JPH0649798Y2 - ドア仮止装置 - Google Patents

ドア仮止装置

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JPH0649798Y2
JPH0649798Y2 JP1989003834U JP383489U JPH0649798Y2 JP H0649798 Y2 JPH0649798 Y2 JP H0649798Y2 JP 1989003834 U JP1989003834 U JP 1989003834U JP 383489 U JP383489 U JP 383489U JP H0649798 Y2 JPH0649798 Y2 JP H0649798Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車の車体のピラーアウタパネルにドアパ
ネルを仮止するドア仮止装置に関するものである。
従来の技術 自動車製造工程は、車体組立ライン,塗装ライン,ぎ装
ラインの順で行われており、車体にドアパネルを仮止め
した後に塗装を行い、塗装ラインが終了した後、車体か
らドアパネルを取外し、車体へのぎ装品の組付けとドア
パネルへのぎ装品の組付けとを別々に行い、ぎ装ライン
が終了した後、再びドアパネルを車体に対してぎ装前の
元の位置となるように組付けている。
従来のドア仮止装置は、車体のピラーアウタパネルの外
側にヒンジを介してドアパネルを揺動自在に組付け、車
体及びドアパネルへの塗装ラインが終了した後、ドアパ
ネルに固定したヒンジの可動側ブラケットとピラーアウ
タパネルに固定したヒンジの固定側ブラケットとを連結
する連結ピンを抜き取って、ヒンジの可動側ブラケット
と固定側ブラケットとを分離し、車体よりドアパネルを
離脱することにより、ドアパネルの車体に対する相対位
置を変化せずにぎ装前の元の位置となるようにしてい
た。
また、車体のピラーアウタパネルと別体の支持板に位置
決め部材を固定し、この位置決め部材によってドアパネ
ルのピラーアウタパネルに対する位置決めを行うように
したものが実公昭60-36688号公報として知られている。
また、車体のピラーアウタパネルとドアパネルとの間に
ヒンジを設け、ピラーアウタパネルの内側に固定板を配
設し、ピラーアウタパネルに貫通孔を穿設すると共に、
固定板のピラーアウタパネルの貫通孔に相当する箇所に
ねじ孔を穿設し、固定板のねじ孔に案内ボルトを螺着
し、案内ボルトの端部にガイドピンを形成し、案内ボル
トのガイドピンの外周に鍔部を形成し、ヒンジの固定側
ブラケットに案内ボルトのガイドピン及び鍔部を嵌合す
る段付孔を穿設した自動車用ドアーヒンジの位置決め装
置が実公昭54-34127号公報として知られている。
さらに、車体のピラーアウタパネルとドアパネルとの間
にヒンジを設け、ピラーアウタパネルの内側に補強板と
保持板を配設し、ヒンジの固定側ブラケットに取付孔を
穿設すると共に、ピラーアウタパネルのヒンジの固定側
ブラケットの取付孔に相当する箇所に調整孔を穿設し、
補強板のピラーアウタパネルの調整孔に相当する箇所に
通孔を穿設し、保持板のピラーアウタパネルの調整孔に
相当する箇所に補強板の通孔と連通するねじ孔を設け、
保持板のねじ孔にボルトを螺着したものが特公昭54-328
98号公報として知られている。
考案が解決しようとする課題 ところが、従来のドア仮止装置では、ヒンジの固定側ブ
ラケットと可動側ブラケットとを連結する連結ピンを打
込み、挿入する際に、連結ピンの防錆力を損うおそれが
あり、固定側ブラケットと可動側ブラケットとの連結ピ
ンによる連結を行った後、連結ピンが固定側ブラケット
及び可動側ブラケットから抜けないように、連結ピンに
