JPH0650192U - 照光式キ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案の目的は、キ−トップに表示する文字
等が常時鮮明であり、経時的な損傷がなく、効率的かつ
均一な照光がなし得るようにした照光式キ−を提供する
ことにある。 【構成】本考案に係る照光式キ−は、非作動部と、該非
作動部に連接する作動部とを透光性軟質ゴム、透光性エ
ラストマ−又は透光性軟質樹脂で一体に形成するととも
に、該作動部はその周縁に環状鍔部を形成し、かつ上方
に突出した釦部を備え、該釦部の上面の数字、記号等の
標識部又は該標識部及びその周縁部を除く残余の上面及
び釦部の側面並びに環状鍔部の上面を非透光性合成樹脂
にて被覆層を形成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は携帯電話や自動車電話等の各種移動通信用キ−あるいはその他の各種 端末キ−として夜間や暗い場所等において使用するときに便利なコンパクト型の 照光式キ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の照光式キ−として、数字、記号等の文字印刷層がキ−トップの 表面に形成されているために、文字等が経時的に消える等の難点があった。また 、夜間や暗い場所においてキ−に表示した文字等が鮮明に表示されないなどの問 題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案の目的はキ−トップに表示する文字等が常時鮮明であり、経時的な損 傷がなく、効率的かつ均一な照光がなし得るようにした照光式キ−を提供するこ とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る照光式キ−は、非作動部と、該非作動部に連接する作動部とを透 光性軟質ゴム、透光性エラストマ−又は透光性軟質樹脂で一体に形成するととも に、該作動部はその周縁に環状鍔部を形成し、かつ上方に突出した釦部を備え、 該釦部の上面の数字、記号等の標識部又は該標識部及びその周縁部を除く残余の 上面及び釦部の側面並びに環状鍔部の上面を非透光性合成樹脂にて被覆層を形成 したものである。 また、釦部の上面に形成する数字、記号等の標識部はドット状若しくは一部切 欠き状又は連続状の透光性凸部にて形成する。 さらに、本考案に係る照光式キ−は、透光性の材料で形成したキ−トップ部を 釦部の上面に設置し、該キ−トップ部の裏面に、数字、記号等の抜き文字印刷層 を形成し、該抜き文字印刷層の裏面に有色または無色の透光性印刷層を形成する か又は該キ−トップ部の裏面に、非透光性の数字、記号等の文字印刷層を形成し 、該文字印刷層を含む背面に透光性印刷層を形成する。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示す拡大断面図である。図２は図１の構造に基いて ドット文字を形成した場合の斜視図である。図３は図１の構造に基いて切欠き文 字及び連続状に形成した文字を示す平面図である。 １は非作動部１ａと作動部１ｂを透明なシリコンゴム、スチレン−ブタジエン ゴム、ニトリルゴム、ポリエステル系あるいはポリイミド系などの熱可塑性エラ ストマ−の透光性の材料で一体に形成したキ−パッドである。作動部１ｂは図１ に示すように非作動部１ａの側面の上部から上方に向けて膨出する薄肉のスカ− ト部１ｃで作動部１ｂを支持する構造の他、図示していないが、非作動部１ａの 側面の途中部分または下部から上方に向けて膨出する薄肉のスカ−ト部で作動部 １ｂを支持する構造でもよい。この薄肉のスカ−ト部１ｃがスイッチのオン・オ フ作動時にクリック運動をする。

【０００６】 スカ−ト部１ｃの上部終端と連接する位置であって、かつ作動部１ｂ周縁相当 部位に環状鍔部１ｄを形成する。また作動部１ｂは環状鍔部１ｄの内側から上方 に突出した釦部１ｅを備え、該釦部１ｅの上面に数字、記号等の標識部２を作動 部１ｂと同一材料にて一体に突出形成して透光性凸部２ｅを得る。標識部２を透 光性凸部２ｅにより突出形成するに当たっては、図２に示すようにドット文字２ ａを形成するか、図３のように切欠き文字２ｂとするか、あるいは図３の左側に 示すように連続状文字２ｃのいずれであってもよい。ドット文字２ａや切欠き文 字２ｂは例えば数字の「８」や「０」といった数字部分に閉空間ができることに よる成形時の成形不良ができるのを解消するためである。

【０００７】 環状鍔部１ｄの上面内側寄りには環状溝３を形成する。環状溝３の深さは後述 する非透光性合成樹脂で形成した被覆層４の厚さと、該被覆層４を作動部１ｂに 熱接着するためのプライマ５の厚さの合計厚さ相当に形成する。図１では、標識 部２を除く残余の釦部１ｅの上面及び該釦部１ｅの側面並びに環状鍔部１ｄの上 面を非透光性合成樹脂にて被覆した被覆層４を形成する。少なくとも環状溝３に は被覆層４が作動部１ｂに熱接着し得るようにプライマ５の処理を行う。このよ うに標識部２を除く残余の釦部１ｅの上面及び該釦部１ｅの側面並びに環状鍔部 １ｄの上面を非透光性合成樹脂にて被覆し、かつ被覆層４として非透光性合成樹 脂を使用することとしたのは、なるべく少ない被覆で外部への光の漏洩を阻止し 、効率的な被覆を可能にするとともに隣接するフレ−ム６との摩擦抵抗を少なく し、円滑に上下の作動がなし得るようにするためである。

