JPH065015U - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH065015U
JPH065015U JP5085592U JP5085592U JPH065015U JP H065015 U JPH065015 U JP H065015U JP 5085592 U JP5085592 U JP 5085592U JP 5085592 U JP5085592 U JP 5085592U JP H065015 U JPH065015 U JP H065015U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバを用いた照明装置の多様化を図
る。 【構成】 照明装置1は、光ファイバの収束体11,1
3,15,17を光源装置21に接続して備え、収束体
11を側壁3の前面の照明に、収束体13を天井5の下
方の照明に、また、収束体15,17を図示しない照明
箇所の照明に用いる。収束体11及び収束体13は、側
壁3又は天井5の背面にまでそれぞれ回され、壁面等の
表面から僅かな隔たりを残して、側壁3又は天井5に埋
設されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光ファイバを光源からの光の伝送路として用いた照明装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
照明装置としては、白熱灯または蛍光灯等の室内照明をそのまま用いたものが 一般的であるが、近年になって、例えば実開昭56−123302号に見られる ように、光ファイバを光源からの光の伝送路として用いたものが提案されている 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように光ファイバを用いた照明装置では、白熱灯等を用いたものに比べて 保守点検が容易であったり、維持コストが安価となるといった利点があるため、 その普及が図られている。 しかしながら、鏡の前面を照明するのであれば、上記公報に提案されているよ うに光ファイバを設置すればよいが、照明装置の設置場所は多岐にわたるためそ の多様化が求められている。
【0004】 例えば、劇場や映画館等における足元や寝室におけるベッド周辺等を薄ぼんや りと照らせば足りる照明や、比較的広い範囲に亘って光を照射できる照明に、光 ファイバを用いた照明装置を適用することが求められている。
【0005】 本考案は、上記問題点を解決するためになされ、光ファイバを光源からの光の 伝送路として用いた照明装置の多様化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本考案の採用した手段は、以下の通りである。
【0007】 請求項1記載の照明装置は、 光ファイバを光源からの光の伝送路として用いた照明装置において、 前記光ファイバからの光の出射端が埋設される埋設部を有し、表面を光の出射 面とする出射源部材を備え、 該出射源部材は、光の透過を阻害する性質の領域を有することに起因して、所 定の厚さ以上であると光を透過させない材料からなる部材であり、 前記埋設部の底面とこれに対向する前記出射面との間の隔たりは、前記所定の 厚さの値を下回り、かつ、前記出射面から出射される光量が照明の用をなすよう 確保できる値であること をその要旨とする。
【0008】 また、請求項3記載の照明装置は、 光ファイバを光源からの光の伝送路として用いた照明装置であって、 前記光ファイバの光の出射端から出射された光を透過させる透光性の出射源部 材を備え、 該透光性の出射源部材は、透過する光が屈折するよう密度の異なる領域を有す る部材であること をその要旨とする。
【0009】
【作用】
請求項1記載の照明装置は、光源からの光を光ファイバを介して出射源部材の 光ファイバ埋設部まで伝送する。この出射源部材は、光の透過を阻害する性質の 領域を有することに起因して、所定の厚さ以上であると光を透過させない材料か らなる部材であるものの、光ファイバの出射端の埋設部底面とこれに対向する出 射面との間の隔たりは、所定の厚さの値を下回り、かつ、出射面から出射される 光量が照明の用をなすよう確保できる値に調整されている。このため、出射源部 材の表面である出射面からは、光ファイバ埋設部まで伝送されてきた光の一部が 出射されて、この照明装置は照明の用をなす。
