JPH06500114A - 組織再生促進及び癌治療用の生物活性egfペプチド - Google Patents

組織再生促進及び癌治療用の生物活性egfペプチド

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JPH06500114A JP3515629A JP51562991A JPH06500114A JP H06500114 A JPH06500114 A JP H06500114A JP 3515629 A JP3515629 A JP 3515629A JP 51562991 A JP51562991 A JP 51562991A JP H06500114 A JPH06500114 A JP H06500114A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 組織再生促進及び癌治療用の生物活性EGFペプチド本発明は生物学的活性ペプ タイドの分野、特に上皮成長因子として知られているペプチドに関するものであ る。
さらに詳しく述べれば本発明は上皮成長因子のアミノ酸残基32〜48間のフラ グメントに配列が類似している驚くべき活性を有する環状ペプチドに関するもの である。
この特定のフラグメントはEGFペプチドの天然型の特性であるBループの末端 及びCループの全部を含んでいる。本発明はまた、EGF類似体の合成法が記載 されているように、ペプチド合成の分野にも関するものである。
さらに本発明は上記合成ペプチドを創傷の治癒促進、消化性潰瘍の治療及び癌増 殖抑制に使用する方法に関するものである。本発明はまた、腫瘍増殖を抑制する ように、上皮成長因子レセプター(EGF−r)を過生成する特殊腫瘍の治療方 法に関するものである。上記新規ペプチドは生物学的系において、拮抗的及び作 動的役割を果すことができ、したがって、各種の生物学的作用を促進するのに用 いられる。本発明はまた上記ペプチドを創傷の治癒促進、特に火傷及び消化性潰 瘍の治療に用いる方法に関するものである。新規ペプチドが腫瘍の増殖を抑制す るという点において、本発明はまた癌の治療法に関するものである。
上皮成長因子は分子量6Kd(アミノ酸残基53個)の一本鎖ポリベブチドで、 3個の分子内ジスルフィド結合を有する。上皮成長因子のこれら3個のよく特徴 づけられた分子内ジスルフィド結合か3個のループ、すなわちループA、B及び Cの境界を限定している。一般にループAはアミノ酸残基1〜19間に存在する 特徴があり、ループBは残基20〜31間に、ループCは残基34〜43間に存 在する特徴がある1゜ ジスルフィド結合はEGFペプチドフラグメント類似体の生物学的活性を完全に 保持するために必要であることが判明している。HeathとMerrifie ld (1986) ”は数個の合成ペプチドを試験して、単離したループ“B #の活性は低く、(すなわちEGF活性の0.001%)、また単離したループ A及びCでは活性はさらに低くい(上記バックグランドにより)ことを発見した 。
Korimayaらは単離したループBペプチドの線状及び環状型はEGFレセ プター結合及び細胞培養における生物学的刺戟(有糸***誘発)において活性を 示すが、その活性はきわめて低い(天然EGFのo、 o o a%)ことを発 見しており、−万能のループは不活性であると記されている2゜残基49〜53 はEGFの生物学的活性にはほとんど寄与しないことがすでに知られているE0 他のいくつかの報告により直接のアミノ末端アミノ酸及びカルボキシ末端アミノ 酸はEGFの活性に必要ないことが示されている(Gregory、 (197 5) ’、 Cahen及びCarpenter、 (1975) ’、 Ho llenberg及びGregory。
(1980) ’ ; Simpsonら(1985)’)、最近、部位特異的 変異誘発によりEGFの生物学的活性に重要な鍵となる残基を同定し、tyr2 9と1eu47が最も重要であるとしている(Engerら(1988) 、  Gregoryら(1988)l)。
EGFペプチドは各種の培養細胞に対して強力な***促進因子であることがすで に知られている(Schlessinger、 J、ら(1983)”)、ウロ ガストロンとしても知られているヒトEGF (hEGF)は1nvivoで胃 酸分泌を抑制することも判明している(Gregory、 H,、(1975)  ’ ) 、 EGFはまた細胞増殖の強力な刺激剤であることも知られている (同一文献)。特にEGFは各種の製剤で上皮細胞組織の増殖を刺激することが 示されている1゜ ペプチド成長因子はいくつかの増殖調節過程において重要な役割を演じている。
最も特徴のある成長因子の2つは、ペプチドEGFと形質転換成長因子α(TG F−α)11・11である。形質転換成長因子αは生物学的に活性な物質であり 、その構造と機能はEGFと深く関係している。形質転換成長因子α(TGF− α)はEGFと類似のEGF−Rに対する結合親和力を持っている(DeLar co、 J、 E、ら、(1978)■)。これらの結果から、成長因子のどの 部分が生物学的活性に必須であるかを明らかにしようとして、EGFならびにT GF−αの部分的ペプチド配列を合成する多くの研究か試みられている。
EGFはまた多くの種類の正常細胞及び形質転換細胞に対して育糸***促進性で あることが知られており、創傷治癒に関与していると思われる。TGF〜αは最 初レトロウィルス形質転換細胞の上清に存在すると報告されたが、現在では脈管 形成、上皮再生及びin vivoにおける顆粒化組織形成の正常なメディエー タ−であることが知られている。さらにTGF−αは多くのヒト腫瘍で生産され 、そこで自己分泌して腫瘍細胞増殖の刺激を促進するように機能するものと思わ れる。
ペプチドEGF及びTGF−αは共に上皮成長因子レセプター(EGF−R)と 呼ばれる同じレセプターと結合することによってその作用を開始する。そのレセ プターはグリコジル化された分子量170Kd”の経腸蛋白質である。EGF− Rは固有のチロシンキナーゼ活性を有しており、これはEGF又はTGF−αの 結合によって速やかに刺激されるが、これはこれらのペプチドによるシグナルト ランスダクションにとって必要なことであるがあり、脳14、膀胱1s、***+ 1を含む多くのヒトの腫瘍、及び頭部、頚部及び肺の扁平上皮細胞癌において過 発現される。このようにEGF−Rの“活性化”は多くの正常細胞の***を刺激 することにおいて、またある種の腫瘍細胞の異常増殖において重要な調節事象で ある。このためEGF及びTGF−αとEGF−Rとの相互作用に関しては最近 lO年間でかなりの研究がなされている。
