JPH06510752A - アレルギー治療のためのp物質の使用方法 - Google Patents

アレルギー治療のためのp物質の使用方法

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JPH06510752A JP5500205A JP50020593A JPH06510752A JP H06510752 A JPH06510752 A JP H06510752A JP 5500205 A JP5500205 A JP 5500205A JP 50020593 A JP50020593 A JP 50020593A JP H06510752 A JPH06510752 A JP H06510752A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 アレルギー治療のためのP物質の使用方法補助金に関する記載 本発明ヲ導イタ研究ハ、ソノ一部をUSPH3GRANT NIAID AI  20060、ナラヒニNlへID Asthma and Allergic  Diseases Center Grant AI 114Q3により助成さ れた6米国政府はその部分に関して権利を有する。
本発明は、特定のアレルゲンに対するIgE抗体を減少させるための方法、なら びにそのために有用な医薬学的組成物に関する。さらに詳細には、本発明は特定 のアレルゲンと共にP物質を投与することを含む、アレルギーの治療方法に関す る− 先行技術に関する記述 即時型過敏症(またはアナフィラキ/一応答)は、非常に急速に生じるタイプ、 即ち轡者がη因アレルケンに1iftされてから秒単位または分単位で生じるタ イプのアレルギー反応であり、Bリンパ球により作られるIgE抗体により媒介 されるっ非アレルギー中台においては臨床に関連するIgEは存在しないが、ア レルギー性疾甲に苦しめられている轡者においては、皮膚、リンパ組織、ならび に眼、鼻および[E]腔の膜、ならびに呼吸引および腸管内に豊富に存在するマ スト(肥満)細胞を刺激することにより、IgE抗体が即時型過敏症を媒介する 。
マスト細胞はIgEに対する表面受容体を有し、そしてアレルギーに苦しむ患者 内のIgE抗体はそれらと結合する。結合したIgE抗体が続いて適当なアレル ゲンに接触されると、マスト細胞は脱顆粒化させられ、そしてヒスタミン等の生 理活性媒介物質と呼ばれる種々の物質を周囲の組織内へ放出する。これらの物質 の生物学的活性は、即時型過敏症の臨床上典型的な症状を引き起こすことであり 、その症状には、例えば、気道または腸管における平滑筋の収縮、小血管の拡張 、それらの血管の水および血漿蛋白質に対する透過性の増加、濃厚粘着性粘液の 分泌、皮膚の発赤(紅斑)および腫張(1疹)、ならびに掻痒または疼痛を育す 神経末端部の刺激等がある。
IgE抗体はアレルギー性鼻炎、(ネコ喘91等の)アレルギー性喘息を宵し、 そしてIgEは、ハウスダストダニがその国際的な例であるアレルギー性および 非アレルギー性混合型喘息の多くの場合において重要な因子である。これらの慢 性アレルギー性疾患は、世界的に人口の10〜20%にとって重要な意味がある 。
IgE抗体は、潜在的に死を招く反応である、アナフィラキシ−反応を媒介し得 る。
IgE抗体は原因アレルギーへの暴露なしに何年間も持続し得る。IgE(アレ ルギー)抗体産生は既に知られているどの治療操作でも終了させることができな い。IgE抗体は、(ペニノリンまたはインシュリンアレルギー等の)減感作に よる抗体の中和以外では、身体から取り除くことができない。このために、Ig E抗体に対する抗原の投与の継続が必要である。アレルギー抗体産生は自然に減 衰し得るが、これは一般的ではなく、産生が生じるとその減衰には通常は数年の 期間が必要である。従って、アレルギー抗体と臨床上のアレルギー反応は共に、 ヒト体内で少なくとも何年間または何十年か持続する。
アレルギ一応答を減少または評価するために、少しは治療計画が創案されている 一アレルゲン注射療法(アレルゲン免疫療法)はアレルギー性喘息の深刻さを減 少させることが知られている。この治療は、別の形態の抗体、“阻止抗体”と称 される防御的抗体の産生をもたらすと理論付けられている[cooke、 RA  et al、、 。
Serologic Evidence of Immunity with  Coexisting 5ensitization in@a Type of Humanへllergy、EXI)、 Med、 62ニア33 (1 935)]。
アレルゲンの改変を含むアレルギー治療の他の試みが提案されているが、その試 みは、アレルゲンを化学的に改変して、中1者の免疫応答を引き起こす能力を変 えずにアレルギー反応を引き起こす能力を実質的に変えるために行われている。
レミイら(St、 Rell1y et al、 )の米国特許第4.740. 371号は、アレルギー反応を引き起こす特定のアレルゲンとそれに対応する特 異的抗体との組合せを含むアレルギー治療用複合体を開示している。この複合体 の患者への注射は、その特定のアレルゲンに対する患者のアレルギー反応を減少 すると述べられている。
ある種のヒト蛋白質はIgEをマスト細胞との相互作用から阻止することによ1 川gEを中和することができると提案する者もいるが、これは臨床的に効果的な 治療方法として完全には確立されていない[Stanworth、 Dr、 e t al、、^llergyTreatment with a Peptid e Vaccine、 Lancet 336:1279−81 (1990) ]。
近年、ある種の神経ペプチドが免疫調節特性を有することが示されている。例え ば、P物1t(SP)が特異的受容体に媒介される機構によりリンパ球機能に影 青し得ることを、機能的研究が示した。さらに、P物質は、粘膜マスト細胞由来 のアラキドン酸から誘導される媒介物質の発生を刺激することにより、独特の即 時型過敏症応答を調節することが示されている[J、 McGillies、  et al、。
5ubstance P and Tmmunoregulation、 Fe d、 Proc、 46:l96−9 (1987)]。
P物貫は1931年にフォノ・ユーラーとガソダムにより初めて同定された神経 ペプチドである[Von Eu1er and Gaddum、^n unid entHied depressorsubstancc in certai n tissue extracts、J、 I’hysio1. (Lond on) 72ニアS−87 (1931)コーそノアミノ酸配列、Arg−Pro−1,ys−Pro−G  In−G In−1”he−Phe−G 1 y−Leu−le t − 〜11.(配711番号1)は、1971年にチャンらにより報告された[Ch ang et al、 。
、へm1noacidsequenceofsubstanceP、Natur e(London)NewBiol、232:86−87(1971)1つ P物質断片の免疫調節活性は、サイエマイオンらにより研究されている[Sie mion et al、 、 Immunoregulatory Activ ity of 5ubstance P Fragm■獅狽刀B Mn1ec、 Tmmunol、 27:887−890 (1990)) 。
彼らは5P7−11c末端5ペプチド(Phe−Phe−Gly−Leu−Me t−Nl2 配列番号2)が試験管内において免疫応答を抑制することを報告し 、そしてまた、生体内における独特の免疫抑制も観察している。反対に、SP’ −’N末端4ペプチド(Gly−Pro−^rg−Pro :配列番号5)は少 量投与で免疫応答を温和に抑制するだけであり、一方、より大量の投与では免疫 応答は僅かに刺激される。これらの研究は全てIgEまたはIgE抗体を扱って いない。