【0010】 請求項3記載の照明装置は、光源からの光を光ファイバを介して透光性の出射 源部材まで伝送する。この出射源部材は、透光性であるが故、光ファイバの出射 端からの光を透過させて出射する。しかし、透光性の出射源部材は、特定の部材 であることから、光を透過させるに当たって、密度の異なる領域の境界で光を屈 折させつつ透過させる。よって、この照明装置は、光の出射に際しては、光の屈 折を介して拡散させて出射する。
【0011】
【実施例】
以上説明した本考案の構成・作用を一層明らかにするために、以下本考案の好 適な実施例について説明する。
【0012】 図1は、本考案の実施例の照明装置1の構成の概略を説明するための説明図で ある。 図に示すように、実施例の照明装置1は、建物の側壁3や天井5を設置箇所と し、側壁3からはその前面を天井5からはその下方を照らしたり、図示しない複 数の照明箇所を照らすためのものであり、次のような構成を備える。
【0013】 照明装置1は、複数本の光ファイバからなる4つの収束体11,13,15, 17を、光を発する光源装置21に接続して備える。この各収束体11ないし1 7のうち、収束体11は側壁3の前面の照明に、収束体13は天井5の下方の照 明に、また、収束体15,17は図示しない照明箇所の照明に用いられる。 各収束体は、それぞれ結束した状態のままその端面(光の出射端)を揃えられ ている。収束体11及び収束体13は、側壁3又は天井5の背面にまでそれぞれ 回され、後述するようその出射端は、側壁3又は天井5に埋設されている。 図示するように、それぞれの収束体は、別個に1つの束にまとめられており、 そのまとめられた光ファイバの束が結束された状態で光源装置21に接続されて いる。
【0014】 図2に示すように、光源装置21は、安定器23からの電源の供給を受けて発 光するランプ24と、そのランプ24からの光の放射方向を規制するパラボラ反 射鏡25と、ランプ24から出た光を絞るレンズ26と、そのレンズ26を透過 する光の進行方向に光ファイバの束の端部(入射端側の端部)を固定する口金2 7とを備えている。ランプ24から放射された光は、レンズ26を介して絞られ 、その後、口金27に固定されている光ファイバの入射端に入力される。 上記各収束体11,13,15,17を構成する光ファイバは、メタクリル樹 脂を材料として形成されている。
【0015】 次に、上記各収束体における光ファイバ部分の構成及びその出射端の埋設の様 子について、順次説明する。 図3は、光ファイバの収束体11,13の正面図、入射端側の端面図及び出射 端側の端面図である。 同図に示すように、光ファイバの収束体11,13は、複数本の光ファイバを 円筒状に、樹脂にて固定したものである。
【0016】 こうして形成された光ファイバの収束体11,13は、側壁3及び天井5にお ける収束体の埋設部分を図1中に記したIV−IV線に沿って断面視する図4の 断面図に示すように、側壁3及び天井5に形成された嵌合孔30にそれぞれ嵌合 して、埋設・固定されている。その際、収束体11,13の出射端側の端面は、 嵌合孔30の底面Aに当接されている。従って、収束体11の出射端側の端面は 側壁3の前面に向き、収束体13の出射端側の端面は天井5の下方に向くことに なる。
【0017】 側壁3及び天井5は、ホワイトオーク材の単板或いは合板から形成されている 。そして、収束体11,13の出射端側の端面から光が出射されることから、側 壁3にあってはその前面を、天井5にあっては下面を側壁及び天井からの光の出 射面Bとする。この出射面Bと嵌合孔30の底面Aとの間の隔たりtは、側壁3 及び天井5を形成する木材の種類により異なり、この場合には、約0.5mmで ある。この隔たりtは、次のように定められている。
【0018】 ホワイトオーク材から形成された側壁3及び天井5は、その成長の度合いが反 映した年輪や細胞が粗密に存在する組織分布を有することから、光の透過を阻害 する性質を備える。このことに起因して、所定の厚さ以上(本実施例のホワイト オーク材の場合は、約1mm)であると光を透過させない。しかし、上記したよ うに出射面Bと嵌合孔30の底面Aとの間の隔たりtは、上記厚さを下回る0. 5mmとされている。このため、嵌合孔30まで光ファイバの各収束体11,1 3を介して伝送されてきた光は、嵌合孔30の底面Aから出射面Bに到る間で減 衰されつつその一部が出射面Bから出射される。