完全なEGFペプチド、及びそれらの作用によく似ている抗体は殺腫瘍活性2! 及び創傷治癒23の促進に対するスクリーニングのような種々の過程で使用され ている。しかしながらこれら天然のEGFペプチドの使用はそれらの不安定性、 標的特異性の欠除、及びそれらの三次構造についての理解の欠除のために限定さ れている。
これら種々の問題を克服する方法は生物学的に活性な小さなペプチドをEGF及 びTGF−αから合成し、それをさらに安定な分子になるように修飾することに 重点を置くことである。前に報告したEGFペプチドフラグメントの生物学的活 性は極桧で低く、したがって生物活性がより高い型のものを合成する必要がある 。すでに試験した人工のペプチド類似体はその活性が種々であり、その中には生 物活性が高いものもある。しかしながら治療的に有効な臨床用製剤になるような 十分な生物活性を有するペプチドはなお合成する必要がある。
EGFの限定された領域の生物学的に活性な類似体を調製することの将来性は新 しい制癌剤を作り出す将来性を提供するものである。さらにこのようなペプチド は創傷の治癒促進特に火傷患者の特異的治療用として、また消化性潰瘍の治療用 として潜在的に有用な治療薬を提供するものである。肺、頭部及び頚部の扁平上 皮細胞癌を含むEGF−R過発現の腫瘍を治療する有効な方法の開発は、抗癌治 療薬のような生物活性ペプチドの単離及び合成によって可能となるだろう。それ からの第二世代のペプチドの開発は癌治療に利用できる選択肢に有意の進歩をも たらすだろう。このようなペプチドの使用によって現行の癌治療に伴なう多くの 副作用を伴わない有効な制癌剤が作られるものと思われる。
本発明は上皮成長因子レセプターと相互作用する驚くべき能力を育する新規のペ プチドについての発明である。
少なくともEGFレセプターの1部と効果的に結合するEGFペプチド類似体の 能力は本発明の厳密に限定されたペプチド類似体の中に存在するものと信じられ る。本出願人らは上皮成長因子ペプチドの配列を同定し、そして特に生物学的に 活性なEGF環状ペプチド類似体を調製した。このペプチド類似体は天然の上皮 成長因子(EGF)の特徴であるループBの末端部分及びループC全体を含んで いる。特にこのペプチド類似体は天然EGFペプチドの特徴であるアミノ酸32 〜48間のアミノ酸を含んでいる。
ここに示した本発明者らの実験データは、ループBの末端及びループCから成る 上述の環状ペプチドがこれまでに合成された他のすべてのEGFペプチドよりも 100倍も大きい生物学的活性を有することを示している。
さらに上記EGFペプチド類似体は、これまでに報告された、あるいは合成され た他のEGFペプチド類似体の阻害活性の2倍以上の強さでオルニチン脱炭酸酵 素活性を阻害することが示されている。
特に好ましい態様における本発明のペプチド類似体はアミノ末端とカルボキシル 末端から成っている。さらにペプチドのアミノ末端はアセチル基を含んでいる。
ペプチドのカルボキシル末端はさらにアミド基を含んでいる。
本発明の他の好ましい態様においては、このペプチドの特徴は、チロシン(Y) が典型的に存在する6位のアミノ酸がフェニルアラニン(F)で置換されている ことである(アミノ酸の32〜48セグメントの6位のアミノ酸残基37)。本 発明のこの特定の態様は環状が線状型である。この置換ペプチドは試験したパラ メーターにおいて、現存EGF類似体以上に活性が上昇していることが判明した 。フェニルアラニン置換ペプチドの活性度は他の既知のEGFペプチド類似体に 特有の活性より大きかった。環状ペプチド類似体の天然チロシン型は現在記述さ れている他のEGFペプチド類似体と比較して100倍以上の生物学的活性の上 昇を示した。
チロシン及びフェニルアラニン置換EGFペプチド類似体の両者を調製し、環状 及び線状型の両者で試験した。
これらの試験で各ペプチド類似体の線状型は試験したパラメータにおいて最小の 活性を持つことが明らかになった。
1つの実施態様においては、本発明のEGFペプチド類似体は天然ペプチドのア ミノ酸32〜38セグメント間の37位でチロシンがフェニルアラニンで置換さ れている環状ペプチドである。環状化はペプチド類似体の2つのシスティン間の 少なくとも1つの分子内結合によって達成された。
本発明は天然EGF及びそのアミノ酸残基37がフェニルアラニンで置換された 型のもののアミノ酸32〜48間のアミノ酸配列がD型から成っているもの及び L型から成っているもの、あるいはD−及びL−アミノ酸の混合型から成るEG Fペプチド類似体を含む。アミノ酸のD型は特に好ましく、D−アミノ酸からな るペプチドはin vivoでかなり安定な治療薬であり、またより長い有効期 間を有するものと期待される。D−アミノ酸は天然に存在する動物のプロテアー ゼによって認識されないので、D−アミノ酸のペプチドは注射された場合inの と思われる。
本発明はまた上記の新規ペプチドの合成法、ならびに合成ペプチドを創傷の治癒 を促進するために、及び腫瘍の増殖を阻害するために使用する方法を含む。上記 ペプチドはEGF−rを過発現する腫瘍を治療する方法において治療薬として用 いられる。このような治療薬としての使用に対しては、このペプチド類似体はデ リバリ−システム(それにペプチドが結合されて)と共に用いられる。
例としてのみ述べるものであって限定するものではないが、本発明のデリバリ− システムには本ペプチド類似体のジフテリア毒素への結合又はモノクロナール抗 体への結合が含まれる。
請求範囲のペプチドの長さか比較的短いことは細胞分解に対するペプチドの感受 性を減すると信じられるので、カップリングシステムの使用は本発明の1つの実 施態様においてペプチドの分解を一層妨げ、あるいは減じ、その結果in vi voでのペプチドの生物学的活性を長びかせるので好ましいことである。
このペプチドはEGF−rを過発現する腫瘍に対する抗癌剤として有効であるこ とが期待される。開示のペプチドが最も有効であろうと期待される腫瘍には肺、 頭部及び頚部の扁平上皮癌が含まれる。これらの癌ではEGF−Hの過発現が最 も大きく頻度も高い。EGF−Rが過発現されるその他の腫瘍には脳16、膀胱 1@、及び***+7の腫瘍がある。
本発明の1つの目的はEGFレセプターと結合する能力を有する生物学的化合物 をデザインすることである。
本発明の第2の目的は形質転換成長因子α(TGF−α)に対するアンタゴニス トとして作用する生物学的化合物をデザインすることである。形質転換成長因子 αは多くの腫瘍で異常に産生される分子でEGF−Rと結合することにより生物 学的作用を現わす。
