JPH0648902A - 省力散布型水田用農薬 - Google Patents

省力散布型水田用農薬

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JPH0648902A
JPH0648902A JP19568592A JP19568592A JPH0648902A JP H0648902 A JPH0648902 A JP H0648902A JP 19568592 A JP19568592 A JP 19568592A JP 19568592 A JP19568592 A JP 19568592A JP H0648902 A JPH0648902 A JP H0648902A
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water
soluble
paddy field
pesticide
direct
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JP19568592A
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English (en)
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Shuichi Ryu
秀一 笠
Hidenobu Yanase
秀展 柳瀬
Haruichi Otani
晴一 大谷
Ikuzo Asai
郁三 浅井
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MIKASA KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
MIKASA KAGAKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な機械器具を用いずそのまま畦畔から投
入することにより、湛水水田の田面水を利用して、水田
内に均一に農薬成分を行き渡らせる農業用薬剤の提供。 【構成】 用途により水面拡展性及び水中分散性を調整
付与した農薬成分を、水溶性の担体に吸油させ、更に
必要に応じて発泡剤を添加し、水溶性のバインダーで固
形化して10〜200gの粒剤又は錠剤に成型、水溶
性の担体に吸油させ、更に必要に応じて発泡剤を添加
し、水溶性フィルムの袋に充填、及びで成型した錠
剤を、袋充填も含めた水溶性フィルムで被覆したもので
ある。畦畔から簡単に農薬を投人施用でき、また、不定
形の小規模水田や、隣接した他の耕地への飛散が問題に
なる農薬でも容易に処理できる。更に、投入前の薬剤の
濡れにさえ注意すれば、雨天であっても投入施用でき、
長雨によって処理時期を外したり防除が遅れたりすると
いうことも無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水田内に入らず畦畔か
ら投入施用する省力散布型水田用農薬に関する。
【0002】
【従来の技術】この水田投人用農薬製剤は、農家の後継
者難、兼業による時間的制約、農業従事者の高齢化等に
伴い、特に湛水期に水田内に人っての農薬散布作業とい
う重労働に対し、作業の省力化・軽労働化の面から開発
が望まれている。
【0003】この直接水田投人用農薬製剤において要求
される最重要の解決課題は、投人農薬成分をいかに均一
に水田内に分布させるかである。
【0004】投入した農薬製剤中の農薬成分を均一に水
田内に分布させるには、まず農薬成分を製剤から充分に
放出させ、次いで放出された農薬成分を広範囲に拡がら
せることが必要である。
【0005】まず農薬成分を製剤から水中に放出させる
には、一般には界面活性剤の乳化・分散・拡展・浸透力
を利用する方法が採られている。しかしながら、これだ
けでは不充分で、例えば、特公昭47−27930号公
報、特開昭61−183219号公報、特開平3−12
8301号公報に開示されているように、アルカリ金属
又はアルカリ土類金属の炭酸塩とクエン酸、リンゴ酸、
酒石酸あるいはコハク酸等の固体酸との反応による炭酸
ガス発泡を利用して撹拌する方法や、比重の小さな水難
溶性有機溶剤に溶解又は懸濁させて比重を下げ、水面に
浮上させる方法等の技術が併用されている。
【0006】また放出された農薬成分を田面水を利用し
て広範囲に拡がらせるのにも、界面活性剤の乳化・分散
・拡展力を利用する方法が一般的ではあるが、これだけ
では投入地点を中心に数m2 から数10m2 の範囲に拡
がらせるのは不充分である。このため、特願平3−32
8974号に開示したように、撥水性を付与して水面を
拡がらせる方法、特公昭44−17400号公報、特開
