JPH06504700A - 吸収性物品用インサート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収性物品用インサート 本発明は男性使用者に携帯され、使用時には吸収性物品、例えばおむつまたは失 禁防護帯などの吸収性物品内に入れ着用者の性器の周りに配置されることを目的 としたインサートに関するものである。

成人用の失禁防護帯を設計する場合、失禁の程度、従って体液の排出量が人それ ぞれによって大きく差ができることを念頭におくことが必要である．しかのみな らず、物品の必要な吸収性は同一個人に対して変わる。例えば、失禁帯は日中ほ ど頻繁に取替えることがないので、夜間における物品の体液量の吸収をより多く することがしばしば必要である．このような差のある吸収性必要度に応ずるため には、従って成人用失禁帯を種々の寸法に製造することが必要である．しかしな がら、寸法範囲を広くすることは製造費や倉庫保管費の増加を招くことになる． このような結果から、寸法数をできる限り抑えることが望ましい。

さらに失禁防護帯は着用すると幅が狭く不連続で、漏れないように高い信頼性が あることも必要である．失禁防護帯の寸法は防護帯の吸収性次第で決まるので、 防護帯は利用できる吸収材料を十分に利用させ得るような方法において構成され なければならない．このため男性用失禁帯の場合には特別な問題が起きる．その 理由は男性の解剖学的構造は排出体液が失禁帯のどこに当るのかを正確に知るこ とを困難にしているからである．これは着用者の陰茎が、例えば着用者の動き次 第で失禁帯内で動くことができるためである．陰茎は初めは不適当な位置、例え ば着用者の腹の方に向って、または失禁帯の一方の縁に向って指向するように間 違って失禁帯を位置決めすることもあり得る。このような間違った失禁帯の位置 決めは失禁者が身体障害者であってその手を適正に使用できないためで、このこ とは老齢化の進んだ男性には極く普通のことである．また別の理由は失禁帯を付 けている人が失禁帯の位置決めの仕方に馴れていないからとか、あるいは急ぎ過 ぎるためであるとかの理由であることもある。

失禁帯内の陰茎の位置次第で吸収性材料の無作為的に選ばれた部分が液の吸収に 利用される．この点で、失禁帯の一つの縁部分が液の浸潤を受け、さらに液が排 出されると、この液は、吸収性材料の各部分が液の吸収乃至取上げに今まで使用 されていなかったにも拘らず、今度は位置を変えて失禁防護帯から漏出するとい う大きな危険がある．着用者の陰茎が腹部の方へ垂直方向に向けられている時に は尿がはね返り失禁防護帯から漏れ出すという特別な危険がある．これは第一義 的には失禁者があお向けに臥する時におこる問題である．病院での看護を受けて いる多くの男性失禁者は床ずれをしているので、こういう患者の看護は、尿漏れ に関連した問題が解決されて敷布や衣服の交換必要度数が減少すれば、非常に看 護し易くなろう．加齢者の陰茎は小さく退化しているので特別な問題があるとい うのは採尿管、採尿瓶または陰茎に嵌装させる用途の同類の装置を用いることが できないからである．機能良好な失禁防護帯の必要性はこうしたことになやむ男 性失禁者の場合には特に大きい。

現在男性失禁者に使用されている失禁防護帯の大部分は主として女性失禁者に適 する構造になっているからである、このことは特に男性用に設計された失禁防護 帯が入手できないのではなく、成人失禁者の大部分が女性であるということが主 な理由である１女性失禁防護帯の使用は従って使用者の大部分に対して漏れのな い十分な信頼性を与えるものである。同時に、失禁防護帯の種々の変型数は低く 抑えることができ、これは先きに述べたごとくコスト的に有利となる。