形質転換成長因子α(TGF−α)はEGFペプチドに構造が類似している。T GF−αは多くのヒト腫瘍において産生され、そこで腫瘍増殖の自己分泌刺激を 促進するように機能するものと思われる17゜TGF−αはレトロウィルス−形 質転換細胞で最初に報告されたが、現在では脈管形成、上皮再生及びin vi voにおける顆粒化組織形成の正常なメディエータ−であることが知られている 。
創傷の治癒を促進する治療薬として、上記ペプチドは損傷した皮膚に塗布する局 所治療型で用いられる。このような使用に対して、このペプチドはキャリヤーと 結合した形で含まれることが予想される、1例として、損傷した皮膚とは火傷、 発疹、擦過傷及びこれに類したものなど外的な皮膚の損傷である。このような使 用では、約5ngの合成ペプチドがペプチドの創傷治癒促進量であろうと予想さ れる。より好ましくは、このペプチドは動物の創傷に局所的に塗布あるいは投与 される。創傷治癒促進のための治療としての上記ペプチドの使用は実際には火傷 の治療に適していると予想される。
本発明のEGFペプチドは癌の治療あるいは悪性疾患患者の治療に治療薬として 用いられるものと思われる。
このペプチド類似体は、静脈内(1,V、)あるいは動脈内投与によって全身的 にあるいは局所的に投与される。
このペプチドは腫瘍のいかなる阻止量においても投与してよいが、このペプチド の好ましい投与用量は薬0.1 mg〜約100mg/m”体表面面積/時間の 範囲である。これらの投与量は経験的は概算であり、動物モデルでの改良が待た れる。
本発明はまた独特なEGFペプチド類似体を合成し、環状化し、そして精製する 新規な方法を含む。選択されたペプチドフラグメントのアミノ酸配列は最初この 技術に熟練した者にはよく知られている標準的なペプチド合成技術、例えばMe rrifield (19,63) (J、 Am、 Chem。
合成されたペプチドはペプチドのオリゴマー型から線状モノマー型ペプチドへ変 換された。1例として、これは1モル過剰のジチオスレオトール(DTT)で処 理することによって達成された。ペプチドのモノマー線型はカラムクロマトグラ フィーによって単離され、次にポリマー型を除去するためにカラムクロマトグラ フィーによって分別された。合成ペプチドの線状モノマー型は次にChangら (1980)”及びRivierら(1974)”によって報告されているよう にKsFeCNgを用いて環状化した。さらに詳述すると、ペプチド内の少なく とも2個のシスティンを連結することによってペプチドを環状化した。この連結 によって分子内システィンを結合するジスルフィド橋が作られた。この樹脂がオ リジナルなペプチドの原料である。さらにペプチドを生成させるためにこの樹脂 を無水の條件下で室温に保存する。この樹脂はフッ化水素酸処理、酸抽出、環状 化、そして最終的に精製によって処理がなされなければならない。
合成ペプチドの精製には有機物質を除くためにその後の精製段階として環状ペプ チドの追加分別を実施した。
この精製段階に最もよく用いられたのはポリスチレンカラム(XAD−1)であ った。不完全なペプチドあるいは遊離のアミノ酸を除去するために最終の精製段 階としてHPLC精製(分別)を追加した。このようにしてさらに精製して得ら れたペプチドは99%以上の純度となった。
環状ペプチド類似体生成物の生物学的活性の測定によって得られたペプチドの同 一性を確認するために、それについてアミノ酸分析及びHPLC分析を行った。
特にペプチド調製物について、天然EGFペプチドの特徴である生物学的活性の 存在の有無について試験した。アミノ酸32〜48間の天然EGFペプチドに特 徴的なアミノ酸配列を有する合成ペプチド又は天然ペプチドのアミノ酸32〜4 8間の配列の6位(アミノ酸残基37)がフェニルアラニンで置換された型のア ミノ酸配列を有する合成ペプチドについて試験した。
ペプチド類似体の環状化はアミノ酸配列中の2個のシスティン間で行われ、最終 的にS−8結合が形成されて分子中の2個のシスティンが架橋する。アミノ酸配 列を環状化する多くの方法が存在するか、現在の方法の最も好ましい方法はKs FeCNiを使用する方法である。
上記上皮成長因子ペプチド類似体のアミノ酸配列の置換型(アミノ酸残基37) の調製には最初のペプチド合成か含まれる。このペプチドは天然EGFの特徴で あるアミノ酸32〜48間のアミノ酸配列から成るが、但しアミノ酸残基37の チロシンが削除されてその代りにフェニルアラニンが置換されている。これは無 置換ペプチドの調製について記載されたごとく、Merrifieldの合成法 を用いて達成される。
本出願の目的に対して、“生物学的に活性なペプチド”の用語にはEGFレセプ ターに結合する能力を有するすべてのペプチドが含まれる。ペプチドの相対的生 物学的活性は、また免疫複合体キナーゼアッセイにおけるペプチドの活性、オル ニチン脱炭酸酵素活性を阻害する能力、マイトジェン刺激活性、in vivo でのEGF−rの燐酸化を誘導する能力及びカルバクチンの燐酸化における作用 を反映する。ペプチドの“腫瘍阻止量”なる用語は腫瘍の成長を減するに十分な EGFペプチドの量の意味である。
腫瘍の成長を減退させ又は阻害するように上記ペプチドが機能するその作用機序 は上皮成長因子に対する細胞のレセプターに合成ペプチドが結合することによる ものと信じられる。その結果、リガンドなしでも、あるいは細胞表面に密集して いるため少量のリガンドの存在においても“活性化”されるEGF−レセプター はインターナリゼーションされ、その結果増殖が阻害される。
完全には明らかになっていないが、上記ペプチドが創傷の治癒を促進する作用機 序はEGFやTGF−αが正常に機能する機序、すなわち上皮細胞の***に対す る遺伝プログラムを刺激する機序と同じであると仮定されている。
本明細書においては全体を通じて次の略語が使用されている: Ala又はA=アラニエ ンa =アミノ酸 Arg又はR=アルギニエ ンsn又はN=アスパラギン Asp又はDエアスパラギン酸 Cys又はC;システィン EGF =上皮成長因子 EGF−r=上皮成長因子レしプター Gin又はQ=グルタミン Glu又はE=グルタミン酸 Gly又はG=ニブリシ ン1e又はI=イソロイシン Leu又はL;ロイシン Lys又はに=リシン Met又はM冨メチオエン Phe又はF=フェニルアラニン Pro又はP=ニブロリ ンet又はS=セリン TGF =形質転換成長因子 TGF−α=形質転換成長因子α Trp又はW=)リブトファン Val又はV=バリン His又はH=ヒスチジン Tyr又はY=チロシン Thr又はT=スレオニエ ン16合成ペプチドによるEGF−R刺激の速度論。