【0019】 この場合、嵌合孔30の底面A側の光量に対する出射面B側の光量の比は、約 10:3である。よって、100Wのハロゲンランプ(ランプ24)を点灯した 場合(図2参照)に嵌合孔30の底面Aまで伝送されて得られる照度が40lx であれば、出射面B側では約12lxの照度の光が得られた。この程度の照度の 光が得られれば、劇場や映画館等における足元や寝室におけるベッド周辺等を薄 ぼんやりと照らせば足りる照明の用を十分なすことができる。
【0020】 なお、こうした光ファイバの収束体11,13の出射端側の端面からは、通常 、スポット状に出射される。よって、より広い範囲で側壁3の前面及び天井5の 下方を照らすことができるように、収束体11,13を構成する各光ファイバの 単線及びその結束について、以下のような処理が施されている。
【0021】 即ち、収束体11,13を構成する各光ファイバの単線の出射端は、図5に示 すように、光ファイバの長さ方向(図中、x方向)に対して時計周りに30度の 角度で切断されている。この切断面は、光学研磨に至らない比較的粗い状態とな っている。光ファイバの端部までコアC1内を進行してきた光は、その切断面で 反射して、コアC1からクラッドC2への境界線への入射角が臨界角以下となり 、コアC1から漏れ出る。
【0022】 光ファイバのコアC1内を進む光をマクロ的に見ると、この光は、図5中の2 点鎖線に示すように、光ファイバの長さ方向に直進する一つの光と想定すること ができ、この光は、長さ方向に対して60度の角度の方向にコアC1から漏れ出 る。このことは、30度の角度で切断された光ファイバから出射される光は、長 さ方向に対して60度の角度の方向に対して最も強いものとなることを示してい る。即ち、30度の角度で切断された光ファイバは、長さ方向に対して60度の 角度の方向を中心とし、その方向から広がった方向に渡って光は照射される。
【0023】 こうした30度の角度の切断面から出射される光の明るさを実験的に測定した 結果を、図6のグラフに示した。同図に示すグラフは、光ファイバの長さ方向を 角度0度として時計周りを正の角度方向とし(切断面が角度30度となる)、最 も強い明るさを示す方向を100[%]の明るさとして描いたものである。同図 からわかるように、出射光の明るさは、60度の方向に最も強い100[%]の 明るさとなり、ほぼ15度から90度に渡って50[%]以上の明るさを示す。 即ち、こうした30度の角度の切断面を備えた光ファイバの収束体11,13は 、光ファイバの長さ方向に対して15度から90度に広がった方向に光を照射す ることが、実験的にも証明される。
【0024】 従って、こうした光ファイバの収束体11,13から出射される光は、スポッ ト状の一点から広がった範囲となり、出射面Bからは側壁3の前面及び天井5の 下方が広い範囲で照らされる。
【0025】 なお、上記光ファイバの出射側の端面の切断面は、光ファイバの長さ方向に対 して60度の角度となっているが、これに限るものではなく、その切断面で反射 された光が、コアC1からクラッドC2へ臨界角以下の入射角で入射するような 傾斜角であれば、どのような角度であってもよい。
【0026】 更に、このような端面処理を行なった単線の光ファイバを光の出射端側で結束 するに当たっては、次のようにした。 即ち、図7に示すように、収束体11,13の出射端側における光ファイバの 結束状態は、30度の角度で切断した単線の光ファイバの切っ先が外側を向くよ うになっている。よって、出射面Bからはいっそう広がった範囲で光が出射され て、側壁3の前面及び天井5の下方はより広い範囲で照らされる。
【0027】 次に、前述してきた、光伝送路としての各収束体を構成する各光ファイバの特 性について述べる。 各光ファイバは、前述したように、メタクリル樹脂を材料として形成されてい るが、メタクリル樹脂は、赤外線領域及び紫外線領域の光をかなりの量、吸収す る。特に、紫外線に関しては、250[nm]及び360[nm]の波長領域の 光をよく吸収する。また、赤外線に関しては、光源装置21を出射した光の雰囲 気の温度がほぼ60度であるのに対して、光ファイバの出射端側の雰囲気の温度 はほぼ摂氏37度となることから、かなりの赤外線波長領域の光を吸収している ことが実験的に証明される。
