JPH0651880B2 - 皮革の模様成形方法 - Google Patents

皮革の模様成形方法

Info

Publication number
JPH0651880B2
JPH0651880B2 JP63072377A JP7237788A JPH0651880B2 JP H0651880 B2 JPH0651880 B2 JP H0651880B2 JP 63072377 A JP63072377 A JP 63072377A JP 7237788 A JP7237788 A JP 7237788A JP H0651880 B2 JPH0651880 B2 JP H0651880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
leather
wooden board
paper
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63072377A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01245100A (ja
Inventor
廣乃 高倉
Original Assignee
廣乃 高倉
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 廣乃 高倉 filed Critical 廣乃 高倉
Priority to JP63072377A priority Critical patent/JPH0651880B2/ja
Publication of JPH01245100A publication Critical patent/JPH01245100A/ja
Publication of JPH0651880B2 publication Critical patent/JPH0651880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、皮革の模様成形方法に係り、特に、小中学校
の図画、工作、美術等の授業で行なわれる皮細工技術の
習得(或いは、趣味として個人的に楽しむレザークラフ
ト)に最適となる皮革の模様成形方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来の皮革の模様成形方法としては、例えば、皮革製品
を大量に製造する工業的な方法にあっては、特開昭61
−275400号公報に記載されているように、表面が
滑らかな円筒形の圧縮ローラーと、表面に模様を刻設し
た円筒形の模様ローラーとを接近した状態で平行に配置
してなる皮革の模様成形機が開示されており、上下2枚
の皮革を、模様成形機の圧縮ローラーと模様ローラーと
の間に挟んで圧接し、送り出すことで模様を成形するこ
とが知られている。
また、実開昭50−23379号公報に記載されている
ような皮革に凹凸模様を形成する方法もあり、これは、
基板の上面に凹状模様を形成し、その上に皮革を敷設し
た後、凹状模様に一定間隙を有しつつ嵌合する凸状模様
を形成した押圧板を押圧し、皮革に一定模様の輪郭を形
成した後、押圧板を取り外し、基板上の皮革を摩擦し細
部の模様を形成するものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの手段では、成形品を大量生産す
る工業生産には適しているが、個々の好みに応じて自分
で異なる模様を付すことができないから、いわゆるレザ
ークラフトには不向きであった。
特に、小中学校の図画、工作、美術等の授業で行なわれ
る皮細工技術の習得という観点からすると、児童、生徒
一人一人の創作性を尊重しなければならないことから、
皮革表面に彫刻刀にて任意の模様を刻設することで模様
を形成していた。
しかしながら、この手段では、任意の模様を手軽に形成
できるものの、柔らかな皮革を直接彫るものであるか
ら、極めて高度な技術を要し、皮革に孔を明けて失敗す
ることも多く、また、完成状態も、模様の凹凸が鋭角と
なる等、体裁良く、綺麗に完成することが難しい難点等
があった。
(課題を解決するための手段) そこで、本発明は、従来存した叙上の如き難点等に鑑み
創出されたものであり、小中学校の図画、工作、美術等
の授業で行なわれる皮細工技術の習得(或いは、趣味と
して個人的に楽しむレザークラフト)に最適で、しか
も、任意の模様が簡易に成形できると共に、その成型状
態も良好となる皮革の模様成形方法の提供を目的とし、
この目的達成ために、本発明は、透光性を有する紙に所
望の模様を描き、略矩形板状の木板1の上にカーボン紙
を敷き、その上に前記紙を裏返して載置し、紙の模様を
なぞって木板1上に模様を転写し、次に、木板1を、そ
の表面に転写された模様に沿って彫刻刀等にて彫刻し、
模様が刻設された木板1面と、模様を成形しようとする
皮革2の表面とを水で湿らせると共に、これら向き合わ
せて重ね合わせ、木板1を下にして、一対の位置ズレ防
止用の添板3にその両端部分が当接するよう鉄板4の上
に載置し、皮革2と一対の添板3上面とに跨がるようマ
ット6を敷き、簡易プレス機のローラー5で、マット6
を上方から押圧し、皮革2表面に所望の凸模様を成形す
る手段を採用した。
(作用) しかして、透光性を有する紙に描かれた所望の模様は、
紙の裏がわからも視認され、この紙の模様を裏からなぞ
れるようになる。そして、このなぞられた模様がカーボ
ン紙によって木板1上に転写される。更に、この模様部
分は、彫刻刀等にて彫刻される。
それから、木板1と皮革2は、木板1の模様が刻設され
た面と、模様を成形しようとする皮革2の表面とが水で
湿らせられ、これらの面が向き合って重ね合わせられ
る。次に、重ね合わせられている木板1と皮革2は、木
板1を下にして、一対のズレ防止用の添板3にその両端
部分が当接するよう鉄板4の上に載置される。
また、マット6は、皮革2と一対の添板3上面とに跨が
るよう敷かれ、このマット6(及び木板1と皮革2)
は、簡易プレス機のローター5で上方から押圧される。
すると、皮革2表面が、木板1の適宜模様が刻設されて
いない部分で圧迫(皮革2が厚み方向に圧縮)されると
共に、木板1の適宜模様が刻設されている部分に合致す
る皮革2表面部分が、刻設された溝内に収まり、且つこ
の刻設された形状に皮革2表面が突出した状態となる
(皮革2表面に凸模様が成形される)。
(実施例) 以下、本発明を図示例について説明する。
本発明の皮革の模様成形方法は、先ず、トレーシングペ
ーパーの如き透光性を有する紙に、鉛筆等にて成形しよ
うとする所望の模様を描く。
そして、版画用シナベニヤの如き木版に適した略矩形板
状の適宜木板1の上にカーボン紙を敷き、その上に前記
トレーシングペーパーを裏返して載置し、ボールペン等
にてトレーシングペーパーの模様をなぞって木板1上に
模様を転写する。次に、木板1上に転写された模様に沿