半密集A431細胞(0,1%FC3中で増殖)に、6位にチロシンを持つ環状 (ペプチドA)又は線状型(ペプチドD)ペプチドの指示濃度が37℃で10分 間20ng/mlの濃度で加えられた。細胞を採集して溶菌し、EFG−Rを免 疫沈澱させ、免疫複合体キナーゼアッセイを実施し、図1に記載されているごと く蛋白質を分割した。図1のように、相対的強さが図の下に示されている。
この数字はA431へ活性環状ペプチド及び低活性線状ペプチドを添加後のキナ ーゼ刺激の予備的速度論を比較するものである。A431細胞へ各種の生物学的 反応モディファイア−を添加後のEGF−rの免疫複合体キナーゼが示されてい る。ペプチド“A#は6位(すなわち天然EGFの37位)に天然のチロシンを 含む環状ペプチドを示し、ペプチド”D”は6位(すなわち天然EGFの37位 )にチロシンを持つ線状ペプチド類似体を示す。刺激の速度論の極めて予備的な 分析において、環状ペプチド(標識ペプチド“A”)は15分後にキナーゼ活性 の最大の刺激を示した。
図2.生物学的反応モディファイア−添加後のEGF−Rの免疫複合体キナーゼ 。
約70〜80%密集したA431細胞を界面活性剤含1!r(RIPA)緩衝液 中で溶菌し、10,000xgで10分間遠沈して清澄化した。溶菌液をモノク ローナル抗体R1と4℃で2時間インキュベートしてEGF−Rを免疫沈澱させ た。15分間50μlのパンソルビンとインキュベートした後、免疫複合体を採 集した。キナーゼアッセイのために複合体をRIPA緩衝液で洗浄し、0゜1% トリトンx−100含存20mM HEPES (pH7゜0)50μmにバナ ジン酸ナトリウム100μm添加したものに再懸濁した。この複合体に生物学的 反応モディファイア−を図に示した濃度で添加した。10分間インキュベートシ た後、10μC17−1”A T P含有20 mMHEPES50μlを添加 して反応を開始した。25℃、10分間反応させ、RIPA緩衝液を添加して反 応を停止した。放射性複合体を洗浄し、5DS−PAGE (8%ポリアクリル アミドゲル)でEGF−Rを分割後オートラジオグラフィーにかけた。ペプチド A−6位(すなわち天然EGF配列の37位)にtyrを持つ環状ペプチド;ペ プチドB−6位(すなわち天然EGF配列の37位)にtYrを持つ線状ペプチ ド。無処理の対照に比較してのバンドの強さをデンシトメーターによるスキャニ ングで測定し、図の下部に示しである。無関係な配列を持つ数個の対照ペプチド (線状と環状の両者)はこの定量法でEGF−レセプターの生物学的活性を刺激 しながった(データ示さず)。
図30合成ペプチドによる”’r−EGF結合の阻害lX103個のA431細 胞を24穴の組織培養用プレートの各穴に入れ、48時間増殖させた。BSAo 、1%及びHEPES5mMを含む無血清澄DMEM (pH7,4)で3回細 胞を洗浄後、この培地で4°C145分間インキュベートした。その後各種濃度 のペプチド(無標識EGF)を添加し、続いて20,000cpm ”’I−E GFを添加した。2時間インキュベートした後、培地を除去し、細胞をPBSで 2回洗浄し、続いてI N NaOHl ml中で24℃、18時間可溶化した 。溶液の放射能はガンマ−カウンターで測定した。ペプチドA−6位にtyrを 持つ環状ペプチド;ペプチドB−6位にtyrを持つ線状ペプチド;ペプチドC −6位にpheを持つ環状ペプチド。
tyrを持つ環状ペプチド(ペプチド“A″)はEGF−レセプターとの結合に 対して”!’I−EFGとかなりの競合を示し、無標識EGFの濃度よりも10 倍だけ高い濃度で50%の阻害が起こった。これらの結果はEGF−レセプター 結合に対して従来報告されているペプチドよりも100倍高い競合を示すので意 義あることである。
同じような長さを有する無関係のペプチドではEGF−rとの結合に対してEG Fと極めてわずかな競合力しか示さない(データ示さす)。ペプチドC(チロシ ンをフェニルアラニンで置換した環状ペプチド)とペプチドB(千ロジンを含む 線状ペプチド)は”’ I −E G F結合に対して最低の競合を示したにす ぎない。キナーゼアッセイで最も活性なペプチドはEGF結合阻害においても最 も活性があった。
図4.ME−180細胞における合成ペプチド前処理のEGF刺激ODC誘導に 対する影響。
半密集ME 180細胞を100 ng/mlのペプチドで30分間、続いてf ang/mlのEGFで3時間処理した。
細胞をペレット状とし、25mM NaPO4,1mM DTT。
40uM PLP、0.1mM EDTAを含む緩衝液中で超音波処理し、4° C,15,00Orpmで30分間遠沈した。上清のオルニチン脱炭酸酵素活性 は、全オルニチン濃度0.5 mM、全容0.2ml中のI (”C)オルニチ ン0.5μCiから生ずる14COtを調べることによって測定した。
Pl−6位がpheの線状ペプチド、P2−6位がpheの環状ペプチド、P3 −6位がtyrの線状ペプチド:P4−6位がtyrの環状ペプチド。37位に 天然のチロシンを持つ環状ペプチド(図の標識ペプチド4(P4))は100倍 の過剰でEGFのODC誘導を50%阻害した。
他のペプチドの活性は弱かった。実施した別のアッセイで、同じ合成EGFペプ チド類似体が最も活性があり、このことは天然のEGFと特異的に相互作用する ことを強く示唆するものである。
図5.EGF又は環状ペプチドのA431細胞の増殖に及ぼす影響。A431細 胞の有糸***促進刺激この研究はペプチド類似体がA431細胞に対する天然E GFの影響を刺激することかできるかどうかを調べるために実施したものである 。細胞を直径60mmの組織培養プレートに2X10@の濃度で播種し、3日間 インキュベートした後ペプチド及び/又はEGFを添加した無血清培地中で増殖 させた。ペプチド類似体38Aは天然のチロシンを持つペプチドの環状型である 。72時間後細胞を採集し、ヘマシトメーターで計測した。天然のEGFは低濃 度(0,1ng/ ml)ではA431細胞の増殖を刺激したが、高濃度(lo  ng/ml)ではEGFは細胞増殖を阻害した。出願人の最も生物学的に活性 な環状のEGFペプチド類似体は低濃度(0,1ng/ml)でも高濃度(10 ng/ml)でも細胞増殖を刺激した。合成環状EGFペプチド類似体では、試 験した濃度の全範囲に亘ってA431細胞の増殖阻害は認められなかった。