昭56−71001号公報等に開示されている水難溶性
溶剤を添加して水面を拡がらせる方法等が併用されてい
る。
【0007】この方法においては、農薬成分を製剤から
水中に放出させるための担体として含水無晶性酸化珪
素、変成真珠岩粉末等の鉱物質担体や、セルロース粉
末、コルク粉末等の水不溶性有機質担体が一般的に用い
られている。
【0008】ところが、界面活性剤の乳化分散力あるい
は、比重の小さな水難溶性有機溶剤を加えての比重操作
程度では、担体中に保持された農薬成分が完全に水中に
放出されず、水中で崩壊して泥状となった担体残渣中に
高濃度で残存し、とくに、1個が10〜200g程度の
製剤の場合、水田全面に対する農薬成分量が不足して充
分な薬効が期待できず、また投下地点での薬害の危険性
も大きくなる。
【0009】吸油用担体として吸油能を持つ水溶性担体
を用いた場合、担体は水中で溶解してしまうため、比重
の小さな農薬成分又は比重の小さな水難溶性有機溶剤に
溶解又は分散した農薬成分と界面活性剤は、完全に水中
に放出され、懸濁浮上し水面拡展することとなる。
【0010】吸油能を要求しない製剤においても担体と
して水溶性物質を用いた場合には、担体が水中で溶解し
てしまうため、農薬成分の担体への吸着及び難放出の問
題や、水底の泥状担体残渣への取り込み等の問題がな
く、農薬成分の水中分散についてだけ検討すればよいこ
ととなる。
【0011】水溶性担体に農薬成分及び界面活性剤を吸
着させた農薬製剤としては、特公昭57−15802号
公報、特開昭57−109702号公報、特開昭60−
36402号公報に開示されているが、これらは全て一
般的な乳剤を固形化した固形乳剤であり、使用に際して
は、散布液調整用容器内の水中に投入撹拌して乳化液と
なしその乳化液を散布するものであり、この種の農薬製
剤においては、乳化安定性の良好な乳化液の提供が最も
重要な課題となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、湛水
期に散布する農薬の内、除草剤や植物体内浸透移行性を
有する殺虫剤、殺菌剤等について利用できる水田内に入
らず畦畔から投入施用する省力散布型水田用農薬の提供
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の製剤は、剤形と
しては、用途により水面拡展性及び水中分散性を調整付
与した農薬成分を、水溶性の担体に吸油させ、更に必
要に応じて発泡剤を添加し、水溶性のバインダーで固形
化して10〜200gの粒剤又は錠剤に成型する方法、
水溶性の担体に吸油させ、更に必要に応じて発泡剤を
添加し、水溶性フィルムの袋に充填する方法、及び
で成型した錠剤を、袋充填も含めた水溶性フィルムで被
覆する方法により賦型化される形状を示す。
【0014】すなわち、本発明は、農薬成分を水溶性の
担体と共に水溶性のバインダーで固形化して10〜20
0gの固型剤としたものである。
【0015】農薬成分を水溶性のバインダーで固形化す
るに際しては、農薬成分を予め、水難溶性有機溶剤に溶
かし、または、分散し、あるいは、農薬成分そのもの
に、必要に応じて界面活性剤を混合して水溶性の担体に
吸着し、或は混合した状態とする必要がある。
【0016】本発明の水中分散性付与剤としての界面活
性剤は、農薬成分の水難溶性有機溶剤溶液を水に乳化・
可溶化させるに必要なHLB以下のもの、又は安定乳化
に必要な量以下、即ち農薬成分の水難溶性有機溶剤溶液
と界面活性剤の混合物5部を水95部に加え、緩やかに
撹拌混合したものが5分以内に乳化が壊れ分離が起こる
程度のHLBの界面活性剤、又は使用量にする必要があ
る。
【0017】また、水溶性の担体に吸着し、或は混合す
るに際しては、予め、アルカリ金属又はアルカリ土類金
属の炭酸塩と、クエン酸.リンゴ酸,酒石酸或はコハク
酸等固体酸と混合したものを、水溶性のバインダーで固
形化して添加することができる。
【0018】さらに、バインダーで固形化して10〜2
00gの固型剤としたものを水溶性フィルムで包装して
パック状とすることもできる。
【0019】また、水溶性担体としては、農薬成分を水
難溶性有機溶剤に溶かし、又は分散させ、或は常温で液
状の農薬成分を用いて製剤する場合には、それ自体の1
0重量%以上の水難溶性有機溶剤を吸油しても、通常の
取り扱いにおいて、液の染み出し等の現象を起こさず物
理的に安定であるもの、固体の農薬成分を用いて製剤す
る場合には、吸油安定性は要求されないが、いずれにし
ても、水田田面水程度の冷水に短時間で容易に溶解して
しまう葡萄糖や乳糖、澱粉加水分解物、水溶性セルロー
ス誘導体、水溶性蛋白、水溶性合成高分子物質等又はそ
れらの混合物が使用できる。