対して抜け止め手段を施す必要があり、この抜け止め手
段が複雑であった。
また、実公昭60-36688号公報記載のものは、ドアパネル
をヒンジを介してピラーアウタパネルに対して回動する
際に、位置決め部材が邪魔となり、ドアパネルの先端軌
跡に制約があった。
また、実公昭54-34127号公報記載のものは、案内ボルト
のガイドピンが鍔部を有するので、ドアパネルの車体の
ピラーアウタパネルに対する組付けに際し、あらかじめ
案内ボルトを固定板のねじ孔に螺合させておく必要があ
り、ヒンジの固定側ブラケットを固定板と協動して締結
ボルトによりピラーアウタパネルの外側に固定させ、ド
アパネルをヒンジと共にピラーアウタパネルに対して組
付けた後、固定板を案内ボルトによりピラーアウタパネ
ルの内側に固定するようにしたものであり、案内ボルト
のガイドピン及びヒンジの固定側ブラケットの段付孔の
形状が単純とならず、装置全体の構造が複雑となり、案
内ボルトの固定板のねじ孔に対する取付け作業が手数を
要して面倒であった。
さらに、特公昭54-32898号公報記載のものは、車体組立
に際し、補強板と保持板との間に熱接着フィルムを介在
させ、ボルトをヒンジの固定側ブラケットの取付孔,ピ
ラーアウタパネルの調整孔及び補強板の通孔を通して保
持板のねじ孔に螺合し、ドアパネルをヒンジと共にピラ
ーアウタパネルに対して組付けた後、車体及びドアパネ
ルを適宜の手段により加熱し、保持板を熱接着フィルム
により補強板に対して固着させるようにしたにすぎない
ものであった。
本考案の目的は、上述する問題点に対処して、車体組立
に際し、ヒンジの固定側ブラケットをピラーアウタパネ
ルの外側に固定することにより、ドアパネルをヒンジと
共にピラーアウタパネルに対して組付け、位置決めボル
トの差込み部をヒンジの固定側ブラケットの嵌合孔,ピ
ラーアウタパネルの挿通孔及び補強板の貫通孔を通して
保持板のねじ孔に挿通するのみで、保持板のねじ孔が位
置決めボルトのテーパ部の傾斜に沿って補強板の貫通孔
に向って移動し、保持板のねじ孔を補強板の貫通孔に一
致させ、位置決めボルトのテーパ部が保持板のねじ孔に
入り込み、位置決めボルトを保持板のねじ孔に対して螺
合し、位置決めボルトの支持部がヒンジの固定側ブラケ
ットの嵌合孔に入り込み、位置決めボルトの支持部をヒ
ンジの固定側ブラケットの嵌合孔により嵌合し、位置決
めボルトがヒンジの固定側ブラケットの嵌合孔に合せて
保持板を補強板に対して固定し、ドアパネルのピラーア
ウタパネルに対する位置決めボルトによる仮止を行え、
従来のものに比べて位置決めボルトの支持部及びヒンジ
の固定側ブラケットの嵌合孔の形状が単純となり、ドア
パネルのピラーアウタパネルに対する組付けに際し、従
来のようにあらかじめ位置決めボルトを保持板のねじ孔
に螺合させておく必要がなく、装置全体の構造が簡単と
なり、位置決めボルトの保持板のねじ孔に対する取付け
作業を容易に行え、車体及びドアパネルに対する塗装ラ
インによる塗装が終了すると、ヒンジの固定側ブラケッ
トの嵌合孔をピラーアウタパネルの挿通孔より外方に向
って突出する位置決めボルトの支持部に対して軸方向に
沿って引抜くのみで、ドアパネルをヒンジと共にピラー
アウタパネルより取外し、車体及びドアパネルに対して
ぎ装ラインにより別々にぎ装品を組付け、ヒンジより連
結ピンを抜取る必要がなく、連結ピンの防錆力が損われ
ず、位置決めボルトの支持部がドアパネルに対して邪魔
とならず、ドアパネルの先端軌跡に制約を受けず、車体
及びドアパネルに対するぎ装ラインが終了すると、ヒン
ジの固定側ブラケットの嵌合孔を位置決めボルトの支持
部に嵌合するのみで、ドアパネルとピラーアウタパネル
との相対位置がずれることがなく、ドアパネルを位置決