ペプチドとEGFとを表示濃度で混合した実験においては、低濃度で細胞増殖の 刺激が認められた。しかしながら、天然EGFの高濃度でもtong/mlの合 成環状EGFペプチド類似体存在下ではもはやA431細胞の増殖を阻害しなか った。これらの結果は、合成環状ペプチド類似体は低濃度でも天然EGFに特徴 的な生物学的活性を有することを強く示唆している。出願人の予備データは本発 明の合成EGF環状ペプチド類似体がEGFレセプターと相互作用することを示 している。この合成類似体は試験したA431細胞系に加えて他の特定の細胞系 の増殖に対しても重要な影響を存するものと思われる。
EGFペプチド類似体と天然EGFの相互作用は複雑であると思われるので今後 の研究が必要である。
本発明は天然上皮成長因子EGFペプチドの単離された領域に類似のアミノ酸配 列から成る新規の、驚くべきほどの生物活性を有するペプチドの発見とその合成 を示すものである。天然EGFペプチドのレセプター結合領域は抗体を認識する アミノ酸残基20〜37間に存在すると以前に報告されている(Konoriy aら、(1984)81:1351−1355)。発明者らはEGFのレセプタ ー結合領域は天然EGFペプチドのアミノ酸残基32〜48間の配列に類似した 配列を有するアミノ酸領域に存在することを明らかにしている。上述のペプチド のEGFレセプター結合活性は細胞を活性化すること無しに結合する利点を持っ ており、したがってこのペプチドは、腫瘍成長因子−α(TGF−α)の結合に よってEGF−レセプターを過発現する腫瘍に対して潜在的に価値ある制癌剤と なる。
天然EGFペプチドの特定の切片に類似したペプチドセグメントあるいはフラグ メントは実験室で通常使用されている装置及び手法を用い、標準Fmoc合成プ ロトコールに従って本研究用に選択され合成された!4゜(合成法の詳細は下に 示す)。
以下は上皮成長因子(EGF)のペプチド類似体を調製するために用いられた手 法を記述したものである。
EGFペプチドの選択されたフラグメント又はペプチド(表1参照)を改良Ve ga250 盟自動ペプチド合成機を用い、Merrifieldの固相法(J 、 Am、 Chem、 Sac、、 85:2149−54 (1963)) を用いて調製した。
t−ブチルオキシカルボニル(t−BOC)アミノ酸ブロック基の除去及び樹脂 からのペプチドの分離は0°Cで約1時間フッ化水素酸処理することによって達 成された非ペプチドの有機化合物を除去するためにペプチド含有混合物をジメチ ルエーテルで抽出し、合成されたペプチドを樹脂粉末から酢酸(約25%W/V )で抽出した。
次のペプチドの線状及び環状モノマー型を含む4個のペプチドを調製した; I −Acetylated−NCVVGYIGERCQYRDLK−Amid e(termed#37)If −Acetylated−NCVVGF[GE RCQYRDLK−Amide(#38)Uは合成EGFペプチド類似体のフェ ニルアラニン置換型を示す。
環状型はペプチド内で2個の分子内システィンを連結することによって作成した 。ペプチド類似体のアミノ末端及びカルボキシ末端はプロテアーゼに対するペプ チドの抵抗を高めるためにアセチル基及びアミド基でそれぞれブロックした。
線状モノマー型の精製 合成及び抽出後、ペプチドのモノマー型を単離するため、G−25カラムによる カラムクロマトグラフィーにより各ペプチドを分別しlこ。G−25カラムにか ける前にオリゴマー及び環状型を線状モノマー型に変換するためペプチドを初め に1モル過剰のジチオスレオトール(DTT)で処理した。
ペプチドの環状化 ペプチドの線状型を除去するため025カラムによるクロマトグラフィーでペプ チドを分別した。有機物質を除去するためペプチドをさらにポリスチレンカラム (XAD−1)で分別した。次にペプチドをKsFeCNsを用い、Chang ら(Int、 J、 Peptide Protein Res、、±5:48 5−94 (1980))及びRivierら(J、 Amer、 Chem。
Soc、、96:2986−92 (1974))によって報告されている化学 反応によって、ペプチド内で分子内システィンを連結することによって環状化し た。Fe−を除くためにこのペプチドをさらに処理した。調製物が緑青色を呈す るのでFe−の存在は明らかであった。
精製の最終段階としてさらにHPLCによる分別を行い、合成EGFペプチド類 似体を単一ピークとして溶離した。
アミノ酸分析及びHPLC分析 出願者らは表1に示されている生物学的に活性なペプチドとして得られたペプチ ドの配列を確定するため、及びフェニルアラニンによるそのG置換体の配列を確 定するため、十分に精製した環状モノマー型ペプチドの調製物を分析した。これ ら生成物のアミノ酸分析及び分析用HPLC分析は予期したペプチド配列と一致 した。ペプチドの純度は環状モノマー型ペプチドについては約53%〜57%の 間であった。
ペプチド活性アッセイ用のモデル細胞系同一の株化細胞系に対してEGFは濃度 が異なることによって***を促進したり、増殖を抑制したりする。したかって、 細胞表面のレセプターの発現が変化する細胞系でペプチドの試験を実施した。多 くの研究室からの研究がA431細胞からのEGF−rの特性研究に重点を置い ているので、A43!細胞が最初のモデル細胞系であった。出願人らはまた新鮮 ヒト腫瘍及び/又は脳1−***11からの細胞系、及び頭部、頚部の扁平上皮細 胞癌(HNSCC)”°−1″のEGF−r発現及び活性について研究した。
追加のモデルとして、出願人は上記ペプチドの、2つの追加モデルHNSCC細 胞系(M、 D、 Anderson病院のDr、 p、 5acksによって 株化された)に及ぼす影響を研究することを提案する、その理由はこれらの細胞 系においては、EGF−rレベルとEGFに対する反応において異なっているこ とを出願人は観察しているからである!0−13゜これらの細胞は重要な生物学 的モデル、すなわち薬理学的薬剤としての効果を決定するのに最も重要な最初の 段階においてこのペプチドの生化学的活性を測定するのに適しているに違いない 。
生化学 ペプチドは最初、出願人及びその他の研究者CMaxwe l lら、1988 )”によって以前に報告されているように、A431細胞のEGF−rからの免 疫複合体キナーゼアッセイで、ペプチドのチロシンキナーゼ活性を変える能力に ついてスクリーニングされた。このアッセイは極めて敏感であり、またキナーゼ の活性化は育糸***誘発における最初の事象の1つである。
これらの細胞からのEGF−rへのEGFの結合に対する競合を調べるために活 性ペプチドがアッセイで用いられた。次に有望なペプチドについてはjn vi voでのEGF−rの燐酸化、カルバクチンの燐酸化、ODCの誘導、及びモデ ルc−myc細胞系における合成などに対してスクリーニングした。腫瘍の生物 学的治療に対するペプチドの終局的開発のために、出願人はこれらペプチドの腫 瘍細胞系、特にEGFレセプターを過発現する腫瘍細胞系に対してアンタゴニス トとして作用する能力を確認することを試みた。