【0028】 以上のように構成された本実施例の照明装置1は、光源装置21からの光を光 ファイバの収束体11,13を介して側壁3及び天井5の嵌合孔30まで伝送し 、こうして伝送されてきた光をホワイトオーク材から形成された側壁3及び天井 5に進入させる。そして、0.5mmの隔たりtがある嵌合孔30の底面Aと出 射面Bに到る間においては、伝送されてきた光は減衰されつつその一部は出射面 Bから出射される。
【0029】 この結果、本実施例の照明装置1によれば、劇場や映画館等における足元や寝 室におけるベッド周辺等を薄ぼんやりと照らせば足りる照明の用を十分なすこと ができ、その多様化を図ることができる。この際、収束体15,17により光が 伝送されて照らされる照明箇所にあっては、今までのように十分な光量で、例え ば直接照明のごとく照明することができる。
【0030】 しかも、側壁3及び天井5の出射面Bから出射される光をホワイトオーク材に 特有の組織の状態を反映したものとすることを通して、光ファイバを用いた照明 装置のより一層の多様化を図ることができる。
【0031】 また、本実施例の照明装置1では、単線の光ファイバの出射端側を斜めに切断 するとともに、結束するに当たっては各光ファイバの切っ先が外側を向くように した。このため、照明装置1によれば、側壁3の前面及び天井5の下方をより広 い範囲で薄ぼんやりと照らすことができる。
【0032】 加えて、光の出射源となる各収束体11,13の出射端側の端面が側壁3及び 天井5に埋没して出射面B側からは見えにくいので、壁面等の内部から光が漏れ 出るような今までにない新鮮な印象を与えることができる。また、突出部を形成 しないので、意匠上好ましい。
【0033】 更に、各収束体を構成する光ファイバをメタクリル樹脂を材料として形成した ので、光を伝送中に赤外線領域の光をかなりの量吸収して、出射側の温度を僅か 摂氏37度程度にするにすぎない。この結果、側壁3及び天井5の温度を不用意 に高めることがなく、安全性を向上させることができる。 また、紫外線領域の光をもかなりの量吸収することにより、人の皮膚に優しい 光を出射することができる。
【0034】 次に、本考案の他の実施例(第2実施例)について説明する。なお、この第2 実施例では、光ファイバの各収束体,光源装置等の構成は上記した実施例と同一 なのでその説明を省略し、異なる構成について説明するに止める。
【0035】 図8に示すように、この第2実施例の照明装置は、光ファイバの収束体11の 出射端側の端面を当接させた出射部材40を備える。この出射部材40は、アク リル樹脂,ガラス等の透明な材料からなるものであり、材料の硬化以前に攪拌等 により生じた独立の気泡41を、硬化後にも残存させて形成されている。
【0036】 従って、光ファイバの収束体11を介して出射部材40まで伝送されてきた光 は、出射部材40が透明であるが故に、出射部材40を透過する。しかし、出射 部材40中の気泡41の境界面において屈折する。よって、この照明装置によれ ば、出射部材40からは、光の屈折を介して光を拡散させて出射することができ る。
【0037】 この結果、光ファイバの収束体11の出射端側の端面においてはスポット状で ある光を、出射部材からは比較的広い範囲に亘って出射することができ、光ファ イバを用いた照明装置の多様化を図ることができる。 しかも、気泡を樹脂等の硬化後にも残存させるだけでよいことから、光を拡散 させるための出射部材40を容易に作製することができる。
【0038】 次に、本考案の照明装置の変形例について説明する。 光ファイバの収束体の出射端を木材からなる天井等に埋設するに当たって、光 ファイバの収束体をその出射端側で結束したままのものとしたが、次のようにす ることもできる。
【0039】 即ち、図9に示すように、光の入射端側では円形に結束されている光ファイバ をその他端側では各光ファイバをほぐし、ほぐした各光ファイバを平行に且つ面 状に配列して樹脂にて固定して、光ファイバの収束体51を形成する。