って彫刻刀にて彫刻して、木板1表面に所望の溝部7を
凹設する。
それから、この木板1の模様が刻設された面と、模様を
成形しようとする皮革2の表面とを水で湿らせて、向き
合わせて重ね合わせると共に、木板1を下にして鉄板4
の上に載置する。このとき、重ね合わせた木板1と皮革
2は、鉄板4の上に所定間隔を隔てて予め固定されてい
る一対の添板3間に載置すると共に、木板1及び皮革2
の両端部分に、添板3が当接するようにして安定せしめ
る。この添板3は、木板1と皮革2とがエッチング用等
の簡易プレス機により押圧される際に、位置ズレしない
ように添設されるものであり、木板1と皮革2とを積重
した高さと略同一の厚さを有するものとする(第1図参
照)。
更に、皮革2と一対の添板3の上面に跨がるように、フ
ェルト等にて成形されたマット6を敷き、そのマット6
の上面の両添板3間部分を、簡易プレス機のローラー5
が押圧しながら移動するように皮革2及び木板1をプレ
スする。
すると、皮革2は、木板1表面に刻設された所望の模様
の溝部7形状に対応して圧縮され、その表面に突出部8
が凸模様として成形される(第3図参照)。
ところで、これらの添板3、鉄板4、マット6は、木板
1と皮革2とを簡易プレス機にてプレスする際に、位置
ズレすることなく良好に押圧して、より一層綺麗に型押
しできるよう設けられたものである。また、簡易プレス
機は、図示を省略したが、木板1と皮革2とを確実に押
圧できるものであればよく、その機構、形状は、特定の
ものに限定されるものではなく任意に選択できる。
このようにして、皮革2に木板1の型押しによる模様を
成形した後、適宜染色して、形を整える。
ところで、前述の如き方法により、例えば、定期券ケー
スを成形するような場合は、プレスされて模様が成形さ
れた皮革2を、水を湿らせてから良く絞ったスポンジで
湿らせ、アルコール染料等で明るい色(淡い色)から順
に染色し、しばらくしてから布で乾拭する。そして、皮
革2に切欠かれた定期券ケース用の窓部に、透明プラス
チック板を接着し、更に、裏面側の皮革(図示せず)を
接着して定期券ケースを形成し、最後に染色保護のた
め、ラッカーまたはワックス等を塗って仕上げる。
(発明の効果) 従って、本発明の皮革の模様成形方法は、透光性を有す
る紙に所望の模様を描き、略矩形板状の木板1の上にカ
ーボン紙を敷き、その上に前記紙を裏返して載置し、紙
の模様をなぞって木板1上に模様を転写し、次に、木板
1を、その表面に転写された模様に沿って彫刻刀等にて
彫刻し、模様が刻設された木板1面と、模様を成形しよ
うとする皮革2の表面とを水で湿らせると共に、これら
を向き合わせて重ね合わせ、木板1を下にして、一対の
位置ズレ防止用の添板3にその両端部分が当接するよう
鉄板4の上に載置し、皮革2と一対の添板3上面とに跨
がるようマット6を敷き、簡易プレス機のローラー5
で、マット6を上方から押圧し、皮革2表面に所望の凸
模様を成形するので、皮革2表面に、木板1に設けた所
望の模様を、熟練を要することなく、誰でも簡単に且つ
確実に型押し成形できるようになる。
特に、自分の好みに応じたオリジナルな模様を簡易に付
すことができるようになると共に、その成形状態も良好
となり、綺麗で、体裁の良い模様付き皮製品を提供でき
るようになる。しかも、少量生産に適すると共に、これ
らに要する経費も極めて安価で済むようになり、ひいて
は、小中学校の図画、工作、美術等の授業で行なわれる
皮細工技術の習得(或いは、趣味として個人的に楽しむ
レザークラフト)に最適な革の模様成形方法となる。
また、透光性を有する紙に所望の模様を描き、略矩形板
状の木板1の上にカーボン紙を敷き、その上に前記紙を
裏返して載置し、紙の模様をなぞって木板1上に模様を
転写するので、所望の模様を確実に、正確に、且つ簡単
に、木板1上に転写できるようになる。更に、転写され
た模様によって、木板1を彫刻刀等にて彫刻し易くな
る。
そして、木板1と皮革2を重ね合わせ、木板1を下にし
て、一対の位置ズレ防止用の添板3にその両端部分が当
接するよう鉄板4の上に載置するので、重ね合わせられ
た木板1と皮革2が、添板3によって安定した状態で鉄
板4の上に載置できるようになり、木板1と皮革2が簡
易プレス機により押圧される際に、その位置ズレを確実
に防止できるようになる。
それから、皮革2と一対の添板3上面とに跨がるようマ
ット6を敷き、簡易プレス機のローラー5で、マット6
を上方から押圧するので、簡易プレス機による押圧時
に、皮革2をマット6で確実に保護できるようになると
共に、皮革2を木板1に均一に押圧できるようになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を例示するものであり、第1図は木板と皮
革のプレス工程に於ける断面図、第2図は木板上に皮革
を重ねた状態の平面図、第3図はプレス後の皮革と木板
との要部拡大断面図である。 1……木板、2……皮革、3……添板、4……鉄板、5
……ローラー、6……マット、7……溝部、8……突出
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性を有する紙に所望の模様を描き、略
    矩形板状の木板の上にカーボン紙を敷き、その上に前記
    紙を裏返して載置し、紙の模様をなぞって木板上に模様
    を転写し、次に、木板を、その表面に転写された模様に
    沿って彫刻刀等にて彫刻し、模様が刻設された木板面
    と、模様を成形しようとする皮革の表面とを水で湿らせ
    ると共に、これらを向き合わせて重ね合わせ、木板を下
    にして、一対の位置ズレ防止用の添板にその両端部分が
    当接するよう鉄板の上に載置し、皮革と一対の添板上面
    とに跨がるようにマットを敷き、簡易プレス機のローラ
    ーで、マットを上方から押圧し、皮革表面に所望の凸模
    様を成形することを特徴とした皮革の模様成形方法。
JP63072377A 1988-03-26 1988-03-26 皮革の模様成形方法 Expired - Fee Related JPH0651880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63072377A JPH0651880B2 (ja) 1988-03-26 1988-03-26 皮革の模様成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63072377A JPH0651880B2 (ja) 1988-03-26 1988-03-26 皮革の模様成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01245100A JPH01245100A (ja) 1989-09-29
JPH0651880B2 true JPH0651880B2 (ja) 1994-07-06