前述の研究から得られた結果のいくつかを総合すると、試験したペプチドの生物 学的活性は無置換環状EGFペプチド類似体の特性である生物学的活性を有する ことが判明した。ある特定のペプチドはこれまでに合成された他の類似体よりも 10〜100倍高い生物学的活性を示すことか判明した。アミノ酸32〜48間 の無置換EGFペプチド類似体の線状型はこれまでに得られたベブチどよりも1 0倍高い生物学的活性を存することが判明した。この無置換ペプチドの環状型は これまでに記述した他のペプチドよりも100倍高い活性を示した。
次の実施例は好ましい実施態様及び本発明の育用性を記述するために示すもので 、これに添付した特許請求範囲に別途の方法で特に記載されていなければ本発明 を限定するものではない。
実施例1 EGFペプチド類似体の合成 4個のペプチド類似体、すなわち天然EGFのアミノ酸32〜48の間の配列か ら成る2個のペプチド類似体と、6位(アミノ酸残基37)のチロシンがフェニ ルアラニンで置換されている以外は同じ配列のペプチドフラグメント(アミノ酸 32〜48)からなる2個のペプチド類似体を合成した。この領域の天然EGF ペプチドは表1に示す配列を持つ。
天然EGFのアミノ酸残基32〜48間のアミノ酸配列aMn−cts 、 − val−val 、−gly 、−Qr 、 −11a 、−gly、−glu  、−arg−cts、−gLn、−tyr、−arg、−asp、−1*u、 −17g、−一山謙。
各2個のこれら異なったペプチド配列は線状型と環状型(2個の分子内システィ ンのジスルフィド架橋によって調製)で合成された。2個のペプチドはペプチド のアミノ酸残基#37のチロシンをフェニルアラニンで置換したもので、1個は 線状型、他の1個は環状型である。
ペプチドはMerrifieldらによって報告され、上に概説されている方法 に従がって合成し、部分的に精製した。ペプチドのそれ以上の精製はHPLCに よって成しとげられた。
特許請求範囲の特に好ましい態様は、ペプチドの無置換(tyr ” )型及び アミノ酸残基#37の置換(フェニルアラニン)型の両者のカルボキシル末端に アミド基を、アミノ末端(*で示す)にアセチル基を含む。
実施例2 類上皮癌腫細胞系A431 (ATCCCRL1555)のレセプターはEGF レセプターの特性について最も完全に研究されたモデルである。この細胞系はレ セプター遺伝子が増強されており、そのためこの細胞モデルはEGFの構造、活 性及び生化学の研究に最もよく適している。
この細胞系からのEGFレセプターをモノクローナル抗体R+ (Amersh am Bioscience)で免疫沈澱させた。免疫複合体はホルマリン固定 スタフィロコッカス・アウレウス コーワン株(Carbiochem)を用い て採集した。これらの複合体を免疫複合体キナーゼアッセイでキナーゼ活性を測 定した。
実施例3 試験したEGFペプチド 合成EGFペプチド類似体の各種の線状型及び環状型の生物活性が出願人によっ て試験された。これらのペプチドには次のものがある: 線状EGF−アミノ酸32〜48 環状EGF−アミノ酸32〜48 アミノ酸残基#37tll換線状EGF−アミノ酸32〜48.837位=フェ ニルアラニン アミノ酸残基#37置換環状EGF −アミノ酸32〜48.837位=フェニルアラニン レセプター試験で測定した生物学的活性を持っていないことが判明した線状ペプ チドは次のペプチドである;アミノ酸32〜48の線状ペプチドで#44位がt yrのもの、線状ペプチド(アミノ酸32〜48)−44位phe o他の腫瘍 からの数種の他のペプチドも、試験したパラメーターでは生物学的活性を示さな かつた。
ペプチドの潜在的生物学的活性を測定するため、複合体に各種濃度の合成ペプチ ド類似体又はEGFを加え、自己燐酸化を測定した後に免疫複合体キナーゼアッ セイを実施した(Maxwellら、1988)。
実施例4 免疫複合体キナーゼアッセイにおける EGFレセプターの構造、活性及び生化学はレセプター遺伝子が増強されている 類上皮癌腫細胞系A431のレセプターについて最も完全に研究されている。こ の細胞系からのEGFレセプターを実施例2に示したようにモノクローナル抗体 R1を用いて免疫沈澱させた。このペプチドの潜在的生物学的活性を測定するた め、各種濃度のペプチド又はEGFを複合体に加え、そして実施例3に示したよ うに自己燐酸化を測定した後に免疫複合体キナーゼアッセイを実施した(図1及 び図2参照)。実施例3から選択されたペプチドが試験に使用された。
6位(アミノ酸残基#37)にチロシンを持つ環状及び線状ペプチドをEGFと 比較した結果を図1に示す。
ペプチド“A”、(天然の千ロジンを含むEGFペプチド類似体の環状型に相当 する)が20 ng/ mlの濃度でキナーゼ活性を3〜6倍増加させて、強い 生物学的活性をこのアッセイで示した。この刺激度は濃度5ng/mlの天然E GFにほぼ等しい。わずかな刺激(略2倍)がアミノ酸残基6位(アミノ酸残基 37)で置換されたフェニルアラニンを持つ環状ペプチド類似体の30n/ml 濃度で観察されが、比較の線状ペプチド(pheで置換)では活性を示さなかっ た(図には示されていない)。
刺激の速度論の極めて予備的な分析においては、環状ペプチド(ペプチド“A“ と標識)は15分後にキナーゼ活性の最大の刺激を示した(図2)。興味あるこ とに、アミノ酸残基37位にフェニルアラニンを持つ線状ペプチドであるペプチ ド“D”はキナーゼ活性を阻害した(図2)。
実施例5 EGFレセプター競合アッセイ 本実験は調製したペプチドEGF類似体のEGFレセプターへの結合位置を決定 するために計画されたものである。
ペプチドがEGFレセプターに直接結合するかどうかを決定することはむずかし い。それはペプチドの法度化が立体配座を妨げるからである。したがって予備試 験においては、出願人はEGFレセプター結合位置に対してEGFペプチド類似 体の、天然”5I−EGFと競合する能力を評価する方法を選んだ。このアッセ イのために、マイクロ滴定ウェル中で、無血清培地で細胞を1晩増殖させ、PB Sで数回洗浄し、その後種々の濃度のペプチドと2時間インキュベートした。次 に”’I−EGFを30分間加え、細胞を完全に洗浄した後放射能をガンマ−カ ウンターで測定した。
その実験結果を図3に示す。tyrを持つ環状ペプチドは図3で”A″と標識さ れており、EGFレセプターとの結合に対して”I−EGFとかなりの競合を示 した。