【0020】
【作用】本発明は、直接水田に投入施用する農薬製剤で
あり、農薬成分あるいは、農薬成分溶液を水になじま
せ、懸濁分散を助長する程度の界面活性剤の質、量が望
ましく、乳化安定性の良い乳化液を与える界面活性剤の
質、量ではかえって広範囲への拡展が遅れ、薬効薬害の
点で問題となる。
【0021】本発明の薬剤は畦畔からの投入施用のた
め、その剤形は散布機等には規定されず、投人作業や圃
場への投入個数の点から、10gから200g程度が適
当であるが、投入時の風の影響、投入到達距離、また泥
中への埋没の危険性等を考慮に入れ、剤型との兼合いで
決められるものである。
【0022】本発明実施の上で、水田内に農薬成分を均
一に行き渡らせるための、水面拡展性と水中分散性の適
切な付与が重要なポイントとなる。水面拡展性が不十分
の場合、水田内の農薬成分に偏りがおこり、局部的な高
濃度による薬害の発生や、農薬成分が行き渡らないこと
による効果不良の原因となる。水面拡展性だけで水中分
散性が不十分の場合、農薬成分が長時間水面を浮遊して
水中への分散が遅れ、風による吹き寄せにより農薬成分
に偏りがおこり、やはり薬害や効果不良の原因となる。
【0023】本発明は、水面拡展性の付与としては、
比重の大きな農薬成分の場合、低粘性で比重の小さな水
難溶性有機溶剤、例えば鉱物油、合成溶剤、動植物油脂
等に溶解又は懸濁させて比重を下げ浮上させる方法、
水中分散性の付与としては、一般的な方法である界面活
性剤の添加によった。しかし、水中分散性付与としての
界面活性剤の選択を適切にしないと、かえって水面拡展
を減じさせることとなり、用いる農薬成分の特性、水面
拡展性付与溶剤等との関連から選択する必要がある。
【0024】
【実施例】
実施例1 S−エチル−へキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエート 24g ナフテン系炭化水素溶剤 12g ポリオキシエチレン(EO 10モル)ノニルフェニルエーテル 2g 以上を混合溶解し、 吸油性デキストリン(商品名:パインデックス Y) 62g に均一に吸液分散させ、これを、ポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0025】実施例2 2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン 10g ドライクリ−ニング用炭化水素溶剤 10g ポリオキシエチレン(EO 7モル)ノニルフェニルエーテル 3g クエン酸 10g 炭酸ナトリウム 10g ポリエチレングリコール(商品名:PEG 6000) 7g 吸油性デキストリン (商品名:オイルQ) 50g 以上を混合後、加圧打錠成型し、防湿袋に人れて保存す
る。
【0026】実施例3 S−エチル−へキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエー卜 24g 2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン 5g 煙霧灯油 15g ポリオキシエチレン(EO9.5モル)ノニルフェニルエーテル 2g 以上を混合溶解し、吸油性デキストリン (商品名:オイルQ) 54g に均一に吸液分散させた。これをポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0027】実施例4 S−エチル−へキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエート 24g 2−メチルチオ−4.6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン 5g n−オクチルアルコール 15g ポリオキシエチレン(EO 16モル)スチリルフェニルエーテル, ポリオキシエチレン(EO 19モル)スチリルフエニルエーテル−ホルムア ルデヒド縮重合物, ドデシルべンゼンスルホン酸カルシウム,キシレン配合品 2g 以上を混合溶解し、 吸油性デキストリン(商品名:パインデックス Y) 54g に均一に吸液分散した。これを、ポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0028】実施例5 (2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6−)−ジエチルチオフォスフ ェート 10g 煙霧灯油 10g ポリオキシエチレン(EO 12モル)ノニルフェニルエーテル 2g 以上を混合溶解し、 炭酸水素ナトリウム 5g ポリエチレングリコ−ル(商品名:PEG 6000) 7g 吸油性デキストリン(商品名;オイルQ) 66g に均一に吸液分散させ、加圧打錠成型した。