女性の着用者は尿道の開口部を中心に比較的よく限定された部域内で失禁防護帯 を湿らせるのが普通であるので、女性用の失禁帯で吸収性を最適にし漏れの危険 性を減少させることは比較的簡単である。このように、女性用失禁防護帯は湿潤 が最も発生し易い部域内に比較的高い吸収性を有するが、防護帯の残りの部分の 吸収性は低い、この種の失禁防護帯が男性失禁者により使用される場合には、最 初の放尿を受取る防護帯止の位置乃至箇所を制御することは不可能であるので、 漏出の危険性は勿論高い、漏出の危険性を減少させるために多数の多少とも満足 な手段を取ることが今までから必要であった。例えば、男性失禁者が二つの失禁 防護帯を同時に用い、一方の防護帯で陰茎および陰嚢の周りを包み、他方をこの 包みの外側に配置するのが今までのやり方として普通である。この解決法は漏れ 防止という視点からは有効であるが、大きくふくらんだ包みを在来の衣服の下側 にかくすことができないので不連続性の必要が行えない、放出液量に関してのみ 実際に必要な吸収性より大きい吸収性を備えた失禁防護帯を男性失禁者が使用す ることばも異常ではない。

ＥＰ　１４０４７８号には吸収性材料を充填した液不透過性袋の形にした失禁防 護帯が記載されている。この袋には体液が通り抜けて吸収性材料内に入る場合の 通り抜は用の開口は設けられている。男性失禁者用に企図された一実施例の場合 、ポケットがこの袋の開口近くに設けられている、この防護帯を着用すると、着 用者の陰茎は下方へポケット内へ押入されるので、排尿はこの開口を案内されて 通り袋内で吸収される。この失禁防護帯内への液の流入はある範囲まで制御され るがそれでもこの防護帯には幾多の欠点があって困る０例えば、上記ＥＰ　１４ ０４７８号の構造の失禁防護帯は着用者の陰茎が防護帯に使用中にぐっと締め付 けられて保持されるので、着用感が特によくない０着用者が何か違った歩き方乃 至は動き方をすると、防護帯もまた着用者のこの動きに伴って律動的に動くので これが当然不快感と呼びさらに着用者の陰茎を防護帯のポケットから滑り出させ る。この問題は失禁防護帯の寸法が増大するのに伴って次第に顕著になってきて いる。全ての***機能、即ち排尿および排便の両方の失禁を制御できない人達用 の大型の失禁防護帯の場合には、ＥＰ１４０４７８号に従ったポケットの配置は 適切な解決とはならない、しかし、この公知の防護帯は尿失禁だけに苦しむ人々 用のものであるので比較的小型につくることができる。こうした公知の失禁防護 帯の別の欠点は種々異なる程度の失禁に苦しむ人々に適合するために相互に異な る吸収性を備えた多数の異なる寸法構造にしなければならないことである。

５Ｅ８９０３８６９−９号にはおむつまたは失禁防護帯の内部に使用されるよう に企図された吸収性インサートが教示されている。このインサートは液透過性が 相互に異なる二枚のケーシング層間に密閉された吸収体乃至パッドよりなる。こ の場合、使用時には着用者に面するようにした内側ケーシング層は使用時におむ つ乃至失禁防護帯の方に面するようにした外側ケーシング層より大きい液透過性 を備えている。このインサートの基本概念はインサートに吸収される体液はゆっ くり制御された方法でインサートの外側ケーシング層を通過しおむつ乃至失禁防 護帯に捕集されるという概念である。しかし、インサートからおむつ乃至は失禁 防護帯への液の移送はあまりにも緩徐に過ぎ、その結果、排尿時には液で充満し てこれがインサートの縁を越えて流れ出して漏れを起すことになるということが 判明した。さらにまた、インサートからおむつ乃至失禁防護帯への液の移送が緩 徐であるため、インサートは各排尿後長い時間湿ったままになる。インサートは 、着用時、着用者の性器の上にきて着用者の皮膚と直接接触するので、湿ったイ ンサートを着用しているのは特に不快で皮膚を刺激する。

