JPH0647773U - うず巻形ガスケット - Google Patents

うず巻形ガスケット

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JPH0647773U JP8283492U JP8283492U JPH0647773U JP H0647773 U JPH0647773 U JP H0647773U JP 8283492 U JP8283492 U JP 8283492U JP 8283492 U JP8283492 U JP 8283492U JP H0647773 U JPH0647773 U JP H0647773U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えタンタルなどの軟質金属製のダイヤフラ
ムを用いた計器等に用いたとしても、フープ材がこれよ
り軟質のダイヤフラム等の相手面に大きな損傷を与える
ことなく使用できるようにする。 【構成】 巻始め部7と巻終り部9をフープ材2のみで
形成し、中央部8をフープ材2とフィラー材3とを層状
に重ね合わせたガスケット本体4を有するうず巻形ガス
ケット1において、少なくとも前記巻始め部7の内周面
側の角部に内方に向け尖頭状に傾斜する面取り部7aを
設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば圧力容器や配管のフランジ継手部等のシール材として使用し て最適なうず巻形ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
うず巻形ガスケットは、V字形断面の金属製フープ材と仕様に応じて選んだフ ィラー材(緩衝材)とを重ね合わせつつうず巻状に固く巻き込み、巻始めと巻終 りをフープ材のみ数回から巻きした状態でスポット溶接等で固定し、必要に応じ て対象フランジに適合するように、内・外輪や枝を取り付けるようにしたもので ある。
【0003】 この種のうず巻形ガスケットは、そのフープ材の部分で相手面に食い込み、特 に50気圧程度の高圧や300℃以上の高温の条件の下で優れたシール性能を発 揮するもので、豊かな弾性を有し、装備厚さで締付力を規制できる利点を有する ことから、例えば火力・原子力発電所の蒸気系から石油精錬・石油化学工業のプ ロセスラインに至る広い範囲で使用されている。
【0004】 従来、この種のうず巻形ガスケットにあっては、一般に全長に亘って同一幅の 帯状の金属製フープ材が使用され、フープ材のみを数回から巻きした巻始め部及 び巻終り部から、フープ材とフィラー材とを層状に重ね合わせて巻き込んだ中央 部に至るまで、その厚さが一様になるよう構成されていた。
【0005】 ここに、実開昭53−133051号として、フープ材とフィラー材とを層状 に重ね合わせて形成した中央部の厚さを、フープ材のみで形成した巻始め部及び 巻終り部より厚くすることにより、中央部のほとんどがシールに有効に働くよう にしたものが提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例の場合、例えばタンタルなどの軟質金属製のダイヤ フラムを用いて圧力や差圧を測定する計器などに用いようとしても、軟質金属製 のダイヤフラムがフープ材との接触によって破損してしまうことがあるため、高 温・高圧の条件下で最も優れた性能を発揮するものの、このようにフープ材がこ れより軟質の相手面に接触する場合には使用できないのが現状であった。
【0007】 これは、ガスケットを所定の装着厚さに締め付けた時、特に巻始め部のフープ 材が大きく変形して立上り、この内周側の角部がかなり大きな接触圧をもってあ たかも鋭利な切刃のように作用するため、フープ材より軟質のダイヤフラムにダ メージを与えて最終的にこれを切断してしまうことがあるからである。
【0008】 なお、前記実開昭53−133051号に記載のものにあっても、中央部の両 側には、これと同一厚さの少なくとも1巻以上のフープ材が巻始め部及び巻終り 部と段差を持って存在するため、この中央部の両側に位置するこれと同一厚さの フープ材が、前記と同様に作用して、軟質のダイヤフラムに損傷を与えてしまう ことがあると考えられる。
【0009】 本考案は上記に鑑み、例えタンタルなどの軟質金属製のダイヤフラムを用いた 計器等に用いたとしても、フープ材がこれより軟質のダイヤフラム等の相手面に 大きな損傷を与えることなく使用できるようにしたものを提供することを目的と する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係るうず巻形ガスケットは、巻始め部と巻 終り部をフープ材のみで形成し、中央部をフープ材とフィラー材とを層状に重ね 合わせたガスケット本体を有するうず巻形ガスケットにおいて、少なくとも前記 巻始め部の内周側の角部に内方に向け尖頭状に傾斜する面取り部を設けたことを 特徴とするものである。
【0011】
【作用】
上記のように構成した本考案によれば、ガスケットを所定の装着厚さに締め付 けた時、特に巻始め部のフープ材が大きく変形して立上っても、この角部には、 内方に向けて尖頭状に傾斜する面取り部が設けられているため、ここがかなりの 接触圧をもって鋭利に相手面に接触してしまうことがなくなり、これによって例 え相手面がタンタル等の軟質金属製のダイヤフラムのようにフープ材より軟質な ものであっても、これに大きな損傷を与えてしまうことがない。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図1において、本実施例におけるうず巻形ガスケット1は、V字形断面の金属 製フープ材2とフィラー材(緩衝材)3とを重ね合わせつつうず巻状に固く巻き 込み、巻始めと巻終りをフープ材2のみ数回から巻きした状態でスポット溶接等 で固定したガスケット本体4と、このガスケット本体4の直径方向の内側及び外 側に配置された内輪5及び外輪6とから構成されている。