めピンによりピラーアウタパネルに対してぎ装前の元の
位置に確実に組付けることが可能なドア仮止装置を提供
することにある。
課題を解決するための手段 本考案のドア仮止装置は、車体のピラーアウタパネルと
ドアパネルとの間にヒンジを設け、前記ピラーアウタパ
ネルの内側に補強板を配設すると共に、前記補強板の前
記ピラーアウタパネルと反対側に保持板を摺動自在に配
設し、前記補強板の上縁寄り及び下縁寄りに前記保持板
を係止する係止部を形成し、前記ピラーアウタパネルに
挿通孔を設け、前記補強板に前記ピラーアウタパネルの
挿通孔と連通する貫通孔を設け、前記保持板に前記補強
板の貫通孔と連通するねじ孔を設け、前記保持板のねじ
孔に位置決めボルトを螺着し、前記位置決めボルトの一
端に中心軸線上に沿って前記ピラーアウタパネルの挿通
孔より外方に向って突出する大径の単一円柱からなる支
持部を形成し、前記位置決めボルトの他端にテーパ部を
形成し、前記位置決めボルトのテーパ部の先端に中心軸
線上に沿って小径の差込み部を形成し、前記ヒンジの固
定側ブラケットに前記位置決めボルトの支持部を嵌合す
る嵌合孔を設けたことを特徴とする構成を有するもので
ある。
作用 車体組立に際し、ヒンジの固定側ブラケットを車体のピ
ラーアウタパネルの外側に固定すると、ドアパネルがヒ
ンジと共にピラーアウタパネルに対して組付けられ、位
置決めボルトの差込み部をヒンジの固定側ブラケットの
嵌合孔,ピラーアウタパネルの挿通孔及び補強板の貫通
孔を通して保持板のねじ孔に挿通すると同時に、保持板
のねじ孔が位置決めボルトのテーパ部の傾斜に沿って補
強板の貫通孔に向って移動し、位置決めボルトのテーパ
部が保持板のねじ孔に入り込み、位置決めボルトを保持
板のねじ孔に対して螺合し、位置決めボルトの支持部が
ヒンジの固定側ブラケットの嵌合孔に入り込み、ヒンジ
の固定側ブラケットの嵌合孔が位置決めボルトの支持部
を嵌合し、位置決めボルトがヒンジの固定側ブラケット
の嵌合孔に合せて保持板を補強板に対して固定し、ドア
パネルのピラーアウタパネルに対する位置決めボルトに
よる仮止を行い、この状態において、車体及びドアパネ
ルに対して塗装ラインで塗装を行う。
また、車体及びドアパネルに対する塗装ラインによる塗
装が終了すると、ヒンジの固定側ブラケットの嵌合孔を
ピラーアウタパネルの挿通孔より外方に向って突出する
位置決めボルトの支持部に対して軸方向に沿って引抜
き、ドアパネルをヒンジと共にピラーアウタパネルより
取外し、車体及びドアパネルに対してぎ装ラインにより
別々にぎ装品を組付ける。
さらに、車体及びドアパネルに対するぎ装ラインが終了
すると、ヒンジの固定側ブラケットの嵌合孔を位置決め
ボルトの支持部に嵌合し、ドアパネルを位置決めピンに
よりピラーアウタパネルに対してぎ装前の元の位置に組
付ける。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図において、1は車体のピラーアウタパネルであ
り、ピラーアウタパネル1とドアパネル3との間にはヒ
ンジ2が設けられ、ピラーアウタパネル1の外側1aには
ヒンジ2を介してドアパネル3が揺動自在に取付けられ
ている。
ピラーアウタパネル1の内側1bには、第1図に示すよう
に、補強板5が配設されると共に、補強板5のピラーア
ウタパネル1と反対側には保持板8が摺動自在に配設さ
れ、補強板5の両側部の上縁寄り及び下縁寄りには内方
に向って切り起こした断面L字形の保持板8を係止する
係止部となる係止突片6,6がそれぞれ形成されている。
ピラーアウタパネル1には、第1図に示すように、挿通
孔9が穿設されると共に、補強板5の中央にはピラーア
ウタパネル1の挿通孔9と連通する貫通孔4が穿設さ
れ、保持板8の中央には補強板5の貫通孔4と連通する
ねじ孔7が設けられている。
保持板8のねじ孔7には、第1図に示すように、位置決
めボルト11が螺着され、位置決めボルト11の一端には中
心軸線上に沿ってピラーアウタパネル1の挿通孔9より
外方に向って突出する大径の単一円柱からなる係合支持
部13が形成されると共に、位置決めボルト11の他端には
テーパ部が形成され、位置決めボルト11のテーパ部の先
端には中心軸線上に沿って小径の差込み部16が形成され
ている。
ヒンジ2の固定側ブラケット14には、第1図に示すよう
に、位置決めボルト11の係合支持部13を嵌合する嵌合孔
15が設けられている。
ピラーアウタパネル1と補強板5とは、第1図に示すよ
うに、スポット溶接あるいはシーム溶接等の溶接10,10
により一体に溶着され、保持板8の上縁寄り及び下縁寄
りが補強板5の係止突片6,6により抱えられてそれぞれ
係止され、ピラーアウタパネル1の挿通孔9と補強板5
の貫通孔4とは互いに連通され、ピラーアウタパネル1
の挿通孔9の内径が補強板5の貫通孔4の内径よりも大
きく形成されている。
保持板8のねじ孔7には、第1図に示すように、ピラー
アウタパネル1の外側1aより位置決めボルト11のおねじ
部12が螺着され、位置決めボルト11のおねじ部12の一端
には係合支持部13が形成されると共に、位置決めボルト
11の係合支持部13の端面には凹溝17が形成され、ヒンジ
2の断面コ字形の固定側ブラケット14にはピラーアウタ
パネル1の挿通孔9と連通する嵌合孔15が穿設され、ヒ
ンジ2の固定側ブラケット14の嵌合孔15の内径は位置決
めボルト11の係合支持部13の外径と同径となっている。
位置決めボルト11のおねじ部12の他端には、第1図に示
すように、テーパ部が形成されると共に、位置決めボル
ト11のテーパ部の先端には差込み部16が形成され、補強
板5の貫通孔4の内径は位置決めボルト11のおねじ部12
の直径となる有効径よりも大きく形成され、ピラーアウ
タパネル1の挿通孔9の内径は位置決めボルト11の係合
支持部13の外径よりも大きく形成され、ヒンジ2の固定
側ブラケット14の嵌合孔15に対する位置決めボルト11の
取付け位置が調整可能となっている。
ピラーアウタパネル1とドアパネル3を連結するヒンジ
2は、第1図に示すように、ピラーアウタパネル1に固
定する固定側ブラケット14及びドアパネル3に固定する
可動側ブラケット18からなり、ヒンジ2の固定側ブラケ
ット14と可動側ブラケット18とは連結ピン19を介して回
動自在に連結されている。
ヒンジ2の固定側ブラケット14には、第2図に示すよう
に、ピラーアウタパネル1の外側1aに当接する平面部20
の一側縁寄りの中央付近に嵌合孔15が穿設されると共
に、固定側ブラケット14の平面部20の上縁寄り及び下縁
寄りには固定用孔21,21がそれぞれ穿設され、固定側ブ
ラケット14の平面部20の上縁及び下縁にはピラーアウタ
パネル1の外方に向って折曲した折曲片22,22がそれぞ
れ形成され、固定側ブラケット14の折曲片22,22の端部
には挟持部23,23がそれぞれ形成され、固定側ブラケッ
ト14の折曲片22,22の挟持部23,23には同一中心軸線上に
沿って連結ピン19を挿通するための係合支持孔24,24が
それぞれ穿設されている。
ヒンジ2の可動側ブラケット18には、第2図に示すよう
に、固定側ブラケット14の折曲片22,22の挟持部23,23の
間に嵌入する断面コ字形の嵌合凸部25が形成されると共
に、可動側ブラケット18の嵌合凸部25の上側及び下側の
水平壁26,26には同一中心軸線上に沿って固定側ブラケ
ット14の折曲片22,22の挟持部23,23の係合支持孔24,24
と連通する支持孔27,27がそれぞれ穿設され、可動側ブ
ラケット18の水平壁26,26の端縁には上方及び下方に向
って張出したフランジ28,28がそれぞれ形成され、可動
側ブラケット18のフランジ28,28には固定用孔29,29がそ
れぞれ穿設されている。
ヒンジ2のドアパネル3に対する取付けは、ヒンジ2の
可動側ブラケット18のフランジ28,28を固定用孔29,29を
利用してボルト(図示せず)によりドアパネル3に固定
した後、ヒンジ2の固定側ブラケット14の折曲片22,22
の挟持部23,23の間に可動側ブラケット18の嵌合凸部25
を嵌入し、固定側ブラケット14の折曲片22,22の挟持部2
3,23の係合支持孔24,24と可動側ブラケット18の嵌合凸
部25の水平壁26,26の支持孔27,27とを位置合せし、固定
側ブラケット14の折曲片22,22の挟持部23,23の係合支持
孔24,24及び可動側ブラケット18の嵌合凸部25の水平壁2
6,26の支持孔27,27に上方より連結ピン19を挿通するこ
とにより、第3図に示すように、固定側ブラケット14を
可動側ブラケット18に連結ピン19を介して回転自在に連
結し、ドアパネル3に上下に間隔を置いてヒンジ2,2を
それぞれ配置する。
ドアパネル3にはヒンジ2の可動側ブラケット18のフラ
ンジ28,28の固定用孔29,29に相当する箇所にボルト(図
示せず)を螺着するための複数の取付孔(図示せず)が
それぞれ設けられると共に、ピラーアウタパネル1の挿
通孔9の近傍には、第3図に示すように、ヒンジ2の固
定側ブラケット14の平面部20の固定用孔21,21に相当す
る箇所にボルト(図示せず)を螺着するための複数の取
付孔30,30がそれぞれ設けられている。
ヒンジ2の固定側ブラケット14は平面部20の固定用孔2
1,21を利用してボルト(図示せず)をピラーアウタパネ
ル1の取付孔30,30に螺着することにより、固定側ブラ
ケット14,14がピラーアウタパネル1の外側1aに上下に
間隔を置いてそれぞれ固定され、ドアパネル3に上下に
間隔を置いて固定した可動側ブラケット18,18はピラー
アウタパネル1に上下に間隔を置いて固定した固定側ブ
ラケット14,14に対して連結ピン19,19を支点としてそれ
ぞれ回動されるようになっている。
次に、この実施例の作用を説明する。
車体組立ラインにおいて、まず、第3図に示すドアパネ
ル3に上下に間隔を置いて装着したヒンジ2の固定側ブ
ラケット14の平面部20の固定用孔21,21を利用して複数
のボルト(図示せず)をピラーアウタパネル1の取付孔
30,30に螺着することにより、ヒンジ2の固定側ブラケ
ット14をピラーアウタパネル1の外側1aの上下に間隔を
置いた所定位置に複数のボルトにより固定し、ドアパネ
ル3をヒンジ2と共にピラーアウタパネル1に対して組
付けた後、ドアパネル3を車体に対して閉鎖状態とし、
ドアパネル3に固定したヒンジ2の可動側ブラケット18
をピラーアウタパネル1に固定した固定側ブラケット14
に対して連結ピン19を支点として回動し、ドアパネル3
を車体に対して開放状態とする。
次いで、第4図の実線で示すように、位置決めボルト11
の係合支持部13の凹溝17にドライバー等の締め具31の先
端を差込んだ後、位置決めボルト11の差込み部16を外方
よりヒンジ2の固定側ブラケット14の平面部20の嵌合孔
15,ピラーアウタパネル1の挿通孔9及び補強板5の貫
通孔4を通して保持板8のねじ孔7に挿通すると、保持
板8のねじ孔7が位置決めボルト11のテーパ部の傾斜に
沿って補強板5の貫通孔4に向って上方に移動し、補強
板5の貫通孔4と保持板8のねじ孔7とが互いに一致す
る。
その後、第4図の2点鎖線で示すように、位置決めボル
ト11のおねじ部12を保持板8のねじ孔7に対して締め具
31を利用して螺合することにより、位置決めボルト11の
係合支持部13がヒンジ2の固定側ブラケット14の平面部
20の嵌合孔15に入り込み、固定側ブラケット14の平面部
20の嵌合孔15が位置決めボルト11の係合支持部13を嵌合
し、位置決めボルト11を固定側ブラケット14の平面部20
の嵌合孔15に合せて保持板8と共に補強板5に対して固
定し、保持板8のねじ孔7と固定側ブラケット14の平面
部20の嵌合孔15との中心が同一軸線上となり、ドアパネ
ル3をピラーアウタパネル1に対して位置決めボルト11
により仮止を行い、再び、ドアパネル3を車体に対して
閉鎖状態とした後、車体及びドアパネル3に対して塗装
ラインで塗装を行う。
車体及びドアパネル3に対する塗装ラインが終了する
と、ドアパネル3に装着したヒンジ2の固定側ブラケッ
ト14をピラーアウタパネル1の外側1aの所定位置に固定
するボルト(図示せず)を螺脱した後、第5図に示すよ
うに、固定側ブラケット14の平面部20の嵌合孔15をピラ
ーアウタパネル1の挿通孔9より外方に向って突出する
位置決めボルト11の係合支持部13に対して位置決めボル
ト11の軸方向に沿って引抜くことにより、ドアパネル3
をヒンジ2,2と共にピラーアウタパネル1より取外し、
車体及びドアパネル3に対してぎ装ラインで別々にぎ装
品を組付ける。
車体及びドアパネル3に対するぎ装ラインが終了する
と、第6図に示すように、ドアパネル3に装着したヒン
ジ2の固定側ブラケット14の平面部20の嵌合孔15をピラ
ーアウタパネル1の挿通孔9より外方に向って突出する
位置決めボルト11の係合支持部13に嵌合した後、固定側
ブラケット14の平面部20の固定用孔21,21を利用して複
数のボルト(図示せず)をピラーアウタパネル1の取付
孔30,30に螺着することにより、固定側ブラケット14を
ピラーアウタパネル1の外側1aの所定位置に複数のボル
トにより固定し、再び、ドアパネル3をヒンジ2と共に
ピラーアウタパネル1に対して位置決めボルト11により
ぎ装前の元の位置に組付ける。
なお、ドアパネルを車体に対して閉鎖した状態で、位置
決めボルトを保持板のねじ孔に螺着し、ドアパネルのピ
ラーアウタパネルに対する位置決めボルトによる仮止を
行なうことも可能である。
考案の効果 以上に述べたように、本考案のドア仮止装置によれば、
車体組立に際し、ヒンジの固定側ブラケットをピラーア
ウタパネルの外側に固定することにより、ドアパネルを
ヒンジと共にピラーアウタパネルに対して組付けること
ができ、位置決めボルトの差込み部をヒンジの固定側ブ
ラケットの嵌合孔,ピラーアウタパネルの挿通孔及び補
強板の貫通孔を通して保持板のねじ孔に挿通するのみ
で、保持板のねじ孔が位置決めボルトのテーパ部の傾斜
に沿って補強板の貫通孔に向って移動するので、保持板
のねじ孔を補強板の貫通孔に一致させることができ、位
置決めボルトのテーパ部が保持板のねじ孔に入り込むの
で、位置決めボルトを保持板のねじ孔に対して螺合する
ことができ、位置決めボルトの支持部がヒンジの固定側
ブラケットの嵌合孔に入り込むので、位置決めボルトの
支持部をヒンジの固定側ブラケットの嵌合孔により嵌合
することができ、位置決めボルトがヒンジの固定側ブラ
ケットの嵌合孔に合せて保持板を補強板に対して固定す
るので、ドアパネルのピラーアウタパネルに対する位置
決めボルトによる仮止を行うことができ、従来のものに
比べて位置決めボルトの支持部及びヒンジの固定側ブラ
ケットの嵌合孔の形状が単純となり、ドアパネルのピラ
ーアウタパネルに対する組付けに際し、従来のようにあ
らかじめ位置決めボルトを保持板のねじ孔に螺合させて