【0029】実施例6 (2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6−)−ジエチルチオフォスフ ェート 10g ナフテン系炭化水素溶剤 10g ポリオキシエチレン(EO 16モル)スチリルフェニルエーテル, ポリオキシエチレン(EO 19モル)スチリルフエニルエーテル−ホルムア ルデヒド縮重合物, ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム,キシレン配合品 lg 以上を混合溶解し、 炭酸水素ナトリウム 5g 吸油性デキストリン(商品名:パインデックス Y) 74g に均一に吸液分散させた。これをポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0030】実施例7 (2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6−)−ジエチルチオフォスフ ェート 10g 2−イソプロピルフェニル−N−メチルカーバメート 12g ナフテン系炭化水素溶剤 10g ポリオキシエチレン(EO 12モル)ノニルフェニルエーテル 2g 以上を混合溶解し 炭酸水素ナトリウム 5g 吸油性デキストリン(商品名:オイルQ) 25g 無水硫酸ナトリウム 36g に均一に吸液分散させた。これをポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0031】比較のために、以下の調剤を作成した。
【0032】比較例1 S−エチル−へキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエート 24g ナフテン系炭化水素溶剤 12g ポリオキシエチレン(EO 16モル)ノニルフェニルエーテル 4g 以上を混合溶解し 変成真珠岩粉末 60g に均一に吸液分散させ、これを、ポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0033】比較例2 S−エチル−ヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエート 24g ボリオキシエチレン(EO 16モル)スチリルフェニルエーテル, ポリオキシエチレン(EO 19モル)スチリルフェニルエ−テル−ホルムア ルデヒド縮重合物, ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム,キシレン配合品 6g 以上を混合溶解し 変成真珠岩粉末 70g に均一に吸液分散させ、これを、ポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0034】比較例3 2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン 10g ドライクリ−ニング用炭化水素溶剤 10g ポリオキシエチレン(EO 7モル)ノニルフェニルエーテル 3g 以上を混合溶解し 含水無晶性酸化珪素 20g 変成真珠岩粉末 30g に均一に吸液分散した。
【0035】更に、 ポリエチレングリコ−ル(商品名;PEG 6000) 7g リンゴ酸 10g 炭酸ナトリウム 10g を混合後、加圧打錠成型し、防湿袋に人れて保存した。
【0036】比較例4 S−エチル−へキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエート 24g 2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン 5g n−オクチルアルコ−ル 15g ポリオキシエチレン(EO 16モル)スチリルフェニルエーテル, ポリオキシエチレン(EO 19モル)スチルフェニルエーテル−ホルムアル デヒド縮重合物, ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム,キシレン配合品 5g 以上を混合溶解し、 含水無晶性酸化珪素 21g 変成真珠岩粉末 30g に均一に吸液分散した。これを、ポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0037】比較例5 (2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6−)−ジエチルチオフォスフ ェート 10g 煙霧灯油 10g ポリオキシエチレン(EO 16モル)スチリルフェニルエーテル, ポリオキシエチレン(EO 19モル)スチリルフェニルエーテル−ホルムア ルデヒド縮重合物, ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム,キシレン配合品 5g 以上を混合溶解し、 炭酸水素ナトリウム 5g ポリエチレングリコ−ル(商品名;PEG 6000) 7g 含水無晶性酸化珪素 30g 変成真珠岩粉末 33g に均一に吸液分散させ、加圧打錠成型した。