無標識EGFの濃度より10倍だけ高い濃度でも50%の阻害が起こった。これ らの結果は有意である。何故ならこれらの結果はEGFレセプターとの結合に対 して合成EGFペプチド類似体はこれまでに報告された他のべブチドよりも10 0倍高い競合を示すからである。
アミノ酸残基#37が置換された環状ペプチド(フェニルアラニン)(図3で“ C″と標識)及び無置換(チロシン)線状ペプチド(図3で”B”と標識)はl !S I−EGF結合に対して最低の競合を示す。同様な長さの無関係環状ペプ チドはEGFと競合する能力は極めて小さい。このようにキナーゼアッセイで最 も活性なペプチドはまたEGF結合の阻害においても最も活性である。
これら2つのアッセイにおけるペプチドの生物学的活性の差はこのように確かに 存在する。
実施例6 オルニチン脱炭酸酵素(ODC)活性の阻害オルニチン脱炭酸酵素はEGF ( 及び他の多くの成長因子)の刺激によって有糸***が促進されると活性が急速に 増加する酵素である。出願人による予備試験の結果を図4に示す。6位(天然ペ プチドのアミノ酸残基#37)に天然のチロシンを持つ環状ペプチド(図4でペ プチド4として記されている)は100倍の過剰でEGFのODC誘導を50% 阻害した。その他のペプチドの活性は低かった。このように3種のアッセイすべ てにおいて、天然ペプチドのアミノ酸32〜48間のEGFペプチドの同じ環状 チロシンモノマー型が最も活性があり、天然EGFのこの配列に相当する特定の EGFセグメントがEGF−rと特異的に相互作用することを強く示唆している 。
実施例7 A431細胞の有糸***促進性刺激 出願人はペプチド類似体がEGFのA431細胞(ATCCCRL 1555) への影響を刺激し得るかどうかを決定するための予備試験を開始した。
A431細胞は悪性細胞系であり、EGF−rの研究はこの細胞系で行うことに 特徴がある。細胞を2×10’の濃度で平板に接種し、図5に示すごとくペプチ ド類似体及び/又はEGFを添加して3日間増殖させた。
予期したごとく、0.1 ng/mlの濃度でEGFはA431の増殖を刺激し た。10ng/mlのEGFでは、これらの細細胞の増殖は抑制された。興味あ ることに、生物学的に最も活性な環状ペプチド類似体は0.1 ng/mlでも 10ng/mlでもまたこれらの細胞を刺激した。ペプチド類似体の試験した全 濃度範囲に亘って、A431細胞の増殖阻害は認められなかった。
ペプチド類似体とEGFとを表示の濃度で混合した実験においては、低濃度で細 胞増殖の刺激が認められた。
しかしながら、Long/mlのペプチド類似体の存在下では高濃度のEGFで もA431細胞の増殖を阻害しなかった。
これらの実験は環状ペプチドが生物学的活性を有することを強く示唆するもので ある。要約すると、研究中の環状ペプチドはEGFレセプターと相互作用し、細 胞系の増殖に対して重要な影響を及ぼすことをこれらのデータは示している。
実施例8 ヒトでの腫瘍治療に対する合成EGFペプチドの使用についての提案 現在開示されているEGFの環状ペプチド類似体がEGFレセプターに対して結 合親和性を有することか示されている限りにおいて、出願人はEGFレセプター を過発現する細胞から成る腫瘍細胞又は悪性細胞の抑制にこれらのペプチドを使 用することを提案する。腫瘍増殖のこのクラスの代表的なものは、例えば肺、頭 部及び頚部の扁平上皮細胞癌である。脳、膀胱、***などの他の腫瘍の増殖も、 上述のペプチドで効果的に治療し得る條件の範囲内で同様に期待される。
最適の用量計画は標準の第1相及び第目相臨床試験様式に従がって決定されなけ ればならないが、1つの考えられる用量計画は下に示すようなものであろう。初 めに、最初の患者3名を入院させて、0.1mg/m2のペプチド類似体を毎日 1時間かけて7日間静脈内投与し、その間生命徴候及び臨床毒性の証拠を徹底的 にモニターする。この治療後さらに2週間観察を続ける。もし3名の患者全員が 何ら重大な副作用(修正WHO毒性基準1によるIII又はIV段階)なしにこ の治療に耐性を示すならば次の患者を治療する。これら次の患者には特定のペプ チド類似体を次の計画に従がって段階的に用量を増やして各段階3名に投与する 。
用量 用量 治療 段階 mg/m”/day 期間 1 0.1 7 Days 2 0.5 7 Days 5 10.0 7 Days 6 20.0 7 Days 7 40.0 7 Days 8 80.0 ’ 7 Days 9 160.0 7 Days 最大耐用量まで より多くの経験が得られるように、ペプチド類似体の連続注入(すなわち、1〜 10mg/I11″/hr3週間、その後1週間休止)又は毎日ポーラス注射( すなわち、10mg/ tn2/ day 3週間、その後1週間休止、又はさ らに長い期間投与)のような他の用量計画が探査のために計画さる。
効果評価のために、出願人はリンパ節肥大及び/又は肺又は肝臓の病変のような 臨床的に価値のある及び/又は測定可能な腫瘍性病変を持つ患者群を試験に入れ る計画である。これらの病変は身体検査及び/又はCATスキャンを含むラジオ グラフィーによる評価で容易に追跡することができる。反応基準は完全に標準化 されており、医科学に熟練した人にはよく知られている。完全な緩解は最低の4 週間で進行性腫瘍のすべての臨床的証拠が完全に消失することと定義されている ;部分的緩解とは測定した病変の直径の積の和の50%以上の減少が最低4週間 継続するもとの定義されている。いずれかの病変の大きさが同時に増加したり、 新しい病変の出現があってはならない。
万一、この方法が、増殖抑制の代りに、腫瘍増殖の刺激によって妨害される場合 には、EGFペプチドのこの性質は静止腫瘍細胞を細胞周期へ戻し、その後周期 特異的化学療法剤で腫瘍を治療するために利用することができる。
これらの特殊な用途では、上述のペプチドは不安定な結合で化学療法剤に結合す るものと思われる。−例としてこのような化学療法剤にはシスブラチナム、アド リアマイシン、シトキサン、メトトレキセート、5−フロロウラシル、あるいは プレオマイシン等がある。上述のペプチドはデリバリ−システムへ結びつけられ る可能性かある。−例として、このようなデリバリ−システムとしてはモノクロ ーナル抗体、ジフテリア毒素、あるいは他の同じような作用物質へのペクチドの カップリングがある。ペプチドの適当なキャリヤーへのカップリングは特定の腫 瘍をより良く標的とすることができると思われる。