おく必要がなく、装置全体の構造が簡単となり、位置決
めボルトの保持板のねじ孔に対する取付け作業を容易に
行うことができる。
また、車体及びドアパネルに対する塗装ラインによる塗
装が終了すると、ヒンジの固定側ブラケットの嵌合孔を
ピラーアウタパネルの挿通孔より外方に向って突出する
位置決めボルトの支持部に対して軸方向に沿って引抜く
のみで、ドアパネルをヒンジと共にピラーアウタパネル
より取外せるので、車体及びドアパネルに対してぎ装ラ
インにより別々にぎ装品を組付けることができ、ヒンジ
より連結ピンを抜取る必要がないので、連結ピンの防錆
力が損われず、位置決めボルトの支持部がドアパネルに
対して邪魔とならないので、ドアパネルの先端軌跡に制
約を受けることがない。
さらに、車体及びドアパネルに対するぎ装ラインが終了
すると、ヒンジの固定側ブラケットの嵌合孔を位置決め
ボルトの支持部に嵌合するのみで、ドアパネルとピラー
アウタパネルとの相対位置がずれることがないので、ド
アパネルを位置決めピンによりピラーアウタパネルに対
してぎ装前の元の位置に確実に組付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例のドア仮止装置の要部切断側
面図、 第2図は、第1図のヒンジの要部分解斜視図、 第3図は、ドアパネルの車体のピラーアウタパネルに対
する組付け前の要部斜視図、 第4図は、ヒンジの車体のピラーアウタパネルに対する
取付け状態を示す要部切断側面図、 第5図は、ヒンジを車体のピラーアウタパネルより取外
した状態を示す要部切断側面図、 第6図は、ヒンジの位置決めボルトによる車体のピラー
アウタパネルに対する取付け時の要部切断側面図であ
る。 1……ピラーアウタパネル、1a……外側、1b……内側、
2……ヒンジ、3……ドアパネル、4……貫通孔、5…
…補強板、6……係止突片、7……ねじ孔、8……保持
板、9……挿通孔、10……溶接、11……位置決めボル
ト、12……おねじ部、13……係合支持部、14……固定側
ブラケット、15……嵌合孔、16……差込み部、17……凹
溝、18……可動側ブラケット、19……連結ピン、20……
平面部、21……固定用孔、22……折曲片、23……挟持
部、24……係合支持孔、25……嵌合凸部、26……水平
壁、27……支持孔、28……フランジ、29……固定用孔、
30……取付孔、31……締め具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体のピラーアウタパネルとドアパネルと
    の間にヒンジを設け、前記ピラーアウタパネルの内側に
    補強板を配設すると共に、前記補強板の前記ピラーアウ
    タパネルと反対側に保持板を摺動自在に配設し、前記補
    強板の上縁寄り及び下縁寄りに前記保持板を係止する係
    止部を形成し、前記ピラーアウタパネルに挿通孔を設
    け、前記補強板に前記ピラーアウタパネルの挿通孔と連
    通する貫通孔を設け、前記保持板に前記補強板の貫通孔
    と連通するねじ孔を設け、前記保持板のねじ孔に位置決
    めボルトを螺着し、前記位置決めボルトの一端に中心軸
    線上に沿って前記ピラーアウタパネルの挿通孔より外方
    に向って突出する大径の単一円柱からなる支持部を形成
    し、前記位置決めボルトの他端にテーパ部を形成し、前
    記位置決めボルトのテーパ部の先端に中心軸線上に沿っ
    て小径の差込み部を形成し、前記ヒンジの固定側ブラケ
    ットに前記位置決めボルトの支持部を嵌合する嵌合孔を
    設けたことを特徴とするドア仮止装置。
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