発明の要約 本発明は、(1種類または複数の種類の)特定のアレルゲンと一緒に投与された P物質はそのアレルゲンに対するIgE抗体の量をかなりな程度減少することが てきるという、驚くべき知見に基づいている。これにより、アレルギー治療の新 規な方法が得られた。本発明は、また、(1種類または複数の種類の)特定のア レルゲンとP物質との混合物を、例えば注射可能な投与物等に適した形態で、含 み得る新規な医薬学的組成物をも提供する。また、本発明は、(1種類または複 数の種類の)特定のアレルゲンとP物質断片とを投与することをも意図している 。
IgE抗体は、枯草熱およびアレルギー性喘息等のヒトのアレルギー性疾患、お よび動物におけるそれらに類似の状態を賓す抗体である。ヒトまたは動物のアレ ルギー性個体におけるIgE抗体のレベルは、皮膚の滴定終末点(end po intcutaneous titration)により計量することができる 。これらのIgEレベルはほとんど変動なしに何年間かに互って保たれる。非常 に強いアレルゲン免疫療法[Melam H,Pruzansky JJ、 P atterson R: Correlations between C1i nicb1 1nicalSy、 Leukocyte 5ensitivity、^nti gen−Binding Capacity and P−■ へctivity in a Longitudinal 5tudy of  Ragweed Po1linosjs、J ^llerg凵A46: 292−9 (+970)]およびベニノリン等に対するアレルゲン減感作によ る大変危険な手法を除き、ヒトまたは動物においてこれらのIgE抗体レベルを 有意に改変することが判明している治療法は、今まてのところ知られていない。
従って、本発明を導いた動物実験はこの結果を生むようには射面されなかった。
本発明者らはアレルギーのサルにおけるP物質と他の物質の気管支度!に対する 効果を研究したつ アカケザルの研究対象群は、米国イリノイ州ンカゴのノースウェスタン大学医学 部(Northwestern University Medical 5c hool)において管理している。これらの動物の何匹かは、アレルギー性喘叡 を伴う、回虫抗原に対するアレルギーであり、回虫抗原に対する(アレルギーの 人達に類似した)長期間の顕著な皮膚反応性を有する。実験は、アカケザルにお ける、神経キニンであるP物質のエアロ/−ル投与およびアレルゲンの気道効果 を評価するように射面された。7匹のサルの内の7匹においてIgE抗体のレベ ルは明瞭に減衰し、そしてその7匹の内の6匹においては劇的に減衰した。
さらなる実験により、本発明者らは、適切に被験者(ヒトまたは動物)に与えら れたアレルゲン添加P物質はIgE抗体を明瞭に減少させ、それによりアレルギ ー性疾豐の改善された管理およびほぼ完全な治癒を賓すという知見を得た。アレ ルギー轡者におけるIgE抗体のそのような減少は、長年アレルギー分野の研究 者がどうしてもたどり着けなかった念願のゴールであった。この結果を成就し得 る治療方法の発明は、従って、全く予期されないものてあった。
試験対象として使用されたノースウェスタン大学の研究対象群内の回虫アレルギ ーアカゲザルは、その回虫アレルギーを劇的に減少した。これにより、このサル の群れの研究価値が下がったために、この群れを育てた本来の研究目的のための これらのサルのさらなる使用が制限されたが、アレルギー性被験者におけるIg E減少に関する科学的知見に対する大きな利益が得られた。
図面の簡単な説明 図1は、数年の期間に互ってIgE抗体の保持を示す、回虫抗原に対するアレル ギーのサルにおける典型的なIgEの回虫に対する皮膚の終末点力価(endp nint cutaneous titer)を示す。
図2.3および1は、矢印により示される時点てP物質と回虫抗原を受けた7匹 のサルの回虫に対する皮膚の終末へ力価を示す。P物質と回虫抗原投与前に3〜 12年の期間に互って、皮膚の終末点力価においては最小限の変化しかしていな いことにl1ttしてもらいたい(対数価で1の違いは実験誤差の範囲内である )。
93.98.90.88.97および448番のサルにおいて、P物質と回虫抗 原役ti後に皮膚の終末点力価は顕芹に減衰した。(図4に示す)612番のサ ルは、P物質と回虫抗原投与前の年月における皮膚の終末点において最も風変わ りてあり、P物質と回虫抗原投与前の終末点力価は最も低いものの、このことは 、池の6匹のサルに見られる皮膚反応性の減少における、物質Pと回虫抗原の効 果を明らかに示すものではないっ 図5、A−Eは、ヒトyL@者におけるライグラスに対する皮膚の力価を1疹・ 紅斑反応として示す。
図6は、P物質と回虫抗原を受けたヒト被験者の紅斑測定値の合計を1991年 の日(tIこ対してプロットした図である。
図7は、P物質と回虫抗原を受けたヒト治療対象の1疹のサイズ(mm単位)を 1991年の日付に対してプロットした図である。
発明の記述 本発明者らは、アレルゲンと共に投与されたP物質が、そのアレルゲンに対して 産生されるIgEの量を減少させ得ることを見いだした。この方法は、アレルギ ーを治療するための従来法よりも高度に有意な利点を提供する。重要なことには 、1者に導入されるために、抗体等のヒトの生物学的材料を全(必要としない。
このことは、生物学的材料に伴う衛生上の危険を排除する。
発明を導いた研究 本発明者のアレルギーサルにおける長期間の研究の間、本発明者らはエアロゾー ル投与P物質とアレルゲン[ブタ回虫(Ascaris suum)抗原]のサ ルにおける効果を評価した。IgE媒介喘艶のアカゲザルモデルを使用した従来 の研究は、二の動物がヒト喘密、の個性に類似する個々の特性を有することを示 していた[r’atterson、 t?、 et al、Re5pirato ry Re5ponses in Subhuman Pr1WAat■刀@l lith Tmmediate Type Hypersensitivity、 J、  Lab、 C11n、 Med、 73:924−33 (P969)。
1’atterson R,I(arris KE、 Pruzansky J l: Introduction of IgE−medi≠狽■■ Cutaneous、 Ce1lular、 and Airvay Reac tivity in Rhesus Monkeys by@Ascaris 5uum Infection、 J、 C11n、 Med、 101:86 4−74 (1983)]。
研究された全ての動物は、回虫抗原に対する皮膚の反応性を有していた。霊長類 のアレルギー性喘1.の改変における受容体アンタゴニスト類の使用に関する本 発明者らの研究に続き、本発明者らは、サルのIgEに媒介される回虫気道反応 を使用して、神経キニン類と喘慝との関係の研究をも取り入れた。一連の研究に おいて、本発明者らは、回虫抗原投与の直前に投与されたP物質が回虫に対する 気道の反応を増加させることを観察した。この増加は一過性であり、12力月以 内に徐々に消える。これらの実験を完了するにあたって、ルーティンの手順とし て選抜したサルの皮膚試験を実施し、そして回虫に対する皮膚の反応性が減少し ていたという予期せざる知見を得た。そこで、エアロゾール投与P物質と回虫抗 原を受けていた7匹のサル全てに皮膚試験を実施したところ、驚(べきことに、 皮膚の反応性が減少していることが判明した。回虫に対するIgE抗体が大幅に 減少され、そして1匹においては殆ど排除された。