Family

ID=13487548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63072377A Expired - Fee Related JPH0651880B2 (ja) 1988-03-26 1988-03-26 皮革の模様成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0651880B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000058454A (ko) * 2000-05-23 2000-10-05 박영호 은판의 표면에 입체문양을 다른쪽 면에 반대요철이 없이나타내는 방법
KR101127189B1 (ko) * 2010-08-19 2012-06-14 이영희 전기전자 제품용 가죽 케이스 쓰리디 성형장치

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5023379U (ja) * 1973-06-26 1975-03-15
JPS5176571U (ja) * 1974-12-12 1976-06-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01245100A (ja) 1989-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4579708A (en) Molding of resinous embossing elements for greeting cards
JPH02147016U (ja)
JPH0651880B2 (ja) 皮革の模様成形方法
US5511472A (en) Embossing paper apparatus
US2339145A (en) Embossing method and means
US20060180039A1 (en) Wallpaper effect imprinting device and pattern sheet
US2711039A (en) Method of making three-dimensional objects of flat sheets
JPS6387028U (ja)
KR100314239B1 (ko) 종이 공예용 도안지 및 그 제조방법
GB316549A (en) Improvements in or relating to surface covering and methods of decorating the same
US3515065A (en) Drafting tool
JPH0643163Y2 (ja) 天然皮革を使用した装飾板
JPS5811563Y2 (ja) 化粧板
JPS56101818A (en) Manufacture of decorative board
Yamani Releasing The Strength of Fibres and Density of Paper by The Application of Heat and Controlling Grain Direction to Achieve Paper’s High Relief Pattern.
JPS5726853A (en) Printing method and printing plate
JPS6144658B2 (ja)
JPS61184049U (ja)
JPS58128098U (ja) エンボス成形機
JPH06227108A (ja) スタンプ用ゴム印の印台
JPS63125881U (ja)
JPH0336872U (ja)
JPH0386534A (ja) 目地模様を有するプラスチックタイルの製造法
JPH0375336B2 (ja)
JPS59148332U (ja) デイスプレイパネル

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees