JPH0653093U - 切り粉の付着を少なくした冷凍魚肉用多列丸ノコ切断機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、多列丸ノコで冷凍魚肉を切断する
際、切り粉が切断面に付着し、又、切断面に交叉した鋸
目が付くので、この欠点をなくす為の考案を行った。 【構成】 受け（３）に置いた魚肉（２）を丸ノコ
（１）へ前進させ、切断後、丸ノコ（１）の中を通過さ
せず元の位置へ引き戻す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、冷凍魚肉のかたまりをスシネタ等に加工する際に用いる多列丸ノ コ切断機において、魚肉の切り身に付着する切り粉を減少させる目的で行った。

【０００２】

【従来の技術】

従来、多列丸ノコで冷凍魚肉を切断することは行われていたが、切断時に発生 した切り粉が切り身の切断面に付着し、製品の商品価値が下がった。 また、切り身が丸ノコの外へ出る際に再度刃に接触する為、鋸目が二重に（交 叉して）付き、この点でも商品価値が下がった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、従来の欠点をなくし、切り身に付着する切り粉を減少させ、また 、切断面に交叉した鋸目が付くのを防ぐことを課題とした。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

従来の方法は丸ノコの手前から魚肉を送り込み、向こう側へ出していた。切り 粉は切断時、下方へ飛ぶとともに丸ノコの回転にまきこまれて、丸ノコの向こう 側にも大量に飛んでいた。従って切断された魚肉が向こう側へ出る際に、切断面 に大量に切り粉が付着した。 又、魚肉が向こう側へ出る際に再度ノコ刃に接触し、入り口側で生じた鋸目と 交叉する鋸目を生じたものである。 従って、以上の欠点を解決する為には、切断された魚肉を向こう側へ出さなけ れば良いと云う事が分かった。

【０００５】

【作用】

本考案では、切断された魚肉を向こう側へ出さずに、手前へ引き戻すようにし た。 このことにより、切断面に付着する切り粉を減少する事ができた。又、交叉す る鋸目が発生しなくなった。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 （イ）受け（３）は、丸ノコ（１）の刃が通るスリットを有する。そしてブラケ ット（７）によってリニア−ベアリング（８）と結合され、リニア−レール（６ ）に沿って前進後退する。（エアーシリンダー等によって動かす。） （ロ）受け（３）に魚肉（２）を置き、押さえ（４）を前進させて固定する。 （ハ）丸ノコ（１）へ前進させて、切断を行う。 （ニ）図２は、切断が終わった状態を示す。 （ホ）切断が終わった後、図１の状態まで引き戻す。 （ヘ）押さえ（４）を後退させて、切断された魚肉を取り出す。 （チ）図３は、切り粉が手前へ回ってくるのを防ぐ為に櫛状の仕切板（９）を取 り付けた状態を示す。 （ヌ）丸ノコ（１）の刃の間隔が狭い場合、受け（３）のスリット以外の部分が 薄くなって左右に振れ易く、丸ノコ（１）の刃に接触する恐れがある。 図４は、そのために、受け（３）のスリットに嵌りあうガイド板（１０）を設 けて、振れを防いだものを示す。ガイド板（１０）は固定して動かない。 ガイド板（１０）の上面は魚肉（２）の下面に接しているので、切断後の魚肉 （２）を取り出す際、受け（３）のスリットに引っかからず取りだし易くなる効 果が有る。

【０００７】

【考案の効果】

（イ）切断面に付着する切り粉が減少した。 （ロ）切断面に交叉した鋸目が生ずるのを防止できた。 （ハ）本考案は魚肉以外に、肉その他の冷凍食品にたいしても効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の斜視図

【図２】切断が終わった状態

【図３】仕切板（９）を設けたたもの

【図４】ガイド板（１０）を設けたもの

【符号の説明】

（１）は丸ノコ （２）は魚肉 （３）は受け （４）は押さえ （５）はエアーシリンダー （６）はリニア−レール （７）はブラケット （８）はリニア−ベアリング （９）は仕切板 （１０）はガイド板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 受け（３）に置いた魚肉（２）を丸ノコ
   （１）へ前進させ，切断後，丸ノコ（１）の中を通過さ
   せず元の位置へ引き戻す。以上の如く構成された多列丸
   ノコ切断機。
2. 【請求項２】 櫛状の仕切板（９）を設けた請求項１の
   多列丸ノコ切断機。
3. 【請求項３】 ガイド板（１０）を設けた請求項１また
   は請求項２の多列丸ノコ切断機