本発明の範囲 本発明の文脈において、アレルゲンという術語はIgE抗体により媒介されるア レルギー反応を引き起こし得る特定のタイプの抗原を意味する。本発明の方法お よび調合剤は、そのようなアレルゲンとアレルゲン断片の広範なりラスまたはア レルゲンとして作用するハプテン類にまでおよぶ。これらは、アレルギー性被験 者におけるIgE媒介反応を引き起こし得る特定のアレルゲンを全て包含する。
このことから、本発明は、ヒト、その池の霊長類、ならびにイヌ、ネコ、および ウマ等の哺乳動物被験者におけるアレルギー性疾宙の治療に有用であると信じる ものである。従って、本発明の範囲は以下のアレルギー性疾患を包含する。
獣惣!−(汐ト−(=−よ−灸−ηす監【づ失医卑ヒト アレルギー性鼻炎(枯 草fI11)アレルギー外端1、 アトピー性皮膚炎 アナフィラキ/− 食物アレルギー 薬剤アレルギー じんま疹 血管性浮腫 アレルギー性結膜炎 IgE媒介疾患に関連するアレルゲン 空気中の環境アレルゲン 雑草花粉アレルゲン 草本類(grass)花粉アレルゲン 木本類花粉アレルゲン ハウスダストダニアレルゲン 貯蔵庫ダニアレルゲン カビ胞子アレルゲン 動物アレルゲン(動物種による例:ネコ、イヌ、モルモット、ハムスター、アレ チネズミ、ラット、マウス)動物アレルゲン(原因物質による例:上皮蛋白質、 唾液蛋白質、尿蛋白質) 食物アレルゲン 蛋白質を含む全ての食物。一般的な例:甲殻類:ピーナツツ等のす・ソツ類:柑 橘類 昆虫アレルゲン(上記ダニ以外) 蜂毒・膜翅目の昆虫、ミツバチ、スズメバチ類(ホホナガスズメバチ、スズメバ チ上科、スズメバチ亜科)、ンガバチ類(ジガバチ上科)、ハチアリ類 ゴキブリ類、ノミ類、鮫類等からのその他の環境的昆虫アレルゲン細菌 ストレ プトコノカル(strept、ococcal)アレルゲン等ペニンジンおよび その関連化合物;池の抗生物質全ての蛋白質 ホルモン(インシュリン)、酵素 (ストレプトキナーゼ)、不完全な抗原またはハブテンとして作用し得る全ての 薬剤およびその代謝物 産業化学物質 ハプテンとして作用し、免疫系を刺激し得るものおよびその代謝 物。例としては、(トリメリット無水物等の)酸無水物および(トルエンジイソ シアネート等の)イソシアネート。
イヌ 季節性皮膚炎 永年性(perenn ia l )皮膚炎鼻炎 結膜炎 アレルギー外端慝 薬剤反陀、 イヌにとって重要なアレルゲンの例 ヒトにおいて重要な環境アレルゲン全て(イヌアレルゲンを除く)寄生虫アレル ゲンおよびノミアレルゲンは特に重要である。ヒト蛋白質もイヌにとってはアレ ルゲンである。
awm ff1.ti、: 皮膚炎および呼吸器系疾患。
ネコ イヌおよびヒトにおいて重要なアレルゲン全て、但しネコアレルゲンは除 く。食物アレルゲンは特に重要である。
11Jt’71fl 4豊−ウマ慢性肺気腫等の呼吸器系疾患。皮膚炎。
ウマ アレルゲンの例 カビ胞子、ハウスダストダニ、貯蔵庫ダニ。
11M!l 、ffl卑ニ アレルギー外端叡、アレルギー性皮膚炎例・ アカアゲザル 例・ 花粉アレルゲン、カビアレルゲン、ダニアレルゲン、寄生虫アレルゲン。
P物質試薬 P物質は、^rg−Pro−1、ys−Pro−Gin−Gin−Phe−Ph e−Gly−Leu−Met−Nflz (配列番号1)のアミノ酸配列を有す る神経ペプチドである。完全な配列が当然望ましいが、その断片もまた、全ての 哺乳動物におけるIgE抗体の減少のために使用され得るものと推定される。こ の断片はP物質のIgE減少活性を有するように選択される必要がある。例えば 、P物質は、体内で酵素的に分解されるので、P物質の断片もまた、アレルギー 性被験者においてアレルゲンに対するIgE抗体を減少させるために、アレルゲ ンと共に機能することが期待される。分解産物の例は、1 、Glu−Phe− Phe−Gly−LeuMet−N)12 (配列番号3)11、Phe−Ph e−Gly−Leu−1lIet−Nt12(配列番号2)11T ^rg−P ro−l、ys−Pro (配列番号4)l V、Gly−Pro−^rg−P ro (配列番号5)を包含する[Siemion et al、 、 Ive unoregulatory Activity of 5ubstance  PFragments、 l1olec、 I闘uno1.27:8g?−90 (1990) I凪]。
ペプチドI−IVはサイエマイオン(Siemion)により研究され、その免 疫調節活性認識番号(Td、)を割り当てられた。
サイエマイオンは、C末端5ペプチドが生体内および試験管内における免疫抑制 剤であったことに着目して、P物質断片の免疫調節活性を研究した。N末端4ペ プチドは、ある投与量では抑制的であり、より多い投与量では刺激的であった。
この結果は、P物質のN末端部分はペプチドの免疫刺激活性に関連し、かつC末 端部分は免疫抑制的性質を備えていることを示唆していた。
サイエマイオンによるP物質断片の免疫調節活性の研究は、IgEおよびIgE 抗体の細胞内産生におけるこれらの断片の活性を扱っていなかった。
■gE産生におけるこれらの断片の活性は、ヒト末梢血細胞によるIgEの産生 における、試験管内でのそれらの効果を研究することで試験し得る。これらの技 術は、ノースウェスタン大学アレルギー−免疫研究所において確立されて来た[ 1”atterson R,5uszko TL l!su C3,Rober t M、 Oh S計 In Vitro Produc狽奄盾■ of TgE by 1.ymphocytes From a Patien t With Hyperimmunoglobuline高奄=@E Eosinophilia and Increased Lymphocyt es Carrying 5urface IgE、C11氏AExp。
Immunol、 20:265−72 (1979): Patterson  R,5uszko TM、 Metzger WJ、 R盾b■窒狽■ 賛: In Vitro Production of TgE tJy Hu man Peripheral Blood Lymphoモ凾狽■刀F FJfect of Cholera Toxin and Beta Adr energic Stimulation、 J、 lml撃Puno1. + 17 97−101 (+976)、Ghory AC,Patterson R,R oberts M、 5uszko III: In Vi狽秩B TgE Formation by Peripheral Blood Ly mphocytes From Normal Indiv奄р浮≠撃■ and Patients With Allergic Bronchopu ll!1onary Aspergillosis、C1iA Exp。
Immunol、 (0:581−5 (1980)] 、この技術は、インタ ーロイキン−4の添加により増強され、そして増幅されたIgE免疫検定により 測定されることができる111acy E、 Kemeny M、 5axon ^: Enhanced ELIS^: How to Measure Le ss@Than lo Picograms of 5pecific Protein (Im munoglobulin in Less than 8@Hours)。
FべSEB J、 2:3003−9 (1988)]。
P物質と1種類または複数の種類の特定のアレルゲンは、それらが−緒に作用す るように、例えば、それらは−緒にまたは実質的に同時に、投与されることがで きるうそのような投与は、全身的な吸収を育すどのような経路によっても投与さ れることができ、例えば、1時間以内に別々に投与する等実質的に同時に、ある いは最初にP物質を投与して順次にまたはその逆の順序で投与する等の手法およ び経路によることができる。特定のアレルゲンは、P物質およびその断片の完全 な酵素的分解の前に投与される必要がある。P物質とアレルゲンは幾つかの公知 の経路により投与されることができ、その例は、エアロゾールによる肺の気管支 樹への投与、スプレィまたはノーズドロップによる鼻への投与、舌下投与、経口 投与、および皮下注射、筋肉内注射、またはペニシリンまたはインシュリンに対 する反応を含む緊急の場合には例えば静脈内注射、を含む注射、およびバッカル (bucca 1 )投与を包含する。P物質の断片の投与には、経皮的経路が 特に望ましいと考えられるっ P物質と特定のアレルゲンは、例えば、P物質を舌下投与しかつ特定のアレルケ 〉を皮下的に投与する、またはその他の組合せて投与する等の異なる経路により 、同時または時間を置かずに順次与えられることができる。P物質またはその等 飾物は、1回投与量または分割投与量として、0.01〜10mgの範囲内の没 悸量で、」二記経路により投与されることができる。総投与量の一部は、投与経 路として掲げたリスト内の異なる経路により投与されることができる。どのよう な手法および投与経路を使用する場合ても、適切な間隔でアレルゲンとP物質の 反復投与量を投与することが望ましい。治療は、そのアレルゲンに対する[gE 抗体が明らかに減少するまで、好ましくはIgE抗体が実質的に完全に排除され るまで、可能な限り続けられることができる。
(現在アレルゲン注射療法に使用されている)一般的なアレルゲンは、次の適例 となる投与量て与えられる。アレルゲンは、原抽出溶液の体積当たりのアレル]  : 10w、/Vのブタフサ抽出液として調製する。P物質と一緒に投与する ブタフサの投Ij雫は、個々の場合に、1: to、oooのQ、1mlから1 :10の1m1までの範囲であることができる。類似のW/V没与投与、全ての 環境中の花粉、カヒ胞子、ダニおよび動物ふけ抽出液に適用し得る。1種類以上 のアレルゲンがP1’71Wと一緒に与えられることができる。例えば、ブタフ サ、草本類および木本類花粉に対するアレルギー也者は、同時暴露において、ブ タフサ、草本類および木本!ri花粉抽出液を添加したP物質を受けることがで きる。特に、ブタフサまたは花粉アレルギーを有する中音に対する投与に関して 、P物質は気管支吸入法を用いて吸入され、そして次にP物質の吸入の10分間 後に、ブタフサ、草本類および木本類花粉の増加する投与量が、吸入法により与 えられることができる。
計噺投薬機が、双方を投与するために使用されることができる。週1回づつ4週 間に互って、P物質の増加する投与量が吸入され、その直後にアレルゲンも吸入 さ第1るーそのi4#、の数カ月間に亙り、アレルゲンに対する反応性の変化を 測定するために、花粉アレルゲンに対して量的な皮膚試験が実施される。
付加的に、蜂毒に対するアレルギーの治療方法を本発明に使用し得ることが期待 される。例えば、1毒アレルギーの治療方法は、0.01〜100mgの蜂毒に 範囲付けられたミツハチ蜂毒の段階投与量を添加したP物質の段階付投与量を含 むことができる。多種類の蜂毒が同時に投与され得る。
木tj法による治療の更に別の例は、0001〜250mgに範囲付けられた投 与量てペニシリン等の薬剤を添加した上記投与量のP物質の投与を含む。
IgE媒介喘息を有するサルを確実に特性付けした。回虫抗原に対するIgE媒 介反応性を有するアカゲザルの確立された特性は、1)回虫抗原に対する気道反 応性を有する動物中に常に存在する回虫抗原に対する皮膚反応性[Pa t t ersonR,Ta1bot CH: Re5piratory Re5pon ses in Subhuman Primates with Is{+ee diate Type Hypersensitivity、J、 Lab、 Cl1n、  Med、 73:924−33 (1969); Patt■窒唐盾■ R,Harris KE: Parallel Induction of I gE−Mediated Ascaris Antigen@Airvay Responses and Increased Carbochol^ir way Reactivity in Rhesus Mo獅汲■凾■ by Infection With Ascaris suum、 J、 L ab、 C11n、 )led、106:293−7 (1X85月、 2)動物は、気道反応性を有しないで、皮膚反応性であり得ること[r’att erSOnR,Ta1bot CO: Re5piratory Re5pon ses in Subhuman Primates with Iv唐■р奄 ≠狽■ Type Rypersensitivity、J、 Lab、 C11n、  Med、 73:924−33 (1969): Patt■窒唐盾■ R,Harris KE: Parallel Induction of I gE−Mediated Ascaris Antigen@Airway Responses and Increased Carbochol Ai rway Reactivity in Rhesus M盾獅汲■凾■ by Infection With Ascaris suum、 J、 L ab、 Cl1n、 Med、 +06+293−7 (1X85); Patterson R,Harris KE、 5uszko IM、 Ro berts M、 : Reagin−mediated `sthma in Rhesus Monkeys and Re1ation to Br onchial Ce1l llistamine Re1■≠唐■@and Airvay Reactivity to Carbocholine、J、  Cl1n、 Invest、 57:586−93 (1X76): Patterson R,Kelly JF: Animal Models  of the Asthmatic 5tate、AnnuB Rev爾ed、 24:53−68 (1974)] 、3)回虫に対する気道 反応性を有する動物は何年かに亙って終始一貫して陽性であり得ること[Pat terson R,Harris KE。
5us7ko Tit、 Roberts M、 : Reagin−medi ated Asthma in Rhesus Monke凾刀@and Relation to Bronchial Ce1l Flistamin e Re1ease and Airway Reacti魔奄狽凵@t。
Carbocholine、J、 Cl1n、 Invest、 57:586 −93 (1976); Patterson R,Kel撃■ JF、Animal Models of the Asthmatic 5t ate、Annu、 Rev、 Med、 24:53−6W (!974)] 1.4)回虫による気道抗原接種に対する応答が陰性である動 物を回虫抗原を用いた反復気道抗原接種により反応性とすることはできないこと [Patterson R,Kelly JF: Animal 1lodel s of the Asthmatic 5tate、An獅普B Rev@ed、 24:53−68 (1974): Patterson R ,Harris WE、 l’ruzansky Jl:Tnduction  of TgE Mediated Cutaneous、Ce1lular、  and Airway Reacti魔奄狽凵@1n Rhesus l1onkeys by Ascar弁su+m Infect ion、J、 Lab、 Cl1n、 Wed、 101:W64−72 (1983)] 、5)回虫抗原に対する気道応答を明らかに有していた動物は 、回虫抗原を用いた気道抗原接種に対して終始一貫して陰性であり得、そしてこ の陰性は回虫抗原を用いた反復気道抗原接種にもかかわらず保持されること、お よび6)回虫抗原に対する気道応答性または連続性の皮膚応答性を生じさせる方 法は、若年期における寄生虫の自然感染の残留またはブタ回虫卵(Ascari s 5uus ova、 )による成獣への自動(active)感染の残留だ けであること[Patterson R。