しかし、本発明は、公知の失禁防護帯や失禁用インサートの欠点を除去する男性 失禁者用の失禁防護帯を提供せんとするものである０本発明構造のインサートの 主たる特徴はカップ乃至盆形形状で液がインサートを貫流することを可能にする 少なくとも一つの開口を備えていることと、弾性装置がインサートの周りに設け られ、これによって使用時にインサートの盆形形状を維持してインサートを着用 者の性器の周りに保持するようにしたことにある。

本発明の一実施例によれば、インサートは第１ケーシング層と、第２ケーシング 層と、この第１ケーシング層と第２ケーシング層との間に密封され多孔性可撓性 材料、例えば親水性乃至疎水性繊維またはこれら両者の混合体を含む繊維ワラデ ィングより基本的に構成された物体またはパッドとを含む。

本発明の他の実施例によれば、多孔性繊維素毛羽（ｃｅｌｌｕｉｏｓｅ　ｆｌｕ ｆｆ）またはプラスチック多泡体である。

本発明のまた別の実施例によれば、インサートには透孔または透過スロットの形 で多数の開口が設けられていて、これらの開口は多孔性の可撓性材料で構成され ていないインサートの部域内では二枚のケーシング層を貫通して形成されており 、多孔性で可撓性材料は実質的にはインサートの有孔部域を囲繞している。

本発明のさらに別の実施例によれば、インサートは全体が平らな三角形のブラン クから形成されていて、ゴム県人バンドの形にした予伸張された弾性装置がブラ ンクの側縁のうち少なくとも二つの側縁に沿って配置されているので、インサー トは、使用時に、着用者の陰嚢を完全にまたは部分的に包容する湾曲した幅の狭 くなっている部分と、使用時に、着用者の陰茎の上にかぶさるようになっている 幅の広い部分とを設けた盆形の形が与えられる。

本発明の別の実施例によればインサートは全体が長方形のブランクから形成され ており、ゴム電入バンドまたはゴム糸の形を取った予伸張されたまたは予張力を 付与された弾性装置がブランクの少なくとも二つの相互に平行する縁に沿って配 置されていることにより、インサートは盆形の湾曲した形状が与えられる０本発 明の別の実施例において、ケーシング層の少なくとも一層は完全にまたは部分的 に液不透過性の材料で構成されている。

本発明のインサートは盆形の形状を備えているのでインサートは使用時には着用 者の陰茎および陰嚢を少なくとも部分的に囲繞するので、排出された体液は効果 的に捕集される。インサートに集まる体液はインサートの有孔部分を速やかに通 過することができインサートの外側に位置決めされた失禁防護帯によって吸収さ れる。失禁防護帯における所望の位置への流れはインサートにおける有孔部域の 位置を適正に選ぶことによって制御できる。このことにより発明のインサートは 女性用失禁防護帯がさらに男性失禁者にも漏れるおそれなく使用できるように適 合させるのに有利に使用できる。

本発明のインサートはそのうえ小型であり取り扱いが容易で全ての男性失禁者に その失禁程度に関係なく適合する。このインサートはさらに種々異なる寸法の失 禁防護帯と一緒に使用することもできる。従って、ただ−型式のインサートが女 性失禁者向けの失禁防護帯の利用範囲全体に亘って使用できる。この方法によっ て種々異なる範囲または種々取揃えた男性用および女性用失禁防護帯を用意する 必要はなく機能十分な個別に適した男性用失禁防護帯を製造する簡単で安価な方 法が提供される。

尿飛沫や尿漏れの危険を著しく減少させることに加えて、本発明のインサートは もつと小型のもつと分離性の高い失禁防護帯を選ぶことが可能であるため、着用 者に一層の爽快感を与える０本発明のインサートによりまた大きくて無細工なお むつカバーその他の不適当な解決方法を用いる必要が避けられる。

さらにまた、排出された体液はインサート内を迅速に通過し失禁防護帯内に入る のでインサートを出てゆきインサートを乾燥状態にして着用者に爽快感が残る。

なおまた、着用者の陰茎が失禁防護帯内に正しく位置決めされることを確実にす るための特別な配慮をする必要がないので、防護帯はインサートの外側に一層容 易に位置決めできる。このことは勿論、重症のハンディを背負う患者が着用する 失禁防護帯を交換しなければならない看護員にとって大きな便益となるばかりで なく自分で失禁防護帯を交換する失禁者にとって有益である。

インサートの有孔部分における各穴は着用者の性器が使用中に突出する程大きく ないことが本発明にとっては重要である。またインサートの縁部分が使用時に着 用者の性器をしっかり囲繞保持するに足る程度十分に弾性を有することも基本条 件である。

本発明を以下に添付の図面に示す例示的実施例を参考にさらに詳しく説明する。

図１は本発明の第１実施例のインサートを平らに広げた使用時に着用者に面する インサートの側から見た状態に示す平面図である。

図２は図１のＩＩ−ＩＩ線に沿った図１に示すインサートの断面図である。

図３は弛めたまたは縮った状態で示す図１のインサートの斜視図である。

図４は使用時に着用者の方に面するインサート側から見た伸張状態に示す第２実 施例のインサートを示す。

第５図は弛めたまたは縮った状態で示す図４のインサートの斜視図である。

図６は吸収性失禁防護帯内に配置された本発明のインサートの斜視図である。

図１乃至図３のインサートは使用時に着用者の方に向くようにした第１内側ケー シング層１と、使用時に着用者とは反対側に向くようにした第２外側ケーシング 層２と、これら両者間に密封される吸収性パッド３とよりなる。ケーシング層１ ，２は同一かまたは異なる材料から形成され、例えば液透過性の不織布で構成す るかまたは有孔プラスチックフィルムで構成するもよい、従って、特に内側ケー シング層の場合は比較的疎水性で殆ど液吸収性のない材料を選ぶのが適切である 。この理由は着用者の皮膚に一番近い表面はそのうえ使用中は本質的乾いたまま になろうからである。外側ケーシング層２は着用者の爽快性に関しては空気や水 蒸気に対して透過性であることが好ましいけれども、液には不透過性であってよ い、内側ケーシング層ｌもまた部分的に例えばこの層ｌの縁に沿って液不透過性 であってもよい、吸収性パッド３は繊維素毛羽または何か他の親水性繊維材料で 構成し、これに例えば何等かの形式の所謂超吸収性材料、即ち自重の水または体 液の数倍を吸収することができ重合体材料の混合物を加えるかまたは加えなくと もよい、超吸収材はフレーク、繊維、粉末およびグラニユールの形状など、数種 の物理的形状で供給される。吸収性パッドもまた親水性材料で構成することがで きる６図１〜図３に示すインサートは体液を捕捉してこれを外側にある吸収性失 禁防護帯に渡すことを主たる目的としているので、吸収性パッド３は少量の液を 吸収するに足る吸収性を備えていさえすればよい、従って、この場合比較的吸収 性の材料が使用できる。

図１からよく理解されるように、伸張された状態にある場合には本発明のインサ ートは丸味をつけた隅を備えた二等辺三角形の形である。ゴム糸４．５はインサ ートの等しい長さの二つの相互に対向する縁６．７に沿って伸長された状態で用 いられている。ゴム糸の伸張が弛められると、ゴム糸は収縮しこれと共にインサ ートに湾曲した盆形またはカップ形の形状を与えて上記二つの相互に対向する長 い縁６．７間の隔部分８は内側ケーシング層１に向う方向へ上向きに湾曲される 。使用時、この上向きに曲がった隅部８は着用者の後側へ向って配置され、これ で着用者の性器を完全にまたは部分的に囲繞するよう意図されているが、隅部８ の対向側１ｏの周りの幅広い部域９は着用者の前側へ向って配置されて着用者の 陰茎上にくるように意図されている。インサートのこの特別な形状のためまたさ らに弾性装置４．５の伸張のために、インサートは使用時外側にくる失禁防護帯 により着用者の身体から外側へ動いて離れるのが本質的に防止されて、インサー トを着用者の性器の周りに確実に保持するのでこの保持の目的で別の固定装置を 設ける必要はない。

