JPH06507610A - 酸化防止剤及び細胞保護剤として有用なプルプロガリンを含む医薬用組成物 - Google Patents
酸化防止剤及び細胞保護剤として有用なプルプロガリンを含む医薬用組成物Info
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- JPH06507610A JPH06507610A JP4509614A JP50961492A JPH06507610A JP H06507610 A JPH06507610 A JP H06507610A JP 4509614 A JP4509614 A JP 4509614A JP 50961492 A JP50961492 A JP 50961492A JP H06507610 A JPH06507610 A JP H06507610A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
酸化防止剤及び細胞保護剤として有用なプルプロガリンを含む医薬用組成物
本発明は一般的に、生体医学的に通用可能な酸化防止剤に関する。さらに詳しく
は、本発明は、プルプロガリン及びプルプロガリン・グルコシド類の遊離at素
基捕捉性に関わるものである。
血流中では、酸素の約5%が、過酸化基02や水酸基OHなどの遊離酸素基とし
て形成される。この遊離酸素基は毒性が高く、細胞や[織に不可逆的酸化損傷を
引き起こすことがあり帰る0例えば臓器移植、バイパス外科手術などの間、生体
器官や組織への正常な血流が中断された場合〔イスケミア(虚血)として知られ
ている外料処l〕、組織中に酸素が再導入されると過酸化物の産生がいちじるし
く増加し、二次的水酸基が形成され、明かな細胞毒性が発揮される。イスケミア
復に生じる過剰の遊離基の主たる発生源はキサンチン・デヒドロゲナーゼである
。このものは、通常はプリン塩基からニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチ
ドの酸化物にエレクトロンを移送する酵素である。酸素欠乏状態にある間、この
酵素は急速に不可逆的にキサンチン・オキシダーゼに変換される。これは、その
エレクトロンを直接酸素に移行さることによって大量の過酸化物を生じる酵素で
ある。
遊離酸素基は重要な生体分子を攻撃して損傷を与えることが有り得る。細胞膜内
では、 OHが、脂買過酸化として知られている連鎖反応を開始させることがあ
り得る。この反応では、高不飽和脂肪酸が破壊されて水溶性n*となり、その結
果、膜形態が破壊される。*の過酸化は、リソソームのハイドロラーゼの細胞質
への放出による細胞死滅をまねくことがある。遊離酸素基は、DNAに突然変異
を起こさせることがあり、また、ヒアルロン酸及びその他の巨大分子を解重合さ
せることがある。
生体はいくつかの防msi横を持ち、それによって酸化による損傷が最小限にと
どめられている。その一つとしてスーパーオキシド・ジスムターゼの関与する酵
素機構があり、これは2fllの02遊離基と水素との組合わせに接触的に作用
して過酸化水素を形成させるものである。過酸化水素は比較的毒性の低い分子で
あり、カタラーゼなどのパーオキシダーゼによって除去される。もう一つの防衛
機構は、ビタミンE(1−コフェロール)など天然の酸化防止物質によって与え
られ、細胞膜に疎水性コアを生じ、細胞液中にグルタチオン及びアスコルビン酸
を生じるものである。この種の酸化防止物質は、細胞中に通常生じる過酸化物の
大部分を解毒するのに適当である。しかし、このものは、イスヶミアの期間後に
組織に酸素が再導入されたときに生じる大幅な過酸化物産生の増加には対応でき
ない。
従って、特に、心臓、肝臓、腎臓などの器官のイスヶミアが関与するような手術
など、外科的処置に伴って生じることのある遊離酸素基の障害を阻止叉は軽減す
るためには、治療的に有効な酸化防止剤が必要となる。
虚血−再潅流における損傷を軽減するための遊離基捕捉剤として用いるべく、こ
れまでに提案されている物質としては、アロプリノール、アスコルビン酸、 d
l−トコフェロール、ビタミンE。
及び、6−ヒドロキシ−2+ 5+ 7 + 8−テトラメチルクロマン−2−
カルボン酸(トロロックス: Trolox) (例えば米国特許第4.877
.810号am書を参照)などがある、スコツト等(5cott etal、、
J、^−,Oil、Che−、Soc、シー:200−203 (1974)
) i!、 食品及び脂肪類を保存するための酸化防止剤としてのトロロックス
の原デザインを報告している。
関節炎、炎症、ならびにある種の癌などの疾病の病因における、また、老化にお
ける遊離酸素基の重要性も認識されている0例えばクロス等(Cross et
al、、^nn、 Int、 Wed、 107: 526−545)を参照
、ビタミンEは一般に、これまで知られた最良の天然酸化防止剤であると考えら
れている。しかし、このものは、特に緊急条件のもとでは特に満足すべき治療用
酸化防止剤とはいえない、なぜなら、このものはきわめて親油性であり、細胞に
よる取り込みが緩慢だからである。
プルプロガリン(purpurogallin)は、メルク・インデックス第1
1版のエントリ一番号7963に記述されている既知化合物である。化学的には
下記の構造を有する2、3. 4. 6−テトラヒドロキシ−5H−ベンゾシク
ロへブテン−5−オンである。
このものはピロガロールの酸化によって造られる。その代表的用途は、食用及び
非食用の油脂、炭化水素系燃料及び潤滑油への添加剤であり、酸化や金属汚染を
阻止するのに用いられている。
米国特許第4.181.545号明細書(発明者アンダーソン)には、ゴム基質
固体推進薬用の高分子バインダーのための加硫系における添加剤として、プルプ
ロガリン及びその他のヒドロキシ置換芳香族化合物を用いることが記述されてい
る。これらの化合物は、加硫作用を併進し、また、そのままでは未加硫又は加硫
高分子系の酸化分解を促進するような金属イオンと複合体を造るものと報じられ
ている。
本発明の目的の一つは、なかんずく再潅流において用いられる、これまでより効
果的で、生体医学的に容認され得る酸化防止剤を提供することにある。
本発明は、プルプロガリン及びそのグルコシド類が、予想に反して、生体医学の
利用分野で酸化防止剤及び細胞保護剤として有用かつ効果的であるという発見に
基づくものである。このような利用分野におけるプルプロガリンの効果は、トロ
ロックスやアスコルビン酸など、これまで用いられていた酸化防止剤の効果より
大である。このものは、イスケミア壕の患者の血液を処理して、イスケミア壕の
血液の組織及び器官への再潅流によって酸化的遊離基がこれらに引き起こす損傷
を軽減するのに特に有用である。
プルプロガリンは非毒性であり、安定で、自然状態で血流中に数週間存続する。
本発明の一つの特色は、細胞保護用酸化防止剤として用いるためのプルプロガリ
ン及びそのグルコシド類を提供する点にある。
本発明のもう一つの特色は、哺乳動物における酸化防止剤及び細胞保護剤として
有用な組成物を提供することにあり、その組成物は、生理学的に容認し帰る助剤
と組み合わせて、有効量のプルプロガリン又はそのグルコシドを含むものである
。
さらにもう一つの特色として、本発明は、哺乳動物の血液中の酸化性遊離基の濃
度を低下させる方法を提供するものであり、その方法は、哺乳動物の血液を生体
内で有効量のプルプロガリン叉はそのグルコシドで処理することを含む。
添付図面において、
第1図は、以下の実施例1によって得られた結果を図式によって示すものである
。
第2図は、以下の実施例2によって得られた結果を図式によって示すものである
。
本発明の好ましい操作手順は、プルプロガリンを酸化防止剤として用いて、器官
の虚血−再潅流障害を軽減することにある。そのような目的に対して、適切な、
生理学的に容認し得る担体中の。
液状の、有効量のプルプロガリン組成物を、イスケミア徨の器官の再潅流の直前
に、再潅流させるべき器官の近接部位において患者の血液中に注入する。再潅流
させるべき器官の近辺にこの注入を行えば、プルプロガリンの必要量が少なくて
すむ、任意の好都合な箇所でプルプロガリンを血流中に普通に注入することによ
っても望ましい結果が得られるが、それは無駄であり、その場合はより大量のプ
ルプロガリンが必要となる。しかし、負傷した患者の場合などは、別の部位への
注入もやむを得ない、また、適当な担体とともに経口投与することも可能である
。
本発明のプルプロガリンとともに用いるに適当な生理学的に容認し得る担体には
、水、食塩水、好ましくは、等張食塩水、あるいは、血液と容易に混合し、相溶
性である、普通に用いられるカージオプレシック(cardioplegic)
溶液が含まれる。患者に投与するための注射用プルプロガリン溶液の担体として
最も好ましいものは、患者自身の血液、又は患者と同じ型の血液、の検体である
。これらは通常、イスケミアが関与する外科手術の現場で入手することができる
。これは患者に対して理想的な生体適合性媒体となる。
プルプロガリンの投与量は、患者の体重や血液能力によって異なる。一般には、
患者の体重kg当たり約0.3 mg −15■g、好ましくは約0.5−10
1g、を患者に与えることが好ましい、普通の体重と血液能力を持つ成人の患者
の場合、約3 mg −100mgのプルプロガリン量が適当である。子供や動
物に投与する場合は、患者の体重に比例してこれらの量を適宜調節することがで
きる。
投与すべき溶液中のプルプロガリンの濃度は特に重要ではなく、投与する者が容
易に工夫することができる。一般には希薄溶液が望ましい。プルプロガリン溶液
はゆっくりと、例えば10−20分かけて患者に投与することが好ましく、その
ため、このような条件のもとでは希薄溶液の方が投与しやすい。0.1−101
H1好ましくは0.2−5−にの濃度の溶液が適当である0本溶液の投与中は、
患者の状態やバイタルサインを監視し、必要なら投与速度を調節するべきであろ
う。
本発明をさらに以下の非限定的な実施例によって説明する。特に断りのない限り
、使用した全ての化学薬品は試薬グレードで、シグマ社(Sigma Chem
ical Co、、 St、 Louts、 No、、 Ll、S、A、)から
供給を受けた。プルプロガリン及びトロロックスはアルドリッチ社(Aldrt
ch Chemical Co、)から入手した。AAPII C2,2” −
アゾ−ビス−(2−アミジノプロパン)塩酸塩〕はポリサイエンス社(Po1y
sciences Inc、)から供給を受けた。
111」
本実施例では、ヒトの赤血球を用いて実験を行った。すなわち、種々の量のプル
プロガリン又はトロロックスの不存在及び存在下の反応混液中で、 AAPHの
熱活性化によって生じる遊離基を赤血球に接触させて、こうした条件下でのプル
プロガリンの細胞保護能力を判定した。
新鮮なヒト赤血球を、食塩水中で1500 g x 10■1nの遠心分離によ
って少なくとも3回洗浄した0次いで、燐酸塩緩衝食塩水(pH7,4)中20
%RBC!!濁液を調製した。 (Miki et al、。
^rch、Biochem、Biophys、258: 373−380. 1
987 )。
アゾ開始剤、2.2′−アゾ−ビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩(^^PF
I )の熱活性化によって遊離基を発生させた0反応混液(0,5■L容)は、
101に燐酸塩緩衛食塩水中G:10%赤血球細胞(RBC)懸濁液、 AAP
H(最終濃度レベル100−阿)及び種々の濃度レベルのプルブロガリンを含ん
でいた。この混液を、ゆっくりIllしながら37℃で 180分間培養した0
反応混液の35置1分を取り出して、 1.5 mLの食塩水で希釈し、遠心分
離に(1500g、 10 win )かけた、この上澄液の525 mMにお
ける吸収度をPB^対照物と比較した。同様に、反応混液を1.5 mLの蒸留
水で処理して、2分間超音波処理し、完全な溶血状態を得た。
溶血率は前述のMiki et alの文献に従って算出した。
第1図は、その結果を図式によって示したもので、酸化防止剤(プルプロガリン
及びトロロックス)の濃度の上昇にともなって赤血球溶解阻止率が上昇している
ことを示している。細胞保護剤の酸化防止効率を特徴づける重要な指標は、細胞
溶解の50%阻止車(IC%(1)を達成する薬剤濃度である。プルプロガリン
では、IC,、は0.12置にであり、トロロックスでは、約0.74■Nであ
る。
すなわち、プルプロガリンは、トロロックスの場合に必要な量のたった6分の1
の濃度で細胞溶解を50%防護する。従ってプルプ支11ユ
本実施例では、ラットの肝細胞を用いて実験を行った。すなわち、種々の濃度レ
ベルのプルプロガリンの存在及び不存在のもとに肝細胞に遊離基を作用させた。
肝細胞は、プリンセン等(Princen et al、、 J、 Cl1n、
Invest。
78: 10B4−1071 (1986) )の方法によって、雄スプラグ・
ドーリ一種ラット(400g −450g>がら調製した。ただし、肝臓への潅
流は、まず250 sL f) 0.5 sM EGTA及び、142 mN
NaCl トロ、7mN KCIとを含む10 MMヘペス緩陽液(pH7,4
)を20 sL/mln。
の速度で重力滴下させ、次いで、セグレン(Seglen、 Exp、 Ce1
l。
Re@、 82: 391−398 (1973)) G:従ッテ、 5 sM
CaC1z及びO,OS%コラ−ゲナーゼを含む100■Lのマグネシウム不
合ハンクス平衡塩類溶液を用いて行った。その地金ての細目は、これまでに文献
に記載されている通りである。 (wu et al、、 Biochem、
Ce1lBio1.68.1189−1194. (1990)) 。
遊離基の検討は、細胞媒体を除去し、この細胞に、 66.7 IU/Lのキサ
ンチン・オキシダーゼ< XOO>及び2 sMのヒポキサンチン(これら2者
は遊離酸素基を発生させるためのもの)を含む3mLの0.05 N燐酸曹達緩
衝食塩水(PBS) (pH7,4)を加えて行った。プルプロガリンの各濃度
レベルにおける効果を比較する基準は、各培養皿における同一世代の105個の
細胞の95%にネクローシス(壊死)を起こすに要する時間であった。酸化防止
剤の存在する場合、それをxOD及びヒポキサンチンとともに細胞に加え、評価
者が無作為に選んだ3組について盲検を行った。
プルプロガリン溶液は、あらがじめ少なくとも30分間脱ガスしたPBSを用い
て調製した。プルプロガリンは部分的水溶性であるため、 4 sM漬震度レベ
ルプルプロガリン溶液は、短時間の超音波処理によって調製した。固体プルプロ
ガリンがほぼ完全に溶解した徨、 pHを 7.40± 0.05に調整した。
対照群は、細胞のみを含むPBS、あるいは、PBSと XOD、又は、PBS
とヒポキサンチンを細胞とともに培養したものからなる。
結果を第2図に図式的に示す0図において、垂直軸は、肝細胞100.000個
にネクローシスを起こすのに要する時間を分で表している。水平軸は、種々の試
験に用いたプルプロガリンの濃度をIMで表している。同一濃度レベルのいくつ
かの実験の平均値を示し、スチューデント式tテストを用いて統計解析を行った
債である。
データは平均上SD(標準偏差)として表した。対照との比較として、データの
統計的有意差をP値< 0.05によって示した。
第2図は、ラット肝細胞に対するプルプロガリンの投与量依存効果を示す、プル
ブロガリンの濃度が高まれば、遊離酸素基にさらされた肝細tm too、oo
omがネクローシスを起こすに要する時間(分)が長引く。プルプロガリンによ
って最善の細胞保護効果が得られるのは3−M濃度レベルにおいてであり、この
濃度レベルで、肝細胞がネクローシスを起こすに要する時間は30分にまで引き
延ばされた。対照群(すなわち、添加物なしのヒポキサンチン及びXODにさら
された肝細胞)では、約6分で100.000個の細胞に明確なネクローシスが
生じた。
さらに検討を重ねるため、ラット肝細胞を培養し、ウー等の文献(前述)及びC
l1n、 Ches+、 36: 1172−1173 (抄録) 、 199
0の手順に従って、添加剤としてプルプロガリン及びトロロックスを用いて遊離
酸素基による損傷を試験し、以下の第工表に示すような結果を得た。
第」二量
遊離酸素基層g徨の
105ラツト肝細胞の
添加剤を加えない対照試験では、細胞は、遊離酸素基にさらした場合に約6.5
分生存した。これは、同等量濃度の場合、プルプロガリンは、ビタミンEから導
かれた有力な酸化防止剤であるトロロックスよりも、ラット肝細胞に対して明ら
かに保護作用が優れていることを示す。
実施例3
ヒト心室筋細胞を取り出し、ウー等の文献(前述)に記載されている方法及び手
順を用いて、プルプロガリン及びトロロックスの遊離酸素基損傷に対する保護作
用を試験した。結果を以下の第1I表に示す。
第」L轟
遊離酸素基損傷後の
1(Is慣の筋細胞の
添加剤を用いない対照試験では、細胞は、遊離酸素基への暴露渣2分間生存した
。
第1+表に輻じた各結果は、密に条件を揃えた5−7回の繰り返し実験の平均値
である。この結果は、プルプロガリンが、特に0゜5−に以上の濃度レベルで、
本試験におけるトロロックスより少なくとも一桁、筋細胞の保護作用が優れてい
ることを示している。
11五1
ラット腎臓脈管膜細胞を取り出し、ウー等の文献(前述)記載の方法及び手順で
、遊離酸素基損傷に対する保護作用について、同一濃度範囲におけるプルプロガ
リン対トロロックスの試験を行った。試験した全ての濃度レベルにわたって、プ
ルプロガリンがトロロックスよりも実質的に優れた腎臓細胞保護作用を示した。
結果を以下の第m表に示す
LL真
XOD (66,7IU/L)及び
ヒポキサンチン (0,5mW)
に暴露した
0 (対照) 5.7 5.7
0.13 11.5 6.4
G、25 13.4 6.8
0.50 16.0 ?、4
1.00 19.4 7.8
え1亘1
ラットの肝臓について生体内試験を行い、部分的肝臓虚血−再潅流におけるプル
プロガリンの細胞保護効果を判定した。
ウー等の文献(wu et al、 Hepatology 13: 5)5−
580 (1991) )に記載されているモデルと同じものを用いた。要点を
いえば、モデルは、左門脈、左肝動脈及び左胆管を鉗子上めすることによって、
肝臓の左側票、中葉およびスビゲリウス集に血液を供給する血管を閉鎖すること
からなる。右側の門脈、肝動脈及び胆管は、内部短絡流として自然に保った。−
夜食餌を断ったスプラグ・ドーリ一種ラット(0,3−0,4kg)を用いて血
管閉鎖を行った。イスケミア絆了の約45秒前に、 3−Lの食塩水(対照)、
あるいは、プルプロガリン又はトロロックス(以下に示す濃度レベルで)を含む
食塩水を、隨茎血管中に3分間かけて注入した。続いて24時間再潅流を行った
0次に、ネクローシスの程度(肝臓湿重量を基準にして)を、現在広く認められ
ている組織化学的方法(Fred−eriks et al、、 Exptl、
Mo1. Path、 41: 119−125.1984 )によって定量
解析した。
結果を以下の第■表に示すが、これから、プルプロガリン投与量をラットモデル
の体重kg当たり 4.4から 18μ■olesに増加すると、肝臓ネクロー
シスの程度が著しく軽減されることがわかる。これは、注入プルプロガリン投与
量を増すにつれて器官回復がいちじるしく増加することにも現れている。全ての
濃度レベルで器官回復が対照に対して統計的に有意義であること、また、用いた
有効投与量が全て体重kg当たり μ−ole単位であることは注目にflする
。
1ヱ1
部分的虚血−再潅流を受けたラットに対するプルプロガリンの効果
対照 プルプロガリン
食塩水のみ 4.4 8.8 18
注入薬量 (酸化防止剤なし)(μmo1es/kg体重)平均ネクローシス(
重量%> 30.3 17.7 7.3 4.4±SD 11.9 4.6 4
.9 1.1肝臓回復% O427686
ラツト個体数 6 6 6 6
P債対対照 0.05 G、005 0.001P憧< O,OSは統計的に有
意義である。
11五1
本実施例では、ウサギの心臓虚血−再潅流における生体内でのプルプロガリンの
細胞保護効果を試験した。
ニュージランド白ウサギ(体重3.0−3.5 kg )をケタミン(35−g
/kg )及びアトラベット(0,4%g/kg )の筋肉内注射、及びアトロ
ビン(0,1%g/kg )の静脈注射によって麻酔させた。
動物の前頭域を刺毛した徨、気管切開を行い、バーバード小動物呼吸器及び、酸
素中2.5%のニドラン(ethrane) (又はエンフルラン(enflu
rane )を含む混合ガスを用いて、陽圧呼吸によって動物に通気を行うこと
で麻酔を維持した。正中線胸骨切間を施した。6膜を開き、心臓を露出させた。
ウサギの左心室及び心尖の大部分に血液を供給する前心室冠状動脈の主分技(左
回旋冠状動脈ともいう)を、心尖から房室溝までの172ないし2/3の箇所で
、5−0絹糸を用いて1時間一時的に結紮した。閉鎖を解放する約1分前に、右
外部頚静脈から 1mM供試溶液30−mlを一挙に注入した。対照動物では、
供試溶液の代わりに通常の食塩水3〇−麿lを一挙に与えた。いずれの場合も、
次いで3時間再潅流を行った。
その壕、心臓を採取し、酵素活性を調べるためにテトラゾリウム染料で染色し、
面積測定によってネクローシスの範囲を判定した。
リスク分野を判定するために、心臓の原結紮を強め、大動脈に22Gアンギオカ
ス (angiocath)を挿入して30 mLのエバンス・ブルー溶液を注
入した0次に心臓を横方向に21−厚の薄片にスライスし、1.25%ニトロ・
レッド・テトラゾリウムで30分染色した。ニトロ・レッド・テトラゾリウム非
染色俸を透明アセテート紙上にトレースし、コンピューター化面積測定によって
ネクローシス分野の面積を計算した。
結果を以下の第V表に示す。
1兄1
プルプロガリン
対照食塩水 (8,6−10u moles/kgLすl 立11uルユ
リスク分野における
器官ネクローシスの
平均%(±S D ) 46.6± 10 11.8± 6.2器官回復率平均
% 075
ウサギ個体数 66
P値対対照 <0.001
ここで比較的低い投与量によって75%平均器官回復車が達成されたことは、統
計学的にも、臨床的にも、きわめて有意義である。これは、この心臓モデルの条
件において単一化合物を用いて示される最高の心筋回復といえよう。
11■ユ
本発明に従って、前述の方法及び手順によってプルプロガリンのジグルコシド(
C23H2801@)を使用し、赤血球、肝細胞、及び筋細胞、並びに、前述の
ような肝臓及び心臓のモデルにおいて保護作用を確かめた。このものはプルブロ
ガリン自体と同様の効果を示した。高性能液体クロマトグラフィーによって別の
グルコシド(恐らくモノ体)が単離され、これを試験した。この化合物もプルプ
ロガリンと類似の行動を示した。このようにして、プルプロガリン、そのモノグ
ルコシド及びジグルコシドのいずれも、細胞内及び生体内で優れた細胞保護剤と
なる。
阻止率 [〃]
冨さ呂円冒X沼256 gワ9のψqへQ□ 時間 粉)
国際調査報告
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、SE)、0A(BF
、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、TG
)、AU、 BB、 BG、 BR,CA、 C3,FI、 GB、 HU。
J P、 KP、 KR,LK、 MG、 MN、 MW、 No、 PL、R
O,RU、SD
Claims (12)
- 1.生理学的に容認し得る補助剤と組み合わせて、有効量のプルプロガリン又は そのグルコシドを含有することを特徴とする、哺乳動物の酸化防止剤及び細胞保 護剤として有用な組成物。
- 2.活性成分がプルプロガリンである請求項1に記載の組成物。
- 3.補助剤が水性液体である請求項2の組成物。
- 4.補助剤が水、 生理的食塩水又は全血である請求項3の組成物。
- 5.哺乳動物の血液を、有効量の、請求項1に記載の組成物を用いて生体内で処 理することを特徴とする、哺乳動物の血液中の酸化性遊離基濃度を低下させる方 法。
- 6.哺乳動物の血液を、有効量の、請求項4に記載の組成物を用いて生体内で処 理することを特徴とする、哺乳動物の血液中の酸化性遊離基濃度を低下させる方 法。
- 7.有効量の、請求項1に記載の組成物を生体内で血液に添加することを特徴と する、イスケミア後に哺乳動物の器官への血液を再灌流させる間のその器官にお ける組織障害を軽減させる方法。
- 8.有効量の、請求項4に記載の組成物を生体内で血液に添加することを特徴と する、イスケミア後に哺乳動物の器官への血液を再灌流させる間のその器官にお ける組織障害を軽減させる方法。
- 9.哺乳動物の体重当たり約0.3−15mgの量のプルプロガリンを投与する 請求項4の方法。
- 10.哺乳動物の体重当たり約0.5−10mgの量のプルプロガリンを投与す る請求項5の方法。
- 11.有効量の、生理学的に容認し得る、プルプロガリン又はそのグルコシドを 含む組成物を用いて生体内で血液を処理することによって、哺乳動物血液中の酸 化性遊離基濃度を低下させるためのプルプロガリン又はそのグルコシドの使用法 。
- 12.哺乳動物血液中の酸化性遊離基濃度を低下させることを目的として、生体 内でその血液を処理するための、生理学的に容認し得る組成物を調製することに よるプルプロガリンの使用法。
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