Ta1bot C1’l: Re5piratory Re5ponses i n 5ubhu+ian Primates with I香{eediate Type Hypersensitivity、J、 Lab、 Cl1n、  Med、 73:924−33 (1969); Patt■窒唐盾■ R,Harris KE: Parallel Induction of I gE−Mediated Ascaris Antigen^irway Re 5ponses and Increased Carbochol^irwa y Reactivity in Rh■唐浮■ Mnnkeys by Infection With Ascaris su um、 J、Lab、 Cl1n、 Med、 +06:2X3−7 (1985): Patterson R,1(arris KE、 5usz ko IM、 Roberts M、 + Reagin−mediated  Asthma in Rhesus Monkeys and Re1atio n to Bronchial Cel■ Histamine Re1ease and Airway Reactiv ity to Carbocholine、J、 C11nB Invest、 57:586−93 (1976): Patterson  R,Kelly JF: ^nimal Models o■ the Asth+natic 5tate、Annu、 Rev、 Med、  24:53−68 (1974); Patterson@R。
11arris KE、 Pruzansky JJ: Induction  of IgE Mediated Cutaneous、 be1lular。
andAirwayReac電、ivityinRhesusMonkeysb yAscarissuumInfection、J。
1、ab、 Cl1n、 Med、 101:864−72 (1983)]を 包含し、これらの特性を有するアカゲザルの群れが、ノースウェスタン大学医学 部により維持されている。本実施例に使用したアレルギーサルはこの群れから得 た。
勲句 体重6〜17kgの健晴な雄と雌のアカゲザル(性中調用弁)成獣を使用 した。回虫に対する気道応答性を保持しているタイプ、以前は回虫抗原に対して 気道感受性であったがもはや気道感受性ではなく、しかし回虫抗原に対する皮1 [受性を残留しているタイプ、および回虫抗原に対する気道反応性を有したこと は無いが皮膚反応性を有している動物タイプであると予め特性付けられた、3タ イプのサルについて研究を行った。
抗原および医薬学的薬剤・ 本研究において使用したブタ回虫(Ascaris  suuw)抗原は、グリーア・ラボラトリーズ(Greer Laborat ories、 Lenoir、 NC)から購入した。P物質はシダ?−ケミカ ル(Sigma Che+++1cal Co、、 St、Louis、 11 0)から購入した。
皮膚反応性・ サルに麻酔を掛け、そして静脈内に0.5%のエバンスブルー染 色液を5ml投与した。回虫の10倍希釈溶液シリーズを生理食塩水緩衝液で作 成し、そしてその液を皮下注射した。少なくとも直径10mmの濃青色領域を生 じたものを陽性応答とした。皮膚の終末点力価は、青色を呈した最後の10倍希 釈溶液の濃度であると見なした。
肺機能変数の測定: 全ての研究の前に、動物をベンドパルビタルナトリウム( sodiw pentobarbital)を用いて麻酔して、肺機能測定の基 線を作成した。以下の測定値、呼吸頻度(r)、肺抵抗(R1,)、最大呼気流 速度(PEFR)、1回換気量(Vt)、および動的コンプライアンス(Cdy n)を得た。最大呼気流速度は、(力を掛けない)静聾呼気中の最大の呼気流で ある。測定結果は、基線からの変化量%として表した。陽性応答を、5つの変数 の内の4つが次の値、f+20%、R1,+25%、Cdyn−20%、PEF R−25%、およびV、15%を越える異常性を示した応答であると定義した[ Patterson R。
Flarris KE: Aerosolized Antigen Dose −response 5tudies in Astlma狽奄■ Monkeys、 J、 Lab、 Cl1n、 Med、 92:282−9  (1978)]。
回虫抗原とP物W (10mg/ml )の希釈溶液を、無菌生理食塩水緩衝液 を用いて調製した。観察の最初の期間の後、生理食塩水緩衝液の対照溶液をエア ロゾール投与した[Patterson R,l1arris KF、: Ae rosolized Antigen Dose−respons■ Studies in Asthmatic Monkeys、J、 Lab、  Cl1n、 Ned、 92:282−9 (1978)n o続 けて、P物質または(対照抗原接種のための)生理食塩水緩衝液をエアロゾール 投与し、その10分間後、接種したサルに回虫抗原抗原接種を実施した。
皮膚における皮膚力価の観察二 上記実験中、量的な皮膚の終末点試験を予定プ ロトコルに組み入れなかったが、それは皮膚の力価はアレルギーサルの集団内で は比較的一定であることが知られていたからである。何匹かの動物における回虫 抗原接種に対する気道応答がそのサルのアレルギー状態における変化を示唆した 場合には、全てのサルに、量的な皮膚の滴定終末点試験を実施した。
研究に用いたサルそれぞれについて、皮膚の終末点力価と気道応答の結果を、P 物質と回虫抗原の投与の前と後の回虫抗原に対する皮膚の終末点力価の変化を示 す表■および表IIに記録した。実験、結果および解釈の記載を、各サル毎に提 供する、 表Illは、P物質と回虫抗原の投与の前と後の回虫抗原に対する皮膚の終末点 力価における変化の要約を提供する。
7匹のサル全てにおける、皮膚の終末点希釈溶液濃度の平均対数値における(P 物質とアレルゲンの投与前後の)違いの統計上の有意性は、群内T検定を用いて 検証したつ (表IV上段における)最初の分析において、P物質とアレルゲン の実験直前の皮膚の終末点希釈溶液1度の対数値を、P物質とアレルゲンの投与 後の最初の皮膚の終末点希釈溶液濃度と比較した。その結果、皮膚反応性におけ る有意な減少があることが示唆された[t(6)=−6,1s、P=0.001 3゜(表■v下段における)第2の分析において、P物質とアレルゲンの実験前 の皮膚の終末点希釈溶液濃度全ての平均対数値と、P物質とアレルゲンの投与後 の皮膚の終末点希釈溶液濃度全ての平均対数値とを、各サルに関して計算した。
これらの平均値も有!に相違しており[t(6)=−5,37、P=0.002 3 、P物質とアレルゲンの投与後に皮膚反応性が減少するという知見を確証付 けた。
P物質とアレルゲンをエアロゾール投与されたサルは全て、減少した皮膚反応性 を有することが判明した。皮膚の反応性における減衰の図による説明を、全ての サルに関して、図2.3、および4に示す。反応性におけるこの減少は、多年に 互り回虫に対するIgE抗体の保持を示す2匹の無治療アレルギーサルにおける 、回虫に対する皮膚の滴定終末点の結果を示す図1と、比較することができる。
これらの結果は、20年間以上のこの群れの観察期間に亙って回虫に対して皮膚 反応性のサルにおいて観察されてきたものを象徴している。