図１乃至図３のインサートはさらに吸収材料のない高度の液透過性を有する液移 送部域１１を含む、液移送部域１１は吸収体３の貫通孔を構成し吸収体またはパ ッドと大体同じ形を有する。二つのケーシング層１．２は液移送部域１１の全体 内で相互に接合され、液が速やかに液移送部域中を通過できるようにした複数の 貫通スリット１２を備えている。

使用において、排出体液はインサートによって集められ内側ケーシング層１に沿 って液移送部域１１へ流れる。液をインサートから失禁防防護帯へ移送または排 出することは着用者が立ったり座ったりする時に特に効果がある。この理由がそ うした場合に重力がインサートの盆形形状と共同して体液を液移送部域１１へ移 送するからである０体液がインサートから外側にくる失禁防護帯へ移送されるの は着用者が横臥の姿勢を取る時にはやや速度が鈍る。尤も、この場合でもインサ ートは失禁防護帯に限られ、よく画成された部域へ体液の流れを効果的に案内す る。液移送部域の周面をめぐる吸収性材料はインサート内に残留する液を全て吸 収することによってインサートの縁を越えて尿が飛び漏れるのを防止する。液ケ ーシング層１，２が液透過性である場合、インサートの吸収性バッド３に捕集さ れだ液はインサートの外側にくる失禁防護帯へ徐々に移ってゆく図４および図５ に示すインサートは例えば不織布、プラスチックフィルムまたは多孔性材料で作 られた層１で構成されている。伸張された状態では、インサートは基本的に長方 形で中心に配置された液移送部域１１を含み、この部域内に多数の穴１３が形成 され、この内を通って液はインサートを出てゆき、事実上阻止されることなく液 移送部域ｌｌ中を通る。

弾性装置１４〜１７、例えばゴム糸またはゴム県人バンドがインサートの四側縁 １８〜２１に沿って伸張された状態で用いられているので、これら装置の伸張が 弛むと、装置は収縮して図５に示されるごとくインサートは湾曲した盆形形状に なる０着用時、インサートは着用者の陰茎および性器上に位置決めされるように 意図されており、この点での基本的な標準は弾性装置１４〜１７における予伸張 はインサートが所定位置に保持されるのに別個の固定装置をこの目的に必要とし ない程度の予伸張である。

図６に示すインサート２２は図１〜図３に示したものと同種のものである。この インサート２２はゴム電入パンツ２４によって所定位置に保持された失禁防護帯 ２３の内側に使用されている状態で示されている０図を明確にするため、パンツ ２４および失禁防護帯２３の各部分は図から省いた。インサート２２は図示の男 性着用者の股に配置されて着用者の性器上にきてこれを囲繞している。

排尿の際は、体液はインサートに捕集され失禁防護帯２３の股部分２６へ導かれ る６図示の失禁防護帯２３は一般に使用されている種類のもので女性失禁者用を 主目的にしである。この失禁防護帯の吸収性は失禁防護帯２３の股部域２６に正 確に打ち当る液放出に最適であることが多い。

しかしながら、このインサートの液移送部域に対して本発明によって適切な位置 を選ぶことによって失禁防止帯のどこか他の特に適当な部域に液の流れを案内す ることが可能なことが理解されよう。

本発明は以上に説明図示した実施例に限定されるものでないことは勿論である１ 例えば、インサートの液移送部域の形状や位置は図示説明のものとは異なるもの で差支えない、しかのみならず、液移送部域の開口の形状および開口の設定数も 変更することができる。

インサートを作っている材料は完全にもまた部分的にも液不透過性にすることが できる。尤も、着用者の爽快感に関して言えば、インサートは少なくとも空気と 湿気とに対しては透過可能でなければならない０弾性装置は例えば多孔性材料の ゴム県人バンドまたは被覆ゴム糸よりなる。必要な弾性はまたゴム県人不織布、 編地布、またはクロッシェ編地材料を用いて達成することもできる。

