前述し
たエラストマーのキュア乃至加硫と同時に行うこともで
きるし、これとは別個の工程で行うこともできる。一般
に、捲縮処理は、70乃至200℃、特に80乃至17
0℃の温度で行うことができる。
本発明においては、捲縮処理後のパイル長が一般に3乃
至30mm、特に5乃至20mmの範囲内にあることが望ま
しい。
(発明の効果) 本発明によれば、原液着色ナイロンの異形断面捲縮マル
チフィラメント糸を、靴拭きマットのパイル糸としたこ
とにより、原液着色糸が有する優れた洗濯堅ロウ度、耐
光堅ロウ度等を保持しながら、風合い、深みのある色調
等の装飾効果及びダスト捕集性を顕著に向上させること
ができ、特にパイル糸にダスト類が付着した場合にも、
優れた外観特性及び性能が維持される等、予想外の効果
が得られる。
(実施例及び比較例) 実施例1 パイル:トライローバル型BCFナイロン (ナイロン66)原液着色糸 異形断面積比30% 原液着色フィラメント19デニールを68本合わせたマ
ルチフィラメント1300デニールを2本撚り下撚(マルチ
フィラメントの撚り)170回/m、上撚(下撚したマ
ルチフィラメント同士を逆向きに撚る)170回/m、
ヒートセット 基布:ポリエステル平織布 目付量 200g/m2 タフト規格:ゲージ5/32inch ステッチ 10本/inch パイル高 9mm カットパイル マット原反をNBRラテックス(固形分46%)1000g/m2
でバッキングを行い、レッド、グリーン、グレー、ブラ
ックの4色のマットを作製した。
これら4枚のマットについてフェードメターにより83
℃にて耐光性能試験を行った。結果を第1表に示す。
比較例1 パイル:BCFナイロン(ナイロン66) 未着色糸 異形面積比 30% フィラメント19デニールを68本合せたマルチフィラ
メント1300デニールを2本撚り下撚170回/m、上撚
170回/m、ヒートセット 実施例1と同様の基布に上記パイル糸を実施例1と同様
にタフトしカットパイルしてマット原反を作製した。
マット原反を酸性染料を用いウィンス染色機にて染色を
行った後、パイル重量に対し5%の合成フィックス剤を
処理し、以下実施例1と同様にして、レッド、グリー
ン、グレー、ブラックの4色のマットを作製した。
これら4枚のマットについて、実施例1と同様にフェー
ドメーターにより83℃にて耐光性能試験を行った。結
果を第1表に示す。
実施例2及び比較例2 実施例1及び比較例1で得られた各マットについて、比
較例1の染色前の未染色マット原反を用い実施例1と同
様に作製した未染色マットと共に、次の要領で洗濯テス
トを行った。各マットの退色と未染色マットの汚染の結
果を第2表に示す。
試験機:ラウンダーオメーター 洗剤:モノゲン170T(0.5g/) 浴比:1:30 60℃×30分を5回繰返す 第2表より、原液着色品は洗浄液に着色剤の流出は全く
認められず退色・汚染の全てにおいて良好な結果が得ら
れた。
実施例3及び比較例3 実施例3のマットの組成 パイル:トライローバル型BCFナイロン (ナイロン66)原液着色糸 異形断面積比 35% 分散着色剤 レッド 粒径1μm 含有量 1.3wt% フィラメント21デニールを68本合せたマルチフィラ
メント1450デニールを2本撚り、下撚り150回/m、
上撚り220回/m、ヒートセット 基布:ポリエステル平織布 (目付量200g/m2) タフト:目付量680g/m2 パイル高 10mm カットパイル バッキング:NBRラテックス 塗工量900g/m2(固形分46%) 比較例3のマットの組成 パイル:ビニロン100%(7番手4本撚) 基布:ポリエステル平織布 (目付量200g/m2) タフト:目付量700g/m2 パイル高 10mm カットパイル バッキング:NBRラテックス 塗工量900g/m2(固形分46%) 上記実施例3、比較例3のマットを、それぞれ70cm×
85cmに切断し、比較例3のマットには流動パラフィン
油60gをスプレー塗布し、ダストコントロールとし
た。
これらのマットを1日約1000人が出入りする事業所の玄
関に各々3日間敷き、マットの重量変化を測定し、捕集
したダストの量を測定した結果以下のようになった。
実施例3のマット:21g 比較例3の流動パラフィン を塗布したマット:23g 実施例3のトライローバル型原液着色ナイロンによるマ
ットは、比較例3のダストコントロールマットと同等の