【0038】比較例6 (2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6−)−ジエチルチオフォスフ ェート 10g ポリオキシエチレン(EO 12モル)ノニルフェニルエーテル 5g 以上を混合溶解し 炭酸水素ナトリウム 5g 変成真珠岩粉末 35g 無水硫酸ナトリウム 45g に均一に吸液分散させた。これをポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0039】比較例7 (2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6−)−ジエチルチオフォスフ ェート 10g 2−イソプロピルフェニル−N−メチルカーバメート 12g n−オクチルアルコ−ル 10g ポリオキシエチレン(EO 16モル)スチリルフェニルエーテル, ポリオキシエチレン(EO 19モル)スチリルフェニルエーテル−ホルムア ルデヒド縮重合物, ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム,キシレン配合品 5g 以上を混合溶解し 炭酸水素ナトリウム 5g 変成真珠岩粉末 40g 無水硫酸ナトリウム 18g に均一に吸液分散させた。これをポリビニルアルコール
フィルム製の袋に充填した。
【0040】比較例8 市販オードラム粒剤を用いた。
【0041】(S−エチル−へキサヒドロ−1H−アゼ
ピン−1−カーボチオエー卜 8%) 比較例9 シメトリン粒剤として、無機質微粉,界面活性剤,粘結
剤等を加えた一般的除草粒剤処方により、直径lmm程
度の粒剤としたものを用いた。
【0042】(2−メチルチオ−4,6−ビス(エチル
アミノ)−s−トリアジン 2.5%) 比較例10 市販マメット粒剤を用いた。
【0043】(S−エチルーへキサヒドロ−1H−アゼ
ピン−1−カーボチオエー卜 6%) (2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−s
−トリアジン 1.5%) 比較例11 市販ダイアジノン3%粒剤を用いた。
【0044】〔(2−イソプロピル−4−メチルピリミ
ジル−6−)−ジエチル−チオフォスフェート 3%
〕 比較例12 市販ミプジノン粒剤7を用いた。
【0045】〔(2−イソプロピル−4−メチルピリミ
ジル−6−)−ジエチル−チオフオスフェート 3%
〕 (2−イソプロピルフェニル−N−メチルカーバメート
4% ) 上記実施例1〜4、比較例1〜4、8〜10の各薬剤を
除草剤試験に供した。
【0046】洪積火山灰質植壌上の水田を代かきし、3
日後3葉期の稲苗(品種:ヒノヒカリ)を移植した。
(減水深lcm/日) 次の日、図1の如く1区10m×10mに区割りを行っ
た。
【0047】実施例1及び比較例1,2,7は移植7日
後に、実施例2,3,4及び比較例3,4,8,9は移
植14日後に湛水深を5〜7cmとして、実施例2及び
比較例3は防湿袋より取り出して、実施例1,3,4及
び比較例1,2,4はポリビニルアルコールフィルム製
の袋のまま各区の中央部に100g1個投入処理した。
また、比較例7,8,9の一般粒剤は300gを均一に
手で散布処理した。全て処理後3日間は止水した。
【0048】処理4時間後各区の4隅及び中央部から田
面水を、また投入地点に残渣が見られるものはその残渣
を採取し、各々の農薬成分を分析した。その値を表2に
示す。なお、水田内拡散試験時、図1,2の右下から左
上の方向に、間欠的に4〜7m/秒の風が吹いていた。
【0049】処理後2週間目及び4週間目に除草効果及
び稲に対する薬害を表1に記載した判定基準で達観調査
を行い、表3〜表5の結果を得た。
【0050】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】 この表から、実施例の薬剤は、効果薬害の両面で従来の
湛水水田内散布の薬剤と遜色ないことが言える。
【0051】次に実施例5〜7、比較例5〜7、11、
12の各薬剤を殺虫剤試験に供した。
【0052】洪積火山灰質植壌土の水田を代かきし、3
日後3葉期の稲苗(品種:ヒノヒカリ)を移植した。
(減水深lcm/日) 次の日、図3の如く1区10m×10mに区割りを行っ