【0040】 図示するように、光ファイバの収束体51を形成する各光ファイバには、その 平面を形成する部分の片面に傷52が形成されている。この傷52は、図9及び そのA−A線断面図である図10に示すように、各光ファイバ毎にそれぞれ形成 されるもので、光ファイバの長さ方向に延び、その深さはコアC1に達する。さ らに、収束体51の出射側の端面には、反射樹脂が塗られており、その出射側の 端面から光が出射されない構成となっている。
【0041】 光ファイバの収束体51の入射端面に光が入射されると、この光はコアC1内 を入射端方向に進行し、上記平面部分に達する。この平面部分では、コアC1内 を進行してきた光は、上記平面部分に形成された傷52の面で乱反射し、傷のな い面側のコアC1とクラッドC2との境界部分に達する。このとき、その境界部 分への光の入射角が臨界角以下となると、その境界部分から光は、図10中の一 点鎖線に示すように、外側(傷のない面側)に漏れ出る。 なお、前述したように出射側の端面には、反射樹脂が塗られていることから、 上記平面部分から漏れ出ることなしに、その端面に至った光は、反射樹脂で反射 されて、上記平面部分側に戻り、その平面部分から光は漏れ出る。こうした結果 、上記構成の光ファイバの収束体51は、その平面状に形成した部分の傷を形成 していない側の面全体から光が照射されることになる。
【0042】 そして、図11に示すように、このような光ファイバの収束体51の平面部分 を、木材55にその表面から所定の隔たりを残して埋設・敷設する。この隔たり は、上記実施例の照明装置1における隔たりtであり、照明の用をなすよう木材 種類に応じて決定される。また、光ファイバの収束体51の平面部分を埋設する に当たっては、傷52が形成されていない側の光ファイバ周面を埋設部の底面に 接触させる。
【0043】 上記構成の照明装置は、光ファイバの収束体51により平面範囲を照射可能な 状態に光を伝送し、伝送されてきた光を収束体51と木材55の表面との間の隔 たりにおいて減衰させつつその一部を木材55の表面から出射する。この結果、 この変形例における照明装置によれば、薄ぼんやり照らすことのできる範囲を、 特別な光の拡散部材等を用いることなく容易に拡大できる。 このような照明装置は、天井や側壁は勿論、机,受付,鏡台等の天板などに適 用できる。
【0044】 以上、本考案のいくつかの実施例を詳述してきたが、本考案は、こうした実施 例に何等限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々 なる態様にて実施することができるのは勿論のことである。
【0045】 例えば、光ファイバの収束体が埋設されて薄ぼんやりとした照明を得るに当た って、非透光性の木材を使用したが、非透光性或いは半透明な性質を有する人工 大理石,ガラス,ゴム,プラスチック,セラミック,タイル,目地材のいずれか としてもよい。この場合、隔たりtは、必要とされる光量や水密性,軽微な破損 の回避のための機械的強度等を考慮して適宜決定される。なお、これら各材料に おける出射面の表面に透明な樹脂等からなる被膜を形成してもよいことは勿論で ある。 更に、嵌合孔30の底面A側の光量に対する出射面B側の光量の比を、10: 3としたが、10:5〜10:2の範囲の比とすることもできる。この光量の比 が10:5〜10:2の範囲であれば、嵌合孔30の底面Aにおける40lxの 照度に対して、出射面B側では約8〜20lx程度の照度の光が得られ、照明の 用をなす。しかし、10:5を越えると、出射面B側の光量が増えるぶん隔たり tが小さくなるので機械的強度な水密性に劣り、光量の比が10:2を下回ると 、出射面B側の光量が少なくなり照明の用をなすことができない。
【0046】 また、収束体の出射端側において、30度の角度で切断した単線の光ファイバ の切っ先が外側を向くようにしたが、同一方向を向くようにしてもよい。このよ うにすれば、照明範囲の照度を意識的に不均一とすることができる。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る照明装置によれば、次のような効果を奏す ることができる。 請求項1に記載した照明装置は、光源からの光を光ファイバを介して出射源部 材の光ファイバ埋設部まで伝送し、こうして伝送されてきた光をこの出射源部材 に進入させる。そして、光ファイバの出射端の埋設部底面とこれに対向する出射 面との間の隔たりを調整することで、出射源部材を光が透過する間に光を減衰さ せつつその一部を出射面から出射する。