ダスト捕集保持性を示し、更に比較例3のマットの外観
が油のヌレ作用により激しく黒化し、見苦しい状態とな
っているのに対し、実施例3のマットの外観は油処理を
行っていないので、テスト前とほとんど差がなく彩色効
果が維持されていた。
実施例4及び比較例4 実施例4のマット パイル:トライローバル型BCFナイロン (ナイロン66)原液着色糸 異形断面積比 40% 分散着色剤 レッド粒径 1μm 含有 1.3wt% フィラメント19デニールを68本合せたマルチフィラ
メント1300デニールを2本撚り下撚り240回/m、上
撚り170回/m、ヒートセット 基布:ポリエステル不織布 (目付量120g/m2) タフト:目付量780g/m2 パイル高 10mm カットパイル 上記組成のマット原反を87cm×72cmに切断し、1.5m
m厚の未加硫NBRシートを用い、プレスバッキング加
工を行い、周囲に1.5mm幅のNBR耳部をもつ一体化マ
ットを作製した。
比較例4のマット パイル:BCFナイロン(ナイロン66) 異形断面積比 40% フィラメント19デニールを68本合せたマルチフィラ
メント1300デニールを2本撚り下撚り240回/m、上
撚り170回/m、ヒートセット 基布:ポリエステル不織布 (目付量120g/m2) タフト:実施例4に同じ パイル高 10mm カットパイル 上記組成のマット原反を含金染料(赤)を用いウィンス
染色機にて染色を行った後、パイル重量に対し5%の合
成フィックス剤を処理し、87cm×72cmに切断し、実
施例4と同様にして、周囲に1.5mm幅のNBR耳部をも
つ一体化マットを作製した。
これらのマットを、入店人数1日約2000人のスーパーマ
ーケットの入口に1週間敷き、洗濯後再1週間敷き、再
度洗濯するという繰返しを10回行ったものの変退色度
合をJIS L 0804に規定する変退色グレースケールにて測
定した。結果は以下のようになった。
実施例4のマット 4級 比較例4のマット 2〜3級 繰返し10回使用の段階でも、原液着色ナイロンの変退
色性は非常に少なく安定であり、レンタル素材としては
非常に有利な素材である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の靴拭きマットの断面構造を示し、 第2図は、原液着色ナイロン異形断面捲縮マルチフィラ
メントにおける単糸の断面の一例を示すものである。 1……基布、2……パイル糸、3……バッキング、4…
…単糸、5……ナイロンの連続相、6……着色剤分散
相。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横越 道夫 大阪府大阪市大淀区中津1丁目6番24号 株式会社ダスキン内 (72)発明者 中沢 直也 大阪府大阪市大淀区中津1丁目6番24号 株式会社ダスキン内 (56)参考文献 特開 昭57−188230(JP,A) 特開 昭62−62941(JP,A) 特公 昭29−4012(JP,B1) 特公 昭59−34815(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布と、基布にタフト化されたパイル糸
    と、基布のパイル糸ステッチ面に施されたエラストマー
    のバッキング層とからなる靴拭きマットにおいて、パイ
    ル糸として、分散着色剤粒径が5μm以下である原液着
    色ナイロンから成り且つ単糸の各フィラメントが下記式 は該フィラメントの断面積であり、 Sは該フィラメントの断面に対する外接円の面積であ
    る、 で定義される異形断面積比(R)が10乃至60%の
    範囲にある異形断面を有する捲縮性マルチフィラメント
    単糸の下ヨリ100乃至300回/m及び上ヨリ80乃至25
    0回/mの合撚糸を用い基布にタフト化し且つ捲縮させ
    て成ることを特徴とするレンタル用靴拭きマット。
  2. 【請求項2】捲縮性マルチフィラメントが10乃至200
    μmの単繊維径を有する特許請求の範囲第1項記載の靴
    拭きマット。
JP63032763A 1988-02-17 1988-02-17 靴拭きマット Expired - Lifetime JPH0653104B2 (ja)

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