た。移植14日後に湛水深を3〜5cmとして、実施例
5,6,7及び比較例5,6,7は各区の中央部に10
0g1個投入処理し、比較例11,12の一般粒剤は4
00gを均一に手で散布処理した。全て処理後3日間は
止水した。
【0053】処理後7日目及び14日目に図4の如く、
各区A〜E5箇所の任意の20株について、粘着板を用
いた払い落とし法で生存虫数を調査し、表6,表7の結
果を得た。
【0054】
【表6】
【表7】 同表から、実施例の薬剤は従来の湛水水田内散布の薬剤
と比べ遜色ない効果を表わすことが言える。
【0055】
【発明の効果】本発明は、特別な機械器具を用いずその
まま畦畔から投入することにより、湛水水田の田面水を
利用して、水田内に均一に農薬成分を行き渡らせること
を目的とした農業用薬剤に関するもので、農薬成分に水
面拡展性及び水中分散性を付与した農薬成分を、水溶性
担体で畦畔から投入可能な形状に賦型化することを特徴
としたものである。
【0056】本発明により、高齢者であっても農薬の施
用が容易になるばかりか、兼業農家の場合でも、出勤前
の早朝又は帰宅後の夕刻、畦畔を一周歩く手間で簡単に
農薬を投入施用できることとなる。また、不定形の小規
模水田や、隣接した他の耕地への飛散が問題になる農薬
でも容易に処理できることとなる。更に、投入前の薬剤
の濡れにさえ注意すれば、雨天であっても投入施用で
き、長雨によって処理時期を外したり防除が遅れたりす
るということも無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の水田用農薬を除草剤試験に供したと
きの試験区割図を示す。
【図2】 除草剤試験の各区調査部位を示す。
【図3】 殺虫剤の試験場区割図を示す。
【図4】 殺虫剤試験の各区調査部位を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農薬成分そのものを水溶性の担体ととも
    に水溶性のバインダーで固形化して10〜200gの固
    型剤とした直接水田投人用農薬製剤。
  2. 【請求項2】 農薬成分そのものに界面活性剤を混合
    し、水溶性の担体とともに水溶性のバインダーで固形化
    して10〜200gの固型剤とした直接水田投入用農薬
    製剤。
  3. 【請求項3】 水難溶性有機溶剤に含有せしめた農薬成
    分を、水溶性の担体とともに水溶性のバインダーで固形
    化して10〜200gの固型剤とした直接水田投人用農
    薬製剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3の記載において、水
    溶性のバインダーで固形化するに当たって、農薬成分含
    有混合物をアルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩
    と、クエン酸.リンゴ酸,酒石酸或はコハク酸等固体酸
    との混合物と固形化して10〜200gの固型剤とした
    直接水田投入用農薬製剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3の記載において、1
    0〜200gの固型剤を水溶性フィルムで包装してパッ
    ク状とした直接水田投人用農薬製剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項3の記載において、水
    溶性の担体が短時間で水田田面水程度の冷水に容易に溶
    解してしまうもの、例えば水溶性有機物である葡萄糖、
    乳糖、澱粉加水分解物、水溶性セルロース誘導体、尿
    素、水溶性蛋白、水溶性合成高分子物質等、及び水溶性
    無機塩である硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カ
    リウム、硫酸アンモニウム等の何れか、または、混合物
    である直接水田投入用農薬製剤。
  7. 【請求項7】 請求項2の記載において、界面活性剤
    が、農薬成分の溶液、或は農薬成分そのものの水に対す
    る乳化・可溶化に必要なHLB以下あるいは安定乳化に
    必要な量以下の混合物よりなる直接水田投入用農薬製
    剤。
  8. 【請求項8】 請求項7の記載において、界面活性剤の
    混合量が、農薬成分の溶液あるいは農薬成分そのものと
    界面活性剤との混合物を緩やかに撹拌混合した後静置す
    ると5分以内に乳化が壊れ分離が起こる程度である直接
    水田投入用農薬製剤。
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