448番のサル 197ロー77 10−’ 10 3 1989月 6 SP陽性 A 1,5 陽性 6 S 陰性 A1.5 陰性 7 SP陰性 A1,5 陽性 7 S 陰性 A1.5 陽性 8 S 陰性 A 1.5 陽性 9 S 陰性 A1.5 陽性 10 S 陰性 A1.5 陽性 11 S 陰性 A 1.5 陽性 1990月 8 10” SP陰性 A1.5 陰性10 陰性 ND ll 10−’ ND 12 陰性 ND 1991月 2 陰性 S 陰性 A 1,5 陰性表■(続き) 448番のサル 実験、結果および解釈の記載 !間・ 実験前、448番のサルは最初、回虫抗原に対して気道および皮膚反応 性であった(+97ロー77)。気道反応性は消失したが、回虫抗原に対する皮 膚の反応性は保持していた(1978−89)。
寒翳・ 1989年に、448番のサルにP物質と回虫抗原をエアロゾール投与 した。回虫抗原に対する気道反応性が生じ、エアロゾール投与P物質の不存在下 においても数カ月間保持した。1990年に、448番のサルは、P物質または 回虫抗原、それら単独または組合せに対して応答しなかった。1990年後半に 皮膚反応性の再試験を行ったところ、回虫抗原に対する皮膚反応性は陰性となり 、現在までそれを保持している。皮膚の力価の要約については図4を参照された い。
1F・ 1989年のエアロゾール実験は、P物質と回虫抗原により誘導された 回虫抗原に対する増強された気道反応性を示した。1989年後半の回虫抗原に 対する皮膚の反応性の消失は、エアロゾール投与したP物質と回虫抗原があるア レルゲンに対する皮膚反応性を終rまたは減少させるという予期せぬ知見の獲( 1の最初の手掛かりである。
表1(続き) 612番のサル 6 10−3 S 陰性 A1,5 陰性6 SP陰性 A1.5 陽性 7 SP陰性 A 1.5 陽性 7 s 陰性 A 1.5 陽性 8 S 陰性 A 1.5 陽性 9 s 陰性 A 1.5 陽性 10 S 陰性 A1.5 陽注 目 8 陰性 A 1..5 陽性 1990月 1 s 陰性 A 1,5 陰性 6 S 陰性 A1.5 陰性 7 s 陰性 A1.5 陰性 7 SP陰性 A1.5 陰性 8 10−2 SP陰性 A 1.5 陰性10 10−2 ND ll 10゛2 ND 12 10−’ ND 1991月 2 10−2 8 陰性 A1.5 陰性表1(続き) 612番のサル 実験、結果および解釈の記載 一摩 このサルは、1977〜79年の回虫抗原エアロゾール抗原接種に対して 、比較的一定な気道応答を有していた。この気道応答は1980〜81年に減′ J>シ、モして1982〜89年から存在しな(なったが、皮膚の反応性は保持 2回の1)物質−回虫抗原暴露の後、P物質の不存在下に回虫抗原に対する4回 の応答を行ったからである。回虫抗原に対するこの気道反応性は、1990年1 月までに失われ、そして1990年の6月と8月におけるP物質−回虫抗原エア ロブール!Inにより回1(シなかった。
回虫抗[草に対する皮膚の力価は、1989年6月において10−3であったも のが、1990年には10−2に減少し、そして1991年には10−2を保持 していた、皮膚の力価の要約については図4を参照されたい。
覧−二のサルは、7匹のサルのなかで皮膚の力価の減少が最も少な(、その対数 値のS&少は、実験誤差の限界内なので、全く減少していない可能性がある。
代替的に、本発明者らは、1989年6月の皮膚の力価において一時的な増加が 生じ、と(いてより*¥Iな減衰が生じたのではないかと考えている。この仮説 は、さらなる実験により証明されるか、あるいは否定される必要がある。
表I(続き) 98番のサル +985 10” S 陰性 A 1・5 陰性+985 S 陰性 A 1: 5 陽性1986 1、0−目 S 陰性 A1:St1M性1986 S 陰 性 A 1・5 陰性+986 S 陰性 A 15 陰性 51989 10” S 陰性 A 125 陰性6 1989 SP 陰性  A 1:25 陰性8 1989 S 陰性 A 1:25 陰性9 1989  SP 陰性 A 1:25 陽性+0 1989 S 陰性 A 1:25  陽性7 199OS 陰性 A I=25 陰性7 1990 SP 陰性 A  1・25 陽性81990 10−’ S 陰性 A 1・25 陽性+0  1990 10−’ ND II 1990 10−’ ND +2 1990 10−’ ND 21991 10−’ S 陰性 A 15 陽性3 1991 10−’ N D N D ”実施せず、S−生理食塩水(対照)、5P=P物質、A−回虫抗原表 ■(続き) 98番のサル 実験、結果および解釈の記載 1摩・ このサルは、1985年と1986年には、IQ−I+の希釈溶液濃度 終末、占力価という、高い皮膚反応性を有していたが、回虫抗原による5回の気 道抗原接種の内の2回しか陽性でなかった。従って、このサルには、エアロゾー ルによる回虫抗原を再度抗原接種することはしなかった。
害験 このサルをP物質−回虫抗原エアロゾール研究に用いたところ、10”で 回虫抗原に対する皮膚試験陽性であり、その対数値は1986年よりも減少して いた。P物質と回虫抗原のエアロゾールは、このサルを変換して、1989年9 月に回虫抗原の1・25希釈溶液で陽性気道応答するようにし、そして回虫抗原 の125希釈溶液に対するこの応答性は1990年8月以降も存在し、かつその レベルら保持されている。しかし、1990年8月に皮膚力価は10′に低Fし 、現在までそのレベルを保持している。気道応答は陽性ではあるが、それは15 の回虫抗原においてのみである。皮膚の力価の要約については図2を参照された い。
蟹哲 P物質−回虫抗原投与後に陽性な気道応答性が生じたが、この皮膚の力価 は13力月かけて対数値で6減衰した。このサルの力価は、それ以前は回虫抗即 喫嘴試験または回虫抗原エアロゾール暴露なしに3年間に亙って比較的一定の値 を保っていた。
表■ (続き) 95番のサル 1985−88 10−88 陰性 A 1+5又1;il、:10て陽性 5 1988 SP 陰性 A 1・5 陽性51989 10−’ S 陰性  A 1:25 陰性6 1989 SP 陰性 A 125 陽性8 198 9 S 陰性 A 125 陽性9 1989 SP 陰性 A I・25 陽 性10 1989 3 陰性 A I・25 陽性7 199OS 陰性 A  1:25 陰性8 1990 SP 陰性 A 1+25 陽性81990 1 O−3S 陰性 A 1・25 陽性9 1990 1O−3ND 10 1990 10−3. ND ++ 1990 1.0−’ ND 12 1990 10−’ ND 21991 10−” S 陰性 A15 陽性表!(続き) 95番のサル 価を有していた。このサルは15またはi l 10よりも高度に希釈した回虫 抗原の希釈溶液に対する気道に、答を有していなかったので、このサルをP物質 −回虫抗脣実験に用いたー 人呻 1989年5月の発現において、95番のサルは、109の皮膚試験13 価をFTL、かつ回虫抗原の125希釈溶液を用いた回虫抗原の気道抗原接種に 対して陰性であったが、P物質−回虫抗原エアロゾール暴露はこの動物を回虫抗 原の125希釈溶液における回虫抗原に、答陽性にし7、そして、このサルは数 カ月間125希釈溶液に対する陽性応答を維持したが、1991年現在、15ま ての希釈溶液に対してのみ陽性である。皮膚力価は109から103にまで減衰 し、現在は定ポ的に10−4てあり、その陽性を保持している。皮膚の力価の要 キ′フについては図2を参照されたい。
腎−気道応答はP物質−回虫抗原投与後に増+1比だが、その後減少した。