【0048】 この結果、本考案の照明装置によれば、劇場や映画館等における足元や寝室に おけるベッド周辺等を薄ぼんやりと照らせば足りる照明の用を十分なすことがで き、その多様化を図ることができる。
【0049】 しかも、この出射源部材を非透光性或いは半透明な性質を有する木材,人工大 理石,ガラス,ゴム,プラスチック,セラミック,タイル,目地材のいずれかか ら作製することで、これら各材料に特有の組織の状態を出射光に反映することが できる。この結果、このことを通して、光ファイバを用いた照明装置のより一層 の多様化を図ることができる。
【0050】 請求項3に記載した照明装置は、光ファイバを介して透光性の出射源部材まで 光を伝送し、この出射源部材中を光を透過させるに際して、出射源部材における 密度の異なる領域の境界で光を屈折させつつ透過させる。よって、この照明装置 によれば、簡単な構成で、出射源部材からは光の屈折を介して光を拡散させて出 射することができる。また、光の拡散により比較的広い範囲に亘って照らすこと ができ、光ファイバを用いた照明装置の多様化を図ることができる。 しかも、この透光性の出射源部材を作製するに当たって、透光性の部材中に気 泡を混在させればよいことから、光を拡散させるための出射源部材を容易に作製 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の照明装置1を示す概略
図。
【図2】光源装置21の構成を安定器23と共に示す概
略構成図。
【図3】光ファイバの収束体11,13の正面図、入射
端側の端面図及び出射端側の端面図。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図。
【図5】光ファイバの単線の出射端側を示す説明図。
【図6】長さ方向に対して30度の角度の切断面を備え
た光ファイバから出射される光の明るさを示すグラフ。
【図7】光ファイバの収束体11,13の出射端側にお
ける光ファイバの結束の様子を説明するための説明図。
【図8】他の実施例における光ファイバの収束体11と
出射部材40との関係や光の出射の様子を説明するため
の説明図。
【図9】面状の照明を実現するための光ファイバの収束
体51の正面図、入射端側の端面図及び出射端側の端面
図。
【図10】図9におけるA−A線断面図。
【図11】光ファイバの収束体51の埋設の様子を説明
するための説明図。
【符号の説明】
1…照明装置 3…側壁 5…天井 11…収束体 13…収束体 21…光源装置 30…嵌合孔 40…出射部材 41…気泡 A…底面 B…出射面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを光源からの光の伝送路とし
    て用いた照明装置において、 前記光ファイバからの光の出射端が埋設される埋設部を
    有し、表面を光の出射面とする出射源部材を備え、 該出射源部材は、光の透過を阻害する性質の領域を有す
    ることに起因して、所定の厚さ以上であると光を透過さ
    せない材料からなる部材であり、 前記埋設部の底面とこれに対向する前記出射面との間の
    隔たりは、前記所定の厚さの値を下回り、かつ、前記出
    射面から出射される光量が照明の用をなすよう確保でき
    る値であることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記出射源部材は、非透光性或いは半透
    明な性質を有する木材,人工大理石,ガラス,ゴム,プ
    ラスチック,セラミック,タイル,目地材のいずれかか
    ら作製された出射源部材である請求項1記載の照明装
    置。
  3. 【請求項3】 光ファイバを光源からの光の伝送路とし
    て用いた照明装置であって、 前記光ファイバの光の出射端から出射された光を透過さ
    せる透光性の出射源部材を備え、 該透光性の出射源部材は、透過する光が屈折するよう密
    度の異なる領域を有する部材であることを特徴とする照
    明装置。
  4. 【請求項4】 前記透光性の出射源部材は、気泡を混在
    した透光性の部材から作製された請求項3記載の照明装
    置。
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