【０００８】 図４は本考案の他の実施例を示す断面図である。この照光式キ−は、透光性の 材料（透光性であれば材質は問わず、ガラス等であってもよい。）で形成したキ −トップ部７を釦部１ｅの上面に設置（載置の場合も含む。）し、該キ−トップ 部７の裏面に、数字、記号等の抜き文字印刷層８を形成し、該抜き文字印刷層８ の裏面に着色されたまたは着色されない透光性印刷層９を形成する。また、本例 では図示していないが、図５に示す文字と逆の関係になるように、キ−トップ部 ７の裏面に、非透光性の数字、記号等の文字印刷層を形成し、該文字印刷層を含 むその背面に透光性印刷層を形成するようにしてもよい。

【０００９】 図６および図７はさらに別の実施例である。基本的な構造は既に述べた通りで あるが、大きな違いはスカ−ト部１ｃを形成することなく、非作動部１ａの適所 から横方向に向く薄肉部１ｆを形成し、作動部１ｂの裏面はスナップスイッチ１ ０等に当たるような構造としている点である。

【００１０】 しかして、照光用の光源（図示せず）から放射された光は透光性の材料で形成 した作動部１ｂおよび非作動部１ａを透過するが表面の被覆層４およびフレ−ム ６に遮断されてその一部が内側に反射する。作動部１ｂを透過した光は透光性凸 部２ｅにより形成された図２のようなドット文字２ａとして、あるいは図３のよ うな切欠き文字２ｂ、連続状文字２ｃとして均一かつ鮮明に照光される。また、 文字印刷をした場合は、文字部分のみが周囲から浮き出るようになる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記の説明から判るように、非作動部と、該非作動部に連接する作動 部とを透光性軟質ゴム、透光性エラストマ−又は透光性軟質樹脂で一体に形成す るとともに、該作動部はその周縁に環状鍔部を形成し、かつ上方に突出した釦部 を備え、該釦部の上面の数字、記号等の標識部又は該標識部及びその周縁部を除 く残余の上面及び釦部の側面並びに環状鍔部の上面を非透光性合成樹脂にて被覆 層を形成したので、照光用の光源から放射された光は被覆層およびフレ−ムに遮 断され、外部に光が漏れることがなく、少ない被覆で効率的に光の漏洩防止が図 られ、常時鮮明で、かつ均一に照射されるドット文字、あるいは切欠き文字、連 続状文字等を表示することができる。また被覆層は非透光性合成樹脂にて形成さ れているので、フレ−ムとの摩擦抵抗が少なく円滑に上下動が可能となる。

【００１２】 また、透光性の材料で形成したキ−トップ部を釦部の上面に設置し、該キ−ト ップ部の裏面に、数字、記号等の抜き文字印刷層を形成し、該抜き文字印刷層の 裏面に有色または無色の透光性印刷層を形成するか又は該キ−トップ部の裏面に 、非透光性の数字、記号等の文字印刷層を形成し、該文字印刷層を含む背面に透 光性印刷層を形成したので、文字部分がキ−トップ部の表面に現れることがなく 、常に鮮明な状態を維持でき、キ−トップ部の材料を硬くしたり、あるいは軟ら かくしたりの選択が自由にでき、標識も周囲とのコントラストで色々な色にする ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す拡大断面図である。

【図２】図１の構造に基いてドット文字を形成した場合
の斜視図である。

【図３】図１の構造に基いて切欠き文字及び連続状に形
成した文字を示す平面図である。

【図４】本考案の他の実施例を示す断面図である。

【図５】図４の構造に基いて作られた抜き文字である。

【図６】スカ−ト部を有しない他の実施例を示す断面図
である。

【図７】スカ−ト部を有しない他の実施例を示す断面図
である。

【符号の説明】

１ キ−パッド １ａ 非作動部 １ｂ 作動部 １ｃ スカ−ト部 １ｄ 環状鍔部 １ｅ 釦部 ２ 標識部 ２ａ ドット文字 ２ｂ 切欠き文字 ２ｃ 連続状文字 ２ｅ 透光性凸部 ４ 被覆層 ６ フレ−ム ７ キ−トップ部 ８ 抜き文字印刷層 ９ 透光性印刷層

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 非作動部と、該非作動部に連接する作動
   部とを透光性軟質ゴム、透光性エラストマ−又は透光性
   軟質樹脂で一体に形成するとともに、該作動部はその周
   縁に環状鍔部を形成し、かつ上方に突出した釦部を備
   え、該釦部の上面の数字、記号等の標識部又は該標識部
   及びその周縁部を除く残余の上面及び釦部の側面並びに
   環状鍔部の上面を非透光性合成樹脂にて被覆層を形成し
   たことを特徴とする照光式キ−。
2. 【請求項２】 釦部の上面に形成する数字、記号等の標
   識部はドット状若しくは一部切欠き状又は連続状の透光
   性凸部にて形成したことを特徴とする請求項１記載の照
   光式キ−。
3. 【請求項３】 透光性の材料で形成したキ−トップ部を
   釦部の上面に設置し、該キ−トップ部の裏面に、数字、
   記号等の抜き文字印刷層を形成し、該抜き文字印刷層の
   裏面に有色または無色の透光性印刷層を形成するか又は
   該キ−トップ部の裏面に、非透光性の数字、記号等の文
   字印刷層を形成し、該文字印刷層を含む背面に透光性印
   刷層を形成したことを特徴とする請求項１記載の照光式
   キ−。