【0013】 前記フープ材2は、ガスケットのシールを目的とするフィラー材3を層状に挟 み込みとともに骨組みをなし、これを相手面に食い込ませることにより、優れた シール性能を発揮させるためのものであり、V字形断面とすることにより、圧縮 復元性を向上させるとともに、うず巻の崩れを防止するようなされている。
【0014】 一方、フィラー材3は、例えば石綿紙、フッ素樹脂テープ、膨張黒鉛テープ、 ガラスやセラミック等の無機質紙等から、仕様に応じて任意に選択される。 また、前記内輪5及び外輪6は、対象フランジに適合するよう取り付けられ、 ガスケット本体4の変形を防止して圧力に耐えるようにするとともに、締め付け 時の装着厚さを規制するためのものであり、対象フランジに応じてこの一方また は双方を省略することもできる。
【0015】 前記ガスケット本体4は、巻始めにおいて、フープ材2のみを数回から巻した 巻始め部7と、フープ材2とフィラー材3とを層状に重ね合わせて巻き込んだ中 央部8と、巻終りにおいて、フープ材2のみを数回から巻した巻終り部9とから 構成され、前記巻始め部7及び巻終り部9において、スポット溶接等により固定 されている。
【0016】 そして、前記巻始め部7の内周面側の角部には、内方に向けて尖頭状に傾斜す る面取り部7aが設けられている。このように面取り部7aを設けることによっ て、巻始め部7の厚さが、内周面から直径方向外方に向けて徐々に厚くなるよう 構成されている。
【0017】 ここに、前記面取り部7aは、図2に示すような形状を有するフープ素材10 、即ち巻始め部7を構成する領域Aにおける幅Wが、端部から長さ方向に沿って 徐々に広くなるように予め形成したフープ素材10を使用し、これにV字形断面 の曲げ加工を施した後、フィラー材(緩衝材)3とを重ね合わせつつうず巻状に 固く巻き込み、巻始めと巻終りのみフープ材2を数回から巻きしてスポット溶接 等で固定することによって形成されている。
【0018】 これによって、うず巻形ガスケット1をフランジ間に配置し所定の装着厚さに 締め付けた時、特に内輪5の存在によって巻始め部7のフープ材2が大きく変形 して立上っても、この内周面側の角部には、内方に向けて尖頭状に傾斜する面取 り部7aが設けられているため、ここがかなりの接触圧をもって鋭利に相手面に 接触してしまうことがなくなり、これによって例え相手面がタンタルなどの軟質 金属製のダイヤフラムのようにフープ材2より軟質なものであっても、これに大 きな損傷を与えてしまうことが防止される。
【0019】 なお、この実施例においては、巻始め部7の内周面側の角部に面取り部7aを 設けた例を示しているが、巻終り部9の外周面側の角部に外方に向けて尖頭状に 傾斜する面取り部を設けるようにすることもできる。
【0020】 また、図2に示すフープ素材10を使用することなく、同一幅のフープ素材を 使用し、一様に同一厚さの巻始め部7を形成した後、切削加工によって面取り部 7aを形成するようにすることもできることは勿論である。
【0021】 図3は、前述のようにして構成したうず巻形ガスケット1をダイヤフラムを用 いて圧力または差圧を測定する計器に使用した使用例を示すものである。 即ち、タンタル等の軟質金属製のダイヤフラム11は、その周縁部を一対のフ ランジ12,13間に挟持されて2つの測定空間14,15を気密的に区画する 位置に配置されているとともに、両フランジ12,13間の隙間は、うず巻ガス ケット1によってシールされている。
【0022】 この時、うず巻形ガスケット1は、その片面でダイヤフラム11に接触してフ ープ材2がダイヤフラム11に食い込むことになるが、前述のように、巻始め部 7の内周側の角部には、面取り部7aが形成されているため、ボルト16を介し てガスケット1を所定の装着厚さに締め付けた時、特に巻始め部7のフープ材2 が大きく変形して立上っても、ダイヤフラム11にこれが破損してしまう程の大 きな損傷を与えてしまうことが防止され、これによってうず巻形ガスケット1の 有する高圧・高温に適する利点を最大限に利用することができる。
【0023】
【考案の効果】
本考案は上記のような構成であるので、ガスケットを所定の装着厚さに締め付 けた時に巻始め部のフープ材が大きく変形して立上っても、この内周側の角部が 大きな接触圧をもって鋭利に相手面に接触してしまうことがなく、これによって 例えタンタルなどの軟質金属製のダイヤフラムを用いた計器等に用いたとしても 、フープ材がこれより軟質のダイヤフラム等の相手面に大きな損傷を与えてしま うことなく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の一部を示す断面図である。
【図2】図1に示す実施例の製作に使用されるフープ素
材の一例を示す平面図である。。
【図3】使用状態の一例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 うず巻形ガスケット 2 フープ材 3 フィラー材 4 ガスケット本体 5 内輪 6 外輪 7 巻始め部 7a 面取り部 8 中央部 9 巻終り部 10 フープ材 11 ダイヤフラム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻始め部と巻終り部をフープ材のみで形
    成し、中央部をフープ材とフィラー材とを層状に重ね合
    わせたガスケット本体を有するうず巻形ガスケットにお
    いて、少なくとも前記巻始め部の内周面側の角部に内方
    に向け尖頭状に傾斜する面取り部を設けたことを特徴と
    するうず巻形ガスケット。
JP8283492U 1992-12-01 1992-12-01 うず巻形ガスケット Expired - Fee Related JP2584534Y2 (ja)

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