JPH0647692U - 水中モータポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で、設置作業性のよい水中モータポンプ
を提供する。 【構成】 吸水槽（Ｔ）内に設置した揚水管（１１）の
ベンド（１０）に、ガイド部材を介して昇降手段により
昇降して、ポンプ本体の吐出口を前記ベンドに接続，分
離させるようにした水中モータポンプにおいて、斜流あ
るいは軸流羽根車（１９）を備えたポンプ本体（１４）
と、このポンプ本体に、前記羽根車の回転軸（１８）軸
線に対し、直角に取り付けた水中モータ（２３）とで構
成し、前記回転軸とモータ軸（２４）とを傘歯車（２２
ａ，２２ｂ）で連結したことを特徴とする水中モータポ
ンプ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、内水排除や下水道の雨水排水等に使用される水中モータポンプに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、前記水中モータポンプとして、図２に示すように、吸水槽１に、吐出口 ３と上方に開口部４とを有するコラムパイプ２を設置し、このコラムパイプ２内 に、羽根車５，水中モータ６とケーシングの一部７を一体化した水中モータポン プＰを、前記コラムパイプ２の開口部４から着脱自在にコラムパイプ２の先端部 に装着する形式のものと、実開昭６３−１６２９９６号公報に開示されるように 、吸水槽内に設置した揚水管のベンドに、ガイド装置を介して昇降手段によりポ ンプ本体を昇降して、ポンプ本体の吐出口を前記ベンドに接続，分離させるよう にした形式の水中モータポンプとが実用化されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、コラムパイプを介して水中モータポンプを設置する前者のものは、 ベンドを介して設置される後者のものに比べて全体の部品点数が少なく、かつ、 重量が軽いという利点を有する反面、コラムパイプ蓋８をコラムパイプ２の開口 部４に気密に取り付ける必要があるばかりか、水中ケーブル９のコラム蓋８へ気 密に取り付けるのが面倒で、ポンプ設置にあたりその作業性が悪いという課題を 有する。 そこで、本考案者は、前記後者のものにおいて、重量を軽減すべく種々検討の 結果、後者のものは、ポンプ本体が渦巻式遠心ポンプで重量の大きい渦巻ケーシ ングを使用していることに起因していることを知見した。 したがって、本考案は、ベンドを介して設置する形式のものにおいて、ポンプ 形式を変更するとともに、ポンプ本体と水中モータとの取り付け位置および回転 軸とモータ軸との連結方式を工夫することにより、ポンプの設置作業性がよく、 コンパクトで、かつ、軽量な水中モータポンプを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記目的を達成するために、吸水槽内に設置した揚水管のベンドに 、ガイド部材を介して昇降手段により昇降して、ポンプ本体の吐出口を前記ベン ドに接続，分離させるようにした水中モータポンプにおいて、斜流あるいは軸流 羽根車を備え、水平状態に設置されるポンプ本体と、このポンプ本体に、前記羽 根車の回転軸軸線に対し、直角、かつ、上方に取り付ける水中モータとで構成し 、前記回転軸と水中モータ軸とを傘歯車で連結したものである。

【０００５】

【実施例】

つぎに、本考案の一実施例を図１にしたがって説明する。 図において、１０は吸水槽Ｔの底部Ｔａに設置されたベンドで、このベンド１ ０に揚水管１１が接続されている。また、前記ベンド１０の吸込側近傍には、上 端を吸水槽Ｔの上部に固定したガイドパイプ１２が設けてある。

【０００６】 一方、下記する水中モータポンプ１３のポンプ本体１４には、前記ガイドパイ プ１２にガイドされるガイド片１５が設けられ、水中モータポンプ１３は、この ガイド片１５と図示しないチェーン等の吊下げ手段により昇降し、ポンプ本体１ ４の吐出口１６ａとベンド１０の吸込口１０ａとを接離可能となっている。 なお、ベンド１０とポンプ本体１４との接離は、図示のものに限らず、前記実 開昭６３−１６２９９６号公報に示すように、ガイドパイプ１２に代えてガイド ワイヤであってもよい。

【０００７】 前記水中モータポンプ１３は、ポンプ本体１４と水中モータ２３とからなり、 前記ポンプ本体１４は、ケーシング１６の内部に設けた中空ケーシング１７と、 このケーシング１７に両端が支持され、その一方の突出端に斜流あるいは軸流羽 根車１９を備えた回転軸１８と、中空ケーシング１７とケーシング１６との間に 形成される流路に設けたディフューザ２０とからなり、前述のように、ポンプ本 体１４の吐出口１６ａがベンド１０の吸込口１０ａに接続されると、ポンプ本体 １４は水平状態に設置されるものである。

【０００８】 また、前記羽根車１９は、前記中空ケーシング１７に支持された回転軸１８に 取り付けられ、回転軸１８には傘歯車２２ａが取り付けられている。 さらに、前記ケーシング１６と中空ケーシング１７との間には、前記回転軸１ ８の軸線に対し直角に接続軸２１が設けられ、この接続軸２１には前記傘歯車２ ２ａと噛合する傘歯車２２ｂが設けられている。

【０００９】 一方、前記水中モータ２３は、前記ポンプ本体１４のケーシング１６上に取り 付けられるもので、この取り付けと同時に、モータ軸２４は前記接続軸２１にキ ー等の手段で一体回転するように接続されるものである。なお、２５は水中ケー ブルで、２６は軸封装置である。前記水中モータポンプ１３の使用方法は従来の ものと同一のため説明を省略する。

【００１０】

【考案の効果】

以上の説明で明らかなように、本考案は、設置等に有利な、ポンプ本体をベン ドに接続，分離させる形式の水中モータポンプであり、その羽根車は斜流あるい は軸流であって、寸法の大なる渦巻ケーシングを必要としないため軽量である。 しかも、モータ軸と回転軸とは直角に接続されるため、ポンプ本体はコンパクト な構造となり、従来の前記ベンドに接続，分離させる形式の水中モータポンプの 課題を解決し得たものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の水中モータポンプの一実施例を示す
断面図。

【図２】 従来の水中モータポンプの一実施例を示す断
面図。

【符号の説明】

１０…ベンド、１１…揚水管、１２…ガイドパイプ、１
３…水中モータポンプ、１４…ポンプ本体、１５…ガイ
ド片、１６…ケーシング、１７…中空ケーシング、１８
…回転軸、１９…斜流あるいは軸流羽根車、２１…接続
軸、２２ａ，２２ｂ…傘歯車、２３…水中モータ、２４
…モータ軸、Ｔ…吸水槽。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸水槽内に設置した揚水管のベンドに、
   ガイド部材を介して昇降手段により昇降して、ポンプ本
   体の吐出口を前記ベンドに接続，分離させるようにした
   水中モータポンプにおいて、斜流あるいは軸流羽根車を
   備え、水平状態に設置されるポンプ本体と、このポンプ
   本体に、前記羽根車の回転軸軸線に対し、直角、かつ、
   上方に取り付ける水中モータとで構成し、前記回転軸と
   水中モータ軸とを傘歯車で連結したことを特徴とする水
   中モータポンプ。