皮膚力価は、1989年5月には10−9であったが、最初にそれより対数値で 6減↓凭、現在まて1989年5月の値から対数値で5減少した一定の値を保持 しているー 表1(続き) 97番のサル P物質と回虫による治療前の履歴 P物質と回虫による治療後の履歴 12 1987 8P 11性 A ☆2 1988 SP 陰性 A ☆ 5 1988 ]0−’ SP 陰性 A ☆5 1989 S 陰性 A l ij%性6 1989 SP 陰性 A ☆ 10 1999 S 陰性 Δ 陰性 7 1990 SP lu性A * 81990 10’ SP 陰性 A 陽性10 1990 1O−2ND 11 1990 1O−3ND 12 +990 10−” ND 2 1991 1.0−38 陰性 Δ 陰性3 1991 1O−3ND ND=実施せず、S=生理食塩水(対間)、5P=P物質、A−回虫抗原☆=2 つの肺機能変数、肺抵抗および動的コンプライアンスが陽性表I(続き) 97番のサル 実験、結果および解釈の記載 履歴: このサルは、1985年には、10−I+の皮膚終末点力価を有し、回 虫抗原による(3回の)気道抗原接種に対して終始一貫して陰性であった。
実験: 97番のサルを1987年にP物質と回虫抗原のエアロゾール抗原接種 の研究に供したが、その時点における皮膚の力価は10−1であり、そして19 88年には10−8を保っていた。本発明者らは、PYyJ質と回虫抗原は完全 な喘ρ性気道応答を宵さないが、2つの肺機能変数における陽性の気道応答を生 むことを観察した。これらの応答した変数は、(R,−およびCdynと略記さ れる)肺抵抗および動的コンプライアンスであった。肺機能におけるこれら2変 数の異常は、5回の実験において陽性であったi&、陰性となった。P物質と回 虫抗原のエアロゾール抗原接種の後、回虫抗原に対する皮膚の力価は10−1に まで低下し、次いで上昇し、10=3で一定値を保っている。皮膚の力価の要約 については図4を参照されたい。
MfR・ P物質−回虫抗原の抗原接種は、恐らく重度な気道閉塞を表す2つの 肺機能変数における気道応答を変えた。本実験におけるP物質−回虫抗原エアロ ゾール暴露は激しく(6回)、そして皮膚の力価における対数値で7の減少を、 その後対数値で2の増加を、そして次に一定の力価を責した。
表I(続き) 90番のサル 1985 10−’ 2 2 11 8P 陰性 A 1:50 陽性12 陰性 A 1:50 陽性 1988月 2 SP IIJj性 A 1:50 III性9 10中 1989月 5 S 陰性 A 1:100 陽性 1990月 8 10−’ ND lo 10−’ ND ll 10−’ ND 12 10−’ ND 1991月 2 10−’ S 陰性 A 1:5 陽性3 10−’ ND ND=実施せず、S=生理食塩水(対照) 、5P=P物質、Δ=回虫抗原表1 (続き) 90番のサル の皮膚の反応性を有していIこ。このサルは、1985年中、回虫抗原エアロ・ プールに対して反応性であった。
実験 喘密、性応答における神経キニンP物質と回虫抗原の効果を研究するため のプロトコルを決定する予備実験を計画していた時点で、このサルをP物質と回 虫抗原のエアロゾール抗原接種による予備的研究に用い、1987年4こP物質 と回虫抗原の] :50711度を投与し、1988年2月にP物質十回虫抗原 の次回の暴露を行ったところ、1988年9月にtQ−I+の増加した力価を記 録しtこ。
このサルには1990年8月まで皮膚の再試験を行わなかったが、1990年8 月および1990年10月における力価はそれぞれ10−5および10−4であ った。
皮膚の力価の要約については図3を参照されたLl。
解釈: 実験および結果の評価においては、本実験は千−的実験であり決定され たプロトコルではないこと、ならびに本実験は皮膚力価を評価するtこめ(こ計 画されたものではないことを亡れてはならない。1988年9月1こお審する1 0−”への力価の上昇は、既往反応による1988年2月の回虫抗原暴露の結果 てあり得る。それに引き続<1.0−’への減衰は1990年8月よりも力)な り早し1時期(こ起こった可能性があり、従って、それは1988年9月におけ るP物質十回虫抗原の*iiによるものであり得る。
実施例 2 回虫抗原によるエアロゾール抗原接種を行って、次に回虫抗原接種の10分間後 にP物質を投与する処理を2回行ったこと、ならびにP物質を1回投与して、次 にP物質投与の10分間後に回虫抗原による抗原接種を行う処理を行つtここと 以外は実施例1において既に記述した通りに、88番のサルを試験した。
表ll 88番のサル 1988月 I A 陽性 sp 陽性 5 10−” SP 陽性 A 陰性 5 A 陽性 sp 陽性 6 SP 陽性 A 陽性 1990月 9 10” ND lo 10−3 ND 12 10−’ ND 1991月 2 10′□4 S 陰性 A 1:5 陽性3 10−’ ND ND−実施せず、S=生理食塩水(対照) 、5P=P物質、A=回虫抗原表I !(続き) 88番のサル 実験、結果および解釈の記載 履歴・ このサルは、1985年と1986年には10−sから10−6、そし て1988年には1O−7の皮膚の力価を有していた。
実験 このサルを、回虫抗原の後にP物質に、またはP物質の後に回虫抗原にエ アロゾール暴露した一連の実験において研究した。どちらの順序での暴露におい ても陽性の気道応答が生じた。皮膚の力価は、1990年に順次10−3にまで 低下した後、10−4まで上昇し、その値を保っている。皮膚の力価の要約につ いては図3を参照されたい。
解釈・ 回虫抗原またはP物質に対する気道応答が、エアロゾールによるこれら の作用物質の、どちらか一方の順序の投与の後に生じた。5回の実験の後、皮膚 力価は対数値で4減衰し、次いで対数値で3減少したまま一定値を保った。
このサルは、連続的に使用したP物質−回虫抗原の順序とはプロトコルが異なっ ているので、本発明者らの研究論文においては報告しない予定である。
表lll 5P投与直前 SPI投与後 3/21/91に計測したまでの皮膚力価 の皮 膚力価 SP投与後のサルの番号 研究年数 の変動(対数) (対数) 対数 値の変動増加 減少 448 14 =1 4 4 4 合計 521415 37 33 研究年 対数値対数値 対数値 最終対数値2’)1990年8〜9月に実施し た皮膚力価2)10年間の研究の合31 P物質と回虫抗原の投与の前と後の、回虫抗原に対する終末点力価における変化 の要約。
第3列および第4列は、(第2列に示した)それぞれのサルの研究年数に亙る皮 膚力価の変動を示している。サルを研究した延べ52年間において、これらの力 価は対数値で14増加し、15減少した。従って、エアロゾールによるP物質と 回虫への暴露前のこれらの年月における累積変動は対数値で1であった。
回虫を添加したP物質へのl1lWt&、すべてのサルにおける、10年間に亙 る延べ観察期間て対数値て延べ37の減少だけ皮膚の力価は減衰した。7力月間 で、対数値で33の畳材減少の最小変化が生じた。
表III (続き) アカゲザルにおけるIgE媒介皮膚反応性の減少を示す以下の実施例の結果は、 本発明者らがアカゲザル気道においてP物質とアレルゲンの効果を研究していた ときに偶然得られた観察の成果である。IgE抗体の減衰の結果は、P物質をエ アロゾール投与した後に同一の実験においてアレルゲンを投与した後に、生じた 。
そこで、本発明者らは、得られたデータから、神経キニンであるP物質とアレル ゲンが、肺の免疫学的区画において、または全身的に、あるいはその双方におい て、TgE抗体の産生を下方に向けて調節すると結論した。それに内包される機 構はまだ正確には判明していない。そのような変化は、特異的1gEを産生する 8976球における直接的作用の結果、または阻止T細胞を刺激する結果として のIgEのB細胞による産生の阻害による結果束じる可能性がある。