詳しく述べれば、腫瘍細胞へ薬剤を運搬するための特異的なリガンドとしてペプ チドを用いるという重要な見通しに近づくことである。出願人らは化学療法に用 いられているアルキル化剤を、Dillmanら!4によって報告されているよ うに酸不安定cisアコニット酸結合で活性ペプチドのアミノ末端へ結合させる ことを提案する。レセプター・リガンド複合体の細胞内吸収の際にcis−アコ ニット酸結合が切れて!4、薬剤を遊離して細胞毒性を生じることが考えられる 。
上述のペプチドの生物学的特性はこのようにペプチドを潜在的に革命的なヒト用 の抗癌治療薬とするものである。創傷、特に潰瘍発生性の損傷及び火傷の治癒促 進に上述のペプチドを使用することが提示されているが、その基礎を予備的細胞 研究が提供するものである。
文 献 次の参考文献が参照番号によってここに特に引用されている: 4、 Gragory、J−、(19)5)t Ha上鳳!塵z 251=32 5−27゜9、 Marrifi*ld、(196コ)、、旦fi=2144− 54゜1− Coh*n、s−(1962)、 L」1広LqIlr 21L=  1555−62゜19、 carpantar (19117)、 V 56 :88L−914゜20、 C&rp@!’ltl!r (19)9)、 tl 旦: 工9コー216゜21 Kltljlta、M−I ! (19861, m、4jt! 164g−53゜25、 Miller、皇−一塁よJL (1 981>、 二1J■21(t 42+207−14゜26− xaxvsll  (iss!j)、ニーは■;遡に=1(111t 4!(5)”コ0−7゜K jNETICS OF STIMULATION OF EGF RECEPT ORAUTOPHO3PHORYLATION IN ICにAAFTERAロ ロ汀ION 0FPEPTI口ESTOA431 CELLS”−t”’ ?’ 7T Q += % +7’Q、?p 乙)A K I(−”0 111 4. 53.3 111 0.35 0.9IMMUNE COMPLEXにINAS E OF EGF−RAFTER^OD汀ION OF VARfOUS 81 0LOGICFIESPONSE MODIFIER3TOA431 CELL S 14’r1/ 9貯へjシ牙Qd1 往、すり字ル2贋Aν 七テ°+”77P −テ15広舌t17 εQ丁ニーP−の Ltpj? 令ノ?奔−半T−大:・ BRM/C0NTR0L (1) O,j 3.9 0.Q O,90,63, 61251−EGF BOUND (% OF C0NTR0L)ooc AC TMTY (ooc;シ陰)補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法組84条の 8)平成 5年 2月12 日IJ、。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.アミノ酸配列NCVVGYIGERCOYRDLKから成り、カルボキシル 末端にアミド基を、アミノ末端にアセチル基を持つEGFペプチドの生物学的に 活性なペプチドフラグメント。
  2. 2.腫瘍細胞増殖を抑制するペブチドから成り、創傷の治癒を促進し、そしてN CVVGYIGERCOYRDLKの配列から成るEGFレセブターに結合し、 カルボキシル末端にアミド基を、アミノ末端にアセチル基を持つ上皮成長因子の 生物学的に活性なペブチドフラグメント。
  3. 3.アミノ酸配列NCVVGYIGERCOYRDLKから成り、カルボキシル 末端にアミド基を、アミノ末端にアセチル基を、そして上記配列のシステインが 分子内ジスルフィド結合を形成しているEGFの生物学的に活性な環状ペブチド フラグメント。
  4. 4.請求の範囲第1項又は第2項に記載されており、さらに環状ペブチドから成 ると定義される上皮成長因子のペブチド類似体。
  5. 5.EGFレセブターに対して天然EGFの0.001%以上の結合親和力を有 すると定義される請求の範囲第1項、第2項又は第3項の生物学的に活性なペブ チドフラグメント。
  6. 6.さらにプロテアーゼ抵抗性と定義される請求の範囲1、2、3又は4のペブ チド。
  7. 7.さらに、天然上皮成長因子の特性であるループBの末端フラグメント及びル ープCから成ると定義される請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第4項。
  8. 8.さらに細胞系のオルニチン脱炭酸酵素活性を阻害する能力を持つと定義され る請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第4項のペブチド。
  9. 9.請求の範囲第8項において細胞系がA418である請求の範囲第8項のペブ チド。
  10. 10.さらにL−アミノ酸又はD−アミノ酸から成ると定義される請求の範囲第 1項、第2項、第3項又は第4項のペブチド類似体。
  11. 11.さらにD−アミノ酸から成ると定義される請求の範囲第1項、第2項、第 3項又は第4項のペブチド類似体。
  12. 12.さらにペブチド内の2個のシステイン間の分子内結合から成る請求の範囲 第1項又は第2項のペブチド類似体。
  13. 13.EGFレセブターに対して天然EGFの少なくとも4.5%の結合親和力 を有すると定義される請求の範囲第3項の生物学的に活性なペブチドフラグメン ト。
  14. 14.市質的に17個のアミノ酸から成ると定義される請求の範囲第3項の生物 学的に活性な環状ペブチドフラグメント。
  15. 15.EGFレセブターに対して天然EGFの約18%の結合親和力を持つと定 義される請求の範囲第3項の生物学的に活性な環状ペブチド類似体。
  16. 16.本質的にアミノ酸配列NCVVGYIGERCOYRDLKから成り、カ ルボキシル末端にアミド基を、アミノ末端にアセチル基を持つと定義されるEG Fの生物学的に活性な環状ペブチドフラグメント。
  17. 17.A−413細胞のEGFレセブターに対して天然EGFの4.5%以上の 結合親和力を有すると定義される請求の範囲第42項の生物学的に活性な環状ペ ブチドフラグメント。
  18. 18.A−413細胞EGFレセブターに対して天然EGFの18%の結合親和 力を有すると定義される請求の範囲第42項の生物学的に活性な環状ペブチドフ ラグメント。
  19. 19.上記配列のシステイン間に分子内ジスルフィド結合を有すると定義される 請求の範囲第42項の生物学的に活性な環状ペブチドフラグメント。
JP3515629A 1990-08-13 1991-08-09 組織再生促進及び癌治療用の生物活性egfペプチド Pending JPH06500114A (ja)

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