第−義的には液を外側にくる吸収性物品に移送するのを確実にするため既定の本 来の吸収性を備えているようにインサートを構成することもまた適当である。し かし、これは本発明の必要な特徴ではない０例えば、インサートは全体を不吸収 性とし、液が飛びはねてインサートの縁を越えるとか、あるいは縁を越えて流れ るのを防止する機能を有する全体が不吸収性繊維ワツデイングまたは多孔性材料 の上側へ向って凸状の縁が与えられることもできよう。

さらに、インサートそのものの形状を変便できることも理解されよう０例えば、 インサートを丸形または四角形材料のブランクで形成することもできる０弾性装 置の収縮性によるよりも何等か他の方法でインサートの盆形形状を生みだすこと も考えだせる０例えば、盆形形状は材料層を温圧するか、または折り曲げること によって達成できる。しかし、インサートの各線が使用時に所定位置に維持され るのを確実にするに足るだけの十分な弾性が付与されることが必要条件である。

宮 平成５年８月３０日Ｉ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．男性失禁者に使用され、使用時におむつまたは失禁防護帯などの吸収性物品 内で着用者の性器の周りに配置されることを目的としたインサートにおいて、該 インサートが盆形形状を備えていて液がインサート内を流れるのを可能にした少 なくとも一つの開口（１２）を備えたことと、弾性装置（４，５）が該インサー トの縁部分（６，７）に配置され、これによって使用時にインサートの盆形形状 を維持し該インサートを着用者の性器の周りにしっかりと保持するようにしたこ とを特徴とするインサート。
2. ２．前記インサートが第１ケーシング層（１）と、第２ケーシング層（２）と、 該両ケーシング層（１，２）間に密閉された多孔性の可撓性材料より基本的に構 成のパッド（３）とを含むことを特徴とする請求の範囲１に記載のインサート。
3. ３．前記多孔性の可撓性材料が親水性繊維または疎水性繊維または該両繊維の混 合体を含む繊維ワッディングであることを特徴とする請求の範囲２に記載のイン サート。
4. ４．前記繊維ワッディングが基本的には繊維素毛羽より構成されていることを特 徴とするインサート。
5. ５．前記多孔性の可撓性材料がプラスチックフオームであることを特徴とする請 求の範囲２に記載のインサート。
6. ６．インサートが前記多孔性の可撓性材料のないインサートの部域内に前記二つ のケーシング層を貫通して形成された貫通孔またはスロットの形を取った多数の 開口を含むことと、該多孔性の可撓性材料が上記インサートの有孔部域を全体に 囲繞していることとを特徴とする請求の範囲２〜５のいずれか１項に記載のイン サート。
7. ７．前記インサートが全体に平らな三角形をしたブランクから形成されているこ とと、ゴム糸入バンドまたはゴム糸の形を取った予伸張された弾性装置（４，５ ）が該ブランクの側縁のうちの少なくとも二側縁（６，７）に沿って配置され、 これによって、使用時に着用者の性器を完全にまたは部分的に囲繞するように意 図された湾曲した幅の狭い部分（８）と、使用時に着用者の陰茎上にくるように 意図された幅の広い部分（９）とを含む盆形インサートを形成することとを特徴 とする前記請求の範囲のいずれか１項に記載のインサート。
8. ８．前記インサートが全体に三角形のブランクから形成されていることと、ゴム 糸入バンドまたはゴム糸の形を取った予伸張された弾性装置（１４〜１７）が該 ブランクの少なくとも二つの相互に平行する縁（１８〜２１）に沿って配置され 、これによって盆形の湾曲した形状のインサートを形成するようにしたことを特 徴とする請求の範囲１〜６のいずれか１項に記載のインサート。
9. ９．前記ケーシング層（１，２）のうち少なくとも一つの層が完全にまたは部分 的に液不透過性の材料より構成されたことを特徴とする請求の範囲２〜８項のい ずれか１項に記載のインサート。