表1v P物*(SP)と回虫(A)の投与前と後の皮膚終末点希釈溶液濃度の対数値を 比較する、群内T検定を用いた統計分析の結果サルの番号 SPとA投与前最後 の SP、!=A投与後最初のP値0゜001 p値0.002 実施fl13 ヒト被験者におけるライグラス抗原に対する皮膚の力価を、以下の実施例におい て示す。患者には、ライグラスアレルゲンのi : to、ooo希釈溶液濃度 の投与を行った。この希釈溶液濃度は、P物質とアレルゲン投与前および直後に おける、重者の終末点濃度であった。図5八と5Bを参照されたい。この患者に は、次の注射を与えた。
表V ヒト被験者におけるP物質(SP)とライグラスのエアロゾール投与の順序04 108/91 SP 2mg + 10−1000^U/mlライグラス04/ +5/91 5P 4mg + 10〜1000^U/mlライグラス04/2 2/91 3P 4mg + 10〜1000 AU/mlライグラス0510 7/91 SP 4mg + 10〜1000^U/−1ライグラス押中的な方 法を用いた、皮膚反応性における変化の監視において、(皮膚試験物を注射した 中央領域に生じるコブである)1疹のサイズおよび(1疹の回りの赤い領域であ る)紅斑のサイズの2つの変数を追跡した。変数の記録のために、111[およ び紅斑の領域をペンでトレースし、そしてそのトレース上にテープを張った漫に それを取り去った。テープ上にはスタンプが残った。次に、このテープを紙に張 り、これにより保存記録を得た。図5A、5B、5C,5Dおよび5Eは、種々 の時点における、l:10.000での重責の皮膚応答のトレースのコピーであ る。図5Aは、紅斑の範囲を決定するための測定の基準として使用する基線であ り、1991年3月15日に得た。図5B、5C15Dおよび5Eは、患者の皮 膚応答であり、それぞれ1991年の5月10日、6月12日、7月12日、お よび7月22日に得た。図6は紅斑全体の減少を示し、図7は1疹のサイズの減 少を示す。
本発明を、主として特定の好ましい実施嬰様に則して記述してきたが、本発明の 範囲から逸脱する事なく改変することが可能なことは理解されるであろう。本出 願の請求の範囲は、本発明およびその主題の全ての変形物、使用、または調整物 を包含することを!図しており、一般的に、本発明が属する分野における公知ま たは慣習的方法によるものとして、あるいは当業者にとって容易なものとして、 本開示から出発して得られる物等を包含する。
配列表 (1)一般的情報: (i)出願人:バダーリン、ロイ ハリス、キャサリン イー (i i)発明の名称:特定のアレルゲンに対するIgE抗体を減少させるため の方法および組成物 (iii)配列の数−5 (2)配列番号1に関する情報配列番号:1:(i)配列の特徴; (A)配列の長さ:11アミノ酸 (B)配列の型二アミノ酸 (C)鎖の数:不明 (D)トポロジー−不明 (i i)配列の種類:ペプチド (xi)配列の記載二配列番号:1: ^rg Pro Lys Pro Gin Gin Phe Phe Gly  Leu Met(2)配列番号2に関する情報配列番号=2:(i)配列の特徴 : (A)配列の長さ=5アミノ酸 (B)配列の型二アミノ酸 (C)鎖の数:不明 (D)トポロジー二不明 (xi)配列の種類:ペプチド (xi)配列の記載:配列番号:2: Phe Phe Gly Leu Met(2)配列番号3に関する情報配列番 号:3:(i)配列の特徴: (A)配列の長さ=6アミノ酸 (B)配列の型二アミノ酸 (C)鎖の数:不明 (D)トポロジー二不明 (i i)配列の種類;ペプチド (xi)配列の記載:配列番号:3: Glu Phe Phe Gly Leu 1let(2)配列番号4に関する 情報配列番号:4:(i)配列の特徴: (A)配列の長さ:4アミノ酸 (B)配列の型二アミノ酸 (C)鎖の数:不明 (D)トポロジー二不明 (i i)配列の種類:ペプチド (xi)配列の記載:配列番号;4: Arg Pro Lys Pr。
Fig、 2 サル 95 Fig、 6 P物質+ライグラス 日付 Fig、 7 P物質+ライグラス 3/15 411 4/15 5/1 5/15 6/1 6/15 7/1  7/15 B/1日付

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.P物質の有効量を、被験者がそれに対してアレルギーであるアレルゲンと共 に投与し、その際P物質と該アしルゲンが一緒に被験者に作用するように投与さ れることを含む、アレルギー性哺乳動物被験者においてアレルゲンに対するIg E抗体を減少させるための方法。
  2. 2.前記被験者がヒトである、請求項1に記載の方法。
  3. 3.P物質と前記アレルゲンが実質的に同時に投与される、請求項1または2に 記載の方法。
  4. 4.前記被験者がそれに対してアレルギーである、1種類以上のアレルゲンが投 与される、請求項1または2に記載の方法。
  5. 5.前記アレルゲンが、P物質のIgE減少活性を有するP物質断片と共に投写 される、請求項1または2に記載の方法。
  6. 6.P物質と特定のアレルゲンの有効量を医薬学的に許容し得る担体中に含む、 医薬学的組成物。
  7. 7.1種類以上のアレルゲンを含有する、請求項6に記載の組成物。
  8. 8.P物質のIgE減少活性を有するP物質断片と特定のアレルゲンの有効量を 医薬学的に許容し得る担体中に含む、医薬学的組成物。
  9. 9.1種類以上のアレルゲンを含有する、請求項8に記載の組成物。
  10. 10.アレルギー反応を誘導する経路により特定のアレルゲンを投与し、かつそ れと同時に該アレルゲンに対するIgE抗体の減少を引き起こすに有効な量でP 物質を投与し、そして前記 IgE抗体が明らかに減少されるまでアレルゲンと P物質の前記同時投与を定期的に反復することを含む、該アレルゲンに対するI gE抗体の存在により特徴付けられる該特定のアレルゲンにより誘導されるアレ ルギーを有する哺乳動物被験者の治療方法。
  11. 11.前記被験者がヒトである、請求項10に記載の方法。
  12. 12.前記アレルギーとP物質の前記同時投与が、前記IgE抗体が実質的に排 除されるまで反復される、請求項10または11に記載の方法。
  13. 13.P物質のIgE減少活性を有するP物質断片が投与される、請求項10ま たは11に記載の方法。
  14. 14.P物質と前記特定のアレルゲンがエアロゾール手段により投与される、請 求項10または11に記載の方法。
  15. 15.P物質と前記特定のアレルゲンがスプレイまたはドロップスにより投与さ れる、請求項10または11に記載の方法。
  16. 16.P物質と前記特定のアレルゲンが舌下投与される、請求項10または11 に記載の方法。
  17. 17.P物質と前記特定のアレルゲンが経口投与される、請求項10または11 に記載の方法。
  18. 18.P物質と前記特定のアレルゲンが注射により投与される、請求項10また は11に記載の方法。
  19. 19.1種類以上のアレルゲンが投与される、請求項10または11に記載の方 法。
  20. 20.P物質と前記アレルゲンが実質的に同時に投与される、請求項10または 11に記載の方法。
  21. 21.前記アレルゲンが鼻腔内投与される、請求項10または11に記載の方法 。
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